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ソープ嬢1−10


 僕はバックで結合することを選んだ。やはり動きやすさが決め手だ。身動きを取りやすい体勢といえば、体の半分以上が湯船から出ている体勢がいい。水の抵抗があれば、どうしても動きを制限されてしまうからね。

 僕の意向を察し、しおりはくるりと後ろを向いた。上半身を倒した彼女のお尻が、スッと近づいてきた。よほど自信でもあるのだろうか。

 だが、ソープ嬢はあくまで、体表面で勝負する仕事のはず。つまり本番挿入に至ることなく男性を射精させ、そのための強化やテクニックは施されていても、その先になれば、さほど鍛えられてはいない可能性があるのだった。

 ただ、なめてかかっていれば当然、痛い目に遭うに決まっている。レオター時代とは雲泥の差なのであり、それはオンナの具合にも当然、現れているはずだ。気を引き締めてかからねばならない。

 僕はしおりのオンナにバックで挿入した。

「……っ」
やはり……侮れない相手だった。

 ただキツい締まりであるだけでなく、ペニス全体を優しく大きく揉みしだくように蠢き、ペニスの敏感なヒダにオンナのヒダが折り重なるように集中して、ぐにゅぐにゅと刺激してくる。

 体が大きいので、性器も大柄だが、その内部は、どんなペニスでもあっさり昇天させられる具合の良さだった。小さかろうと大きかろうと、根元までしっかり飲み込んで、食らいつくように離さない。それでいて、滑らかな動きで変幻自在に、ペニスの全箇所を同時に心地よい快楽に晒してくれる。

 大人の発達した肉壺は、彼女の呼吸に合わせてぐにぐに変化し、男根へのやわらかく強い締まりを変えてくる。入れっぱなしにしているだけで、じわじわと体の奥から性感のくすぐったさがこみ上げてくるみたいだ。

 そして彼女は、ぐいぐいとお尻を押しつけるようにして、上下左右に妖しく腰をくねらせ始めた。その腰使いは、ペニスをさらに快楽一色に染め上げ、お尻の奥底まできゅんきゅんと疼かせてくる動きだった。

 こっちも負けてはいられない。これまでも数多くの女性を、この体位で激しく突き、責め抜いて勝利してきたんだ。僕はオンナが一番感じるようなタイミングでペニスをオンナ内部で暴れさせた。

「っふ……」
しおりは感嘆の溜息を漏らす。しかし、それも軽いダメージに留まっているみたいだ。

 僕はしおりの大きなお尻と細い腰に手を滑らせながら、時には彼女の腰を前後させることで、また時には自分の腰を前後に突き動かすことで、積極的に反撃に出た。

 しおりはどんどんお尻を押しつけ、僕に怒濤のように迫ってくる。膝から下は浴槽に浸かっていて、バランスは不安定である。どうしても、僕の方が一歩、二歩と後ずさりしてしまう。

 僕の背中側の浴槽は、壁と一体になっている。お湯を張った浴槽と壁は繋がるように垂直になっていて、数センチの隙間もない構造だった。

 そのため、僕が後ずさりすると、当然、背中から壁に突き当たり、お尻も太ももの裏側も、壁にぴったりくっついてしまう。

 僕は前後に腰を突き動かすことができなくなった。

 そしてしおりは、さらに腰をクネクネさせ、同時に激しく全身を前後させてズコズコとペニスをしごき立ててきた。女体と壁に挟まれた僕は、脱出もできずに大きなオンナの餌食になってしまう。

 だが、そんなことはとっくに想定済みだ。これまでだって、壁際バックで追い詰められても、果敢に反撃して女敵を打ち倒したことは幾度だってある。

 対処法は難しくない。僕の方が両手で彼女の腰を強く前後させて、ペニスに有利な動きにオンナの腰使いを変え、それによって。こちらの快楽を抑えつつ相手には大ダメージを与える……そんな動かし方があるんだ。

 僕は彼女の大きな乳房を揉みしだき、指先で乳頭をこねくり回すと、すぐに細いウエストを掴んで、ぐんぐん前後させてやる。ペニスがオンナの敏感なところに激しくこすれていった。

