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姉4


 ほんとうにこれは危険な賭だ。

 たしかに姉の背後を取ることができれば、まだ一縷の望みはあるんだ。

 そこから愛撫主体の攻撃で、逆転を狙っていく作戦だ。僕の手の動きだけで、姉さんを追い詰めることは十分可能だろう。姉は僕のことをよく知っている存在ではあるけれども、この淫靡な塔でセックスバトルを重ねてきた僕のことまでは、確実には理解できていないはずだ。

 したがって彼女にとっては、思いもかけぬ弟の反撃を喰らって、一気に大ダメージを受けてしまい、「そんなはずは」と思いながら果ててくれるということになる。……かなりこちらに都合の良い解釈だけどね。

 しかしその前に、確実に姉の背後を狙わなくてはいけない。強化された姉は、その身のこなしも軽やかであり、相当にスピードアップされてもいるだろう。そして、僕の動きのパターンくらいは簡単に察知できることも忘れてはいけない。子供の頃からずっと一緒に暮らしてきたんだ。僕の一枚上手を行く先手は確実に打たれると思う。

 つまり、簡単には姉さんの背後を取ることができない。それが最初の難関だ。

 そしてもうひとつ、どうしても乗り切らなければならない大きな難関がある。背の高さの違いだ。

 両手による愛撫攻撃は、相当なスピードと攻撃力を持っている。これまでのバトルで培ってきた経験値というわけだ。だが、小柄な姉さんに背後からそれをやろうとすれば、僕の方が大きいために、どうしても前屈みになっていく必要がある。

 両乳房だけでなく股間にも手を伸ばす以上、こちらも上半身を倒す形になる。そうすれば、姉さんなら確実にお尻を僕の腰に押しつけてくるだろう。そしてすかさず、手でペニスを誘導の上、内股の間に挟み込んで、逆襲をかけてくるに違いない。

 そこまで分かっていながらこの戦法とをることは、かなりリスクが高い体勢でもあった。しかしそれでも、挿入を避けるという一点において、より大きなリスクを避ける意味合いがあった。

 僕は作戦どおり、まずは彼女の背後を取ろうと素早く彼女の横に駆け込む。そしてもちろん、僕の動きを察知した彼女は、忍者並の動きで、すすっと無駄な動きのない対応を取ってくる。後ずさり、横にずれ、僕との距離を一定に保ってくる。僕に背後を取られることが不利になることを、姉もよく承知しているようだった。

 彼女の大きな目がキョロキョロと動く。瞳が小さい分だけ、その動きは明白にあからさまな動きを顕現し、間合いを取っていることがすぐに分かるものだった。素早い頭の回転で、自分の身の振り方を思考しているように見えた。

 だが、そうやって距離を取ろうとする敵にも、大勢出くわしてきた身だ。周囲の状態を伺いながら、軽々と身を翻す女子たちを相手に、ここまで一度も射精せずに勝ち抜いてきたのだ。そう易々と、逃げの間合いを取られ続ける気はない。

 ずいっ!

「!!!」

 しゅるしゅるっ……

 うああ……

 姉は突然、僕の目の前に迫ってきた。そして、右手でペニスを撫でさするように軽くしごき、電撃のような快楽を瞬時にして与えてきたのだった。強く握らず、女手のスベスベ感とやわらかさだけを武器に、軽くこするような手コキ攻撃だった。

 姉さんはあくまで僕と距離を置いて、間合いをとり続けるだろうと思っていた。だが、そんな弟の予測を軽々と裏切って、彼女は突然近づき、2,3秒間ペニスをしごいてきたのだった。このことは、僕の予想を超えられるだけの機知を姉が有していること、そして、軽い撫でさするような手の動きだけでも、少なからぬダメージを僕に与えられることの2つを意味していた。

 僕が身構えるよりも早く、あまりの踏み込みの速さで、姉は僕に急接近してきた。強化された動きは、僕の動体視力でもギリギリ追いつけるレベルに達していた上、僕の方が”姉は後ずさるだろう”と思い込んでいたために、急激な動きについて来られなかったんだ。

 そして、姉さんの熟練した、白魚のようなきれいな、ちいさい手のひらと指が、ウラスジ部分をしっかり撫でさするように数回、ペニスをしごき上げるだけで、思いもよらぬ快楽に直結してしまっている。強化されているというだけでなく、あのやわらかで可愛らしい姉の手が、じかにペニスに触れてくれたことに、弟として感激してしまったことに大きく起因する。

 幼い頃から幾度となく、姉さん自身の手でペニスを触ってもらいたいと欲求し、それをオカズに抜いた経験が数知れず、その願望が満たされたことで、大いに感極まったことが原因だ。こんなことで、この残り少ない精力で、姉のマウントを取れるんだろうか。あまりに不安に満ちた、姉の反撃であった。

 このままではまずい。僕は咄嗟に後ずさり、姉の手から脱出した。が、同時に姉の方も、素早く横に移動して、僕と距離を取った。どうやら彼女は初めから、数回ペニスをしごいたら離れる気でいたらしい。そこも読めなかった。

 じり……じり……

 僕と姉さんは音もなく足を進める。お互いの動きを凝視しながら、一歩一歩、左右、前後と足を踏みしめる。僕は彼女の背後を取ろうとしつつ、彼女からの思いがけない前進を警戒するような動きを取る。姉さんの方も、僕に背後を取られないようにしながら、隙あらば前進して僕に触れようと、獲物を狙う猫の動きに徹していた。

 すっ!

 姉が前に出てくる。今だ!

 僕は彼女の右側に回り、一気にその背後を取ろうとダッシュ!

 だが、その動きはすでに読まれていた。

 姉さんはくるりと向きを変えると、僕に向かい合ってしまった。背後を取ろうとして姉に向かったときにはすでに、彼女は僕に正面対峙してしまっていた。しまっ……

 ぐにっ! すりっ!

 すかさず姉さんは、細っこくても女らしい、おとなの女の生足を、僕の両脚の間に入り込ませ、その感触を僕の内股にしっかり刻み込んできた!

 ああっ……ねえさんの……素足の感触ッ!

 何年も何年も憧れ続けてきた、姉の太ももがじかに、僕の両脚の間にねじ込まれ、しっとりもちもちしたみずみずしい感触を滑らせていく。

 だめだ、情にほだされ、過去の自分の妄想が実現したことに酔いしれたら負けだ。それはすなわち、この塔に入り込む前の、まるで弱い中高生の自分が、おとなの姉の生足にこすられて感極まることと同じだ。その状態では勝てない。

 今度は落ち着いて、ぐっと堪える対応に出た。案の定、姉は僕に捕まらないように、一回深く生足をこすりつけた後に、素早く後ろに移動する。この読みは当たった。

 ここでお互いに距離を取っていたら、ますます2人は離れたであろう。けれども、今度は僕の方が動かず姉だけが動いたので、距離はまだ近いままだ。このタイミングしかない。

 僕はさらに執拗に姉に近づき、その背後を取ろうとした。姉は逃げるようにきびすを返し、さらに横へとずれて難を逃れようとする。ちいさなお尻が姉の動きに合わせてぷるんと弾ける。きびすを返して僕に背中を見せたのが、姉さんの運の尽きだよ。

 姉から見れば、弟は自分の背後を取ろうと後ろに回ってくるだろうと予測できる。それで身体を反転させておけば、僕が回り込んできたときには相向かい合う格好になる。そう思ってきびすを返したのだろう。僕はさらにその裏をかいた。

 さらに彼女の後ろに回ろうとはせず、あえて正面切って近づいたのだ。そうすると、姉は僕に背を向けたままになる。これで背後を取れる!

