エルフィン1−4
 

 このままエルフィンに主導権を握られるわけには行かない。クラクラする花の香りの中で仰向けになってしまっては、ますます強烈な淫気に毒されてしまうだろう。まずは相手のペースを打ち崩し、こっちのペースに持ち込む必要がある。そのためにも、甘い花の香りに気を抜いて寝転んでしまうわけには行かないんだ。

 僕は力を振り絞って逆に彼女を押し倒し、そのまま正常位に持ち込んだ。最大級の気合で一気に畳み掛けた。その動きは自分でもびっくりするほどスムーズで、正常位に持ち込むいままでの経験が無意識のうちに生かされたのか、あっという間に体勢がひっくり返ったのだ。

 「本当は私が上の方がやりやすいんですけど…下でもだいじょうぶですよー。」僕の目の前でエルフィンの透明のドレスがオブラートのようにスルリと消え去る。大きくなったときにすでに絹のスケスケドレスで裸同然だったから、いまさらエルフィンの体に見とれるわけではなかった。それでも白く美しい女体が目前にあり、間近で見せつけられると、あらためて心奪われそうになる。おそらく体中にまわっている催淫毒が女にたいする耐性を著しく下げているのだろう。並の男だったらそれだけで完全に心奪われ、夢中で彼女の体にむしゃぶりついていただろう。

 彼女が裸になったので僕は一気に勝負に出た。このまま勢いでイカセ倒してしまおう。僕は彼女の上に乗った体勢でペニスをオンナにあてがい、一思いにねじ込んでやった。

 「はうあっ!」全身に暖かい心地よさがかけめぐる。普通は受け入れた側、受身の側により大きなダメージが行く。しかし今回はまったく逆で、攻撃を仕掛けた僕のほうが情けないうめき声を上げてしまったのだった。

 エルフィンはやさしく微笑んで僕の目を見つめながら、僕の行為を素直に受け入れていた。キスを受け入れる時に細めた目が悩ましい潤みを含んでいて、その表情がますます僕の心をかき乱す。彼女はそのまま身動きせず僕に全身を任せていた。そしてじっくり自分の性器の感触をペニスに感じさせている。

 さすがにエルフの系統を引き継ぐ妖精のオンナは、これまでの相手とは一味も二味も違う。ぷるぷると弾力ある肉が強く纏わりつき、容赦なくぐいぐい締めつけてくる!そのシコシコした強い感触は、エルフ以上のこんにゃく締めといっていい。

 「さあ、私の体をじっくり愉しんでください。」ぐにに。動いてもいないエルフィンのオンナが妖しくうごめく。僕は呼吸を整えながら甘美な感触が全身に広がり続けるのを食い止めようと抵抗し続けた。しばらく動くことができなかった。

 「クスクス…。いいですよ、もっとガマンしてください。その方が長い時間気持ちよくなれますわ。」ペニスを吸い上げるようにオンナがうごめき、ますますがっしりとペニスにまとわりつき、ぐいぐい締め付ける。動かないのは自信の表れなのか。

 たしかにそれも納得できる。彼女のオンナはエルフ以上だ。エルフは集団戦を得意とし、連係プレイにて本領を発揮するという。僕はまだその脅威を知らない。きっと今の実力ではエルフ集団には太刀打ちできないだろう。

 しかしエルフィンは、個体としてはエルフ以上の実力の持ち主だ。一人ずつならエルフと戦い、どうにか倒した僕が、今エルフィンのオンナに悶絶し、ピンチに立たされ、呼吸を整えようとあがいてもなかなか興奮と快感がおさまらないでいる。

 それに、この花畑に入ってから、僕の防御力は地に落ちてしまっている。強力な淫気に毒されたことで、僕の性感神経は異様に敏感となり、性欲も強制的に高められ、女性の魅力に過剰な反応を示すようになっている。中学生が何週間もオナニーを禁じられて限界にきているところへきわどい娘のビキニ画像を見せられたのと同じように、僕の精神は女の体のどこかしこにもひどく敏感になっている。

 「じゃあ…コレには耐えられます?…んッ!」「あひっ!」突然エルフィンのオンナがぶるるんと震えた!彼女の腰周りだけが小刻みに震え、その振動がペニスを直撃したのだ。同時にシコシコ名器が波打つように蠕動し、ペニスをこれでもかと快楽に晒すのだった。

