01.急変した教室
……ついさっきまで、ほんとうに……まったくなにも変わらない、変哲のない、ごくごく普通の日常だったんだ。
ほんとうだ!
さっきまで……厳密には、この教室に入るまで、その直前までは、なにもかもが、いつもどおりだったんだ。
それなのに……
一歩この教室に足を踏み入れた瞬間に、一切合財が、がらりと変わってしまった。
まるで、瞬間的に、全くの異世界にこの体がワープしてしまったみたいだ!
いったい何がどうなったのか、まったく見当もつかない。
ただ……中学生としての僕の日常は、この教室に入ったこの瞬間に、とつぜん終わりを告げた……それだけははっきりしている。
あるいは……夢かなにかではないだろうか。
そうだ……これは夢だ。夢なら、いま僕がこんな状況になっていることも、周囲の風景が変わってしまったことも、全部納得できる。
どこにでもいる、ごく普通の14歳、二年生だ。今日も制服を着て、この教室に入ってきた。それまでは、ごく普通の光景だったし、制服男子の姿もあまたあり、ホームルーム前のいつもの喧騒に包まれていた。
それなのに!
僕が教室に入った瞬間、何もかもが変わってしまった。
大騒ぎだった教室は、シーンと静まり返っている。というより、ほとんど人の姿が見られない。さっきまで大勢いて、走り回っている奴、挨拶している奴、笑いさざめいている奴、千差万別、でもどこにでもある風景だった。
僕が入ってきた途端、僕の視界から男子の姿が消えた。
それだけでなく、なんと、制服を着ていた僕が、完全に真っ裸になってしまっていたのだ!
うあー! ハズカシイ……
僕は股間を隠し、いたたまれなくなって、すぐにでもこの場から逃げ出したくてたまらなくなった。これは夢だ。夢に違いない!
「ふふふ……」「くすくす……」
「あっ! ……なっ……!!?」
信じられない光景だった。
クラスメイトの……えっと……顔は知っているんだけど、名前が……でてこない!
毎日見る3人だ。
よく知っている娘たちだ。でも……なぜか緊張感が高まり、度忘れしたみたいに、この娘たちの名前が出てこないぞ!? いったい……何が起きているんだ!
少女たちは、あきらかに異常な風体で、僕の前に立ちふさがっていた。
右側の娘は、ふだんは地味で、目立たず、少ない友達で寄り添って暮らしているだけの毎日を送っている少女だ。顔かたちはいいのに、どこか人を寄せ付けない雰囲気があって、うちわで受ける内向性バリバリの女の子だったはずだ。
真ん中の子は、クラスでも優秀性だ。トレードマークの眼鏡とリボンがかわいらしいのに、凛とした雰囲気があって、男の子たちの羨望の的となっている。
左側の生徒は、ちょっとススんでいるという雰囲気を出そうとしているが、いつも失敗しているドジっ娘だ。でもその明るさには定評がある。僕もこういうタイプは嫌いじゃない。
そんな……いつもどこにでもいるようなかわいい女子たちが、信じられない格好で、僕の前にいる。彼女たちは全裸の僕を楽しみながら見ていて、好色な表情を崩さない。あきらかに、僕個人を狙って、そんな格好になっているんだ。
女の子たちは、自ら制服を脱ぎ散らかし、あられもない格好になって、僕1人めがけて、淫靡な笑みを浮かべながら凝視している。その妖しい笑顔の裏には、なにかを企んでいるような、童顔ながら狡猾な雰囲気を、その表情に現している。
真ん中の優等生は、自らスカートをまくり上げ、かわいらしい白い清純パンティを惜しげもなく見せつけている。
地味っ子は、スカートをすっかり脱ぎ捨てて、その地味な雰囲気とは似ても似つかないようなきわどいパンツ姿を披露している。この娘……地味な外観の裏では、こんな派手な下着を楽しんでいたのかッ!
ピンクの娘は、もはや上半身に何もつけておらず、ふくらみかけのきわどい乳房を、しっかりと僕の目に焼き付けさせてきている。
すぐに逃げ出したい気分だったが、全裸の僕は鈍い動きしか取ることができず、あっさりと少女たちに囲まれてしまっている。
僕はどうしても、彼女たちの露出された肌に目移りしながら、そこから目を離すこともできなくなってしまっていた。
やっと朝立ちを抑えて登校してきたのに、いきなりよく知っているクラスメイトたちの破廉恥な姿を目の当たりにしてしまっては、どうしてもペニスは元気に反応してしまうのだった。
僕は内股の姿勢のまま、精神的に固まってしまう。そして同時に、少女たちの肌を凝視し、きわどく露出された太もも、普段は決して見ることのないパンティ、そして第二次性徴まっただ中のお胸や脇腹などに、ドキドキと興奮してしまっていた。
「うぁ……どうして……」
わけも分からず、朝イチでの仰天の展開に、僕はどぎまぎしながらたずねた。
なぜ教室に入ったとたんに、僕の服はみんな消えてしまったのか。
それどころか、教室にはもう男子が一人もいなくて、僕以外はみんな女子、しかもお互いにクスクス笑いあいながら、裸の僕の方をじっと見ている。
そのうちの3人が、まずは先遣隊として、僕の性欲を視覚でかき立ててきた。
まんまと、僕は彼女たちの姿から目を離せなくなり、ペニスがくすぐったく疼きながら、情けない反応を示してしまったんだ。
一体、何が起こっているのか……まずは、それを知りたかった。
「キミ……自分の名前、言える?」
「そんなの……僕は……あ……あれ……」
「くすっ……思い出せないでしょう?」
「な……なんで……」
僕は、自分が誰であるのか、自分の意識や主観そのものは、しっかりと保っていた。記憶もはっきりしている。自分が誰であり、何をしにここに来ているのかも、よく分かっている。この中学校で勉強する。集団生活の基本を身につける。そんなところだ。
でも……どういうわけか、自分の名前だけが、どうしても出てこない!
そう……僕が彼女たちの顔も姿も、普段のクラスでの言動も、よく覚えているのに、彼女たちの名前だけが、どうしても出てこないのと同じだった。
「私たちも、もう、自分の名前は捨てたの。この世界は、そういう世界なんだから。」
「こ……この世界……!?」
「ようこそ、”デーモンの息子”さん……私たちの世界で、楽しみましょう♪」
「でー……なんだって?」
デーモンだって!? たしか、悪魔って意味だよな……何だよ、それ……
「キミはデーモンの息子なの。」
「何を……言っ……」
「ふふ……おちんちん、元気だね☆」
くっそ……
僕はさらに腰をかがめ、前のめりになって、はち切れんばかりのペニスを隠そうと、強く腰を引いた。だが、それを押し破るように、ペニスはますます膨張していく。
こんなの……僕のチンチンじゃあない!
包茎で、小指くらいにしか生っていない、肌色のペニスは、もはやすっかり様相を変えてしまっている。完全に大人の、それも立派な部類の器官に、瞬時にして成熟してしまっていた。何がどうなっているんだ。
「デーモンの息子って、普通の男の何百倍も、魔族の糧になるんだよ?」
「だから、デーモンの息子を見つけた魔族は、こうやって別の世界に男を誘い出し、とことん精を絞って、自分の魔力を高めるの。」
「デーモンの息子を発見できた魔族は、どんな下級淫魔でも、その男を絞り取りさえすれば、魔王級の魔力を蓄えられる……宝くじを引き当てるくらいに、大きな掘り出し物なんだよ。」
なにを……言っているんだ……!?
