ロボット3−3
 

 メカは強大だ。これを破るには魔法に頼るしかない。元ネタも魔法モノだし。レベルアップに伴って習得した魅了魔法を使ってみよう。魔力を魅了信号に変えて直接相手の体に流し込む技だ。通常は敵の神経を通って作用するんだけど、相手はロボットだからおのずと「回路」に作用する事になるだろう。うまく行けばの話だが。

 こういうバトルでは魅了は命取りになる。男も女も「好きな相手」だったら必ず緩む。それを狙って魅了攻撃を繰り出す敵もいる。が、人の気持ちは移ろいやすく、百年の恋も冷める事があるんだ。特に魔法なんかでムリヤリ魅了させている場合は一定時間しか効果がない事が多い。

 こっちが魅了攻撃を受けてハマッてしまうと覚醒するまでほとんど相手の意のままになってしまう。その間のダメージも計り知れず、場合によってはそこで負けてしまう事もあるだろう。だから敵の魅了攻撃には気をつけてる。が、同じ事が相手側にも言えるんだ。防御もできず好きな相手からの快感を積極的にむさぼろうとしてしまう。

 魅了魔法は人の心を操るものであり、かなり高度な魔法だ。低級のハーピーあたりでは「鎌いたち」は使えても魅了の歌一つ歌えやしない。乳房を露出していてもしょせんそんな程度だ。僕も中々その魔法を習得する事はできなかったし、歌に乗せて遠くへ魔力を飛ばす事も呪文で直接相手の心に作用する事もできない。最近やっと直接相手の粘膜に触れて魔力を流し込むという、ごく初歩的な魅了の魔法を覚えたんだ。ここは使ってみるしかないだろう。

 僕はチャチャ○にキスをした。彼女の口は人間と同じように薄い粘液が僅かに滴っている。フェラ攻撃に有利になるように誂えてあるのだろう。却って好都合だ。すかさず魔力を流し込みながら僕の方へと心を傾けさせ弱体化させてやる。魔力がごく微弱の電流となって、粘液を媒体にチャチャ○の全身に行き渡る。この電気信号には僕を心から愛するように命じる情報がインプットされている。ロボ相手だけど大丈夫だろうか…。水分の多い生物が相手なら一定時間の効果は期待できるのだが。

 「あぅ…」僕に唇を奪われながら、段々チャチャ○の顔がピンクに染まって行く。魔力は十分に流し込んだ。後は成功を祈るだけだが…僕は優しく彼女の顔を覗き込み、すべてを許すかのような優しい微笑を送ってあげる。チャチャ○は寄り目気味に僕を見つめ、もの欲しそうにますます頬を赤らめた。どうやら魅了魔法は成功したようだ。

 「わ…わわゎ…私…その…ガガガ…」ロボット相手だから感情に作用する魅了系の魔法はどうなのかなとちょっと心配だったが、ガクガクと震えて僕を凝視するチャチャ○の表情からしてかなり効いていると言えそうだ。多分機械は”説得”が楽なのだろう。自己防御を打ち破って新たなコマンドを送り込めばそれに従順になるから。その上彼女にはどうやら「感情」が備わっているみたいなんだ。それだけの機能を発揮できるのは相当高度な技術という事になるが、魅了されやすいというのもメカ系の大きな弱点だったんだな。

 只でさえ機械は説得が楽なのに、その上繊細な感情システムを備えているとあっては、魅了の効果は生物相手よりも格段に大きいのだろう。過剰と言える程に、チャチャ○の心は完全に僕の方に向いている。ほとんどショート寸前の状態だった。効果は強くそして長い。初めてにしては行き過ぎな程成功している。

 チャチャ○は突然強く僕を抱き締めた。「ぐえっ!」強い力に骨が軋む。「ごっごめんなさい…!」力が緩む。死ぬ事はないだろうけど相当力もあるようだ。僕を強く抱き締める程度が、快感がマックスになるように調整される。心地よい弾力と特殊素材の肌触りが僕に密着している。「わっ、わたしもう…」チャチャ○は顔が真っ赤になっている。誰がどう見ても完全に心を奪われた女の姿だった。しかもロボだからシステムにも狂いが生じ始めているのだろう。「好きっ!好きです!!だから私を好きになってッ!」完全に気が緩んでしまっている。反撃するなら今しか…

 チュン!

