混浴娘2−1


 浴槽ステージをしばらく歩く。少し広めの通路で、半分が浴槽になっている。もう片側が洗い場兼通路。浴槽も通路と同じ状態で、ずっと奥までつながっており、風呂というよりはお湯の川のような状態だ。それでいて全体はやはり迷いやすい迷路になっていて、エッチな敵さんがたびたび僕に襲いかかってくる、というわけだ。

 このステージもまだ序盤らしく、登場するのは一人だ。ただ、他のステージと違って、登場する女の子は結構ばらついている。幼い感じもいればナイスバディもいるし、年齢もさまざま。もちろん他のステージでも、人によって個性があったり違いがあったりはする。だがこのフロアの場合、なんというか、「混浴」に来る普通のいろいろな女の子たち、って感じなのだ。

 それだけに、一人一人、戦闘がいっそう新鮮になり、一人一人の魅力にほだされてつい漏らしそうになってしまう。それが難点といえる。ただし、彼女たちの戦闘能力はほぼ同じ。攻撃力も防御力も精力値も、使ってくるテクニックも同じだ。どこかで練習してきた簡単な風俗技を使ってくる程度。突然数倍の強さの女性が襲い掛かってくる、とかいう展開はない。

 だから、気をしっかり持ちさえすれば、いろいろなタイプの娘たちが相手になるといっても勝てないわけではない。実際、レベルも上がってある程度浴槽内での本番にも耐えられるようになってきた。風俗技もハマッてしまうとまずいが、特殊石鹸の体が滑っただけでは、もはや漏らさないだけの自信が出てきた。

 魔界の鬼が作ったとされる特殊石鹸も、包まれた時にすかさず脱出して反撃すれば勝てる。戦闘後、体にこびりついた石鹸を浴槽で洗い流せば、にゅるにゅる効果持続の状況を避けることもできる。湯船で体を洗うのは最低だが、この際そんなことは言ってられない。とにかく先に進むしかないんだ。気持ちを新たに曲がり角を進んだ。

 「!」行く先に待ち構えていたのは、背が高くスタイル抜群のお姉さんタイプの女性だった。顔立ちがきりっとしていて妙に色っぽい。それでいて肌の質感はかなり若々しく、良く見ると表情にあどけなさが残っている。見掛けよりも若いのだろう。しかしそれに逆らうかのように、腕を組んで大人っぽくポーズを決めている。髪はウェーブでブラウンに染められていた。

 今度の敵は彼女か。僕は身構える。そのとき、ぴちゃっと小さな音が背後から聞こえた。驚いて振り返るとそれは別の女性の足音だった。こっちも大人びた感じだが、前方の女性と違って清潔な感じだ。年のころ26,7くらいで、長めの髪を後ろで束ねている。働くお姉さんって感じの、別段大人っぽく飾っていなくても雰囲気だけで頼りがいがありそうな、優しい感じの女性だ。

 ザバッ!とつぜん浴槽から三人目の女性が飛び上がった。僕はびっくりしてお湯の方を見る。浴槽にも一人隠れていたのか。…いや、隠れていたというより、ステージの魔力でここに瞬間移動したといった感じだ。僕にエンカウントするために、別の場所から突然お湯の中にワープした。当然そうなれば、本人もわけがわからずに、今のように突然ザバッとお湯から立ち上がって身を震わせることになる。第一透明な湯船にずっと潜って隠れているという方がよっぽど不自然だ。

 こうして僕の前後、そして左側浴槽に、三人の女性が立ちはだかり、僕を取り囲む状況になった。つまりここからが三人バージョンの始まりなのだ。やっとこのステージも中盤というわけか。

 浴槽に立ち上がっている女性も、もちろんお姉さんタイプ。目がくりっとしたショートカットの美女だった。三人とも大人の女の雰囲気を漂わせている。彼女達はやさしく微笑みながら妖しく迫ってきた。いよいよ戦闘開始だ。

 一人が壁際のスイッチを押すと、周囲の洗い場に空気マットがあらわれた。前後、そして浴槽から挟み撃ちの格好だから、逃げることはできなかった。ちょうどいい、ここで三人バージョンも打ち倒してガンガン先に進むぞ。空気マットがこようが石鹸風俗技を出してこようが、受けて立ってやる。

 三人はやはり、それぞれあの特殊な石鹸を持っていて、僕を見つめて近づきながら、体のあちこちに石鹸をこすりつけ続けている。まだ摩擦をしていないために泡立ちはごく普通だ。だが、これで泡立てたらすぐにブクブクになるくらい、いやらしいソープが塗り込まれていた。自分の体を手でこすらないで泡立ちを押さえているのはきっと、僕の体でこすって泡立てる魂胆があるからなのだろう。

