マミー3−5
 

 敵の全能力が3倍、しかも僕の感度も3倍。感度3倍って事は守備力が3分の1って事だよな。通常ダメージが相乗して9倍か。しかもそんな相手が9人いるんだ。ここはまともにやりあったりがむしゃらに責め立てても勝ち目はない。多分オンナが弱点ってのも克服されてる筈だ。ここは搦め手で行こう。

 僕は瞳を閉じ、一心に念じた。ここは精神世界。精神力に応じて思った物を物質に具現化できる。うまく行くかどうか分からないけどやってみよう。相手を弱体化させてこの不利な状況を打破するのが先だ。

 僕の体に霧が纏わり付く。その霧が段々服の形になって行った。クリーム色の半そでと、ピンクのミニスカート。頭には大きなリボン。ブカブカの靴下。顔には女の子用の化粧をバッチリ。そう、僕は「女装」したんだ。

 女装といっても服を実際に着てる訳じゃない。霧状の粒子に色をつけて「服を着ているように見せる」だけだ。思念を具現化できるけど、セックスバトルに直接役立つような武器防具はめったに取り出せないんだ。そういうアイテムは拾うなりしないと。

 いくら具現化可能だって鋼鉄の鎧を出して女の肌に触れないようにしたり下腹部を貞操帯で覆って絶対刺激されないようにしたりしたらゲームにならないでしょ。だからそういうのをいくら思念しても具現化できない。つまり服を出して着るのは無理って事。物質を無から取り出せるけど服を着るのは禁止になっている。「ないと・めあ」の意向なんだろう。NGアイテム以外しか出せないんだ。

 だから服そのものを出して着るのはできないけど「霧状の何か」とか光の屈折とかホログラムな感じで”着てるように見せる”事は可能だ。今回僕がやった女装はそれ。でも僕の精神力を最大限発揮すればマミー達をごまかすのは十分可能だった。

 そして僕は上目遣いにマミー達を潤んだ瞳で見上げ、ぶるっと震えながらか細い高い声でつぶやいた。「ボク…おとこの娘だけど…いいの?」

 シーン。一瞬静まり返る。美少年を相手して来たおねいさん達だから女装美少年キャラは萌える筈と目論んだんだけど…失敗かな?

 しかし次の瞬間女王達は一目散に駆け寄って来た!「やーんかわいー!!」「そのキャラいいわぁ!」「もぅ!ナデナデしちゃうぅ!」10人のマミー女王達は顔を上気させて僕に群がり、強く抱き締めたり頭を撫でたりし始めた。見せ掛けの服で本当は全裸だってのがばれたみたいだけど、もう彼女達にとってそんな事はお構いなしのようだった。

 僕の目論見は大当たりみたいだ。どうやらこの文明では美少年が崇拝され愛好されるみたいだ。だから生贄も美少年限定だったんだ。でも生贄達は大人の女達の傍若無人な手の攻撃に恐れ、恐怖に歪みながら逃げ回ったに違いない。それをムリヤリ追いかけて手コキで抜く儀式だったとか。泣きながら逃げる生贄を捕まえて強制的に勃起させて射精させるのもマミー達の萌えポイントなら、ちょっと趣向を変えて女装美少年が「怖いんだけど甘えてみる」キャラだったら、ショタ萌えおねえさんの心をくすぐれると思ったんだ。

 ショタなのに新鮮な刺激。僕の作戦は確実に女王達を弱体化させている!「怖がらなくていいのよん♪」「たっぷりかわいがってあげるからね。」「本当、女の子みたい!」

 「じゃ、じゃあ…お願いします…」僕は自分からあお向けに横になった。幻影のミニスカを突き抜けて小さなウインナーが上にそそり立っている。女王達の興奮の息がどんどん荒くなった。

 生贄は普通逃げるもんだ。でも僕は甘えながら自分からあお向けになっている。しかも女の子の服を着て、ちょっぴり怖がっている。ショタ女性はイチコロだ。

 「じゃ、じゃあわたくしから!」「いいえ、年功序列じゃ!」「関係ないでしょ!」暫く順番を争っていたが結局テキトーに決まったらしい。「あの…入れて下さい…」ここで集団手コキを見舞われたら元も子もないから釘を刺して置く。いつもだったら「やめて」と言っても、というよりやめてと懇願するから相手は逆にやらないで欲しい攻撃を仕掛けて来るんだ。でも完全に従順に横たわって「何されてもいい」ってな感じで相手を受け入れて懇願すればそうしてあげたくなっちゃう女心も働くだろう。

