Tweet


レオター2−6


 ここは一発勝負だ!

 僕はリボンを手に取った。

 すると3人もそれぞれリボンを手に取る。

 チャンスは一度きりだ。一度でも失敗すれば、即座に反撃を食らう。敵は新体操選手、リボンの扱いには慣れているはず、すぐに拘束されてしまうことだろう。

 落ち着いて良く狙うんだ。しなりを利かせ遠心力で勢いをつける。方向があっていれば、あとは途中で手を離し、投げつける要領でいい。勢いのついた特製リボンは、勝手に相手の体に巻き付き、ほぼ自動的に拘束してくれる優れものだ。

 もちろん、一人一人ゆっくり投げている余裕はない。3人分連続してリボンを投げなければいけない。もたもたしていると、別のレオターが拘束されたレオターのリボンをほどいてしまう。あくまで、3回連続ですぐに投げないとだめだ。

 「とりゃあああああ!!!」僕は狙いを定め、矢継ぎ早にリボンを3人めがけて投げつけた!

 「あっ!」手元が狂った!

 いや、一気に3本まとめて投げるということが、そもそも無理な話だったか。

 リボンは途中でお互いに絡み付き、重さを得て、方向が定まらなくなり、彼女たちに届く前にあっさり地に落ちてしまった。

 「…。」「…。」「…。」「…。」

 僕も彼女たちも、無残に床に落ちてしまった、ひっ絡まったリボンを見つめて黙ってしまった。

 「えっと・・・あの・・・い、今のは冗談、ノーカン、やっぱり別の戦法にするよ。あは、あはははあっははは・・・」「…。」「…。」「…。」「・・・だめ?」

 「だめ。」長身レオターがにっこりと微笑む。やっぱりいい!

 僕はきびすを返してその場から逃げだそうとした。が、いうまでもなく真っ先に足首にリボンが絡み付き、僕はバランスを崩してその場に倒れ込んでしまう。

 「そりゃああ!」「にゃははは☆」丸顔レオターと小柄レオターが僕をリボンで縛り上げる。近くの柱にもリボンを通し、念のためしっかりと固定する。

 あっという間の作業だった。

 僕はあお向けに寝そべったまま手足を縛られ、身動きが取れなくなった。特殊な素材のリボンは、力づくでは外れそうにないし、技巧的に外そうともがいても、決して外れないような縛り方をしていて、よく計算されている。

 ペニスだけが彼女たちの前に無防備にさらけ出された。

 ま、まずい、ひじょうにまずい状態だ! 絶体絶命と言ってもいい。

 なんとか脱出しなければ。しかし、脱出が許されるほど甘い縛りはしていない。もがいても無駄だろう。

 だとするなら活路はひとつ。敵の挿入を誘い、カウンターダメージで3人ともイかせ倒すしかない。

 しかし、その僕の思惑など、3人はとっくにお見通しだったみたいだ。

 「さて、じっくりかわいがってあげるね。」「何分耐えられますかねえ。」「がんばってみてね♪」

 小柄レオターがペニスを右手で掴むと、しこしことしごき始める。

 「んっく!」小さな指がこしょこしょとペニスを滑る。小さな女の子のようでいて、手の作りはしっかりと女性のものとなっている。すべすべでとてもやわらかだ。

 僕は身をよじることもできずに、小柄レオターの指の動きに身をまかせるしかなかった。

 「えへへー☆ きもちい?」女の子はリズミカルに右手を動かし続ける。その間中僕は何もできず、ただ彼女のつぶらな瞳を見つめ続けるしかなかった。

 単調ながら、女手であるというだけで、自分でしごくよりもはるかにいい気持ちだ。時折ペニスを小さな手で握りしめるようにしてはしごき、そして指先だけで敏感なところをすばやくコショコショして、しきりに刺激を送り込んでくる。

 5分、10分、レオター娘だけ会って、一向に手が疲れないのか、リズミカルな手コキは衰えない。5分くらいでやっと彼女は右手から左手に変え、しつこくしつこくペニスをしごき続けてくる。

