ピクシー2−3
ここは相手の挑発に乗っては危険だ。相手をこちらに引き寄せて戦ったほうがいいだろう。仮に空を飛べたとしても、慣れない舞空術では相手のほうが有利になってしまうからな。空中戦は避け、できるだけこちらに有利になるような土俵を選ばなくては。相手はただのピクシーとは一味違う。ハイピクシーというのがどれほど上のレベルにいるのかは分からないが、警戒はしておいたほうがよさそうだ。
以前ピクシーと戦ったときには麺棒などの道具を駆使していたが、ハイがついている以上、同じ手は通用しないかもしれない。手痛いしっぺ返しを喰らう可能性がある。使い慣れた手段に頼るのも避けておきたい。
やはりここは三人まとめて一気に勝負をつけたほうがいいだろう。未知の敵相手に長期戦はまずい。まずは相手を引き寄せ、射程距離範囲内に入ったら百烈愛撫でまとめて短期決戦だ。僕は呼吸を整えて、いつでも技が出せる体勢を取った。上を見上げ、ハイピクシーたちが降りてくるのをひたすら待ち構える作戦だ。
ピクシーたちは、僕が上がってもこないのを見て、ごにょごにょ何かを話し合った。何かが決まったらしい。三人はいっせいに僕めがけて降りてきた。よし、今がチャンスだ。
僕は身構えた。そしてジャンプして百烈愛撫をくりだした。幅を広く取って、全員まとめて敏感な部分を責めるよう、指先に神経を集中させる。「ひゃん♪」ピクシーたちは勢い余ってさらに下降、僕がジャンプしなくても届く位置に来てしまった。よし、このまま一気に片をつけるぞ。
「おららららーっ!」僕は指先に魔力を込め、触れたところの性感神経が敏感に反応するように手配しながら妖精たちの小さな乳首や大事な部分に指を這わせる。透明の服はオブラートのように柔らかく、振動する指先をガードする役目を果たしていない。三人全員にひとしく大きなダメージを与える。いくら修行を積んで魔力が高まったとはいえ、もとはただのピクシー。イかせ易さはさほど変わらないみたいだ…ある程度強化されてはいるが。
ピクシーたちは等間隔で僕に近づこうとしたが、怒涛の愛撫攻撃に撃沈し、隊列も乱れる。どうにかして僕のラッシュから逃れようとあちこち飛び回るが、魔力のこもった大技は自動追跡機能もついている。どこへ逃れようと、確実に相手のツボを刺激し続けることができる。一人残らずだ。
「やーん!」ピクシーたちは逃げ惑うが、射程距離内に入っている限りは僕の快感攻撃からは逃れられない。そして射程範囲から逃れれば敵は僕を責めることができない。攻撃としても強力だがガードも鉄壁だ。この調子なら勝てそうだ。
「こ、こうなったら、…ごにょゴニョ…テンゴクノシラベ!」ピクシーの一人が快感の呪文を唱えた。なるほど、ハイピクシーだけあって普通のピクシーよりも魔力が高く、高度な魔法も使えるみたいだ。「魔法ガード!」僕はとっさに魔力でバリアを作る。このバリアは高度な魔法ほど食い止められるスグレモノだ。特に攻撃魔法は、たとえて言えばさまざまな大きさ・強さのボールのようなもの。効果の大きな魔法はボールも大きく、魔力がたくさん込められればボールのスピード・威力が増す構造だ。だから効果の大きな魔法ほどバリアのネットに引っかかりやすく、ネットをすり抜けるほど小さな効果の魔法なら喰らってもたいしたことはない。ただし、圧倒的な魔力で速球を投げつけられれば、ネットを突き破られてしまう。
ハイピクシーもダメージを受けながらのとっさの魔法だっただけに、効果は大きくも威力は小さい。超スローボールだ。簡単にネットに引っかかる。快感の呪文ははじき返された。もし空なんか飛んでいて、無駄に魔力を浪費していたら、このバリアも張ることができず、大いに苦戦していただろうと思うとゾッとする。
「だめっ、魔法も届かないよぉ。」「威力を高めれば、あるいは…」「でも、効果のわりに魔力がムダに使われちゃう。やっぱり温存しとかなくちゃ。」「どうしよう?」「やっぱり、近づいてからでないと十分な攻撃はできないね。遠距離からの攻撃はまずいわ。」「じゃあ、あの作戦で行こう。」「決死行だね。」
ピクシーたちの話し合いが終わった。三人が手をつないで僕めがけて飛んでくる。「あたたたたたー! …むっ!?」射程距離内に入ったとたん自動追跡で百烈愛撫がピクシーたちにお見舞いされる。しかしピクシーたちは、手をつないだまままっすぐ僕に向かってくる。しかも下を向いて水平に飛んでくるのだ。できるだけこちらに背中を向けるようにして、決死の覚悟で僕に向かってくる。当然百烈愛撫は彼女たちの背中やお尻に集中し、より敏感なオンナ部分やおっぱい部分には当たらない。そうやってできるだけガードしながら、僕の攻撃を身に受けてそれでも突撃してくる。
