色情霊2−6


 危険な賭けではあるが、長期戦ではまず勝てそうにないことを考えれば、この方法しかないだろう。僕は一気に全員を倒す方法を選んだ。

 方法自体は簡単だ。魔力を集結させ、これを純粋に精神的な力へと精製する。魔力も精神エネルギーの一種だから、変換というよりは、種類を変えずに性質を変えるようなイメージだ。そうして、純粋な精神の力となった霊力を、一気に敵どもにぶつけるのだ。

 相手が負の霊力によって精神的に生きながらえている霊体であるとするなら、こちらはその反対の、正の霊気をぶつけるのである。これによって霊力が中和される。こちらは魔力を消費するだけで済むが、敵は霊力だけで構成された魔物であるため、自分の霊力が削られることは消滅を意味する。

 そして、色情霊の場合、これまでの戦いから、どうやら霊気をぶつけて敵霊力を削ることが、相手にとって相当の快楽となるらしい。つまり、この攻撃はちゃんとダメージになるということだ。

 ただし、じわじわと削る方法は得策ではない。霊力どうしがぶつかり合うエネルギー波は、ものすごい勢いで周囲を飛び交い、広範囲に飛び散っていく。そうなれば、その霊気を感じ取って、周囲にいる性霊たちを引き寄せることになってしまうからだ。長期にわたって少しずつ敵の霊力を削れば、確かに少しずつ補助的な快楽を与え続けることになるので、戦局は有利になりそうだが、「仲間を呼ぶ」のと同じ効果でどんどん他の性霊たちが集まってしまってはきりがないし、結局それに耐えられなくなってしまう。長期戦となれば射精は免れないだろう。

 結局、一気に霊力を放出して、この3体の色情霊を一瞬ではじき飛ばすしかない。放出されるエネルギー波は相当なものとなるだろう。だから、戦いが終わったら、すぐさまこの場を離れ、他の性霊たちに捕まらないようにしなければならない。

 「ふうう…」僕は深呼吸をして、精神を統一させた。集中は一瞬でいい。あとは、ほぼ自動的に体内のMPを霊力にしていくだけだ。体の中にどんどん+の霊気が蓄積されていく。わずかな時間、1分程度で、全ての魔力を霊気に換えられるだろう。もともと同じエネルギーだから、精製は楽に、早く仕上がるのである。

 色情霊たちが攻撃を開始した。制服娘はスカートを脱ぎ、上着にパンティ姿となった。体操服娘は上着を脱いで、ブルマとブラジャー姿になる。スク水娘はそのままだ。そして3体が一斉に僕の周囲に群がってきた。

 彼女たちの生足が僕の下半身を思い思いにこすっていく。スベスベの感触が刻みつけられた。全員が3方向からぎゅっと僕に抱きつき、上半身に胸を押しつけて密着したまま、両足だけを動かして太ももの感触をこすりつけてくる。

 ブルマの太ももと水着の太ももの間にペニスが挟み込まれた。ぎゅっと足の肉で圧迫したまま、彼女たちはスリスリと優しくペニスをこすってくれる。後ろに貼りついた制服娘はパンティの感触ごと僕の足に自分の体をこすりつけ続けている。

 性霊たちの腕はお互いに絡み合い、融合し始めている。3体の性霊に囲まれ、包まれたまま、僕は脱出ができなくなった。女体がそのまま筒のようになり、僕の全身を取り巻いているのだ。それでいてやわらかくてみずみずしい肌触りをひっきりなしに押しつけこすりあげてくれる。

 かえって好都合だった。全員が密着していれば、一気に霊気を放出して、相手の霊力を同時にまとめて削りきることができるだろう。僕はあえて抵抗せず、逃げようともせずに、色情霊たちのなすがままになっていた。

 よし、精製は終わった。これでジ・エンドだ! 僕は全魔力を霊気として一気に放出した。

 ぶわあああっ!! 強い風が僕の周囲に巻き起こり、周辺に向けて飛び出していく。「うおりゃああ!!」気合いを込めると、風が僕を爆心地として一気に広がっていった。

 霊気が性霊たちに襲いかかる。−の霊気を持った彼女たちに、僕の+の霊気を一気に浴びせかけた。一瞬にして彼女たちの霊力は削り取られ、消滅してしまった。そこで発生した強い色情エネルギーが、いやらしい風となって僕から周囲へとものすごい勢いで噴き出していったのだった。