 さらに10分くらい経過してから、やっと小娘レオターは手を離してくれた。

 次の娘に交代だ。長身レオターが僕の足の間に割って入り、右手でシコシコし始める。僕よりも背が高い彼女は、手も大きく指もしなやかで長い。

 ペニスを握りしめただけで、その大部分を彼女の手のひらにすっぽり収めることができた。したがって、小刻みに上下させるだけで、ペニス全体を女手の淫虐にさらすことができるのだ。

 スベスベで吸いつくような女の手の感触がペニスに刻みつけられ、そのやわらかくしなやかで長い指先が執拗にペニスをしごき続ける。綺麗な手の甲を見ながら、僕は悩ましいため息をつかずにはいられなかった。

 5分、10分、15分。右手から左手に変えてさらに15分程度。彼女は無言でペニスをしごき続ける。力の要れ具合も絶妙だ。

 そして3人目、丸顔レオターに交代だ。彼女も白く美しい女手の持ち主だった。むっちり包み込むようにペニスを掴むと、やはりリズミカルに上下させてくる。

 ただの手コキである。何か特別なテクニックを使っているわけではない。したがって、性的なダメージはそれほどでもない。一時間以上経過しても、精力はまだ余裕がある。

 だが、彼女たちが臨んでいるのは、僕をあっという間に射精させることではなかった。

 できるだけ長い時間をかけて、じっくりじわじわと刺激し続け、軽い攻撃でも時間をかけて責め続け、ついには射精に至らしめる、その長い時間を楽しむのが目的のようだ。

 白魚のような白い指先がペニスを責め苛む。本当にわずかずつではあるが、30分という時間をかければ、ペニスにはそれなりのダメージが蓄積され、どうしても精力が目減りしてしまうのだ。

 どっちみち脱出できない。そのことが彼女たちも分かっているからこそ、余裕を持って手コキで僕が軽く呻き続け、じわじわ追いつめられていく様子を楽しんでいるのだ。

 おそらくは、モニターで見ている姉さんも、そういう長時間の快楽の宴を楽しんでいるに違いない。

 小娘レオターの順番が回ってきた。「えへっ、さっきよりいい気持ちにしてあげるね? でもまだ出しちゃだめだよ?」「くっ、誰がイクものか!」「がんばってね!」

 彼女は両手でペニスを包み込むと、さっきとは比べものにならないスピードで激しくペニスをしごいてきた。

 「うわああ!」強いくすぐったさが全身に広がる。

 彼女たちは、現実世界から肉体だけ転送され、「夢」という形で意識を半分乗っ取られた状態で、この世界に来ている。つまり、彼女たちは実在する人物たちなのだ。どこかの新体操選手たちなのだろう。

 だがもちろん、ただ肉体を転送されてきただけというのなら、ふつうの娘たちであり、僕の敵ではない。3人まとめて瞬殺できる自信がある。

 敵側もそれを分かっているので、最高度まで肉体が性的に強化された上で、この世界に移され、僕に襲いかかっているのだ。彼女たち自身は、ぼんやりと夢を見て、セックスバトルするのがふつうのことという意識の元、何も考えず疑わずに僕と戦っている。

 夢として見ているならそういうこともありだ。突拍子もない設定をふつうに受け入れるのが夢というものだ。彼女たちは何も疑問に思うことなく、その肉体を駆使し、興奮する淫夢として、むしろこの状況を楽しんでいるわけである。

 ともあれ、強化された肉体は、精力や防御力、テクニックだけに留まるものではない。体の柔らかさ、肌のきめの細かさ、そしてオンナの具合にいたるまで、肉体そのものの性的な魅力が高まっているのである。

 そんな娘たちが、ただの手コキしかできなんてことはありえない。さっきのは技と単調な手コキをしてきたんだ。長時間じわじわいたぶるために。

 しかし、次のサイクルに入ったとき、彼女たちは少しだけ本気を出し、手持ちのテクニックを出してきたというわけである。

 小さな手の筒が両手で、ペニスを激しく上下し、やわらかい感触で包み込みながら猛スピードでしごき続けている。新体操で鍛えているだけあって、疲れもせず衰えもしない。ずっと高速を保ちながら、執拗にペニスをしごき続けている。