「えっ!?」

 目の前には、正面を向いた姉の姿。ば、ばかな……たしかに僕は彼女の背後を取ったはず!

 姉さんは、僕の足音から、正面切って近づいてきたことを察知した瞬間、さらに身体をくるりと回転させ、素早く僕に向き合ったのである。なんてスピードだ!

 くっそ! ぜったい……まけるかっ!!!

 僕も俊敏に、姉の横を抜け、その背後に回る。マウントの取り方では、どうやら僕の方に軍配が上がったようだ。

 見事に、僕は姉の後ろに回り込み、その両乳房に手をかけることに成功した。やったぞ! マウント合戦は僕の勝ちだ!

 ぐにっ……

 もうひとつの脅威。

 予想どおり、姉さんは僕にお尻を押しつけ、上へ上へと持ち上げてくる。腰の位置が違うために、直接ペニスに食い込んだりはしなかったが、あと少しで届きそうな位置にある。

 ここまで来たら、予測どおりの動きをこちらも取るしかない。両乳房を揉みあげこすりあげながら、さらに右手を姉のオンナへと降ろしていく。そうしなければ、きっと姉は僕から離れてしまうだろう。彼女が座り込んでしまえば、背後からのおっぱい揉み攻撃を避けつつ、このマウントからも脱出できてしまう。そうさせないようにするには、こちらが腰を落とし、胸と股の両方へと手を伸ばすしかないんだ。

 やわらかなお尻がペニスにこすれる。しかし、尻ズリはさせない。むしろこっちから、ペニスを彼女の両脚の間にねじ込んでやる。どのみち、彼女は手でペニスを掴んで内股の間に挟み込む算段だったのだろう。それならこっちから、積極的にその体勢に持って行ってやる。

 ぎゅみっ!

 うっく……

 強く締まる感触が、ペニス全体をやわらかく包み込む。きめの細かい内股と、やわらかなオンナのワレメとの間で、ペニスはすっかり埋没してしまっていた。憧れの脚が、こともあろうにペニスそのものを挟んでくれている。これほどの願望達成は他にない。前屈みになった僕は、思ったとおり、やわらかで心地よいスマタの感触にダメージを受け始める。

「あっ!!!!!」

 気がつくと、僕の背後には太い柱があった。そこに押し寄せるようにして、姉の小柄な身体が、僕に密着している構図になっていた。

 マウントを取る合戦……それさえも……自分の負けだったんだ。

 近づいたり離れたりして間合いを取り合っていたけれども、最後は僕の方が、彼女の後ろに回り込むことができた。しかしながら、じつは僕が回ったときにはすでに、彼女は僕の後ろに柱が来る位置に立っていたのだった。急激に近づいたり、背後を取らせまいと横に動いたり、くるくると身体を回転させたり……その動きすべてが、ほんとうは僕を姉と柱との間に挟み込むための作戦だったんだ!

 これでは容易に、この体勢からの脱出はできなくなってしまう。だめか……何もかも、姉の方が一枚も二枚も上手なのは確かなようだ。

 しかし、そんな中でこそ活路を見いだせなければ、どのみち射精して敗北だ。思い出すんだ。そんなピンチな状況、初めてではないだろう。そんな中でも、どうにかして愛撫攻撃とスマタ攻撃だけで、女敵たちを倒してきたじゃあないか!

 彼女の内股にペニスをねじ込んだのは、彼女を逃がさない目的だけではない。ペニスの動きでオンナ表面をしこたまこすりあげ、右手指先の動きとタイミングを合わせて、敵女の股間全体を愛撫するためでもある。

 固く膨張したペニスがスリスリと表面をこすれていくにつれ、彼女はどんどん肩がうわずっていく。呼吸に合わせて肩が大きく上下し始め、可愛らしい声が鳴き始める。性感ダメージを、姉さんも少なからず受けている証拠だった。

 スマタ、右手のクリ攻撃、左手の乳房攻撃の三段構えで、攻撃の手を決して休めない。できるだけ素早く敵精力を削り、こちらが果てる前に追い詰められるかどうかだ。

 姉は姉で、しっかりカウンターダメージを忘れない。両手を僕の横尻に添えて、その腰を前後させるように誘導する。それでいて左右の足を小刻みに前後させて、ペニス全体へのモモズリを忘れない。おまけにオンナ表面のやわらかな感触も、しっかりペニスに伝えてくる。

 憧れの姉さんのワレメに挟まれ、ペニス全体が執拗にしごかれ続けている。生足が容赦なくペニスに絡みつき、吸いつくようにもっちもちと滑っていきながら、内股の肌がぺりぺりと棒に引っ付いては離れていった。

 彼女の両手に誘導されるように、僕の腰も前後させられ、姉の内股でしっかりピストンしてしまっている。そのリズムを打ち崩すことも、脱出することも困難だった。この状態では、どちらかが先に果てるまでの消耗戦にしかならない。

 あとは……こちらの残り精力がどのくらいなのか……もう、それだけが頼りだ。

 のこり・・・40分の1・・・そんな!

 姉の精力はまだまだたっぷり残っている。僕よりも大幅なダメージを受けて、ガンガン削られ続けているけれども、つまりそれだけ、こちらのレベルの高さを武器に、高い攻撃力を発揮し抜いているけれども、残り精力値にはまだまだ差がついたままなんだ。

 じっさい、姉の単調な生足とオンナ表面、そして腰に吸い付くお尻の攻撃は、ペニスと股間全体をやわらかく押し包んでいる。ペニスはぎゅうぎゅうと圧迫を加えられ、今にも脈打ってしまいそうな危機的な状況にある。

 夢精直前……そんな言葉が脳裏に浮かんだ。

 他愛もない夢でも、それが性的なものであれば、誰に触れられているわけでなしに、勝手に精液が飛び出してしまう。これが夢精の現象であり、かつて西洋ではこれを悪魔の仕業として忌み嫌った。淫魔、サキュバス、インキュバスなどという言葉で、この生理現象が片付けられ、これを悪と位置づけたのだった。

 その夢精に至る直前の、甘い快楽の夢を見ている。実際この異世界では、「夢」として物事が処理されていく。じっさいには異なる世界へのワープなのだが、それは時間軸そのものも飛び越えるために、現実世界の時間の動きとは連動しない。そのため、現実との接点は、淫夢という形式で片付けられてしまうのである。

 まさに、夢精直前の股間の奥のくすぐったい快感が、そのまま再現されている心地だった。

 この数秒後には、この快感ははっきりと射精直前の多幸感へと移行し、前立腺もろとも激しい脈打ちを伴って、絶頂と精子の放出現象に結びついていく。すべて数十秒もあれば終わってしまう男の快楽生理だった。

 もちろん、そのまま出してしまえば僕の負けだ。分かりきっている。なんとかしてこの状態を克服しなければいけない。かつて夢精が悪魔の仕業と処理され、寝ている間に精液を出してしまうことが悪魔の誘惑に負けた証として叱られたのとまったく同じように、いま敗北してしまうことは、断じて避けなければならない正義の闘いなんだ。