 これだけ強力な性霊の、しかも3体分の色情エネルギーが周囲に飛び散っていったのだ。霊感のない人間でもこの風に当たれば精神を崩壊させ、性欲の塊に変貌してしまうだろう。歯止めが利かなくなるはずだ。…そう言えばこのステージにはわずかながら妖怪さんたちも混じっていたな。彼女たちも影響を受けて、あちこちで自分の股間をまさぐり始めるに違いない。強力な性欲爆弾が炸裂したのと同じだからな。

 と、いうことは、当然、唯一のオスめがけて、まもなくこの場所に数え切れないほどの色情霊や妖怪娘たちが押し寄せてくることになる。少しずつ敵の霊力を削ることができなかったのは、こうして女たちがこの戦闘の場に集まってくることを避けたいがためだった。

 …さっさと逃げよう。

 僕は全力疾走でその場を離れた。運が悪ければ、僕が走っている先に色情霊や妖怪がいて僕に襲ってくるかもしれないが、できるだけ遠くに離れることができれば、何とかなるかもしれない。《爆心地》からの距離が遠ければ遠いほど、女たちに見つかる確率は小さくなる。

 僕は体内にわずかに残った魔力を枯渇するほど引き出し、かき集め、スピードアップの魔法を使った。といっても、ごく初歩的なスピードアップの魔法しか使えない。走るスピードをせいぜい1.5倍にできるかどうかだろう。だがそれでも十分に助けになるし、ないよりはましだ。とにもかくにも、一刻も早く、そしてできるだけ遠くへと、この場を離れなくてはいけない。

 「はあっ! はあっ! ぜえ! ぜえ! ぜえ!」相当離れたはずだ。爆心地からは1キロ以上はあるだろう。これなら見つかる心配もなさそうだ。運良く、走っている先でのエンカウントはなかった。僕は呼吸を整え、爆心地の方向をふり返った。ひときわ高い木が遠くに見える。あれは爆心地の近くにあった木だ。これだけ離れていれば大丈夫だろう。

 高い木の近くでかすかにピンク色の煙が上がっている。全て女たちが醸し出す淫気だ。遠くからでもピンク色がかすかに見えるということは、あのあたりはすでに、数百以上の色情霊が集まり、妖怪たちも混じって、女だらけの大淫行会が繰り広げられているのだろう。その熱気がピンクの煙となって、爆心地から立ち上っているのである。

 淫気は他の性霊も呼び込むから、まるで重力がどんどん物質を吸い込むように、どんどん性霊や妖怪たちを巻き込んでいく。まだまだ集まっていくに違いない。ということは、逆のこの近辺には性霊も妖怪も登場せず、めったに敵に出くわさないことを意味する。

 完全に僕の勝ちだった。

 「ふう…」僕は近くの墓石に腰を下ろした。リアルだったらなんというバチあたりな行動かととがめられそうだが、幸いバチを当てる当の本人はとっくにあの爆心地に向かっている最中だろう。つまりここでナニをしても大丈夫ということだ。

 とにかく休もう。さっきの戦いで、魔力を全て使い果たしたからね。魔力の回復を待って、ゆっくり先に進むことにしよう。当面は、あの爆心地に敵たちが集まることになるから、それほど身構えなくても、強い敵に当たることはないはずだ。もちろん、この場にしばらくとどまっても、色情霊がやってくることはない。僕なんかより、より淫気の強いあの場所の方に引き寄せられるからね。

 走った体力はすぐに回復した。じっとしていれば自然と魔力は回復していく。墓石に座り、後ろに倒れている墓石にもたれかかって、僕はリラックスして休むことにした。精神が安定していれば回復も早まる。

 生暖かい、かすかな風を感じる。爆心地の方角から吹いてきているようだ。裸の肉体に風が当たると心地よく、癒される気分だ。

 …風?

