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くのいち2-1


「ふっふふふ……」
「!!!?」

 どこからともなく、少女たちの笑い声が聞こえてくる!

「この忍者ステージは、この広い空間で連戦するのですぅ!」
「むうっ!!」

 つまり……次の部屋に行って闘うのではなく、この場でこのまま、次の敵が襲いかかって連戦、ということか。次の敵は……むらさきしのめの3倍の力か3人分ということになっている。

「これがくのいち忍法最高の秘技! 分身の術です!」
「あっ!」

 そこには、複数のくのいち少女たちの影が、僕の前で腕を組み、立ちふさがっていた。分身……つまり、こいつらはむらさきしのめの分身体とでも、いうのだろうか……徐々にシルエットが明かされるにつれて、少女たちの姿が見えてくる。

「こ……これは……」

「くのいち透明ッ!」「くのいち透明ッ!」「くのいち透明ッ!」「くのいち透明ッ!」「くのいち透明ッ!」「5人揃って……」「いやもう裸やん君ら……」

 そこに立っていたのは、なんと5人の全裸美少女たちであった。

 ご……ごにん……だと!?

 ばかな……

 たしかに、ここは特殊なステージだ。下の階までとは違って、ふたつの部屋が用意されていて一人との戦いに勝ったらとなりの部屋に進み、3人、またはそれに匹敵する相手と勝負してから上の階に進む……そういうステージではない。あくまで、ひとつのステージで、連戦をするってことなんだ。

 それにしても……ルール上は、次の相手は3人か、あるいはそれに匹敵する者(つまり前の部屋の娘の3倍強い)という設定のはずなんだ。

 しかしながら、僕の前に現れたのは、むらさきしのめの”分身”たち。彼女が絶頂する直前に、苦し紛れに叫んだ”忍術”である。そして、そこで現れた女の子たちと勝負をすることになるんだ。分身といっても……どうやら、本当に、むらさきしのめの分身、というわけではなさそうだったし、ルール上3人でなければおかしいのに、明らかに女の子は5人いるッ!

 全員、しのめちゃんに顔かたちはよく似ている。そっくりと言ってもいいくらいに似ている。ポニーテール、まるっこい顔立ち、幼さの中にほのかに香る色気……分身と言って差し支えない娘たちだった。だが、どこか全員、むらさきしのめよりも小柄に見える。実際に背の高さを比べようにも、しのめは消えてしまったので分からないが、若干、彼女たちは小さいように感じるんだ。どうしてだろう?

「じゃじゃーん! 実は私たち、6つ子なのでしたー!」「トシは同じ。でも、しのめおねえちゃんがやっぱりイチバンだよねー」「ねー!」

「……。」

 タシカニ……元ネタでもムラサキは5つ子ってことで、分身じゃあなかったんだけどねえ。でもココマデ露骨だと、もうパロディの良さも何にもないじゃあないか!

 とにかく、次の相手は、この5人だ。3人相手でも、連戦に次ぐ連戦で、精力を温存させながら次に進まなければならない身なので大変なのに、いきなり5人だなんて……狡すぎる。”しのめおねえちゃんがイチバン”って言った娘がいるが、その発言にチョット期待してしまう。

「よくもしのめねえちゃんをイかせたねー! ゆるさないッ! これでもクラエ! にんぽぅ、影縫いの術!」

 5人のうちの一人が、どこからか取り出したクナイを僕の影に投げ刺した! しまった!

 影縫いは、くないのような武器を僕の影に刺すと、僕の全身がまったく動かなくなってしまうくのいち忍法の基本だ! そうやってくのいちたちは、思う存分、動けない男から精を根こそぎ奪い尽くしてしまうんだ!

「……。」

 僕は手を上げてみた。

「……。」

 みんな黙っている。

「……ねえ。動くんだけど。ほら。」
僕は手足を動かし、軽くあちこち歩いて見せた。くないは庭に刺さったまま、僕の影を捉えることなく、光に晒されたり、再び僕の影の中に入ったりしているものの、僕の動きを止める効力をまったく有してはいなかった。

「ちょっ。チョット、ちょっとちょっと! まって! ね、チョット待って!!!!」

 小娘は、近くの木の裏から、何やら小さな小冊子を取り出し、ふせんの貼ってあるところを開いて読み始めた。「ナニナニ……影縫いの術とは”対象者に影に対する暗示をかけ、影に手裏剣(主に苦無)を当てる事で相手の動きを止める暗示をかける。(wikipedia)”だって。やりかたは……あってるよねえ。」

 彼女はごにょごにょ言いながら、何がおかしいのか分からないまま、首をかしげている。他の娘たちも、隠しておいた冊子を取り出して、これから使おうと思っていたであろうページをくくって読み直している。

「ねえ。あのさあ。影縫いって、暗示の一種だから、先刻別のくのいちと苦闘の末勝利した相手には、そんな暗示にはかかりにくいんじゃないの? 暗示って催眠だし、催眠術がヘタだったら、そもそもどうにもなんないしさあ……」
「あ……そだねー」
「そだねー……」

 やっと気づいたらしかった。どうやらこの娘、影縫いに失敗したらしい。僕がもう暗示にはかかりにくくなっていることと、そもそもそれ以前に、この娘の暗示術が言い尽くせないほどどヘタクソで、しかもいちいちマニュアル冊子を見返して”おかしいなあ、おかしいなあ”とくり返しているありさまだ。みんなもマニュアルを見返し続けている。そしてなにやら、ゴソゴソ相談している。