 しかし、しおりは僕の責めにあまり動じていない。指がどこまでもめり込むやわらかいお尻を揺り動かして、彼女の腰の方をさらに激しく動かすことで、ペニスによる反撃を試みるが、やはりかなり防御力が高く、思ったほどの反撃になっていない。

 やはり……体表面だけでなく、膣も鍛え上げられていたようだ。

 そこまではある程度予想はしていた。が、体表面だけでなく、オンナまで徹底的に強化されていたなら、苦戦を強いられるのを覚悟しなくては、という認識だった。それが現実のものになるとは。

 スリュスリュとお尻の柔肌が僕の腰を滑っていく! その心地よい肌触りに加え、ペニスはオンナの内部でかき回され、先端に集中するヒダがグリュグリュ蠢いて、ペニスをさらに心地よい天国にいざなっていく。

 しおりはさらに、小刻みに腰を前後させながら、お姉さんらしい大人の腰使いに転じる。右に左にと妖しいゆっくりした動きで、ペニスをどこまでも締め上げながら、先端をコショコショとくすぐってくる。

 そしてさらに、グシュグシュと腰だけを上下にくねらせて、激しくペニスを出し入れさせるのだった。根元から先端までどこもかしこも、甘美で優しいしおりの中で、ペニスはもがき苦しんでいた。

「くっ……」
こちらも反撃。しおりの腰の動きを制して、自分に都合の良いように彼女の腰を揺り動かし、オンナ内部に快楽を注ぎ込んでいく。

 しかし、大柄な彼女の腰は変幻自在で、こちらが抵抗するような動きをすれば、たちまちそれを制し、一歩上を行く腰振りで反撃してくるのだった。僕が彼女の腰を動かそうとすれば、僕の腕以上の強い動きでそれを破り、再び淫靡な腰つきに戻ってしまう。どうしても彼女のペースを破ることができない。

 たいした性感ダメージも与えられないまま、こちらの精力ばかり消耗してしまう。

 乳房攻撃に切り替えるが、風俗嬢として全身が鍛えられているため、なかなか思うように主導権を握ることができない。それでも、やや愛撫の方が大きく彼女の精力を削れるみたいだ。

 僕はしおりの腰を操作することを断念する。ペニスは防御に徹して、手を動かしておっぱい攻撃に専念しよう。

 お互いの精力を削り合う消耗戦の様相を呈してくる。僕がしおりの乳房をかわいがれば、彼女は膣圧とリオダンスのような腰つきでペニスをかわいがってくる。こちらも数々の戦いをくぐり抜けてきた愛撫攻撃で応戦するも、さらにしおりの方は魔族によって与えられた強化を存分に発揮し、なまめかしい動きをさらに加速させていった。

 まずい……精力が尽きかけている。

 このままペニスが彼女の中に入りっぱなしでは、だんだん絶頂前の幸せな心地よさに包まれてしまうだろう。

 こうなるのだったら、事前に彼女の上半身のツボを刺激して、ジワジワあとから効いてくる弱体化のジャブを打っておくべきだった。

 そうすれば彼女は感じやすくなり、反撃の突破口も見つけられただろう。しかし、今となってはもう遅かった。何とか体勢を立て直し、仕切り直して猛反撃の機会を掴まないと。

 だが、僕はすでに壁際に追いやられていて、僕が腰を押し返して脱出を図ろうとすれば、大きな肢体を存分に駆使してぐいぐい女体が押し寄せてきて、再び壁際に押しやられてしまう。そして、これでもかといやらしく腰をクネクネさせて、オンナの中で強く激しくペニスをかき回してくるのだった。

 前後に逃れられないなら、左右だ。僕はしおりの腰をゆり動かして隙を作り、一瞬空いた隙間を狙って体をひねった。

 ぬぽっ

 ペニスがようやくオンナから離れた。

 誰にも触れられていない、包まれていない状態のペニスでも、急激に多幸感が拡がっていく。愛液とガマン汁の粘液が湯船に落ちた。

 これで射精しても、僕の負けとなる。さんざんしおりの女性器によって高められ、引き抜いた直後に発射してしまえば、僕は彼女のオンナの魅力に負けてイッてしまったことになるからだ。