 だが、がんばって射精を堪えようとすればするほど、姉さんの内股の肉質がペニスに深く食い込み、ズリズリとこすれていく刺激が、どんどん甘美なものに強化されていく。出してはいけないと踏ん張れば踏ん張るほど、射精してしまえという誘惑が急激に強まっていき、快感が幾何級数的に増強されていってしまう。

 僕はもう、思いっきり腰を引いて、柱にお尻を強く押しつけ、全身こわばって射精を我慢することに、全神経を集中せざるを得なくなっていた。だが、そんなことをしたところで、姉さんは腰を前後させ、両脚を内股気味にスリスリさせ続けて、しつこくしつこく射精させようと動き続けている。

 脱出するには、前屈みのこの体勢を持ち上げるしかない。しかし、それをすれば、確実に彼女は座り込んでしまい、そのままフェラ攻撃か手コキ攻撃でトドメを刺してくるだろう。分かりきっているのに、その手しか残っていないのは情けなかった。

 僕ががばっと上半身を立てた瞬間、彼女は前方にスッと離れた。座り込んでくれなかっただけは、本当に助かった。体勢を立て直すチャンスが、ほんの一瞬でもあれば……

 しかし、ペニスはもう、爆発寸前の多幸感に包まれてしまっている。1秒間、イクのを我慢する最後のチャンスが与えられた。律動が始まらないように、全身全霊で抑え込みにかかる。

 姉さんは、そんな僕の状態を完全に見抜いていた。満面の可愛らしい笑みが、その全てを物語っていた。

 彼女はくるりと僕に向き合って、生足を持ち上げ僕の両脚にねじ込んできた。しかし今度は、ひとコスリして離れる気などサラサラなかった。

 姉さんの細っこい、やわらかな太ももの上に、イキそうなペニスが玉袋ごと乗っかっている。それをスベスベと軽コスリしながら、姉さんは僕の内股を、その自慢の素足で執拗にこすり続けた。玉袋に生足の感触がくすぐったくこすれていく。

「もう終わりだよ。負けちゃいなよ。ほらほら……」
「あああ! ねえちゃん、おねえちゃん……だめだってえ!!!」

 姉は残虐な笑顔だった。その可愛らしい、口全開の笑いは、男を射精させて勝ち誇ることのできた会心の表情だった。笑顔は可愛いのに、その動きはまさに最後の防壁を打ち破る残忍な容赦のない段取りどおりのものであった。

 姉さんは手でペニスを掴むと、亀頭と裏スジヒダ部分を、執拗に素足にねじ込みこすりつけ、左右にスベスベと滑らせていく。ペニスの一番敏感な部分が、姉さんの生足の餌食になり、その太もものやわらかな肉質にめり込んでしまう。そのまま彼女は、精液が出るまで徹底的に、自分の素足に亀頭先端を強くねじ込み、こすりつけていく。ペニスを自分の脚に押しつけこすりあげる彼女の右手は、どこまでも素早くしなやかな円運動を描かせた。

「んあああ!!!」

 びゅばっ! びゅぽっ! どばっ……

 大量の白濁液が、姉さんの右足に吐き出されていく!

 その律動は通常時の数倍に速く、しかのみならず体液は、いつまでもいつまでも時間をかけて、あり得ないほどの量、ペニスから吐き出されていった。何分もかかっているように思えたが、もう時間をカウントできる理性はなかった。

 出している間中も、姉さんは生足を僕の内股にこする動きを忘れず、右手も揺り動かして先端を太ももにこする動きを止めてくれなかった。

「あはっ……やっぱ、こっちの世界ってスゴイねー。何CC出てるんだろ。こんなにいっぱい、しかもこんなに長い時間出しっぱなしになってるって、現実じゃああり得ないよ。ね、おねえちゃんに抜いてもらって、気持ちよかったでしょ。これから……くすくす……ずっと一緒だよ?」
「んはっ……」

 これまで、堪えに堪え、溜めに溜めた精液が全部出し尽くされてしまったのか。いや……それだけでは説明はつかない。これまでも自分で抜いて回復してきたからだ。この五重塔で我慢した分が出されたにしても、量が多すぎる。これが、淫靡な魔界ならではの射精なんだ。女敵への敗北時のみ味わえる、現実の何倍も鋭い快感に包まれ、絶頂も執拗に続く。こんなにいい気持ちになれたのは初めてだ。

 だが、気持ちよくなったということは、この異世界の悪魔の軍門に降ったことを意味する。敵女への射精がタブーな世界で、イッてしまった以上、もはや後戻りができなくなった。

 風景が変わっていく。僕は……姉の作り出した幻影の世界、姉自身が悦びそうなシチュエーション(映画)の世界に、これから永久に送り込まれていくことになる。そこからの脱出は決してできないんだ。男が性的な敗北を喫し続け、それ故にこそ快楽だけに満ち満ちた凄艶淫らそのものの仮想現実へ……

 すでにすべてが分かりきっていた。だからこそ、僕は「彼女たち」の姿を見ただけで、誰にも触れられることなく、延々とペニスを律動させ続けてしまっている。肉体改造により、常にイク直前の多幸感が収まらず、いつまでも出し続けることができている。そしてその脈打ちスピードは格段に速く、快楽も大きく、そして射精は何分もしつこく続く。これが、敗北後の世界の基本なんだ。

 僕がワープされられたのは、とある擬似的な「教室」だった。教室といっても、もはや学校のそれではなく、窓もなく壁に密閉され、若娘の芳香成分である「ラクトンC10・11」を強化させた催淫香水が出入りする空調設備と、ひとつしかない出入り口という、完全にツクリモノの教室だった。

 この芳香は、すでに「ないと・めあ」の異世界では充満している香りで、僕はその甘い匂いの中でセックスバトルを続けてきたのだった。それは男性を回春させ、性欲の衰えを抑えつける効果を持っている。つまり興奮しやすい成分であり、なおかつ、本来ならあり得ないほどの回数でも、連続して射精しても枯渇せず痛みもないようにする成分だ。悪魔の手による芳香は、人間の科学で造られたものとは比べものにならないくらいに、精度が高いのだった。

 その香りが使われているのにも理由があった。

 その教室に全裸で入ってきたのは、ひとりの若い男性教師。新任で、「適性検査」と称して、うまく騙されてこの疑似教室に送り込まれてきた「実験台」にほかならなかった。おかしいとは思いながらも、結局彼は、上の者の命令に逆らうことはできず、ドアの中に何が待ち構えているかなど、ほとんど聞かされることのないまま、裸で入ってきてしまったのである。彼が入った瞬間、ドアは完全に閉ざされ、外に出ることができなくなった。

 どういう設定であるか、僕は事前に知り尽くしてしまっている。だから、これから彼の身に起こるめくるめく快楽天国、延々と続く射精の快感の内訳まで、分かりきっている。姉の妄想上造られた、現実にはあり得ない「映画的設定」であるため、事前にその情報を僕は理解させられてしまっているのだった。

