セーラ+ブルマ+演劇部員−5
 

 1対10。絶体絶命。何度かこういう集団逆レイプのシチュに遭遇した事はある。10人バージョンがそのフロアのボスなのだから、フロアごとに一度はこういう状況に陥る…例外はあるが。しかしどんな敵相手でも、こういう多勢に無勢の状態はいつもピンチだ。けっして多人数に慣れる事はない。

 やはり単純に強さが10倍になるだけでなく、主導権や作戦上、圧倒的に不利になってしまうんだ。レベルの上では完全に乗り越えた筈の彼女達も、寄り集まってしまえば相当強力になる。ひっきりなしに責めまくられる為に精力が続かなくなる事が多いんだ。今まで何とかしてピンチを脱出して来たが、余裕で乗り越えられた事なんてまずなく、いつもギリギリの所で辛うじて勝利を掴んだに過ぎない。今も同じ窮地に立たされてる訳だ。

 こーなったら酔拳だ。めったに飲まない身だけど、それだけに飲めばすぐに泥酔状態になる。酔ってしまえば立ちが悪くなり、攻撃力が下がってしまうけれども、精力が持続するメリットもある。イキにくくなるんだ。僕は精神世界で思念して一升瓶を取り出した。この世界は心に描いた物体を具現させる事ができる。精神的にも追い詰められてるし、飲まなきゃやってらんねーって感じで焼酒だー!

 「だめだっつーの!」体育教師が一升瓶を取り上げる。「え…でも僕は子供じゃ…」「生徒の前で破廉恥な事しないの!」流石に生活には厳しい。でもなあ…「…ゲーム自体がハレンチなんですけど…。」「口答えしない!」さらに厳しく叱られる。んー、リクツを超えた有無を言わせぬ生活指導、さすが体育教師だ。僕の高校の体育教師もことほどさように都合よかったけど、まぁどこもこんなもんだろう。

 「これは私が全部処理します。」ちゅぽん。一升瓶が開けられる。そして突然にゃもがラッパ呑みを始めた。「お、おいおい…生徒の前で破廉恥な事しないって言ったじゃん…」言ってる事とやってる事が違うっスよせんせえ…「うるひゃい!体育教師だかららいじょーぶなのっ!せーかつしどーはアタシが法律らー!!」「…。」「ぐわーははは!うめー!!」「…。」

 全員戦闘を忘れて呆れ果てて見守る中、にゃもすっかりでき上がる。「なんだよー男がよぉ!!一人でもいいだろー!!こちとらもう大人だぞー!(泣」

 「先生、大人の付き合いってゆーと、やっぱしエロエロっすかぁー?」女学生の一人が尋ねる。

 「えろえろよー!!!

 「おおっ、たとえば?」「たとえばぁ…」

 (略)

 「おまえらも飲めー!」「ええっ!?」「何ぼさっとしてんのよ!早く次の酒出しなさいよ!」「…。」僕は驚いたが仕方なく言われた通り日本酒と取り出した。こともあろうに体育教師のお墨付きで女学生達も飲み始める。もーめちゃくちゃだ。明らかに問題行動だぞ。でももう遅かった。女の子達は次々とコップのお酒を平らげ、もう一瓶もう一瓶とカラにして行った。

 首謀者は先生である。女の子達に半ば無理矢理飲ませながらどんどんエッチな話を湧き出る泉のように語り続けている。僕はもう開いた口がふさがらず、呑む気さえ失せて一滴も口にしなかった。ドン引きだ。もちろんペニスは完全に下を向いてしまっていた。

 一方、女の子達はワイ談+酒で全員メロメロになってしまい、役目を忘れてお互いレズを始める。もう何がなんだか分からなくなっており、只性欲に任せて女同士で絡み合う。お互いに感じる部分を責め合っているから、つまり自分から精力を消費している訳だ。

 あたり一面酒臭さと淫靡な声が充満してる。貝合わせをしたり上下に抱き合ったり指でまさぐったり乳首をこすり合ったりして、にゃも先生のエッチな話を想像しながら悦んでいる。先生も話している内にますますエッチな気分になっていて、しかもそれを僕にぶつけて来るでもなく女学生に混じっているんである。

 これはチャンスだ。僕はレズ乱交にちゃっかり参加した。手や指で女の子達をあちこちさすり、敏感な部分を執拗に責めてあげる。酔っていて防御に手が回らないのか、彼女達はみな僕の攻撃を簡単に受け入れ、積極的に快感をむさぼるようになっている。こりゃあ楽勝だった。どんどん倒す。

 最後はにゃも先生だ。コイツは…悪い奴だ!松葉崩しでガンガン責めてやる!激しく動くと頭がガクガクし、酒が余計に回る。彼女も防御も責めもなく僕のペニスから与えられる快感を欲望に任せてむさぼるだけだった。「あはあっ!イク〜!……うっぷ、気持ちわr…」「ちょっ!待て待て待てッ!」青い顔してにゃもが倒れる。寝ゲロの前に消えてくれた。…危ない所だった。