少女たちがじりじり迫ってくる。僕は、言いしれぬ恐怖感と、性的な興奮および期待感とが入り交じって、そこに”デーモンの息子”だの”淫魔”だのと、わけの分からない用語にまみれてしまって、すっかり混乱してしまっていた。
「淫魔は、男性の精液を奪うことで……厳密には、男性が射精したときに感じる気持ちいいっていう開放感、その精神エネルギーを吸い取ることによって、自分の魔力をためていく。魔族という種族は、魔力の強さによって序列が決まる。魔力の量によって、弱い淫魔から強い淫魔へとクラスが分かれるってところね。」
「プチデビル程度の魔力しかなかった者も、魔力が高まれば別の種族へとクラスチェンジできる。魔力が多ければ多いほど偉い世界だからね。」
「だから淫魔は、夜な夜な男性の夢に現れて、夢精を誘うことで、自分のエネルギーを増やしていくの。人間で例えれば、魔力=お金ってところかしら。何かの活動をするにも、魔力を消費するからね。逆に精を吸うことが“稼ぐ”ことと同一!」
わかったような……わからないような……
だが……
現実に、僕の目の前に起こっていることがあるので、どうしても彼女たちの話を受け入れる以外に、選択肢はないのだった。もっと、詳しく知りたい。情報があれば、この異常な事態にも、もしかしたら何らかの対応策が打てるかも知れない。
あるいは……その全てをひっくるめて、ただの夢なんじゃないか。
「ま……夢に近いのかもね。でも、夢じゃあない。ぜぇんぶ、現実。ね……もっと近づいて、触ってもいいんだよ? そしたら現実って分かるからね。」
「うぅ……」
強い欲動が僕を突き上げる。このまま我を忘れて、彼女たちに裸で飛びつき、そのスベスベの肢体を撫でさすり、全身あちこちを彼女たちの身体にこすりつけたい!
いや……
そこで快楽に没頭したら、なにかがマズイ気がする。何か大切なものが失われてしまうような、もう取り返しがつかなくなるみたいな、言いしれぬ不安感、危機感が、僕に歯止めをかけていた。
「デーモンの息子は、男性数百人分くらいの精を、精のエネルギーを、魔族に与えることができる、きわめて希少な男性だよ。魔族のみんなは、デーモンの息子を捜し当てたいと、一山当てたいと、みんな夢中になっているんだから。だって、その男を射精させ続けるだけで、うなぎ登りに自分の魔力がたまっていくんだもん。もう、上級淫魔にこき使われなくて済むんだよ? こんなオイシイはなし、デーモンの息子以外にはないんだよ。」
「デーモンの息子は、半分異世界に閉じ込められたようになる。そして……その男性の記憶をさぐり、まずは彼の知っている女たちをあてがう。彼は、知っている娘たちのあこがれの肉体の群に溺れて、四六時中精子を出し続けることになる。だから……こうやってキミは、私たちクラスメイトから、まずはエッチに誘われているってわけ。」
「うう……」
だめだ……彼女たちの話が本当だとしても、それならばなおさら、ここで性的な衝動に夢中になるわけにはいかない。
どうやら、僕は瞬時にして、悪魔の世界に飛ばされてしまったようだ。
擬似的な学校、擬似的なクラスメイト。その肉体は本物とまったく同じだとしても、この異世界は、あくまで作り出された世界なんだ!
女の子たちは、性欲を誘うポーズをとり続けながら、さらに僕に距離を近づけようとしてくる。僕は警戒して、じりじりと後ずさり、彼女たちから一定の距離を保っていく。
「あはっ……無理しちゃって。」
「安心していいよ? キミはずっと、気持ちいいだけだから。なんにも悪くはならない、ただ私たちと、いっぱいいっぱいエッチして、いっぱい精子を出してくれればいいの。大丈夫、この世界では、イッてもすぐに回復して、いくらでも射精できるからね☆」
「この世界は、もとの世界をそっくり移してある。キミの肉体だけを移転させて、若娘の肉体と、大地と建物を擬似的に作れば、この世界に男はキミ1人だけっていう天国ができるの。大丈夫、擬似的って言っても、“素材”は全部本物とまったく一緒。私たちの身体、とっても気持ちいいよ?」
僕は……悪魔に囚われの身となったのか。
デーモンの息子は、疑似世界に追いやられ、知っている女性たちが積極的に迫ってくる状況に置かれる。
本来の世界なら、既婚者や、近親者、知っているだけの女や、テレビに出てくるアイドル、はたまた法で禁じられている禁断の年代の少女まで、人間世界ならではのタブーが存在する。
そのタブーをみんな守っているから、性に奔放にならず、人口もきちんと自然調和的に調節される。もし、性にふしだらな部族があれば、神は性病を与え、その部族を滅ぼす。堅固な貞操を守る部族だけが生き残り、ムラを形成した。その結果としての現代社会があるので、性的なものは何か背徳的なもの、語ってはいけないもの、セックスは後ろめたいものという固定観念を植え付けられることになる。
もはや、その後ろめたさそのものが、エロティシズムの本質だと看破されるまでに至っているが、しかしながら、奔放は行きすぎだとしても、やはりこの絶対的なタブー感もまた、行きすぎているような気もする。
いまだに、アダルトは嫌悪され、表向きのサイトからは避けられている。表向きにすることが露骨に禁じられている。アダルトを含めると、広告にマイナスの影響がある。つまりアダルトが人々から憎悪されているから儲からない、それでアダルトサイト禁止になる。
それにしても……いまの僕の状況は、逆に極端すぎてしまっている。
本来はタブーとなっている相手の少女たちでさえ、もう何一つ禁じられてはいない。目先の衝動的な快感に理性を奪われ、動物のように欲動本能の赴くままに交わり続けることを、いま僕は強いられている。
デーモンの息子が置かれる状況は、いきなり魔界というわけではない。擬似的でも自分の身近な女性たちが相手になる。それは、人間世界で置かれているタブーを、自ら打ち破るよう、デーモンの息子の基本的な精神構造を変革するためなのである。
自分の妹、姉、娘……友人や人妻、あこがれの人も、おもいでのクラスメイトも、誰とでもセックスができ、街中どこででも、四六時中好きなだけ快感に耽り続けることができる。むしろ、そういう女性たちの方から積極的に迫ってきて、デーモンの息子は半ば無理矢理にでも、ペニスを快楽一辺倒に晒され、射精させられてしまうことになる。
「うう……」
分かっている。分かっているが、これ以上どうしようもない。
僕は後ずさりしながらも、さっさとこの場を離れることさえ、できなくなっていた。
この可愛らしいクラスメイトたちと、エッチなことをしたい。
自分のものとはまったく異質なものへと変貌してしまった“大人のペニス”は、僕の意志に反して性欲の固まりと化しており、彼女たちの言うとおり、いくらでも射精できるようになっているし、そればかりでなく、いつでも射精したい、気持ちよくなりたいという、くすぐったい衝動に駆られるものへと変貌している。
デーモンの息子はそうやって、身近な女たちの性的な誘惑に勝つことができず、彼女たちの迫り来る肉体に抗えずに肉欲に耽り、つぎつぎと矢継ぎ早に精を絞られてしまうことになるんだ。
魔族に魅入られて異界に飛ばされた男が、性的に堅牢であり続けることなどできはしない。
大きくふくれあがったペニスは、自分の手でも隠し通すことができないくらいに膨張している。
それは、ほんの僅かな性的刺激でさえも、かんたんに射精してしまうほどに弱くなっている。
玉袋の精子も、はち切れんばかりに溜まりきっていて、もう何ヶ月もオナニーしていないのと同じように、じんじんくすぐったい疼きが、僕をきゅんきゅうんと苛んでいる。
そして目の前には、クラスメイトたちのあられもない肌の露出。
逃げ出したい、逃れなければというタブー感と、ここで今すぐイッてしまいたいという欲動が釣り合ってしまって、僕は身動きが取れなくなってしまっていた。
いや……やっぱり、こんなのだめだ!