 人工的でない、したがって”ゆらぎ”を含んだバイブと波打つ締めつけは、僕の精力を大幅に奪い去った。

 エルフィンと肌を合わせてから、花の催淫毒の効果が格段に高まっていた。僕の性感が高まっているのは、花の香りのせいだけじゃなかった。いや、この甘美な花の誘惑は、エルフィン自身の体液・体臭によるものだった。淫気香の正体は、魔性の妖精から出たものだったのだ。その証拠に、彼女と結合し、ペニスが愛の体液に浸かってから、僕は一気に、体の髄まで花の毒に染めあげられてしまったのだ。

 これでは花の香りを避けようとして全身の力を振りしぼって大勢を逆転させた意味がない。せっかく受身の騎乗位を避けて攻撃的な正常位に持ち込んだというのに、こちらの感度はますます上がり、防御力はほぼゼロになってしまっている。気を抜けばそのまま彼女の虜となって我を忘れてしまいそうだ。

 おやゆびひめのかわいらしい吐息が甘く僕に吹きかけられる。その息はたっぷり淫気を含んでいて、僕はますますエルフィンの魅力に取り付かれてしまう。思わず上から彼女に覆いかぶさり、強く抱き締めた。こちらへのダメージが大きいためにあえて避けていた密着だったが、もう我慢ができなかった。触れ合った瞬間、エルフィンの汗が僕に吸収され、ペニスからしみこんでいく愛液と同じ催淫効果が全身から侵略し始めた。

 彼女の体液の一部も蒸発し、二人の周囲は強い花の香りに包まれた。僕はますます感じやすくなってしまっている。そこへひっきりなしに、彼女の乳房やおなかのスベスベした心地よい肌触りが僕の上半身に汗とともにまとわりつき、彼女のオンナの至高の感触が愛液とともに僕の下半身に付きまとっているのだ。

 彼女のぷにぷにしたほっぺが僕の頬を執拗にくすぐっている。このままでは動かずして高められ、じわっと白濁液を漏らしてしまうことになりかねない…それどころか、自分を見失って快感を求めて腰を振ってしまいあえなくイッてしまう危険さえ大きかった。淫気香はこちらの感度を敏感にするばかりでなく、相手の女性が限りなく魅力的に思え、同時に瞬時に精巣に溜め込まれるパンパンの精子が早く外へ出たいと肉体に要求するために、性欲の奴隷になって目の前の快感装置にすべてを吐き出してしまうことになる。この催淫毒を身に受ければ受けるほど、つまり長期戦になればなるほど、形勢はますます不利になるのだ。

 エルフィンはそのぽわ〜んとした雰囲気にまるで似合わないほど強力な相手だ。時間稼ぎや姑息な手段はいっさい通用しないだろう。やはり短期決戦、こちらのすべてのパワーとスピードをフル稼働させて一挙に敵精力を奪い去るしかない。

 何とか意を決して反撃に出る。これ以上肌を密着させては危険だ。ぎゅっと抱き合っているだけでもその肌触りに精力を消費し、おまけに彼女の汗が僕の体に染み込んでますます気持ちよくなってしまう。僕は腕立て伏せをするみたいに腕の力で上半身を起こす。淫気に毒された重い体が名残惜しそうに女体からはなれ、ペリペリと彼女のもち肌が音を立てる。

 僕は必死に腰を上下させてオンナを責めた。「くっそ…あうっ!…き、気持ちいい…うぅ…」責め始めたとたんにとてつもないコンニャク名器が猛威を振るった。人間離れした清楚な妖精の極上名器に包まれた状態でペニスをこすりあげたがために、逆にこっちが大ダメージを受けてしまったのだ。それでいていまの攻撃で相手に与えられたダメージはゼロだった。エルフィンは微動だにせず余裕の笑みを僕に向けている。

 相手は一万年以上も、そうやって若い男たちの精を搾り取ってきたんだ。彼女たちの甘美な誘惑に晒された多くの青年が色々な抵抗を試みてきたのだろう。気の遠くなるような年月を生きてきて、ありとあらゆるタイプのペニスを飲み込んできたんだ、アソコも刺激には慣れているはずだ。その証拠に結合して以来エルフィンは息一つ切らせはしない。それなりにレベルを上げてきた僕のペニスは武器としても悪くはない方なんだ。しかし相手にとってみれば何度も昇天させてきた程度の「余裕な相手」でしかない。経験深い妖精は僕程度の使い手など飽きるほど喰らっているに違いない。防御力が高く、しかも精力も高い。力の開きは歴然だった。

