ねこまた1−3
なんといっても、ネコマタの強みはその魅了攻撃だ。その場にいるだけで、淫気もないのに、雰囲気だけでエッチな気分にさせられるし、妖気を駆使してさまざまな魅了攻撃を誇っている。さっき受けた呪いもその一種だ。そして、本気モードの彼女の声は男の脳天をしびれさせ、心を奪われてしまう。
ある程度なら、魔法防御で何とかなりそうだ。妖気と魔力は、まったく同じ質ではないけれども、重なる部分も多い。ちなみに神の使う神通力と悪魔の使う魔力はほぼ同じものだ。使用者や目的、性質によって言い方を変えているに過ぎない。白魔法だの黒魔法だのに似ている。霊力とも通じている。
もちろん、重ならない面も決してバカにはできない。魔法防御では防ぎきれない、バリアをはってもすり抜けてしまう場合がある。そういう場合は無防備と同じなので、注意が必要だ。相性というものもある。高度な魔法使いともなれば、敵の魔法の質に合わせて自分の魔法の質を自在に変え、魔法防御をすり抜けさせることもできるという。
猫又は妖力の高い怪物だ。こちらの魔力もそこそこにあるとはいっても、油断はできない。まずは自分の気持ちをしっかり持って、敵のビジュアルや雰囲気に惑わされないようにしよう。
それにしても、目の前の猫又はとてもかわいらしい。オレンジ色のショートカットが女の子らしい柔らかさを具えているし、目がパッチリした小顔の童顔でありながら、潤んだ瞳は男を誘うメスの視線を完璧に体現しており、ぷるんとした唇から時折見せる赤い舌がいやらしさを倍増させている。
胸はBカップくらいの、少し控えめな感じではあるが、しっかり膨らみはあり、谷間を作ることができている。小振りながらとても形が良く、いつでも精を吸い取れるようにこちらを向いているので、目がつい離せなくなってしまう。それでいてお尻のふくらみは成熟した女性そのものであり、洋ナシのようなプロポーションは幼児体型ながらもしっかり男を誘えるように出来上がっている。
何より目を引くのは彼女のふとももだ。女子高生のような太さでありながら、若々しくしっとりしていて、肌のきめがものすごく細かくみずみずしい。ツルツルした生足はたっぷりと肉を具え、いつでもペニスを挟み込んで精液を搾り取れそうな武器である。触ったり足を絡めたりしても我を忘れてしまいそうだ。ふくらはぎも膨らんではいるが、足首は引き締まっており、足の形もとても良い。
きっとこれまで、大勢の男たちが、彼女の肢体を見ただけで激しく欲情し、飛び掛っていただろう。微妙な物腰や細かい動きが、すべて凄艶さをかもし出しており、それでいて幼さを残すギャップがたまらない。
その上で、彼女の声が僕をひきつけ、ついふらふらと吸い寄せられそうになってしまうのだ。そこへ連続射精の呪いがかかってしまっている。並の男であればとっくに我を忘れて、さっさと精を噴き出していただろう。
これまでさんざんきれいな女体は見慣れているが、彼女の体はその中でもひときわ美しいほうだろう。気を抜けば見とれてしまう。猫又はあえて性器をこちらに向けて露骨に誘うことはしない。が、その奥ゆかしさがかえって男心をくすぐるのだ。けなげに胸を寄せて谷間を見せながら、つぶらな瞳で僕を見つめ続け、体をくねらせている。
「ねぇ…はやくキスしてよ…」またしびれるような甘い声。だめだ、ここで彼女とキスをすれば連続射精の呪いが深まってしまう。彼女の体液には、男の精子生産スピードを速める力があるんだ。しかし、かすれるような、それでいてしっかりした甘い声は、耳に届くたびに続々と全身を駆け巡ってしまう。これも彼女の誘惑手段なのだ。
まずは視覚と聴覚について、彼女の誘惑を乗り越えなければならない。見ても感じず、彼女の声にもなびかないように、精神の壁を作るんだ。といっても、さっきのキス攻撃で受けた、軽めの連続射精の呪いは、どんどん精子を精巣内で作り出していって、それが性的な疼きとなり、股間がくすぐったくなる。その欲情が、僕の心をこじ開けようとしてくるのだ。目の前においしそうな肉体と甘い声が転がっているのに、見向きもしない心情でいることは並大抵ではない。
ここで目や耳をふさいでしまうのはまずい。見ない聞かないということと、見えない聞こえないということとでは雲泥の差がある。敵の姿が見えないようにしてしまえば、一気に飛びかかられてマウントポジションを取られる。そこまで僕は愚かではない。が、見ていながら欲情しない、魅了されないでいるという強い精神力が求められることになる。