僕自身は、ただいい気持ちになってばかりで、天国かも知れない。でも、目に見えない背後では、わるい魔族が、着々と力をため続けることになる。それが一体、どんな悪影響になるか、計り知れたものではない。たしかなのは、その魔族の力が増すことによって、僕たち人間には何一つプラスにはならず、確実に何かが悪化していくことになるってことだ。
「ふふ……ねえ、もう観念して、私たちに飛びついちゃいなよ。」
「私のパンツ、もっと見て?」
「どお? みんな私をジミって言うけど、ホントはこんなピンクのハイレグはいてるんだからね?」
「うあ……やだ……だ、め……」
精神的な抵抗はむなしかった。
彼女たちから距離を取ろうとすればするほど、3人のパンツからは目が離せなくなる。白い清純なパンティも、きわどい下着も、そこから伸びるいやらしい生足も、どれもこれもが魅力的だった。
中学生ともなれば、からだは大きく成長し、乳房や胴回りはまだまだ発展途上ながら、おへそから下は、すっかり”女”っぽく成熟しつつある。
特にその太ももは、柔らかくぷるんと発達し、すべすべの感触は、大人の太ももに決して引けを取らない。そのやわらかでみずみずしい肌触りは、男性の精を絞り上げるに十分な武器へと、すでに熟れてしまっているのだ。
その3人の内股、ふくらはぎ、後ろ足が、まんべんなく僕の視界をくすぐる。そんな下半身の群を目の当たりにして、ペニスがおとなであっても精神的に幼すぎる僕は、どうしても身じろぎできず、その場で逡巡して立ち尽くしてしまうのだ。
やっとの思いで、僕は彼女たちに飛びつかず、一定の距離を保っている。誘惑になんか負けたくない。でも……ああ、股間がくすぐったい! 性欲は限界にまで高められてしまっていた。
「逃げたって、無駄だよ?」
「そうそう……この世界に、男はキミ1人だけ。どこにも逃げ場なんてないよ?」
「ここは魔族の疑似世界。キミがどこに隠れても、その位置情報は、世界中の女に丸わかりなんだから。」
そんな……
「だから……ね? 観念して、えっちしよ?」
「キミずっと私たちの太もも見てるじゃん。いいよ。もっと見て、もっと触って。なんだったら、お互いの足をスリスリしてみる?」
「あはっ、それだけで射精しちゃいそうだねー!」
ま……負けたくない!
でも……一体どうしたらいいんだ。
いっそ……この子たちの誰かの太ももにペニスを挟んでもらって、それで出しちゃおうか……いや! だめだ! なんとかして、射精をせずに、この異常な世界から脱出しなければ!
名前を失った僕。同じように名前を持たなくなった少女たち。どこへ逃げても、世界中の女性が敵になり、僕1人めがけて殺到してくる。
いや……まてよ……
まずは身近な女性をあてがって、僕のタブーのタガを外すってことは、いきなり何万人もの女性が押し寄せるってことにはならないだろう。少なくとも今の段階では、僕が知らない女性は、この世界には現れていないはずだ。
知っている女性たちと交わらせてから、見ず知らずのお姉さんたちも含めて、この世界にやってきて、僕にセックスを強要する。この疑似世界は、そういう段取りになっているはずだ。
それなら……いまだったら、なんとか逃げられるかも知れない。僕が知っている女性といっても、世界中の女の子を知っているわけではない。まだまだ数は少ないはずだ。位置情報は筒抜けらしいが、なんとか走って逃げて、捕まらないようにして、この世界から脱出する突破口を掴めばいいんだ。
僕は勇気を振り絞った。快楽への入り口を拒絶するためには、肉体の本能的な情欲をはねのけなければならない。それには大変な精神エネルギーを要する。でも、それでも、がんばって抜け出さなくてはならない!
とにかく、学校から離れないと。知っている娘の大半は、学校の関係者だ。さらに、うまく町を抜け出してしまえば、知っている子はほとんどいなくなる。なんとか時間稼ぎだけでも……
「ああああっ!!!」
びくんびくん!
ペニスが激しく律動した!
突然の出来事だったが、肉体が強い快楽に包み込まれ、僕は一瞬で射精してしまった。その肉体反応だけは理解できた。
僕たちの攻防を、他のクラスメイトたちがクスクス見つめていた。僕が逃げ出せば、彼女たちのうちの誰かが、さらに追い打ちをかけてくる算段だったのだろう。
しかし、僕はギリギリの攻防で、性欲に負けることなく立ち往生していた。
その膠着状態に痺れを切らしたのは、クラスでもしっかり者の、陸上部の凛とした少女だった。
彼女は無言で、背後から僕のペニスを両手で掴んできた! 僕にとっては突然の出来事だった。
イキたくてたまらずウズウズしているペニスを、同じ年齢の少女が、やわらかな両手でガシッと掴んできたのだ。股間全体を包み込むような、女の子の温かい手のひらの感触だけで、僕の肉体は意志に反し、たまらずに射精してしまったのである。
「……握っただけでイッちゃったのね……よく我慢してたね?」
冷ややかとも受け取れるような静かな声が、背後から囁いてきた。
不思議なことに、大量に精液を放出したはずなのに、白濁液はペニスから出てこない。ただぴくぴくと激しく律動し、強い脈打ちが心臓とリンクして全身を震わせる。幼すぎる男子は生殖細胞が作られず、イッてもペニスがビクビクするだけで、精子が出てこないのだが、それと同じ身体反応だった。
このことは……この世界での絶頂が、確実に魔族の糧になってしまったことを意味する。出されるはずの精液は、すべて淫魔の元に送り届けられてしまって、この世界では出てこないんだ。
「ほら……この子たちを見ながら、もっと出しなよ……ほらほら……」
ちゅっくちゅっく……
「ひあぁ!」
イッたばかりのペニスを、陸上部員は離してくれない! 握りしめたまま、いやらしい手つき指つきで、さらにペニスを悩ましくしごき始める。
言われたとおり、ペニスは射精直後も衰えず、そのまま何度でも出してしまえそうなほど元気だ。
僕は少女たちの太ももや、可愛らしくも妖しい笑みを見つめながら、別の女の子による手の攻撃で、ふたたび快感の坩堝に突き落とされた。
こんどは逃げることも、膠着状態も許されない。
実際にペニスは、クラスメイトのふにふにした手でしごかれ、刺激され、いつまた爆発してもおかしくない快楽に晒されてしまっている。これでは、誘惑に抗うなんて不可能だ。
僕は彼女たちの肢体を凝視しながら、急激に高められていくのを感じた。
「あはっ……気持ちよさそう☆」
「自分でコスコスするより、女の子の手の方が、何倍も気持ちいいでしょお?」
「あああ……」
僕は体を震わせ、前屈みになって、快感に抗おうとした。
だが、少女の手は情け容赦なく、しなやかな手のひらや指先を駆使して、ペニスを根元から先端までスベスベとこすりあげてくる!
