ナース2−1


 病院ステージを歩く。あの長い廊下を渡って以降、単独でナースや薄幸の美少女が登場することがなくなった。その代わりあちこちに診察室があり、そこを通らなければならない構造で、何度か女医さんと従者の看護婦さんたちに”診察”されてしまう。病院ステージもついに集団戦に入ったというわけだ。

 診察にもある程度パターンがあることが分かった。ここでは看護婦さんは絶対上着を取らず、代わりにスカートを脱いで下半身はすっぽんぽんになる。女医さんは白衣以外裸になることはいとわない。治療時のコスチュームなのだろう。そして、受身の女医さんもいるが攻撃的な先生もいて、いつも同じ手が通用するわけではないが、たいてい女医から倒そうとすればうまくいった。むしろ女医から目を離して彼女の勝手にさせておくと大ピンチに陥るのだ。

 とにかく敵の注射攻撃には気をつけないとな。気軽に劇物を打ち込んでくるし。リアルだったら死んでるぞ。大問題病院だ。そんなことを考えながら歩いていくと突き当たりになった。またプレートと部屋だ。もっと女医に慣れてサクサク倒せるようにしないとな。修行と思ってガンガン進むか。

 …。「ナースステーション」とプレートに書いてあった。診察室ではない。ということは女医さんがいる部屋ではなく、もしかしたら新手の敵があるということか…いや、ナースステーションだからいるのは看護婦さんだ。戦い慣れている。僕はひとまず安心した。そういえば病院にいそうな女性はすでに出揃ってるよなあ。ナース、患者、女医。

 ただ、ステージのなかでも進んだ位置にあるナースステーションで、あの弱い従者のナースが相手になるとも思えない。それなら簡単に倒せてしまうからな。女医と同等以上の強さを持った相手でなければ、場所的につりあわないはずだ。ナースが大勢詰めている部屋とか、なにか仕掛けがあるに違いない。どっちにしろ気を緩めるのはやめておいたほうが無難だな。

 僕はナースステーションの扉に手をかけた。「!?」ドアが開かない。鍵がかかっている。先に進むにはどこかで鍵を見つける必要があるということか。面倒だな。でもこういう攻略はRPGにはつき物。仕方ない。引き返して鍵を探すか。…と、そのまえに一応念のためにノックしておこう。ヒントくらいあるかもしれないからね。

 こん、こん…。「…鍵の場所教えろー…」小声で言ってみる。教えてくれるわけがないのはわかりきっているし、「たのもー!!」とかって思いっきりドアを叩いて大声で騒げばヘンな敵が押し寄せてくる危険もあるからな。急患扱いされるのはご勘弁願いたい。ガタッ! 「!!」扉の奥で物音がした。誰かがいるぞ。「…合言葉を言ってもらいます。」「あ、合言葉ぁ!?」この扉はキーワードで開かれるしくみとなっている。ということはどこかで合言葉を手に入れてくればいいというわけか…。

 「最近看護婦の服を着てはいるが、看護士の資格を持たない、モグリのコスプレ娘が当病院を徘徊しているんです。だから本物にしか分からない合言葉で認証し、偽者は先に通さないことにしました。ですから合言葉をお願いします。」なるほど…このステージの初期では脈を測って脳ガンだとか、めちゃくちゃなことを言うのがいたからな。まぁ女医をはじめ当病院にはヘンな胡散臭いのばっかりだけどな。それにしても困ったぞ。合言葉なんて知らないからな。この場は適当にごまかして、あとで合言葉を調べてからまたくるか。

 「では。合言葉をお願いします。…『山』!」…。なんてありきたりな合言葉なんだ。でも絶対普通の答えじゃないよな。わからない…いいや適当で。「どうしたのです。『山』!」「…かわ●りかのふともものつけねがすべすべでいやらしい…」

 かちゃ。鍵が開いた。「正解です。どうぞお入りください。」「…。」ずえっっったい、テキトーだ。合言葉なんて最初からなかったんだ。僕は完全にナースステーションの看護婦にからかわれたんである。だんだん腹が立ってきた。コケにされた仕返しは必ずしちゃる。覚えとけよ〜?