敵の声や雰囲気には妖気も乗っかっていて、それが魅了効果を倍化させている。だからこっちも、幾重にも魔法防御のバリアをはっておく。種類を変えて、数種類のフィルターになるようにバリアを体の回りにめぐらせる。これにかなり助けられているみたいだ。それでも敵の魅力が届いてしまうものの、一瞬で我を忘れるほどにはなっていない。精神力と魔力で敵の誘惑を乗り切ろう。
誘惑攻撃さえ克服してしまえば、こちらのペースで戦うことができる。これまで人外の女たちを数え切れないほどイかせてきたのだから、主導権さえ握ってしまえば勝機も見えるはずだ。
「うなーん♪」猫又はどこからか手ぬぐいを取り出し、頭にかぶった。そして狭い空間の中で、じっと僕の目を見ながらごろんと仰向けになり、さらに回転して体をくねらせながら一回転した。ネコが甘えるときのしぐさだ。
強力な妖気が風のように押し寄せてくる。幾重にも張り巡らせておいたバリアをいとも簡単に突破して、かわいらしい笑顔の妖怪が魅力的に映ってしまう。柔らかそうな体のビジョンが頭の中を駆け巡った。ああ、彼女に触ってしまいたい、抱きしめてしまいたい、そうしたらどれだけ気持ちがいいのだろう。
い、いや、気をしっかり持つんだ。今のは彼女の大技、魅了のダンスだ。狭くない空間なら別バージョンのエッチなダンスもあるのだろう。これを目の当たりにした男は即座に心奪われ、動物となって彼女に飛び掛ってしまう。
射精しつくした男がこのダンスを見せられ、これ以上ヤッたら命にかかわるというときでさえ、激しく猫又に欲情して、自ら命を落とすのだ。それでこそ彼女の恨みも晴らされるというものだ。その秘密は、怒涛のように押し寄せる強烈な妖気だった。猫又の女性的な魅力が強調され、男の欲望を数百倍に膨れ上がらせる恐怖のダンスだった。
魔法防御がまったく無効ではなかったため、一瞬で心を奪われることはなかった。が、相当量の妖気がバリアをすり抜け、僕の脳に到達してしまっている。彼女の頬のスベスベ感やみずみずしさも、首の細さも、肩のしなやかさも、最高に魅力的に見える。何かをささやきつぶやく声がさらに魅惑的に響いている。ましてや彼女の自慢のふとももは、さっき以上に僕の欲情を駆り立ててくる。どうしても触りたくて仕方がなくなってしまう。
ここが我慢のしどころだ。頭の中で走馬灯のように駆け巡る、ネコマタの媚態が僕の心を犯し続けるが、これに精神力で抵抗し続けるしかない。これまでも怪物の誘惑や魅了攻撃は幾度となく受けてきた。なんとしても乗り越えるんだという強い意思で、かろうじてここまで乗り切ってきたではないか。がんばるんだ!
スリ…
猫又は僕に頬ずりしてきた。誘惑に抗おうと必死になっていて、身動きが取れなくなっていたところへ、彼女がすばやく擦り寄ってきて、ネコのように僕の頬にスベスベのほっぺをこすり付けてきたのだ。「くっそ!」僕は後ずさって彼女のほっぺからはなれた。すると猫又は器用に生足を僕のほうに突き出し、自分で内股をさすりながらじっと僕を見つめる「…触ってもいいんだよ?」ま、まけるものか…
そうこうしている間にも精子が急ピッチで溜め込まれていく。キスだけなので程度は弱いものの、時間をかければ命取りになりかねない。ずっとオナニーしていないのと同じ状態に追い込まれ、そこで怒涛の誘惑を受けて負けてしまえば、あっという間に溜め込まれた体液が奪い去られてしまうだろう。
「ほら…さわってえ♪」猫又は僕の手を引き、自分の胸にあてがった。無理に作った谷間に指がねじ込まれる。「ね、足も…」彼女は体をきつく折り曲げながら、再び足を前方に持ってくる。そして僕の手を引いて内股をスベスベとさすらされた。
脳がしびれる感じ。なんて触り心地がいいんだろう。胸も足も柔らかく、ツルツルしていて、それでいて吸い付くようなきめの細かさが手のひらから吸収されていく。猫又はでんぐり返るように体を折り曲げて、四つんばいの体勢から仰向けになった。足がこちらに向いて、オンナが丸見えになってしまう。
こんな狭いところでも、ネコだけに器用に体を曲げて自由自在に動くことができるんだ。僕みたいに体が硬いとそんな芸当はできるはずもない。狭いステージは圧倒的に相手側に有利になっている。