制服を脱いで下着だけになった少女の、吸い付くような肌のあちこちが、僕の身体に触れては離れ、滑っていって、手コキの快感をいやがおうにも高めてくる。
「ああ……また……出ちゃうよぅ!!」
「ね……もっとよく見て? キミがずっと見たがっていた、オンナノコの体だよ?」
「うぅ……」
普段からよく知っている少女の上半身だ。名前は思い出せないけれど、小学校のころからずっとクラスメイトだった娘だ。
その顔は、昔の子供っぽいままあまり変わっていない。それでも昔から女の子らしい顔立ちや髪型は変わっていなかった。それだからこそ、その上半身の発育具合には、僕も非常に興味津々なのであった。
顔があまり変わっていないのに、身体だけは全体的に大きくなっている。のみならず、やはり全体的に女性らしく発達しているのがわかる。
まだまだ小ぶりではあるが、乳房はもう男子のそれとは完全に一線を画している。あけっぴろげに開かれた脇の下は、ツルツルに吸いつくような魅力をたたえて僕の前に惜しげもなくさらされている。
おっぱいと脇の下を強調しながら、その大きくなった上半身をしっかりと見せつけている。このまま彼女と抱き合ってしまえば、ふにふにですべすべした肌触りの魅力に、僕は一瞬にして虜にされてしまうだろう。
その腕も肩も、お腹も、もはや人前にはさらされない肌である以上、それをじっくり見ることができるのは、僕にとって性欲をくすぐることにしかならなかった。
もっとじっくり見てみたい。彼女の上半身のあちこちを触りたい。ぎゅっと抱き締めてしまいたい。そうした男としての欲情が頭をもたげる。そして僕がその気になれば、今すぐにでもそれが実現することをわかっている。だからこそ彼女は、おおっぴろげな誘惑に身をさらしているのだ。
女として発達し始めた彼女の上半身は、本来ならクラスメイトも、他の男性も、父親でさえ見ることが許されないものだ。そのきめ細かいなまの肌を、僕は目の当たりにしてしまっている。
真ん中の眼鏡少女の太ももとパンツを見せつけられ、僕は彼女の下半身にも凝視せざるを得なかった。
彼女のことも昔から知っている。昔の彼女はもっと硬い感じで、簡単に脚を人前にさらすようなことはしなかった。制服になってからも、これがまくられたり人目についたりすることは、彼女の大いに恥ずかしがることであった。
それなのに、今は彼女は自分からミニスカートをまくり上げ、惜しげもなく白いパンティを僕の前にさらしている。
クスクスと笑いながら、僕の視線が自分の脚に向いていることを、彼女むしろよろこんでさえいた。腰をくねらせるようにして、すらりと伸びた生足をもっとじっくり見るように促してくる。
中学生が女性として最も早く発達するのが、この太ももである。
腰から下やお尻が悩ましくふくらみ始め、もはや子供のそれとは一線を画すような女性的な質感、スベスベしっとりした若い肌触り、やわらかで触り心地のよい吸い付きを具え始める。
校庭でブルマ少女たちが、体育の時間に走っているのを見て、ある日急激に、ぞっとするような彼女たちの色気に気づかされる。それは、すべからく生足の発達によって強調されている、のっぴきならない性的魅力そのものなのであった。
走る少女たちの交差する太ももの群は、どの娘のそれも負けず劣らずに、気持ちよさそうな肌肉の質感を強要するように、僕に見せつけたものだ。
あのときは勝手な僕の妄想だったかも知れない。しかし、いま、この眼鏡娘の行為は、完全に僕ひとりめがけて、発達した脚と清純なパンティ、そして生地の奥に隠された秘密の花園を、これでもかとわざわざしく見せつける行為だ。げんに彼女は、じっと見ればすぐ分かるくらいに、パンティに浮き出たオンナのワレメを、惜しげもなく僕の目の前に晒しているのだ。
そして、3人目の清純な少女は、本当は淫靡な趣味の持ち主であったことを、その下着で教えてくれている。
可憐な出で立ち、地味な髪型とは裏腹だ。切り揃えられ眉毛をも隠す髪の毛、キッチリ固めた上半身の制服。それとは裏腹に、彼女の本性が、その下半身にすべて現れている。
少女は、真ん中の娘と同様に、発達した太もも内股を、おおっぴろげに見せつけていた。
下腹部から第二次性徴が始まり、それが急激に下半身全体へと拡がっていく。もしかすると吸い付くような若い肌触りは、小学校のうちに身につけているかも知れないが、その膨らみや、大きくなっていく身長は、確実にこの14歳くらいの少女たちから始まっていく。
自分の性的な魅力がどこにあるのか、彼女は熟知しているようだ。その部分を、隠すことなく、むしろ大きく脚を開く体勢で見せつけている。
そこに加えて、派手なパンティのギャップを僕に教えて、目がチカチカするようなドキドキする魅惑の攻撃に打って出ているのだった。
僕はどうしても、彼女の内股、生足の付け根の部分に、目を向けてしまう。少しくぼんだ内股の奥には、お尻の肉の膨らみがそびえている。しゅっと細長い太ももなのに、女性的な肉付きもしっかりしていて、そのギャップもまた、自分の魅了手段として取り込んでしまっている。
自分の脚をスッと指で撫でて見せ、僕の目線が泳ぐ先を密かに指定していさえする。僕は太ももと勝負下着の虜になった。
「うああ! また……」
「いつでもいいよ? どんどん、オチンチンピクピクさせて、イキ続けてね。」
何より、僕の背後を固めるスポーツ少女の魅力が、僕をとろけさせ続け、目の前の3人の少女の視覚攻撃を、より決定的なものに仕上げている。
クラスメイトは、完全に制服を脱ぎ捨て、下着姿になっている。この年代の少女なら、もうブラジャーも普通に装着しているんだ。
控えめながら、やはり発達し始め、膨らみ始めている乳房を、小カップ専用のブラジャーがしっとり包み込んでいる。そのやわらかな生地は、布ごしながらおっぱいの柔らかい感触を、僕の背中に惜しげもなく押しつけ、刻みつけている。
そして、さっきから僕を興奮させている少女たちの太ももの魅力が、この少女にもしっかり備わっていて、スベスベの感触は、容赦なく僕の背後からスリスリと襲いかかっていた。
3人の女の子たちの足は、きっと触ったらこんな感触なんだろうな、触り心地よくて、我を忘れるくらい気持ちいいんだろうな。そんな想像をかき立てる。そうして、その想像したとおり、期待したとおりのシコシコした感触が後ろから押し寄せてくるので、僕の愉悦は最高潮に達してしまうのである。
許されるなら、この娘たちの姿を目の前に自分のペニスをしごき、揉みしだいて、ドクドクと絶頂の快楽を味わってしまいたい。そんな、男としての強い衝動に駆られた矢先に、彼女のやわらかな両手が、ペニスに覆い被さり、イタズラな指先でしっかりと快楽を与えてくるのだ。
ついさっき、射精したばかりだ。精液は出ないものの、絶頂の味わいはまだ余韻として残っている。しかしながら、それで飽きたり疲れたりすることはない。……それが、現実世界と虚構世界との、最大の違いなのだった。
亀頭先端をコチョコチョとくすぐるように刺激しながら、添えた左手はしっかりと棒をしごき立てる。その2段構えの攻撃が、イッたばかりのペニスを即時に高めてしまう。僕は女の子たちの身体を見ながら、そして背後に同じ感触を具えた少女の肌を感じながら、なおかつその女の子の手で、じかにペニスをかわいがられているんだ。
思わず腰を引いてしまうが、彼女の両手はますます激しく動くばかりだ。やわらかな指先が、ペニスの敏感なところをピンポイントで付け狙うようにコショコショしてきて、とても良い気持ちだ。
すぐにでもまた、ペニスはビクビクと性の悦びに跳ね上がってしまうのだろう。
びくびくびくん!!