 やっと分かった。

 むらさきしのめとこの5人はあわせて6つ子であることには変わりないのだが、しのめを除く5人は、じつは忍術がヘタクソなんだ。しのめは最強なのだけれど、それ以外の5人はそうでもなかった。どうやら、この5人で、むらさきしのめ3人分の力しかないとみて間違いないだろう。

 しかしながら、すでに忍者服を脱いで全裸になっていて、首から下の毛までしっかり処理が施されている彼女たちの裸体を見るにつけ、肌だけはしっかり磨かれてきめ細かく、おっぱいも小ぶりながら形がよく、ペニスを射精させるには十分な武器に育て上げられていたことを、充分に感じさせていた。

 年齢的に言えば、女子高生くらいだ。そのふとももの肌などを見れば、しっかり毛穴も目立っていて、それでいてほどよい太さもあり、幼さを残すふくらはぎと、もっちもちした吸い付くみずみずしい若い肌を誇っている。電車などでよく見かける女学生の生足も、じっくり見れば毛穴が目立ち、剃っているのだなあとよく分かる。毛穴の間は離れている。幼女に比べれば、当然肌細胞も大きくなっているので、毛穴の間も拡がる。それなのに、そんな女の子の生足の感触は、えもいわれぬ極上の肌触りなんだ。

 だが、目の前の娘たちは、脚の形は間違いなく女学生のものそのものなのだけれども、毛穴もしっかり分かるのだけれども、剃っているのではなく、もっと丹念に、一本一本きちんと処理をしていて、毛根の奥までキレイにミクロ単位で無駄な部分が取り除かれていた。

 それだけではない。

 毛穴の間が、普通の女子高生とは全然違う。きめがあまりにも細かく、肌細胞一つ一つが小さくて、密集している。それだけ、肌の質が高く、触り心地も、他の女学生の数倍の心地よさを誇っているのだろう。また、普通の女の子の脚は、特徴的すぎるホクロやら虫刺されのあとやらシミやらで、結構イロイロくっついているものだが、このくのいちたちにはそれらがまったくない。

 くのいちたちの鍛錬は、外見の美しさや、肌を磨くことだけではもちろんない。むらさきしのめと同様に、幼少時からのセックステクニックのたたき込みと、ハリガタを用いた挿入訓練などはひととおりこなしていて、耐久力も精力も十二分にある。

 物心ついたときから、彼女たちはセンパイのくのいちたちに毎日性感帯を責められ、強力なバイブハリガタでオンナをいたぶられる。それでも絶頂してはいけないという訓練を、ずっとずっと受け続けてきている。そのおかげで、並の責めでは音を上げない肉体へと強化されているんだ。のみならず、手コキ、フェラチオ、パイズリ、スマタなどをはじめ、本番挿入時のオンナの締め方、腰の振り方、特殊な必殺の一撃などをも、毎日訓練を積み重ね、防御力・総精力のみならず攻撃力も抜群に高められている。

 ただ彼女たちは、忍者としての失敗率が高すぎるので、年齢の割には第一線として認められていない娘たちなのであった。影縫いなどをはじめ、忍者として身につけなければいけない忍術の数々を、一応は使えはするものの、その成功率は低く、肝心なときに役に立たない。

 男の精を絞るには十分な肉体を具えていながら、それだけで通用する甘い世界でもないというわけで、むらさきしのめは第一線で表舞台に出られたが、のこりの5人はしのめねえちゃんのついで、という扱いしか受けないらしい。

「そうだ。しのめねえちゃんから直々に手渡された”5人揃って成功する忍術集”持ってるよ!」ひとりが、熱帯地方にいそうなピカピカの蝶のような色の小冊子を取り出した。そこには確かに、”5人揃ってふざけんじゃあ”って手書きで書かれている。どうやら個人個人では忍術の失敗率が高いので、しのめちゃんが5人向けに書いた虎の巻のようだった。

 薄い冊子で表紙だけ妙にピカピカしている。一目で分かるように工夫されているのだろう。とても薄いので、忍術といっても数種類程度しか書いていないらしい。5人分の忍力を結集させて成功率を高めるための手法が書かれているようである。

 この娘たちには、しのめと同じ忍術はほとんど使えない。だが、このピカピカのマニュアルのとおりにやれば、5人結集した特別なくのいち忍法が使えるらしい。

「よし! これなら!」
「まって。コレ、忍術4種類しか書いてないね。あと、冊子の最後に何かオマケみたいな小袋がくっついてるよ。」
「みんなで一斉にパワーを結集させて、このマニュアルのとおりに一つ一つやっていくみたいだね。」
「じゃあ、その4忍法、やろうよ!」

「……ためしたことないのかよ……」
僕は溜息をついた。

 いや……そういうのがあるんだったら、実践前になんかのタイミングで練習しとけよ。そういうところが抜けてるんだよなあコイツら。って、彼女たちもどうなるか分からないようなヘンな忍術を僕に試すのかよ! 危ないよ! うゎどうしよう!

「~~~!」「~~~!」「~~~!」「~~~!」「とりゃあ! ”追想による性欲増強の術”」

 4人が力を込めて一人の手を握り、パワーを送り込む。そのパワーで忍術を発動させ、僕に降りかかってくる。まさか、全部、こういうやり方で忍術を発動させる気なのか?

「!!!」

 とつぜん、僕の目の前の光景が変わった!

