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くのいち2-2


 決めた。ここは自分のペニスの力を信じ、正攻法で闘うぞ!

 確認しておく前提としては、1.ピンクのコナのせいで僕もくのいちたちも弱体化しているということ、2.”性感連結の術”という、厄介でもあり利点にもなり得る技が発動し、僕たち6人が性感を共有しているということ。

 つまり、こちらがダメージを受ければ、まったく同じダメージがくのいち5人にも同時に行くということになり、逆に、相手を感じさせることができれば、その分だけペニスは自動的に気持ちよくなり高まっていくということになる。続ければ続けるほど、お互いの快感が強まり続け、ガンガン精力が消費され続けて、その精力が尽きた側からイッてしまうということである。

 あとは総精力値の勝負であり、耐久の勝負であり、そして精神力の勝負である。

 くのいちたちは、性器の快楽に加えて、全身の奥底まで、性感神経を刺激される。通常は刺激されないような奥まった神経さえも、容赦なく責められ、防御力無視で刺激が自動的に伝わっていく。女体は、こうして全身で感じることにより、いっそうイキやすく、高まりやすくなっている次第である。

 これに対して、僕の方は、全身の性感神経の奥の方まで刺激されることはなさそうである。それは立派な補助ダメージになり、明らかに射精に向けての絶大なる刺激になるのだけれども、どうやらそこは助かっているみたいだ。しかしその代わりに、くのいちたちに行くような性感神経への刺激ダメージは、すべて、ペニス一本に集中してしまう。

 このことは、男性をいっそう射精させやすくする意味を持っている。女性器に行く快感が3分の2くらいだとして、残り3分の1が全身に行き渡るとすれば、ペニスへは3分の3全部が集中して快感となってペニスを貫き通す。男根の奥底にある性感神経までも容赦なく刺激され、ペニスは通常の快楽を遥かに凌ぐ気持ちよさに包まれることになる。こちらも防御力は無視される。

 挿入戦に入れば、本来ならレベルの高い僕のペニスはなかなか感じず、幼少の頃から鍛えられたくのいちのオンナもなかなか感じないはず(こちらのテクニックで相手の鉄壁の防御を打ち破るしかなくなる)であり、どうしてもチョコチョコ精力を削り合う戦いになるはず……それが本来の姿だ。だが、こうした連結効果の結果、お互いが初心者に近い状態で、本番なまセックスでバトルすることになる。

 さすがに僕も彼女たちも完全に童貞&処女というほどではないが、お互いにレベルはさのみ高くない状態での挿入戦となるんだ。ピンクのコナの効果は絶大だ。

 僕にとっての最大のメリットは、一人に挿入してダメージを与えれば、同じ快楽が残りの4人にもダイレクトに伝わっていく……つまり1人に挿入しているのに5人全員を同時に責めることができる点である。逆にデメリットは、相手は5人いるのだから、ひとりずつ相手にするといったって、どうしたって途中で交代しようとしてくるのは必至であり、6つ子といえども、それぞれに違うオンナの感触が交代して、ペニス一本に大ダメージを与え続けてくるという点であろう。体位も変わるので、いろいろな責め方で次々娘たちがペニスをオンナに飲み込んでくるに違いない。

 そんな状態での戦闘で、こちらが先に果ててしまうか、それとも……5人全員が同時またはほとんどそれに近い状態で絶頂してくれるか、そういう勝負になるんだ。

 僕は目の前の少女にのしかかり、正常位で結合した。

 うぅ!!

 さすがに、訓練されたオンナではある。男根の締め方、裏スジの敏感な部位への集中攻撃、どんな体位でも難なくこなすしなやかな腰の動き。相当に高い攻撃力を誇っていることは間違いない。

「あふぅっ!!!」

 しかし同時に、周囲にいた4人も、内股になり、前屈みになり、腰をくねらせて、可愛らしい若い顔を上気させて悦んでいる。

 反撃も忘れない。こっちだって、正常位でのオンナの責め方は充分心得ており、表面から内部にかけてのクリのイジメ方、肉筒全体を貫き通しながらリズミカルに出し入れしてヒダを震わせつつ、女性器全体を即座に快感天国に陥れる腰の振り方も分かっている。

 僕は初々しく感じてくれる少女にキスをしながら、ぐんぐん腰を上下させ、忍者娘のオンナを責め立てた!

