ナース2−3
 

 それなら、全員まとめて愛撫だ。相手が手のテクニックが自慢なら、こっちもテクニックで応戦だ。手と舌を駆使して、どっちの攻撃力が上か勝負だ。僕には女体のようにそれ自体が武器になるようなパーツを持ち合わせていないが、その分力強さとスピードには自信がある。愛撫の攻撃力自体は決して彼女たちにひけを取らないはずなのだ。

 服のうえからでも十分に3人を感じさせられるはずだ。女の肉を強く揉むようにし、またさするようにして、彼女たち全員の全身を愛撫した。オンナに手を入れていると時間がかかるから、感極まらせて自分から脱ぐように仕掛けるか。そこで一気に百烈愛撫を繰り出せば勝てるかもしれない。僕は彼女たちの胸を中心に優しく服の上から愛撫攻撃をくり出した。

 しかしナースたちは冷静だった。服の上からということもあって、快感ダメージはさすがに軽減されてしまう。通常ナースにくらべて格段に高い精力を誇る彼女たちなら、この程度の精力消費は恐れるに足りないみたいだ。彼女たちはむしろ自慢の胸を突き出して僕を取り囲み、高速で動く僕の手の攻撃をあえて受け続けた。その表情には余裕すらうかがえる。

 彼女たちは手を後ろに回していた。後方でカチャカチャと何か器具を取り出す用意をしている。僕は警戒しながらも彼女たちを攻撃し続けた。何か敵に動きがあればとっさに飛びのけるくらいはできる。それにあと少し…もう少しダメージを与えられれば、彼女たちはみずからスカートを床に降ろすに違いない。服の上からの攻撃は敵の性感をジワジワ高めている。もうちょっとで看護婦たちの性欲が爆発して乱れるんだ。そうすればじかにオンナを攻撃できる。

 予想どおり、ナースたちはスカートのボタンを外した。簡単に取れる構造になっているピッチリスカートが床に落ちた。下着を着けておらず、ナマ足とオンナがあらわになった。ヘアがきちんと処理されていてきれいな四角形が薄く出来上がっている。よし、チャンスだ!

 つぷ! 「うっく!?」両腕に小さな痛みが走る。視線を3人のオンナに移した瞬間、こちらに油断が生じた。その隙をついて、ナースたちが僕の腕に注射をしたのだった。敵の薬剤攻撃は厄介だ。性欲の塊になってしまったり弱体化したり、ろくなことはない。これが原因で敗北することだって十分考えられた。彼女たちがスカートを脱いだのは、感極まったからではなく、僕の油断を誘うための罠だった。

 僕はとっさに後方に飛びのいた。が、薬剤はしっかり僕の血管を駆け巡ってしまっている。いったいどんなクスリを打たれてしまったんだ!? 緊張が走る。が、薬が効いてきたはずの時間になっても、体に変化の兆しは見られない。体が硬直するわけでも脱力するわけでもなく、性欲の疼きも見られない。

 ナースたちは妖しく微笑みながら音もなく動き始めた。通常ナース以上に機敏な動き、物音を立てずに近づけるしなやかな身のこなしによって、彼女たちはあっという間に僕を三方向取り囲んでしまった。僕は警戒して周囲に気を張る。が、どこを向いても僕の後方に看護婦がいるような位置に、彼女たちは移動してしまっていた。薬剤は…おそらく僕の反射神経を鈍らせるものだろう。もともと機敏な動きをマスターしてはいる彼女たちだが、それにも増して僕は相手の動きを掴みづらくなってしまっている。

 「ふうっ。」ゾクゾクッ!「あふ…」いつの間にか僕の真横に来ていたナースが、僕の耳元にやさしい息を吹きかけてきた。そのとたんに全身に心地よい痺れが電流のように駆け抜けた。僕はとっさに横に逃れ、看護婦さんに捕まらないようにした。が、その先には別のナースが待ち伏せており、太ももの感触を一瞬、僕の足に刻み付けた。

 「あう…」その女性特有のシコシコした肌触りに僕は思わず身もだえしてしまう。もんどりうって僕はふたたび3人の中心に追いやられた。息が荒くなる。ナースたちは胸のボタンを外す。すると簡単に巨乳が露出されるのだった。ナース服全体を脱ぐことなく、武器だけを露出させることができる、この塔特有の特殊ないやらしい白衣だった。

 おかしい。耳に息を吹きかけるのも足をスリスリしてくるのも、初級の快感攻撃だ。初心冒険者なら性欲が増幅されて射精しやすくなる技だが、僕はもうそんなレベルではない。女体の肌触りは飽きるほどこの身に受けてきているし、耳に息を吹きかけたり抱きついたりされる程度でこんなにダメージを受けるはずがない。