 しかしこの新任教師は、そういった情報のほとんどを知らされていない。

・教師として、適正な性格・認知・行動をとることができるかどうかのテストである
・授業は全自動で行われ、黒板にはあらかじめ文字や図の情報がすべて書かれているので、生徒たちはそれを書き写すだけでよく、この教師が何かを教える必要はない
・この新任教師の行うべきことは、生徒たちが真面目にノートをとっているかを、机の間を回り続け、その様子をきちんとチェックするだけである

 知らされていたのはそれだけだったので、彼はなぜ自分が脱がなければならないのか、まったく理解できずにいたのだった。拒否権はなく、質問も許されなかった。そのような態度をとれば、即座に適性検査は「失格」と判断されると言われたのだ。おかしいと思いながらも、彼は従うほかはなかった。ここまで、完全に姉さんのシナリオどおりだ。

「なっ!!!!」

 教師は驚き、全力で後ずさった。だが時すでに遅く、扉は固く閉ざされ、彼は強く背中を打ち付けた。押しても引いてもどうやっても、扉は頑丈に閉ざされて開かない。

 教室にいたのは、全員が、5~6年生、10~12歳の少女たちだけであった。しかも彼女たちは全員、マイクロビキニの水着姿だったのである。こんなことは通常なら起こりえない。彼女たちは40人以上いる。教室も普通のものよりかなり広く造られていた。

 色とりどりではあるが、5年生も6年生も、学年関係なく入り交じって座っている。そして男性教師を好奇の目で見つめ、クスクス笑いながら、研究室側の指示どおりに、ひたすら黒板の文字や図を丁寧に書き写していく。

 完全に異様な光景だ。新任教師には、一体何が起こっているのか、まったく理解できないだろう。分かっているのは僕だけだ。

 赤、青、緑、ピンク、さまざまな色のマイクロビキニは、ほんとうに乳首だけを隠し、あとは透明のヒモで繋がっているだけの、たやすく外れる構造。ショーツ部分も、股の間だけを隠すのみで、横尻も臀部も、ほとんど丸出しの状態。透明のヒモで繋がっているTバックに過ぎなかった。しかも、毛の生えていないオンナ表面のスジは、全員くっきりと現れてしまっている。少女たちはその気になれば、すぐにでも大切な部分を、簡単に露出することができた。

 教室全体を包む甘い香りに、男性教師の頭がフラフラする。性欲をムリヤリ増強させ、しかし強い意志を持っていればその香りに負けて勃起するなどということはない、絶妙な調合になっていた。しかし一方、何度射精してもすぐに回復し続けられる成分まで含んでいた。

 彼は黒板を見た。一体何の授業なのか、何が行われているのか、少しでも知りたかったからである。

 そこに書かれていたのは、完全に逸脱的な”性教育”だった。それは本来の性教育とはまるで違うものであり、「男性を興奮させ、勃起に至らせるための視覚、聴覚、触覚的誘惑の仕方」「どうすれば男性に性的快感を与えられるかの具体的指南」「男性を射精させることが女の子にとっては勝利そのものであり、とりわけ膣内でのなまの射精で、相手を敗北させることこそが、女子の本懐である」といった内容ばかりが、図解付きで書かれているのだ。

 彼は瞬時に理解した。これは授業ではない。こんな性教育はまったくの誤りであり、ありえない異様なものだということを。

 黒板の片隅には、黄金の文字でこう書かれていた。

「かかる誘惑の実践を、目の前の異性に行うこと。ただし、ルールどおり、きちんと黒板の文字・図をノートにまとめることを優先させる。したがって、筆写の手を休めて触覚的手段に訴えてはならない。立ち上がって抱きつくなどの行為は禁止である。ひたすら黙々と書くこと。」

「例外事項として、異性が近くを通りかかったときに、脇、脚、背中、尻、表情などを見せつけることは許可される。また、異性側から”触られる”ことはまったく問題ない。彼みずからが触ってくるように仕向けることも許可される。」

「また、近くを通りかかった異性に笑いかけ、軽い笑い声を出すこともでき、分からないことは質問することもできる。そのときの偶発的な”ラッキースケベ”は違反事項に当たらない。」

「最後に、万一、近くの異性の男根が隆起した場合は、上記のルールは全て破棄され、如何なる手段を用いてもこれを射精させ、勝利を収めることができる。女子諸君の健闘を祈る。」

 ああ……

 彼はようやく、事態の深刻さに気がついたようだ。

 彼は、女子たちの机を回りながら、彼女たちがノートをとる姿を見て回らなければならない。その身体のどこを眺めても自由であるし、どこを触ってもお構いなしとなる。しかし、5,6年生程度の女子たちのスベスベの身体を見て、その幼い未発達な姿で性的に興奮することは、厳に慎まなければならないのだと。

 「適性検査」とは、つまりは、ロリコンを閉め出すためのテストなんだと、彼は理解した。この程度の肉体の群を見ただけで、彼女たちの中に一切、”異性性”を感じ取ってはいけないし、その生足にも胸にも尻にも、決して性的な興味を抱いてはならない。したがってもちろん、性的な意図を持って、彼女たちに触れてしまうことは、教師として失格なのだと思った。そのための適性検査なのだ。

 彼は芳香に負けないようにしながら、彼女たちの様子を見て回ることにした。監視カメラで厳重にチェックされているので、巡回はどうしてもしなければならないことだった。新任教師は、できるだけ机のノートだけを見るようにし、きわどい水着の少女たちには、極力目を向けないよう、細心の注意を払った。

(この娘たちを見てはいけない。見たとしても、そこに女としての性質を見いだしてはいけない。ましてや彼女たちを相手に性的に興奮するなど、教師として失格だ。今日から、本気でなりたいと思って実現した先生の仕事なんだ。なんとしても、この検査に合格して、一人前の教師になってやる!)

 ノートだけを見て回る。しかしながら、そのノートに書かれていることは、思春期を迎え、上半身よりも先に下腹部が女として成長し始めること、幼い顔立ちは、おとなになっても人気がある如く、女としての大きな武器になること。ペニスをどうしごいたら気持ちいいのか、フェラチオの仕方と舐める順番、感じやすい裏スジのヒダ部分の詳細、尿道にときおり歯を当てて刺激する極意、女子の膣もきちんと締めてしごき続ければ簡単に射精させることができるなど、いやらしい内容ばかりだ。

 少女たちの生足はいち早く成長し、女らしくなっていく。本来なら毛の処理などを早めに行っておくべきであるが、この実験的教室では、首から下に毛が生えないようになっているので心配はない。したがって、素足の魅力、男性側からの「触り心地の良さ」、シコシコした太ももの弾力は、手で撫でても、生足どうしでこすり合わせても、男性を心地よい気持ちにさせるに十分である。さらには、その太ももの肉でしごくだけでも、ペニスを射精させることが可能である。彼女たちは黙々と、10歳以上の小学生の太ももの絵を描きながら、そういった情報をノートに書き込んでいく。

 教師はその性的にリアルな絵や文字を目の当たりにしながら、巡回を続けていく。そして、ほんとうに彼女たちの生足がそんなに気持ちよさそうな形状をしているのか、つい確かめたくなってしまう。

 黒板に書かれていることは、間違ってはいなかった。教師は、ノートで描かれているまま、彼女たち自身の太ももが、内股からすでに女らしくふっくらし始めていることを思い知らされる。みずみずしく吸い付きの良さそうなきめ細かい肌触りは、いまや彼の目前に、なまなましい姿であらわとなっている。

