エルフ1−4
 

 僕は地べたに座ってエルフを受け入れようとした。あぐらをかき、ペニスをそそり立たせて相手の出方に対応する覚悟を決める。特に座位は相手の自滅を誘いやすい利点がある。もちろん密着している分包み込まれやすいリスクはあるけどね。それでも主導権を握っている限りはこちらに分がある。

 思った通りエルフは僕に跨り、座位で結合して来た。ここはガンガン突くよりゆっくりねちっこい責めでエルフをとろけさせよう。腰をくねらせながら彼女の全身をくまなくかわいがってやる。

 それにしても、あえて彼女が僕の思惑に従ったのはそれだけ自信があるという事だろうか、それとも何か作戦があるのか。

 どっちにしてもやってみなければ分からない。照準を定めて注意深く挿入して来るエルフの動きを僕は黙って受け入れた。「うぅ…これは…あう…」動いてもいないのに僕は悩ましい声を出さずにはいられなかった。エルフのオンナはまさに「天にも昇る心地」だった。ぷるぷるした筒とヒダが満遍なく極上の刺激で蠢き、こんにゃくのような弾力がひっきりなしに強く締め付けながら微妙に震えたりして絡み付いて来る。人間の女性では決して味わう事のできない名器だった。

 肉もヒダも愛液もすべてが男が一番感じやすいようにペニスに刺激を送り込み続け、ナタデココのようなシコシコした味わいがこれでもかと全方向から押し寄せて来る。肉棒の細かい部分まで的確に食い込み、一番心地よくなるようにすべての快感神経を満遍なく刺激して来る。優しく包み込む感触に僕は身悶えしながら悩ましい溜め息を吐き続けた。只入れただけでこんなに大ダメージを受けるとは思わなかった。僕は戦慄を覚えた。

 人間業では醸し出せないあまりにキメの細かい肌触りも強力な武器だった。僕を包み込むようにして抱き締める彼女の上半身は、僕を心の底から安心させる危険な誘惑に満ち溢れていた。その腕が僕の首に回り、背中を抱き締められるとふんわりした肌の感触に思考が鈍って来る。僕のお腹を引っ張るように密着する彼女の腹部も心地よい。僕のお尻に密着するふくらはぎまで僕の精力を削り取っていた。

 そして何よりやわらかく潰れる彼女の控えめな乳房が細かく蠢き、僕の胸部に食いつく勢いで這い回っている。こんな極上の肌触りが僕の上半身を固めている為、ダメージは股間の刺激に尽きる事無く全身に行き渡っているのだ。もちろん下腹部の感触がジワジワと僕を追い詰めてはいるのだが、座位に持ち込んだのは失敗だった。肌が密着する体勢では不利だ。ダメージがなおさら大きくなる割にはオンナの感触が良すぎて反撃にも持ち込めない。これで相手が主導権を握って激しく動いてしまおうものなら手も足も出なくなる可能性がある。

 これはダメだ。僕はとっさに腰を引き、彼女が動く前に抜いた。ペニスはどうにかエルフの人間を超えた名器の暴虐から逃れる事ができた。だがひとたび妖精のオンナを味わったペニスは簡単には快感から逃れられず、ナタデココの余韻にヒクついてしまっているし、体がその極上の感触を欲しがってジンジン奥から疼いている。それに彼女との密着から逃れられている訳でもなかった。既に大ダメージを受けて何とか防御しながら反撃の機会を窺わなければいけない。

 「…この程度か。」エルフは僕から離れながらペニスをがっしり掴み、性感帯を逃さず刺激するように扱き立てた。肌に密着した女体の余韻が残っている所にピンポイントでの手コキ攻撃が襲い掛かって来る。「あッ、ダメっ!」僕は身を引いてエルフから逃れようと座ったまま後ずさる。だがそんな程度ではエルフの手から逃げられる筈もなく彼女はお構いなしにペニスをしごき続けた。

 やわらかくて吸い付くようなあったかい手のひらが裏スジを大きくこすれている。それでいて指先が絶妙にバラバラ動き、ペニスのあちこち感じる所を的確に一箇所も逃さずに刺激して来た。亀頭の先を包み込むようにして下から上に優しく手のひらが滑り、次いで細くしなやかな指先が先っぽのあちこちをくすぐりながら滑って行く。根元から先端までそんな調子だった。

 手首が捻られて一層力強くしなやかにやさしい手がペニスを扱きたてている。もう片手が玉袋に添えられると指先で軽いタッチを繰り返し、ゾクゾクした快感を送り込んで来た。長年生きて来ただけあって手のテクニックもしっかり開発されているんだ。僕は快感から逃れ、エルフから主導権を奪い返そうとして、どんどん腰を引きながら後ろに逃れた。腰を左右にひねり手足を使って懸命に移動するもエルフはピッタリ寄り添うようについて来てしつこくペニスに集中攻撃して来る。

