石像3−2
心頭滅却していると、これ程強烈な相手の攻撃も、10分の1のダメージになる。便利なテクニックだが、体力の消耗も激しく、体力切れになる事は致命的だ。一時間分の体力が残ってるだろうか…
1分で10ポイント減として、1時間で600ポイント必要な体力だが、全体力値は450ポイントしかない。やばい、とても間に合わないぞ!
体力が間に合わないという事は、40分強で10倍の快感ダメージを受けてしまうという事だ。残り20分程の時間を、どうやって耐えようか…。
体力がゼロという事は、余計な作戦はまったく使えないという事だから、もう自分の実力を信じて踏ん張るしかない。
幸い今の所精力はほとんど減っていない。最初の攻撃で半分に減らされてしまってからは、心頭滅却後、ダメージが少ない。
それにこれまでだって、戦っている内に慣れて来るケースがあった。今回もそれに期待しよう。
心頭滅却していると、時間の経つのが早い。
「40分経過だよ。へえ、結構がんばるじゃない。」
だが、それから2分程で、僕の体力はゼロになった。一気に快感が襲って来る。ここぞとばかり僕は全身に力を入れ、できるだけ感じないように踏ん張った。
しかし、石像の柔らかくてスベスベの肉体、指先バイブ、執拗な締め付け、そしてコチョコチョくすぐる「グローブ」の攻撃は、僕の耐久力で何とかなるものではなかった。下半身全体がまるで柔らかな石像の中に包み込まれたような錯覚に陥る。
体の外から中から刺激する振動が、僕のペニス、玉袋、お尻を中心に全身に広がって行く。その心地よさにとろけてしまいそうになる。
「50分経過。…そろそろね。」
あまりの甘美な感触に、僕は力む事さえも忘れてしまった。後はダイレクトに、石像の攻撃を受け止めるだけだ。
「うふふ、我慢しなくてもいいんだよ?えいえいっ☆」
これまで叱咤激励していた石像が、今度ばかりは誘惑する石像だ。その甘い囁きに僕の脳は痺れてしまった。石像は腰をぐいぐい揺り動かし、僕の性感をさらに高めた。
「うああ!」
僕は勢いよく石像のオンナに放出した!セックスバトルという事さえも忘れて、何もかもどうでもよくなって、石像の軍門に下ってしまったのだった。
「うん、53分41秒ね。なかなかいい記録だったよ。また遊びに来てね。」
僕は負けてしまった…
###サイコロでいい目が出たからといって勝利とは限りません###