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ソープ嬢1−12



 ここは思いきって、座位での戦いを選ぼう。

 密着度は高くなり、相手の強化された攻撃力がさらに高まる危険性は、もちろん覚悟の上だ。

 今のしおりは、全身とことんまで強化された風俗嬢なのである。肌がこすれ合うだけでも、こちらに性的なダメージが来る。挿入に加えて、全身ズリズリ攻撃されれば、一気に精力を失うことも考えられる。

 さらに、湯船の中での結合ということを考えれば、そういう強敵を相手に、長期戦を強いられることも予想され、ますます不利な展開になってしまうかも知れない。

 だが、一度相手の弱点を突くことができれば、一気に形勢逆転を図ることもできる。ピンポイントで見つけ出せば、そこを重点的に責め、そのまま絶頂まで容赦しない。そうやって勝ってきた経験も、いくつだってあるんだ。

 僕は浴槽に浸かり、尻餅をついて、足を前に伸ばした。上半身の半分ほどが、湯船から外に出ている状態である。

 それを見たしおりは、意図を察してのしかかってきた。そしてそのまま、座位で結合する。しおりの大柄な上半身が僕に覆い被さった。

「うぅっ……」
ペニスに襲いかかる、やわらかで心地よい感触!

 まるで童貞が初めて結合したときのような、とろけそうな感覚に、一瞬我を忘れてしまう。

 やはり、侮れない相手だ。

 レオター時代のしおりも、それなりに強化されてここに召喚された。しかし、今の彼女は、それを遥かに超えた徹底的な磨きがかかっている。

 それは、もちっと密着する全身からして違うものだった。吸い付くようなみずみずしさ、湯船に暖められたやわらかで温かい女体だ。

 滑りの良さも極上で、僕の胸板に潰れる大きな乳房の感触も心地よい。さらにお腹も、生足も、しっかり僕にはりついてくるのだ。

 しおりは僕の首に手を回し、やや見下ろすような体勢で、さらにぎゅうっとペニスを締め付けた。

 さらに僕にダメージが来る。過去に一度勝利したしおりの”それ”では、もはやなかった。

 先端に集中してはりついてくるヒダは、裏スジの一番気持ちよいところにしっかり吸い付き、ゴシゴシこするように蠕動する。それでいて根元からしっかり咥え込んで、ぎっちりと甘美に締め上げてくるのだった。

 並の男性では、今この瞬間に射精が始まってしまってもおかしくはなかった。

 精力が急激に減ったのを感じる。思った以上に苦戦するかも知れない。

 しかし、これは愛し合っての行為でもなければ、遊び・楽しみの行為でもない。忘れてはいけない、これは生死を賭けた、ギリギリの戦いなのだ。

 もしここで、僕がイッてしまったら、その時点で敗北となり、永遠にこの魔界の塔に閉じ込められることになるのだ。快楽と女の魅力に負け、異世界の中で、永遠にその快感の虜となってしまうのである。魂さえ抜け出せない世界で。

 僕は勝ち続けなければならない。最後の最後まで。それ以外の快楽、女体で精子を出してしまうことは、絶対に避けるべき敗北なのである。

 だから、どんなにいい気持ちであっても、それにほだされてはいけないんだ。

 しかし、それにしてもしおりは美しすぎたし、からだが大きく、胸も大きいのに、足は細く引き締まり、ウエストのサイズもいい。そうして、手も脚も全身も、膣に至るまで、ソープ嬢として鍛え抜かれた状態で、僕の前に再び現れたわけだ。

 その肢体が織りなす、めくるめく妖艶な快楽は、そんな僕の決意を揺るがすに十分な魅力を誇っているのだった。

 しおりはゆっくりと全身を上下させ、自慢のオンナでペニスをしごき始める。すると、さっきよりもさらに強くやわらかく、ペニスの敏感なところがこすりあげられ、なおかつ全体を揉みしだくように大きなうねりが発生する。彼女は呼吸に合わせてリズミカルにペニスを締め付けながら、座位のスローセックスを始めたのだった。

 むにゅむにゅと乳房やお腹が僕の全身にこすれていく。本当に僕の肌細胞を引っ張っていくような吸い付きの良さで、ぎゅみっ、ぎゅみっと音を立てながら、名残惜しそうに肌と肌が離れ、柔らかな感触が上下してズリズリと僕の全身を滑っていく。首に腕を回された状態で、この全身コキから脱出する術もない。

 僕もゆっくり腰を上下させる。似たような体勢で勝利に持ち込んだときは、腰だけを妖しく前後に滑らせるように動かし、ペニスがオンナ内部を最大限刺激できるように調整していって、ついに性豪を倒したのだった。しおりにも同じ目に遭ってもらおう。