 いけないいけないと思いながら、彼はどうしても、少女たちの生足をチラ見してしまう。そうしてかぶりを振っては、次の娘のノートを見に行く。しかし、そこでも待ち構えているのは、十分性的な魅力を具えた子どもたちの素足そのものである。椅子に座っているために、内股がいやらしく膨らみ、きめ細かい肌質がむっちり露出されていることを思い知らされる。

 少女たちは敏感だった。教師の視線がノートではなく、胸元や、内股、背中、腕、脇の下、お尻などに向けられると、即座に反応した。彼女たちは、自分の身体のどこが見られたかを、瞬時に察知した。ほんのチラリとしか見ていないのに、その瞬間に、その娘は顔を上げ、教師に対してにやりと、可愛らしく笑うのだ。

 5年生と6年生とが入り交じっていて、背の高さもほんとうにバラバラだ。130センチにも満たない小柄な子もいれば、奥の方には、170センチ近くあるのではないかと思えるほど大柄な娘もいた。

 よく見ると、机の隅には小さな数字が刻んである。いずれも、10・11・12のどれかだった。それが彼女の年齢を表していることはすぐに分かった。

 黒板に書かれているとおり、年齢と胸の膨らみの相関関係、しかし一方で、個人差が大きく現れやすいことが、少女たちの胸の膨らみ方でもよく分かった。同じ5年生でも、すでに大きく膨らんだ乳房もあれば、6年生でもぺったんこの娘もいる。背の高さとの直接的な関連性はなく、まちまち、バラバラなのだ。

 教師がチラチラと、女子生徒たちの身体を盗み見るようになるのには、ほとんど時間がかからなかった。程なくして、教室のあちこちで、クスクスとイタズラっぽい笑い声が漏れるようになってきた。どういう仕組みかは分からないが、教師が彼女たちの肌を、性的な目で見た瞬間に、クラスの子たち全員に、瞬時にしてそれが知れ渡ってしまうようだった。だから、見られた少女は嬉しそうに顔を上げるのだ。自分の肉体のパーツを見てくれたことが、勝利への一歩として、心底嬉しいのである。

 彼女たちのお腹の膨らみ、細い脚、それでいて女らしい形状、その成長し始めた下腹部を見るにつけ、少女たちの反応も、じわりじわりと変化していく。それに負けじと、教師は理性を振り絞り、チラ見をやめるよう心がけながら、見回りに専念しようとした。

 だが、教師が近くを通りかかると、女の娘たちは、わざと脚を開いてマンスジをくっきり浮かび上がらせている姿を見せつけたり、ブラ部分をちょっとだけずらして乳輪の一部を見せてしまったり、ショーツ部分をわざとずらして、あと少しでオンナ表面が見えてしまいそうなギリギリのところまで肌をさらに露出させたりしてきた。彼女たちは教師に、だんだんあけっぴろげに、自分の身体を見せようとしてくるようになった。

 その露骨な誘惑に負け、彼はどうしても女児たちの身体のパーツやきわどい部分を見てしまい、そのつど笑われていく。その可愛らしい笑い声もまた、男性を性的に興奮させるいやらしい誘惑となって、教室中にクスクスと響いていく。

 若い彼のペニスは、徐々に誘惑に負け、ヒクヒクと充血、隆起させていく。仮性包茎のペニスは、手で剥けば亀頭が露出するタイプのもので、勃起と同時には亀頭が露出しない。だから、フルに勃起したかどうかを判別することは、彼女たちにとってたやすくはなかった。しかしルール上は、”質問”の形で、話しかけても良いことになっている。

「ね、センセ……わかんないんですけどぉ……ちんちんのカワをつまんで揉むのと、カワを剥きながらしごくのと、どっちが気持ちいいんですかぁ? くすくす……」
「しっ、しらん……しらんぞ……」
「ほら……女の子のカラダ、この年齢でも十分キモチイイんですよぉ? 触っちゃっても、いいんだよ? センセ……」
「だ……だめ……」

 教師は足早に、次の机に移動する。次の娘も質問してきた。

「先生! このシックスナインという言葉の語源が分からないんですけど、どこから来たんですかぁ?」
「知らない……知らない……」
「じゃあ、この漢字、なんて読むんですか?」
「どっ……どれ……?」
「ほら……こ、こッ!」

 なんと女の子は、教師の手を掴み、ノートの一部を指ささせた。そこには「陰茎」と書かれていた。

「そ……それは……は、離してっ!」
「だぁめ♥」

 6年生の少女は、教師の手をグイッと引っ張り、自分の股の間に滑り込ませた。そしてギュッと太ももを閉じて、女子特有の心地よい肌触りを具えた素足の感触を、彼の手にじかに伝えていく。

「だ、だめだって!」

 思っていた以上に、おとなの生足と変らない……いや、ちいさい分だけきめが細かくみずみずしい肌触りに、男性教師はゾッとした。そのゾワゾワした興奮は、一気にペニスを勃起へと導いていく。

 彼は、教師として敗北した。

 ペニスはすっかり隆起し、その視線は、少女のあられもない露出された肌に釘付になってしまう。手を引こうとしても、その生足のあまりに甘美な触り心地に、どうしても吸いついてしまう。それどころか、彼女が許したことによって、教師は女の娘の太もものあちこちを、手でさわさわと撫でさすり続けてしまった。

 ルールどおりの展開となる。

 男性教師が勃起したら、少女たちは自由に動き回っていいことになっている。彼女たちに、教師が少女の肉体に欲情したことをさらけ出してしまった。彼女たちは笑いながら立ち上がり、自由に話し始める。もっと触っていいんですよと、あちこちから歓声とも甘える声とも取れる淫靡な声援が飛び交う。

 こんな疑似教室、どこもかしこもおかしなところだらけだった。どんな陰謀があるのかを、彼はまだ、まるで理解できていなかった。

 ただ、彼は促されるままに、少女たちのふとももやお腹周りなどを撫でさすっていく。女の子たちは次々と教師に近寄り、自分の身体をどんどん触らせ、また、よってたかって抱きついてきて、生足を中心に、スベスベの肌を押しつけこすりつけ始める。成長度合いも年齢も違う少女たちの感触とやわらかさに、彼の興奮はどんどん高まってしまった。

 隆起した包茎ペニスにも、数人がかりで、小さなやわらかい手が伸びていく。ペニス先端を揉み、皮をつまみ、さらに皮の中の亀頭へと指を突っ込んで、優しくしごきながら、しだいに亀頭を露出させていく。ペニスにキスをし、頬ずりをしながら、ちゅっちゅっと刺激、スリスリと撫でさすり、ムニムニと揉みしだいては、交代でしごく手を早めていく。

 玉袋もくすぐられ、彼の両脚は何人もの女子たちのふとももに包み込まれ、まんべんなくスベスベスリスリされていく。短くて細い素足は、それでも女性としての性的攻撃力に満ちあふれており、数人がかりで交代していく素足の感触は、成長段階に応じて個性溢れるものとなっていた。

「ココに書いてあるよー! 男の乳首は、口でチュウチュウ吸うとイイんだって!」「やってみよー!」

 たちまち2人の女子が、教師の両胸にキスをし、そのままちゅうっ、ちゅうっと吸い上げ始めた。上半身の敏感な部分がピンポイントで刺激され、彼の欲情はピークに達した。

 そこへ、容赦なく女の子たちの複数の手がペニス全体を包み込む。玉袋含めて、あらゆる手で、指で、くっちゅくっちゅと刺激され続けている。生足の感触を味わいながら、その刺激に、若い男性教師が耐えられるはずもない。

 びゅくっ! びゅくうっ!!!