 ついに、お姉さんたちは僕の体を包み込んで女体をこすりつけはじめた。全員豊かな胸が自慢で、その肉が思いっきり僕の体でつぶれ、ぬりゅぬりゅと滑り始めている。くびれたおなかさえも密着するくらい、三方向から立ったままのアワおどり攻撃だ。もちろんそのシコシコした形のいいふとももがひっきりなしに僕の足をかわいがり続けている。

 激しく体がこすれあう。あっという間に塗り込まれた石鹸が泡立つ。三人の美女が僕の全身をくまなく洗っている。彼女たちの胸が、二の腕が、首筋が、腰周りが、ふとももやふくらはぎが、そしておなかの肉までが、三方向から僕の全身に押しつけられ、こすりつけられ続けている。元来の肌触りの心地よさに加えて、石鹸の滑りのよさが彼女たちの肢体を強力な武器に変えている。それが僕の体を隙間なく埋め尽くし、やわらかく圧迫しながらスリスリスベスベと洗ってくれている。僕はあまりの心地よさに、女体の真ん中で思わずため息をついた。

 むっちりした二人のふとももにペニスが挟まれた時、僕は快感に身を躍らせたが、その動きさえもお姉さんたちのぐいぐい押してくるようなボディ洗いに封じられてしまうのだった。肉体とは別の動きで、三人の腕や手のひらがスベスベと僕の全身をすばやく撫でまくり、こちらの精力をじわじわと削り取っている。一段と器用にすばやく滑りまわるやわらかい器官は、6箇所でものすごい速さで全身をくまなくなでさすっている。その手のひらの心地よい感触がひっきりなしに僕をゾクゾクさせる。

 この手が次第に股間に迫ってくるのは火を見るよりあきらかだ。アワのすべりに任せて女体を滑らせ続ける動きと肌の質感がペニスにひっきりなしにこすりつけられ、まるで女性の体表面そのものがオンナになったかのような、それで僕の全身を包み込んでいるような錯覚を受ける。

 「ふふふ…全員に”当たってる”よ?」「もっとぴかぴかにしてあげるからね。」「こんなトコロとか…!」「あうう…」美女たちの動きが一層強く、そしてスピードを増している。同時にその手が段々敏感なところに伸び始めた。文字どおり体の隅々を洗いつくし、その結果精巣内の汚物も掻き出してしまおうとしているみたいだ。

 敵の出方をうかがって様子を見るつもりで、突然の三方向全身洗いに翻弄されてもしばらくなすがままの状態だったが、あっという間に一方的な攻撃に晒されたために、精力が大幅に削られてしまっている。まずい、このままでは一方的にイかされてしまう。反撃しなければ。僕は気を取り直して反撃に出ることにした。まずはこの状況を脱出だ。

 美女たち3人はアワだらけで、肉体の攻撃力が格段に増し、スベスベもちもちの肌になっている。また、ローションが全身に塗りつけられているのと同じであるため、その分こちらの防御力が下げられてはいるが、滑りがよいことは、逆にこちらの身動きが取りやすいことも意味する。悪いことだけではない。

 それならその利点を最大限生かすのが最善だ。僕は両手を上に挙げた。すると美女たちはいっそう強く三方向から女体を押し付けてきた。三人分の豊かな乳房が、無防備となった僕のわきの下に遠慮なく押し付けられ、ぴったり密着する。そしてくすぐったい乳首がコチョコチョと敏感な肌をかわいがり始めた。僕にさらにダメージがくる。僕は身を捩じらせて感じるふりをした。しかし体をくねらせるのも作戦のうちだ。僕がもだえていると思った女性たちはさらにおしくらまんじゅう状態で体を押し付けこすり付けてくる。もう少しだ…

 と、ちゅるんと音がして、僕の体は空中に飛び出した。手でガードして天井から頭を守る。ウナギのように握り締められれば上に飛び出すしくみだ。石鹸のおかげでこの状況から簡単に脱出することができた。鬼娘の作った失敗作、少しの摩擦でアワだらけになり、簡単には落ちないで少しの圧迫で遠くまで飛んでいってしまうほどツルツルになる石鹸だ。三方向から強く圧迫し、それに合わせてこちらも体をくねらせていれば、簡単に上に飛び出すというわけだ。状況を利用して勝機を掴むのが最善の戦法なんだ。

 さあ、今度は僕の番だ。ここからは一挙に反撃に出るぞ。敵はセクシーなお姉さんだが、実力の上ではこれまでの混浴娘と変わらないはず。ただ3人に増えただけだ―もっとも、集団が相手というのはそれだけできわめて不利になるんだけどね―。とりうる戦法はいくつかある。どうやってこの三人の混浴娘を平らげようか?

―選択肢―
混浴娘2−2 一人ずつ着実に倒す
混浴娘2−3 とりあえず浴槽に避難
混浴娘2−4 空気マットのスイッチを切る
混浴娘2−5 全員まとめて倒す


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