 15〜20分くらい、身動きが取れないまま、一方的にしごかれ続けた。速いスピードだったため、時間はさっきよりも短くなったが、性感ダメージはさっきよりも強烈だったのは間違いない。

 大柄レオターに交代だ。彼女は優しくペニスを両手で包み込むと、ひんやりとした感触を送り込んでくる。ずっとしごかれうづけて熱を持ったペニスを冷やしてくれているんだ。それがまた格別に心地よかった。

 しかし、大きな女手は、性的な刺激を決して忘れなかった。ある程度冷えたと思いきや、手を合わせてその間にペニスを挟み込み、手のひらでスベスベと優しく撫でさすってきたのだ。

 木の棒を錐のように半分回しながら、ついには火をおこす。そんな要領で手のひらをスリスリ左右交互させながら、ペニスを錐に見立てて優しくさすり続けている。

 スベスベでしなやかな女手で、すりすりと大きな手のひらでさすられる快感はえもいわれぬものだった。優しくて、安心できる心地よい感覚だった。

 ただしごくだけの直情的な性感刺激と違い、脱力してしまいそうな、つつみこむ愛情をたっぷり感じることができる。

 それでいて、きめの細かい女手の肌ざわりを存分に刻みつけられ、じわじわと性感も高まっていくのだ。

 肉棒の左右をスリスリ、そして前後に手のひらを変えてスリスリ。これでペニスのあちこちを手のひらスリスリ攻撃でじわじわ安心させて精力を削り取ることができるのだ。しかも疲れにくいのか、それだけの攻撃を何十分も執拗に続けるのである。

 挿入などに比べてダメージは少ないが、こうも長時間、軽い快感をずっと味わっていると、感覚がだんだん鈍くなってくる。精力が思った以上に消費されていて、射精がはっきりと近づいているのに、その感覚に疎くなってしまう。

 それも彼女たちの狙いなのだろう。めくるめく女手の快感に酔いしれ続けていたいという欲望が僕を覆い尽くしてしまいそうになる。

 やっと丸顔レオターの番だ。

 彼女は指先だけを使い、ペニス先端ばかりをコチョコチョとくすぐりつづけた。「あふっ・・・」先っぽにピンポイントで加えられるくすぐったい感触に、僕は強いダメージを受ける。先端しかかわいがられていないのに、根本もお尻の奥もきゅんとくすぐったく疼いてくる。

 人差し指や中指の先端、そして親指の先端。そんな細くとがった先っぽだけを使って、亀頭、カリ、尿道、筋部分を執拗にコショコショ撫でさすり続ける。

 ついに僕の息が荒くなってしまう。通常であれば、この程度の攻撃は軽くはねのけられる。だが、こうも長時間、しつこくしつこく軽い刺激を与えられ続けては、どんなに百戦錬磨で、レベルが高くても、ノーダメージではない以上、いつかは精力も尽きてしまうのだ。何とかしなければ。

 3巡り目がやってきた。「じゃあ、もっともっといい気持ちにしてあげる。そろそろガマンできなくなるよね。」「うう・・・離して・・・やめ・・・」僕の懇願は華麗に無視されてしまう。

 3人のレオターたちは上半身をはだけ、三者三様の乳房を露出させた。グラマー娘の乳房は形が良く、大柄レオターは細くスレンダーなのにおっぱいが大きい、小柄娘はおっぱいも控えめだ。

 小柄レオターは、右手でペニスの根本を掴むと、左手を挙げて腕を首の後ろに回した。ツルツルの脇の下が露出される。

 そして、自分の脇の下に亀頭を押し当てると、コショコショと執拗にこすりつけてきた。

 「あふうう!」脇コキ攻撃は、手コキとはまた違ったスベスベの刺激だった。しかも先端ばかりを付け狙ったように脇の下の肌にさらしてくるので、敏感になっていた先端がさらに強い刺激に悦んでしまっている。

