ドール3−3


 よし。久しぶりにプレジャーボルトを放ってみよう。成功率がかなり低く、失敗したらもうチャンスはない諸刃の剣だ。MPの消耗が激しいこの技は、成功しさえすれば絶大なダメージを与えられる大技だ。全身の性感帯を電気信号でくまなく刺激する事ができる。それもかなり強力に。この技を受けたら一瞬にして頭の中が真っ白になり、思考できないまま次の瞬間果ててしまう。異世界だからいいようなものの現実世界では廃人か絶命してもおかしくない。

 もっともこれは成功した場合。必ずしもうまく行くとは限らず放電しても相手に通用しなかったり電気が別の場所に逃げてしまったりしてうまく当たらない確率の方が高い。僕の場合成功率は15〜30%位。修行次第ではこの確率を上げられるらしいが…今の段階では最高三割が限度だ。

 しかもMPの消耗が激しく、尽きてしまうとこれ以上PVが放てないだけでなく回復できない等さまざまな悪影響が出る。この状態で一気に反撃に出られて即死というパターンだって考えられる。かなりリスクの高い賭けだ。今の僕のレベルだと…2回放てるな。3回目が成功するかは微妙だ。

 それ以前に一回失敗すれば敵も警戒するだろう。一度でも失敗したら不利になる。諸刃の剣だ。

 でも、今でも既に圧倒的不利な状態、一挙に逆転する以外に突破口はないだろう。やってみるしかない。

 その為にはまず全員を僕の体に引き寄せないとだめだ。全員が僕の体に群がり、僕の体に触れている状態で放つのでなければ、全員を一度に感電させる事はできない。よくタイミングを見計らってからでないと成功しないだろう。

 全員が僕に触れられる体勢…それは仰向けだ!仰向けなら全員を引き寄せられる。だがこの格好は「どうぞ自由に料理して下さい」でもある。群がられ、乗っかられ、ペニスといわず全身のすべての性感帯をいいように弄ばれてしまう。タイミングを見計らうといっても長時間この体勢でいるのは好ましくない。本当に絶妙な瞬間を狙わなければ…難しいぞ。

 僕は仰向けになり、わざとフィギュア達を誘った。彼女達はどんどん僕に群がり、ら●まが女性逆上位でむっちりしたお尻を向けながらペニスをむさぼり始めたのを合図に全員が手でさすったりおっぱいを押し付けたりし始めた。

 くぅぅ…コイツはきつい…。元々弱体化していた僕はあっという間に高められてしまった。僕はちょっとずつ回復しながらひたすら耐えた。あまり回復し続けるとPVの為のMPが足りなくなってしまう。

 まだだ…まだ誰かが手を離している。もっと、もっと近くに寄ってくれないと…。フィギュア達は交代しながら次々と騎乗位で僕を責め、玉袋をコロコロかわいがり、全身をなでさすって来る。ふくよかな乳房がギュミッと玉袋を圧迫するとつい漏らしてしまいそうになったが何とか堪え、回復した。

 ランダムな円環が一つに重なり合った。今だ!「…プレジャーボルトォォ!!!」ドババババババッ!僕の体から黄色い雷が放電現象を始めた。勝負は一瞬、吉と出るか凶と出るか…?

 「…。」アニメフィギュア達は手を休めず腰を休めずに僕の全身を悦ばせ続けている。し、失敗だッ!ぐに。強烈な蠕動が仕返しにペニスを圧迫した。「んあっ」ピクゥ!精液の第一陣が亀頭の先から吸い上げられそうになった。「ぬおおおお…」最後の力を振り絞る勢いで全身をこわばらせつつ回復させる。何とか絶頂直前で持ちこたえた。

 PVは後一回…それで限度だ。僕が射精寸前に追い詰められている事を察知したフィギュア達はいっそう責める手を強めてトドメの態勢に入っている。この一回を逃したら次の瞬間射精しているだろう。…また絶妙なタイミングッ!「食らええええ!」ドババババババ!

 びりりっ!フィギュア全員が動きを止めた。小さくのけぞるように反応すると、一秒程そのまま責める手を休めた。その隙に僕は小さく回復、これでMPが尽きた。

 だが萌えキャラ達は再び僕を責め始めた。巨乳めがねキャラがパイズリ攻撃を繰り出す。ああっ…ダメか…完全に失敗だ。もはやここまでか。

 しかしめがねっ子はパイズリしながら自分もどんどんヨガルしぐさを見せ、ペニスを挟み込んだままビクッとのけぞるとあっという間に消えてしまった。次の娘が手コキして来たが数コスリすると力尽きて果てた。

