OL1−4
相手を倒すにはやはり挿入しかない。オンナを直接攻撃しないと決定打にはならない。
といっても、僕の方もオンナの感触に慣れている訳ではない。場合によっては相手の締め付けの感覚に一瞬にしてイかされてしまうかも知れない。この攻撃は諸刃の剣だ。だが、それでなければOLは倒せない!
僕は慎重に、OLのオンナに指を這わせ、十分に濡れている事を確かめると、彼女の両足を開いた。
「ふうん。本番するんだ。いいわよん、かかっておいで。」
OLの準備もできているようだ。僕は正常位で、彼女のオンナの中にペニスをあてがい、ゆっくりと、そして段々強く、腰を突き出して行った。ぬぬぬっ、と、スムーズにペニスが飲み込まれて行く。案外簡単に入るものだ。
そしてついに、ペニスの根元までオンナの中に入った!冒頭に出て来たサキュバス以来の挿入感覚だ!
「うああ!!」「ふううん!」僕もOLも同時に鳴いた。ペニスを包むオンナの感触が、柔らかく、そして強く蠢いている!その生暖かい快感が、ペニスから全身に波打つように伝わって来る。OLの方も、腰全体を貫くような固い感触に脱力し、その快感に息遣いも一層荒くなっている。
本やビデオで見た通りに僕は腰を前後させてみた。ペニスがオンナを出入りし、本当に「セックスしている」状態になった。といっても男優のようにスムーズに前後できる訳ではなく、なんだかぎこちない動きになってしまった。
ペニスが前後する度にOLは快感にあえいだ!相手へのダメージはかなりのものだ。強がってはいたけれども、本当はセックス経験もあまりない、マグロ女だったんだ。相手はほとんど反撃して来なくなった。
いや、反撃の必要がなかったと言うべきだろう。まったく動かなくても、OLのオンナの感触だけで、僕にとっては致命的な攻撃力を持っていたからだ。挿入時間が長ければ長い程、出し入れすればする程、ヌメヌメとした締め付けがねっとりと強く絡み付いて来る!女子大生のお尻にあえいでいた頃の僕が全然かわいく見える。女性というものが、こんなに強烈な武器を持っていたなんて!しかもこれがまだ序盤とは…。
僕の玉袋がどんどん引き締まって行く!一斉に精子を生産しているのだ。体がゾクゾクと震える。発射準備ができてしまった。ペニスの奥にくすぐったい感覚が込み上げる。イク寸前のシグナルだ。ヤバイ!
あわててペニスを引き抜いた。だがもう手遅れだった!込み上げる射精感は収まらず、ペニスのくすぐったさはますます強くなって行く。
そのまま空中に精液を放出してしまった!所謂「膣外射精」というヤツだ。
「…。」
こ、この場合、判定はどうなるんだろう?自分でオナニーした場合はゲームオーバーにならない。相手に触れて射精していないからだ。
「これって、勝負やり直しって事?」「何言ってんのよ。あんたの負けよ。いい?ルールは『敵によって射精させられたらゲームオーバー』なのよ。あたしの中で気持ちよくなって、それが原因で射精したから、あたしがあんたをイかせた事になる訳。」
「え、じゃあ、たとえば君をおかずにオナニーしたら?君の存在が原因で射精した事になってゲームオーバーになるんじゃないの?でも実際には精力回復であって、ゲームオーバーにはならない。あるいは膣外射精寸前に自分で扱いてオナニーでイッたら、ゲームオーバーなの?このへんの線引きって、どうなってるの?」
「うっさいわね!細かい事気にすんじゃないわよ!」「いや、だって、これは僕の死活問題だから、気にしないではいられないですよ。膣外射精は無効にしましょうよ。ね?」「だめ。」
「じゃ、そんなルールだって知らなかったという事で、もう一回特例を…」「女々しい!もう済んだ事だから気にすんな!とにかくおしまい。あたしの勝ち!」「そんなあ…」「ほらほら、そんな泣きそうな顔しないの。」「…。」
「…しょうがないわねえ。今回だけ、特例を認めてあげる。」「ほんとですか?わあいやったあ!ありがとうございます!」「その代わり、挿入シーンからやり直しよ。」「えっ!」「当然じゃない。今度は膣外射精もゲームオーバーのルールで、あたしの中に入れる所からスタートよ。『知らなかった』というのなら、知っていたという仮定で膣外射精寸前からやり直すのが当然。文句ある?イヤならこのままゲームオーバーでもいいんだけど。」
「わ、分かりましたよ。」とにかくチャンスがある方がいい。例え可能性は僅かでも。
そういう訳で、挿入シーンからやり直す事になった。正常位でペニスをOLのオンナの奥深くに差し込んだ。一回射精しているので、すぐに耐え切れなくなるという事はなかったが、それでも僕にとってはかなりきついものがあった。
相手は積極的に動かないとはいえ、きつい締め付け攻撃は僕の精力をどんどん奪って行く!前後させたらこっちが参ってしまいそうだ。僕は動く事もできずに、耐えるしかできなかった。
だが結局、崖に転落して片腕だけ木の根に捕まりながらぶら下がっているのと同じで、いずれは耐え切れずに落ちてしまう。攻撃できずに挿入し続けるのは不利だ。これではいけない、挿入攻撃はやめて別の手を考えないと!
しかし、そんな僕の思惑を見透かしたように、OLは両足を僕の腰に巻き付け、がっちりと組んで来た!僕はペニスを引き抜く事もできなくなったのだ。そのままどんどん性感が高められて行く。絶体絶命のピンチだ。
相手も僕のペニスで感じている。この体勢のまま動かずに、どちらかが先に果てて勝負が付く。
時間が流れた。あるいはそう感じただけかも知れない。勝負は相打ちだった。僕も彼女も同時にイッた。いや、正確には、彼女がイク寸前に膣が異常に締まり、それが僕のペニスを直撃して、一気に中に放出してしまったのだった。OLは、僕の精液が子宮に放たれる感覚に我を忘れて、ぶるぶると震えつつイッたのだった。つまり、相打ちというよりは、瞬間の差で、僕の負けだったという事だ。
OLは快感に我を忘れて横たわっている。だが消える事はなかった。僕は何も言わずにその場を立ち去った。僕はこれからこの迷宮の中を、決して出られないという絶望の中で、呆然と彷徨う事になる。もちろん虚無感はない。この塔の中で、すぐにでも僕は快感に溺れる事になるんだろうな…。
###ゲームオーバー###