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ソープ嬢1−7


 僕は石の上に立った。

 この石は、対しおり戦のために用意されたものだ。つまり、背の高さを合わせ、僕と彼女の目線が合うような調節役というわけである。

 それというのも、それだけ僕の方が背が低く、しおりの方が頭一つ分背が高いことを、如実に物語っているわけなのである。

 それなら、この設備を使わない手はないだろう。これによって、頭一つ分の背のギャップを埋め、体勢を変えずにさまざまな行為を致すことができるのである。

 当然、立位スマタも可能となる。

 挿入戦には向かないかも知れないが、生足にペニスを挟み込むのなら丁度いい高さとなる。太もものむっちりしたスベスベにゅるにゅるの感触は、しおりにとっては最大級の武器となり、僕にとって最大級の脅威となる。だが、同時に、僕にとってオンナ表面を最高の武器で攻撃でき、彼女にとってはもっとも快楽の誘惑に晒されやすい体勢となるのだ。

 正直、しおりの大きくって細い素足は、あまりに魅力的だ。その太ももが織りなす快楽は、僕の想像を遥かに超えるものであるに違いない。

 スマタはフィニッシュ技であり、それで射精させることができなくば失格とも言える。当然彼女は、レオター時代などとは比べものにならないくらいに、その点は鍛えられているはずだ。

 細く引き締まった生足、それでいて、ちょっと内股になればしっかりペニスを丸ごと包み込むことができる、女性的な膨らみも持っている。そこにオンナ表面のやわらかさが加われば、まさに鬼に金棒状態である。大人の女性の細さと、どこまでもめり込む内股のするりとしたみずみずしい感触は、絶品極まるに違いない。

 攻撃力だけでなく、オンナ表面にこすれるペニスの感触にも、ある程度の耐性はつけてきているだろう。これまで数知れない男根を、そのワレメスジと太ももの魅力で昇天させてきて、なおかつ肉棒のこすれる快楽に負けずに、仕事をこなしてきたという体の強化が為されているからである。

 それだけ攻防ともに鍛え抜かれた風俗嬢のスマタに、あえてペニスを晒そうという覚悟だ。

 鍛えられているとはいっても、やはりそこが敏感な性感帯であることは変わらず、僕のこれまで培ってきた経験があれば、きっとしおりちゃんを倒すことができると踏んだ。

 また、本番挿入とスマタは似て非なるもの。結局は擬似的なものに過ぎない。例えるならビールと発泡酒くらいに違う。そう断言してもいい。これまで、スマタも本番挿入も数知れず味わってきて、やはり女性器そのもののやわらかく締め上げる何とも言えぬ感触は、擬似的に出し切れるものではない。

 これまで何度、その膣内に射精してしまいたい衝動に駆られたことだろう。心を鬼にして、その誘惑を振り切ってきたのである。強化されたとはいっても、数多くの戦線をくぐり抜けてきた僕にできない相談ではないはずだ。

 僕が石の上に立つと、しおりはしめたとばかりに僕に抱きつき、案の定、生足でペニスを挟み込んできた。頭の高さは同じでも、スタイルのいい彼女の足は長く、ほんのわずかかがみ込むような体勢で、オンナ表面、両脚の間にペニスを包み込む。

 あえて少しかがんだのは、もちろん、オンナ表面でペニスをホットドッグするためである。上と左右からみっちり包み込んで、よりペニスを快感に晒すのが目的だ。それも予想の範囲内。

 しっとりシコシコした生足の肌触りは、いつまで経っても慣れるということがない。そのやわらかい肉の圧迫も、やはり気を抜けばいつでも射精させられてしまう。女性の体はどこまでも神秘的である。

 だが、これは愛情や楽しみでやっているのではない。生きるか死ぬかの戦いでもある。うっかり快楽に負けてイッてしまえば、ここから永久に出られなくなるんだ。快感に負けてはいけない。

 しかもしおりの肌は極限に磨き抜かれ、そこにしみいるようにたっぷりローションが滴っている。これは今までの女敵とは、やはり比べものにならない攻撃力だ。包み込まれているだけでも、絶品の感触がペニス全体に染み渡っていく。

 僕は気を取り直して、こなれた仕方で腰を前後させ始めた。なるべくオンナ表面に強くこすれるようにしつつも、ペニスが快感にあえがないように調整した動きである。ほぼ一方的に、敵にダメージを与える術を、僕はすでに身につけていた。

「んっく……さすがですね……」
しおりちゃんはサッと顔色を変え、性感の興奮に頬を染めた。僕の腰使いは、こちらのダメージを最小限に抑えながら、最大の快感を与える効果を持っている。その技に彼女はしっかり感じ始め、こちらの腰使いに酔いしれてしまう。