 それは80年代の、独特のニオイのする車の中だった。僕は後部座席の真ん中に座っている。袖なしのシャツに、ぴっちり短い半ズボン姿だ。

 目の前に、マニュアル車のチェンジギアがくっついている。先っぽが丸い。クラッチを踏んで、コイツを動かすことで、1~4速まで変えるんだよなあ。あぁ懐かしい。

 運転席にも、助手席にも、誰も乗っていない。が、この光景は、確かに覚えている。小学生時代の、ある夏休み。近所の子供たちを預かって、両親が僕をドライブに連れて行ってくれたときの光景だ。

 でも、前の席に大人はいなかった。エンジンもかかっていない。

「みんな乗れるかなー」

 後部座席に3人の女の子が入ってくる。たしかこの時……僕が5,6年生で、彼女たちが13歳だったかな。その一年前だったかな。その記憶は定かではない。

 後部座席に子どもが4人。かなりぎゅうぎゅう詰めだ。彼女たちも、昔にはなかった(はず)のキャミソールに、僕によく似た半ズボン姿という、夏らしい格好をしていた。「詰めればみんな入れそうだよ!」女の子たちは、真ん中の僕にぎゅうぎゅう体を押しつけ密着させ、みっちり圧迫してくる!

 うわ! 生足が! ふとももが! ストッキングもない、一個上のおねえちゃんの素足が、半ズボンの僕の両脚に、両側からぴったりくっついている!

 上半身も、きめ細かいお姉ちゃんの腕が、ぴったり僕に密着している!

 ぴったりくっついた女の子の生足は、吸い付くようで、みずみずしくとてもキレイで、きめの細かさも抜群だった。そんなふとももが、根元から膝のあたりまで、ぴったり僕にくっついて離れないのだ。

 少女たちはもぞもぞ狭そうに動く。その度に生足がこすれあい、僕の両脚にシコシコスベスベとすりすりし続ける。その密着の度合いの高まりが強まるほど、彼女たちはわざと、生足を大きく上下左右させて、僕の肌に自分のふとももの肌を強く大きくこすっていくようになる。

 僕の方も、お姉ちゃんたちの足の感触やぬくもり、吸い付くような肌触りの誘惑には勝てず、ぎゅうぎゅう押してくる両側の娘に対して、さりげなく脚を外側に押しだし、より一層密着し、スベスベとこすり合わせるようなしぐさをゆっくりとし続けるのだった。

「ね。やっぱり後部座席に4人はキツいよねえ。」

 両側の娘はついに、片足を上げて僕のふとももの上に乗せてきた!

 右側のお姉ちゃんは左足を僕の右足の上に乗せ、さらに密着してくる! 左側の娘は右足を僕の左足の上に乗せて、さらに詰めてくるのだった。

 おかげで、僕の両脚外側部分は、少女たちの内股部分にしっかり密着するようになり、そのやわらかできめの細かい感触がぎゅうっと吸い付いて離れてくれない。それなのに彼女たちは、小刻みに内股部分を上下させて、そのやわらかな足の感触を、僕の両脚に刻み込んでくるのだった。

 さらに、両側の少女たちの素足は、しっかりと僕の半ズボンを含めた下半身全体をまんべんなく滑っていって、これでもかと生足の良さを刻みつけてくる!

「これなら狭くないねー」
「……ねえ、この子、おちんちん……」
「クスクス……たってるねえ!」

 年上のお姉ちゃんの半ズボンはやわらかで、そこから伸びる素足が、僕の両脚をスリスリとこすれていく。そのスベスベの吸い付く感触が、僕をすっかり欲情させてしまっている。デニムの半ズボンの下には白いブリーフがあったけれども、小学生の包茎ペニスは、お姉ちゃんたちの生足攻撃で、すっかり元気になってしまい、硬めの半ズボンでさえも押し上げるようにして、股間部分がすっかり隆起してしまっているのだった。

 周囲から見ても、僕が勃起していることはすぐに分かるし、何より、彼女たちがスベスベのふとももを僕の下半身に滑らせているために、どうしても生足が、半ズボンの僕の股間部分にも容赦なくこすれていく。そこに押しつけられる少女のやわらかな脚の感触が、隆起したペニスにもやわらかな圧迫を加えていた。

 彼女たちは、僕の足に、男子のふとももとは完全に異質な女子特有の成熟した女のなまのふとももの感触を刻みつけ、その肌触りの心地よさ、男子の脚との完全な違いを、まざまざとカラダで教えてくれている。そして、僕の男性としての欲情は、それに完全に応えるようにして、性欲爆発、ペニスを硬く盛り上げてしまっていたのだった。

「かーわいい♥」

 両側のお姉ちゃんたちは、僕の手を取って、自分たちの股間の間に無理矢理ねじ込ませてきた! なまの内股の感触が、僕の手にじかに感じさせられる!

 少女たちは、やわらかな生地で出来た半ズボンの股間部分と内股部分、横尻部分や、太ももの付け根部分など、男子とはまったく違う成熟を遂げた部位をドンドン触らせてくれた。僕が羞恥心から手を引こうとしても、女の子たちはぎゅっと僕の手首を掴んで離さず、彼女たちの下腹部へと容赦なく、僕の手を突っ込ませて、撫でさすらせる。少女たちの半ズボンは、少し無理をすればすぐに僕の指先なんて滑り込んでしまうほど、伸縮性があった。

「!!」

 彼女たちの半ズボンの中は、なまのお尻であり、ツルツルのオンナ表面だ!