 き、効いてる!?PVはたしかに効果があった。が、一発で完全にし止める事まではできていないのか…しかし全員イク寸前の状態…には見えないなあ。それなのに僕と肌を合わせた瞬間フィギュア達はあっさりと自滅するように果ててしまう。

 わ、分かったぞ!PVを受けたドール達は魔力供給がほとんど断たれて性感帯もむき出し、しかも魔力ガードがない性感帯はもの凄く弱いんだ。人形の感度はきわめて良好、僕のペニスがそうであるように。

 そうと分かれば一気にカタをつけよう。僕は二体の乳房を揉みながら足で別のフィギュアのオンナをまさぐり、3体同時に倒す。同じ要領で襲い掛かって次々片付けて行く。あっという間に10体のフィギュアを絶頂させ、僕はカードキーを手に入れた。

 ドールの魔力を削るには相当の魔力がないといけないが、魔力以上の効果を出すPVなら快感を与えながら魔力も削れるんだ。そうか、ドールの本当の攻略は、ブリキ化でも回復魔法でもない。電気ショックだった。気づけばもっと簡単にこのフロアも克服できただろうけど…今となってはどっちでもいい。完全にドールの弱点を掴んだんだしボスにも勝ったんだ。攻略は完全。後は上に行くだけだ。

 僕はカードキーを使って扉を開ける。奥は末広がりになっている。高さも入口と反対に高くなっている。これを通れば人間に戻れる訳か。

 僕は少し休んでMPを回復させてから立ち上がり、トンネルを潜り抜けるように元の体に戻りながら通路を進んで行った。そして完全に元に戻った時、目の前に上り階段があらわれた。やっと辿り着いたぜ。

 「ちょっと待ちーや、あんさん。」「うわっ、誰だ!」天井から声が聞こえる。扉を管理するコンピューターか。「ガンダムってあるやん?」「…。」なんかイヤな予感がする…ここの機械は女と同じくみんな変で、付き合うとロクな事がない。

 「もびるすーつってさあ。なぁ聞いとる?」「…。先を急ぐんで。」僕は歩き出した。べち!「ぎゃっ」見えないプラスチックのようなバリアに阻まれた。「まぁそうあわてんと。わしの話も聞いてってや〜。誰も通らんさかい退屈なんや。」「…。」聞かなきゃ通さねえのか。はぁ。。。

 「モビルスーツって、中にコックピットあるやん?」「あるね。」話半分に聞いてやろう。「それと人体型のロボ作るのにものすんごい科学力が必要でっしゃろ?」「…おまえの関西弁はどこか変だぞ。」「気にしたらあかん。」「…。」

 「ま、たしかに二足歩行のロボットというのはかなり精密で高度な技術と英知が必要と聞くが。」「そやねん。ちょっとした二足歩行作るだけで相当高度な科学技術やねん。そんでな、モビルスーツいうたら、それを越す程の技術があるっちゅう話や。そやろ?」「…うん。」

 「それなのにっ!何でモビルスーツにはコックピットがあるんじゃ。」「…知らんがな。」「おかしいとおもわへん?二足歩行の巨大ロボが作れるんやったら、わざわざヒトを中に乗せんでも遠隔操作で簡単に動かせるやん。今でもリモートコントロール技術が相当進んでるのにガンダムだけ中の人が操作せな動かれへんって絶対おかしいで。」「…。」

 「なあ、もう話は済んだだろ?バリア解いてくれないかなあ。」「あかん。人の話は最後まで聞くもんや。」「…。」「ファミコンみたいに遠隔操作すればムダにヒトが死なずに済む、その方が平和的だし、人が死なないなら戦争の犠牲っちゅうかダメージも少ないから、それに気づいたジオン軍あたりが遠隔操作モビルスーツを開発して量産すれば、なんぼ連合軍が強たかて無敵やろ。人件費も掛からんからその分量産できるし。戦争で有利な、しかも平和的な選択をしないガンダム世界は絶対変や。」「ヘンなのはオマエだ。じゃ、先に進むから。」

 「まぁ待ちーや。シャア専用ってのはな、ファミコン操作がとっても上手な優秀ゲーマーが…」「もうええっちゅうねん。あのな、アニメなの。アニメ。面白くなきゃダメなの。ね?遠隔操作で人も死なない戦争マンガが面白い訳ないじゃん。遠隔操作で戦略的に戦争を進めるだけ、シャア専用がファミコンコントローラーがうまいだけって、フラウたんが生足ミニスカじゃなくてズボンでしたって位につまらんぞ。そゆ事だから。じゃあ通せ。」テキトーにあしらってやった。「なんか納得いかへん…。」

 それでもヘンテコメカはバリアを解いてくれた。僕はブチブチ独り言を言う機械扉を無視してさっさと上に上って行った。

ドール3 クリア


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