猫又のオンナはパイパンだった。生娘のようなきれいなスジが目の前に突き出される。僕は頬ずりならぬふとももずりを自分の顔面に受けながら、ついふらふらと吸い寄せられ、ツルツルのオンナをあちこち舐め始めた。
「ふふ…くすぐったい…もっと舐めて…」甘い声が僕を見つめながら響いてくる。僕は一心不乱にオンナを舌で責め続けた。敵にわずかなダメージが行く。
しかし、彼女の体液を味わってしまったことによって、濃い連続射精の呪いがかかってしまった。体液そのものに催淫効果があるわけではない。薬剤系なら、何とか体内で浄化する魔法もなくはない。淫気であったなら、同じように物理的に浄化する方法はある。だが、猫又の場合はもっぱら妖気によるものだ。魔法防御さえすり抜けて、肉体が”精子をどんどん作る”ように改造されてしまう。
猫又は僕の顔をむっちりふとももで挟み込んだまま、また体を一回転させた。生足が僕の頭部をぐるりと滑っていく。彼女はまだ魔性の手ぬぐいをかぶったままだった。そこで体をくねらせながらのダンスは、強烈な魅了効果を発揮する。目の前でオンナが回転し、内股もお尻も目の当たりにしてしまう。
そこで彼女は手ぬぐいをとった。そして童顔に満面の笑みをうかべて最後の誘惑を試みてきた。「さあ、こっちにおいで…くすくす…」甘いささやきが最大になる。再び強烈な妖気が体を取り巻いた。あまりにそのパワーが強く、僕の魔法バリアは耐え切れなくなってガラスのように崩れ去ってしまった。そこでダイレクトに彼女の誘惑妖気が全身をつきぬける。
はじめから、猫又のあまりに強烈すぎる魅了攻撃には敵うはずがなかったんだ。敵は誘惑のエキスパート。長い年月、恨む男を誘惑して魅了させ、死ぬまで射精させた化け物である。誰だって死にたくはないから、これ以上出せば死ぬとわかっていながらネコマタに欲情するというのはよっぽどのことなのだ。それを軽々とこなしてきた妖怪の、怒涛の誘惑攻撃に対抗しようということ自体がそもそも間違っていた。
僕は完全に魅了されてしまった。そしてちょうどよく精子がパンパンに溜め込まれ、いつ出してもおかしくない情勢となった。「ああ…」僕は吸い寄せられるように猫又に覆いかぶさっていった。彼女もそれを受け入れるように仰向けで体を開いている。かわいらしい笑顔で僕をじっと見つめながら、早く僕が上に乗ってくれるのをうずうずと待ち構えている。
僕は猫又の上に乗った。全身に彼女のむっちりした肢体が密着する。あれだけあこがれていた若々しい肉体が僕に完全に吸い付いてしまっている。そのとたん僕はますます激しく猫又に欲情してしまう。
みずみずしく太い生足が、みっちりスベスベと僕の両足にこすり付けられる。僕の首には猫又のしなやかな腕がまとわりつき、しっかりと抱きしめてくれている。それでいて頬ずりも欠かさず、甘い吐息が耳に吹きかけられ、「好きだよ」といった小さなささやきが心を犯し続ける。救いなのは、もともと総精力が高いためか、すぐにイッてしまうことがなかった点だ。
もともと狭い空間なので、二人が上下で抱き合えばそれでみっちり詰まってしまう。僕の背中には固い天井が押し付けられ、下方はそれに反してとてつもない柔らかさに支配されている。床がトランポリンのように少し沈むようになっているので、二人はぎゅっと密着したまま上下にみっしり挟まれ、それでいてぐにぐにと柔らかく蠢くことができるのだった。
このような場所でのセックスバトルでは、激しい体位は当然使えない。密着したまま細かい動きをする体位に限られ、後はもっぱら愛撫だけで戦わなければならない。というより、挿入のメリットがあるのはもっぱら女側である。締め付け、密着、出し入れ、どれを取っても僕にとって強烈な快感にしかならない。激しく腰を振ることができない状態での挿入は、こちらにとって圧倒的に不利だった。
それがわかっているから、そして、心の奥底ではまだ理性が働き、射精したら負けなのだという強い思いがあるため、魅了された状態であっても、簡単には挿入しなかった。
猫又は上下左右前後にぐにぐにと体を揺り動かして、むっちり肉体を押し付けこすり付けてくる。肉付きの良い太ももが僕の足をこすり、時折ペニスを挟みこんで左右の脚でスリスリしてくる。僕は彼女の上に乗っかったまま、下から女の怪物にされるがままになっていた。反撃しようにも狭すぎてうまく身動きが取れないのだ。やはりこの空間はネコに圧倒的に有利だった。