 「はっ!」僕は思わず立ち上がった。そして爆心地の方へと向き直った。

 なぜ、こちらに向かって風が吹いてくるのだ。この風は霊気のエネルギーに他ならない。心地よさは、わずかな淫気を含んでいるためだ。あり得ないことだった。

 爆心地に向かって風が吹いているのならまだ分かる。しかし、爆心地から風が吹いてくるということは、その場所の淫気がこちらに向かって放出されていることを意味する。放出されても、また爆心地に吸い込まれるのが普通なのに、そこから漏れ出すというのはどういうことなのだろう。

 僕がどこへ移動しても、風は僕めがけて吹いてくる。木の陰に隠れても、風は木を迂回して僕に吹き付けてきていた。ということはつまり…「しまった…まだ”つながって”いる!?」

 爆心地に集中しているはずの淫気の一部が、僕めがけて流れ出していることを意味した。それはつまり、爆心地と僕がまだつながっているということだ。

 依然として僕は爆心地の一部なのだ。遠く離れているために、やってくる淫気は限られているが、それでもつながっている以上は、どんどん霊気がこちらにも集まってくる危険がある。もっと遠く離れて、爆心地とのつながりを断たなければ。

 精神はほとんど休まっていない。MPもゼロのままだ。つまり魔力でこのつながりを断ち、スピードアップしてこの場を高速で離れることはできないということだ。自分の足で遠ざかるしかない。

 淫気の風がだんだん強くなる。風のスピードは存外に速く、走ってもすぐに追いつかれてしまう。濃さはそれほどでもないので透明だが、その風は僕の股間に当てられ始めている。明らかに僕を付け狙う霊力のこもった風だ。それにしても、どうしてこれだけ遠くに走り逃げたのに、依然として爆心地につながっているのだろう。

 股間の周りが徐々にピンク色になっていく。色情霊の念がココに集中し始めているんだ。手で振り払っても、集中する淫気を払いのけることはできなかった。逃げても同じこと、煙はどこまでもついてきた。魔力が枯渇している以上、絶体絶命の状況は避けられそうにもなかった。

 煙が濃くなるにつれて、全身がますます心地よくなる。気を抜くとすぐに脱力してしまいそうだ。強い安心感と、じわりとしたくすぐったさが体の奥からこみ上げてくる。淫気が体内にも入ってきているのだ。

 性欲が強まってくる。玉袋の精子もどんどんため込まれ、一週間以上抜いていないのと同じような状態になり、だんだん、出したくてたまらない体になっていく。MPがないということは、ごく自然に無意識に行われていたガードもなくなっているということだ。霊障をまともに受けてしまう。それなりのレベルがあるので、常人のようにあっという間に性欲に肉体を支配されるということはないが、それでもかなりきついぜ。

 股間のくすぐったさが強くなったかと思うと、ペニスに異常な感覚を覚えた。圧迫されるような、まとわりつくような、それでいて暖かくて心地いい感触。ペニス全体を包む柔らかい感覚が徐々に強くなり、はっきりと形を取るようになって、《それ》の正体が見えてくるようになった。

 「んああ!」ペニスの周辺に半透明の肉の塊が貼りついている。肌色の筒がペニス全体を覆い尽くしているのだ。きつすぎる締めつけ、内部の無数のヒダ、あたたかく心地よいぬめりを帯びた内部…。間違いない、この感触はオンナの感触そのものだった。

 「あふっ…」肉の筒はぐちょぐちょと収縮しまた元の大きさに戻り、大きく蠕動し続けている。ペニスに「女性器だけ」が貼りつき、挿入の感触を味わわせてきているのだった。その動きは徐々にリズミカルに、ペニス全体をしごく動きへと変貌していった。

 「なっ…!?」ペニス周辺にうっすらと肉の塊が別に出現した。肌色の大きな丸い物体が二つ、股間の前に姿を現した。今度は女性の「乳房だけ」が浮き上がって、ペニスに貼りついてきた!

 「あふ!」僕は「女性器だけ」でできた薄い肉壁にしごかれながら、同時に大きな乳房に挟み込まれ、激しくパイズリされているのだ。ぷにゅぷにゅとひしゃげながら、乳房だけの化け物はしきりにペニスをしごき続けている。

 すぐに別の物体が現れた。右後ろからにゅっと、真っ白い女の手が現れたのだ。その右手は僕の腰に巻きつき、ペニスを根本からつかむと、激しくしごき立て始める。彼女の腕部分には、セーラー服の生地の切れ端がくっついていた。

 それで全てを理解した。僕の股間に貼りついている女体の「パーツ」は、さっきの戦いで消し飛ばしたはずの、3体の女学生霊たちであった。さっき霊力を一気にぶつけ、完全消滅したはずの色情霊たちは、実は100%消え去ったのではないのだ。ほんのわずかずつ、霊気を残してしまっていた。