「〜〜〜ッ!!」
渾身の力で射精を食い止める。きゅんきゅんとこみ上げる直前の感覚が、かろうじて冷めていき、体の奥に引っ込んでいくのが分かった。

「だめですよ。ほら!」

 しおりは突然僕に抱きつき、大きく脚を開いて、ペニス先端をオンナ表面でこすりつけた!
「うああ……」
再び多幸感がこみ上げ、絶体絶命のピンチに陥る。
「ふふふ……どこまでガマンできるかしら?」

 しおりは亀頭先端を手で掴んで振り回し、やわらかなオンナ表面に強くこすりつけてくる。僕は腰を引いて逃れようとしたが、その上を行くしおりは、力強く腰を突き出した。

 すぐさま、対面立位で締め付けられた。

「我慢してみてください。ほら……ほらほら……」
しおりは僕のお尻をがっしりと、大きな手で掴んで、強く僕の腰を揺り動かし始める。

「あああ〜!!」
僕は彼女の首筋に顔を埋めるような格好で、腰を引いて脱出を図ろうとしているが、その引けたお尻をムリヤリ両手で前に突き出させ、ペニスをオンナでいじめ抜く!

「もう気持ちよくてたまらないんですか? かわいい……」

 ズッシュズッシュと強制的に僕の腰を前後させ、しおりは腰をゆったりと左右に揺らしてオンナの味わいを変えてくる。ときおり激しく僕の腰を左右前後にひねりながら、飽きの来ない快楽を送り込み続けた。

「ほら……ほらほら! 我慢できるんですか?」
「うああー……だめえ! 出ちゃうッ……! くうう!」
僕は何度もこみ上げる強烈な股間のくすぐったさに、そのつど堪えきって、多幸感を抑えつけるのだった。

「ほらほらほらほらっ!!」「ああああ〜っ!!!」

 どくん!

 急激に絶頂感が高まったかと思うと、僕は我慢の限界を超え、自分の意志に完全に反して、精液を放出させ始めた。

 びゅくくく〜〜〜!!!
「あん! いっぱい出てる……すごい……」
しおりはお尻をブルルッと震わせた。膣がバイブして、さらにもう一度絶頂感を送り込んできた。

 お尻の穴から股間へ、そして痺れるような全身の心地よさに包まれ、何もかもわけが分からなくなっていく。しおりの太い生足が僕の腰を包み込んで、ぎゅうっぎゅうっと絞るようにオンナを締めた。

 数分間、射精が止まらなかった。その間、僕はしおりに抱きしめられ、優しく見下ろされていた。

「はう……はあはあ……」
やっと脈打ちが止まった。

「いっぱい出しましたね。さあ、もっと愉しんでくださいね……新しい世界で。」

 しおりが立ち去ると、目の前の風景がぐにゃりと歪んだ。ああ……僕はこの魔の世界から二度と抜け出すことができないんだ。そして、セックスのみ、射精のみをし続ける快楽天国の中で、永遠を過ごしていくことになる。

 それはすぐに訪れた。

 僕は湯船に尻餅をついて浸かっていた。浴槽は相当広くなっていて、先の方まで見えなくなっている。世界のどこに行っても、こんな広大な浴槽は存在しないだろう。生ぬるいお湯は、いつまで入っていても飽きさせることのない適温だった。精神世界でもあるため、実際の浴槽と違って、永遠に入っていられるのだった。

 僕の周囲には、すでに大勢の裸の女たちが、僕を取り囲むようにして湯に浸かっていた。桜色に染まったなまの肌がとても妖艶だった。

 僕は周囲にまとわりつかれた女体の感触に感極まり、きゅ〜んと股間がペニスをくすぐったく疼かせるのをどうすることもできなかった。

「〜〜〜ッ」
周囲を抱きしめられただけで射精なんてしたくない!