 少女たちは、半ズボンの下に何も身につけていない! じっくり見ればたしかに、少女たちの半ズボンは、完全にオンナのタテスジが浮かび上がって、その形をくっきりと目の当たりにできるのだった。

「くすくす……女の子の脚、きもちいいでしょ。」
「!!!」

 いつの間にか、自動車の前方、運転席と助手席に、全裸の高校生が乗り込んでいた。車の周囲はうっそうとした森の中で、誰にも見られていなかった。

「ああっ!」

 半ズボンの女の子たちは、僕の知っている近所のセンパイ娘たちではなくなっていた! 彼女たちはドンドン身体が大きくなり、ついには女学生と同じ姿形にまで成熟した。彼女たちや僕の半ズボンさえも消え去り、女の子の生足がじかに僕の下腹部を滑り回っている!

 ち、違う!

 確かに、昔、こんなシチュエーション、ラッキースケベに近い状況になったことが、1回だけあったことは覚えている。そのとき、たまたま隣に座った一個上のお姉ちゃんが半ズボン姿で、チョット狭い車の中で、ぴたぴた生足が触れ合ってしまうので、僕がその、女の子特有のふとももの感触にドキドキしたことがあったんだ。僕はさりげなく脚を拡げて、狭いフリをして彼女に少しずつ密着するように近づき、彼女のふとももの感触をもっと強く味わいたいと、自分からもぞもぞ動いたことはあった。

 そのとき彼女はもちろん、自分からすり寄ってくることはなかったし、僕の密やかな欲情に気づいていたかどうかさえ怪しいものだった。夏休みの後部座席の想い出と言えば、せいぜいがそんなところだったはずだ。それでも僕は、彼女のふとももの感触が触れ合う一瞬一瞬を大切にし、いつまでも忘れないようにして、夜ごとのオナニーのオカズのひとつにしていたものだった。

 しかしながら、くのいちたちは、5人分のパワーで発動させた特殊忍術、「追想による性欲増強の術」で、そんな僕の想い出の中に入り込み、さらに追憶をいじって、もっと露骨なエロシチュエーションだったかのように、僕の記憶を改竄してきたんだ。

 女の子たちが、わざわざ片足を僕のふとももの上に乗せるくらいに自分たちから密着するはずがないじゃないか。しかも、内股を密着させたり、両脚でスリスリして僕を勃起させておきながら、その硬い隆起をクスクス笑って楽しんでいるなんて、近所のお姉ちゃんはそんなドスケベな子じゃなかったぞ!
 
 そのうえ、自分たちから僕の手を導いて女子の股間を無理矢理触らせ、それも、パンティさえ穿いていない状態のまま、容赦なく半ズボンの中にまで手をねじ込ませるなんて。いくらラッキースケベでも、そこまでのシチュなんてあり得ない!

 それなのに、くのいちたちは、僕の記憶を操作して、あの夏休みの想い出を、より一層悩ましくエロすぎる展開だったかのようにねじ曲げてきたのだった。

 これも一種の催眠なんだ!

 精力がほとんど残っていない中で、こんなシチュに放り込まれたら、ますます射精したくてたまらなくなってしまう!

「くっそ!」

 僕は手を離し、立ち上がって車から転げ出た。そんなことは、コドモの僕はしていないので、記憶とは違う動きをしたことになる。しかも彼女たちが改竄した記憶とさえも違う行動だった。それによって、催眠のほとんどは効力を失った。

 追想による性欲増強の術は、どうやら一瞬だけの出来事のようだった。時間は数秒も経っていない。僕の記憶をいじるだけなのだから、時間は必要ないんだ。たとえ1秒であっても、僕の記憶の中では何十分でも、えっちな行動を取ったことになる。記憶ってのはそういう性質を持っているからね。

 この技の効果は3つあるようだった。

 ひとつは、僕の記憶を塗り替え、あのたいせつな夏休みの想い出を、一瞬で、淫乱極まるあり得ない展開であったかのように変えてしまうこと。本当の記憶は一時的かも知れないが消え去り、もはや、周囲の少女たちに片足を乗せられ、僕は両手で少女たちの半ズボンの中まで触らせられた、その記憶しか思い出せないでいる。少女たちの正体が、あのくのいち娘たちであることが分かったあとでも、記憶は変わらずに改変されたままだった。

 ふたつめは、忍術の名前の通り、性欲増強である。女の子たちの脚の感触、子供の僕の想い出をまざまざと思い出させられることによって、僕の性欲はギンギンに高められてしまい、すぐにでも性的な行為を始めてしまいたい衝動に駆られる。この忍法は、男の記憶をいじって、その中から性的な記憶を引き出し、さらに強化させて脳にすり込むことによって、昔の性的な追憶をいま現在にぶり返させ、以て男の性欲を最大限にまで高める効果を持っているんだ。

 そして……3つめは、催眠が半分、途切れずに残ってしまっていることだった。これが思った以上にくるしい。

 僕の両脚には、目の前にいるくのいちたちの、5人分のふとももの感触が、余すところなく貼り付いている。しかし、僕は彼女たちから距離を取っており、密着しているのではない。車からは脱出できたが、僕の両脚を滑る少女たちの生足の感触そのものは、催眠としてそのまま残ってしまっているんだ。

 だから、自動車から出て、もとの忍者庭園に戻っているにもかかわらず、僕は少女たちのなめらかな素足の感触を、両脚全体に感じさせられ続けている! ぎゅっと両脚を閉じ、内股になって体をこわばらせても、無駄であった。女の子特有のふとももの感触は、きつく閉じた僕の内股にもしっかり食い込んで、シコシコスベスベと滑り回っている!