「んあっ!!」
「きゃはっ! イッてる顔、すっごくかわいいね。」
露骨に精液が飛び出さない代わりに、脈打ちの度合いが非常に強くなっている。そしてその分だけ、絶頂の快感は倍増していた。
デーモンの息子というのがどんな仕組みなのか、本当のところは分からない。だが、僕は魔族の操る異世界に封じ込められ、そこであり得ない誘惑に晒され、そのままペニスを律動させ続ける存在に貶められていることは、よぅく分かった。
現実に、なんの取り柄もない僕が、いきなりクラスメイトたち複数に、こんな風に露骨に誘惑されるなんて、絶対にありえないんだ。いや、取り柄があったとしても、この世界に男は僕ひとりだけになって、その瞬間に、クラスメイトたちが性的に開放的になりきることも、現実には考えにくいことだった。
恥じらいもあるだろうし、ためらいもあるだろう。そもそも、男子ほどには性的な興味が高いわけでもない。これほど露骨に肌をさらけ出し、ペニスを積極的に責めようなんてこと、ほとんどの娘が、はなから考えもつかないはずだ。
彼女たちは操られているわけではなく、本心から行動している。だが、現実そのものの彼女たちではなく、いわば現実のコピーなんだ。その肉体は完全に再現されてはいるものの、その思考は、始めからプログラムされたとおりに“機能”しているに過ぎない。
僕を性的に興奮させ、勃起させて、さらに射精させる。
それ以外のことは、何ひとつ頭にはない。
そのためだけに、この異世界にコピーされてきた女の子たちなんだ。
魔族は、僕の記憶から、僕の知っている娘たちをコピーしてこの世界に送り込んでくる。
そのために、彼女たちに捕まった僕は、何度でも射精できる状態に追い込まれた上で、文字どおり何度でも射精させられてしまう勢いだ。その精は、魔族のエネルギーになっているらしい。そのエネルギー源にされているわけだ。
このままではまずい……本能がそう警告している。でも、僕は目の前の娘たちのいやらしい魅力に取り憑かれ、性的な衝動をどうすることもできないでいる。
ちょうど良く、背後からクラスメイトが、ペニスを両手でいじり、絶妙なテクニックで悦ばせ続けてくれる。快楽に困ることはなかった。
このまま……彼女たちに身を任せてしまいたい。そんな思いと、最後の理性の軛が、どこか心の中でせめぎ合っているのだった。
思考に登らないほどの戦いの中で、結局僕は、肉体の快感に心奪われ、思考が停止していくのを感じる。なんとかしなければ……。
いくら出しても、女の子たちは決して許してはくれない。さらにしつこく、同じ体勢でペニスを責め続けてくる。
背後の少女は、右手で亀頭先端ばかりを指先でいじり倒しつつ、左手に力を込めてギュっギュっと締めながら乱雑にしごき上げた。
一見乱暴そうな手の動きなのに、女性らしいやわらかな心地よさが上手にサポートしていて、いささかも圧迫される息苦しさを感じない。それどころか、包み込まれる心地よさばかりが、棒全体を覆いつくしてくるのだ。
先っぽの敏感な部位を付け狙うような指先は、すぐにでも射精するペニスを立て続けにイかせにかかっている。
肉棒を集中攻撃するクラスメイトの両手は、持ち前の体温に加えて、摩擦する動きの連続によって、すっかり熱くほてっていた。
それがなまの手の動きだということをいやがおうにも僕に思い知らせてくる。真後ろにぴったり張り付く下着少女の太ももやおなかが、僕のお尻や背中にペタペタと吸い付き、その生足の感触も僕の両足に時折きざみつけてきた。
彼女は無言になり、無表情のまま、しかし好色な吐息を聞かせて、一心不乱にペニスをかわいがり続けた。
クラスメイトたちは、特に下半身を強調させるようにして、片時も僕に目をそらさせないような魅惑的な肌の魅力を見せつけてくる。
毛穴や血管まではっきりと見て取れる少女たちの素足は、しかしとてもなめらかで、透き通るようにきめが細かい。それにくわえてどこまでもひしゃげる肉の柔らかさも、ぷるんぷるんと見せつけてきているので、さらに触り心地がよさそうに見える。
そして実際に、彼女たちの生足の触り心地の良さは、背後の女の子が十分に保障してくれていた。
目の前の女の子たちの体の感覚は、後ろのクラスメイトと同じだ。
だから、彼女たちの生足やパンティの感触は、下着娘の肌触りによって、十分に保障され、体現できるものであった。
一方では、快感に忠実になってしまう自分がいる。だが、心のどこかで、この快感地獄を克服しなければならない、理性を振り絞らなければならないと、必死で訴えかける心の声もあった。その両者がせめぎあって、しかし結局、彼女たちの積極的な動きに、どうしても身を任せてしまうのだ。
クラスメイトの青いパンティの薄い記事は、僕のお尻に割れ目のスジの感触を刻み付けた。
「ほら……もっと絞ってあげるね?」
メガネの陸上部員は、両手にさらに力を込める。若くてはつらつとした体力のある少女にとって、ペニスを四六時中しごき続けることなど造作もないことだ。
さらに、この異世界に転送されるときに、魔族によって叩き込まれたテクニックを忌憚なく発揮しているため、幼いが故の不慣れさというものをまるで感じさせない手の動きだった。
かわいらしい息遣いとともに、甘い目線が僕の首筋と股間に向けられる。僕は体をくねらせながら、クラスメイトの手の動きに悶絶の快楽を味わった。
「どう? シュッシュッシュ……もっとしたげようか? いつまでも出し続けていいからね?」
「あうっ! だめ……」
肉体は極上の快楽に包まれ、何も考えられない。
肉欲におぼれるがゆえに、思考は停止してしまっている。
ブラジャー越しにではあるが、女性として発達しつつある陸上少女のおっぱいの感触が、確かに背中でつぶれていた。
びゅる! びゅる!