 一人目が僕に跨る。作戦通り女王達は手コキ攻撃ではなく騎乗位で挿入して来た。マキー空間で強化されてる自信も手伝ってるのだろう。

 入った瞬間、僕は演技で「ああっおねえさまっ!ボクもう…!」と身悶えして見せながらそのくせしっかり腰を強く突き上げ続けた。ショタ心を巧みにくすぐりながらマミーのオンナをウインナーで突き上げると、相手にとってはカワイイ顔して悶えているのにしっかり快感を送り込んで来る小悪魔的な美少女に見えるだろう。

 思った通りあっけなく一人目が果てた。オンナの感触は只締め付けるだけじゃなくて、小さいウインナーでも細部までサポートできる細胞の細かい動き、あちこち場所を変える突起、蠢く度にペニスの精力を削り取って行く滑らかな絞り攻撃を備えていた。今までのマミーとは一味違うのは強化されているからなのか。

 それでもこちらの精力消費に気を付けさえすれば何とか耐え抜けるかも知れない。ちょっと質のいい肉ツボならこれまでも味わって来たんだ。問題は僕の感度が上がっている点だな。だからいつもよりもさらにダメージが大きい。油断しているとマミーの中に放出してしまうかも知れない。

 震えてお姉さんの目を見上げる僕の眼差しが女王達の独占欲をくすぐり、挿入中は他のマミー達は手出しできないのも好都合だ。つまり1対1を10回続ける感覚だ。こちらも感じやすくなっているとはいえマキー空間でのマミーの鉄壁の防御力は骨抜きになってるんだ。女装ショタを目前にして彼女達はもうメロメロになっている。そんな相手が下から巧みに突き上げて来ればマミーの女王だってひとたまりもないだろう。

 次々交代で僕に跨ってはあっという間に極上の突きに打ち震えて果てて行くマミー達。こちらの精力も半分は残っている。玉袋愛撫等の複合攻撃がないからオンナが気持ちよくても理性をセーブできてるんだ。

 残りが3人になった時、周りの包帯の壁が突然崩壊して元の紐状の包帯に戻ってしまった。ドームを支える呪力は数人分ないといけないのだろう。数が少なくなったのでマキー空間も崩壊したんだ。こうなったらもうこっちのものだ。

 自分達がピンチに陥っている事をようやく自覚して後ずさった女王達よりも早く、僕は一人に飛び掛り、正常位であっさり昇天させる。順番待ちをしている間自分のオンナをまさぐりながらショタ萌えでハァハァしていた相手など難なく倒せる。

 残り二人はバックでトドメだ。一人に挿入し、もう一人のオンナは指でこねくり回される。「ああっ、私も本物をぉ…指じゃ…」もう戦意を喪失していたマミー達は快感を求めるだけの古代人と化していた。僕はバックの彼女を倒すと座位で最後の一人と結合した。

 「自分で動いてよ、お姉さま♪」僕はマミーに抱き締められたまま動かなかった。それでいてイタズラっぽくあどけない表情で年上の古代人を見つめ、しっかり魅了する攻撃も忘れなかった。さらに魅了されたマミーが激しく腰をこねくり回し、僕の頭部をぎゅっとおっぱいに押し付ける。そして程なくして最後の一人まで簡単に果てたのだった。

 精力は4分の1弱まで落ちていたが、快勝と言っていいだろう。立ち上がると体に力が沸いて来る。成人男性の筋肉が戻って来たんだ。視界がどんどん高くなり、狭くなって行く。元の体に戻ったんだ。ペニスも攻撃力を取り戻し、また耐久力も元に戻った。いや、このフロアで上がったレベルの分、僕は格段に強くなっていた。

 祭壇の中央にカードが奉られてある。これがこの扉のカードキーだな。僕はそれを手に歩き始める。それにしても手コキの達人、マミーは本当に恐ろしい敵だった。

 扉を潜る。…。今度は何も起こらないみたいだ。毎度ここの扉はヘンだからな。警戒しないと。でもマミーのフロアが彼女達の帝国で全部の管理を任されていたのか、結局何も起こらずに階段まで辿り着けた。

 僕は気持ちを引き締めて一段ずつを踏みしめて行くのだった。

マミー3 クリア

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