マーメイド1−2
 

 僕は全速力で走り出す事にした。マーメイドが下半身を引きずって手の力で這って歩いているのなら、二本足の僕のスピードには追いついて来れまい!すったかた〜

 「あッ!ちょっと!待ちなさいよ!」マーメイドがこちらに向かってあわててずりずりと這う。

 「誰が闘うもんか!精力は温存して置いた方がいいんじゃ!悔しかったらここまでおいで〜!二本足の勝ちじゃぁ!おし〜りペンペン!」捨て台詞を吐きながら僕は悪党ぶり全開で走って逃げた。

 「何ですってえ!きいいいいいい!」

 怒髪天のマーメイドは、逆立ちをした。足がない事をバカにされたのが彼女の逆鱗に触れた。マーメイドは、名古屋城の「金のしゃちほこ」のような体勢になった!そしてそのまま、二本の手の力で、逆立ち歩きで、いや逆立ち走りで追いかけて来た。もの凄いスピードだ!シャカシャカシャカシャカ…手の動きも早い!何よりも、その格好で走って来るのが不気味だ!身の毛がよだつとはこの事だ!

 あんな走り方ができるなんて知らなかったんだ!僕は怖くなって、もの凄い勢いで逃げ出した。

 「むわてええええええええええええぇ!!!!!!!!」

 「ひいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」

 僕は全力で逃げていたが、マーメイドの「手力」の方が僕の脚力よりも数段上だった。あっという間にマーメイドに追いつかれた!そのまま走る僕の真横にぴったりついている!

 「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ逃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」

 「恐いからですよォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」もう僕は泣きそうになった。人をバカにすると(マーメイドだけど)酷い目に遭う。いい教訓になった。

 「いやああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 僕の逃走もそろそろ限界だったが、ここで捕まったら何をされるか分からない恐怖が僕を走らせていた。

 ずぼっ「ぐわっ!」

 急に床が割れて、僕はそこに落ちてしまった!トラップだ!

 ドバシャ!落ちた先は深くて広い水の中だった!すぽっ。マーメイドが後から水に入って来た。人魚だけあって、水への入り方もエレガントだ。誰かみたいに「ドバシャ」と落ちる奴とは大違いだ。

 「もがーーーーーっ!!」

 た、助けてくれ〜っ!僕は泳げないんだ!

 「ほら、落ち着いて。ここは異世界なんだから、水の中でも平気な筈よ?」

 いつの間にか擦り寄って来たマーメイドが僕を抱きかかえる。僕は少しずつ落ち着きを取り戻した。そうだ、ここは「ないと・めあ」の作り出した幻想の世界。水の中でも呼吸できるんだった。

 水の中というより、水の感覚があるというだけで、後は空中に浮いているようなヘンな感じ。呼吸がどうとかの心配がまったくない。声も良く通るし、視界も悪くない。只やはり水という設定らしく、抵抗感がある。水をかいてやっと進める。上下に動くのは楽だけど、前後に動くのは大変。

 泳ぐ習慣がない僕としては、呼吸の問題が解決されれば溺れはしないけれども、やはり自分の体をうまくコントロールできない。

 「さあて、ここからが私の本領発揮よ。」そう、マーメイドは水の中ではパワーが格段に上がる。水を得た魚とはこの事だ。マーメイドは素早く動き、僕の体を弄び始める。僕の方はうまく動けない。

 水の中でも何とかしてマーメイドを捕まえようとしたが、彼女はすばしっこく泳いで捕まえられない。逆にマーメイドの方は、パイズリで僕を責めたかと思うとすぐに僕の背中に回って後ろから手コキ攻撃をしたり、僕の股の間に入って挿入しながらお尻と玉袋をさすったりして来た。こちらの攻撃はほとんど効かず、相手がほぼ一方的に僕を責める格好だ。

 次第に僕も感じ始めて来た。ダメージが積み重なって行く。

 「ふふ。水の中での攻撃が得意だというだけじゃないわよ。わたしの足を侮辱した事、思いっきり後悔させてあげる。」

 ぶわああああ!突然、目の前がピンク色に濁り始めた。マーメイドのオンナから、ピンクの霧が撒き散らされたのだ。タコが墨を吐くように、視界が一気に悪くなった。

 視界が悪くなっただけじゃない。ピンク色の分泌物は強力な催淫毒だった!これが僕の口、皮膚、そして陰部に亘って纏わり付き、入り込み、全身の感度を一気に引き上げた。

 「むわああ!」

 僕は体をくねらせた!水の中なのでピンクの霧から逃れられない!ペニスはビクビクと脈打ち、我慢汁がペニスの周りの水を汚し始める。水がゆれるだけで全身にくすぐったさが襲い、僕の精力を削り取って行く。その上でマーメイドが体中をさすり、ペニスをしごき、挿入してなまめかしく左右に腰(魚)を振ったりして来る!そして相変わらず僕の方からの反撃はほとんどできない!

 だ、ダメだ!水の中では圧倒的に不利だ!い、イク…!

 僕はほとんど抵抗できないまま、マーメイドのオンナの中に濃い精液を注ぎ込んだ!もはや我慢のしようがなかった。頭の中が真っ白になった。只僕が負けたのだという事はうっすらと分かった。

 ピンクの霧の効果はまだ切れていなかった。射精した後も、少しずつ精液が漏れている。ペニスはまだ反り返ったまま元気だった。

 「もっとできるわね。一緒に泳ぎましょう!」

 マーメイドは僕の体を挿入したまま抱きかかえ、広い水の中をあちこちを泳ぎ回った。速く流れる水の感覚が僕の全身を撫で、性感をさらに高める。泳ぐ魚の動きがペニスをなぶり続ける。

 マーメイドと一緒に泳ぎながら、僕は何度も放出した。だが、マーメイドの愛液こそ、ピンクの霧の正体だったのだ。性交を続けている限り、マーメイドが飽きない限り、僕のペニスには濃いピンクの液が纏わり付く事になる。僕が萎える事はなかった。

 …。

 どれ程時間が経っただろう、やっと僕は解放され、水からあげて貰った。僕は泳ぎ疲れてぐったりしていた。が、少しすると疲れがすぐに取れて、また性欲が湧き上がって来た。そう、この異世界で負けると、僕は永遠にこの世界に閉じ込められ、飽きる事のないセックスだけの日々を送る事になるのだった…。

###ゲームオーバー###

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