「いつでも入れていいんだよ? まってるから、ね?」波のように体をくねらせながら、彼女は腰を上下させる。すると彼女の下腹部あたりで密着しているペニスが、女体の肉で揉みしだかれ、強い快感を呼び起こす。床が柔らかく弾力があるので、彼女が腰を下に落とせばその反動でぐいっと上に持ち上げられる。その瞬間強い柔らかさが刺激となってペニスを包み込み、柔肌で締め付けられるのだ。
僕は快感のとりことなり、体を前後させて猫又の肉の感触とスベスベの肌触りを楽しんだ。ペニスが彼女のおなかにしごかれる。僕の胸板は猫又のBカップを刺激してはいるが、たいしたダメージにもなっていない。猫又は恨みのエネルギーで動く怪物。はなから快感を楽しむつもりはなく、もっぱら男を射精させることだけが目的だ。そんな心境の猫又を感じさせるのは並大抵ではない。
猫又がその気になれば、巧みに腰をくねらせてペニスを挿入に持ち込むことはできるだろう。あえてこちらから入れるのを待っているのだ。僕は彼女の密着誘惑にも当然勝てなかった。
ペニスが正常位でオンナに吸い込まれていく。大きく腰を落とすと、ペニスがにゅるんと彼女の中に包み込まれた。
ぐっ!
「あっ…がっ…!」人外の強烈なオンナがペニスを包み、これでもかと締め上げた。触手のように長いヒダがペニスの根元から先端までしっかり絡みついている。もぎゅもぎゅと自動的に蠕動する筒が、ペニスを揉みしだきながら、敏感なところを内部でコチョコチョくすぐっている。なんて攻撃力の高い化け物マンコなんだ。
「ああっ! やっぱりだめっ!」僕は強く腰を引いてペニスを引き抜こうとした。入れっぱなしにするだけでどんどん精力を消費してしまう。イッてはいけないという強い思いが、反射的に僕の腰を引かせたのだった。
だが、僕のお尻がむなしく天井に当たる。狭い空間なので、簡単に引き抜くことができなかったのだ。上下で密着してしまっては、”出し入れ”はできても引き抜くことさえできないのか。絶体絶命だった。
「ふふふ…搾り取ってあげるね♪」猫又は腰をぐんぐん上下させ、オンナでペニスをしごいてきた。「うあああ!」僕は大ダメージを受けてしまう。床が沈むので彼女のほうは自在に腰を振ることができ、しかもトランポリンのような弾力によって跳ね上がるような彼女の腰が、根元まで深くペニスを飲み込みながら強烈にしごく効果を生み出していた。その上巧みでリズミカルな上下運動が加わっており、どんどん射精感が強くなっていくのだ。
僕はペニスを引き抜くことだけを考えていた。上に引き抜くことができないなら、体を後ろにずらし、ペニスを引き抜くだけだ。
ぐぐぐっ! 「う!?」どうしてもペニスが抜けない! オンナの筒に包まれているときには、ヒダがペニス全体に絡み付いていて、それがウニウニ蠢いてピンポイントで快感をつむぎだしている。15センチくらいは、ペニスが筒の中で自由に出し入れできている。しかし、それ以上引っ張って引き抜こうとすると、ヒダが変質するのだ。
いや、もともと猫又のヒダは弁のように奥に向けて伸びているのだ。ただ、あまりに柔らかく長いために、突き刺さるような弁のヒダにはなっていないというだけに過ぎない。奥に向けて伸びているために、入れるときはあまりにスムーズに入ってしまうが、引き抜こうとするとヒダが絡み付いて抜けなくなってしまう。それでいて触手のような長さがあるため、膣内は文字通りミミズ千匹の心地よさであり、出し入れもできる。ただ、ある程度以上に大きく動こうとすると、つまり抜こうとするほど大きく引っ張れば、逆さ弁となっているヒダがペニスにがっちり絡み付いてしまうのだ。ちょうどペニスが快感にさらされる範囲でのみ、自由に前後させることができるに過ぎなかった。
「私の中は気持ちいいでしょう? 出すまで絶対離さないから…ね?」「あううっ!」膣がモギュモギュと引き締まり、ヒダが勝手にコショコショ動いて、蠕動とくすぐりの刺激を送り込んでくる。
猫又の愛液をダイレクトにペニスに受けているため、精子がどんどん生産され、限界まで溜め込まれている。もはや股間の感覚が鈍くなるくらいにまで、禁欲を続けた状態になっている。そこに極上の逆さくらげがひっきりなしにペニスを刺激しているのだ。いくら精力が高いといっても、もはや限界を迎えようとしていた。
