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レオター1−8

 

 ここは愛撫攻防だ。

 回復ができないのに、大幅に精力を消費してしまう可能性のある選択は、やはり得策とはいえないだろう。先々5×2、10の部屋を、回復なしで全員倒さなくてはいけないのだ。どんな強敵が待っているか分からないのに、ペニスをわざわざ快楽にさらすような戦い方はすべきではない。

 たとえここで挿入戦で勝ったとしても、先で持たなければ意味がないのだ。

 長期戦になることは覚悟しなければならないが、確実に勝てそうな方法を選ぶことにしよう。

 僕は技と力を緩め、彼女の拘束を半分解いた。

 するとすかさず、彼女は僕から逃れようと動き始める。おそらく彼女は僕の手を振りほどき、僕の上にのしかかって女性上位で攻撃を仕掛けてくるだろう。

 思った通り、彼女は僕の手を振りほどいて上にのしかかってこようとした。

 もちろん、思い通りにはさせない。

 僕は彼女がのしかかってくる前に素早く身を横に転がし、拘束される前に逃れる。そしてがっしりと彼女の背後をとって、再び抱きしめることができた。

 僕がわざと拘束をゆるめたのは、彼女を後ろから再び抱きしめるためである。計画通り、僕はレオターを背後から拘束し直すことができた。

 「あ! いや! いやあ!」彼女は抵抗する。が、僕はしっかりと彼女の脇の下から手を伸ばし、抱きかかえるようにしながら乳房の愛撫を始める。レオターは逃れられずにダメージを受ける。

 この体勢が自分に不利になることを彼女は知っている。何とか脱出しようともがいてくるが、もがいたところで先回りをし、脱出しようとした逃げ道を先にふさぐので、どうしても彼女は僕から逃げることができないのだ。

 これもまた、百戦錬磨の僕の経験から編み出した拘束術だ。

 右向きに横に寝ている彼女の下から僕の右手を伸ばして、乳房をかわいがりながら、左手はしっかりオンナをまさぐり、感じやすい突起を見つけると、そこを重点的に責めた。

 「あうう!」レオターは腰を引いてオンナ表面への快楽に抗おうとしたが、僕は腰を突き出し、彼女のお尻を前方に押して、僕の手から逃れられないようにした。そして、これまで培ってきたテクニックをフル稼働させ、レオターの上半身下半身をくまなく愛撫、気持ちいいところを的確に責めまくった。

 僕は彼女の頭の上に自分のあごをのせるようにして後ろからしがみつき、決して単調にならないような動きで、手の届く範囲すべて、なおかつレオターが気持ちよくなるような場所をしっかりかわいがる。

 オンナ部分のレオタード生地は二枚重ね。ちょっとずらすだけで、ツルツルのオンナ表面があらわになる。これは着衣のまま挿入ができるように仕組まれているのだ。今回ばかりは、その構造が裏目に出たようだ。僕の指がオンナを捕らえ、しっかり表面から内部までを快楽にさらすことができている。

 一方的な責めによって、レオターの精力は激減していった。白くもちもちした肌触りで僕の方も興奮しているものの、今のところは完全に僕の方に分があった。

 とはいえ、このままで終わるとはとても思えないことも分かっている。戦いはこれからだ。

 「んっ!」

 ふもっ。ぎゅむっ。

 レオターはむっちりしたお尻を僕の腰に積極的に押しつけてくるようになった。

 さっきまでは、僕の愛撫攻撃を逃れようとして、腰を引いてくるだけであり、それが背後でお尻を突き出す格好となって、僕の腰に当たり、これを僕の腰が前方に押し返すので、どうしてもペニスは彼女のお尻に密着し、押しつけられる格好となっていた。だがそれはあくまで、消極的なお尻の押しつけに過ぎず、ペニスを圧迫する意図もなければ、そのような快感を醸し出す攻撃でもない。

 それだけなら、僕の方もいくらでも対処のしようがあった。攻撃に専念し、股間を防御させれば、快楽は半減される。規則性もないお尻の攻撃くらいならはねのけることができる。脚を開き形も緩んでしまっている状態であれば、こちらのダメージはかなり抑えることができるのだ。

 だが、今のお尻の押しつけは、それとは明らかに違っていた。明確な意図を持って、お尻の肉をペニスに押しつけこすりつけ始めたのである、そのエロティックな動きは、たしかなダメージとなって僕に襲いかかってくる。

 レオターは脚をきつく閉じ、ぎゅっとお尻を突き出すようにして僕の腰にあてがうと、ぎゅみっとやわらかく圧迫してくるようになった。脚を閉じた臀部のふくらみは、女らしく丸っこい形が整い、きゅっと引き締まっていながら美しいラインでぷにっぷにの武器になっている。腰が細いにもかかわらず、そこだけがしっかりと膨らんでいて形も良いので、それがペニスを意識的に圧迫すると、ヒップならではの快楽が僕の腰に密着し、とろけさせようとしてくることになる。