 ペニスから大量の白濁液が放出される。教師は少女たちの集団での性的な刺激に耐えることができず、彼女たちの手や頬に大量の精液を吐き出してしまったのだった。

(ああ……終わった……)

 彼はこれで、自分の教師生命の終わりを実感し、絶望するしかなかった。よりによって教え子たちに、積極的に精を抜き取られ、先生としても男性としても、完全に彼女たちに敗北してしまったのだ。

 彼の射精はこれで一回目だが、その間じゅう、その様子を目の当たりにせざるを得なくなっている僕の方は、ひっきりなしに精液を放出し続けてしまっている。男性教師が触った感触、触られた素足の感触、そしてペニスへの刺激は、そのままダイレクトに僕にも伝わるようになっている。だから、僕の快楽はいやがおうにも倍増し、ただでさえ勝手に射精するペニスなのに、刺激が強まり、気持ちよさが格段にアップしながら、いっそう激しく律動を続けるほかはなくなってしまっている。

 つまり僕は、この教師が感じている以上の刺激を受け、快感に酔いしれ、この教師以上の激しい射精を、一秒も休まずに続けてしまっているのだ。

 もちろん、姉の妄想はこれで終わるはずがなかった。

 教師は敗北を悟り、そのまま恥ずかしそうに立ち去ろうとするも、扉は開かない。”授業”は続けられる。甘い香りが充満していて、彼は射精しても、一向に性的に疲れることがなく、プロラクチンも抑制されて、いつでもまた勃起し、精を吐き出すことができる状態に戻されてしまった。

 彼はまた、巡回を続けざるを得なくなっていた。

「!!」

 一度射精に成功した少女たちは、すでにほとんど、ルール無用の状態と化してしまっていた。彼女たちは勝利者であり、教師は敗北者だ。だから、勝った以上、厳密にルールを守る必要もなくなってしまった。結果、少女たちは黒板の文字をノートに写すのをやめ、ただひたすら、歩き回るしかなくなっている教師に、露骨に誘惑攻撃を仕掛け、それだけに専念するようになってしまった。嬾惰な変貌は、彼女たち全員が、露出の高すぎる水着をさえ、全部脱ぎ捨ててしまったことからも明らかだ。

 もう、それは授業ではない。ただひたすら、男性を誘惑して興奮させ、勃起に持ち込み、そこから射精に至らしめて、何度でも負かす。彼女たちの目的は、もはやその一点のみに絞られた。

 きちんと机に向かっている少女たちの大小さまざまなおっぱいが、完全にあらわになっていた。小柄なのに大人顔負けの巨乳の娘もいれば、大きい図体なのにまったく胸だけは男子の乳首と変らない未発達ぶりな娘もいる。教師は歩き回るたびに、その乳房を目の当たりにし続けるしかない。そしてまた、完全に露出されたツルツルのオンナ表面も、じっくり見て回るしかなくなっていた。

 若い女のフェロモン成分である芳香が、彼の性的な疲れを吹き飛ばす。つまり、射精前の状態と同じように、ガマンすれば欲情せずに済むが、ひとたび欲情してしまえば、いくらでも射精に持ち込まれてしまうようになっていた。

 そんな5,6年生のあられもない姿をじっくり見つめながら、どんどん歩いていく。半立ちのペニスに、誰かが勝手に手を伸ばし、かるくペチっと弾くように払いのけてくる。それは、さっきの少女たちの女手の良さを、教師にもう一度思い出してもらうための作戦だった。

「あはっ……手がすべっちゃった! 先生ごめんなさいね。ちんちん、ぺちってやっちゃった。ところで、私の飼っている犬、”ぺち”って名前なんですよー!」

 そう言って見上げた少女は、もう一度、手が滑ったフリをして、ペニスを軽くぺちっと叩いた。叩くというより、瞬間的に撫でさする動きだった。その娘は、5年生でありながら、もはや身長は164センチであり、その乳房は大人の大きさとまったく変らない、溢れそうなほど膨らみきってしまっていた。とても小学生とは思えない体つきだった。

「ほら先生、ホタルちゃんに抱きついちゃいなよ~!」

 周囲の娘たちがはやし立てる。

 ホタルはあくどそうな笑みを浮かべながら席を立った。彼女の眼中にはもはや、この新任教師の精を奪うことしかなく、それが自分の身体で可能なことに、十分すぎるほど自信を持っていた。5年生だけにやや幼い顔立ちながら、ほんの少しでも化粧をしてしまえば、完全に女子大生と見分けがつかない大きさである。

 教師はもはやただの男に成り下がり、ホタルを成人直後の娘か何かにしか思えなくなってしまっていた。胸の発達も十二分だ。

 子供だけに甘えん坊な感じの見上げ方をしてくる。そのかわいらしさと、身体の大柄さとのギャップが、さらに教師を発憤させた。普段は敬語で接しながらよい子を演じるホタルではあるが、その裏の顔はどこまでも腹黒く、悪逆非道にして淫靡極まる魔性の娘なのであった。

 教師との背丈の違いはそれほど違わない。彼がホタルに抱きつくと、ふつうの男と女よりも、背の違いは目立たなかった。少女の大きくて太い脚が、するりと彼の股間を撫でさすっていく……

 ふにふにっとした全身、とりわけ乳房部分は、もう十分に大人びてしまっており、発達の早すぎる長身少女は、この年齢でおとなの魅力を十分醸し出している。その凄艶な魅力に、彼はどうしても打ち勝つことができなかった。何度もキスを交わし、お互いの身体をまさぐっていく。

 教師がホタルの胸を揉めば、僕の手にも彼女のやわらかな弾力が伝わってくる。彼が少女のどこを触っても、スベスベでもっちりした肌触りと、吸いつくようなきめ細かさを感じ取ることができた。

 ホタルも教師の脚を両脚でこすりつけながら、しきりにペニスをスリスリと撫でさすった。強くしごいて射精させるのではなく、あえて軽くこすることで、じわじわと精力を削っているんだ。

 だんだん我慢ができなくなってくる。すると教師は、周囲の娘たちに促され、机の上に腰掛けるような体勢を取ってしまった。腰掛けるといっても、お尻の一部を机の端に乗せるような体勢であり、腰の位置をずいぶんと下げるように、”寄りかかる”といったほうが正確な表現だった。

 すかさず娘たちは、机によじ登って、教師の背中に抱きついてしまう。6年生の少女は、ホタルとは対照的に、おっぱいはまったくペッタンコなままだった。しかし、女性特有の吸いつく肌触りは十分具えており、彼女が上半身を教師の背中に滑らせるだけで、十分に彼を感じさせることができる。

 ホタルは長くて太い生足を武器に、教師のペニスを股に挟み込んだ。
「先生、私の脚、気持ちいいですかぁ? ふふふっ、ちょっと大柄だからって、5年生で感じちゃってるのぉ? そんなんじゃカズ姉先生以下ですよ~!?」

