マミー1−4
 

 このままマミーに包み込まれ、手で抜かれるのは避けなくてはいけない。僕は彼女の手を振り解いて、体を回転させると、うつ伏せになった。マミーの肌が僕の体をくすぐる。

 僕はペニスをしっかりと絨毯に押し付け、ぴったり足を閉じた。これでペニスが触られる事はなくなった。でも、ここからどうやって反撃しよう?

 マミーは優しく僕の背中に自分の体をこすり続けている。その太ももが僕のお尻をくすぐる度に、マミーに心を許したくなる衝動に駆られる。このまま腰を浮かせて、彼女の手で抜かれてしまいたい…。それ程なまめかしいもち肌が背中やお尻、後ろ足を這い回っている。

 腰を強く絨毯に押し付けている為、上半身は持ち上がりやすくなる。そこをマミーは利用して、極上の手を僕の胸に滑らせて来た。耳の裏側にキスをしながら、僕の胸を細い指先が揉みしだく。そのくすぐったさがさらに僕の理性を削って行く。

 でも、ここで誘惑に屈して射精する訳には行かないんだ。僕は頑としてマミーの誘惑に抗った。「アソコ苦しいのだろう?そのまま横を向くのじゃ。そうすれば背中から手を回して、すぐに楽にしてあげる。」「そ、その手に乗るか…」「ここは快楽だけの世界。拒む理由はない。だが、抵抗するならそのままうつ伏せになるがいい。そこまで意思が硬いなら、そのまま見逃してやろう。だが、わらわに背中を向けて”横になった”時、わらわに絞って貰いたいという意思があるとみなすぞ。」

 「くそお!誰が横を向くものか!」「…そうかそうか、フフフ、”横を向いた”な。このわらわに手コキで抜かれたいという訳だな。」「!!!」

 気が付くと、僕はマミーを背に横向きになっていた。ペニスは絨毯から離れ、ペニスが押し付けられていた絨毯がガマン汁で濡れていた。

 「ば、ばかな…!!」僕は再びうつ伏せになった。が、次の瞬間視界は洞窟の壁が広がっていた。体は横向きになっている!

 「どうした?アソコが脈打っているぞ?それは快感に堪えかねているという事ではないのかね?それとも『うつ伏せになっていなくてはならない』と心では思っているが、あまりに気持ちいいので無意識の内に逆に体は横を向いていたと言った所かな……」「くっ…」

 マミーは右手を伸ばし、右手側を上にして横になっている僕のペニスを掴んだ。その大きな手がペニス全体をすっぽりと包み込む。左手が僕のわき腹をすべり、玉袋へと伸びる。左手の二の腕に力が入ると、僕の体は少し浮いた。横向きよりは少しうつむき加減で、僕の体は後ろから伸びる二本の手を受け入れた。僕の右手は彼女の右手に添えられ、左手は、何とか立ち上がろうと床に肘を突いている。

 僕の右手は彼女の右手の甲のスベスベを感じるばかりで、ペニスから引き剥がす事はできなかった。左手も自分の体を持ち上げるだけの力はなかった。僕の両足は既にマミーの太ももでがんじがらめにされている。

 僕はたまらなくなって再びうつ伏せになった。しかし今度はマミーの手ごとだ。うつぶせのペニスは彼女の手に包まれ、揉まれ続けている。僕の体重が彼女の手を圧迫し、強い締め付けになり、揉みしだく手のひらの甘い感触をさらに強めるだけだった。

 僕はまた横を向いた。マミーの両手はしっかりと僕のペニスに吸い付き、決して離そうとしない。僕は両手でマミーの手首を持ち、何とか引き剥がそうとしたが、揉みしだく手をどうする事もできなかった。

 段々耐え切れなくなって来る。彼女の左手が玉袋の付け根に入り込み、持ち上げるように優しくさすって来た。右手はペニスの付け根を指先でコチョコチョくすぐっている。

 つまり玉袋の上下の付け根が両手で愛撫されているんだ。僕は腰をくねらせ始めた。顔が上気し、尿道から透明の液がどんどん溢れて来る。

 「…そろそろだな。」マミーはあの黄金の杯を取り出した。それを左手に持ち替え、亀頭の先にあてがった。射精したらそこに、って訳か。「い、意地でもイクものか…」僕は全身に力を入れて踏ん張った。

 左手で杯を構えたまま、マミーは手の動きを止めた。充血して痺れるペニスがジンジンしている。彼女の右手の、親指と人差し指で、ペニスの根元をしっかり握り締める。残り3本の指で玉袋中央辺りをワキワキと揉んで来た。

 根元と玉袋はしっかり愛撫されるが、それは決して射精には至らない秘術だった。玉袋の刺激でさらに高められ、イキそうになっても、根元がしっかり親指人差し指の輪で圧迫され、射精できない。

 「イキたいか?」「くっ…」顔からどっと汗が滲み出る。下半身は快感で痺れ、ほとんど身動きできない。その快感がどんどん上に登って来る。

 「ならば、これはどうだ?」マミーは、亀頭から下の棒部分をがっしりと掴む。小指が玉袋に軽くめり込んでいる。そしてマミーはそのまま微動だにしない。柔らかい女性特有の手のひらの感触が、棒をじわりと締め付け続けるが、決して動かしてくれない。

 ペニスの脈が、マミーの手のひらに伝わっている。この血の流れで、彼女達は射精のタイミングを知る事ができる。彼女にはもう、僕が限界に達している事が分かっていたんだ。

 「お、お願いです、もう…」「耐え切れないのだろう?」「うう…イかせて…」「…よかろう。」

######

 「…時は止まった。わらわの能力、それは時を止める能力。我らの文明が女権社会であり続けられた理由がこれだ。女だけに引き継がれるこの能力のお陰で、男達を奴隷にする事ができていたのだ。止めていられる時間はおよそ5秒。時が止まっているのに5秒と考えるのはおかしいが、とにかく5秒程だ。」
 マミーは激しくペニスを右手でしごき立てた。
 「時が止まっている間はお前は感じもしない。だが、その分の快感は時が動き出した時に一気に襲い掛かる。」
 人差し指と中指で裏スジを強くこすりながら、手のひらを滑らせ、くねくねと手首をくねらせた。
 「…これでよかろう。お前はイッた事にも気づかない…」とどめに根元から思いっきり力を入れ、ゆっくりと一こすりした。小指が亀頭を離れると、マミーは再びペニスを掴み、左手に持っている杯にしっかり照準を合わせた。
 そして時は動き出す…

######

 「うわあああああっ!」

 マミーは突然右手に力を入れた。手の柔らかさにペニス全体が圧迫され、その衝撃で一挙にタガが外れた。強烈な快感がペニス全体を中心に全身を走り抜け、大量の精液が杯に注がれた。

 できるだけ早く射精させるテクニック、出切るだけ回数多く射精に導くテクニック、そして、一回の射精量を増やすテクニック、これが三位一体となって、手コキの女王達の技が培われて来たんだ。その極上の手に、一体この数千年の間に、何人のペニスが絞られたんだろうか…

 「ふむ。後4回もすれば杯は満たされる。あの頃の祭りは日を追う毎に精液の量が減って行ったから、儀式の最終日は30回以上はイかせないといけなかったが…。ここは異世界。これだけの量が毎回手に入る。それも疲れず衰えず永遠にな。フフフ…これから毎日儀式を続けようぞ!」

 その後杯が一杯になるまで解放して貰えなかったのは言うまでもない(僅かの時間ではあったけど)。

###ゲームオーバー###

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