 これなら、互角以上に戦えるぞ。彼女の生足はあくまで侮れない絶品だが、気を抜かなければ射精させられることはない。このくらいの快楽なら、これまで何度も乗り越えてきたんだ。

 しおりの反撃。彼女も腰を前後させ、ペニスをしごき上げる。

「ううっ……」
さすがに技術を叩き込まれ、鍛え上げられた肌に妖艶な腰使いだ。オンナ表面でズリズリされると、いい気持ち過ぎた。

 挟まれているだけでもジワジワ精力が消費されてしまうのに、かてて加えて太ももの力の入れ方や、両脚およびオンナ表面での締め付け方、腰使いは熟練そのものである。さすがに、あまたの男根をこの部分でしごき倒した風俗嬢、という触れ込みなだけのことがある。

 みっちり密着しながら、ローションの力でヌリュヌリュとなめらかに動き、柔らかさときめの細かさとスベスベ感と、オンナそのものにかなり近い締まりが演出されている。その吸い付く部分でにゅうるり、にゅるりと悩ましい腰使いで前後されると、ペニスは根元から先端まで生足に悦ばされるのだった。

 大柄なしおりの腰回りは、思った以上に厚い。スレンダーな体型でありながら肩幅が広く、その肩幅に合わせるような巨乳を僕の上半身に押しつけムニムニさせている。ウエストや腕は細く、脚も大人の女性の引き締まったスレンダー体型でありながら、ぷりっと膨らんだ内股やお尻はあまりに女性的だ。

 そのため、ペニス先端が彼女の股の裏側に飛び出すことはほとんどなく、彼女が腰を前後させても亀頭先端まですっぽり覆われることが多かった。裏側に突き抜けることのないペニスは、どこまでもやわらかな肉に包まれてしまっている。

 ペニス上部にはしっとりしたローションまみれのオンナ表面がズリズリとこすられ、生足に加わる部位としては極上の密集器官に包まれる、とんでもない心地よさだった。

 普通の男性なら、さんざん高められたあとにこんなスマタをされたら、まず耐えきれないだろう。スッキリ射精して大満足といったところか。もちろん、僕がそうなるわけにはいかない。ぐっと快楽を堪え、やわらかい肌のしごきに耐え続けて、ダメージの軽減に努めるのだ。

 僕が腰を振る時には、ペニスへの快楽を最小限にするような動きとなり、彼女が腰を振る時には、オンナへの快楽を最小限にするように調整される。同時に、お互いの性器がもっとも心地よくされるように調整される。僕は百戦錬磨の実戦から、しおりは強化された段階での擬似的な記憶と強化から、それぞれの動きを獲得していた。

 もちろん、敵が攻撃してきた動きに対し、こちらは最大限ダメージを小さくするように構え、相手も、僕の動きに対して防衛の姿勢を取る。

 こうして、お互いに腰を振り合って、精力を削り合う戦いとなった。同時に腰を振り合う時もあるが、たいていは数回ずつ交代で、僕と彼女が腰を振り合うようになる。そうでなければ、相手の攻撃する腰の動きに合わせながらなおかつ敵のダメージを最大化するという、複雑な計算と難しい動作を要求されてしまうからだ。

 僕自身、そうした動きがとれないわけではない。現に同時に動いている時にはそうしている。

 だが、思った以上に太ももの感触が心地よすぎて、つるんとした生足の快楽に、複雑すぎる動きは不適切でもあった。一気呵成に勝敗を決めるよりも、お互いに精力を温存し合いながら攻撃を交代させていく方式の方が、まだ勝算をつけやすい。それはどうやら、彼女にとっても同じ都合のようだった。

 しおりはしおりで、快楽に苦しんでいる。腰の動きに乱れが生じ始め、オンナ表面にたたきつけられるペニスの攻撃に、悩ましい腰のくねりを余儀なくされた。それがカウンターダメージになり、ペニスを妖しく揉みしだく効果を生み出して、かえって僕の方にも心地よさが送り込まれてしまう。

 僕の方もかなりキツい。しおりちゃんが前後すればするほど、僕は守り切れずにどうしても股間の快楽になびいてしまう。何とか堪えようと踏ん張るが、それをも打ち破るほどのプルプルの内股がヌリュヌリュしてきて、甘いくすぐったさに酔いしれずにはいられない。

 精力がどんどん減っていく。こちらも負けじとオンナ表面を攻撃するが、お互いに消耗戦で、全身じわじわと絶頂に向かって落ち込んでいく。彼女が果てるのが先か、僕の方が先か。かなり苦しい戦いになってしまった。