 僕を見つめたままチャチャ○は顔を赤くしながら目からビームを放った!「むっ!」間近に顔があるので僕は彼女の怪光線をまともに受けてしまった。それに僕の体は完全にチャチャ○に抱き締められて身動きが取れない状態になっていた。「い…一体何を…!?」体の芯からジワリと痺れるように疼いて来る。光線を浴びてから明らかに自分の肉体に変化が訪れていた。

 「好きな人にしか出さない魅了光線です。」「なっ…!?」「好きなんですっ!だから私だけを見つめて下さい!」チャチャ○さんは普段はおとなしくおっとりしているが心のタガが外れると積極的に攻めるタイプのようだ。美しい顔立ちが近付き半ば強引に僕の唇を奪って行く。その体からはしっとりローションが滲み始めた。僕を攻撃する為というより純粋に「愛する人を悦ばせたい」思いからだった。

 「うっく…」チャチャ○さんの顔、表情、肌触り、ボディの質感、やわらかさ、ぬくもり、全身のローション、耳に付いたメカ、長い髪、球体関節、力強い積極的なアプローチ、何もかもがいとおしい!ジワジワと性欲と神経が疼き、彼女の魅力が頭の中を駆け巡る。体の力が抜け、僕の心はますますこの最高級ロボに傾いて行った。

 「私の事…もっと好きになって下さい!」「うう…好き…だ…」僕も彼女の背中に手を回して脱力しながら体重をかける。思春期をかたどった太い足が僕の下半身を滑って行く。人間のような精巧な造りと人間を超えた至高の感触が僕をとろけさせる。

 この作戦は逆効果だった。却ってこっちが魅了させられた。チャチャ○は普段絶対に出さない特殊な兵器を使ったんだ。本気で惚れた相手だけに発する目からのビーム。それをまともに受けた男はもうチャチャ○の事しか考えられなくなる。つまりこの魅了光線は彼女の想いを成就する為の最大の求愛だったんだ。

 こうしてお互いに魅了された状態では激しくその愛を求め合い与え合う事になる。相思相愛が実現する。お互いに弱体化し自動的に精力を激しく消耗してしまうのだから、基本的な肉体能力が上な方がおのずから勝利する。そして…チャチャ○さんはこのフロアのロボット10体分程度までに力をセーブして戦っていた筈。10体分でもこっちが危ないというのにそれをはるかに超えた実力を誇っているんだ。勝敗の行方は明らかだった。

 「あふ…」ついに腰に力が入らなくなり、僕はチャチャ○にしなだれ掛かったままガクガクと崩れ落ちて行った。その体を力強いロボが支えてくれ、優しく尻餅をつく格好に降ろしてくれた。違う、相思相愛所の騒ぎじゃないぞ。最初の魅了光線の一撃は超強力だが、それ以降ずっと目からは弱い光線が出続けているんだ。よく見ないと気付かないが彼女の瞳孔の中心が僅かに赤く光っている。そしてあれから絶え間なく彼女は僕だけを見ている…つまりずっと光線を受け続けてるんだ。その分どうしても僕の方が魅了度が上がってしまうんだ。

 こっちが施した魅了は最初の一回だけ、しかしそれによって相手から受けた魅了光線はずっと持続ししかも徐々に強められている。だから脱力してしまったんだ。体の疼きがどんどん強くなってしまうんだ。心を奪われて没頭する事がない代わりに(自分を見失ってはいない)、僕は相手に完全に身を任せる状態になってしまっている。これではますます僕の方に分が悪い。

 何とか彼女の魅了から脱出しなければ。しかしもう体の自由は利かず、精神も彼女の方に傾いていて、その瞳から目を逸らす事ができないでいる。もう何をされてもいいという思いがどんどん強くなって行き、僕は尻餅をついたまま足を投げ出してチャチャ○さんを受け入れるしかなかった。

 チャチャ○さんはしっとりやわらかい手でペニスを優しく握り締めると、ゆっくり扱き始めた。時折変化をつけながら手のひらがバイブし、最も気持ちいいタイミングで適所を刺激して来る。「あふう…」悩ましいため息を漏らしながら僕は甘美な心地よさに酔いしれていた。大好きなメカに手でして貰っている…その思いが僕をいやがおうにも興奮させている。

 手首を捻り回転させながらグリグリと力強くそれでいていつくしむように扱き続ける。玉袋にも手が添えられポイントを的確に突いた快感を送り込んで来る。滲み出るローションがますますにゅるにゅるとペニスに絡み付いて手コキの魅力を増している。僕は腰を突き出してチャチャ○さんの手に身を任せるのだった。