 一気に霊力を放出して彼女たちを消したのも、MPを全て費やしたのも、こういう「消し残し」が出ないようにするためだった。だが、予想以上に彼女たちの霊力は高かったようだ。僕の全てのMPを持ってしても、3体の若い娘の霊を一瞬で完全に消すことができなかったようだ。

 そうなると全てが納得がいく。当然、ほとんどの霊力を削られてしまっては、一人の女性としての完全な肉体を保つことはできないだろう。そうなれば、彼女たちは肉体のうちのごく一部だけを残して浮遊することになる。そしてそれは、おへそや足首なんかよりも、性器やオッパイ、手や舌といった、女の武器に集中するに決まっている。

 色情霊たちが消え残っていれば、どれほど爆心地から離れようとも、彼女たちの念が僕にまとわりついたままになる。その結果、爆心地と僕の肉体が細い糸のようにつながり、いやらしい風が吹いてきたというわけである。そうして、爆心地に集まってきた色情霊たちからわずかに霊力を分け与えられながら、1キロ離れた僕のところまでついてきて、肉体の一部だけで僕に再選を挑んでいるというわけだった。

 非常にまずいことになった。パーツだけとなった色情霊たちから逃れるすべはない。そして、3人が3様の責めを同時にしていても、ペニスにはダイレクトにその快感が伝わる。彼女たちは霊体であり、物質をすり抜け、霊どうしもすり抜けることが可能だ。つまり、僕はオンナでしごかれながら、同時にオッパイの肌触りをペニスに直接感じることができるし、オッパイに完全にペニスが埋没しているにもかかわらず別の娘の手が直接ペニスをしごくこともできるのである。

 僕は挿入とパイズリと手コキを同時に激しく受け続けていた。半透明の霊体たちの動きが重なり合いながら、それぞれ別個にペニスを刺激しているのがよく見える。手で払いのけようとしても、彼女たちのパーツは僕の腕をすり抜けてしまい、取り去ることもできない。右から伸びた制服娘の腕をつかむことさえできないのだ。それなのに彼女のやわらかい手のひらや指先の激しい動きはペニスを直接快楽にさらしている。

 注意深く見ると、ペニスを包み込むオンナの筒は、一体分のものではなかった。収縮するモノがあるのと同時に激しくしごく肉壁があり、さらにぐっと締めつけたまま蠕動し続けるオンナもあった。オンナ部分だけが3体分重なり合ってペニスを飲み込んでいる。つまり僕は3体の色情霊に同時に挿入で犯されていることになる。ダメージも3倍だ。

 そこへ手や胸などの補助攻撃が容赦なく加わっており、おまけに淫気のせいで、ずっと禁欲していたのと同じように、玉袋には精子がぱんぱんにため込まれて、いつでも出したい欲動に駆られ続けていた。

 精力が目減りしていく。反撃しようにも、僕の手は彼女たちの肢体をすり抜け、腰を突き上げてもパーツごと動いてしまって手応えがない。

 パーツも徐々に増えていった。指先だけが僕の乳首をまさぐり、亀頭周辺には女の舌だけがまとわりついて、べろべろといやらしく大きく動かして、カリの敏感なところを丹念に舐めあげ続けている。

 「うわあっ!」強烈な快感が一気に襲ってくる。いつ射精してもおかしくはなかった。僕は思わずその場に倒れ込み、地面にペニスをつけて快楽を逃れようとのたうち回った。が、たとえうつぶせになっても、物体をすり抜けるパーツどもは地中で相変わらずペニスを集中攻撃し続けている。腰を引こうが悶絶して転げ回ろうが、快楽は強まりこそすれ防御は一切できない状態だ。

 お尻がくすぐったくなる。アナルにねじ込まれた女の舌が、内部をこれでもかとかき回しているのだ。玉袋も女の太ももの一部がスリスリとさすってくれているし、ペニスをしごく手もさっきの右手だけじゃなくなり数本に増えている。思い思いの動きで、亀頭を指先でくすぐったり、手のひらや甲をこすりつけたりしてくる。乳房やオンナをすり抜けて直接触られているのだ。