 彼女の攻撃力を侮って、本番とスマタが違うなどと豪語したのは誤りだった。

 しおりの内股は、これまで闘ってきた生足よりもはるかに具合がよかった。いや、まるで様相が違うんだ。それは磨かれた肌やテクニックだけでなく、風俗嬢として生まれ変わった時に彼女の中に宿った、擬似的でも百戦錬磨の経験がそうさせているのだった。

 ある意味では、単純な挿入よりもはるかにいい気持ちにさせられてしまう。それだけの技術を、腰使いを、しおりは身につけ実行しているんだ。

 さらに、どうやら彼女の高い精力を、計算に入れていなかったようだ。高をくくっていた。消耗戦にいたって、なかなか絶頂しないしおりのがんばりに驚かされる。

 こちらの攻撃を耐え抜き、ダメージを最小限にしながら、なおもたっぷりと精力を温存させるソープ嬢。それだけの精力がなければ、肉体を駆使した性的サービスなどできないのかも知れない。

 こっちの攻撃にまるで絶頂の気配を見せないしおりちゃん。

 一方で、かえって僕の方はどんどんピンチに立たされている。残り精力は、どうやら彼女の方がまだ上回っているようなのだった。どこかで大きく挽回しないと、勝てる可能性が狭まってしまう。

 忘れてはいけない。この五重塔では、辛勝は敗北なのだ。勝ちさえすればいいのではなく、勝ってなおかつ精力を温存し、わずかな回復があるかないかの状態で、すぐに次の戦闘に入る仕組みになっているんだ。だから、やっとの事で勝ち残っても、イク寸前にまで高められてしまっては、次の戦闘で瞬殺されてしまう。余裕勝ちの状態に持ち越すように考えて動かなければいけない。

 しおりはさらに容赦のない攻撃に移ってくる。彼女の方は、辛勝しようと何だろうと、僕を射精させればいいだけの話だ。ペニスを気持ちよくして、精液を出させる。この世界では、女たちの目的はそれだけである。これまでも、彼女たちはよってたかって、僕を射精させようと、あの手この手で下半身に迫ってきたのである。

 彼女は太ももをさらに締め上げ始めた。女性的な弾力がなおさら強くペニスを締め上げ、それでいてどこまでもめり込む魅力に満ちあふれている。それだけ締まっても、なおもぬるんぬるんと滑らかに腰が動き、どこまでもペニスをしごき続けるリズミカルな動きが、途切れることなく凄艶に続けられているんだ。

 しおりはさらに、足先を交差させるようにしてペニスを強く挟み込んだ。膝から先は交差し、それによって太ももは一層強く挟み込まれてしまう。そして、妖しい腰使いでペニスを徹底的に追い詰めた。

「うああ!」
僕はブルルッと震える。ガマンし続けるが、どうしても彼女の内股の甘く優しい締まりに打ち勝てない。いつ射精してもいいくらいの刺激だった。

「気持ちいいですか? もう、あきらめてはどうですか? いっぱい出せば、ずっとこんないい気持ちのまま過ごせるんですよ?」「くっそ……負けない……」

 射精させられてたまるか。イったら負け、何もかも終了だ。天にも昇る心地よさを感じながら、僕は絶頂感の訪れを渾身の力で食い止め続けた。

 背の高さが同じなために、上半身もギュッと抱かれてしまっている。身動きがとれない。大きな乳房が僕の胸板をかわいがり続ける。

 単調だがリズミカルに、しおりの太ももが猛威をふるい続ける。防御しきれず、生足のシコシコした弾力に精力は尽き果てていく。

 イク直前のあの多幸感がこみ上げてきた。まずい……渾身の力で踏ん張ってこの状態では、イかされるのは何秒後か。

「もうあきらめてください。ね? もしここで私に勝っても、次の戦いで勝てないくらい、イキそうなんでしょう?」「あううっ!」

 絶頂前の強烈な心地よさが何秒も続く。絶頂したら死と同じという思いが、かろうじて射精の脈打ちを食い止めたが、我慢すればするほど、直前の気持ちよさはどんどん大きくなっていき、いつ爆発してもおかしくなかった。

「あああああ〜〜ッ!!」
僕はしおりの上半身にギュッとしがみついた。

 どぼぼぼぼっ! ごぼぶっ、ごぼぼっ……

 しおりの内股から、大量の白濁液が吐き出される!

 射精は数秒で終らず、いつまでも律動し、自分でも信じられないくらいの精液が噴き出していく。

「ふふっ……気持ちよかったですか? この世界の射精は、外の世界とは比べものにならないでしょう……?」しおりが耳元で囁く。僕は我を忘れた。

 やっと射精が終ると、僕は石の上にぐったり崩れ落ちてしまった。出し尽した疲れに浸っているのもつかの間、ペニスは勃起をおさめるどころか、ますますくすぐったく疼き、性欲のたぎりを抑えられなくなっていく。

 肉体改造が始まったんだ。

 しおりは僕を優しく見下ろしながら、足の甲でペニスをススッと撫でさすった。そのスベスベの感触が裏スジにこすれるだけで、僕はまたもや感極まった。

「うああ!」
どばばばあ!!