 それは教師としては、最悪の罵り言葉であった。だが実際に、彼はホタルの太ももの感触に抗えないでいる。

 大きな内股に包まれてしまっているため、ペニスはホタルの脚から飛び出してこない。すっぽり先端まで、もっちりした素足の中に埋没してしまっていた。少女は小刻みに左右の足をスリスリこすって、教師のペニスを悦ばせた。もちろん、僕にも同じ気持ちいい感触が、ダイレクトに伝わってくる。

「クスクス……いっぱい出してくださいね?」

 彼女は少しだけ脚を開き、腰を浮かせた。そして手でペニス先端をオンナ表面にあてがい、そのままグニニっと腰を落としてくる。

「あ! だっ、だめ! そ、それだけは……!!!」

 教師は必死で抵抗を試みたが、すでに背後は数人の女子に固められ、左右にも貼り付かれてしまっており、脱出は不可能だった。

 ぬむむむ……

「あふああっ……!!!」

 成熟してしまった女の娘の膣内に、おとなのペニスが根元まで入り込んでしまう。コンドームもつけていない状態で、しっとり悩ましいオンナの感触が、じかにペニスに襲いかかっている!

 あひあああ!!!

 僕の方は、ますます射精の快楽が進み、激しい脈打ちに陥ってしまう。教師とて、これだけの快楽に抗うことはできないだろう。

「へへへ~、20ピストンまで耐えられたら、カズ姉以上にはマシな先生だって認めてあげますよ~。いーち、にーい……」
「うあぁ……やめ……」

 ホタルはゆっくりと、しかし根元から先端までを、確実にオンナでしごき上げ、とことん締め上げて、やわらかく精液を絞ろうと蠢いている。前後、左右、上下と、グニグニ腰を動かしながら、ゆっくりと数を数えつつピストンしていく。

 教師はそれを極限まで耐え抜かなければならなかった。いくら実験であっても、教え子の膣に精液をたっぷり吐き出してしまえば、妊娠は避けられない。それだけは、人として、断固として回避しなければならない事態であった。

「しーち、はーち……」

 だがホタルは容赦しない。ゆっくりと確実に、オンナのヒダでペニス全体を敏感にさせ、そのすべてで快楽刺激を与え続けている。

(だめだ……射精したら、ほんとうに終わりなんだ……なんとしてでも……耐えきらなければ!)

 そんな強い思いが手伝って、膣慣れしていない若いペニスは、なんとか半分の10ピストンまで耐え抜いた。しかし、周囲を女の子たちに取り囲まれ、全身に貼り付かれ、スベスベムニムニと包まれている中で、さらにその奥には、胸もオンナ表面も惜しげもなく露出している小学生の群があって、それを目の当たりにしながら、ホタルのオンナをガマンしなければならないんだ。それは初めから、とうてい無理な相談であった。

「じゅうーさん、……きゃっ♥」

 どばどばぁ!!!

 教師のペニスからは、大量の精液が吐き出され、なまの膣内にすべて吸い上げられていく。立ちバックの体勢で、彼はホタルにあっさり敗北してしまったのだった。

 ホタルを……孕ませてしまった……

 その絶望的な思いが、まるで細かい針が全身の毛穴に突き刺さったような痛みとなって、教師の胸に押し寄せる。しかし、その思いさえどんどん忘れ去ってしまうほどの、強烈な甘い芳香が、教室中に充満している。復活まで、1分とかからない。

 イッているのに、まったく疲労や枯渇感を教師に感じさせない。痛みもなく、すぐにまた勃起しようと思えばしてしまう。勃ってしまえば、ルールどおり彼女たちに絞られてしまうのだ。

 妊娠の心配は、絶対になかった。僕はこのストーリーを、初めから理解しているからだ。この少女たちは、悪魔の実験台として、すでに精神も肉体も改竄させられてしまっている。

 教師には”適性検査”と銘打っているが、ほんとうは、まったく違う、悪魔の実験であった。文字どおり、悪魔による、人間を用いた実験なのだ。

 それは、20代前半の男性が、10~12歳までの幼い娘たちを相手に、どれだけ欲情しうるかを実験する目的で行われる。ロリコンという、特殊な性癖を持った男だけが反応するものなのか、それとも、誰であれこの年代の娘たちには欲情してしまうものなのか、それを調べようとしたのである。

 すでに似たような実験は、数千年も昔から続けられてはいたのであるが、教師と生徒という、近代では絶対的タブーとされている、法律上もタブーとされている環境の中で、男性が理性を保ち、教え子たちを異性として意識するかどうかを確かめているのだ。

 案の定、彼は敗北した。

 年端も行かぬ少女たちの肌を見ただけで、そこに女性性を感じ取る。その感覚は、逆に女性の方にはまったく見られない。男子の上半身裸を見ても、なんとも意識しない。男性だけに見られる現象である。その差が一体何であるのかも問題ではあったが、悪魔にとっては、そんなことよりも、どんな年齢層でも欲情できるのが男というものだ、と証明すること、そして、タブーがあっても欲情しうると証明することが、最大の関心事だ。

 魔性の者どもが用意した少女たちである。妊娠などするはずがないし、性的なものを嫌悪する女性特有の性質も、”製造過程”であらかじめ完全に取り除かれている。あとは、大小さまざま、成熟度もさまざまとなる5,6年生を使って、実験台となる男性教師を誘惑させ、タブーすらも破って、射精させさえすれば済むことだ。

 モニターを観察している悪魔は、タブーというものの特殊性についても、強い関心を抱いていた。

 ぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ

 ホタルが離れると同時に、2人の少女が、射精直後のペニス先端だけを、ものすごいスピードで舐め始めた! 舌だけが猛スピードで動き、亀頭先端と裏スジのヒダだけを付け狙って、勢いよく舐め続ける! そのくすぐったい刺激と甘い香りで、教師は再び恍惚の快楽にさらされることとなった。

 やわらかにぬめる赤い小さな舌先で、萎えかけのペニスは執拗に舐め尽くされ、ピンポイントで性感刺激を送り込まれている。あどけない顔立ち、ちいさな身体、ツルツルの胸板、大きな目でじっと見上げて教師の目を見つめながら、ベロだけを動かして刺激を与え続けてくる娘たち。

「あれれー? 先生、もしかして、高学年程度のフェラだけで、感じちゃってるのー?」
「やらしーねー! ちんちんって、やらしーねー! こんなコドモのベロですぐ勃っちゃうんですかー?」
「先生失格だー☆」

 周囲の娘たちがはやし立てる。それでいながら、生足や胸で、教師の全身をこすりつけ、彼の耳も乳首も執拗に舐め続けることを忘れない。

「ぁぁ……」

 教師は、絶望的な敗北感と、これ以上タブーを犯してはならないという使命感と、その使命感を徹底的に破壊しようとしてくる娘たちの舌先に翻弄され、わけの分からない感情に包まれてしまった。だがそれもすぐに……性欲のたぎりが打ち勝っていき、ペニスは再び、元気を取り戻してしまう。

 勃ってしまえば、もう少女たちは思いのままに、この教師を犯し、どんな方法でも、身体のどの部位でも、射精に持ち込まれることが許されている。というより、彼女たち自身が、積極的に、ずっと年上の男性を射精させたくてウズウズしているのだ。