 ふと背中に大木が当たる。「しまっ…!」これで後ろに逃れる事ができなくなった。木の左右に動こうとすればどうしてもこれ以上に体勢が悪くなる。その隙を突いてエルフは必ず僕に飛び掛って来るだろう。再び挿入してしまったら僕の負けは確実なんだ。土地勘がない僕は木をバックに逃げられなくなってしまった。あるいはエルフがこの近辺の木の並び等を考慮に入れてわざと僕をここに追い詰めたのだろうか。

 エルフは両手で扱いたりフェラしながら玉袋を絶妙に刺激したりする。攻撃の切り替えも実に鮮やかで片手+玉袋の快感に飽きが来た頃合にタイミングよく両手シゴキに変えて包み込む快感に僕を晒し、立て続けにそのぷるんとした女らしい口にペニスを飲み込んでは両手指先で玉袋と会陰をかわいがってくれる。

 流石に長年生きて来ただけあって、エルフは性感を刺激するテクを全身一通り心得ている。手も足も舌も尻も一級品、熟練した巧みなテクニックで男の感じる所を素早くひっきりなしに満遍なく責めまくる事ができるのだった。これではオンナから脱出してもどうしようもない。相手の方が一枚も二枚も上手だったんだ。体も技術も、そして精神でさえ。

 天にも昇る心地はエルフのオンナだけではなかった。彼女の手や舌、唇や内頬の攻撃を受けるにつけ、僕の敗色がますます濃くなって行った。大木を背に逃げられず座って足を開いたまま一方的に高められてしまう。股間に集中する快感が全身に広がり、僕はなすすべもなく顔を上に呻くだけであった。エルフの方も無言でペニスを手と口だけでひっきりなしに攻撃している。

 段々快楽に抗う事ができなくなって来た。手と尻餅を下につき、膝を立てた両足を大きく開いてエルフの頭部を受け入れている。体が自動的に反応し、どうしても腰を浮かせるようにしてペニスをエルフの方に差し出してしまうのだった。それに応えるように彼女も自慢の手と舌で僕を射精へといざなおうとしている。

 最後は、エルフの右手がペニスの根元をぐりぐり揉みしだき、左手親指が玉袋をあちこち強くくすぐりながら中指をお尻の穴、他の指で会陰をくすぐり、それ以外の余った棒部分をぷるぷるの唇でしごきながら亀頭を舌が這い回る。特に裏スジや尿道口は丹念且つ執拗に舐られた。下腹部の感じる所が一度に一斉に刺激されると堪えていたものが一気に噴き出して来た。

 まるでオンナの中に納まっているかのような強い締め付けが根元に襲い掛かり、玉袋からお尻の穴まで満遍なく左手だけでかわいがられる。その上でスムーズに扱きたてる唇が最後の仕上げに入り、トドメとばかりに激しく亀頭をぬらぬら舌先が這い回った。僕の方は頭が真っ白になって腰を大きく突き出してお尻の穴まで彼女に晒すしかなかった。

 このエルフスペシャルが決まり、僕はあっけなく彼女の口に精液を全部送り込んでしまった。射精した瞬間彼女の左手薬指が僕のお尻の穴に第二関節まで入った。快感が倍増して射精量が増える。彼女の口が吸引力を増し、噴き出す精液はあっという間に喉奥へと吸い上げられて行った。右手が小刻みに素早く上下すると射精時間が長くなった。最後の最後まで強烈な快感の波が小さくならないように配慮した至高のテクニックで、僕は完全に脱力してしまうのだった。

 僕はこの一番妖精らしい妖精の魅力に負けてイッてしまった。その体のどこもかしこも快感を与えられるようになっていて、それでいてどのパーツでも男を射精に導ける、長年の経験に裏打ちされたテクニックが鬼に金棒となっていた。初めから実力の差は歴然だった。

 放心している僕にエルフは跨り、再び座位で結合した。背中は大木。前方は女体密着の体勢だ。包み込まれる快感を味わいながら僕は自制心を失って行った。「暫くこのまま抱き合っていてあげる。」エルフは動かずにその肌触りとオンナの感触だけで僕を高めた。性の虜になっている僕はそれだけで射精する。出しても彼女は離れず僕にしがみ付くばかりだった。

 何度も何度もそのまま動かずに精液をエルフのオンナに放出し続けた。それでも疲れも弱りもせず、飽きる事もなく、僕は至高の女体に酔いしれながら、出してはまた快感に高まり放出するのを繰り返していた。まるでエルフと僕が完全に一体化して射精し続けているみたいな錯覚に陥る。自分は…精液を一定時間ごとに吐き出し続ける機械なんだ。

 両足を小刻みに開いたり閉じたりしてオンナをモゴモゴ蠢かせるエルフの媚態を味わいながら、自分の自分たる感覚が遠く消え去って行くのを感じた。過去の記憶も感情もなく快感だけの世界。僕は男として誰よりも幸せなのかも知れない。

###ゲームオーバー###

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