ついにハイピクシーたちは魔法バリアの内側に入り込んできた。ここで魔法攻撃なのか? 百烈愛撫も、彼女たちが僕の膝辺りに下向きで飛んでいる限り、決定的なダメージにはならない。ここは作戦を変えて捕まえてから攻撃するしかないか。魔法攻撃を受ける前に倒しておいた方がよさそうだ。
「えーいっ!」ピクシーたちは一気に魔力を解放させる。僕は身をかがめて彼女たちの乳房に触れようと手を伸ばした。そのまま捕まえて一気に倒そう。僕は右端のピクシーの体を捕まえた。そのまま持ち上げようとする。
「むっ!」よく見ると、手をつないでいたピクシーの体が離れない。手の部分でおたがいに融合していた。手をつないでいるというより、手がつながっている感じだ。引き剥がそうとしても無理っぽい。しかも、彼女たちの全身からローションが滲んでいて、捕まえた手が一瞬でぬとぬとになった。ハイピクシーが体をくねらせるだけで、僕の手から小さな体が滑りぬけてしまった。
ピクシーたちが上を向き始める。彼女たちが目指している位置は直感的に分かった。「くそっ百烈…ぐわっ!」僕が技を繰り出すより早く、ピクシーたちは目的地にたどり着いてしまった。
ピクシーたちは僕のペニスに三人がかりでまとわりついていた。催淫効果つきのローションがペニス全体をぬらし、すべすべの小さな女体が股間を滑りまわると、くすぐったい快感が股間を貫いた。ペニスはそれだけで半立ち状態になる。そこへすかさずハイピクシーの包み込み攻撃が待っていた。彼女たちはペニスの周りをぐるりと取り囲み、全身を使って抱きついてきた。
端っこ同士の手がつなげられたとき、その手は融合する。幅の広いベルトだった。腕部分の融合を引き締めることで、ピクシーたちはどんどんペニスを圧迫していく。ついに限界まできつい状態で、ベルトがペニスをしっかり包み込んでしまった。彼女たちの柔らかい足や乳房、腰のくびれがそのままヒダのように働き、ローションが愛液の役割を果たす。妖精でできたオナホールの完成だった。
「し、しまっ…」僕はとっさに彼女たちの体をつかんで引き剥がそうとした。ここで百烈愛撫をすれば振動がペニスにも伝わり、かえってこちらにダメージが行ってしまう。それに攻撃できるのはピクシーたちの背中ばかり、これでは相手を倒すには不十分だ。やはり力づくで引き剥がすしかなかった。しかし、ピクシーたちの足が僕のペニス周りに融合してしまっていて、引き剥がすことはできなかった。
小さいながらも男好きのする女体が三人分、ペニスにまとわりついている。その肌触りは僕を感じさせるに十分な攻撃力を備えており、しかも催淫ローションが皮膚細胞からどんどん体の奥へとしみこんでいくのだ。
さらに、ハイピクシーたちを引き剥がそうとして握り締めた僕の手も、彼女たちの背中にくっついてしまい、両手とも剥がせなくなってしまった。「さあ、いくわよー!」「すっごい気持ちいいよ? 覚悟はいい?」「せーの!」
「よいしょ!」「よいしょ!」「よいしょ!」「はうああ…やめ…」ピクシーたちはいっせいに体中で僕のペニスをしごき始めた。挿入できない代わりに、その小さな体全体が強力な武器となって、僕を締め付けながらやさしく、それでいて激しくしごきたててきた。僕は力を込めて彼女たちの動きを止めようとしたが、ローションのぬめりと魔力に基づく力強い超スピードのせいで、少しも相手の動きを緩めることができなかった。それどころか、ますますしごくスピードと締め付けは加速の度合いを強めていく。
体の奥がじわりと疼きはじめる。催淫効果があらわれてきたんだ。そこへ強烈な快感が用意されるのだから、僕の精力は当然激減してしまう。「あふ…」手が股間をつかんでいる格好なので、まるで自分でおもちゃを使ってしごいているみたいな錯角に陥る。しかしこの手は完全に相手に動かされているのだった。
にゅるにゅるの女体が三方向からペニスをかわいがり続けた。裏すじにミリ単位の硬い乳首がこすり付けられ、しごきあげられるたびにやわらかい女体に翻弄され、高められてしまう。反撃しようにもその手はすでに捕らえられてしまっている。