「はぁはぁはぁ……」
リングの外側にいる娘子軍たちも、興奮した面持ちでさらにいやらしく体をくねらせ、僕たちの闘いを見つめている。

 彼女たちにとってみれば、セックスバトル観戦というより、たんに男女の婬靡なるセックスを目の当たりにして、その性的興奮を包み隠さずに露呈させているだけといったところだ。しょせん幻影なのだから、いくら愉しんだところで、彼女たちが果てることはない。あくまで観客の幻に過ぎず、また、そのあられもない女体の群で僕の性欲を高める効果を持つ催眠に過ぎないのである。

 5人の少女たちは、集団で一気に僕に襲いかかってくることはなく、あくまで僕の周囲を取り囲み、自分の順番を待っている。

 彼女たちも分かっているんだ。一気に愛撫攻撃をしたり、サンドイッチして強制的に僕の腰を振らせたりすれば、ペニスへの快楽は何倍にも膨れ上がる。忍術(特に弱体化)の効果も手伝っている。だが、それ以上に、いま感じている自分たちの女体の快楽が、それ以上に激烈に強まるリスクがある。

 誰にも触れられていないのに、オンナも胸も体の奥底までも、じんじんくすぐったい気持ちよさに包まれている。幼少の頃、センパイくのいちたちに散々責められ、鍛えられ、感じにくくなっているはずの場所までもが、ガマンできないほどに快楽一辺倒に包まれている。それは、彼女たちに、コドモ時代の初々しい気持ちよさを彷彿とさせずにはいられないものだった。

 だから、一斉に襲いかかったりしようものなら、かえって自分たちの精力の方が危なくなる。そう思って、彼女たちは、あえて1体1の挿入セックスの闘いに応じているのだろう。

 順番待ちをしている彼女たちの仕事は、とにかくひたすら、自動的に送り込まれる全身の快楽に耐え続けるばかりである。そして、頃合いを見計らって、僕の意向ではなく、現在結合している娘のダメージ具合によって、すぐさま交代できるようにすることである。

 果たして、正常位娘のオンナがさらに愛液を滴らせたタイミングで、周囲の女の子たちは僕たちを無理矢理引き剥がしてきた! キスをしながら上半身まで密着していた、吸い付くような女体の肌は、べりっといやらしい音を立てて、僕の肌にくっつきながら剥がされていく。それだけもっちもちに磨き抜かれた肌触りを持っているんだ!

 そしてすぐさま、別の娘が、僕を立ち上がらせて、立位バックで挿入してきた!

 リングの床がふわふわなので、彼女はちょっと体を傾けるだけで、僕の足をそのスポンジのような床に深く沈めることができ、ペニスの位置とオンナの位置が合うように調節できる。つまり背の高さの違いを無視して、立ちバックセックスが無理なくできる体勢となっているんだ。実際、彼女より長いはずの僕の足も沈んでしまい、腰の高さは彼女と同じくらいになってしまっている。

 オンナの形状は、さっきの娘に似ているようで、やはり少し違っていて、ペニス先端への集中的なしごき方にも変化があった。締まり方も動き方も体位も違う。これでは、ペニスにさらに新鮮な快楽が送り込まれてしまうではないか。

 しかし、ペニスが気持ちよくなるたびに、彼女たちの胸もお尻の奥もオンナも、自動的に感じまくってしまっている。さっきの正常位娘と同等か、それよりもやや快感が強い、次のくのいちのオンナの攻撃によって、他のくのいちたちも、ペニスが受けているのと同等の快楽を受け、性感ダメージとして、確実に彼女たちの精力を激減させているんだ。

 乳首や胸の奥やお尻の奥をはじめ、背中だの脇の下だの足の裏だの、普段は性感ダメージに直接は結びつかない(しかし間接的には十分効果はある)部位でさえも、じんじんくすぐったく疼いては、全身がセックスの心地よさに包まれている。そしてそれらの快感は、すべて女性器へと流れ込んでいって、さらなる興奮をたたえながら、くのいちたちのダメージを増やし続けている。

