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10.色ボケのキヨミ

 

 俺の苦戦はまだ、続いている。

 地下1階のフロアに降りたとたんに、何度もコンティニューを余儀なくされた。いったい何人の俺が、夢の果てに夢精をし、陽子と別れさせられたことだろう。

 ここにいるのは平均年齢25歳くらいの、いわゆるお姉さんだ。

 彼女たちは年上の魅力を存分に駆使して、俺に出会うやいなや、「私のおま●こであっためてあげるね♥」といわんばかりに、即座に様々な体位でハメ込んでくるのだ。

 そうして、上の階のガキ連中とは比べものにならない、大人の女性ならではの高度なテクニックや、熟したオンナの感触でペニスを快楽で追い詰め、魅力的な女性の性的な攻撃に、なすすべもなく精液を放出してしまったのである。

 何より、愛撫攻撃がほとんど通用せず、こちらは体力を消耗させて、体位攻撃でイかせて倒す以外に、この性的な戦闘を制することができないという制約がある。

 高度で攻撃力の高い体位を使えば、たしかにおとなの魅力に抗うことはできた。こっちの若々しいパワーで年上の色気を打ち破ることもできた。

 しかしいかんせん、体力不足でもある。レベル的にも、まだまだ足りない。せいぜいのところ、年下の小中学生を悦ばせていい気になっていただけだったのだ。

 本当に男性経験豊富な、働くお姉さんたちを相手にしたとたんに、その肉体の快楽は度肝を抜くほど、俺との実力差を思い知らされることになる。

 そのため、途中でどうしても体力が尽きてしまい、回復のポイントに到達できずに、妖艶な色気に負けてしまうことになるのだ。

 そうやって負けていった、コンティニュー前の俺たちは、みんな毎晩の夢の中で、このお姉さんたちに抜かれ続けることになる……一生。

 いつかは攻略して、この状況を突破しなければならない。





 俺は色ボケのキヨミさんに出会ってしまった。

 細く引き締まった大人のカラダ。まさにその典型と言える相手だ。脚は長く、細く、すらっとしている。スーツにタイトスカートが似合いそうなお姉さんだ。

 しかしいまや、年下の未熟な男性を毒牙にかけ、虜にするべく、すっかり服を脱ぎ捨ててしまっている。

 肉付きの良いふにふにした美少女たちと違って、成熟したアダルトなスタイルの良さは、一見しただけで俺を虜にしてしまう魅力を持っていた。

 俺よりも8歳以上年上のキヨミ。若いカラダを求めて、彼女は積極的に女体を開き、凄艶な色気で誘ってくる。抗うことはできなかった。





 俺はキヨミの間に入り込み、正常位で結合した。

「ああぁん♥ いっぱい突いてね♥」
キヨミさんはすっかり、俺とペニスを受け入れるのだった。

 やわらかいオンナの強い締まりが、すぐさまペニスに襲いかかった。

 やはり……思った以上のダメージになる。キヨミが膣を締め上げるだけで、俺は大量の精力を消費してしまう。

 俺は彼女の腰を持ち上げるようにして、ふんっふんっと力みながら、大きく腰を振り続けた。

「ヤーン、この子、キモチイイっ! ね、もっと速くしてよぉ!」

 好き者のキヨミは俺の首に手を回し、ぶら下がるようにして俺に全てをゆだねていた。

 それでいて、しっかり俺の攻撃に感じまくり、キヨミもまた、精力を激減させていく。

 お姉さんがしきりにせがむので、俺はさらに強く速くペニスを出し入れし、キヨミのオンナを責め抜いた。

「感じちゃうよぉ! 若い男の子のオチンチン、感じちゃうよぉ!」

 キヨミはぎゅうぎゅうオンナを締めながら、自分を気持ちよくしてくれるペニスへのお礼として、オンナの快楽を存分に刻みつけてくる。