 だが、もはや僕はレベル1の状態に戻されており、いや、それよりもはるかに弱体化してしまっていたのだった。

 男子中学生よりも敏感で、永遠に射精できる性欲の固まりへと、肉体改造が進められた。

 これにより、絶頂してもすぐに多幸感がこみ上げるペニスになってしまっている。

 精液は四六時中パンパンに溜め込まれ、ずっと抜いていないのと同じようになっている。

 そこへ大勢の長身女性が全裸で僕に抱きついてきて、湯船の中で温かい体を押しつけ擦りつけしてくるのだ。大小さまざまな乳房が滑り、広い浴槽の中で数本の太ももが僕の両脚に密着する。

「もう逃げられないんだから、我慢しなくていいのよ?」
優しいお姉さんが、湯船の中で怒張しているペニスの裏スジを、人差し指でつつっと撫でた。「あひい!」

 どばばばっ!

 これまでにない射精だった。脈打ちの速度がはるかに速く、しかもそれが何分も続く。その気持ちよさは、これまで一度も味わったことがない、えもいわれぬ極上の快楽であった。

 お姉さんは脈打つペニスを、さらにギュッと大きな手で握りしめた。すると律動はいつまで経っても収まらず、精液はどんどん吐き出されていく。体液は湯船を漂うことなく、どこかに消えていってしまうようだった。

 射精が終わった直後に、生殖細胞が再び瞬時にして満タンになる。全身が敏感すぎる性感神経の固まりとなってしまっていて、そこへ優しい女手がギュッとペニスを握りしめ、圧迫し続けてくれている。やわらかい手のひらがしっかりと包み込むと、すぐに直前の多幸感が爆発を誘発してしまう。

 そのため、ずっと射精が止まらなくなってしまったのだ。

 背後でぴったり密着する長身女性の腰が浮いた。おっぱいが僕の背中にこすれている。両側からはお姉さんたちの手が伸び、上半身や脇の下や乳首をコチョコチョかわいがってくれていた。

 僕の腰は後ろの女性によって持ち上げられた。すると、前方にいた女性が手コキをやめ、潜望鏡フェラに移る。

「うああ!」
口腔内におさめられたペニスは、ねぶるように蠢く舌の動きと、ゆっくりペニスをしごくふにふにした唇の圧力に負け、次から次へと射精し続けた。

 さらに数時間かけて、何人もの手や舌やおっぱいがペニスを包み込む。彼女たちは交代しながら、脈打つペニスをいたぶって愉しんでいた。

 1人がペニスをオンナにあてがい、僕は上半身を持ち上げられての騎乗位に持ち込まれた。

「あはっ、あははっ……気持ちいいぃ……」
僕はさらに精液を噴水のように膣内にぶちまけ続けた。この異世界では妊娠などという機能は初めから皆無だ。出し放題だ。もはや、それに対する違和感をいっさい感じることができなくなっていた。

 お姉さんたちは交代しながら、次々と挿入してきた。玉袋も細い白魚のような尖った指先でくすぐられ、こねくり回される。お尻の穴にも、細い人差し指と中指がねじ込まれた。

 僕の唇はたえず誰かの口や舌に犯され、乳首は手や舌でこねくり回され、つまんでは引っ張られる天国だ。

 次々と浴槽に入ってくる美女たち。こうして、異性には決して困ることのない過剰な世界に囚われ、僕は彼女たちのすべての器官で快楽を与えられ続け、精を奪われ続けていった。

 つつかれただけで射精してしまうペニスは、交代で締め付けられるオンナの感触になど耐えられるはずがなく、一秒も休まずに爆発し続ける。交代時に引き抜かれ、次の女性にバトンタッチする短い間でさえ、誰かの手が激しくペニスをしごき上げ、快楽を途切れさせることが絶対ないよう、群がられてしまっていた。

 決して飽きることも痛むことも絶望もなく、理性を失って永久の快楽に囚われた身。それ以上の天国など、他にあるのだろうか。そのくらいに強い快楽の渦に、僕は我を忘れて没頭し続けるのだった。



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