 パーツたちの動きが速くなる。淫気もますます濃くなり、快楽に身を任せたい衝動がますます強まってくる。

 「…はっ!!」 僕は戦慄した。爆心地とこの場所が、女子高生たちの霊を媒介につながっているのだとすれば、あの場所で繰り広げられている壮絶な饗宴も、いずれはこの場所にたどり着くことになる。淫気は徐々にこちらの方が強くなってきており、女同士で交わっていた色情霊や妖怪たちが数百体も、僕のオスの気配と、そこへ集まってくる淫気に引き寄せられ、こちらへと歩み始めるはずだ。

 爆心地の方に目をやった。高く立ち上っているピンク色の煙がゆらゆらと蠢いている。移動しているのだ。こちらに向かって、強烈な淫気の塊と、そこにたむろす数え切れない女たちの集団が、お互いに交わり快楽をむさぼりながらも、ゆっくりと近づいてきている。ここで囲まれたら一巻の終わりだ。

 「う…うう…」僕は足をがくがくさせながら、渾身の力を振り絞って、爆心地とは反対の方向に歩きだした。少しでもいい…遠くに離れていかなければ。快楽がどんどん強くなっていく。

 ぐりゅりゅっ! 「ぎゃっ!」脈打ちが始まった。最後の気合いを振り絞ってかろうじてイクのをこらえたが、あまりに強い性感がお尻の奥から全身を駆け巡ったのだ。アナルをかき回す舌の動きが男の壮絶なスポットをとらえて暴れ回ったのもある。が、それだけではなかった。

 僕の体をすり抜けて体内に忍び込んだ女学生の右手人差し指が、体の中から前立腺を直接こねくりまわしてきたのだ。舌の動きと相まって、射精を促し神経が電撃を受けたように刺激されたのだった。指先はぐりゅぐりゅと蠢き続け、ひっきりなしに体の奥を犯し続ける。

 ぼぅっ…「ああっ!」思っていたよりもずっと早く、色情霊たちが僕の周囲に集まり始めた。木の陰から、墓石の後ろから、真っ白い肌をあらわにした、透き通る美女たちが、一人、また一人と現れていく。装束をはだけさせた女性、全裸になった金髪美人、キャミソール一枚で下半身裸の女性もいれば、あまりにも幼い養女の霊も混じっている。彼女たちは全員、自分の体をまさぐり、また近くの性霊と慰め合いながら、妖艶な目つきで頼るように僕を見つめている。

 妖怪たちも姿を現した。顔を上気させ、股間に指を入れてこねくり回しながら、美しい女妖怪たちが荒い息で僕に近づいてきている。彼女たちは普段、こちらが要求しなければセックス攻撃を仕掛けては来ないはずだが、強烈な淫気に当てられ、我を忘れてしまっているようだ。

 いつか出会った、いすみ…もとい、座敷童もいる。彼女はほとんど和服を脱ぎ捨て、小さく細くきれいな肌をあらわにして、それでいて大胆に足を広げては両手で股間をまさぐっている。驚くほど彼女の指の動きは速く、自分のオンナの全てを激しくくすぐり、こねくり回し、指をねじ込んでは出し入れし続けていた。

 じりじりと女たちが押し寄せてくる。周囲はピンクの煙で充満した。「はあっ、はあっ、もう、ガマン…できないの……だいてっ!!」いすみ妖怪が襲いかかってきた! 彼女は和服を全て脱ぎ捨て、全裸で僕に抱きついてきた。

 「やめろお!」僕は必死で抵抗したが、別の霊体数人に手首を捕まれ、座敷童をはねのけることができなかった。彼女はくるりと後ろを向くと、性霊たちが挿入しているのを完全に無視してバックでペニスを飲み込んできた。

 4人分のオンナが同時にペニスをしごき始める。「やめろっああっ!」僕は後ずさって逃れようと反射的に動いたが、後ろには10人以上の色情霊が待ち構えていて、壁のように重なり、僕の行く手を完全に遮った。それどころか彼女たちは僕の背中に密着し、がっしり肩をつかんで、前にも後ろにも左右にも逃げられないようになってしまった。

 いすみちゃんがお尻を大胆にくねらせてくる。僕は腰を引いたが、彼女の小さな臀部はしつこくねじ込まれ、かわいらしく左右にくねらせながらスリスリと肌をこすりつけてくる。

