ドール3−4


 一人ずつ相手している余裕はなさそうだ。一体ずつ動かしてじっくり倒すならまだしも全員が群がっている状態では補助攻撃とかが厄介だからね。それに今の段階ではPVは危険過ぎる。ここはオーソドックスに全員纏めて愛撫で短期決戦と行こう。

 全員を纏めて愛撫する技…「百烈愛撫」だ。これはもの凄いスピードで全員に満遍なくダメージを与えて行く。全体攻撃のオーソドックスな形!

 「おおおおお〜あたたたたたたたたたたたたたた!」ごおおおお!魔力の助けを借りて目にも留まらぬ速さで百烈拳を繰り出す。フィギュア達に満遍なく行き届くように回転したり素早く移動したりしながら胸やオンナや体中を途轍もないスピードで揉んだり擦ったりする一子相伝の暗殺拳!

 敵は触られている事さえ意識できずに性感だけ刺激され、終ったと同時に果てる。敵が多くても一度に纏めて相手できる便利な技だ。ただし一人の相手をじっくりかわいがるなまめかしい動きはできず、乱暴に性感帯を刺激する力技だ。揉みしだくだけでなくツボも突いて神経を過敏にさせ、一気に全身愛撫で力任せに全体を刺激する。荒々しい刺激だが気付かない内に性感神経が絶頂まで快感信号を脳に送り続ける事になるのだ…短期間の内に。

 「あたたたたた…おおわったぁ〜っ!!」僕は何が起こったかも分からないでいるフィギュア達の背後に回り、はちきれんばかりの筋肉質の体をくるりと彼女達に向けた。百烈愛撫の魔力が途切れる前に名台詞を吐かないと。「…お前はもう、イッている…」ぷしゅうう…体が萎んだ。

 人形化して攻撃力が衰えてもこのテクニックとツボを突く知識と経験は衰えない。相手にはかなり効いている筈だ。気付かない内にフィギュア達は内部から破壊されている…これぞ暗殺拳の極意ッ!

 「…。」フィギュア達は動かない。そのまま消えてくれるかな。…ピシッ…ミシシ…彼女達から小さな音が聞こえて来る。

 ゴワッ!ガラガラガラ…「あっ…」フィギュア達はバラバラに崩れてしまった。手足がもげ、首、胴、足がバラけてしまった。

 百烈愛撫は力任せの乱暴な技だ。そして…フィギュアは案外脆い。脆いと言うより衝撃に弱いんだ。落とせばバラバラに壊れてしまう。そういう性質なのである。だから彼女達は百烈愛撫の衝撃に耐え切れずにバラバラに壊れてしまった。「あらら…壊しちゃった。」目の前には10体分のフィギュアの瓦礫。大地震が来たみたいに見事に五体が切断されている。作るのに何ヶ月か掛かるらしい代物だからこんな姿を見たら作者は泣いても泣き切れないだろうな。

 で。戦局はどうなったんだろう。勝ったのか?完全に壊してしまったんだから僕の勝ちでも良さそうなものだけど…カードキーが見当たらない。困ったな。

 ガラ…ガタタ…「!」フィギュア達のパーツが動いている!フィギュアの残骸達はそれぞれ寄せ集まって行った。手の部分は手同士、足は足で、パーツ毎に一纏まりになって行く。動いてるって事はまだ倒していないんだな。

 ふわり…フィギュアパーツが宙に浮いた。来るぞ!僕は身構えた。
 
 「よくも…壊してくれたなッ!」「!?」フィギュアが始めて口を利いた。フィギュア達一人一人がしゃべっているというより彼女達の”総意”が言葉になって部屋全体に響いている感じだ。「壊された恨み…お前の精で償って貰う!」「くっ…」
 
 フィギュアタイプは基本的にしゃべらないキャラだった筈…だが僕の百烈愛撫でバラバラにされたので総意を伝える魔力を使い始めたんだ。「各パーツで悦ばせてあげる。足、頭部、ボディそれぞれが交代で責めまくり、トドメに手でひっきりなしに抜く。覚悟しなさいっ!」
 
 「…。」フィギュアパーツ達がこっちにめがけて今にも飛び掛ってきそうな勢いだ。こうなったらもう一回百烈愛撫をお見舞いだ。すべてのパーツを迎え撃つ!パーツに分かれたから手も足もオンナも自在に僕に群がれるけど、逆に手足を払いのけて局部集中攻撃すれば勝てる。狙うはボディ部分。乳房もオンナもそこについているからわざわざ性感帯を僕めがけて曝すようなものだ。落ち着いてピンポイントで責めてやる。

 「おおおおお〜…」僕はまたムキムキになった。顔も劇画調だ。ぎゅん!猛スピードで手や足や胴体が襲い掛かって来た。「あたたたたた…」こっちも北斗のスピードで迎撃。手やら足やら頭部は払いのけ、ボディが来たら胸とオンナをガンガン責める!

