混浴娘2−4
相手は三人ともアワまみれだ。妖しく微笑む表情から、アワ踊りなどの大技をくりだしたくてウズウズしているのがわかる。おまけに僕まで全身満遍なく特殊石鹸を塗りたくられ、防御力を下げられてしまっている。このままで戦えば、こちらがどんな戦法を取ろうと、相手の作戦によっていつかはマウントポジションを取られてしまう危険がある。そうなっては豊かな肢体を駆使した石鹸プレイに撃沈してしまう可能性が高い。それだけは避けたいところだ。
湯船に浸かって石鹸を落とそうにも、異界の鬼娘が作ったとされるこの石鹸は、ちょっと洗ったくらいでは簡単に落ちない。完全に洗い流せるまで時間がかかりすぎる。ややもすると湯船の中なのににゅるにゅるソープ技をお見舞いされ、同時に浴槽座位攻撃で果ててしまうかもしれない。相手は三人いるのだ、慎重にやらなければ。
浴槽でもなく、また洗い場であっても風俗技がくりだせる素地・環境を叩き潰しておく必要がある。したがってこの邪魔臭い空気マットの床を何とかしなければならないわけだ。
スイッチはアソコだ。僕は転ばないように、かつ女体を避けながらスイッチの場所にたどり着き、空気マットを切った。
後ろから混浴娘たちに捕まったがもう遅い。空気マットから空気が抜け、あっという間にしぼんでいく。そして抜け殻となったビニールが僕たちをよそに壁の奥に引っ込んでいった。「…これでアワ踊りなどの風俗技は封じた。おっと、再び包み込もうとしても無駄だぜ。いくらでもウナギのように上にすり抜けるからな。」
それを聞いて顔を見合わせていた三人のお姉さんは、うなずいてニヤリと笑った。そして僕を取り囲んだ。
「…たしかに、マットを使う技は封じられた。でもね、マットなしでもできることがあるのよ。」そう言うとお姉さんたちはいっせいに手を伸ばし始めた。なるほど、その手があったか。僕は身構える。相手の手は6本、こちらの2本の手で防ぎきれはしないな。それなら、あえて敵の攻撃を受け、こちらは攻撃に徹しよう。
三人の手がいっせいに僕の全身を撫でさすり始めた。さっきは密着しながら、手で僕の全身をさすってきた。しかしさっきは密着の方がメインで、全身のやわらかさをもって圧迫して精力を削る攻撃だった。手技のほうはそれを補助する役割であった。今の攻撃は、これとは明らかに違う性質だった。ボディを押し付ける攻撃をすれば特殊石鹸の力ですり抜けられてしまうから、彼女たちの体は僕から数十センチ離れている。そして手だけを滑らせて僕を悦ばせているのだ。
武器を手に限定することで、手のひらや甲、指先に神経を集中することができる。その分しなやかで細かい攻撃が可能となっていた。男の感じる部位をより細かく、ピンポイントで、着実に責めることができた。つかまらないようにすばやく、それでいてきめの細かい行き届いた愛撫だった。僕の二の腕や胸板、わき腹、内股やさらに奥の足の付け根、お尻から背中、肩にかけて、満遍なく僕をさすり続ける。タイミングよく手のひらを返してスベスベの甲までこすりつけることを忘れない。
特に感じるところは指先の出番だ。首筋や乳首、わきの下、お尻の穴は、お姉さんたちの細い指が細かく丁寧な愛撫がくわえられた。揉むところは揉み、さするところはさすり、くすぐるべきところはしっかりくすぐり、丹念に僕を責めまくる。時折石鹸がつぎ足され、僕の体は三人の美女によってあっという間にアワまみれに返り咲いた。
僕も負けじと、美女たちの胸やオンナに手を伸ばし、三人に満遍なく愛撫を加えた。こちらもそれなりに経験してきているから、愛撫の感じるポイントは心得ている。三人は全身をくねらせて僕の攻撃にダメージを受けながらも、けなげに僕を責め続ける。お互いの手による愛撫合戦の様相を呈し始めた。
三人分のすばやい手の動きが、僕の全身をゾクゾクさせ、同時にじわりと暖める。やわらかく、スベスベな手のひらが全身をさすり続けるとさすがに身悶える。石鹸のにゅるにゅるが快感ダメージを倍増させている。僕のほうも負けじと、両手指先を二人のお姉さんのオンナにねじ込んだりして応戦した。
多勢に無勢で、三人分の愛撫攻撃にさすがに少なからずダメージを受けてはいるが、テクニックというか、指先の攻撃力単価は僕のほうが上だった。だから、僕の受けているダメージと彼女たちの受けているダメージは互角のはずだ。
それにしても、なぜかお姉さんたちの愛撫攻撃は、僕の全身に及んでいながら、ペニスと玉袋には指一本触れようとしない。その周囲きわどいところまでは執拗に撫でさするくせに、一番感じるところは避けている。一体どういうつもりなのだろう。
心地よい感覚に体の奥からあたたまり、大きく疼き始める。やさしくさすられ続ければ血行も良くなるうえ、性感神経も開発されるというわけだ。僕はだんだん、彼女たちにペニスを触って欲しくなった。