 「クスクスクス…やっと動いてくれましたね。じゃあ、お礼に私のほうからも動いて差し上げますわ。…ほらほらっ!!」「あふうっ!!」突然エルフィンが腰を左右に大きく強くくねらせ始めた!自分の名器でジワジワ男を追いつめる戦法からいきなり一気に畳み掛ける攻撃に転じたエルフィンの動きは、僕に致命的なダメージを負わせた。静から動に急に移ったために、心の準備ができていなかった僕の肉体は、突然の急激な快感をダイレクトに浴びてしまう。

 こんにゃく名器がグニグニとペニスを左右に揉みしだく。エルフィンは初めて僕の背中に手を回し、ぎゅっと僕を抱き寄せた。再び肌が密着する。彼女は腰部分だけを大きく左右にくねらせ、リズミカルにペニスをこねくり回し続ける。わずかに蠢くおやゆびひめの乳房が僕の胸板を妖しくくすぐった。射精前の心地よいくすぐったさが下腹部から全身に広がり始めるのを感じた。

 僕の精力は一気にゼロまで削られてしまっていた。あと何秒も持たない、いますぐ発射するのが分かりきっていた。気力だけで精巣に精子を押しとどめている状態だった。もう限界だ。僕は負けたんだ…。

 覚悟を決めていながら、もう一方で戦う気力は衰えておらず、その意識が働いて、ほぼ無意識のうちに体が勝手に動いた。僕は意識せずに逃げ始めていた。脈打ち始める直前に腰を思いっきり引き、手の力を出し切って身を起こし、なんとか彼女から離れようとしていたのだった。お尻の穴の奥がきゅ〜んと疼き、血流と連動して体液が尿道に移動し始める。

 その瞬間、エルフィンは僕をみたび抱き寄せた。彼女の手が強く僕の背中にしがみつくと同時に太ももが僕の腰に巻きつけられる。そしてぐいっと脈打つ僕の体を引き寄せたのだ。ペニスがまたもや名器の奥まで飲み込まれる。ほんのわずかの時間にこれだけのことをやってのけるエルフィンにかなうはずもなかった。

 ガマンし切れなかった精液が勢いよく飛び出す。一滴漏らさず妖精の体内に吸い取られる。モグモグと貪欲に蠢くオンナが男の体の奥にたまっている体細胞を残らず吸い上げ、その間僕は長い長い射精感覚に酔いしれるしかなかった。

 脈打ちが終わるまで妖精の妖しい腰周りは僕の下で左右に揺れ動いていた。最後の仕上げに名器がぶるるるッと震えて、バイブ効果で前立腺を刺激し、精魂尽き果てるまで僕の肉体と精神を快楽に染め上げた。

 「あふぅ…」出し切った僕はそのままエルフィンに体重を預けてしまった。彼女のぷるぷるまるっこい顔が僕の顔面を執拗に頬擦りしている。そのほっぺもあごも乳房と同じやわらかさとスベスベ感を備えていた。彼女の腰は動きを止めたが、結合を解いてはくれなかった。

 「さあ…志なんか捨てちゃって、もっと私たちで遊んでいってください。いっぱいいっぱい慰めてあげますよ〜。」ああ…やっと分かった。花の妖精エルフィンは、若い男に安らぎを与える妖精なのではなく、志ある者を快楽の罠におとしいれて堕落させる魔性の淫花だったのだ。清純な雰囲気に騙されてしまった。

 でも、敗北を喫したあととなっては、もう何を言っても遅かった。じわりと体が疼き始める。後一分もしないうちに、僕は性欲だけの存在になり、アイデンティティを失うことになる。「さあ、私たちの体で遊んで行って♪」僕は妖精の囁きに酔いしれながら全身を彼女に預けた。

 …待てよ?いま…私”たち”って言わなかったか?