 さらに、12,3歳くらいだったはずの少女の太ももの感触は、時折大きさを変え、16,7くらいの若娘の生足と同じ太さや成長度合いに変化し、僕の両脚に密着して滑り回っている! かと思いきや、彼女たちの足は細く小さくなって、滑らかな感触で僕の両脚を、ふとももの付け根からふくらはぎに至るまで、一カ所も隙がないように滑っている。つまり、僕は小中学生のみならず高校生のふとももの、しかもくのいちとして磨き上げられた生足の感触を、催眠ではあるが、四六時中、この戦いが終わるまでは味わい続けなければならないということである。

 これによって、あの追憶は頭から消えることなくくり返され、性欲増強はますます募る一方となる。つまり、この3つの効果が揃って、「追想による性欲増強の術」は完全なものとなるというわけだ。性欲増強で、小学生の頃のふとももお姉ちゃんの記憶がくのいちたちとの密着の追憶に早変わりし、それによって性欲が格段に高められるとともに、5人娘への欲情も高められる。さらに彼女たちの生足の感触は、いつまでもいつまでも僕の両脚にまとわりつき続け、決して性欲を途切れさせることなく高め続けてくる。

「さあどんどんいくいよー!」
ぱらぱら……虎の巻のページがめくられる。5人のパワーは結集したままだ。
「悩殺幻影の術! どうだっ!!!!!」
「あ、これってケッコウ単純みたいだね。でも効果は抜群だって。」

 とつぜん、僕の頭の中に、少女たちの肉体のさまざまなパーツが浮かんでき始めた! それは、くのいちたちのスベスベの手、腕、生足、内股、女子高生らしい太いふくらはぎ、おっぱい、お腹、お尻、背中、脇の下、顔、ほっぺ、背中、ツルツルのオンナ……はてはヒザの裏まで、裸の肉体全体ではなく、あえてパーツだけが次から次へと、頭の中にフラッシュバックする感じだ。

 悩殺幻影の術はどうやら、僕の脳内に直接、5人娘たちの顔や足やお尻やオンナなどの映像を次々飛び込ませてきて、その磨き抜かれた女体の各パーツの良さを見せつける忍術らしい。もちろん、彼女たちの、むらさきしのめに似た美しく可愛らしい顔も、そんなパーツのひとつとなる。結果、僕は彼女たちのことが頭から離れなくなる。魅了の忍術の代わりというか、簡易版らしい。

「……えっと、この幻影は、およそ1分ほど続きます。その間は、男性は、術者の肉体のパーツが頭から離れません、だってさ。」

 全身を焼き付けて魅了するというほど高度ではないが、魅惑的な女体の各パーツだけでも、僕の脳内に送り込んでくる。僕はそれをどうしても振り払うことができない! 目をつぶっても、どうしても彼女たちのお尻の形の良さや、気持ちよさそうなオンナ、成熟したふともも、かわいい顔立ちの顔面やポニーテールの若々しい髪型などが、次々と浮かんでは消えていく。

「この技はトラップとしても有効です。イク寸前になっているほど消耗した男性は、性欲増強に悩殺幻影が加わると、オナニーが止まらなくなります。」

 目をつぶっていても見えてしまう彼女たちの乳房やオンナのスジやお尻、やわらかそうな口を目の当たりにしながら、しかも催眠でスリスリと滑ってくる彼女たちの大小さまざまなふとももの感触も手伝って、自分で自分のペニスを掴み、しごき上げてしまいたくてたまらなくなった。そのまま、催眠と幻影の刺激だけで、自分のオナニーで射精することは可能だ。

「多くの敵の男は、オナニーをガマンできず、自分で精力を消費しますが、悩殺幻影の術は1分程度しか効果がないため、まれにそれで射精する男性もいますが、ほとんどの場合、その前に悩殺幻影は消えてしまいます。たいていは、精力が残り1になったところで、ワナは終了となります、だって。」
「あー、じゃあ、残り精力1の男ってことはさ、イク直前のギリギリ限界状態ってことだから、女性によるほんのちょっとの刺激で、射精直前の多幸感に陥るってことだよね。」
「じゃあ、オナニーしている男の前に立ってて、彼がハッとして手を止め、残り精力1になって正気に戻った瞬間にさ、チョイッと挿入しちゃえば、スグ出しちゃうってことだよね。すごーい!」

 少女たちは期待の目で僕を見つめている。相変わらず少女たちの生足の感触は僕の両脚を犯し続けている。それでこの幻影を見せられ、自分の性的衝動を抑えきれる道理がなかった。そのくらいに、こちらの残り精力は限界だったんだ。

 罠だと分かりきっているのに、手を止めることができない!