…いや、待てよ。これが相手の作戦なのか。わざとペニスに触れないことで、性感マッサージに徹することで、男の体を疼かせ、性欲を高め、性感神経を開発する。その結果、徐々に防御力を押し下げ、弱体化させてから、一気に三人がかりで”仕上げ”に入ろうというわけだな。なかなかできた作戦だ。
それならこっちもボサッとはしていられない。僕のほうはただ闇雲に相手を責めるだけだったから、いきなり手はオンナにダイレクトに向かっていた。その点こちらには芸がなかった。が、それでも相手には少なからずダメージを与え続けているんだ。こちらが性欲に負ける前に全員倒してしまえば済む話だ。僕は前にも増して責める手を強め、そして早めた。
僕たちは責めることに集中し、お互い一言も発することなくひたすら手を動かし続けた。石鹸で滑る音や滲み出る体液の滴る音だけが響いた。
美女たちの責める手もいよいよしつこさを増してきた。同じように撫でさするのではなく、メリハリをつけ、時にはつねったりして刺激を高めた。お尻の穴や会陰には遠慮なく手をねじ込み、グリグリと苛んだ。じわじわと体の奥からくすぐったい快感が広がっていく。ゾクゾクと、じわりと暖かくなるのと、開発される性欲がごちゃまぜになった感覚が全身を貫いている。
まだか…まだ…誰も僕の攻撃で倒れないのか。こっちの肉体は、もうとっくに悲鳴を上げている。ペニスは張り裂けんばかりに膨張し、先っぽから透明の液が光っている。それでも混浴娘たちは指一本ふれようとはしなかった。長年の経験と意地から、精神力で耐えているに過ぎない。
快感に疼くと、ついこちらの手の動きが鈍ってしまう。すると敵へのダメージが小さくなり、ますます相手が有利になる。手技のデッドヒートは、徐々に僕のほうに分が悪くなっていった。
三人まとめて手コキ合戦では、総精力の差からこちらが不利になるのだ。僕が思っているほどには、敵にダメージを与えきれていないのではないか。それにたいしてこっちは一人だから集中攻撃に晒される。限界が近づいていた。
ついに僕の手が止まった。するとすかさず二人の美女が僕の手首をむっちり太ももに挟みこんでしまった。両手を封じられた僕の腰は、意思とは無関係に疼きに耐えかねて後ろに引き、ゆっくりくねらせていた。「そろそろかな。」ショートカットの美女が目配せをした。
混浴娘たちの手の動きが極端にゆっくりになった。「さあ…自分で言って御覧なさい。さわってくださいって!」「くっ…だれが…」「あらそう。別にいいわよ。強制はしないからね。」三人の美女はよってたかってペニスの周囲ギリギリのところを指先でこねくり回した。「んああ…」お尻と内股の敏感なところがくすぐられ、疼きがいっそう激しくなった。
僕の手を拘束していた二人が、今度は両手で僕の手首を掴み、空いた太ももは僕の足を挟み込んでスベスベこすり始めた。豊かな乳房も僕の二の腕に張り付いている。脱出されないように注意深い密着だった。
「うぁぁ……くださ…」「ちゃんと言ってよ。」「はうぅ…さ、さわって…」「はいはい、よく言えました。」髪の毛を後ろで束ねている美女が優しく微笑んでくれた。その瞬間、僕は負けるんだなとはっきり悟った。
僕は立ったまま足を開かされた。三人が優しくペニスと玉袋を洗い始める。玉袋は全体を優しく包み込むようにして手のひらでにゅるにゅる洗われ、根元は別の娘が担当した。お姉さんの手のひらが亀頭を丁寧にさすってくれる。三人のしなやかな手がすべてペニスとその周辺に集中した。強烈な快感が全身を貫き続けている。それもそのはず、さんざん全身をさすられ続け、弱体化はなはだしく、あっという間に精力を下げられてしまうのだった。
両側の美女は片手で棒と玉袋を丹念に洗い上げ、もう片手で僕のお尻や会陰を後ろからかわいがった。そして、ショートカットの一番お姉さんぽい女性が僕の前にひざまづいた。「じゃあ、ココは念入りに洗ってあげる。」そう言うと彼女は亀頭部分に集中攻撃を始めた。尿道を押し広げて細い指先をねじ込んではやさしくスリスリしている。その細やかな動きがだんだん裏筋のヒダに動いていくと、ピンポイントの快感が強烈に駆け巡った。
僕は女体に包まれたまま、彼女たちの手の魔術の前に屈してしまった。ショートカットの丹念な指先に耐え切れなくなり、彼女の顔めがけて白濁液を勢いよく飛び出させた! 「きゃんっ!」「あっ、出した!」「すごい…飛ぶんだね。」美女たちは手を休めずに僕の射精するさまをじっと見つめた。
最後まで出し切ると、僕は脱力してその場にへたり込んでしまった。「どお? 気持ちよかった?」ショートカットの美女が僕の顔を覗き込んだ。僕は彼女の顔を見上げ、こんな女性に触られたら出してしまうのがあたりまえだとさえ思った。
僕は湯船の中にいざなわれた。彼女たちと一緒に温まる。ペニスが元気を取り戻す頃、きっと僕は湯船での饗宴に酔いしれることになるのだろう。それを待ちわびながら僕を取り囲む混浴娘たち…早く彼女たちの体で出したい。そう思った瞬間、体が元気を取り戻した。
###ゲームオーバー###