ペニスが激しく律動する。精液が通っている感覚は確かにあるのに、体液はすべて魔族に取られてしまう。子孫の存続という、生物にとって根本的に重要な機能は、ついに発揮されない。それを犠牲にして、かわりに天国の快感に包まれ、いかなるタブーも打ち破って、煩悩にふけり続けることができる。まさに悪魔の取引だった。
……ただし、同意するか否かに関係なく、強制的に僕はこの異界に連れてこられた。
イク快楽とともに激しく脈打つ股間の感触を、少女は両手で包み込みながら味わっている。きゅっと優しく包み込む手のひらに、ペニスの律動が伝わっていく。
スポーティな少女は、僕のイクペニスをじっくり背後から見つめながら、最後の脈打ちが終わるまで、じっとペニスを包み込み続けてくれた。その優しい締めあげが、僕の律動をどうしても長引かせ、射精の快感を強めながら持続させていく。
宴は、終わることなく続けられた。
性に敏感な少年の僕は、どうしても多感な異性の肉体に見惚れてしまい、出しても疲れない体になってしまったがゆえに、その性欲はいつまでもおさまることなく持続してしまう。
その欲の一つ一つを、すべて余さずに解消しようと、クラスメイトたちがじりじりと距離を狭めてくる。
僕は女の子のすべすべの手の感触に飽きることを知らず、決して萎えることを許されなかった。
それどころか、もっともっとと刺激を掻き立てられ、股間の甘くとろけるようなくすぐったさに、腰を引きながらも身もだえしてしまう。
「次は私たちの番だね?」
距離をちぢめてくるクラスメイトたち。後ろの女の子の手をもっと味わっていたいという強欲と、目の前の女の子たちとも交わりたいという大欲に責め立てられ、心の奥底で働いていた理性も、じわじわと減らされていくのだった。
そんな僕の男子的欲情は、周囲の女の子たちに敏感にかぎ取られた。そして、すぐにでも飛び掛からん勢いで、ペニスのたぎりにめがけて、一斉に襲い掛かる寸前の状態になった。
もう……ここから脱出することは不可能だ。物理的にも、精神的にも。
「それーっ!!」
ついに、視覚攻撃をしていた女の子たちが、しびれを切らして一斉に襲い掛かってきた!
少女たちは制服を脱ぎ捨て、全裸同様になって僕一人めがけて飛び掛かってくる!
最後の反射的な理性が、僕に脱出を促したが、それよりも早くに、二人の少女が僕の前方二カ所を、完全にふさいでしまった。
僕の足は後ろと左側のクラスメイトの生足に包み込まれる。
僕の首はピンクの髪の女の子に抱き寄せられ、あらわになった乳房に包まれてしまった。
彼女たちは僕の逃げ場をふさぎながら、パンツ一枚姿で、自慢の若々しい肉体を僕の全身に押し付けこすりつける。ああ、さっきまで、触り心地よさそうだと妄念を募らせていた女の子たちは、想像どおり、いやそれ以上に、ふにふにとしていて、すべすべでしっとりした肌の持ち主たちだった。
前方のメガネ娘は、スカートを脱がなかったが、その代わりにパンツを脱ぎ捨て、自分からスカートをまくって、毛の生えていないオンナ表面をこれでもかとあらわにする。まぶしいブラジャー姿だけでなく、僕は彼女の下腹部の異性らしい痴態を、結局目の当たりにしてしまって、そのまま目が離せなくなった。
クラスメイトたちが襲い掛かってきても、僕への視覚攻撃は決して忘れない。その意気込みを感じることができたとともに、これ以上快感から逃れる手段はまったく存在しないのだと、あらためて思い知ったのだった。
僕は我を忘れた。
ペニスは背後の少女にしっかり握りしめられたまま、さらにしゅっこしゅっことやわらかな手の感触で刻みしごかれる! 腰を引いても快感は衰えない。
僕は全身に同い年の女性の肌触りを感じながら、股間を天国にさらし続けるより手立てがないのだった。
男子のそれとは一線を画するプリンとしたお尻も、ぷるぷるしながらももっちり吸い付くような腕も、シコシコした生足も、どこもかしこもが心地よすぎた。
僕の背後にスポーツ少女ががっしりとしがみついて、もっちもちの肌触りを刻みつけながら、同時に僕が逃げられないようにしっかり固定する役割を担っている。そうしながら、彼女は両手でペニスを大きく激しくしごき続け、休むことなく腕を前後させながら、なおもグイグイ押してきては、密着の度合いを高めていく。
両側の娘たちは、オッパイやふとももを僕の体のあちこちに滑らせながら、やはり僕が前方に逃れることができないよう、しっかりホールドを忘れない。
僕の手首も握りしめられ、身動きが取れないように工夫が施されている。
それでいて、柔らかな肌触りはどこもかしこも武器として、ぎゅみぎゅみと密着しながら滑らかにこすれていく。
同じクラスの女子たち……中学生にもなれば、完全に男女の肉体の違いは顕著となる。その肌の質感も、吸い付くようなみずみずしさも、もはや無骨な男子の、カラダだけ大きくなるような未熟な発達とはまるで違うんだ。その肉付きは、確実に男の精を吐き出させるように全ての器官が変貌を遂げ、その全ての部位が男の快感を高めるために成熟していく。
ああ……第二次性徴の、自分とは違う体つきになっていく少女たちよ!
日を追うごとに顕著になっていく、まるっこい身体と、膨らんでいく乳房と、なにより男子とは完全に異なる形状の生足が、みるみるうちに性的な魅力を上げていく。昨日より今日、今日より明日のほうが、より女らしいカラダになっていくのが、ハッキリと見て取れたクラスメイトたちだ。
そんな彼女たちの、とりわけきめの細かい素足の感触は、間違いなく触れ合うたびに性的興奮を高め、滑らかすぎるスベスベの質感は、見ただけですぐ分かるくらいに繊細かつ白皙なる膨らみを覚えている。
そんな羨望の太もも、胸、腕、指、何もかもが、いまや僕ひとりのために、惜しげもなく披露され、なおかつ存分に触り放題、触られ放題になっているんだ!