 時折根本まで彼女の腕に挟み込まれる。ぷにっぷにの女の腕がペニスを包み込み、ぎゅうと閉じられるとその締まりに大ダメージを受けてしまう。

 そうしてまた先端ばかりを脇の下に執拗に押しつけこすりつけるのである。

 舌も女も使わず、手をはじめとした、若娘の肌の感触だけで僕をイかせようという魂胆らしい。そしてそれに、僕はまんまとはまり込んでしまっているようだ。

 軽いながらも長時間かけた執拗な攻撃は、僕をすっかり弱体化させてしまったようだ。刺激が少ないので、つい快感への耐性が弱まってしまい、そこへいきなり強い刺激が訪れると、急激な快楽に大ダメージを受けてしまうというわけである。

 脇コキだけで追いつめられてしまう。そのことは彼女たちも察知しているようだ。だから、今度は長時間かけてじっくりいたぶるのではなく、イク寸前まで追いつめて離れるという作戦を取ったみたいである。

 こしょこしょ攻撃が執拗に続くが、僕の精力がほぼ尽きてしまったのを察知すると、小柄レオターは脇の下から僕を解放してくれた。

 「くすくす…」長身レオターが僕の足もとににじり寄ってくる。細い体に似つかわしくないほど大きな乳房がさらけ出されている。肩幅が広く大柄なので、スレンダーでも巨乳なのだろうか。

 そんなおっぱいが、ペニスをしっかりと挟み込んだ。そしてリズミカルに乳房を両手で上下させ、ぎゅみっと締めつけながらパイズリをくり返す。

 大きな乳房はペニスをすっぽり包み込み、やわらかくどこまでもめり込むみずみずしい肌で執拗にしごいてくる。下半身は彼女の上半身にのしかかられ、ぷるっぷるとゆれ動く乳房の動きに見とれてしまう。

 懸命な彼女の表情を見つめ、背が高く美しい顔にも見とれてしまう。ああ、こんな人が僕の彼女だったらなあ。体だけでなく、きっと現実ではマジメで健気な女性なのだろう。そうだったらきっと、人生は楽しく、日常はバラ色で、そのままゴールインできれば、僕は現実の虜になって、世界を愛し、充実した一生を送ることもきっとできるだろう。

 よくないことが多少あっても、二人で乗り越えれば、いい人生を成功裏のうちに収めることができただろうに。ああ、でも、こんな人はあまりにも高嶺の花にすぎる。そんな幸せは、ほかの男の手に渡るのがふさわしいのかも知れない。

 そうして僕なんかは、こうしてかりそめの姿の彼女のおっぱいを感じながら、この非現実世界に埋没してしまった方がずっといいのかも知れない。彼女のパイズリの極上な感触を身に受けながら、ついついそんなことを思ってしまう。

 いや! そんなのだめだ!

 まだまだ僕にはやるべきことがある。やりたいことがある。現実世界に戻って、人生をしっかりやり直すんだ。快感に負けて希望を捨ててはいけない!

 ああっ、しかし、一方的に責め嬲られているこの状態を、一体どう打破すればいいというのだ。僕には絶望的な未来しか待っていないのだ!

 前屈みになり、重力で舌に垂れ下がった乳房を上手に駆使して、しつこくパイズリし続ける長身レオターに心奪われながら、僕はこみ上げる多幸感をはっきりと感じた。

 「くすくすっ。」しかし、いたずらっぽく笑った長身レオターは、突然身を離してしまった。

 「そんなにいいもんじゃあないですよ。現実なんて。たとえ理想どおりになったからといって、それだけでいい人生なんて、甘いです。」「うっ」それは分かる。分かってはいるんだ。でも・・・

 「だから、これから射精して、ずっとこっちの世界で、楽しく生きていきましょうよぅ!」丸顔グラマーの美少女の番だった。

 彼女は右手でペニスの根本を掴むと、自分の上半身のあちこちに亀頭をこすりつけてきた!

 乳首、乳房、首すじ、肩、お腹。何より、おっぱいの上の平らな部分、鎖骨の少し下あたりのスベスベ感がたまらなく心地よかった。

 彼女はイキそうになるペニスを寸止めしながら、収まるとまた亀頭を女体にこすりつけるというイジワルな攻撃をくり返した。

 数分かけ、すっかり僕の心を折れさせてから、一気にトドメを刺すつもりなのだろう。僕はもうだめだ。

 この丸顔娘もとても素敵だ。小柄レオターの可愛らしい魅力も捨てがたい。こっちの世界では、そのすべてが僕のものになるんだ。

 戦意喪失。僕は後は射精するばかりという体に対し、抵抗するのをやめた。

 それを見計らったレオターたちが、最後の仕上げに入ってくる。

 ずぬっ! 「あひい!」突然お尻にやわらかい異物感!