 僕は少女たちの生足の感触を、ひっきりなしに両脚に感じ続ける。それは小中学生の細くてきれいなふとももから、くのいちたち自身の太くて滑らかな生足まで、成長したり若返ったりしながら、僕の下半身両脚全体を覆い尽くし、すべすべと気持ちよく滑り続けていた。

 そんな状態で、くのいちたちの悩ましい乳房や脇の下、可愛らしい童顔、お尻やきれいな背中、きめ細かな素足、そしてツルツルに処理されたオンナ表面のスジや、さらに細い指先でわざわざオンナを開いてその内部まで見せつけてくるような、あられもないいやらしい女体の部位の数々が、次から次へと、僕の脳に映像として送り込まれ続けている。

 僕はその幻影を目の当たりにし、幻を凝視しながら、その奥に透けて見えるくのいちたちの全裸姿まで目に収めつつ、内股になってオナニーを止められずにいた。

 透けて見えるくのいちたちこそ本物で、目に見えない生足の感触だけを感じたり、脳に送り込まれる女体のパーツの映像がハッキリ見えたりする方は幻影なのに、まったく逆に思えてくる。

 つまり、幻影の方がはっきりと本物のように見え、感じる。本物のくのいちたちは、その先に立ち尽くしてクスクス笑いながら、僕のオナニー姿を見つめている。僕から見ると、彼女たちの方が半透明にさえ見えてしまっているのだ。

 6年生くらいのスベスベのふとももの感触を両脚に受けながら、くのいちの16歳のぷっくり臀部を凝視してペニスをしごく。次に送り込まれたふとももの幻影を見て、さらに手を早めると、僕の両脚を滑る素足の感触は、高校生のものへと”成長”していった。それがたまらない性的誘惑となって、さらに僕は必死でペニスを自分で刺激し続ける。

 オンナのスジ、首筋、お腹、おっぱい……つぎつぎ見せつけられる女体のパーツをオカズにし、両脚を滑る生足の感触に手伝ってもらいながら、僕は自分の手でどんどん高まっていった。イク……もうイキそうだ……ああ……このまま……このパーツを凝視し、女の子供たちのふとももの感触に密着されながら、精子を出してしまいたい!

「……はっ!!!」

 急に、脳に送り込まれる幻影が消えてなくなった。目の前には、全裸のくのいちたち5人が、ぐるりと僕を取り囲んでいる。

「どうやら1分経っちゃったみたいだね。」
「し、しまっ……」

 完全にワナに引っかかってしまった!

 残り精力は、アンチョコが示したとおり、1以下に激減している。つまり、あとほんの僅か刺激されただけで、射精が始まってしまう状態になっているということである。

 気を取り直してその場を逃れようとしても、前後左右に5人が貼り付き、すでに抱きつかれてしまっていて、逃げることができない上、女の子供たちの、あの想い出のお姉ちゃんの生足スリスリ幻覚は、未だに消えずに残ってしまっていた。

「ほら。」

 イク直前でひくついているペニスに、後ろ向き立ちバックで挿入してくるくのいち娘!

 ペニスは若娘のオンナに締め上げられ、快感の悲鳴を上げる!

「あははっ、出しちゃえ出しちゃえー!」

 周囲4人のオッパイが僕の上半身を滑る。幻影分を合わせて、いったい何人分の生足が僕の両脚に絡みついているのか、もはや分からなくなっているが、いずれにせよその肌触りは、僕を射精に導くに十分な性的攻撃力を有しているのだった。

 残り性力がほぼ0。そんなところで、いきなりオンナに、しかも幼少の頃から鍛え上げられ、男根をイかせるための締め方に熟達した若い性器に包み込まれてしまって、無事なはずはなかった。

 きゅ~ん

「ああだめやめて!」

 もう遅かった。

 ペニスはイク直前の多幸感を味わっている状態で、本物のくのいち娘たちにぎゅみっと囲まれ密着され、瞬時にして挿入されてしまった。弾力のあるお尻が、僕の腰を押しつぶしながら、その娘のオンナは容赦なく、ペニスをぎゅうううっと強く締め付けた!

 それで耐えきれるほど、精力は残っていない。ほんの僅かだった精力は、くのいちたちのエッチなワナに引っかかり、自滅オナニーでゼロ近くにまで消耗させられた挙句、いきなり取り囲まれて挿入されたのだ。

 少女は腰を動かさない。そんなことをしなくても、ペニス先端に集中する細かいヒダが強く亀頭先端と裏スジを圧迫し続けるだけで、ものの数秒で射精が始まることを、第一線ではない彼女たちをもってしても、容易に想像がつく状態になっているのだった。

 どぶっ!!!!! ぶびゅるっ! どばあああ!!

 案の定、僕はくのいちの膣内に、大量の精液を吐き出してしまった!

 選択肢さえもない、出会ってすぐに敗北するパターン。それは……彼女たちに出会う前の闘い、むらさきしのめとの闘いで、ほとんど精を使い果たし、連戦には耐えられない状態に追いやられてしまっていたことを意味する。つまり、闘う以前に、僕の敗北はもはや、はじめから確定していたのだった。

「あああ……」

 僕は全身を駆け巡る気持ちよさとともに、敗北後の自分がどうなるのかを予感していた。肉体改造が進み、永遠の天国が……セックスだけで埋めつくされ、精を絞られ続けるだけの天国が、すぐさま待ち構えているんだ。

 もう、どうにもならなかった。

「!」

 次の瞬間、僕は自動車の中にいた。あの想い出だ!

 隣には、12~3歳くらいの、全裸の少女たちが陣取っている。小学5年生に戻された僕は、後部座席の真ん中に座らされ、両側に密着する少女たちの身体の感触を味わっている。僕も彼女たちも、もう服を着ていない。半ズボンの想い出だったはずが、完全に、裸同士の想い出にすり替わっている!

 びくん! ビクン! びくびく!

 成長していない包茎ペニスが、絶頂の脈打ちを始める!