 その度に俺は精力を消費し、お尻の奥がきゅんきゅんと、くすぐったく疼くのを感じる。

 大人の性器は、やはり具合が良く、ガキしか相手にしてこなかった男根にとっては、未成熟な肌色ペニスにとっては、全身がとろけるほどの気持ちよさなのだった。





「あー! あーん! もっと、ね、もっとちょうだいよぉ!」

 好き者のキヨミは、寄り目上目遣いで、しきりに懇願しながら、防御をするでもなく、俺の攻撃をひたすら受け入れ、性感に酔いしれるばかりであった。

 俺は急かされるように、体力を代償にさらに強く早く腰を振り続けた。

 キヨミは積極的に動くわけでもなく、ただ膣の締まりを駆使して、しきりにもっともっととせがむばかりであった。

 しかし、激しくペニスを出し入れしているために、熟練のオンナにしごかれ、膣の締まりとなってペニスを快感一色に染め上げてくる。そのために、こちらの精力もどんどん目減りしていった。

 さすがに百戦錬磨の相手というわけか。

 これまでに、キヨミの上を何人もの男たちが乗っていった。彼女がまだ少女だった頃から、次々と彼氏を作っては自分の上に乗せ、その精を奪ってきたのである。

 いたいけな娘を誘導して初めに乗ったお兄さんは、少女の未成熟なオンナに感極まって、気持ちいい体液を放出。キヨミもその快感の虜となり、いろいろな男性を受け入れるようになった。

 キヨミが成長していくにつれて、セックスの回数は増えていく。もはや少女ではなく、胸も膨らみ始めて、女として性徴を現していくごとに、メスとしての魅力が発散され、男たちを吸い寄せてきたのだ。

 同級生、先輩、大人と、たくさんの経験をしながら、高校生、大学生を経て、大人になったキヨミ。

 最後に彼女が選んだのは、若くて元気があって、すぐに射精してしまうけれど、懇願どおりに忠実に動いてくれる、ずっと年下の少年男子たちなのであった。

 すっかり色ボケとなったキヨミは、こうして、十代後半の男の子ばかりを乗せるようになり、快感に忠実に、若い燕を食べ続けている次第である。

 実際、このフロアには、ほぼ例外なく、そんなお姉さんたちが大勢、徘徊しているのである。





 体力の限りを尽くして腰を振り、キヨミを責め続ける俺。

 キヨミの方は、どんどん精力を消費し、いつイッてもかまわない勢いで、快感に気を緩めている。

 こっちがそうやって大人の女体を追い詰めていけば、若くてかわいい少年が思った以上の腰振りを発揮するというので、お姉さんたちは一様に悦び、ペニスの快楽にほだされて絶頂を迎える。

 何度もそうやって、勝ち進んできたんだ。

 キヨミもそろそろ、絶頂の快楽に身を震わせるだろう。

 あと少しの辛抱……だ……!?

「なっ……」

 俺は思わず、腰の動きを止めた。

「ああ~ん、やめちゃいやん♥ もっと動いてよぉ! がんばってよお!」

 キヨミの甘い懇願についつい、また勝手に腰が動き始めてしまう。体力もどんどん減っていく。

 俺が戦慄したのは、キヨミの総精力だった。

 桁違いの数字だったのだ。

 キヨミの精力は、まだまだたっぷり残っていて、何ターンかけてもまだまだ、彼女の精力が底をつくことはなさそうなのだった。

 これが……好き者のキヨミさんの“強み”だったんだ!

 俺の責めに彼女が感じまくり、防御せずにセックスをただ楽しんで没頭する。そこには、キヨミ自身のしたたかな計算があったのだ。

 若い男が必死に腰を振り、体力を消耗させて、そのかわいさと気持ちよさにひたすら酔いしれる。そのセックスを脱力しながら楽しむ一辺倒。

 しかし、それでも、自分が絶頂して年下に負けるということについては、ほとんど心配要らなかった。なぜならキヨミの精力は、突出して高かったから。だから気を緩めて俺の攻撃を受け続けても平気だったんだ!