 その間も性霊たちは内部でペニスをしごき続け、亀頭舐めやパイズリも健在だった。もちろん、アナルや前立腺の刺激もますます強まっている。

 「あっ! イク! いっちゃう! だめえ!」僕は何とかして体をくねらせて脱出しようともがいたが、完全に無駄であった。座敷童はペニスを根本までくわえ込んで、ぎゅううっとしめあげつつ小刻みに上下に震えた。この動きが致命傷となった。

 全身を駆け巡る強烈なくすぐったさ。射精直前の、頭の中が真っ白になる感覚が襲ってくる。しばらく抜いていなかったのと同じ肉体になっているので、その快楽も数倍に跳ね上がっている。

 「ああ!」僕は腰を強く引いたまま、女たちの集中攻撃にさらされて射精を始めた。脈打ちが始まったとたん、数百もの色情霊たちがお互いの体をすり抜けながら一気に僕の体の周りに集まった。頭の先から足の裏まで、女体に埋め尽くされた。スベスベの柔らかい感触を全身に受けながら、股間に集中する激しい動きが止まらず、僕jは至高の快楽の中でどんどん精液を座敷童に提供し続けた。

 ごぼっ! 子宮を満たされた黒髪さらさらの少女妖怪は耐えきれなくなり、イキながらペニスを引き抜いて倒れ込んだ。オンナから白濁液が噴水のように飛び出している。程なくして彼女は消えていく運命にある。

 子種はまだまだペニスからほとばしっている。性霊たちは手や舌でペニス・玉袋・会淫・アナルを刺激し続けた。やっと出し終わり、脈打ちが終わると、彼女たちは一時的に離れてくれた。

 色情霊たちの霊気を分け与えてもらったのだろう、消したはずの女学生たちの肉体が僕の目の前で復活していった。下半身丸出しのセーラー服、同じく下半身丸出しの体操服、そしてスク水からビキニに着替えた上でパンツを脱いだ娘の霊だ。彼女たちは、僕が負けたあとこの肉体がどうなるかをよく知っている。そう、肉体が改造され、いくらでも射精ができ、出した瞬間精子がため込まれて性欲以外何も考えられなくなり、それでいて永遠にこの体のままこの世界で生き続けるのだ。

 彼女たちにとってそれは、永遠に自分たちの性欲を解消し続ける精液発生装置でしかなかった。もちろん、そんな僕を彼女たちが逃したり解放したりするわけがなかった。

 「くすくす…みてごらん…」周囲は色情霊たちの淫気で濃いピンクの霧に包まれている。そして、周囲をぐるりと数百の霊体が取り囲み、壁のように重なり合っていた。僕の周囲5メートルくらいで壁になった性霊たち。彼女たちはお互いに重なり合い、上に乗り、融合していった。

 みるみるうちに、オンナの肉体でできた壁はドーム状となり、天井まで塞いでいく。下の土も盛り上がり、どんどん女体が浮き上がってくる。オンナの体でできた巨大なドーム、いや、それはまるで繭のように僕を包み込むものだった。僕が逃げられないようにするためと、淫気を外に出さず内側に濃いままこもらせるためであった。

 女の妖怪はこのドームをすり抜けることができる。霊体も同様だ。だが、僕の体と強いピンクの煙だけは、どうしてもこの壁を通り抜けられない。

 ドームの中にどんどん女たちが入ってくる。みんな裸になり、妖しい笑みを浮かべながらじりじりと近寄ってきた。濃すぎる淫気が僕の肌にまとわりつき、ピンク色のローションのようににゅるにゅるし始めている。女たちの肉体もますますぬるぬるのもち肌に変えられていった。

 やがてドームの中が女体で満たされるようになると、僕の肉体改造も完了した。女の床の上に仰向けにされた僕に次から次へと美しく極上の肉体が群がってくる。さっきと同じように透き通りながら、何人もが同時にペニスを騎乗位で犯し、そして数十人の手コキを同時に受け、数十人の舌がペニスを襲い、360度何体分もの乳房に挟み込まれた。そこへ淫気に毒された妖怪「橋姫」が激しくペニスを飲み込み、騎乗位で全身を揺さぶって快楽をむさぼっている。

 僕は理性を失いつつ、現実には決して味わえない天国に身も心も全て任せることになった。毎秒5回以上の脈打ちが永続する、強烈すぎる射精の快楽に我を忘れ、僕はこの世界のゲストとしての「つとめ」を自ら果たし続けるのだ。

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