ミミック1−4
 

 待てよ。確かこのミミック”本体”は、元々肉布団から抜け出て来たんだよな。って事は、もしかしたら、この肉布団の方が本当は本体で、女性型に見えるのが派生物に過ぎないとしたら…真の性感帯は布団の方にあるのでは?

 発想の転換だ。外見から、女体が本体だと思っていたが、順序からして肉布団の方が本体に違いない。

 僕は、女性型の”擬似本体”より、肉布団の方を重点的に愛撫し始めた。

 手のひらを下に向け、敷布団をスベスベと撫でさする。腰を上に突き上げ、ペニスを掛け布団に押し付ける。

 「はあぁあぁん!」突然、僕の背中に張り付いている本体が体を捩らせ始めた。

 思った通りだ。布団の方が本体、仮にそうでなかったとしても、性感帯はこっちにある!布団を愛撫した方が相手を感じさせやすいんだ!

 思わぬ弱点を見出した。こっちを責めればこの危機的状況を脱出できる。

 僕は両手を敷布団の愛撫に当て、腰は掛け布団を責めた。本体は無視した。

 背中で本体が蠢いている。僕が責めれば責める程、彼女は激しく体をくねらせている。このまま続ければ勝てる!

 ミミックはさらに強くおっぱいを僕の背中に押し付け、滑らせながら、激しくペニスをしごき立てて来た。掛け布団が亀頭を包み込み、ぐにぐにと蠢いている。

 僕は手をワキワキとさせ、まるでオッパイを揉むように掛け布団を揉み続ける。お互いに相当精力を削り合っている。特に敷布団をさすったり揉んだりしている攻撃が効いているみたいだ。そうか、本体が僕の背中に回り込んで、僕の体が敷布団に当たらないようにしてた訳だな。

 足を開いて、足の裏でも敷布団をさすってやる。これでどうだ!

 「!?」

 突然、手も足も動かせなくなった。敷布団が蠢き、手首と足首を輪っか状に広がった布団が固定してしまったのだ。まるで手錠のように、布団から触手のように紐状の物が伸びて、僕の両手の手首と足首を縛ってしまった。それが回転し、手首がねじられた。手のひらは上を向き、もはやさする事も揉む事も不可能となった。

 「しまった…」

 流石に敵も自分の弱点を分かっている。そこを責められないような準備も整ってたという訳か。

 掛け布団が反撃に出た。亀頭を包み込んでいた肌が、ペニス全体を包み込んだ。本体の手は、根元やペニスの周り、玉袋を、しなやかな指先で愛撫して補佐している。

 「はう!」

 ペニスを包んでいる掛け布団の部分が、蠢きながら小刻みに機械的に震え始めた。バイブ機能まで付いてやがる!ペニスは柔肉に包まれてバイブでむさぼられている。手足を固定され、体の自由が利かない!

 僕は腰をくねらせ、掛け布団を引き離そうと試みたが、あまり動けない上動ける範囲に動いてもペニスを包んだ掛け布団はどこまでも付いて来た。手足が動かせないから、その肉筒を振り払う事もできない。

 「く、くそぉ…」僕は力んで顔を上げる。掛け布団が、僕のペニス辺りで隆起し、うにうにバイブしながら蠢いているのが見えた。そして中では柔らかい手がペニス周りをサポートしている。背中はふくよかな胸がローションと共に滑っている。

 別の隆起が会陰の辺りを、まるで舌先でなぞるかのような繊細な動きでチロチロと愛撫して来た。

 掛け布団の突起が激しく前後左右に揺れ始めた。ペニスは女肉にこねくり回され、どんどんガマン汁が溢れている。突起の動きはやがて高速回転に変わって行った。そのリズミカルな動きは体からペニスを引き剥がすような勢いだった。

 さらに僕の乳首の部分まで、舌先のような感触が転がして来る。も、もう耐え切れない…!

 一瞬、布団全体がぎゅっと締まった。その勢いで、僕は最後の我慢の限界を超えさせられてしまった。

 「ふわ!」

 布団は柔らかさを保ったまま硬直し、僕の精液を受け止め始めた。次から次へとペニスの先から溢れて行く精液を、肉布団がおいしそうに吸い取って行く…

 ビクビク言わなくなるまで、締め付けが続き、僕は溜まっているすべての精子を全部放出させられた。最後に突起部分がブルブルと震え、一滴残らず搾り取った事を確認すると、やっと締め付けが緩まった。

 僕は脱力し、ミミック本体が後ろから耳元で甘い声で何かをささやくのを聞きながら、段々深い眠りに落ちて行ったのだった…

###ゲームオーバー###

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