 こちらも負けてはいられない。ぺったぺったとくっついては離れるお尻の弾力を感じながらも、僕は立ちバックでの感じさせ方を心得ているので、下から突き上げるようにしながらしっかりと腰を前後させてやる。そうすれば、この少女自身にも大きなダメージが行くわけであり、他のくのいち以上に精力を消費してしまうことになる。

 ただし、相手を感じさせた分、ペニスもまた、自動的に性感神経を刺激されることになる。オンナの締まりとしごきに加えて、ペニスの根元のさらに奥までがくすぐったく気持ちいい。その刺激は確実に、玉袋の精液を直撃し、お尻の穴の奥、前立腺までも貫いていく。それは、玉袋の精液を一刻も早く外に押し出して脈打ってしまいたいという、下腹部の本能的な反応となって、僕の精力を削っていく。

 もちろん、そんな本能に負けて出してしまうわけにはいかない。理性をフル稼働させて、上半身・脳から”ガマン”する術も心得ている。決してイッてしまわないよう、防御力無視のこの刺激に、必死で耐え続けている。

 こんな状態なので、いったいどっちが感じさせられているのか、どっちの攻撃が功を奏しているのか、一瞬分からなくなってしまう。くのいちのオンナがペニスにダメージを与えていて気持ちいいのか、それともこちらがくのいちにダメージを与えた結果気持ちよくさせられてしまっているのか。

 しかし、その判別は難しくはなかった。

 こっちの攻撃が功を奏している場合は、ペニスの快楽ばかりが増し、責めている相手のくのいちばかりが大ダメージを受ける。

 しかし、くのいち側の攻撃が功を奏している場合は、僕もダメージを受ける代わりに、攻撃しているくのいちも、周囲を取り囲む順番待ちのくのいちたちも、いっせいに感じまくり、腰をくねらせてガクガク震えながら、ついつい内股を強め、前屈みになって、オンナ表面に手を伸ばして隠すようなしぐさをする。それは、あまりの快楽(鉄壁のガードがなくなっているから)によって、オナニーしそうになっているのをギリギリ食い止めているのと、自分の内股に手をあてがってギュッと閉じることで、全身から送り込まれる快感をなんとか抑えようと、彼女たちなりにガマンをしている証拠でもあった。

 次の娘は、僕に飛び掛かってきて、僕をリングのコーナーに追いやった。そしてそのままロープに足をかけて、僕にのしかかるようにして挿入。

 僕は疑似牢の隅で、変則立位の挿入攻撃を受けることになる。少女はギュッと僕に抱きつき、えいえいっと全身を上下させて、小ぶりな乳房を僕の胸板に滑らせながら、腰だけは別の生物のように変幻自在に前後左右させつつ、全身の動きに合わせて大きく上下し続ける。

「ああっ! それダメッ!!!」
「かんじちゃう! さっきよりスッゴイ!!」
「うあああ!」

 その途端に、周囲のくのいちたちは立ったまま悶絶し始めた。座位で結合して全身をズリズリするのと同じ要領で、変則立位の状態のまま女体全体で僕の体をこすりあげながら、ペニスをこれでもかと強く激しく、そして素早くいやらしくしごき続ける。

 僕の方に大ダメージが行くが、それ以上に、周囲のくのいちたちを困らせる攻撃方法のようであった。娘たちは、だらりと体液を滴らせながら、体中を電撃のように駆け巡る性感ダメージに悶絶し、なかにはぺたりと座り込んで上半身をのけぞらせ、ぶるるっと震えてイキそうになっている子までいた。

 すぐさま交代。僕はうつ伏せに寝ているくのいちの上に乗っけられ、そのぷっくり膨らんだ女らしいお尻のうえに腰を乗せられる。臀部のやわらかな肉が僕の腰部分を包み込むように潰れてくる!