 肉体改造が完了し、24時間、何億年でも、”イク直前の感覚”が延々と続いて、イッてもイッてもすぐに性欲がぶりかえす体になってしまっているんだ。

 だから、両側から裸のお姉ちゃんがぴったり密着し、スリスリと生足を僕の外脚にこすっているという、その刺激だけで、ペニスはあえなく絶頂してしまうのだ。彼女たちは、せまいねなどと言いながら、しきりに僕にギュッと生足を押しつけてきて、さらにその脚を小刻みに上下させて、女の子特有のもっちりしたふとももの感触を、これでもかとこすりつけ続けている。

 まだ10歳の僕は、当然精通など始まっておらず、イッてもペニスがピクピクと激しく脈打つだけであった。だが、そんなことは魔族には関係がない。ただただ、僕に快感を与えることによって生み出される精神エネルギーが、延々と吸い上げられてしまっているんだ。

 僕は何回もペニスを律動させ続けた。

 一個年上のお姉ちゃんのふとももの感触が滑っていく心地よさに酔いしれ、それが両側から押し寄せていることに感極まって、次々とペニスを脈打たせていく。彼女たちは半ズボンですらなく、上半身も完全に裸で、発育の良いおっぱいは、乳首こそコドモのままなのに、周囲の乳房はしっかりとした膨らみを覚えている。

 そんな乳房を僕の腕に押しつけながら、彼女たちは容赦なく腕や脇腹を僕の上半身に押しつけこすりつけ続ける。その刺激もまた、股間の奥のくすぐったい気持ちよさを倍増させ、次々とペニスを律動させていく。

「あはっ。さっきからピクピクしっぱなしだね!」「しょうがないよねー、負けちゃったんだもん♪」

 小6か中1のお姉ちゃんたちは、僕の知っている、追憶の近所の娘たちではなかった。彼女たちは紛れもなく、あのくのいち5人娘にほかならない。ただ、年齢はずっと若返っていて、童顔がさらに際立っているくらいで、それ以外は、まさしく僕の精を奪い去った娘子軍たちなのであった。従って、その肌は、忍者としての鍛錬も行き届いたものとなっている。

 ふもっ

「うあああ!」

 びくびくびくびくん!!!!!

 ペニスの律動が2倍になり、その分快楽も増す。しかもそれが、休まることなく途切れずに続く。

 3人目のお姉ちゃんが、包茎ペニスを生足に挟み込みながら、僕の脚の上に座ってきたんだ! 小さなペニスは、成長途上の年上の小学生か中一かの女の子の生足に包み込まれる。毛の生えていないオンナ表面が、しっかりとペニスを取り巻いて、ギュッと締め上げていた。

 触られていない状態で、異性の生足がこすれる刺激だけでイッていたというのに、こんどは異性に触られたこともないような小さな包茎チンチンを、女らしく膨らんだみずみずしい内股とオンナ表面がじかに包み込んでくれている。その快楽だけで、絶頂時の気持ちよさが格段に上がり、ペニスは勢いよくスピーディーに律動し続ける。

「うりゃうりゃ~♪」

「うあああ! やめっ……」

 両側の娘が、小刻みに飛び跳ね始めた!

「あああ! 横尻が、横尻があっ!!」

 両側の女の子の生足だけでなく、お尻のふにふにした弾力までもが、僕の横尻を大きく上下に滑っていった! 両側の娘がゆっさゆっさと飛び跳ねているので、僕の体も、両側から少女の肌がこすれる快楽を味わいながら、大きく揺れてしまう。

 そしてそれは、ペニスがむにゅむにゅと、僕の上に座っている少女の内股の中で前後左右上下に暴れ回ることを意味していた。彼女が動かず、僕の上に座っているだけで、別段上下してスマタでしごいているわけではないのに、ペニスは勝手に内股とツルツルオンナ表面にもみくちゃに揉まれ、さらに激しく脈打ち続けるのだった。

「あははっ、こんなのはどお?」

 僕の上に座った少女は、左右の足をスリスリと小刻みに上下させ、包茎ペニスをやわらかな内股でスリスリしごく。女の子の脚は僕の華奢な足よりも成長していて太く、包茎ペニスなど完全に生足の中に隠れてしまって、頭も出てこない。つまり、ペニス全体が、少女の脚の中で、オンナ表面と相まって揉みしだかれ続けていることになる。両側からも、ひっきりなしに、ふとももと横尻攻撃が続けられた。

 僕の両手は掴まれ、両側の娘に導かれて、年上のオンナを触らせられている。彼女たちは僕の手首を揺り動かし、僕の手で自分のオンナを刺激して悦んでいる。そしてそのお礼とばかりに、ますます激しくふとももをこすらせ、ぷよっぷよの横尻を激しく押しつけて滑らせてくる!