 長身レオターの細く長い指が、根本まで僕のアナルにねじ込まれ、激しく出し入れされながら前立腺をぐりぐり刺激してきているのだ。

 同時にもう片方の手で玉袋をくすぐり、執拗に撫でさすってきた。

 小柄レオターと丸顔レオターは連携して、4本の手でペニスを包み込むと、息を合わせて、ぎゅっと締め上げたまま猛スピードでしごき上げた。

 「さあ! いっぱい出して!」「もうガマンしなくていいですよー?」「出してください。私の指で、前立腺がもうガマンできないでしょう?」

 「あああああああああああ!!!!!!!」

 いつもとは全く比べものにならない射精感覚だった。

 イク寸前のくすぐったさが急にこみ上げたかと思うと、いつもの何倍にも快感が膨れ上がり、これまで何時間も刺激され続けたジャブが一気に火を噴く感じで、ものすごいスピードで律動し始めるのだった。

 女手のやわらかい感触がペニスをすっぽり包み覆い、猛スピードで仕上げのしごきに入っている。そこへ玉袋と、何よりアナル攻撃が激しくしつこく続けられているのだ。

 寸前まで高められていた僕はもう、どうすることもできなかった。細くやわらかい女の指が、射精の律動の時にもっとも反応する前立腺を、強制的にぐりぐり律動させ、いやがおうにも脈打たせようとしてくるのである。ひとたまりもなかった。

 「あああ女の手最高ううう!!!」白濁液が止めどなくあふれ続ける。何時間もじらされていた分、律動のスピードも半端ではなく、さらに射精時間も10分以上続いた。その間中彼女たちは女手の暴虐を決してやめようとしなかったし、僕もまた、女の手の魅力を存分に味わい、女の手が良いことを泣き叫びながら大声でくり返しつつ射精する。

 大量の精液が、女のしなやかな手で絞り出される。これ以上出ないくらいに脈打ちが完全に収まるまで、女性特有のやわらかい手が僕の股間を覆い尽くしてくれていた。体のどこにこんなに精液が溜め込まれていたのかと思うくらい、彼女たちの手も、僕の腰周辺も白濁液まみれになってしまっていた。

 「あーはははは! これが五重塔の精鋭の力よ!」スピーカーから姉さんの声が響く。彼女はモニターで一部始終を見て、僕の射精を見て勝利宣言をしたのだ。

 「外を見てごらん!」うながされるままに見ると、五重塔周辺には大勢の裸の女たちがひしめいていた。この階は特殊で、フロアの中に別の塔があるという構造であった。五重塔のまわりは広く何もないスペースだったのだが、そこに若い裸の女たちがみっちり混み合って立っていたのだ。

 「あああ!」彼女たちはほとんど、僕の知っている人たちだ。

 小中高校の同級生全員、部活などの先輩後輩全員。電車でよく見かけるきれいな女性。なじみのOLから女友達全員。つまり、つきあいの濃淡や時間的な深さはさまざまだが、僕と何らかの関わりのあった女性たちだった。それがみんな妙齢となって全裸で塔をぐるりと囲んでいる。行きつけのレストランの美人ウェイトレスの姿まである。

 「私と同じように、肉体をそのまま転送しているから、彼女たちの体も本物だよ。さあ、これからは止めどなく射精できる体になる。ここにいる全員と心ゆくまで快楽を愉しむがいい。もちろん、私とも、ね?」

 歓声を上げながら女たちが五重塔になだれ込んでくる。そう、ここにいれば、僕の知っている子ともまた会えるし、いくらでも好きなだけ、セックスの快感を愉しみ続けることができるんだ。

 僕は彼女たちに囲まれもみくちゃにされ、すでに止まらなくなっている射精の脈打ちに震えながら、このすばらしいハーレムが永遠に続くことに心から感謝していた。



###ゲームオーバー###


メニューに戻る(ノーフレーム用)