「……さすがですね。でも……私は今、普通の女ではないので……」
しおりは息を乱すことなく、さらにゆったりと上下運動をくり返した。こちらの攻撃は、たいしたダメージになっていない。

 強化されているのは、攻撃力だけではない。性感に強く、なかなか性感神経が反応しないようになっていた。楽しむ相手という意味では不感症に近い。が、戦闘では、鉄壁のガードとなるのである。

 僕も必死に腰を調整しながら、彼女が感じるポイントを探り当てようと努め、持ち前の攻撃力を発揮して、オンナを攻撃し続ける。しかしそれでも、余裕の表情を浮かべる彼女の顔を上気させることまでは、どうしてもできなかった。

 なかなかダメージに繋がらない中で、思った以上にこちらの精力消耗が激しい。ペニスは絶えずオンナでヌブヌブされ、童貞同様の快感を受け続けてしまっている。

 僕が瞬殺されずに済んでいるのは、これまでの経験によって培われた防御方法を全力で駆使していることと、レベルによって溜め込まれた精力、そして僕自身の気力が支えてくれているからだった。しかし、いつこの砦が崩壊してもおかしくないくらい、しおりの単調な上下運動が、かえって僕を責め苛むのだった。

「どうですか? きもちいい? ……ふふっ、我慢すると苦しいでしょう? いいんですよ、このままイッてしまっても……受け止めてあげます。」

 しおりは決して、体勢を変えたりスピードを変えたりしてこなかった。座位で抱き合ったまま、ひたすら一秒に一回上下するくらいのペースを保って、スローセックスに徹するのだった。

 もっとゆっくりでもかまわない積もりらしい。そういうところにも、彼女の余裕と、一定のリズムでペニスを高め続けようとする彼女の作戦が垣間見えた。

 つまりしおりは、余裕で長期戦を乗り越える自信があるということだ。この体勢、ペースのままで、僕の精力を消費させ続けて、ついには精液を絞り出す自信があるということだ。

 その自信は、強化された彼女の実力によって裏付けられていた。密着する彼女の肌、ペニスに合わせたかのような凄艶すぎるオンナ内部。僕のガードもかまわず、ペニスの芯にまで快感一色に染め上げることができる。

 こちらの頼みの綱は、それなりに高い精力と、気力ばかりとなる。これまで経験を積み重ね、レベルを上げてきたので、こちらがその気なら、高い精力で長期戦もできるようになっている。しかし、その精力もガンガン削り取られてしまっているのが現状だ。

 このまま長期戦というのは危険である。

 最後の頼みの綱が気力だけという状況に陥れば、それこそしおりの女体にいいように絞り尽くされてしまいかねない。

 こういう”カタい”敵に対しては、弱体化攻撃を併用するのが一番だ。女体のツボを、相手に気づかれないように細かく愛撫してやる。その愛撫ダメージは小さいが、ジャブのようにあとからジワジワ効いてくるという性質を持つ。そうして鉄壁のガードを打ち破れば、勝機も見えてくる。

 しかし、僕たちは今、座位で密着してしまっている。これでは彼女の背中やお尻にしか手を伸ばせず、弱体化攻撃は不十分となってしまう。

 無論、密着してズニュズニュ上下しているということは、しおりにとっても心地よいはずで、ペニスの感触も彼女を感じさせている。わずかではあるが、彼女も密着によってダメージを受けるリスクがある。

 だが、そのリスクも、彼女の鉄壁のガードによって守られ、それが彼女の自信に繋がっている。

 弱体化攻撃をするためには、この密着から離れる必要がある。しかし、彼女はそれを許さないだろう。主導権は相手に握られており、離れようとしてもしつこくしがみついてくるに違いない。無理に手をねじ込んで弱体化攻撃をしようとすれば、僕のジャブ攻撃は、すぐさましおりにばれてしまう。

 この密着状態である限り、ヘタに動けばジャブ攻撃も読まれてしまい、しおりは間違いなく防御に身を固くするはずである。そうなったら、作戦は失敗となってしまう。

 ゆっくり上下させ続けるだけで、ペニスを射精させられる名器の持ち主だ。それだけに、体勢を変えたり、余計な作戦変更を迫ったりすれば、かえって早くこちらにピンチが訪れてしまう結果となるわけだ。弱体化は不可能だ。

 そうなると、さらに長期戦に持ち込んで精力の削りあい、我慢強い方が勝つという消耗戦になるほかはない。だが、おそらくしおりは、そんなことも織り込み済みだし、もちろんこちらの勝ち目はなくなってしまうだろう。

