とにかくまずは戦うしかない。こういうタイプの敵の場合は、往々にして”本体”が集団にまぎれて潜んでいることが多い。大勢を一度に相手しながら、何とか彼女たちのなかから”本物”を見つけるのだ。どこかに必ずある”目印”を見つけるのだ。
僕は必死で探した。百烈愛撫とプレジャーボルト、快感の呪文で周囲に群がるドッペルたちにダメージを与えながらあちこちを動き回り、集団にできるだけたくさんダメージを与えられるように奔走した。
しかし多勢に無勢、しかもどんどん増えていくドッペルゲンガーを減らすことはできなかった。それでなくても相手は自分と同じ実力の持ち主なのだ。それが１００以上押し寄せてきている。勝ち目などない。
とにかく届く範囲で全体攻撃をくり返して敵を近づけないようにし、その間に本体を探さなければならない。本体さえ見つければ正気はつかめるんだ。僕は全力で”目印”を探した。
ドッペルたちは集団でゆっくり僕に押し寄せては、体を触ったり女体を押しつけてきたりする。これに抵抗して僕はＭＰを省みずに大技ばかり放ち続けた。まだ目印は見つからない。いったいどいつが本体なんだ！？
全力で全体攻撃をくり出してはいるものの、ごくわずかな人数をイかせることはできても、さすがにレベルの高い自分自身だけあって、ＰＶを一回受けただけでは倒れないだけの精力がある。そのうえどんどん鏡から増え続けているのである。ドッペルたちの数は一向に減らない。
彼女たちはこちらの抵抗がもはやできなくなるのを待って、あきらめたところで一斉に襲い掛かるつもりらしい。相手がその気になれば、僕一人が放つＰＶを数百発分、一度にこの小さな体に集中させることだってできる。敵はあえてそれをせず、じっくりいたぶるように迫ってきている。あと数分もせずに、このホールはドッペルゲンガーで埋め尽くされるであろう。急がなければ。
体力が尽きてきた。魔力も残り少ない。まだ、本物をあらわす目印が見つからない。目が赤いとか、小指だけにマニュキアがあるとか、そういう小さな違いでも、何かあればそいつを集中攻撃すればいい。しかし誰も彼もが僕と同じなのだ。違いがまるで見当たらない。どこかに潜んでいるはずの本体が分からないのだ。
コピーがついに部屋を埋め尽くした。僕は女体におしくらまんじゅうされる。魔力も尽き、これ以上は一発も電気を流せず、腕ひとつ動かせないほど疲弊していた。もはやこれまで、絶体絶命だった。偶然でもいいから、本体が見つかって欲しい…そんな淡い期待を持った。が、そんな期待は現実によって容赦なく打ち砕かれる。本当に本体なるものがあるのかどうかさえ疑わしくなってきた。
僕が抵抗できなくなると、ドッペルたちは待ち構えたように一斉に襲い掛かってきた。女体の渦の中で翻弄される。全身スベスベやわらかい体が押しつけられ、こすりつけられるだけで、僕の性感はどんどん高まる。ペニスに集中攻撃せずとも、その体の感触だけで僕を追いつめることができた。密着、ふともも、スベスベの女体。これに弱い僕の性格を知り尽くした敵側の最高の御馳走だった。
ペニスは次々とスマタで圧迫され、お尻や足や手が滑っていく。僕は脱力してしまい、絶望感のなかで数百体の女体に群がられてなすすべもなく、快感に酔いしれていた。はじめから勝てる見込みのない戦いだったのだ。あきらめが全身を覆いつくし、しかしその感情さえも快感の渦のなかに飲み込まれてかき消されていく。
女たちの横尻がペニスを挟み込んで圧迫し、タイミングよくこすり上げると、耐え切れなくなった僕は一気に爆発した。亀頭にもお尻の肉がめり込んでいて、精液は誰とも知れぬ肢体に振りかけられた。射精中も大勢の女体が僕の全身を埋め尽くして、僕は快感のなかでサポートされ、ますます長く脈打つのだった。
ドッペルたちの責めは終わらない。今度は数え切れない女手が全身を撫でさすり、ペニスも手に覆いつくされて発射。一度出してしまうともう、あっという間だった。やわらかくスベスベの器官が這い回ると、立て続けにもう一発放出してしまう。ましてや僕のペニスの感じるところを知り尽くしている女たちの集団手コキ。集中攻撃にも拍車がかかるというものだ。
次いで僕はあちこちにたらいまわしされながら、さまざまな体位でドッペルたちの膣に精を放出し続けた。数百に膨れ上がった自分に向けて、全員を満足させるまでこの饗宴からは逃れられない。満足したドッペルはいなくなるが、その分以上に鏡からどんどん補充される。永遠に終わることがないのはわかりきっていた。
それでも僕は力を抜いて、彼女たちにされるがままになることをみずから望むのであった。
＃＃＃ゲームオーバー＃＃＃