甘酸っぱい青春時の、同級生への異性としてのドキドキした意識は、もはやあけっぴろげに密着し、滑り回る肉体のなまの感触によって、想像以上に証拠づけられてしまっている。思った以上の心地よい肌触りに、改めてぞくぞくっと身もだえしてしまう。
めがねをかけたリボンの少女は、あえて僕に密着しない代わりに、前屈みになった僕の視界いっぱいに入るような立ち位置をキープする。
自分からスカートをまくり上げ、ときおりクルリと回転して、おしりまであらわに見せつけてくる。
この異世界では、首から下に毛は生えないらしい。オンナ表面は、すでに妊娠可能な成熟の度合いを存分に具えている。しかしながら、魔界にいるかぎりは、彼女たちは絶対に着床できない。ただひたすら、快楽だけのため。男の精を奪い続けるため。本当にそれだけの行動に専念することになる。だから、よけいな陰毛は必要なく、女性器のワレメタテスジがしっかり隠されずに見えるようになっているんだ。
それは、一方ではしっかり熟れていて、すこし離れた距離からでも分かるクリトリス、スジの奥に秘められたいやらしい壺のベール、男子とは完全に異なる下腹部の形状、そしていつでも挿入/射精が可能な程度には発達した器官として、僕の視線を釘付けにする。
しかし他方では、おとなの女性に比べてまだまだ発展途上でもあり、ツルツルのワレメは、どこかコドモっぽいかわいらしさも失われていない。
おとなの性器の魅力と、子供の外観の魅力の、両方のメリットを同時に体得している年代。それこそが、14さいという若すぎる裸体の、最大限の魅力なんだ。同級生である僕のような男子が、興味津々でクラスメイトたちを性的な目で見るのは、どうしたって仕方のないことなんだ。
本来なら、そんな彼女たちの、胸元や童顔、瞬間的に見える生足などをチラッと横目で見ては、家に帰ってそれを思い出し、オナニーに励むのが、男子中学生のあるべき姿であり、それが普通に行われていることである。僕も昨日まではそうだった。
しかしながら、いま、僕はそんなあこがれの少女たちにじかに包み込まれ、背中もお腹も太ももも乳房も味わいながら、同時に男子とはまったく違う柔らかな手でシュッコシュッコとペニスをしごかれ続けている。
自分でペニスを揉みしだくのとはまるで違う。人にされている……女の子にサレているという刺激そのものもさることながら、異性に一方的に責められていることまでもが、僕の興奮をいや増している。
くるくる回るリボン少女は、その上半身もかなり魅力的だ。白いブラをしてはいるが、ほとんど全て、背中の肌は露出されている。滑らかな腕、ツルツルの脇の下、スベスベの背中、女の子らしい細い腰。中学生なのに色気たっぷりの首筋。何もかもが、可愛らしくもあり、凄艶でもあった。
僕は前屈みになって、少女の上半身の肌、下腹部の発達した腰回り、そしてなにより、あられもなく目の前に見せつけられているオンナのスジを、凝視するばかりであった。
彼女が後ろを向いたときの、男子とは全然違うぷっくり膨らんだお尻も、僕は間近で見つめるしかできなかった。
そうしている間にも、両側の娘たちはグイグイと肢体を押しつけ、スリスリと全身どこもかしこもをこすりあげていく。
背後の少女の手も決して休むことなく、リズミカルに動いている。
「ほら……オトコノコって、こんなことも感じるんだよね?」
「あたしのパンツ触って! 中に手を突っ込んでもいいよ?」
「どぅ? 私の背中、スベスベで触り心地いいでしょう?」
おさげの少女の生足が、容赦なく僕のふとももをスベこすっていく。吸い付くようで、名残惜しそうに僕の脚に引っ付いては、ペリペリとしっとり離れていき、別の場所に密着する。どこまでもめり込むやわらかさは、もう女性としての肌の質感を存分に具えている。
両側から抱きしめられ、さらに僕のムネも、女の子特有のスベスベの手のひらが這い回り、オナニーの100倍は気持ちいい感覚を、クラスメイトたちから一方的に受け続けていた。
射精直前の、イク気持ちよさが、きゅ~んとこみ上げてきた!
自分でするなら、この数秒後には爆発が始まる。だが、後ろの少女がちゅっこちゅっこと執拗にペニスを刺激しているにもかかわらず、脈打ちはすぐには始まらなかった。多幸感だけが、何秒もしつこくしつこく続く。
仕上げとばかりに、スポーツ少女の右手が、僕の亀頭先端ばかりを小刻みに素早くしごき立てた! 水色のパンティが踊る。彼女の太ももの感触が、いっそう強く僕の腰やお尻にこすれていった。
「うぁあ! だめっ……出ちゃう!!」
びくんびくびくん!
ペニスが激しく律動する!
精液は出ず、ただ脈打ちだけが、猛スピードで続く。それも一瞬で終わらず、しばらくビクンビクンと激しく反応し続けていた。
その間じゅう、イク快感が持続し、衰えることはなかった。
イクまでの間にやや時間がかかったように感ぜられたが、堰を切ってより後は、絶頂の快楽が延々と続けられる! このまま終わらないんじゃないかと思えるくらいに長かった。あるいは、そう感じるだけで、射精時の快感が最大限になるよう、僕の精神が変えられているのかも知れない。どっちなのかは、分からない。
確実なのは、快感が今までにない強さで、長々と続いているってことである。
ここは魔の世界だ。
男が絶頂する時に、キモチイイという満足感と快楽が精神エネルギーとなって、魔の者たちのエネルギー源になる。デーモンの息子である僕の精は、他の男性よりもはるかに、得られるエネルギーが大きいということだ。
ペニスは脈打っているのに、体液は出てこない。これは、精が即座に魔界に送られているためである。
クラスメイトたちは、イキ続けているペニスに歓喜の声を上げはしたが、決してその手を休めることなく、相変わらず悩ましい肢体を密着させてスベスベこすりあげ続けている。
水色のパンティの娘は、さらに生足を僕の脚の間に滑り込ませ、玉袋を優しくこする要領で、僕の内股に女子中学生のピチピチの素足の感触を刻みつけ、さらに両手の動きを速めて、一秒でも長く絶頂の多幸感を長引かせ、1ミリでも多くの魔力を魔族に提供しようと躍起になっているようだった。
彼女たちは、ホンモノではないんだ。魔族の用意した異世界で、僕の記憶を頼りに、僕の知っている娘たち、手近な少女たちからコピーして登場させ、一方的に精液を奪おうと、射精させようと、手を尽くしてくれているんだ。
だから、本来の彼女たちが持っているはずの恥じらいや、セックスへの嫌悪感などは、すべて取り払われ、ただ僕ひとりを射精に追いやるための“道具”として、それだけを目的にして、この世界で活動している存在なんだ。だから、どんな性的な攻撃でも、その肉体の何もかもを駆使してでも、僕を気持ちよくして、精神エネルギーを奪い取ろうと躍起になっている。それ以外はまったく念頭にないんだ。
「ほらほら~! もっと私を見てッ! ほらピロピロ~~♪」
リボンの少女はスカートをめくり上げ続け、じっくりと第二次性徴の女体を僕に見せつけ続ける。
あえて全裸にならず、スカートを身につけたまま、それをわざと“自分から”まくることで、男子の気を引き、その性欲興奮を高めようとしてくる。男子が身につけないブラジャーを取らないのも、14歳の中学娘のあどけない性的魅力を演出するためだった。
まんまと僕は、全裸よりもいやらしい、誘うような体つきに、再び釘付けとなる。