 ふわり…僕の背中に女の肌の感触が覆いかぶさった。つるすべの女体が僕の後ろ半分に密着する。「こ…これは…!?」性欲の虜となって意識が朦朧とする前に僕はやっとの思いで言葉を発した。

 「ふふふ…このフィールドにはほかにもエルフィンはいるんですよ。この花畑から発散される”蜜”の香りをそんなにぷんぷんさせていては、来ないわけにはいかないじゃないですかぁ。」なっ…!?後ろから僕の耳元で囁く女はどうやらエルフィン…それも別の場所にいた花の妖精みたいだった。

 僕は相手を確かめるべく振り返ろうとした。「!」しかし振り返ることができなかった。しきりに頬擦りしていた下のエルフィンのほっぺが、ぴったり僕の顔に張り付いていて、顔を動かすことができなくなっていたのだ。

 「だめですよぉ。もうあなたは動けないんですよ。花の精の味を楽しみ、これに屈した以上は、もうあなたは私たちのもの♪」「そういうことです。気に入った男の人は、この妖精秘術”吸着淫花”で、ずっとずっと包み込んで差し上げるんですよ。」

 密着、というよりは、人間よりずっと高次のきめ細かい妖精の肌が完全に僕の皮膚に食い込み、あたかも融合しているかのような状態で離れなくなってしまっている。頬だけでなく、彼女の乳房もおなかも、腰周りも、僕の体に溶け込み始めていた。後ろから来た妖精も僕の背中に食い込み始めている。どうやらエルフィンに抜かれた男はすべてのエルフィンとこうした結合が可能になるらしい。

 「うっぐぐ…」言葉にならない声が漏れる。僕の顔はおやゆびひめと密着したまま固定され、その頬の感触を強烈に受け続ける。その快感は皮膚表面だけでなく内部の性感神経のすべてを刺激していた。同様にして、彼女の背中に回っていた僕の手に、エルフィンのスベスベの背中の感触が吸い上げられ、僕の胸板には極上のおっぱいがつぶれたまま食い込んでいる。ぷにっとしたおなかが僕の腹部を包み込んでいて、僕の腰は彼女の腰と太ももの付け根がひっきりなしに可愛がっている。

 花の妖精がもうひとり来たおかげで、おやゆびひめの手足が僕の背中に密着することはなかった。その代わりもうひとりのエルフィンの上半身が僕の背中をぴったり包み込んでいる。後ろの淫花の唇が僕の敏感な首筋に吸着した。上からのしかかっている女性の乳房から腰までが、僕の背中とお尻の性感神経を刺激し続けた。

 何よりもおやゆびひめのコンニャクがペニスをいじめ続けている。蠕動やバイブ、時には激しい腰の動きで、また後ろのエルフィンの手伝いで強制的に上下に突き動かされる僕の腰の動きで、生産された精子が休む間もなくそのまま外に押し出されている状態だった。僕の肉体が永遠の射精が可能になっているせいで、脈打ちはどんどん早くなり、そして決して途切れることがなかった。もちろんずっと快感が増し、衰える気配を見せない。

 上下から僕をサンドイッチしている妖精たちの手足は密着地獄から解放され、その代わりに四本の腕が僕の全身をくまなく愛撫し、シコシコふとももがひっきりなしに前と後ろから僕の両足をかわいがり続ける。その絶妙な動きは振動としておやゆびひめのオンナの形状を変幻自在にし、そのたびにランダムな刺激に晒されたペニスは大きく脈打つことになる。

 僕は力を抜いて妖精たちの動きに身を任せるしかなかった。リズミカルに三人の腰が上下している。上下のふたりが息を合わせて僕の腰を揺り動かし、僕は射精しながら腰を振り続けさせられている。

 僕の精を受け取り続けるおやゆびひめはますます淫靡な香りを全身から発散させる。後ろのエルフィンにもそれが伝わり、僕を責めるのを楽しんでいる。僕にとっては淫気香となる花の香りは、彼女たちにとっては精神的存在の糧となっているみたいだ…しかも分かち合える。

 僕たちはムラムラする花畑の中で、延々と蠢き続けていた。エルフィンはとても気の長い妖精だ。その寿命からして人間とは感覚がまるで違う。彼女たちが僕に飽きて解放してくれるまで、早くても二千年はかかるだろう。こんな世界で戦った間柄だから、おそらくはもっとしつこくしつこく僕から精を搾り取り、男を快感に晒すことを楽しみ続けるに違いない。

 何千年もの間快楽にまみれる…エルフィンに気に入られた男は行方不明となり、神秘の花畑で時間を超越して交わり続ける羽目になる。逃げることもできない密着状態のなかで、眠ることも休むことも疲れることも老いることも死ぬこともなく千年単位で搾り取られ続ける。それがその青年にとって天国なのか地獄なのか…それは僕には分からない。

 ひとついえることは、僕にとっては、何千年これから先射精し続けようとゼンゼンかまわないという事だ。もう時間の感覚なんてなくなっている。あとはひたすら、この目の前の快楽に没頭するだけだ。

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