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くのいち1−3


 愛撫合戦に転じよう。

 挿入戦は危険すぎる。こっちの精力消費が大きすぎるんだ。ダメージを最小にし、相手への攻撃を最大にするため、精力を温存させるため、ここは大きな勝負に出ない戦略だ。

 僕は腰を引いて、身体をずらし、くのいちの挿入から脱出した。引こうと思えば、彼女はあっさりそれを受け入れてくれた。脱出が容易なのは、僕に逃げ場がないこと、どんな戦闘になっても勝つ自信があることが、その理由だろう。

 そうはいくか。なんとか返り討ちにするんだ。

 僕はしのめの脇腹、胸、内股、オンナを両手で攻撃する。

 ここは、これまでのレベルと経験を総動員だ。女体が一番感じるポイントを、一番感じるタイミングで、絶妙に刺激してやる。RPGでいえば、会心の一撃を連続で出すようなものだ。僕はこれで、何度もピンチを乗り越えてきた。

 一方的にダメージを負って射精しそうになったところをこらえて、隙を突いて反撃に出てきた。その結果、ここまで一度も射精せずにやって来られたんだ。自信を持って、しかし決して油断しないように、慎重に攻撃を続けていく。

「……さすがですね。ふつうの子なら、確かにイクまで感じちゃってたんでしょう。」

 むらさきしのめも応戦を始める。愛撫合戦なら、彼女のほうも鍛えられているといった風体だ。

 大ダメージは……与えられない!

 いや……それも、想定の範囲内だ。そこまで甘い相手ではない。そう簡単には、精力を消費してはくれない。

 少しずつだが、確実に精力を削るやり方を取るしかない。愛撫攻撃がノーダメージになっていない以上、いつかはガマンの堰を切って、くのいちといえども音を上げ始めるはずなんだ。

「ふふっ、女の子の手って、やわらかくてきもちいいでしょぉ……」
「ま……負けない!」

 まだまだ大人の手に比べて短くて太目の幼い指つきではあるが、その吸い付く肌触りと弾力は、すでに十分に攻撃力を具えた女手だ。彼女は片手でペニスをやさしくしごきあげながら、もう片方の手で僕の胸や玉袋などを滑らせ、かわいがってくる。

 相手もまた、男性が一番感じるタイミングで、絶妙な位置に手を出せる。こっちもノーダメージというわけにはいかない。

 あまりいい状態ではないな。長期戦で精力の削りあいとなれば、辛うじて勝ってもその後がないし、第一こっちの精力はそんなに残ってないぞ。

 どこかで……一度に大きな逆転ポイントが掴めればよいのだが。僕は懸命に、彼女の最大の弱点はないかと探し続けた。軽く試行錯誤はすることになるが、これまでも、同じように手探りで愛撫を進め、一気に大ダメージを与えられるポイントを掴んで、そこだけを集中攻撃する戦法は採ってきた。

 だが……

 まるで敵の性感ポイントが掴めず、無駄な試行錯誤がくり返された。

 その間中、むらさきしのめは、ペニス先端を強めにこするような手の動きで、確実に僕の精力を奪い取っている。リズミカルで、単調ではあるがそのくり返しの動きによって、じわじわとペニスを心地よい高みに引き上げていく。

 くっそ……不利だ

 何か突破口があれば!

 それなのに、大逆転のダメージポイントは、依然として見つけられないでいる。これまでの戦闘では、とっくに探り当てられているはずだ。全身くまなく、どこでも手を伸ばした。それでも見つからない!