 ペニスからカウパーがにじみ始めている。僕の反射神経が鈍磨になっただけではなかった。全身の性感神経が敏感になる劇物をも打ちこまれてしまっていた。頭の中に霞がかかったみたいになり、思考も反射神経も動体視力も鈍くなっている代わりに、性感だけは過敏になっており、ちょっとした責めで大ダメージを受けるようになってしまっている。

 そうだ、たしか僕はナースたちに二本の注射を打たれてしまっていた。一本が鈍磨、もう一本が過敏の薬剤だったんだ。これはまずいことになったぞ。

 ナースたちは一瞬で僕のすぐそばを取り囲んだ。ものすごいスピードだ。人間業ではない踏み込みの速さ…! あるいは、こちらの反応が遅いだけなのか。防御も反撃もできなかった。彼女たちは僕の全身を優しくさすり始めた。「あふっ…」6本の腕がくまなく愛撫してくれる。つい脱力してしまった。快感に敏感になっているうえ、ダメージを受けると力が抜けやすくなってしまっていたんだ。

 彼女たちはやはり、手の技には自信があった。他の部位以上に、しなやかな手でスベスベさすり、揉み、くすぐる技を鍛錬しているみたいだった。指先も手のひらも甲も、男の敏感な箇所を正確に気持ちよくしてくれた。それにもまして性感神経が開発されてしまっていて、ダメージもひとしおだった。どんなに身を守ろうとしても、体の奥まで侵食するゾクゾクした快感が、自動的に僕の筋肉を緩めてしまうのだ。

 僕は三方向から矢継ぎ早に撫でさすり攻撃にさらされ、身動きが取れない。その隙にナースたちは僕をベッドに仰向けにする。鈍くなっている僕を捕まえて寝かせるのはたやすいことだった。抵抗して起き上がろうとすると、感じやすいわき腹などを優しくこすりあげ、脱力させられてしまう。

 僕の両側に立ったナースたちが優しく見下ろしながら全身をさすり続けてくれた。二人がかりで左右両側をコショコショされると、僕は仰向けのまま悶絶してしまう。ペニスへの集中攻撃はなく、ペニスをも含めて全体をスベスベしてくれるのだ。股間だけに集中攻撃すれば、体の力を取り戻した僕が反撃に出てしまうから、彼女たちはあえて全身にわたって手を滑らせているのだろう。

 自慢の手での愛撫攻撃は両側の二人だけ。もう一人は僕の足元で、僕に背中を向けて何かしている。水の音が聞こえる。洗面器で手を洗っているみたいだったが、こちらからは見えない。

 その彼女がこちらを向いてにっこり微笑みながら近づいてきた。その手は白く輝いている。交代で別のナースが洗面器のところに行った。

 「はうああっ!」彼女の手は石鹸で泡まみれだった。ただでさえスベスベでやわらかい女手が、石鹸によって格段に攻撃力を増していた。彼女はただ手を洗っていたのではない。石鹸をその手で泡立てて武器を強化していたのだ。そんな手が僕の右側で全身をまさぐってくれている。細くしなやかな指先が僕の乳首をつまみながら、手のひらが優しく上半身を撫でさすってくれている。

 そうこうしているうちに二人目も石鹸を泡立て終わり、僕の体に滑らせ始めた。一人ずつ交代で石鹸を泡立て、残り二人で僕に愛撫攻撃だ。特殊な石鹸液がどんどん僕の体に塗りたくられ、股間以外すべてがアワまみれになってしまう。自分のふとももでさえ女のようなもち肌になってしまった。

 3人全員が手を石鹸まみれにすると、いよいよ彼女たちの本領発揮だ。清拭術のプロたちが3人がかりで僕に集中攻撃だ。小さな石鹸が僕のヘアにこすりつけられると、あわ立ちやすい部位だけに股間が白い塊に覆いつくされてしまった。そこから石鹸液をすくい撫で取って全身に塗りたくると、僕は快感の中ますます弱体化していくのだった。

 戦慄の石鹸撫で洗いが始まった。ひとりが僕の上半身を担当。にゅるにゅると石鹸ハンドが僕の胸を滑りまわった。彼女は僕は起き上がれないようにする役目も負っていた。そして残り二人が僕の股間を集中攻撃した。鍛え抜かれた女手を余すところなく駆使して、ペニスとその周辺が石鹸でかわいがられ始める。