 さっきと同じ大量の射精が始まる。もはや、絶頂直前の多幸感が途切れることはなく、誰に触れられていなくても勝手に射精してしまうほど、連続してイキ続ける体になってしまった。

「ふふ……これから天国が永遠に続きます。ちょっとした刺激だけで永遠に最高の快楽を味わえるんです。……いつかまた、抱いてくださいね。」

 しおりちゃんは浴場をあとにした。

 次の瞬間、空間が激変する。目の前には、可愛らしい女の子たちが大勢たむろす、奥が見えないほどの大浴場の真ん中に、僕は立たされているのだった。

 彼女たちはみんな小柄な娘で、とても可愛らしい外見をしていた。それでいて、全員20歳以上の大人のレディたちだったのだ。

 小柄でキュートな美少女たちに包まれる。

 びゅる! びゅるうっ!

 その柔肌の感触だけで僕は射精してしまう。こんな状態では、もっとすごいことをされたらどうなってしまうのだろう?

 その答えは、すぐに教えてもらえた。言葉ではなく、体に叩き込まれた。

「……。」

 かわいい娘たちは、終始無言で、ただひたすら、僕の全身とペニスを快楽に晒すことだけに集中していた。全員が、癒すような優しい微笑をたたえていた。

 どこかでゆったりした音楽が奏でられている。リラクゼーション何とかというやつだ。

 女の子たちは交代で僕に抱きつき、女体を押しつけこすりあげる。あえて石鹸やローションを使わず、なまの肌で迫ってくる。しかし、僕を犯し続けるにはそれで十分なのだった。

 太ももがゆっくり、音楽に合わせるように僕の内股を滑る。さらに数人の生足が僕の両脚に絡みつき、5秒でひとコスリくらいの非常にゆったりとしたスピードで、すりすりとこすれていった。

「うあああ……」
大量の精液があふれかえる。周囲を汚すでもなく、いつの間にか粘ついた体液は消滅するのだが、それは精が魔族の糧になった証左であろうか。

 さらに1人の女性が、生足にペニスを挟み込んだ。すると、ペニスの脈打ちが止まらなくなってしまう。交代でどんどん太ももに包み込み、これもリラクゼーション音楽に合わせて、5秒にひとコスリくらいのゆっくりした動きでしごいてきた。

 包まれているだけでも律動が収まらなくなっているのに、ゆっくりねっとり前後されると、えもいわれぬ天国を味わえた。

 動きが超スローなため、生足のそれぞれの部分が個性を持った感触を醸し出していることを、じっくりと味わうことができた。彼女たちの肌細胞の一つ一つが、ペニスの細胞一つ一つを快感一色に染め上げ、ゆっくり動きながら、じっくり性感神経をくすぐっていく。

 脚だけではなく、手や舌や乳房も、同じ動きだった。脈打ち続けるペニスを握りしめ、ゆっくりゆっくり絞るように優しくしごき続ける。

 挿入も、まったく同じように行われた。寝かされた僕に結合し、あえて激しい動きはせずに、ゆっくりしっとり、角度を少しずつ楽しむように、腰を前後左右に揺らしていく。そのつど、オンナ内部が違った感触に変化していって、快感は決して飽きることなく、射精を助け続けた。

 大勢の美女に、手、口、舌、首筋、脇の下、お腹や背中、乳房、太もも、足先、そしてオンナで、何時間もかけてたっぷりかわいがられ続ける。交代しながら、彼女たちはあらゆる肉体の部位でペニスを射精させ続けた。

 触れられただけでドクドクしてしまうペニスは、さらにゆっくりじっくり刺激されることで、いつまでも心地よい天国から逃れられず、イク直前のくすぐったさが消えない中で、何時間も出し続けてしまう。

 何時間、などという話ではない。まさに文字どおり永遠なのだ。スローな動きで全身を撫でさすり、彼女たちは永遠の快楽を、僕のありとあらゆる性感神経にゆったり送り込み続ける。

 音楽で心安まり脱力しながら、僕はペニスを脈打たせ続けた。若娘たちのハリのある肉体は、何人交代しても決して飽きることなく、むしろいや増す性欲に、完全に頭の中は真っ白になり続ける。

 このまま、思考まで停止して、自分が自分でなくなっていくのを、受け入れるしかなくなっている。気持ちいい女体の群の中で、僕は彼女たちのスローセックスに我を忘れ、このまま何億年経ってもかまわないと芯から思えるのだった。完全な快楽天国は、そのまま無の境地でもあった。



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