ＯＬ３−１
この階で襲って来る三人組のＯＬ達と熱い戦いをこなしながら歩いていると、張り紙を発見した。「上り階段はこちら→」と書いてあった。ご丁寧にこの階の出口を案内してくれてるのか。僕は張り紙の方向に歩いて行った。歩く先々に張り紙があり、わざわざ道案内してくれている。全部の階がこうだったらいいんだけど、多分この手作りの紙から言ってこの階だけだろう。ＯＬ達がこれを作ったに違いない。
歩いて行くと段々周囲が薄暗くなって行く。蝋燭が少しずつ小さくなっているんだ。周囲が暗くなって行くに連れて「片隅」の感覚が強まって行った。
長い通路を歩いて行くと、突き当たり正面に扉があった。「この先上り階段、関係者以外立入禁止」とか書いてある。ドアを開けようとしたが案の定カギが掛かっている。確か上の階に行くにはプチボス役の女性１０人を倒さないといけないんだっけ。１０人バージョンという訳か。
１０人バージョンは必ずしも１０人きっかりいる訳じゃなくて、階によってはもっと少ないらしい。ただし少ない場合には一人一人が強い。どっちにしても１０人分以上の強さである事には変わりない。
多人数を一度に相手にするのに気をつけないといけないのは「マウントポジション」だ。完全に体を押さえ込まれて責めまくられたら、敵がどんなに弱くても抜かれてしまう。女であるというだけでそれなりの攻撃力を持っているからだ。
とにかくドアが開かないのではしょうがない。カードキーを持っている相手を探さなければ。
そこへ一人のＯＬが近付いて来た。「あのー…」「何か？」「このドアの鍵を持っている人って…」「カギの管理は庶務二課よ。ホラ、すぐそこの薄暗い小汚い一室がそうよ。」「どうもありがとう。」「お礼を言う位なら…」ＯＬは上着をするりと脱ぎ捨てた。そう来たか。
しかし、連続してＯＬ三人に挿入攻撃しても勝てる位にレベルアップしていた僕にたった一人で勝負を挑んで来るとは命知らずだ。僕はスカートやパンツを素早く脱がせ、ＯＬを抱き締めながら壁に押し付けた。ＯＬは僕の腕に手を回し、細い足を擦り付けて来る。
彼女を壁と挟んだまま、僕はオンナにペニスを突き立て、一気に押し込んだ。「はうあっ！スゴイ…」ＯＬは逃げようとしたが、僕は上半身をグイグイ押し付け、ＯＬを壁に挟み、腰を突き上げ続けた。後ろは壁だし横にも逃れられないＯＬはあっさりと僕を受け入れたまま果ててしまった。
バタン！…ガタタタ…後ろの方で物音がした。扉を閉める音の方を見ると、「庶務二課」のプレートがあった。ここがプチボスの居場所か。きっとさっきの戦いをドアをそ〜っと開けて覗いていたんだろう。ドアの向こうではまだガタガタ物音がする。中には多分１０人いる。何してるんだろ…
再び音が聞こえなくなった。僕は勇気を出して庶務二課に乗り込む事にした。
ドアを開け、中に入る。「あの〜、上の階のカギ…」「やり直し！」髪の長いリーダー格のＯＬが怒鳴った。「…え？」「ホラ。もう一度やり直しよ。」「…？」「他の部署に入る時はきちんとノックしてから入るのが社会人としての常識！やり直し！」「はあ…」
折角気合を入れて入り込んだのに追い出されてしまった。ノックすればいいんだろ。
コンコン。「はい。」「…失礼します。」「何か？」「上の階に行きたいのですが？」「アンタ、そこの張り紙が見えないの？」「はあ。」「関係者以外立ち入り禁止って書いてあるでしょ。」「はい。」「だから立ち入り禁止。」「いやでも、僕は進まなくちゃいけないんで…。」
水色の上下。タイトスカートからすらりと伸びた脚。高飛車な態度。僕を見つめる１０人のＯＬは特に変わった所のない普通の女性のようだ。性格にかなり難があるが。