 しかし……彼が勃起しきったところを確認すると、少女たちは黙り込んでしまった。可愛らしい笑顔を向け、性に貪欲、らんらんと輝く瞳を向けていたのに、急に無表情になり、黙って席に着いてしまった。「ドン引き」と同じ反応だ。

「うあぁ……」

 だが、徹底的に刺激されていたペニスは、萎えるどころか、あと少しの快楽だけで、いつ爆発してもおかしくないくらいにまで、高められ切ってしまっていた。大量のカウパーがしたたり落ち、自分で握りしめて揉んだだけでも出してしまいそうな勢いだった。お尻の奥のきゅんきゅんくすぐったい疼きと多幸感を、もう彼はどうすることもできなかった。

 隣に移り、裸の少女の肩に手を置く。さっきまで騒いでいた女の子たちは、急に静かになって、黙々と黒板の字を書き写す体勢に戻ってしまっている。理性的なのは、子どもたちの方であった。肩を触られた娘も、「何か用ですか」と言わんばかりに、無表情に教師を見上げた。だが、彼女はいつでも挿入可能な状態、全裸であった。

「も、もう……だめっ……」

 彼は軽い少女を抱き上げ、机の上に乗せた。無表情を保った女の子は、それでも机の上で股を拡げる。教師は彼女の全身をまさぐりながら、完全に自制が利かなくなっていた。教室では誰も声を立てなくなっている。

 教師は積極的に、教え子ミホの小さなオンナにペニスを突き立て、ぐにっと内部へと挿入し始めた。無表情ではあるが、幼い顔立ちと透明な眼鏡が美しく光っている。

「あああっ……ミホ、ちゃん……ミホ……だめ……イクッ……!!!」

 どびゅ! びゅくうっ……

 半分も入れていない状態なのに、散々高められていたペニスからは、薄くなった体液がほとばしってしまう。

「ああ……と、とまらな……」

 彼はまた、別の少女に抱きつき、キスを交わし、その生足を手と脚で感じ取って興奮した。興奮しきると、少女を机に寝そべらせ、正常位で挿入、男の方から積極的にピストンし、未熟ながらも直情的な締まりを味わって、イクまで腰の前後運動を止めることができなくなっていた。

 出し切ってしまうと、さすがに疲労が襲いかかる。だが、それさえも、悪魔の用いる強力版ラクトンのせいで、ムリヤリにでも回復してしまう。回復してしまえば、目の前にはまた、別の女の子が座っているのだ。

 彼女たちはもう、はしゃがなかった。それは、自分たちとの性的な営みが、社会的にタブーであることを、一言も発しないことでかえって雄弁に語っているのだ。

 教師の側も、なんとか自我を保とうと努め、くらくらする甘い香りに翻弄されながら、女の子たちの膨らみかけの乳房や露出されたオンナ表面、やわらかでスベスベの生足を凝視しながら、勃起を抑えようとする。だが、その試みはすぐに失敗してしまう。

 誘惑に耐えきれない男は、同じように次から次へと、次の机、次の机と、女の子たちにのしかかり、ペニスをなまで挿入、射精し終わるまでピストンを続けた。オンナの感触も、成長の度合い、年齢、個性などで、千差万別となっている。そのひとりひとりの違いをしっかりと味わいながら、教師はかえってそれを愉しむようにさえなっていった。

 結局、教師は生徒全員に中出しさせられてしまった。しかしそれにもかかわらず、彼はいっそう激しく猛り、なおかつそのつど、強いタブー感に支配されながら、それを破ることで性をたぎらせ続けてしまうのだった。淫靡な授業は、終わらない。

 悪魔は、ほぼ確実に確信を持った。

 人間の男の精を、もっとも効率よく、すなわち短時間で大量に吸い上げるに、”タブー”というものが、抑制的ではなく、むしろ逆に、まったく累進的に作用することを突き止めたのだ。

 男というものは、タブーとされているものであればあるほど、それを破ってしまったときの快楽が強く働く。やみつきになり、何度もくり返してしまう。禁じられているものに対する射精は、そうでない射精に比べて、はるかに強い快感を伴う。禁じられているからこそ、一線を越えてしまった背徳感が、射精の快楽を何倍にも高めてしまうのだ。

 射精をすることが悪であり、禁止事項であり、大きなマイナス、時と次第では命や魂の問題にさえ関わってしまうほどの代償を支払うものであればあるほど、それを破る射精は、極限まで強い快感になるのだ。悪魔は精液の物質を欲しがっているのではなく、男性が快感を感じ、「気持ちいい」と酔いしれているとき、その精神エネルギーを奪って、みずからの魔力としているのである。

 そう考えると、さまざまなものが合点のいくものとなる。白昼堂々と局部を露出し、それをしごいて人前で精液を吐き出すことは、当然の如く犯罪である。しかしながら、もしそうした行為が、太古より犯罪ではなく、女性もそれを嫌悪しない状態であったとすれば、そうした野外オナニーは、たいした快楽を伴わないということになる。

 すなわち、性的な営み、言動、そのいっさいが悪いもの、タブーなものと位置づけられることによって、かえってそれを破る快感が強くなるように、社会システムが仕組まれていたのだということである。アダルトというものが、企業イメージの悪化に繋がるので多くの媒体で禁じられ、はたまたSNSの管理者の判断で削除・凍結されてしまうのも、タブー性を強調することによって、それを破る際の快楽を増大させるための、本能的な思考習慣、快感原則を満たすための装置にほかならなかったのである。

 少女性愛が禁じられれば、彼女たちの性的な魅力がかえって増大してしまう。それが実害に結びつかないようにするためには、表現という仕方で昇華を図る必要がある。昇華されてしまえば、タブーを破る快感と、実害の防止というメリットの両方が成立する。悪魔はそこにこそ、目をつけるのだ。

 少女だからより多くの精を絞れるのではなく、あくまで一例に過ぎないことを、実験した悪魔ははっきりと見抜いていた。そこに禁断性、射精をしてはいけないという感情を植え付けることが、より効率的に精神エネルギーを吸い取ることに繋がるのだと。

 この悪魔の実験によって、教師は延々と、少女たちに絞られていく。タブーが快楽を増大させることを突き止めた悪魔は、もう少女たちを縛りはしない。彼女たちは再びキャイキャイと騒ぎ立て、積極的に大人の男に襲いかかって、さまざまな体位、ちっパイズリ、フェラチオ、生足攻撃で、次々と精を奪っていく。姉の妄想では、この実験は留まるところを知らず、もし男性が精根尽き果てれば、次の男を用意すればいいだけの話だ。

 僕の場合は……もう遅かった。

 僕はそのタブーを破り、セックスバトルに敗北して、この永遠の天国に閉じ込められてしまったのだ。映像を見せつけられ、実際に彼女たちの感触を味わいながら、留まるところなくペニスを律動させ続ける。僕はもう、誰とも交代することさえ許されず、延々とこの教室の場面で、女の娘たちの感触と視覚にほだされ、強く激しく濃い白濁液を一秒も休まずに吐き出し続けることになるんだ。

 まさに……永遠に魔族に精神エネルギーを提供し続けるだけの存在。それ以外の如何なる価値も持たない存在だ。もう、何かを考える必要もなくなった。あとは快楽に没頭すれば、もうそれで十分だ。

 僕は理性を停止させた。



###ゲームオーバー###




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