 さらに、彼女の懇願おねだりも、実は大人の計算に基づくものだった。彼女からすればまだまだ子供な俺は、その計算に気づく由もなかった。

 これが……年上の戦略なのか。まったく歯が立たない。





 俺の動きはだんだん鈍くなっていく。

 それに対してキヨミの方は、もっともっとと悩ましく迫ってくるばかりであった。

 だが、体力が底をついてしまっている。

 そう……キヨミの懇願に脳天を痺れさせ、いうなりになって、体力温存を考えずにガンガン動いてしまったために、比較的短時間で、体力を使い果たしてしまったのである。

 そんなしたたかな大人の計算に、まだまだガキな俺は、まったく気づくこともできなかった。ずるい女の脳の水準は、俺が考えているよりもはるかに高すぎた。

「あ~ん……もう終わりなのぉ? どうしたのー? もっとがんばって動いてよぉ!」

 キヨミの魅力的なおねだりに、俺はどうすることもできなくなっていった。その声を聞く度にオンナの締め付けに抗えなくなり、ペニスは大ダメージを受け続ける。

 体力ばかりでなく、精力さえ危うくなってしまった。

「ふふふ……ね、おねえちゃん、どうだったかな? 少年には刺激が強すぎたのー?」
「うう……あう……」

 オンナがさらにきつく締まり、ペニスから精液を吸い出そうと蠕動していく。

 激しすぎるセックスを求められ、そのしたたかすぎる計算に気づくことができなかった以上、こちらの敗色は濃厚なのであった。





 ダメだ。キヨミの精力はまだまだたっぷり残っていて、体力が尽きて攻撃できず、キヨミの魅力によって防御も叶わず、そうして、精力が尽きて射精しそうになっている。

 とにかく、最後の体力を振り絞って、好き者のキヨミの正常位から脱出しなければ。

「だぁめ! 逃がさないぞー♥」

 好き者のキヨミは、ふくらはぎをキツく俺のお尻に巻き付け、正常位から逃げられないようにしてきた。

 ペニスを引き抜くことができない!

「いいんだよー。このまま、おねえちゃんのナカに出しちゃいなよ。ね。そしたらもっといい気持ちになれるよー?」

 だめだ……うう……イク直前のきゅんきゅんと疼く快楽に、俺は抗う術を持っていない。

「同級生では味わえない、大人ま●こ、気持ちいいでしょおー? 私が毎晩かわいがってあげるから、このまま出しましょうねー♥」

 陽子、ダメ、射精だけは……このまま出してしまえば、コンティニュー前の俺たちと同様、淫夢を毎晩見せられ、陽子と別れることになってしまう。別れたくないよ!

 俺が必死で踏ん張っている姿を見るのを、好き者のキヨミは心から楽しんでいた。彼女はそうやって、年下の男の子が我慢しても自分の膣で射精させてしまうことに、至高の悦びと快楽を求めていたのだった。

 オンナがもぎゅもぎゅっと厳しく締まる! それでいて、どこまでも温かく、やわらかで、ペニスの敏感なところに容赦なく食らいついてくる。

 小中学生では決して演出できない膣技だった。

「うああ!」
「ああん! 出してっ! いっぱい出して! ドクドクしてえ!!」

 どくん! ドクン! びゅぐぐぐ~~!!!

 ついに俺は、好き者のキヨミさんの大人のテクニックに負けて行ってしまった。ただオンナや肉体が魅力的というだけではない。熟練した打算こそ、キヨミさんの本当の実力差を生み出していたのだった。

「ああ……出しちまった……」
「きもちいーい? いっぱい出してくれたね。」

 キヨミはうれしそうに微笑みかけた。これで俺は、彼女のものとなったのである。

 こうして俺は、キヨミにとっては何人目になるかも分からないが、彼女の肉体の虜となり、彼女の上で果てた少年の1人にエントリーしてしまった。

 これから毎晩、夢を見てはこの世界に入り込んで、おねえさんに精液を絞られ続けることになるんだ。

 現実世界では、陽子と別れ、性欲は夢で絞り尽くされるために衰減し、次の彼女も結婚相手も見つけられないまま、終わっていくことになる。

 コンティニューをして、記憶とレベルを回復させた「別の俺」が、この世界を制するかも知れない。が、少なくとも今の俺は、毎晩の快楽天国に身をゆだねることになるのだ。

 彼女ができなくても、結婚できなくても、キヨミちゃんは毎晩、何十年経っても25,6歳のままで、俺を快感一色に染め上げてくれるのだろう。

 それはそれで、むしろ楽しみかも知れない。

 目の前が白く濁っていった。



###ゲームオーバー###


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