「しょうがないわね。私達全員を満足させたらカードキーを貸してあげてもいいわよ。」「そうですね、お願いします。」展開はすぐに読めたので驚かなかった。ってかそうなるしかないよなあ。
「あの…さっきガタガタと何をしてたんです？」「そりゃあ…オフィスを片付けてたのよ。レディしかいない部署に男が入って来ると思ったら…分かるでしょ？」「はあ…」
「それに…」ショートカットのＯＬが立ち上がった。「ちゃんと舞台を用意してたんだから。」「舞台？」「見てご覧。」三人目が立ち上がって指差す。ＯＬ達は次々と立ち上がった。
４・５個の事務机が繋げられ、上から白いシーツが掛けられている。これは…簡易ベッドのつもりか。多分この机の上に散乱してる物を片付けていたんだろう。側にはダンボールがいくつも並んでいてゴチャゴチャと物が入れられている。一番端っこのダンボールは布キレが…って、これは布じゃなくて女物の下着だ！
「あんまりレディの私物を見るんじゃないよ。」後ろから声がかかる。ここのＯＬ達はもう下着を脱いでいて、上着とスカートを取ったら全裸になっているのか…
「アンタの為に殺風景なオフィスに簡易ベッドを作ってやったんだ。ありがたく思いなさい。」「…ぜんっぜんありがたくない…」「何ですって？」「…やっぱり帰ります。」
僕は踵を返してドアから外に出ようとした。息巻いていたペニスは萎え切ってしまった。薄いシーツの下は固いアルミの机。…できるかっ。
「うふん。帰す訳には行かないわよ。」素早く僕の前に立ちはだかり、後ろ手で庶務二課の入り口のカギを閉めた。僕を見つめるこのＯＬは妙に色っぽかった。
「そこの机が気に入らないの？」「だって、カタイじゃん。」「じゃあ、そこの課長の椅子が空いてるわよ。」ちょっと豪華な椅子があった。普通の事務机の前には「課長」のプレートがあった。
「まったく、課長ったらどこに行っちゃったのかしら。」「昨日説明したじゃない。クビよ。」「あーそうそう、クビになったんでしたわね。」「それじゃあ、ネコの世話は誰がやるっての？」黄色いネコが野太い声でニャ〜ンと鳴いた。
「そりゃあ…」ＯＬ達は一斉に一人のＯＬの方を向く。「なっ…何見てんのよ。」「アンタしかいないじゃん。世話係。」「アラビア語も話せるしね。」「そんなの関係ないじゃない！」「あの〜」「とにかく私は絶対嫌ですからね。」「…占いでも出ています。ネコの世話に一番適してるのはあなたです！」「あの〜」「それともネコがかわいくないの？」「可愛いけど…」「じゃ決まりね。」「だからー、どうして私なんですかっ！」「…あの〜…」
ＯＬ達はネコの世話の事で頭が一杯になってギャアギャア言い争っている。僕の事なんか完全に忘れ去られているらしい。
もういいや。外に出よう。コッソリと。僕は音を立てないよう目立たないように入り口のドアに向かって腰を屈めながら歩いて行った。
「おいっ！そこの青年！どこに行くのよ！」一斉にＯＬ達がこちらを見る。すかさず入り口をＯＬ三人が固めた。やっぱり逃げられなかったか。「…ネコの件は後回しだ。今はこの青年を可愛がるのが先！」「このお方の世話ならして差し上げてもよいのですが…」「あ、それ賛成。」
「さあて青年。どっちがいい？デスクで可愛がられるのと椅子で逆セクハラプレイ！」「…逆セクハラプレイ？」「アンタが課長役。私達が課長のご機嫌を取る為にたっぷりご奉仕するってシチュエーションよ。」「なんだかなあ…」「何ならその場で立ったままもみくちゃにしたっていいのよ！」ジリジリとＯＬ達が迫って来る。こうなったら戦うしかない。
どこで戦うか。最初の選択が勝敗を大きく左右しそうだ。慎重に戦う場所を選ばないとな。
−選択肢−
ＯＬ３−２ 机の上で戦う
ＯＬ３−３ 課長の椅子に座る
ＯＬ３−４ どちらも選択しない