ロボット1−2
 

 やっぱり攻撃こそ最大の防御。挿入で直に相手の性感帯を責めるのが一番いい。

 僕はロボットの上になり、相手の両足を広げて腰を突き出した。挿入の意志を確認したロボットは、恥じらいの表情を見せながら受け入れの体勢を取る。ロボットにとっても最大の武器は、性器だから。

 ゆっくりと腰を落として行く。半分まで入った所で、一気に根元まで突き入れた。

 「うぐああ!」

 声を上げたのは僕の方だった。特殊シリコン製の超ナマ感覚!キツイ締め付けと緩い締め付けが素早く入れ替わり、あちこちが絡み付くように蠕動している!特殊なローションがどんどん放出され、絶妙なぬめりをペニスに纏わり付かせている。さすがに計算され尽くされた名器以上の名器だ。本物など及びもしない快感攻撃力。これでは一つの星を滅ぼしかねない。

 それだけじゃない。指の時もそうだったけど、大きくまたは小さくバイブする機能が付いている!これが僕にとって致命的だった。性感を最大限に刺激するように絶妙なタイミングでバイブし、僕の全神経を刺激している。もう快感の事しか考えられない!

 ロボットは僕の腰に足を回し、下半身を固定した。その両腕はとっくに僕の首に回され、上半身も固定している。これで完全に逃げられなくなった。

 救いはある。ロボットのオンナに性感帯が内蔵されているんだ。僕は上下に激しく出し入れし、また回転させるようにして中をこねくり回した。力強く時には繊細に性感帯の部分を刺激してあげる。下腹に意識を集中し、硬さと耐久性を高める。腰だけを動かしている格好なので疲れるけど、上半身への愛撫攻撃などが通用しないのでする必要もなくその点は楽だ。

 だがダメージも相当にでかい。バイブする粘液に包み込まれて、僕の精力はグングン削られて行った。その上上半身や腕はもうローションで包まれており、その催淫効果が防御力を奪って行った。そこにスベスベした柔らかいロボットの肌が下から蠢く。本物の女性の肌以上にきめ細かく作られた合成素材が、ペニス以外の男の性感帯を刺激する。お尻だけが助かっているが。

 指よりはましだけれど、ペニスでの攻撃でも相手の精力消費量は少ない。こちらの消費量の方が高い。3ポイント程ダメージを与えればこちらは20ポイント近くダメージを食らう。実力の差は歴然としていた。何とかして切り抜けなくては。

 僕は精力回復魔法と回復剤を駆使しながら、必死で腰を使った。だが、長引きそうな戦闘はどんどん僕に不利になって行く。

 不意にロボットが動き出した。僕の首に腕を回したまま上半身を起こして来た。僕の背中が反り返る。そのままロボットは右に体を傾ける。いとも簡単に上下が入れ替わった。体位は正常位から騎乗位に変わった。

 ロボットの上半身への愛撫攻撃からは解放されたが、下半身の攻撃はますます強くなる。

 ロボットは柔らかい肢体をくねくねと動かして来た。挿入したまま左右になまめかしく腰を動かす。グリグリと回転する事もあった。ペニスへの刺激がこれによってますます強くなった。僕は最後の回復剤を平らげた。

 ロボットの残り精力値は3分の1程度だ。「会心の一撃」でも出ない限り勝ち目はない。絶体絶命だ。

 ロボットは前方に体重をかけて来た。両手で僕の両手を固定する。そして僕の顔を覗き込むようにして腰だけを前後に激しく動かして来た!締め付けと出し入れがさらに強くなり、バイブ効果がさらに精液を搾ろうとうなりを上げる!トドメを刺そうと言うのだ。腰の周りでスリスリ滑って行く太ももの感触も心地よい。

 「ああ、もう耐え切れない!」僕は腰を突き出し、右左に持ち上げてロボットから逃れようとしてみた。でもロボットは僕の体を固定し、離してくれなかった。

 「かうぱー タイ ろーしょん ノ ヒリツ ガ キテイチ ニ タッシマシタ。 コレヨリ シアゲ ニ ハイリマス!」

 ロボットの動きが止まった。ペニスから玉袋にかけてくすぐったくなって来る。発射直前の感覚だ!ヤバイ、負ける…

 キュウウウウウウ!!!

 突然ロボットの女が強い締め付けをして来た。一瞬ペニスに痛みが走る。締め付けは亀頭と根元に強かった。

 じわじわとくすぐったい快感が高まって行き、精液が滲み出て来る。

 だが、そのイク寸前の快感に悶えながら、僕は射精できないでいた。ロボットのオンナの形状が変質し、精管が圧迫され、精液が精巣から出て来ないように仕向けられていた。これも科学者達の計算の内だった。

 イク寸前の、ペニスから全身にかけての快感。しびれるような感覚に僕は身悶えした。

 「キトウ ろっくおん!」亀頭の所だけバイブされる!「うわあああ!」僕の精力値はゼロになった。でも射精はできない。放出される寸前で、バイブが止まった。「うっく…」数十秒経って、また亀頭にバイブが加わる。数秒でバイブは止まる。

 イキそうになっては止め、少し待ってまた刺激する攻撃。こうやって耐えに耐え抜いた後の、限界までじらした後の射精は、耐え難く気持ちいい。そういう男の性質を計算し、ロボットのフィニッシュ攻撃は亀頭ロックオンにプログラムされていたのだ。

 段々バイブしては止める間隔が短くなって行く。僕が耐え切れる限界が近付いて来たという事だ。

 僕は震えながら、感情のない機械に懇願し始めた。もうイかせてくれ、と。

 ロボットはそれを見計らってか、目を光らせて言った。サービスカンリョウシマス。

 オンナの締め付けが解かれた。と同時にペニス全体に強力バイブ攻撃が加わった。

 「う、うわ、わあああああ!!!!!」一瞬で僕は果ててしまった。じらしにじらされてペニスの奥底まで精子で一杯になっていた為、自分でも信じられない位に大量のザーメンをロボットのオンナの中に放出してしまった。

 自分の中にあるすべてのエネルギーをロボットに放出したような感覚。どっと疲れが出て、体の力が抜けて行く。頭から血の気が引き、何も分からなくなって行く。

 気を失う直前、機械的なメッセージを聞いた。

 ニンム カンリョウ。ぼでぃ センジョウ …シュウリョウ。タイキ もーど ニ ハイリマス…

###ゲームオーバー###

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