セーラ+ブルマ+演劇部員−1


 女子高フロアも相当歩いた。異世界の為いくら歩いても疲れも飽きもしないのはありがたいけどね。最初の内は一人ずつ女学生達と戦い、途中から3人ないし4人ずつ女の子達が襲い掛かって来るようになった。組み合わせは色々、セーラもブルマも演劇部員も徒党を組んでいる。

 えっと、3人または4人で三種類の敵さんがいて、どんな組み合わせがありうるのかな。いちいち数えてないけど多分すべての組み合わせを網羅してるだろうと思う。演劇部員は衣装や役ドコロにバリエーションがあるけどね。それでも大体、女学生三人バージョンもほぼ制圧した。そろそろここもクリアかな。

 自信がついた頃に上り階段を発見した。今までは廊下と教室の組み合わせだったけど、階段は初めてだ。学校の階段のように広いスペースと半階分の低い13段がある。下にも行かれそうだがなんか嫌な予感がする。行き止まりかもね。恐らくゴールはこの上だ。これを昇って反対側にドアがあり、その先に本当の上り階段、女学生ステージクリアの階段があるのだろう。

 そこへぞろぞろと女学生達9人が昇って来た。やっぱり下行きの階段は禍々しいオーラが出てたんだ。下に13段あるけど下って振り返ったら狭い空間でこの子達に弄ばれてしまう所だった。彼女達はそこに待機し、僕がここに辿り付いたら上って来るようスタンバイしてたんだ。どこかに10人バージョンが潜んでいると思っていた。

 「やっと来たわね」女学生達の間から最後に登場したのは、ジャージ姿でホイッスルを首にぶら下げた凛とした美人だった。セーラともブルマとも違う雰囲気だ。ショートカットながらもみ上げ部分だけは長く伸ばしている。威風堂々とした物腰、細身の体、きりっとした体格、自信に満ち溢れた威厳、彼女は…この9人を指導する体育教師だ。

 「私は体育担当・生活指導の黒沢です。よろしく。」「…はあ…」「返事は『はいっ!』でしょ!キビキビと!」「はいっ!」…。いや、まてよ…

 「せんせえ…」「なあに?」貫録と威厳を保ちながらも優しく微笑み掛けて来る体育教師。「…滑舌をよくする為にはどうしたらいいですか?」「えっ…ええっとお…」先生はしどろもどろし始めた。あれ…?「それとですね、台本を完璧に覚え込むコツってなんですか?」「う…な、なんと言っていいのか…」

 「ちゃうねん」女学生の一人が口を挟む。「そっそう!それ!…ちやうねん…」「…。つまり、分からないんですか?」「……全然わかんにゃい…」先生は階段の片隅に腰を下ろして落ち込んでしまった。「あ…いや…気になさらないで下さい先生…そんなの分からないのが普通ですから…ね?」「…いいのよ…ムリしなくて…」完全にヘコんでしまった。

 演劇部員が演技して騙してるんじゃないかと疑ったが…どうやら彼女は本物の体育教師のようだ。今までも何度か教師役の演劇部員が出て来てたから…そして演劇の話を振ると得意げになってべらべらしゃべってたから見破るのはたやすかった。でも今回は演劇部員じゃなくて正真正銘、大人の体育教師なんだ。

 女学生9人と大人の女1人合わせて10人か。一クラス全員でなかったのは幸いだった。「ねえ先生、いいじゃないですか、えっちでこの子を悦ばせれば名誉回復っすよ!」「そうですよ!みんなで頑張りましょう!」「…そ、そうね…いつまでも落ち込んでいては生徒に示しがつかないしね。」

 にゃも先生が立ち上がるとそれを合図に女学生達が服を脱いだ。先生も全裸になる。これだけセーラやブルマなんかが入り混じっているとコスチュームはあんまり役には立たない。むしろ裸一貫、身一つでぶつかってく方が効果的だし、それだけの若さと人数があって彼女達には自信が付いていた。その自信に後押しされて体育教師も気を取り直したのだった。僕ももうワープトラップの恐れがなくなったので女装を完全に解いた。お互いに戦闘体勢が整った。

 1対10の圧倒的不利の条件、流石は女学生ステージの最終局面、プチボスだ。長かった道のりもここでいよいよ終わり、これを乗り越えれば新たなステージに進めるんだ。その為にも彼女達全員をイかせないといけない…射精せずに。さあ、どうやって全員を平らげようか?

−選択肢−
セーラ+ブルマ+演劇部員−2 全員まとめて相手する
セーラ+ブルマ+演劇部員−3 百烈愛撫で短期決戦
セーラ+ブルマ+演劇部員−4 一人ずつ着実に倒す
セーラ+ブルマ+演劇部員−5 酔拳に挑戦
セーラ+ブルマ+演劇部員−6 階段を使う 


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