 作戦変更もできず、弱体化をばれずに行うことも難しい。そんな中、しおりは容赦なく、ズリズリと全身で僕の体をこすりあげていく。大きな乳房が、僕の顔面と胸板を滑っていった。

 一度湯船に浸かって、お湯を持ち上げるようにして何度もおっぱいを顔に押しつけてくるのだった。

 まずい情勢だ。ジワジワ追い詰めるつもりが、いつしかこちらが防御一辺倒に陥っている。こちらの腰使いによる反撃は、彼女のダメージにあまり繋がらず、かえってペニスを一層強いしごきと締め付けに晒すだけだった。

 このままでは射精してしまいかねない。精力の残りも少ない。危惧していた、気力だけの戦いが、だんだん現実味を帯びてきた。

 しかし、ギリギリで勝つということがあっても、それは敗北と一緒なんだ。回復ができない五重塔のステージ。意地の悪い姉が仕組んだ、巧妙な快感の罠。

 辛勝したとしても、休んだり回復したりがほとんどできず(できても少量)、すぐに次の戦いに向かわなければならなくなっている。しかも、進めば進むほど相手は当然強くなっていく。次はこのしおりの3倍の実力者か、文字どおり3人のソープ嬢が相手だ。

 イク寸前に追い詰められて3人に取り囲まれたら、それこそ戦闘開始と同時に射精、僕の負けが確定してしまう。あくまで、精力にかなりの余裕・余力を残して、しおりに勝たなければ意味がないんだ。

 一気に事態を打開するしか手はない。

 僕は座位での結合を外して体勢を立て直そうとした。

「ふふっ、だめですよ……」
しかし、しおりがさらに僕にしがみつき、ぐっと腰を落として、再びペニスを根元まで飲み込んでしまう! いくら腰を引いても、尻餅をついている僕の方が断然不利で、それ以上に彼女の方が腰を突き出せば、どうしても結合から逃れることができない。

 しおりはこれでもかとペニスを締め上げた。
「うはっ……ぁ……」
まずい……精力が尽きかけている。

 するとしおりは、おもむろに右手を解いた。両腕が僕の首に巻かれていたが、半分ほど解放された形だ。ゆったりとした上下運動に合わせているので、腕の動きも遅い。だが、彼女が次に何をしようとしているのか、僕には読むことができなかった。

 しおりが伸ばした手の先にあったのは、浴槽の縁部分だった。彼女がその一部分を押すと、なんと隠れスイッチが現れたのだった。

 僕が手を出して止めるより早く、彼女はスイッチを押した。まずい、間違いなくこれは、何か快感を増幅させる効果のある罠に違いない。ピンチのところで、さらに快楽が増すのは致命的とさえ言える。

 ごぼぼぼぼ……

「!!?」

 突然、湯船全体が激しく泡立ち始めた! しまった、銭湯によくあるジェットバスだ!

 大量のバブルが、浴槽を満たす。しおりは再び僕に抱きつくと、またゆったりとした上下運動を始める。

「あうう……」
ブルルッと震える。

 浴槽の底から湧き出す大量の空気が泡となり、僕のお尻も玉袋も脇腹も、くすぐったく滑っていく。

 まるで大勢の女性に全身を愛撫されているみたいに、全身あちこちが心地よく泡に刺激されてしまう。

 とりわけ玉袋への刺激がたまらなかった。しおりの女体と膣がこれでもかと僕をイかせようとしているところへ、玉袋やお尻の穴まで泡の力で刺激されたら、残りわずかの精力にも大ダメージになる。

「どうですか? 体が見えないのにいい気持ちになっているって、興奮します?」
「うあああ!」

 さっきまで見えていた女体も見えず、泡によって隠されてしまっている。それなのに、快楽はさっき以上に強まっているのである。

 しおりの甘い囁きが、決定打となった。

 一気に射精直前に追いやられる。きゅ〜んとくすぐったく疼く絶頂直前の感覚が、急激に拡がっていく。我慢しようとしても、気力を振り絞ろうとしても、しおりのオンナと玉袋を直撃する泡に阻まれ、どうしても堪えきることができない!

「あああ! だめえ! ……射精したら……だめっ……うわああっ……」
どんどん強くこみ上げる多幸感。イク快感と引き替えに、もはや元の世界には戻れないという恐怖さえ、しおりの上下運動は妖しく削り取っていく。

 もはや我慢の限界だった。渾身の力を込めて射精を引っ込めようとしても、それ以上に多幸感が強く、どうしても脈打ちを制御できない!