精は枯渇することなく、痛みも疲れもない。分泌されるはずのプロラクチンも、魔族による吸精の邪魔にしかならないので、完全に抑制されている。脳内の物質が自在に出たり引っ込んだりするのは、ある種の精神的な疾患を持つ者ならば、何が何でも欲しい機能ではある。が、もちろん、そんな状態を作ったところで、現実には、“反動”が大きすぎて、害悪ばかりが目立つ。
現実とはそういうものだ。自在にコントロールできる作用が強ければ強いほど、反動、副作用、そして依存性(離脱症状)が高まる。プラスマイナスゼロ、ではなく、プラスマイナスでマイナスになるんだ。
だが、こっちの世界は違う。
プラスマイナスが、確実にプラスになってくれるんだ。いや……世界全体にとってみれば、大きなマイナスになるのは間違いない。でも、僕個人にとっては、悪魔を増長させる代わりに、代償として非常に大きなプラスをもたらしてくれる。魔の力に夢中になればなるほど、マイナス面は抑制され、プラスばかりになってくれる。
世界をマイナスに導く遠因とはなるが、自分自身はどこまでも大きなメリットになるのと、自分がマイナスを引き受ける代わりに、世界がじわりとプラスになるのと。ああ、人間は、いったいどちらを選ぶべきなのか! 長い目で見れば、きっと後者が正解なのだろう。だが、人間はしょせん……神の目からはまだまだ幼いのだ! どうしたって、前者を選ぶ。何万年後に破滅的なデメリットが生じることが明らかなのに、目先のエネルギーにどっぷり浸かるが如くに。
目先の快楽のトリコになりさえすれば、魔族はいくらでも、快感のタネを持続させてくれる。延々と精神エネルギーを吸い続けるために、この異世界での僕の肉体も、相当に変質させられている。
射精が終わったばかりだというのに、少女の可愛らしい笑顔、白皙なる肉体、柔らかそうな腕、通常は締められているが今やあけっぴろげに露出されている脇の下、小ぶりながらも膨らみを覚え、ブラジャーで締められているオッパイの肉付き、めったに見ることのできない女子中学生のお腹おへそ腰回り、なやましく女性的な膨らみを完成させた生足、そしていとけなさと成熟との両方を兼ね備えたひみつのオンナ、ちいさくてかわいらしいながらもしっかり女性的に膨らんだ臀部……どこもかしこもが、僕の性欲を無理にでもかき立ててくるのだ。
そして、それに合わせるかのように、玉袋への精子生産は急激に進められる。
女の子たちは、出し終わっても萎えないペニスに対し、容赦ない快感攻撃を続けた。
おそらく、生殖細胞はほとんどその機能を付与されないうちに、玉袋へと溜め込まれていくのだろう。魔族にとって、精子は生殖の機能を持つ必要がまったくない。ジャマなだけだ。ただひたすら、精液とともに申しわけ程度に細胞が混じっていればそれでいい。その細胞に、着床/卵子結合の性質は必要ない。
ただただ、男性が快感を感じ、絶頂してその快楽がバクハツする。そのときの精神エネルギーだけが欲しいんだ。だから、未成熟なままの生殖細胞でも、関係なくどんどん作られては股間に溜め込まれ、何週間もオナニーしていないのと同じようなきゅんきゅんくすぐったく疼く状態に持ち込めれば、それでいいんだ。
そうして、そんな僕の強い性欲を、さらにとことん高めるために、目の前に半裸の少女が誘惑を続け、視界を彼女の肌で埋めつくしてくれる。
周囲の女の子たちも、自慢の肢体、肌触りを存分にこすりあげて、僕のカラダのどこもかしこもに、女体の柔らかで滑らかな感触を刻みつけてくる。彼女たちの生足が次々と僕の両脚に絡みついては、シコシコした感触でコスリ続ける。横からも、後ろからも、少女の太ももがどんどん這い回っている。
そして、作られたばかりの体液を、今すぐにでも放出させ、これを精神エネルギーとともに魔界に送り込むために、彼女たちはペニスを絞り立てるようにしごいていく。
ときには強く絞るようにしごき、ついで手の力を弱めてシュッシュッと軽く小刻みにスピーディーにしごく。ときおりいけない指先が亀頭先端をつついて、尿道口をこじ開けるようにクリクリしてくる。
溜め込まれたばかりの体液を、すぐにでも出させようとして、クラスメイトたちは女の子らしいきれいな手や指で、ペニス全体を刺激する。とりわけ、先端亀頭への攻撃は執拗で激しく、ペニスの中でも特に敏感な尿道口や裏スジに対しては、リズミカルで素早い手つき指つきで、しつこくしつこくコスリ撫でさすり、これでもかと刺激し続ける。
「~~~ッ!!!」
びくん! びくん!
またもやペニスは、激しく律動を始めた。
ブルブルっと震えながら、僕は絶頂の快楽に酔いしれた。イク直前の快楽がきゅ~んと続き、その気持ちよさにしばらく我を忘れていると、数十秒くらいしてペニスが律動する。律動を始めると、その快感とともに脈打ちがなかなか終わらず、僕は射精していることだけで頭がいっぱいになってしまうんだ。
女の子たちは僕に3方向からしがみつき、イッているのに少しも手を休めてくれない。
ピンクの髪の少女にギュッと抱きしめられ、その生腕の心地よさが首に巻きついていて、僕は彼女の腕の中で、おっぱいに顔を埋めながら、イキ続ける気持ちよさに身もだえするしかなかった。
クラスメイトの腕……きもちいい……
おっぱい……やーらかいー……
女の子たちの手、……こちょぐったくて良い気持ちだ……
もう、それ以外のことは考えられない。
僕は女子中学生たちのカラダに包まれながら、その視線はリボン少女のいやらしい半裸にしか向かず、どこもかしこも女の子で埋めつくされているのを感じた。これ以上にはない幸福だった。現実には決して起こりえない現象だ。しかし、その現象が、こんなにも快楽に満ちあふれているなんて!
現実では起こらない。でも魔の世界では実際に起こる。起こったことが、こんなにも気持ちいい。
そもそも起こらないことだが、仮に現実で行われれば、罪に問われたり、妊娠のリスクがあったり、人間関係に悪影響が出たりする。いなソモソモ、ここまで気持ちいい性的快楽をもたらしてはくれないし、もちろん持続もしないだろう。それが現実なんだ。タブーでもある。
しかし、非現実では、そのイヤな部分が全て取り払われる。男の身勝手すぎる満足が目の前に、それも無理にでも怒濤の如く与えられる。身勝手と言われようと、その欲望と満足が、延々と満たされる。代償は……悪魔の糧である。自分には、快楽一辺倒しかない。
それなら……この非現実のほうが、よっぽど人間を幸福にするのではないか。
いや……ほんとうは、それではいけないんだ……
そんなことは分かりきっている……でも……もう、後戻りができないのではないか。
感覚が麻痺している中で、それでも、この快感の代償として、目に見えない悪に力を与えていることが、どうしても引っかかるんだ。
まだ、どうにか理性を保てているのだろうか。
これではいけない。
なんとか……脱出しなければ。この悪魔の誘惑に、没頭して……自分を見失ったら、取り返しのつかないことになるような気がするんだ。
どうすれば……この天国、いや、ナニカを犠牲にした、自分だけの”天獄”から、脱出できるのだろうか。
まずは、このクラスメイトたちから脱出しなければ。でも、どうやって?
僕は未だに、なすすべもなく、打開策も、理性の保持も、ますます困難になっていき、ずぶずぶと深みにはまっていくことを感じ取らずにはいられないのだった。