 「あたたた…ほわっ!」がしいっ!なっなにい〜!二本の腕が僕の拳を受け止めたッ!?ま、まさか…百烈愛撫のパターンが見抜かれてるのか!それにこっちの猛スピードが見切られるなんて!

 「ふふふ…うぬの百烈愛撫のスピードなぞ究極の魔法媒体には止まって見えるわ!」フィギュアの腕は僕の手首を握り内側にひっくり返す。手のひらを後ろに向けられギリギリと捻られてしまった。力が抜ける!僕の両手は上に持ち上げられて固められてしまった!力が出なくなったので体が元に戻ってしまった。

 なんというスピードだ…百烈愛撫が破られるなんて!もう二本の腕が僕の足首を掴み左右に押し広げた。これで手足が固定され僕はX字に立たされてしまった。

 スリ…待ち構えていたようにフィギュア達のスベスベの太ももが絡みついて来た。玉袋をさすりながら僕の足の間で宙に浮いた足がこすり付けられ、上半身にも蛇のように絡み付いては滑って行く。後ろからも股の間にふとももが捻じ込まれ臀部が愛撫された。両足の外側にも女の足パーツが群がっている。身動きが取れない…!

 股の間に入る太ももが増えて行った。パーツは全部で20本、いくらでも増員できる。外側も内側も何本もの足がスリスリと僕の両足を自慢のふとももでさすり続ける。ツルツルの足の感触が心地よく、ますます脱力させられてしまった。「どうだ?フィギュアの足はツルツルしてて触り心地がいいだろう?」「うっく…」

 残りの足が棒に絡みつく。二本で息を合わせながら両側からペニスを挟み込み、スリスリ上下に動いたりピッタリ足を閉じたような格好でスマタ前後させたりして来た。「ここのフィギュアは任意で固くツルツルにしたりやわらかくスベスベにしたりできる。どっちが気持ちいいかしらね。」その間も膝小僧が玉袋をこねくり回しながら滑っている!後ろから捻じ込まれた膝は僕のお尻の穴周辺を圧迫していた。

 「次はアタマでかわいがってやる。」ペニス周辺の足が離れると10あるフィギュア生首の攻撃だ。フェラチオできるようには作られていないのでこのパーツの武器はもっぱらほお擦り。両側から僕の顔面を二個の頭部がほお擦り、乳首にも柔らかいほっぺが蠢き続ける。僕の足回りは太もも部分がピッタリ絡みつき、ペニス、玉袋、会陰はアニメキャラのかわいい頭部が群がっている。ぷにぷにのほっぺがペニスをあちこちから圧迫し、嬉しそうに柔肌で擦り続けた。

 「次は…極上の乳房とアソコで追い詰めよう。」頭部もペニスから離れ、僕の上半身や背中に集中攻撃して来るようになった。すかさず胴体部分が群がる。一体ずつ交代でおっぱいの間に包茎ペニスを挟み込んだりオンナに挿入して激しく前後しながらかき回したりして来る。10体が交代で次々挿入し終わるとまた最初に戻った。

 まずい、僕の両手足は固定されたままで身動きが取れず反撃できない。まずは拘束を解かなくては。だがもの凄いスピードとパワーを誇る腕パーツは、僕が渾身の力で抗っているのにビクともしなかった。このままパーツが群がって執拗に責められ続けて果てるのを待つだけなのか…何か突破口がないものか!

