ドール1−3
僕は体の向きを変え、うつ伏せになった。ドールが圧迫される。そのまま力任せに腰を上下させた。
快感を与えているかどうかは分からなかったが、闇雲だった。いや、快感を与えようともしなかったのだろう。只自分がこの危機から脱出する為に、力任せにドールに体重をかけたのだ。このまま壊してしまおうか。
ドールが震え出した。圧迫されて苦しくなって来たのだろう。
「離せ。そうしたらどいてやるよ。」僕は意地悪くドールに交渉を仕掛けた。
ぬぷ。
ペニスが解放された。約束通り僕はドールを圧迫するのをやめた。
ドールの目が赤く光っている。そりゃ怒るわな。
でもこっちも真剣勝負だ。塔を攻略するまであきらめる訳には行かないんだ。
ドールは再び僕の腰に吸い付こうとした。僕はドールを振り払う。もう二度と挿入させるものか。
ふわり。ドールが宙に浮く。やはり魔法媒体。飛ぶ事もできる訳か。そのまま猛スピードで僕の下半身めがけて飛んで来た。目は赤いビームを出したまま。
「…させるか!」
シューティングの要領で、僕はドールを振り払い続ける。こぶしで殴る事も厭わなかった。しつこく張り付こうとするドールを僕は巧みに避けたり振り払ったりして撃退し続ける。
疲れも出て来る。段々ドールの攻撃をかわしたり跳ね除けたりする事が難しくなって来る。ドールを振り払おうとしても、ドールの体が重く感じ、うまくぶっ飛ばせない。
「くそ!あっちに行け!」
僕は必死になっていて、自分の体の変化に気づかなかった。段々ドールの体が大きく重くなって行くのに気づかなかった。
ぴたりとドールの動きが止まる。もう空も飛んでいない。
「!!!!」僕は目の前の光景に戦慄した。
「…やっと気がついたって訳ね。随分な事をしてくれたじゃない。痛かったわよ?」
目の前にいるドールは、僕と同じ位の大きさにまで巨大化していた。そして初めて僕に話しかけて来た。
「巨大化するとはな。凄い魔法だよ。でも、それが何の役に立つって言うのか。無理やり押さえつける気か?」
「…周りを良くご覧になれば?」
「!!」
違う!ドールが巨大化したんじゃない!僕が小さくなっている!?天井はあんなに高い。通路の幅がこんなに広い!ドールの棚があんなに大きい!
「分かった?わたくしを怒らせると、みぃんなお人形さんになっちゃうんだから。」
「くっ、元に戻せ!」
「だめですわ。」ギン!ドールの目がまた光る。
「う!?」僕の体の自由が利かなくなった。「永遠にかわいがってあげます。もう逃げられなくてよ?」
しまった、またドールのオンナに包み込まれてしまうのか。いや待てよ、元々ドールのオンナは対人間用に大きく作られていた筈。それなら、小さくなった僕のペニスを受け入れるのは難しいのでは。
ドールはひざまずくと、僕のペニスを口に含んだ。人間の時は分からなかったけど、口の所にも穴が開いていて、人形となった僕の小さなペニスを入れられるようになっている。
「人間用には下の武器。人形用には上の武器。機能は同じ。さあ、どんどん出して下さいね。」咥え込んだままでもドールは普通にしゃべる。機能が別なのだろう。
僕はおかしな魔法を解く事もできず、動けないまま、強烈なフェラ攻撃(実質上オンナと同じ機能)で果ててしまった。人形になった事で、精力値も防御力も元の10分の1位にまで下がっていた。つまり感じやすくイキやすい状態にされていたのだった。
僕は元の姿に戻された。
「わたくしの口でイってくれたから、さっきの暴力は水に流してあげます。さ、もうそんな野蛮な事はしないで、これからずっと快楽に満ち溢れたこの塔で過ごして下さいね。」
ドールの言葉がはっきりと分かる。負けたからなのか、一度人形にされてしまったからなのかは分からない。
「ふふ、お望みとあらばまたいつでも人形にして差し上げますわ。人形ならではの快感もあるし。」
人形ならではの快感。それもいいかな。感じやすい体質に加えられる容赦ない快感攻撃、ぞくぞくする。
###ゲームオーバー###