 僕たちが後部座席で暴れているので、自動車はゆっさゆっさと左右に揺れている。すると、右の娘、左の娘と、交代で密着の度合いが交代で強まることになる。ペニスも、右側へ左側へと、上に乗った娘の太ももの中で揺れ動き、さらに強く激しく揉まれ続けてしまう。

 両側から包み込まれた挙句、さらに3人目が僕の上に座ってスベスベの背中を押しつけてきているので、後部座席に座った僕に逃げ場はなかった。

 僕の上に座る娘のふとももも揺れ動いて、僕の両脚に乗っかり、しっかりとシコシコした肌触りを強く強く押しつけている。そんな彼女は、自分の内股のあいだに指をねじ込み、勃起しきっても生足の途中で止まっている包茎ペニスの包皮を探り当てると、クリュクリュと指先だけをこねくり回し、包皮の中心に空いた穴を探し始める。

 その場所はすぐに見つかる。彼女は容赦なく、包皮の中に細い指先をねじ込んできた。ペニスの皮は女の子の指で押し広げられ、内部に隠れているあまりに敏感な亀頭先端が、いまにもそのイタズラな吸いつく指に犯されようとしている。

「ひあああ! やめてえ!」

 脈打ち速度がさらに高まる。

 異性に触れられたことのない、いや、自分自身でも触ったこともないような、包皮の中の亀頭先端は、尿道口を中心に、お姉ちゃんの人差し指の餌食になった。

 その間じゅうも、生足と横尻、スマタの快楽を押しつけることは忘れない。むにむにとペニス全体を揉みながら、ピンポイントで感じやすいところを、少女の指先が、男子の亀頭をじかにこねくり回し、さらに気持ちよくしてくれる。

 僕の両手は、オンナだけでなく内股、お尻、膨らみかけの胸などまで、まんべんなく触らせられている。その男子とはあまりに違う体つきと肌触りに打ち震えながら、僕はニセモノの追憶に犯され、延々と精を奪われ続けた。

 刺激に耐性のない、普段は包皮に包まれて守られている、敏感すぎる亀頭は、女の子の生足に圧迫されながら、その指先でぐりぐりぐりぐりと、あっちこっちを撫でさすられ、指で強く押しつけられ、小刻みにコシュコシュとこすられ続ける。

 あの当時、オナニーするときは、亀頭先端をじかにではなく、それをくるんでいる皮を指先でつまんで、皮自体を揉むことで、間接的に亀頭先端を刺激し、これを脈打つまで続けたものだった。

 だが今は、年上の異性に、皮ではなく直截に、触れたことも触れられたこともない、亀頭そのものがかわいがられてしまっている。全身を少女たちの身体に包まれた状態のまま。ペニスをふとももに挟み込まれたまま。

 やわらかい指先が、包皮をむにむにと押し広げ続けてくれたおかげで、包茎の先端はだんだんやわらかくなり、女の子の左右の脚が上下する動きに合わせて、徐々に亀頭先端が外に出てくるようになり始めた。少女の指は、亀頭周辺をこそぐような動きに変わり、さらに皮を奥へと押しやって、亀頭全体を露出させようとしてくる。不慣れすぎる敏感な部分は、こうして、ついには少女の生足の中でむき出しになってしまった。

 ぐにゅっ!

「ああっ! なにこれっ!」

 すべてを忘れていた。戦闘中何度も味わってきたはずのオンナの感触は、追憶の世界では、まったく消え去っている。10歳のペニスは、異性の性器の感触などまったく味わったことがないのと同じになっていた。

 それが、亀頭がむき出しになった瞬間、くのいちとして鍛錬しているオンナの中に、瞬時にして飲み込まれてしまったのだ!

 ペニスの脈打ちは止まらない。少女はゆっくりと上下しながら、脈打ちっぱなしのペニスを優しくしごき続ける。それでいてオンナの締まりは相当にキツく、たしかにこの年代の娘でも、おとなの熟練忍者を射精させられる実力はあると、身をもって思い知らされたのだった。

 女の子たちは交代しながら、両側にはりついて僕を逃がさないようにしつつ生足を刻みつけて、3人目が座位で結合する。そして精液の出ないペニスを激しく律動させ続ける。

 それは何日だって続けられる。僕が理性を失い、快楽のこと以外考えられなくなって、時間の感覚さえも失わせるまで、延々と続くんだ。

 その証拠に、車の外には、すでに大勢の女性たちが、裸でみっちり待機していて、内部の僕の痴態をじっと見つめてクスクス笑っている。僕と同じくらいの娘から、少し年上の中学生、高校生、大人まで、年齢も身体的特徴もさまざまだった。

 さっきはとっさに車の外に脱出できたが、今度はもう、そうすることは不可能であった。

 僕は代わる代わる、少女からお姉さんにいたるまで、同じ体勢で犯され続けた。僕はすっかり脱力し、手を動かして女体を触る以外は、彼女たちの促す以外の動きを取ることができなくなっていた。

 それで充分だった。こっちが何もしなくても、僕の全身には、女たちの手や口、胸、生足、お尻、そしてオンナがぎゅみぎゅみはりついて、決して一秒たりとも離してはくれないし、交代もあっという間に行われ、僕の身体のうち、女の肌が密着していない場所など、まったく残されていない状態になっている。僕は座席に座っているはずが、いつの間にか、少し背の高いお姉さんの脚の上に座らされているのだった。座位は続けられる。

 どんなに時間が経っても、何千人と相手にしても、決して慣れることを許されないペニスは、敏感なまま、いつまでも”初めての挿入と異性のなまの肌触り”にさらされ続ける。

 包皮は時々引き戻され、包茎のままかわいがられることも何度もあった。僕はこの快楽天国のさなかで、自分が誰であるのか、どんな人生を歩んできたのか、すべて忘れてしまった。

 追憶の詳細も消え去り、完全に違うシチュであっても、それを自分の中でほんとうに起こっているものとして思い出し、それがくり返されていると錯覚し続ける。その快感に身を委ねながら、通常ではあり得ないほどのスピードの律動が一秒も休まらない気持ちよさに、なにもかもを放棄してしまうのだった。



###ゲームオーバー###



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