 僕が腰をくねらせて快感に堪えていると、パーツ達が離れた。手首足首も解放された。ヨシ、ここから反撃だ…百烈愛撫ではまた押さえつけられてしまうから挿入で応戦するしかなさそうだ。が、さっきまでの一方的なパーツ攻撃でかなり残り精力がまずい事になっている。

 「むっ…!?」宙に浮いているパーツは頭部と胴体と足…ないぞ、腕部分が!警戒しながら周りを見渡す。どこにも腕部分がなく消えてしまっている。「そして…トドメは手だ。やわらかい手と指先で連続射精して貰う。ふふふ、作り物とは思わせない快感を味わわせてあげる。」

 ぶわあっ!全身に強い風が吹いた。そうか、腕部分は猛スピードと強力を備えているんだった。という事は目にも留まらぬスピードで僕の周りを飛び回っているというのか…だが…僕の動きを捕まえる程度しか役には立たないだろう。どうせ腕部分が攻撃して来る時には目に見えるようにピッタリ張り付いて来るんだ。

 ふっ。風が止み、腕部分の動きが止まった。いよいよ来るか…!僕は身構えた。

 「!」な、なんだ…?体がジンジンする…!?「ぅ…あふ……えっ!?」か、体が…異常に火照っているッ!そして全身に込み上げて来るくすぐったさと心地よさがじわりと僕を包み込んだ。

 「ふうっ…うっく…これは一体…」乳首やわきの下や首筋、特にペニス周辺…棒も玉袋も会陰もお尻の穴も充血して強烈な快感が込み上げた。「あふっ…!ま、まさか…」この感覚はッ!!誰にも触られていないのに全身の性感帯が快感の電気信号を強く脳に送り続け、体があったかくなり、体中が快感だけに包まれて行く…間違いない、この効果は…!

 「そおうだ!百烈愛撫だよぉぉ!」「うぅっ!」「この魔法媒体の超スピードとパワー、そしてバラバラになって自由に動き回れるようになったフィギュアの腕に百烈愛撫ができないとでも思ったか!」「あうぅ…!」「しかも魔力はお前の数百倍!だから返り討ちの百烈愛撫の効果はお前の実力以上だ!」

 そ、そんな…腕部分が疾風の拳で僕の全身にもの凄いスピードでからみ付き、気付かない内にツボを突いたり乳首をこねくり回したり玉袋周辺のくすぐったい部分を執拗にくすぐりながら裏スジの敏感な所等を一瞬にして満遍なく刺激し、お尻の穴周辺までこねくり回していたと言うのか…僕の全身のすべての性感帯が百烈愛撫で一瞬にして高められ、止まった時には僕は既にイッているという訳か…。

 「あ、あひい…」僕は強く腰を引いて快感に堪えようとし、射精から逃れようと歯を食いしばった。だがもう遅かった。快感はどんどん強烈になり、肉体は射精する体勢になってしまっている。意志とは無関係に下腹部から送り出される快感信号が射精命令として駆け巡る。

 「う、ううっ!」僕は誰にも触られていない空中で白濁液を噴き出させた。百烈愛撫を止められただけでなく百烈愛撫で逆にこっちが返り討ちにあってしまった。既に愛撫されていて意識して効果があらわれるまでにちょっとずれがある。それが百烈愛撫の特徴でもあった。だからもう射精するまで刺激されてしまった後では、どうする事もできずに僕はフィギュアパーツ達の見ている前で精液を噴き出させ続けるしかなかった。

 「あうう…と、止ま…」精液は後から後から飛び出している。一回分の射精量はゆうに超えていた。「お前の実力をはるかに超える超強力版百烈愛撫で、お前は一秒間に5回イッたんだ。それが数秒続いたからな…暫く自動的に射精し続け止まる事はできぬ!」「あうあっ!!」出しても出しても強烈な快感の信号は収まらず全身を駆け巡り続け、お尻の奥のくすぐったさが精液を大量生産して放出させている。脈打ちが止まる事無く続き、精液が次から次へと溢れ出ていた。

 「うあはあうんっ!助け…」僕は倒れ込んだ。それでも精液は衰えずに尿道口から滴り続けた。快感が脳組織を破壊してしまいそうな勢いだった。

 「どれ…もっと気持ちよくなって貰おうか。至高のドールの魅力でね…」ぐいっ!フィギュア達が僕をあお向けにすると胴体パーツが精液を出し続けるペニスをオンナに捻じ込んだ。そしてぐにぐにと激しく蠕動した。「あぎゃっ!」只でさえとめどなく射精し続けているのにさらにこれでもかとペニスがこねくり回され、刺激が相乗効果で何倍にも膨れ上がった。射精の勢いが格段に上がる。

 その内射精の快感が苦にならなくなって行った。敗北したので肉体が改造されたのだ。どんどん噴き出す精液を楽しみながら僕は我を忘れて快感をむさぼり、虜になって行く。このまま止まらないのではという不安は止まらないで欲しいという期待に変わって行く。フィギュア達も自分を壊した復讐として僕をひっきりなしに悦ばせ続けるのだった。

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