何とかしなければ…このままでは負けてしまう。魅了され、極上の天国を味わっていて、出してしまいたいという意識が全身をつらぬく中で、心の奥底に残されていた最後の理性が、悪あがきを試みている。気の遠くなるような快感の中で、彼女の全身をなでさすり、ささやかな抵抗を続けていた。もはやいつ出してしまってもおかしくなかった。
むちゅっ。「んー…♪」猫又に唇を奪われた。口からもペニスからも連続射精の呪いを受ける。舌が絡みつくと、口の中がしびれるようになる。猫又の舌は性感神経だけを奥底まで刺激する力があるんだ。
口を離したネコマタがか細い声でささやきかける。「私の体でイッてね? ほら、はやく…」
これで最後の理性が途切れた。これまでの戦いで培われてきた、心を奪われても最後の理性が残ってピンチを切り抜けるという可能性が、完全に絶たれてしまった。心の奥底から猫又を愛し、彼女に出してしまいたいという思い一色になってしまった。
体の力が抜けていく。もはや無意識のうちに身についていた肉体的な抵抗もできなくなっている。これまでの長い経験で、体が射精を引きとめようとしていた。あるいは心の奥底が射精を押しとどめるように自動的に働いていた。エッチな戦いが続いていたために自然と身についていた能力である。
だが、猫又の妖力は、そんな能力さえ根こそぎ無効にしてしまった。後は自分で腰を動かして、自分から射精するばかりである。
僕は一心不乱に腰を上下させた。ヒダがからみつき、よく締まるオンナがペニスをこれでもかとしごきあげる。腰を下に突き落とすと、トランポリンの弾力が反動で跳ね上がり、オンナが再びペニスを根元奥深くまでくわえこんでくる。この反動の動きが、腰をリズミカルにしてくれた。
こちらから腰を振っているのに、下から自動的に突き上げる動きのゆえに、猫又のほうが腰を使っているような錯覚さえ覚える。「あああ〜」自分からどんどん精力を消費して、ただただ射精欲だけの塊になって、僕は動物のように腰を動かし続けた。
猫又はかわいらしい笑みを浮かべたまま僕を見つめ、腰だけをゆっくり左右に動かして僕の動きをサポートしてくれた。
「くうっ!」僕はもうガマンせずに、肉体の反応に身を任せていた。数日分溜め込まれた精液が一気に脈打ちながら猫又のオンナに放出されていく。僕はゆっくり腰を上下させながら、すべてを出し尽くすまで快感に浸っていた。
通常よりもずっと長い射精が僕を狂わせた。溜め込まれた大量の精子がすべて吸いだされるまで、絶頂の律動が終わってくれない。しかも触手のような逆さヒダが、カリなどの敏感なところをこれでもかと刺激し続けているため、いやがおうにも射精が長引くのだった。
やっと脈うちが終わり、僕は彼女の上に乗ったままぐったり脱力してしまった。
「んにゃ! いっぱい出してくれたね。これでもう連続射精の呪いはいらなくなった。だって…」わかっている。ここの塔の女敵で射精してしまったら、僕は肉体改造され、いくら出しても次の瞬間にはパンパンに溜め込まれ、何も考えられなくなって、ただ性欲の塊として、永遠に美女たちと交わり続ける運命にあるということを。
こちょこちょとヒダがカリをくすぐり続ける。あっという間に性欲がぶり返してくる。猫又はゆっくりと、今度は自分から腰を上下させ始めた。僕のお尻が天井に押し付けられたまま、ペニスが猫又の膣にしごかれる。床の弾力をふんだんに使い、密着を崩さないまま、激しくリズミカルにペニスをむさぼり続けた。
連続射精させられながら、僕は猫又のささやきを聞いた。「魅了は解かないよ。いっぱい私で出してね。」
外の世界では、これで死ぬまで射精させられることになる。が、この塔では死ぬことがない。だから、猫又の恨みも永続する。彼女が飽きるまでは、僕はこの体勢のまま何年間でもイキ続けることになるのだ。射精時の絶頂感だけが何年も続くことになる…それがどんなものなのか、恐ろしくて見当もつかない。
だが、たとえこの猫又に解放してもらっても、そう、永遠に同じ状態が続くことになる。変わらないのだ。それなら、この天国を味わい続けていればいい。それそこ文字通り、何も考えずに。
###ゲームオーバー###
戻る