 ペニスの、とくに先端が、レオターのお尻のあちこちにめり込んでくる。半ケツ状態で肌が露出したところで棒をこすりあげながら、どこまでも深くめり込むお尻の肉に亀頭が包まれてしまっている。お尻のあちこちが亀頭にあてがわれ圧迫してくる。それぞれの部位で違った柔らかさと刺激を醸し出すので、先端がいちいち新鮮な快楽にさらされるのである。

 ここで僕の方が腰を引けば、手によるオンナへの愛撫の効果が半減してしまう。彼女が腰を引いて快感をこらえてしまうからだ。だから僕の方が引くわけにはいかず、腰は突き出し続けなければならない。するとペニスはどうしても、レオターのお尻攻撃をダイレクトに受けてしまうわけだ。

 彼女はヒップのワレメにペニスを挟み込むと、すりすりとこすりあげ、感じるところに臀部のもちもちした肌触りがこすれるようにしてしごいてきた! とろけるような快感が僕の腰に広がっていく。むっちりしたどこまでもやわらかいお尻の感触が、ペニスから腰全体へと広がっていく。

 僕は腰を突き出しながら、彼女のお尻の肉を味わいつつも、攻撃の手をゆるめない。お尻を押しつけられることも、ふとももに挟み込まれることも想定内だ。その攻撃に耐えながら、愛撫攻防で敵をイかせるつもりだったのだ。

 ただ、このまま彼女が腰を巧みに突き出して、挿入に持ち込んでくることも十分に考えられた、これは絶対に手で押さえ、入れられないように注意を払わなくてはならない。そこにだけ気をつければ、まだ僕の方に分があるはずだ。

 案の定、彼女は足を開いて、ペニスを内股に挟み込むと、きゅっと締め付けてきた。そしてそのまま、さっきと同じように脚を前後にすりすりさせペニスをやわらかい内股でしごいてくる。

 左右の脚を交互に小刻みに、スピードを上げてこすると、ペニスはシコシコした太股の感触に包まれ、なおかつオンナ表面がツルツルでペニスに当たり、どこもかしこもやわらかくみずみずしい。股間に強烈な快楽が広がっていった。

 形のいいヒップは僕の腰にしっかりと押しつけられ、むっちりした肌触りで包み込むように密着したままだ。

 さっきと同様の快感、あるいはお尻がある分だけ強い快感が僕に襲いかかる。だが、さっきと決定的に違うのは、主導権がやはりこちら側にあって、両手による極上の愛撫攻撃が彼女を徹底的に苛んでいることである。

 僕の方はその愛撫テクニックで彼女を倒そうとし、彼女の方は、お尻とふとももでペニスをかわいがって射精させようとしている。どっちが先に果てるかの戦いとなる。長期戦を覚悟しなくては。

 「あああっ!」

 突然ペニス先端に強烈な快感が走った!

 彼女は両手を自分の内股にねじ込み、白魚のようなしなやかな指先で亀頭を探り当てると、その先端ばかりを指の腹でくすぐり、こすり、揉みしだいてきたのだ!

 同時に足の動きも変わった。左右交互にすりすりしていたのを、腰全体を小刻みに素早く前後させ、両足でペニスをしごくようにしてきたのだ。

 これにより、僕の腰は、レオターのお尻、生足、指先の三つの武器で同時に責められ、ペニスへのダメージが一気に数倍に跳ね上がったのだった。

 しまった、この攻撃は思った以上に強力だ。ダメージが半端ではない! 腰まわりはやわらかく膨らんだ臀部の餌食になり、彼女の腰が小刻みに動くたびにムニムニと押しつけられて、ついつい脱力していってしまう。そこへ生足内股がペニスの棒部分を包み込んでしごきたててくる。スベスベできめの細かい圧迫は、オンナのヒダがなくても十分ペニスをとろけさせることができた。

 そうして、亀頭先端をあちこちまさぐる吸いつく指先が細くしなやかで、しかも素早い動きでのこすりあげやくすぐり、ときには力強い揉みしだき、先っぽに強烈な快楽を送り込んでくるのだ。

 これほど小刻みな動きは相当の筋力や体力を必要とするが、レオターはその筋肉のふくらみをいっさい感じさせることなく、この動きをやってのけることができた。新体操で鍛えた身体は伊達ではなく、見てくれの美しさ以上に、男を悦ばせる磨き抜かれた武器となっているのだ。

 腰を引いて逃れようかとも考えたが、おそらくそんなことをすれば一気に体勢逆転、ねじ伏せられて騎乗位か何かに持ち込まれてしまうだろう。そうなったらきわめて危機的な状況に陥ってしまう。この体勢のまま何とかしなければならないんだ。

 幸い、こちらの攻撃も相当に利いている。先に彼女を倒してしまえば、何とか勝ち残ることができるはずだ。

 侮った。

 ほとんど精力を消費せずに倒すことができるはずと高をくくっていた。先々のために、精力を温存するという見通し自体が甘かった。

 レオターはそんな弱い敵ではなかった。

 姉さんが厳選した精鋭揃いなんだ。

 姉さんも含めて、この五重の塔に登場する敵は、現実に実在している娘たちだ。その肉体のすべてを詳細にコピーして、この塔の世界に送り込み、本物と寸分違わない状態にしながら、さらに強化を施して僕に対峙しているのだ。その精神もニセモノ作りモノではなく、ほとんど本物である。ただ、その目的は僕を射精させること、そのためにセックステクニックを存分に発揮することは至上命令として揺るがない。