「ぅぅ…」僕は思わず立ったまま思いっきり腰を引いてしまう。しかし足元が融合しているので、どうしても奥深くへと妖精たちもついてくる形になり、快感から逃れることはできなかった。
「クスクス…融合と催淫ローションもハイピクシーならではの魔法だけど、それ以上のこともいろいろできるんだよー?」「こんなこととかー。」
ブルブルブルブル…「あひっ!!」三人の体がバイブのように振動し始めた。振動はペニスの奥に眠っている性感神経まで満遍なく揺り起こし、ひとつ残らず刺激し続ける。それに加えて相変わらず妖精たちのしごき攻撃が僕を困らせる。
「こんなこととかー。」ピクシーたちの動きがより複雑になった。前後にしごきあげながらもペニスをこねくり回すように上下左右にもみしだいている。変幻自在な複雑な動きに、波打つような快感がどっと押し寄せてくる。
「こんなことまでしちゃう♪」ピクシーたちの融合した腕の間から、6本の腕が飛び出した。どうやらひじのところで融合して、そこから先の部分を自由に伸ばしたのだろう。その手はいっせいに僕の亀頭を撫でさすり始める。「あうあ…う…」僕は腰をくねらせて悦んでしまった。それでもピクシーたちは責める手を休めず、容赦しなかった。
小さな小さな手が、露出した亀頭のあちらこちらを満遍なくさすり続ける。小さいのにやわらかくすべすべしていて、尿道口から精液が飛び出すのを手助けしていた。それ以外の部分は、根元までピクシーたちのしなやかな体に包まれてしまっている。
僕は必死に彼女たちの動きを止めようと、腕にますます力を込めたが、その動きを止めるどころか減速ひとつ叶わなかった。
「これでもかっ!」ピクシーの一人が裏スジに小さな舌を無理やりねじ込んだ。その瞬間、精力が尽きた。「ああっ!」僕は腰を引いたまま、自分の手の間から男の種を草原めがけて噴き出した。きゅ〜んと射精時の快感が全身を貫き、何も考えられなくなった。
ピクシーたちは全身にペニスの脈動を感じ、それが終わるまで喜び勇んで責める手を強めた。尿道口が小さな手で押し開かれ、精液が一度に大量に出るのを手助けしており、バイブつきのぬとぬとオナホールが変幻自在にしごきあげる。最後の一滴を出し終わるまで、ハイピクシーたちは一心不乱にペニスを責め続けた。
「あうう…」出し終わっても、鈍い快感がペニスの根元に残っていた。見ると、ハイピクシーの体がペニスに融合し始めている。「こ、これは…あうう…う…」ピクシーたちの体がどんどんペニスの奥にのめりこみ、融合していく。あっという間にペニスのごつごつした肌が、小さな女体の美しい姿に変わる。太さも一回り大きくなる。
女体がペニスになった分、内部の性感神経はひっきりなしに刺激され続けた。融合してもハイピクシーたちの意思は存続しており、ぐにぐに蠢いている。そのたびに締め付けられるような快感が体全体を駆け抜けるのだ。裏スジや尿道口にもピクシーたちの乳房や手が絡みついたまま僕の体の一部と化している。そのすべてが僕の快感を持続させるのだった。
「さあ…あなたはもう、この世界の住人よ。」「んー、いい気持ちー…」「あなたはこれから、わたしたちと一緒に楽しむの。文字通り一緒にね。」「うっくうう…」僕は我を忘れそうになりながら快感の中でピクシーたちのささやきに耳を傾ける。「あなたが感じれば同じくらいわたしたちも感じることができる。ずっとずっと、いい気持ちのまま過ごすことができるわ。」「今のままでも十分いい気持ちだけど、もっともっと気持ちよくなって、わたしたちも楽しませてね。」「あなたはそのオチンチンのまま、この世界の女の人と交わってもらいますー。そうすればあなたはピクシーの快感とその女の人の快感の二重の快感を味わえるし、その快感をわたしたちも味わうことができる。」「うう…」
僕に勝ったハイピクシーたちの当然の権利だろう。僕はこれから先、彼女たちと一緒に快感を共有し、通常の二倍以上の快楽の中で永遠に交わり続けることになるんだ。きっと、自分を見失う体に改造されなくても、ハイピクシーたちの疼きが、僕を狂わせ、射精に導き続けるに違いない。
僕は草原を逆向きに歩き始めた。近くの森にまだエルフさんがいるはずだ。天にも昇るオンナと、このハイピクシーたちのW攻撃は、いったいどれほど凄まじいのだろう。僕の頭には、もうそのことしかなくなっていた。森に入ってすぐ、エルフが残っていた。僕は何も言わず彼女に抱きついた。その時点でものを考える理性はなくなり、自己というものの終わりを告げるのだった。
###ゲームオーバー###