 その体勢で、僕の上半身にはくのいちのスベスベの背中を感じながら、男上背位で結合した。くのいちはお尻を左右にくねらせながら、オンナでペニスを揉みしだき、しごくのではなく揉む動きで、僕に性感ダメージを与えようとしてくる。僕は応戦して、パンパンと腰を使ってペニスをオンナに出し入れ、女性器内部をかき回すようにしてぐんぐんダメージを与え続けてやる。

「うあーん……これも……だめかもっ!」「あーイッちゃいそう!」「くうぅッ!!!」
少女たちの精力も残り少なくなってきたようだ。

 男上背位に持ち込んだくのいちには秘策があった。あえて自分からは腰を上下させず、左右に振るだけで、オンナの形を変え、それでペニスを揉みしだいて刺激する作戦。しかし、それだけではなくて、ある大技を出すタイミングを、じっくり見計らってもいたのだった。

 そしてついに、そのタイミングが訪れた。

「……こんなことをくり返していても埒があかないし、私たちが先にイッちゃいそう。だから……くのいち忍法の伝統秘術! 忍法"筒枯らし"ッッッ!!!!!」
「なっ!!?」

 オンナがギュッと締まる。締まりはドンドン強くなり、ペニス全体を根元から押しつぶしてしまいそうなほど強い圧迫! それでいて、やわらかでどこまでもめり込むオンナの肉が、ペニスのすべての性感神経をとことんまでくすぐり、きゅんきゅ~んとすりつぶすように刺激してくる!

 まずい! 一撃必殺の、くのいち婬法「筒枯らし」だ! この特殊な膣の締まり方で、玉袋のすべての精液を絞り出し、それでも脈打たせ続けて、最後の一滴どころか、作っている途中の生殖細胞まで一つ残らず奪い去る秘法だ。

 尿道が完全に閉ざされている。これでは体液が出る余地はない。しかし、あまりの強い快楽によって、溜め込まれた精液は、キツく閉ざされた尿道をさえこじ開けるように無理矢理飛び出していって、ペニスの外へと、激しい律動とともに出て行ってしまう。その律動はいつまでもいつまでも続いて、この技を受けた男は、二度とセックスができないくらいにまで徹底的に搾りきられてしまう……まさに一生分の精を奪う大技中の大技だ!

「~~~ッ!!!」

 僕は少し腰を引いて、ペニス全体への強すぎる圧迫を軽減させる。本来なら、がっちり根元から食い込んでしまって、筒枯らし中はペニスは動けないのだが、いまは動かせた。

 それにより、ペニスへの性感ダメージは少なくなかったものの、一気に射精へと追いやられる事態を避けることができた。

 本来動かすことができない男の腰が、自分の意志で動かせてしまう。そのこと自体が、「筒枯らし」忍法の失敗を意味していた。僕は危ういところで、筒枯らしを克服したのだった。

「そ……そんな……」

 動揺するくのいち娘たち。

 やはり体術は優れているけれども、肝心のくのいち忍術婬法の方は、やはり失敗率が高いんだ。相手の男を筒枯らしから逃がしてしまうなんて、とんだ失態だ。そんなことだから、一人前として認められず、第一線での活躍を任されないというわけである。

 そして……筒枯らしの失敗は、くのいちたちにとって、致命的とも言える事態を招いた。

「うああ……」「も、もう……がまんできなぃッ!」

 5人中2人が、僕のそばで倒れ込んで、そのまま消えてしまった。

 筒枯らしは、一発で一生分の精液をも搾り取るほど、絶大なる攻撃力を持っている大技である。失敗はしたけれども、ペニスへのダメージも相当に大きいものだった。もし僕が身動き取れず、彼女のお尻の上に乗せられたままであったら、あと少し、それで時間が経過してしまったら、ひょっとすると射精の憂き目を見ていたかも知れない。

 そのくらいには大きなダメージになったために、女たちへと跳ね返ってくる快感は、イク寸前まで追い詰められていたくのいちたちを、容赦なく絶頂の淵に堕としていった。5人中2人がそれによって敗北。残るは3人となった。

 しかもその3人も、イッてしまった2人と同じくらいの精力値なので、結局大ピンチに陥っていることに変わりはない。

 筒枯らしが失敗してしまったショックで、うつ伏せのまま動くことのできないくのいちに代わって、残る一人が正常位での挿入戦をしかけてくる!