 彼女がもっと僕に近づき擦り寄るように体を下に傾ける。その手が僕の腰に回るとぐいっと引き寄せた。僕の腰が彼女の乳房に押し付けられる。すると彼女の乳房が自動的に広がり、ペニスを谷間に挟み込むときつく閉じた。「うあ…」そのとたんに強烈なバイブが襲い掛かる。柔らかいおっぱいが強烈に圧迫しながらメリハリをつけて振動していた。

 さらにその乳房が自動的に蠢き、手を使わないのにゆっくり優しく上下し始める。ローションの効果でまるで挿入しているみたいな快感に晒される。スピードがどんどん上がり、上下に扱き立てたかと思うと左右交互にペニスをかわいがる。彼女の手が僕の臀部やお尻の穴をやさしくくすぐり僕の性感を高める。

 機械ならではの超スピードで執拗にペニスがしごきたてられ僕は何度もイキそうになった。そんなピンチな状態なのに僕は抵抗できずに却ってもっともっととチャチャ○さんの動きに身を任せるしかなかった。もう座っている事もできずに腰を突き出して快感をむさぼりながらも完全に脱力し、ついにあお向けに倒れてしまった。

 チャチャ○さんは僕のお尻を抱えて軽く持ち上げる。僕の両足はだらんと開き、完全に無防備な状態になった。チャチャ○さんは僕の臀部をなまめかしい手のひらで揉みしだきながら、ペニスから乳房を離し、今度は玉袋に振動するやわらかい肉の塊を押し付けた。乳房が妖しく蠢きながら玉袋をバイブに晒している。振動が会陰にまで達し、ストレートにダメージを受けてしまう。

 いきり立ったペニスはついに彼女の口の中にスッポリ納まってしまった。「うああっ!」きゅっと締まった口腔に締め付けられる。さらに内側では何本もの舌が生えたみたいだ。ペニスのあちこち、感じやすい場所が計算通りにねっとりした舌にグリグリ刺激され、後から後から粘液が滴る。舌や内頬がランダムにバイブして更なる刺激を送り込んでいる。

 「私、どうですか?」チャチャ○が咥え込んだまま上目遣いに僕を見つめる。咥えていても会話ができるんだ。「あうう…最高だ、キミは最高だよ…」彼女の手のひらが僕の後ろを攻撃しその指先がお尻の穴に達している。玉袋と会陰は特殊なやわらかさを持った乳房に捕らえられ振動を加えながら中に収まっている細胞を押し出そうと蠢く。

 僕はだらしなく脱力したまま防御もせずに呼吸を荒くしていた。下腹部の気持ちいい所はチャチャ○さんに完全に押さえられている。そしてゆっくりいとおしむようにそのぷるんとした唇で棒を扱き立て始めた。「うはっ!」僕はもう耐え切れなかった。彼女のフェラチオのスピードがあっという間に早くなった。僕が射精寸前なのを察知して最後の仕上げに入ったんだ。「ああっ!チャチャ○さん!イクよっ!もう…!」僕は上半身をのけぞらせて快感に打ち震えた。それに答える代わりに彼女は首を捻りながら執拗にペニスをしごきたてる!

 「あはああっ!」僕は彼女の口の中に精液をぶちまけてしまった。最後の一滴を出し尽くすまで、チャチャ○さんは僕に密着したままフェラチオを続ける。その動きが段々ゆっくりになり、満足と脱力に合わせて優しく刺激する。脈打ちは暫く続いたが、やっと玉袋の体液を出し尽くし、気を失いそうになった。血の気が引いて行くのが自分でも分かる。あまりにも良かったりするとこうなるんだ。そのまま眠ってしまいそうだった。

 「…本当は髪の毛で搾精したりもっと色々できるのですが…マスターに力をセーブするように言われていましたので。」「…ぅ…」「もうお会いできないかも知れないというのは本当に残念です。でも…もし次にお会いする事があったら…フルパワーで愛してあげます。」

 チャチャ○さんの声を聞きながら僕は深い眠りの世界に落ちて行った。次に気が付く時には快感をむさぼりながらも、この極上ロボを探す事になるのだろうか。それはそれで…新しい冒険なのかも、知れない。

###ゲームオーバー###

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