 こうして僕は労せずして女学生フロアを制覇した。…いいのかなあ…

 ま、状況はともあれ勝ちは勝ちだ。階段の所にカードキーが置いてある。このフロアはいつもよりずっと広大だっただけに、カードキーが懐かしく戦利品として重みがあった。やっとここも終わったんだな。ヘンな勝ち方だったがそれでも感慨深いものがあった。何よりもう女装しなくても済むんだし。

 僕は階段を上り、立ちはだかる扉にカードキーを差し込んだ。

 「ニンショウカンリョウ…で、ぱにぽにのキャラの中で誰が一番好き?」「はあ?」「誰が一番好きかって聞いてんだよ。」「…答えないと開けてくれないの?」「うん。」…毎度ながらこの扉はかなりヘンだ。「早く答えろよオメガグズ野郎め。誰が一番好みなんだよ!」

 「そりゃあ決まってんじゃん。メディアたんだよメディアたん!だってさ、いつも笑顔で愛嬌よくってかわいいでしょ!落ち込んだ時でも笑顔な娘は最高だね!ふにふにしたほっぺ、軽くウェーブが掛かった髪の毛、時折見せる八重歯、しっかりした腰周り、羽のような飾りとメイド服、まるっこい靴、上品な手袋!ちょっと天然ボケ入ってていっつも首傾げててセクシーでキュート!将来の夢は獣医さん!犬語しゃべるワン!おにぎりの開け方分かんないし。ちょっとドジな所もあるし。しかもちょっとした事で人の背骨とか折っちゃうし満面の笑みで折りますよとか言うしめっちゃ強くてもう最高!!!」ペカー

 ドキャ!

 「ぐはぁぁっ!!」突然扉の壁からでっかいボクシンググローブが飛び出し、僕の腹を直撃した。機械の手がもの凄い勢いで僕にボディーブローを食らわしたのだ。僕はもんどりうって倒れ込んだ。「おらおら、もっとチャーミングなのがいるだろうが。あぁん?もう一度やり直し。ぱにぽにのキャラの中で誰が一番好き?」僕はやっとの思いで立ち上がった。

 「じゃ、じゃあベホイ…」ビシバシ!「ぎゃああ!」別の場所からいくつもの触手のようなグローブが飛び出してくりんち攻撃。顔面が思いっきり殴られて僕は後ろにひっくり返った。何でこんな目に…

 「最後のチャンスだ。誰?」10本以上のグローブが360度から僕に照準を合わせて今にも飛び出さんとしている。「誰なんだよ!」もうだめだ…。

 「…ま…マホマホで…(泣」「そうだろうそうだろう。分かりゃいーんだ。」グローブが引っ込み、ドアが開いた。

 なんか納得いかねえ。「こ、今度はこっちの番だ。ぱにぽにって何の略?」「う…」「分かんねーのかよ。こりゃあ爆破しかねーな。」

 僕は思念して強力爆破装置(リモコン式)を取り出した。この辺りの扉も壁も一瞬で破壊できる威力がある。右手には起爆リモコンがある。カードキーを差し込まないと爆破はムリ(魔力で守られる筈)だろうけど差し込んだ後ならもう物理的にブッ壊すのみ!もちろん透明防護壁を僕の周囲に張り巡らせて目の前で爆発しても平気なようにしてある。ボタンを押せばそれで終わりだ。殴りまくった事を後悔させてやる。

 「わわっ…爆破だけは…死んじゃう…」「じゃあ答えてみろよ。最後のチャンスだ。」僕はリモコンボタンを振りかざして奇妙な扉に迫る。

 「うぅ…」「分からないんだな。じゃあ死んで頂こう。」「あーっ!言います言います!それはですね…
 

 ぱぱの
 においは
 ぽまーどの
 におい

 

 …これに間違いございませんッ!」

 「…爆破決定。」「きゃああ!待って待って!それだけは!爆破だけは!いいこと教えるから!ねっねっ!」「…。言ってみろ。」「原作よりもアニメの方が絵が上手な件につい…」
 

 どかーん!
 

 僕は容赦なくボタンを押した。周囲は一瞬にして瓦礫の山になった。こっちは特殊防護壁なので爆風の真中にいてもまったく無傷、風も感じはしない。メイドフロアで爆発には懲りてるからな。バリアー位張れるようになってるさ。

 「…それは口に出してはいけない件なんだよ。タブー中のタブー。」

 僕はボロボロになったドアを一瞥してしてさっさと次のステージに向かう。どうせすぐに自動修復されて何事もなかったようにへちょい事続けるんだろう。死んじゃうとか言ってたけど死にゃあしないさ。そういう世界だからね。もう多少過激でも構わん。ま、次通る時は好きなキャラ聞かれれば「はいはいマホマホ」とあしらう事になるな。もーいーや。気に留めずに階段を上がるのだった。

女学生シリーズ クリア

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