「私たちくのいちは、幼少のころから、さまざまな訓練を受けるんです。テクニック、肌を磨くためのきめ細かなケア。性器も鍛え、より早く、より多くの男根を根絶やしにするよう、強化され続けます。」
「そんなの……こっちだって」

 少女の手は、しだいに僕の全身から、下腹部一極に集中し始める。どうやら彼女のほうが、僕のダメージポイントを探り当てつつあるようだ。くのいち仕込みのテクニックは伊達ではないようだ。

 じわじわと、こちらの余力が失われていく。僕はお尻の奥を踏ん張らせて、精力を消費しないよう抗い続けた。

「攻撃だけでないんです。幼いころから、センパイのくのいちたちに……それこそ全身を、親の敵のように、くまなく、きめ細かく、徹底的に、性感帯を責め続けられます。それはもう……ジゴクでしたよ。」
「ぐっ……」
「でも、そのおかげで、みんな強くなるんです。……敵の忍者に囚われて快感攻撃の拷問に晒されても、決して音を上げないよう、鍛え上げられます!」

 そういうことか……道理で、どこを攻撃しても、取り立てて大きなダメージになる箇所が見つからないはずだ。仮にそんなポイントがあっても、すでに弱点は克服されてしまっているというわけか。

 こうなったら、スピードと耐久力の勝負だ。負けるわけにはいかな……

 きゅん!

 あっ!!!

 少女のやわやわした右手は、ついに裏筋のもっとも敏感な部分を探り当てた! ほんの数ミリ単位ではあるが個人差のある男根の性感帯を、彼女は正確に探り当ててしまった。

 まずい、このままでは……反撃しなければ!

 しのめちゃんは、先端のある場所だけを右手で包み込むようにして、コシュコシュとこすりあげる。左手を添えながら、根元から棒全体を刺激し、さらに矢継ぎ早に玉袋、内股、足の付け根へと手早く滑っていく。

 めまぐるしく変わる男の性感神経のダメージポイントを、彼女は正確に追いかけているようだった。

 性感神経が変わるというより、一番心地よい順番を探り当てて、正確に先回りして吸い付く指先をあてがっているんだ。これも訓練の賜物なのか。

 押したりくすぐったりをくり返しながら、僕の身体が股間の快楽にピクンピクン反応するのを楽しむくのいち。それに対し、こっちはまだほとんど致命的なダメージを負わせるに至っていない。

 じわじわ追い上げているはずなのに、一向にそのそぶりを見せてくれない。まさか……くのいちの精力値を、大きく見誤っているのだろうか。

 そうしたイヤな予感は、当たってしまっていた。敵はまるで不感症の娘のように、深い痛手を負っていない。その上で、かなり高い精力を残していて、こちらの攻撃を頑として跳ね除けているんだ。

 その一方で、敵からの攻撃は、的を得たものとなっており、指先の輪っかが織り成すリズミカルなシコシコ運動は、キッチリ僕の精力を消耗させ、さらに左手のすばやい運動が、玉袋をかき回しては中の精液をこねくり回すようにいじり、足の付け根をくすぐっては身体の芯から射精を促す。

 にゅっこにゅっこと滑る右手は、きめ細かく吸い付く肌触りでしっかりとペニスを包み込み、ぎゅっとやさしく締めた後に、こしょこしょと先端に集中してしごく。この手さばきは、くのいちとして長い間、訓練で男根の刺激方法を学び、さらに実戦でたたき上げた実力の証だった。

「どうですかー? もう出しちゃいそうですねー」

 残り精力がかなりまずいことになっている。下腹部がとろけるようにじんじんしてくる。それでも少女のしなやかな手は、容赦なく根元から包み、先端を小刻みにしごいて、また全体を締める。やさしくくすぐったい手つきは、ときおり人差し指で尿道口をつぷっと押して圧迫しつつ、ひっきりなしに裏筋をこすり続けた。

「こんなのはどうかなー?」

 しのめちゃんは右手で男根全体をしごきながら、左手で亀頭先端をつぷつぷとあちこち押して、奥に溜め込んだ体液を搾り出そうと待ち構えている。それを促すように、矢継ぎ早に左手が玉袋を付け根からコチョコチョくすぐった。そしてまた、すぐに亀頭攻撃に移る。

「女の子の手って、自分でするより、ずっとキモチイイでしょう?」「ああっ、でる! でちゃうよぅ!」「いいですよ、いっぱい出してっ!」

 ぴくぴくん……どばっ! どばあっ!