 僕は勢いよくドアを開けるとナースステーションに殴り込みをかけた。大勢の看護婦がたむろしていようと全員まとめて消し飛ばしてやる。「…あれ?」僕の勢いはいきなりくじかれてしまった。ナースステーションはこじんまりとした部屋で、戦闘用のベッドと薬剤の棚以外何もない。そして、大勢いるだろう看護婦たちは、実際には3人しかいなかった。

 中にいた白衣の天使たちは、今までのナースとは少し違っていた。細い体に巨乳、ミニスカといういでたちは変わらないが、服がピンク色だった。何よりしなやかな手と、”本物”の貫禄が漂っている。このステージも中盤になって、相手もただの看護婦ではなさそうだ。もっと実力のある強力版のナースなのだ。いまさら、以前の白衣の天使相手ということは考えられない…すでに女医との戦いで複数のナースは倒してきているのだから。

 ナースステーションの奥に扉があり、その先は通路になっているのだろう。先に進むにはこの強力ナースを倒さなければならない。いうまでもなく攻撃力も防御力も精力も、今までのナースよりもずっと高いはず。攻撃パターンも未知数だ。

 「はい、力を抜いてー。」「お姉さんたちに任せてくださいねー。」白衣の天使たちは僕を取り囲み、全身を柔らかな手で撫でさすってきた。「あふっ…」手の感触が心地よいだけでなく、彼女たちがさすっている場所がすべて、人体の感じるツボをすべて心得たピンポイントの部位を的確に刺激しているからだった。いきなりの心地よさに僕は脱力せざるをえなかった。

 彼女たちはあえて手のひらよりも指先での攻撃を仕掛けてきている。もちろんおなかや首筋など、感じる部位が広範な場所であれば手のひらや甲が舞うのだが、乳首や背中、わきの下、内股の付け根など、性感ポイントが細かい場合には、細い指先が正確にその場所をくすぐり、さすり、強く押してきたりしている。突然の的を射た攻撃に思わずため息を漏らしたのだった。

 背中のくぼみをつつつっと指でなぞられるとついゾクゾクしてしまう。肩から腕は手のひらでさすられ、脇から乳首にかけては指先が走る。お尻の割れ目の付け根はコチョコチョ指先でくすぐられ、膝のウラもツンツン突かれている。全身がガクガクと震え、ついその場にへたり込んでしまいそうな、心地よい三人がかりの愛撫攻撃だった。

 体がかっかと熱くなり、ジワジワと充血していく。ゾクゾク痺れるような心地よさのあとは、必ず血行がよくなるのだった。血の巡りはやがて一点に向かっていき、激しく循環しながらペニスを怒張させる。心臓の高鳴りは同時に敵女性への好意という錯覚まで呼び起こした。好きな人にドキドキするのと同じ高鳴りが、彼女たちの指先で人工的に生み出された結果である。

 ペニスはあえてしごかれず、優しい手のひらでさすられた。手のひらを上向きにした看護婦が裏スジをスベスベとさすっている。指先は玉袋に当たり、これだけで全体が刺激されているのと同じ快感ダメージが送り込まれるのだった。三人がかりのマッサージで感じやすくなってしまった体は、少しの刺激でも大ダメージを受けるほどになってしまっている。そこへ感じる場所を熟知した看護婦の手のひらがゆっくり優しくさすってくれているのだった。気を抜くとそのまま射精してもおかしくはない。

 僕は気を取り直し、精力を保つと反撃に出ることにした。このまま愛撫攻撃を一方的に受けているわけには行かない。敵がこれまでのナースと違ってかなりの攻撃力とテクニックを持っていることがわかった。ただおのれの若い女体に甘んじているだけではない、性感の勉強と鍛錬を積んだモノホンの強力ナースなのだ。相手は特に手技のエキスパートのようだ。そこに気をつけながら愛撫か挿入で活路を開くしかない。

−選択肢−
ナース2−2 一人ずつ愛撫
ナース2−3 全員に愛撫
ナース2−4 一人ずつ挿入 


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