ドール1−2
 

 コイツは石像と同じ無機質タイプ。多分一定時間堪え続ければ解放して貰えるのではないか。

 僕はできるだけ精力を消費しないように防御に徹し始めた。

 騎乗位、というよりは仰向けになった僕の腰の上に小さな人形が張り付いている格好なのだが、その体勢のまま時間が過ぎて行った。もちろん人形の内部はバイブしながら激しく蠕動し続けていて、ひっきりなしにペニスをむさぼり続けてる。外からはまるで見えない所での戦いになりそうだ。

 僕は快感に堪え、感じ、精力を消費しながら、時々上半身をのた打ち回らせる事もあって、それでも何とか堪える事に集中する。ドールはまったく動かない。内部の激しい動きとは裏腹に、まったく無機質な『物体』でしかない。外から見るだけでは人形が激しくペニスを責めているのをまるで感じさせない。そのアンバランスが却って妖しさを増し、僕の精力も精神力も削り取って行く。ややもするとそのままドールに魅了されてしまいそうだ。

 …僕の目論見は外れたかも知れない。一定時間堪えれば解放してくれる保証なんかない。でも、どこを責めてもドールは決して感じないし、これだけ激しく暴れるオンナを責めてもだめだろう。ドールは生き物じゃない。性感帯なんか用意されていない。きっとそうに違いない。

 と、ドールの内部の動きが止まった。時間が来たのかと期待する。オンナの締め付けがなくなって、内部が広くなった。これなら抜ける!

 僕がドールを引き抜こうと手を伸ばした瞬間、ドールはくるりと後ろを向いた。そして再びきつく締めた。

 「うわああ!」

 単に体位を変えただけか。一定時間なんて目論見は完全に外れだ。魔法の力で生暖かいぬめりを帯びたシリコンがペニスを刺激し続ける。

 ドールは体を前に倒した。そしてやはり柔らかい素材でできた手を玉袋にあてがった。ま、まさか…

 「ふわあああ!」

 グリグリとドールは小さな両手で玉袋を揉み始めた!中に溜まっている精子をペニスに押し出そうとしているのだ!体位を変えたのはこんな目的があったのか!

 下腹部に鈍い感覚!そこから全身が内部からくすぐられているような快感に変わった。まずい、もうこれ以上は堪えられない。イキそうだ!

 きゅっ!ドール内部がひときわ強く締め付け、最後の仕上げをした。その目的通り、精巣に溜まっていたすべての精子が白濁液と一緒にペニスに押し出され、蠕動締め付けと共にさらにその先のドールの体内に押し出されて行った。

 強烈な快感で溜まっていたモノすべてを吐き出し、僕は気を失った…

###ゲームオーバー###

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