 現実の彼女は、世界のどこかで「夢」としてこの光景を見ている。大半の夢が忘却されてしまうので、この意識も現実の彼女の記憶からは消えてしまう。夢であるので、彼女は安心して、僕とのセックスに積極的になるのだ。与えられた目的に対して疑いを差し挟まず、姉さんの命令どおりに僕と戦おうとするのである。

 はじめから分かっていたことだ。そう簡単に倒せる相手ではないし、こちらへの快感ダメージも半端ではないこと。いっさいが僕好みであることも、僕を徹底的に不利にしている要因だ。

 もっといえば、愛撫攻防で長期戦に持ち込めば、という見通しも甘かった。

 レオターは愛撫だけで、つまり挿入なしで、僕を短時間のうちに射精させるテクニックの持ち主だった。現実にそうかどうかは分からないが、少なくともこの塔でのレオターは、指先のテクニックも、スマタのテクニックも極上! 短時間で僕を追い詰めることができるのだ。

 実際僕は、指先、内股、臀部の三重苦にあえいでいる。このまま一気に抜かれてしまってもおかしくはない。

 なんとか両手の愛撫のスピードを上げて、レオターを先に倒さなくては。僕は焦った。

 こちょこちょ這い回る、女性特有の心地よい指先が、執拗に先端ばかりをいじめてくる。それでいてぷにっぷにの太股がペニス全体をぎゅっぎゅっと締め上げながら優しく素早く全体をしごき上げてくる。ひっついては名残惜しそうに離れていくみずみずしいヒップのふくらみも心地よすぎて、もう少しで漏らしてしまいそうになる。

 精力が残り少なくなっている。一気に責めまくられ、イかされそうになっているんだ。何とかしなければ。

 焦ったばかりに、テクニックがかえって鈍っている。彼女へのダメージが徐々に減っていった。

 脈打ち直前の多幸感がこみ上げてくる。だめだ、射精したら一巻の終わりだ! 僕は思わず腰を引き、ペニスを内股から引き抜いた。

 すかさずやわらかいレディのお尻が襲いかかってくる。女性らしい形の良いふくらみがぎゅみっとペニスを圧迫した。イク寸前の強烈なくすぐったさが股間から全身に広がる。「あああ〜女のお尻気持ちいいっ・・・!!!」思わず僕は彼女を抱きしめながら腰を振って、積極的にレオターのお尻に股間をぐいぐい押しつけてしまう。ペニスを止めることができなかった。やわらかい圧迫が股間を包み込み、優しくとろけさせてくる。

 で、でるっ!!

 レオターが再びペニスを内股に挟み込むと同時に、ペニスから精液がほとばしった! 強烈な快感と、この上ない多幸感で何も考えられなくなった。精液は止めどなくあふれ、ふとももの間から彼女の前方まで白濁液が飛び散っていく。その間中、僕は射精する満足感に酔いしれ、小柄な美少女の体を抱きしめて幸せをかみしめた。

 射精が終わって我に返ったころには、すでにすべてが終わっていたのだった。肉体が改造され、出られなくなると同時に全身快感のみで構成される永遠の幸せが続くんだ。

 バタン!

 鍵の閉まっていたすべての扉が開く。入り口の扉も、はめ込み式の窓さえ解放されてしまう。

 「あーはははは! これが五重塔の精鋭の力よ!」スピーカーから姉さんの声が響く。彼女はモニターで一部始終を見て、僕の射精を見て勝利宣言をしたのだ。

 「外を見てごらん!」うながされるままに見ると、五重塔周辺には大勢の裸の女たちがひしめいていた。この階は特殊で、フロアの中に別の塔があるという構造であった。五重塔のまわりは広く何もないスペースだったのだが、そこに若い裸の女たちがみっちり混み合って立っていたのだ。

 「あああ!」彼女たちはほとんど、僕の知っている人たちだ。

 小中高校の同級生全員、部活などの先輩後輩全員。電車でよく見かけるきれいな女性。なじみのOLから女友達全員。つまり、つきあいの濃淡や時間的な深さはさまざまだが、僕と何らかの関わりのあった女性たちだった。それがみんな妙齢となって全裸で塔をぐるりと囲んでいる。行きつけのレストランの美人ウェイトレスの姿まである。

 「私と同じように、肉体をそのまま転送しているから、彼女たちの体も本物だよ。さあ、これからは止めどなく射精できる体になる。ここにいる全員と心ゆくまで快楽を愉しむがいい。もちろん、私とも、ね?」

 歓声を上げながら女たちが五重塔になだれ込んでくる。そう、ここにいれば、僕の知っている子ともまた会えるし、いくらでも好きなだけ、セックスの快感を愉しみ続けることができるんだ。

 僕は彼女たちに囲まれもみくちゃにされ、すでに止まらなくなっている射精の脈打ちに震えながら、このすばらしいハーレムが永遠に続くことに心から感謝していた。


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