 ついに、生手で搾り出されるようにして、白濁液がペニスから滴り始め、すぐにそれは大量のなだれのように次々と飛び出していく。彼女の手は休まることなく、最後の一滴まで出し尽くすまで、両手の激しい動きをやめてくれない。

 何秒経っても、律動がとまらない!

 これまでガマンに我慢を重ね、たぷたぷに溜め込まれた精液は、一ミリ残らず、むらさきしのめのかわいらしい女手によって吐き出されていく。それが終わるまで、射精とその快楽は決して終わることがないのだった。

 射精が終わったとたんに、肉体改造が始まる。

 出し切ったばかりなのに、ペニスはすでに、イク直前の気持ちよさに包まれる。もう、この激しい快感を止めることは決してできないのだった。

 次の瞬間、僕は全身に強い圧迫を感じた。しかしそれは、息苦しさと心地よさの混じった、それでいて精神的な圧迫感のまったくない、異様な世界の到来でもあった。

 くのいちの里だろうか、僕は一瞬にして、小さな部屋にワープしている。そしてその部屋は、全裸の少女たちが、ぎっしりと僕を取り巻いて埋め尽くしているのだ。

 満員列車のように、もう一人も入れないのではないか、それでいて、からだのスベリは良く、動こうと思えばなんとか動ける、そんなみっちり詰まった部屋だ。

 むらさきしのめと同じくらいの少女たちは、胸の発育もまばらながら、すでにひととおりの訓練と実戦を終えたホンモノのくのいちたちであり、その全員が僕をイかせる目的だけに集められた手だれたちでもあった。

 狭いところにぎゅうぎゅう詰めになっているけれども、彼女たちは女の子、僕よりも頭ひとつ分くらい背が低い。そのおかげで、僕はほとんど息苦しさを感じない。

 その代わりに、全身に強く押し付けられる女体の柔らかな弾力が、つねに全身を圧迫するようになっていった。

「うああ!」

 もはや射精は止められなくなっている。僕は少女たちの足、お尻、オンナ表面めがけて、脈打ちしっぱなしになった。むぎゅむぎゅと密着しているので、吸い付くみずみずしい女体の、どこもかしこもが、射精直前の僕を感極まらせるに十分な機能を持っている。

 そんな中で、やっとの思いで蠢く女の子たちが、触れ合っているだけで爆発するペニスに、わざわざ手を伸ばし、生足で挟み、お尻の肉に深くめり込ませてくる。そのつど強い天国を感じた僕は、何倍もの律動スピードで、精液を吐き出し続けることになった。

 ときには立位で挿入しながら、彼女たちはうまく交代して、みんなの肌と肉体を僕に密着させ、滑らせ、押し付けることに余念がない。上半身には、小ぶりから大柄まで、さまざまな柔らかおっぱいが滑りまわり、ぎゅみっと抱きついてはその肉をつぶしてくるのだった。

 高校生くらいの少女たちは、若いつぼみの肉体を持ちながら、くのいちとしての修練は完璧にこなしている。ぎゅうぎゅう詰めの地獄に男を追いやったときに、一番強く快感を与えられる手段を、彼女たちは全員心得ていた。

 僕の両足には、すでに何本もの生足が絡みついて離れない。なまの感触をじかにこすりつけながら、彼女たちは僕の両手を掴んで、自分の胸や足や性器にあてがっている。

 僕はもう、ここからは決して抜け出せないことを理解している。いや、抜け出したくない。

 もちもちしていながら、すっかりおとなへと膨らみきった臀部は、それでも男のそれとは完全に違う、どこまでもめり込んではポヨンと跳ね返す女性力にあふれている。皮下脂肪の良いところをしっかり吸収し尽くしたレディたちのお尻は、飽きることなく僕の精を奪い尽くすに十分熟れているのだった。

 背の高さの違いをまるで感じさせない、ピンポイントで女体の良いところを押し付けてくるのは、さすがに熟達したくのいちのなせる業か。

 僕は裸の少女たちの中に押し込められながら、延々とくり返す絶頂の天国に、いつまでもいつまでも酔いしれているのだった。



###ゲームオーバー###



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