レオター1−10
ここは一か八か、一気に勝負を決めてしまおう。ちまちまと足を狙うなんてことをせず、一発で胴体に巻き付かせ、レオターの動きを封じてみせる。
僕は狙いを定めながらビュンビュンとリボンを振り回す。難しいわざで、しかも一発勝負だ。相当狙わなければ外すだろう。しっかりしなければ。
一気に緊張感が高まる。ロープのように遠心力で硬化したリボンを、彼女の腕ごと胴体に巻き付けるんだ。タイミングを間違えるなよ…?
…今だ!!
「てい!」僕はリボンを彼女の上半身をめがけてくり出す。
「あっ!」次の瞬間、信じられないようなことが起こった。緊張しすぎて手に汗をかきすぎていたのだろう。しっかり持っていなければならないリボンが、手からすっぽ抜けてしまったのだ。それでも遠心力で勢いがついているので、リボンはものすごい勢いで屋のようにレオターめがけて飛んでいく。が、もはやコントロールは利かない状態であった。
あああああ! も、もうだめだ! コントロールを失ったリボンはヘロヘロと床に落ちて、これを確認したレオが−が「こうやるのよ」とお手本を見せて僕を拘束してくるんだ。
失敗した! 一巻の終わりだあああ!
「ひゃあっ!」
レオターが悲鳴を上げる。僕が投げたリボンが彼女に当たり、ぐるんぐるんと彼女に巻き付いていく。取っ手のところまで含めて、がっちり彼女の上半身に食い込み、腕ごと彼女をぐるぐる巻きに拘束することに成功した。特殊なリボンで、かなり勢いがついており、縛られた勢いで彼女はバランスを崩し、その場に倒れ込んでしまった。
い、いまだ!
僕は彼女に走り寄り、彼女の持っていたリボンを奪い取ると、その両足首を縛って拘束した。これで上半身も下半身も縛ることに成功、レオターは身動きがとれなくなった。
そうか、リボンを手から離すので正解だったんだ。
取っ手を手に持ったままであれば、リーチが十分に届かず、仮にコントロールよく彼女に当てたとしても、ぐるぐる巻きにまではできなかっただろう。中途半端な巻かれ方であれば、レオターならあっさりと拘束を振りほどき、それこそリボンを投げつけるお手本を繰りだして来たに違いない。
ともあれ、偶然ではあるが、僕はレオターの全身を拘束することに成功した。
「くっ・・・おのれ!」レオターはもがいて脱出しようとするが、うねうねと体をくねらせるだけで、食い込んだリボンから脱出することはできない。
よし、このまま一方的に愛撫攻撃で敵精力を奪い、絶頂させてやろう。
ここは警戒して、一気に愛撫テクニックを叩き込んでやろう。じっくり時間をかけていたぶってもいいのだが、相手はリボンにも慣れたレオターだ、どこで突破口を見いだし脱出されるか分からない。思わぬ反撃に見舞われないよう、短時間で倒してしまうのがいい。
もちろん、ペニスは使わないつもりだ。指と舌で女体をかわいがり、こちらの精力は全く消費せずに勝利するんだ。
僕はレオターのオンナ部分の生地をずらした。ここは二枚重ねになっていて、軽くずらすだけでオンナが露出される構造になっている。着衣のままでも挿入できるようにそうなっているのだ。
もちろん今回は、絶対に挿入はしない。
僕は右手でツルツルの白いオンナをまさぐると、その奥のピンクのところに指を這わせながら興奮を誘い、奥へ奥へと指をねじ込んでいく。左手は上半身とオッパイを中心に大きく愛撫だ。
これまでこの塔で培ってきたテクニックをとことんお見舞いしてやろう!
僕はレオターの感じやすいところをいち早く探り出すと、そこを重点的に両手で責め、ときおり唇や舌を這わせて補助攻撃する。体をのけぞらせくねらせる美少女を押さえつけながら、執拗に弱点を責める。
のみならず、二番目に感じやすいところへとあえて集中攻撃して、「弱点ばかり責めて女体が慣れてしまう」ことをしっかり防いでやる。
ときに優しく、ときに激しく、両手と舌をばらばらに駆使して、レオターの体をとことん悦ばせた。ここは百戦錬磨の僕のテクニックが功を奏し、レオターの精力がぐんぐん目減りしていく。
何とか逃れようと体をくねらせ、僕からの脱出をさえはかろうとする彼女だが、その動きに逐一先回りをし、逆に絶大な快感ダメージを与えてやる。完全に僕の一方的な責めであった。
レオターが突然飛びかかってくる。「おっと!」僕は素早く身を翻し、彼女の口を逃れた。追い詰められたレオターは、筋力を駆使して、拘束された状態で飛び上がって、ペニスを口に含もうと襲いかかってきたのだ。だが、そんなのもこれまでの戦いで経験済みだ。対処の仕方も心得ている。そうして、うつぶせになった体勢のレオターのヒップをまんべんなくかわいがり、強烈な快楽を与えてやるのだ。
レオターの精力は残りわずかだ。彼女は何とかこらえようと体をこわばらせるが、そんな娘を緩ませるテクニックも心得ている。容赦なく性感帯を責め、敵精力を根こそぎ奪ってやった。
「ひゃああああっ!」大きくのけぞるレオター。僕はいっさいの精力を消費することなく、愛撫だけで敵をイかせることができた。
「ふうっ。」僕は大きくため息をついて立ち上がる。無抵抗な敵なら簡単なのだ。この先はきっと、そうはいかないだろう。この戦闘は姉さんによってモニターされ、二度とリボンで拘束されないよう、対応策が先々の部屋でお達しされているはずだ。
とにかく、いっさい精力を消費しないまま先に進めるのは幸いだった。回復ができない以上、精力の温存を図りながら、頭を使って勝ち進まなければ、最後までたどり着くことはできないはずだ。
「私を倒したくらいで、この塔を制覇した気にはなるなよ?」「ああ。もちろんさ。」「ふっ・・・そこまで分かっているなら、私の完敗だ。だが、この先は私よりももっと魅力的な相手が控えている。最後まではたどり着けないよ。」「・・・たどり着いてみせるさ。」
レオターは消えていった。元の世界に帰るんだ。彼女はそこで目を覚まし、ここでの出来事のいっさいを忘れてしまうことだろう。
先の扉が開いている。この調子でしっかり勝ち進んでいこう!
###レオター1 クリア###