 ペニスをしごき上げるというのではなく、手の肌触りを存分に刻みつけるようにして、軽いタッチで棒が上下にさすられる。その動きはゆっくりで、一気に精を絞り上げる動きではなかったが、その分射精まで長引かせられた快感が全身を激しく疼かせるのだった。まさに”洗う”感覚でペニスがいたぶられているのだった。

 棒は手のひらや甲でかわいがられ、ときおり指先がヒダの敏感なところをコチョコチョ洗い上げる。尿道口まで押し広げられて石鹸洗いにさらされた。汚れているところはわずかでもきれいにさすり取られてしまう。

 別の手は周辺担当だ。ペニス周りのくすぐったいところは細い指先が滑り込んで執拗に撫で洗いされているし、ペニスの付け根、玉袋に至るまで、しわが伸ばされて丹念に洗い上げる念の入れようだった。会陰やお尻の穴周辺まで満遍なく、看護婦さんたちはきれいにしてくれた。内股はスベスベの手のひらが大きくさすり、股の付け根にくると指先がくすぐる。

 「気持ちいいですかー?」「もっと力を抜いて、お任せくださいねー。」彼女たちの手の動きが僕の毛と絡まって、激しくあわ立っている。こすればこするほど石鹸が増幅され、彼女たちの攻撃力を高め続けていた。

 股間はもう相当アワまみれになっていた。「そろそろいいかしらね。」上半身をかわいがっていたナースがかみそりを取り出した。「はーい、剃毛しますからねー。大人しくしててね。」「あう…やめ…」

 ぞりり…ぞりっ…ぞり…

 こなれた手さばきで、あっという間に僕の陰毛が剃られてしまう。肌を押さえる看護婦さんの指先が、男の急所付近に危険な道具があるという緊張感が、これを見守りながら優しく股間をさすってくれるほかの白衣の天使たちの手の動きが、僕の興奮をマックスに押し上げる。棒の毛もそぎ落とされ、さらには僕の足を広げての絵陰剃りに僕は震えてしまう。お尻の毛まできれいにされてしまった。剃る間まったく痛みもなく傷もない。快感があるだけのあっという間の剃毛。熟練の技能だった。

 床屋で使うようなあたたかい濡れタオルで股間がふき取られると、ツルツルになってしまったペニスがふたたび彼女たちの前に姿をあらわす。そこへ容赦なくスベスベの手がにゅるにゅる洗ってくれる。彼女たちの手についた泡だけでも、十分ペニスをふたたびアワまみれにすることができた。ナースたちの的確な指捌きとすばやい動きに僕は悶絶する。ただでさえ強力な手技が、快感注射のせいで数倍の感度で受け入れられる。

 さっきまで太い毛がある程度女の攻撃をガードしていたが、もはや敏感な肌が彼女たちにむきだしになってしまっている。剃ったばかりで肌の角質も薄くなり、快感がいやおうなしに増してしまっている。もう勝てる見込みはなくなっていた。女たちの手がスピードを上げた。

 「はーい、体のなかもキレイになりましょうねえ。」ナースがペニスを僕のおなかの方に倒す。亀頭が僕に向けて反り返ると、敏感な裏筋が上向きに露出された。太く脈打つ棒をしなやかな手がスベスベとさすり、コスコスと丁寧に洗われる。玉袋も誰かの手のひらが円を描くようにさすってくれていた。誰かの指先が僕のお尻の穴をくすぐっている。石鹸の滑りが彼女たちの手のスピードを助けた。

 亀頭がぷにぷにと細い指先でつままれ軽く揉まれる。「あがっ! ふうっ!」僕は耐え切れなくなって自分のおへそめがけて射精。こらえ切れなくなった精液が次々と僕のおなかめがけて放出されていった。

 出し切って脈打ちが終わると、ナースたちはさっきと同じような濡れタオルで僕の体を拭いてくれた。石鹸が残らず拭き取られるころには、薬剤の効果が消えていた。「気持ちよかったですね。クスクス…」「これで体の外も中もキレイになりましたー。」”処置”が済んだ看護婦さんたちが洗面器で手を洗う。僕は彼女たちの熟練した清拭術に負けてイってしまった…。

 僕は脱力感と満足感で動くことができず、ベッドに仰向けになったままだった。じきに性欲がぶり返し、永遠の天国を味わうことになる。絶望感が期待感に変わるころ、ペニスは自分の意志で反り返り始めた。肉体を改造されるよりも早く、僕はセックスの虜になってしまっていた。

 「あら。また体の中が汚れたみたいですね。」「何度でもキレイにして差し上げましょう。体の中にたまった悪いウミはどんどん外に出さなくちゃ。ね?」白衣の天使たちがまた僕に群がった。今度は薬なしでも動くことができなかった。

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