「お、おのれッ……これならどうっ!?」

 くのいちは、両脚ふくらはぎを僕のお尻の上に乗せた。彼女の両腕は僕の背中を滑り、上半身も密着する。10代の若い肌が僕に刻みつけられた。挿入体勢のまま身動きを取らない彼女は、背中を滑る両手をどんどん下に持って行く。そして僕の臀部に到達すると、ぐっと指を伸ばし、アナルを探り当ててきた。

 彼女のふくらはぎが、僕のお尻をかき分ける。そしてその指先がアナルの内部にねじ込まれ、前立腺まで到達する。もう片方の手は、玉袋の横側とふとももの付け根部分にある、普段は意識されない性感ポイントを突いていった!

 とすとすとす!

 そして前立腺部分に、気を込められた指先がギュッと押しつけられる! 「これぞくのいち婬法秘技中の秘技、"射精の秘孔"っ!」

「……やめといたほうが……」

 僕はもう、戦慄を覚えなかった。

 射精の秘孔は、筒枯らしよりもはるかに難しい技だ。玉袋の横側や脚の付け根といった、グリグリ押すとじつはくすぐったい部分が、男性の股間には存在する。そこを的確に突きながら、なおかつ性感帯であるアヌスの奥の秘孔を、これも寸分の狂いもなく正確に突く。これに成功すると、どんなに残り精力がたっぷり残っていても、ザ●キのように一発で射精反応が始まり、下腹部が勝手に律動し脈打って、我慢も何もないまま、自動的に精液が飛び出してしまう。股間から全身に駆け巡る快感は、秘孔のせいで執拗に強く男性を襲い続ける。

 もちろん、挿入戦のさなかでそれを行えば、膣圧の刺激もペニスに伝わり、快楽も一入というわけである。RPGで熟練くノ一に突然出逢い、敵の先制攻撃で射精の秘孔を使われ、瞬時にして敗北してしまうという憂き目を見たプレイヤーも多いはず。

 だが……熟練した忍者でも、射精の秘孔の成功確率は高くない。だから、くのいちたちは、時にはその技を使うことがあるけれども、決して乱発はしない。失敗すれば、シノビとしての大恥をかいたうえ、敵の反撃を易々と許してしまうことになる。プライドをズタズタにされたうえ、快感攻撃まで受けて追い詰められてしまうなど、第一線のくのいちたちでさえ、恐れてめったに使用しないというわけだ。

 まして……忍術がトテツモナクへったくそな未熟くのいち(それでもむらさきしのめの姉妹とは!)如きに、射精の秘孔が成功する確率なんて、ほぼゼロに近い。

 案の定、こちらへの快感はほとんど起こらず、下腹部が勝手に射精の律動を始めてしまうなどということはない。自動的に脈打ち、それに合わせて精液が勝手に飛び出し、その一連の肉体反応によって、強すぎる快感が股間から全身に拡がる……しかもいつまでも続く。考えただけでも恐ろしい一発死亡テクニックではあるが、失敗すれば何も起こらないのだ。

 僕は少女の手を後ろ手で振り払って、腰をガンガン突き立てながら、両手でくのいちの乳房を揉み、指先で乳首をいじり倒す。親指には親指の、人差し指には人差し指の、中指薬指小指と、それぞれの指ごとに、乳頭を感じさせる動かし方や力の入れ具合、指を動かすスピードは違う。どの動きが一番ダメージになるかは分かっている。

 愛撫と挿入のコンボ攻撃で、残り精力の少ない正常位くのいちは、簡単にイッてしまう。

 あとは2人。倒れ込んだまま虫の息だ。もう、直接闘う必要さえも、ないようだ……

 僕はリングの外側を見て、百を超える女たちの肉体を見ながら、自分のペニスをしごいた。稚くちいさなオンナ、成長して大きくなったオンナ、いずれも毛は生えておらず、女性器のいやらしい部位がくっきり丸見えになっている。スベスベの生足も、形のよいお尻も、わざと見せつけているおっぱいも、いいオカズだ。

 バトルでさえなかったら、このまま精液を出してしまってもよかったが、さすがにそこは気合いで乗り切り、射精せずに快感だけをペニスに感じさせる。

 それで充分だった。

 オナニーしたペニスへの快感は、ダイレクトに2人のくのいちに伝わる。彼女たちはもう、絶頂寸前の絶体絶命に追いやられていたため、僕が自分でペニスを快楽に晒すだけで、少女たちは耐えきれずに、リング上で最後の一押しの悶絶をしまう! すでに彼女たちは、そこまで追い詰められていたのだった。