「ほら。快感を耐えようとすると苦しいでしょう? いっぱい中に出してくださいね。もう、がまんしなくても、いいんですよ?」
さらに耳元に優しい囁きが加わり、その吐息が耳をくすぐるので、僕は一瞬、脱力してしまう。

 どばあっ! どびゅびゅびゅびゅっ!

「かはあっ!」
大量の白濁液が、我を忘れる快楽を伴って、しおりの膣内を満たしていく。

 いつもの数倍の快楽、律動速度、射精量、絶頂時間。

 一度出始めたら、もはや完全に制御不能に陥る。頭の中が真っ白になり、ただただ、精液が飛び出していくに身を任せるしかできなかった。

「ふふふっ……私の勝ちですね。」
「ううっ……」
「また、どこかでお会いしましょう。」

 精をたっぷり身に受けたしおりは、結合を解いて立ち上がる。僕は放心状態となり、射精の余韻に我を忘れていた。彼女がいつ姿を消したのかさえ、覚えていなかった。

 呆然としていた僕が我に返る頃には、周囲に、小柄でセクシーな女性たちが大勢取り囲んでいた。

 みんな140センチ台ではあるが、大小さまざまに肉付きの良い乳房、妖艶なヘアスタイルと表情は、おねえさんっぽさを存分に醸し出している。背が低いのに色っぽいというギャップが、男心をくすぐった。

 僕には立ち上がる隙さえ与えてもらえなかった。彼女たちは一斉に、湯船に全裸で入り込んでくる。そして、自動的に浴槽が広くなっていき、同じ湯船に入れる人数が、100人1000人と急激に増えていく。僕はその真ん中に足を投げ出して座らされているのだった。

 セクシーな小柄女性たちは、次々と交代で僕にのしかかり、座位で結合してくる。一人目がペニスをオンナにおさめたとき、すでに快感に耐性がなくなっていたペニスは、一気に爆発していく。さっきと同じように、大量の射精を余儀なくされた。

 イッた直後にもかかわらず、おねえさんはズリュズリュと小さな体を上下させ、ペニスを一気にしごき立てる。すると、ペニスは萎える暇もなく、瞬時に回復、さらに絶頂前の多幸感が訪れた。

 1人の女性につき、必ず2,3回は射精させられる。絶頂時間が数分にもおよび、その間中、僕は快感一色に染まってしまう。しかし、出した直後に、またあの多幸感に包まれ、その感覚から一秒たりとも逃れることができない。そして、ひっきりなしにオンナにおさめられてヌムヌムしごかれ続けているので、すぐさま精液が飛び出してしまう有様なのだ。

 つまり、僕の時間のほとんどは脈打っている時間となり、ほんの1,2秒、射精が収まったところで多幸感に苛まれる……その繰り返しとなった。

 胸板が平らな女性は、しかしお尻がしっかり膨らんで小柄、可愛らしかった。それでいてその表情はあくまで色気に満ちあふれているのである。彼女が挿入に持ち込むと、さらに射精が止まらなくなる。

 周囲の女性たちも、僕にはりついた。おっぱいや生足やお尻などを側面からこすりつけ、背後にはぴったりとしがみつく女性がいた。

 彼女たちは僕の体の空いているところに遠慮なく手を伸ばし、撫でさすったりくすぐったりして、快感を増幅させている。

 のみならず、しおりが仕掛けたジェットバブルが、広大すぎる浴槽すべてに作用し続け、僕の体を滑っていく。女性たちの手の届かないような細かい場所にも、精密に泡の快感刺激が加えられた。

 前後から密着され、交代ではりついたり挿入したりしてくるので、脈打ちの速度はうなぎ登りに速くなっていった。

 それでも、僕は気絶することもなく、狂うことももちろんなく、出し過ぎて疲れたり痛んだりもしない。浴槽に何時間も浸かっているのに、決してのぼせることもないのだった。

 これから何ヶ月も、何年も、1億年でさえ、この浴槽に浸かり続けているのかも知れない。そうして、一秒も休むことなく、イキ続けることになるんだ。

 その精のエネルギーは、この塔の住人たち、魔族の糧となる。僕はまさに、その精神エネルギーを永久に吸い上げられ続ける“エサ”なのだ。

 敗北してしまった以上、もはや逃れる術はない。浴槽で背中を支えられながら、僕はお姉さんたちの肉体に酔いしれるばかりとなった。

 その天国を、我も忘れてむさぼり続ける。その快楽は、もはや僕から思考を奪うほどに没頭させる。心の底から、これを受け入れて、僕は快楽の園に遊び続けるのだった。



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