 消耗戦は、僕の勝利に終わった。この娘たちもリング上で果て、結局ひとり残らず消えてしまったのだった。

 同時に、催眠状態によって作られていた疑似牢も、その周囲を取り囲んでいた大勢の若娘たちも姿を消した。もともと幻影なのだから、僕が勝利すれば、それらが消えてなくなるのはあたりまえだった。

 ゴゴゴゴゴ……

 忍者屋敷が地下に潜っていく!

 そしてその代わりに、上の階に上る大きな階段が姿を現し、天井にまで達した。階段が天井まで届くと、その部分の天井が開き、階段を上れば上に行かれる状態になった。なるほど……そこが出口だったのか。

 僕の残り精力は……やばい……ほとんど残っていない。

 やはり、ピンクのコナの弱体化と、防御力無視の性感ダメージの連続は、5人をイかせるほどに強く熾烈だったために、こちらのダメージもあまりに大きく、ほとんど残っていないんだ。

 このまま上の階に行って連戦しても、くのいち以上の実力者……強化された若い頃の実の姉には勝てない。勝てる道理がない。まずい……困ったことになったぞ。

「あっ!」

 階段の一段目に、二本の大きめの瓶が置かれている。隣に紙が置いてあって、「回復薬です。どちらか片方だけ飲むことができます。右側の瓶は、全精力値の5分の4が回復します。左側の瓶は、半分弱の回復となります。お好きな方を選んで飲みなさい。」と書かれてある。

 回復剤だ。助かった!

 どっちを選ぶかだって? 決まっているじゃあないか! 回復量が多い方がいいに決まっている! 5分の4回復すれば、全快とは行かなくても、ほとんどの精力が戻ってくる。それなら、次の戦闘も、まともに立ち向かえるはずだ。あたりまえの選択じゃあないk……

 いや……

 まて……

 なんかひっかかる。

 あのイジワルな姉さんだ。どうして、わざわざ回復量の少ない方の瓶も用意し、どちらかを選ばせた? 結婚してママになる前の、溌剌として若く、性的刺激的ながら、弟である僕には数々の精神的および性的な狼藉の”前科”がある相手だ。

 ……ぜっっったい、なにかあるッ!!!

 僕はあえて、回復量の少ない左側の瓶を手に取り、蓋を開けて中の薬剤を一気に飲み干した。

 ぴぴるぴー~♪

 精力がぐんぐん回復していく。残り精力値としては、まだまだ心許ないレベルではあるけれども、半分以上には回復した。苦戦は予想されるけれども、どうにかなるような気がするくらいには、回復ができた。

 コポコポコポ……

 右側の瓶から、勝手に薬剤が減っていく。穴が空いているわけではないが、僕が片方の瓶を飲んだために、こちらの瓶の薬は勝手にどこかに消えてしまったということである。

 そして、右側の瓶の底に、何か小さな文字が印字してある。「但し、17歳の頃の弟クンに戻ります。あしからず。」飲み干すまでは気づかないように工夫されている注意書きだった。

「……うげ。あぶないところだった!」

 もし右側の瓶を飲んでいたら、ほとんど全回復に近い状態には戻れたが、その代わりに、性欲ビンビンの頃の、17歳の高校2年の僕に戻されていたということか。

 上にいる姉は、現在の現実の姉ではない。若い頃の、格段に強化された姉である。といっても、たぶん、僕よりもひとつくらい年上、という程度の差に縮まっていることだろう。しかし、もし僕が若返ってしまったら、あのころの年齢差そのままに戻ってしまっていたところだ。

 もしそんなことになってしまっていたら、レベルも下がり、精力が高くてもあの姉さんにはまず勝てなかっただろう。やっぱり、右側の瓶はワナだったんだ!

 左側を飲んで正解だった。

 僕は現在のレベルを維持したまま、半分強の精力値を携えて、いよいよこの五重塔の最上階、淫らな姉のいる場所へと、階段を上っていくのだった。



(姉へ)



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