バンパイア・ブライド１（ないと・めあ）

バンパイア・ブライド１－２
　

　やはり魔法中心で戦うことにしよう。とにかくこの淫気だけでもなんとかすれば、敵の強力な武器をひとつ奪ったことになる。もし相手の体液に毒されっぱなしの状態でフェラや挿入をすればただではすまない。愛液もまた強力な魅了効果があるはずだからね。

　僕は渾身の魔力を費やして障壁を体の周囲に張り巡らせた。僕の体のラインに沿って、目に見えないオーラが膜のようにかぶさる。丹田に意識を集中し、気を込めてやると、魔力を使い果たすことなく超強力なバリアを作ることができた。魔力残量は半分以上ある。これを駆使して相手を弱体化させ、数種類ある快感魔法で敵の性感帯を徹底的に刺激してやろう。

　おかげで相手の息を嗅いでも、体臭に包まれても、キスの毒を流し込まれても、その赤い目で見られても、心動かさなくなった。すでに体内に染み込んだ淫気も解毒されている。僕は正気を取り戻し、体勢を立て直した。これで弱体化なしで対決できるようになった。

　「…甘いわね。」ギン！　バンパイア・ブライドの目が大きく見開かれた。今までは流し目に近い状態で妖しく見つめられていただけだったが、今度は顔の前で直接大きな瞳が真っ赤に僕の目を見つめている。障壁に安心して、まともに相手の瞳を見つめてしまった。

　「あ…はう…」性欲が急激に高まった。股間が疼き、精子が体内で痛いほどに生産されているのが分かる。数日かけて作られる量が、わずか１秒でパンパンに溜め込まれてしまった！　敵に操られることがなかったのは障壁のおかげだったが、強烈な魅了効果で、彼女に出してしまいたいという強烈な欲動は、バリアをさえ突き抜けてきてしまった。自分の顔が紅潮するのが分かる。

　だめだ、気をしっかり持つんだ。ためすぎた精子は体内に吸収され、一定以上の欲動に支配されることはないはず。この気持ちは相手の魔力が作り出した幻影であり、しっかり跳ね除けなければ。僕は踏ん張った。

　が、彼女の目の前で仁王立ちしたまま、動くことができない。気を少しでも緩めて一歩を歩いてしまったとたん、精神の壁が色気に突き破られてしまいそうだったから。僕は全身を討ち震わせ、何とか精神を立て直そうと、何度も鎮静魔法を自分にかけた。少しずつ落ち着きを取り戻してきているが、どうしても弱体化は免れなかった。

　その間もバンパイア・ブライドは何度も僕の唇を奪い、唾液を流し込んでは妖艶な頬擦りをしてくる。そのたびに心がかき乱されてしまう。「結婚してね…」甘いささやきが僕の気力をそいでいく。「ああ…結婚したい…君は最高だ…」僕は思わず口走ってしまった。「くすくす…じゃあいいことしてあげる…」もはやこれまでか…

　「ごにょごにょ…」バンパイア・ブライドが耳元で何かを甘く囁いた。今までに聞いたことがない言語だ。人間の言葉というより、どこか悪魔じみている。耳元で魔力がはじけた。

　ぐぐぐ…体の奥、会陰の内側が、何かにぎゅっと強く捕まれるような感じがした。瞬間、全身に激痛が走る。が、あまりにも短い痛みだったので、反応できなかった。次の瞬間、イキそうになっていた体が元に戻った。「これは…」最大精力値が１０倍に跳ね上がっている。精力も完全回復して、体内の精子の疼きもなくなったし、精子の生産も普通のスピードに戻った。

　ただし、出してしまいたい欲動と、敏感になる弱体化は残っているみたいだ。股間の奥はあいかわらずジンジン疼いている。「私と結婚するのだから、そのくらいの精力はないと、ね？」「…。」なんとバンパイアブライドは、僕を回復させるだけでなく総精力を格段に上げてくれたのだった。石化など敵が使ってくる技の副作用で偶然強化されることはあるが、こんなに露骨に塩を送られたことは初めてだな。どういうつもりだ…？

　とにかくチャンスだ。未知の強敵相手に、精力値が少なければ、当然あっという間にイかされてしまう危険があるが、これまでの精力の１０倍にいきなり跳ね上がったのだから、ちょっとやそっとのことではゼロにならないはずだ。無理は禁物だが、はじめの作戦どおり、魔力を駆使して防御と攻撃をくり返していこう。魔力自体は増減しなかったが、これで魔力が尽きても高い精力でカバーできる。

　魔法の力があれば、自分を強化したまま大ダメージを相手に与えられるという長所がある。欠点は、魔力が尽きたらどうしようもなくなるということだが、今の精力ならきっと大丈夫。おそらく、彼女もセックスの快感を楽しもうと考えたのだろう。そうでもなければ、わざわざ僕の精力を高めて、不利な状態にみずから身をおくなんてしないからな。もともとレベル的にいって精力は高めだから、その１０倍は相当なものなのだ。

　僕は魔力を結集させて頭上に光の矢を浮かべた。これは女の性感神経だけを刺激する衝撃波の塊であり、この矢を体内に受けた者は大ダメージをこうむるスグレモノだ。魔力と精神力しだいで、頭上に数本の矢を放つことができる。もっとレベルが上がれば一度に数十本の矢を放つこともできるが、今のところ１６本が限界だな。

　「くらええ！」ピシュンと音もなく光の矢がバンパイア・ブライドめがけて高速で放たれる。彼女は避けきれない。当然だ。光の矢は魔力による思念体。ターゲットに向けて一瞬で届かせることができるし、思念しだいで遅くもできる。つまり思ったとおりの速さで届くのだ。いちいち軌道を思念する必要がなく、矢の位置とターゲットの位置が分かればよいのだから、目の動きがそのまま最高速度となる。

　すべての矢が彼女を貫いた。思念体なので痛みはなく、光の矢はその体に完全に入り込んでいった。いまごろ女体内部ではすべての神経が擦り切れるほど感じさせられているはずだ。一本でも悶絶してしまうのに、その１６倍だからな。魔力はまだ尽きていない。今度はＰＶでもお見舞いしてやるか。

　しかしバンパイア・ブライドは微動だにせず、表情ひとつ変えなかった。たしかに矢は当たったはずだし、神経を直接攻撃するのだから防御はできない。「…ダメね。夫たるものもっとしっかりしてもらわないとね。さっき私がバリアを破った時点で、魔法は通用しないことに気づかなくちゃ。」「あっ…！」

　そうだ、さっき魔法障壁を厳重に張り巡らしたにもかかわらず、彼女はそれを超えて魅了の視線を叩き込んできたのだった。その結果求婚に応じてしまったのだった。彼女がすこし本気を出せば、こちらの魔力などあっさり乗り越えられてしまう。考えてみればそれもそのはずだ。こちらは人間でありながら、異世界に助けられて魔法を覚えたに過ぎないが、相手は本場の魔族、魔法で太刀打ちできるはずもないのだった。

　障壁はたしかに、多少のフィルター効果となって、彼女の魅了攻撃を和らげることができるが、それでも本気で魔力を放出されたら防ぎきれない。当然彼女の体内も想像を絶する魔力が凝縮されているから、こちらの光の矢など簡単にかき消してしまえるのだった。したがってノーダメージというわけだ。

　まずい、次の彼女のターンで一気に心を奪われて放心しかねないぞ。僕はあとずさって体勢を立て直し、彼女の目を見ないようにして身構えた。とくに視覚と嗅覚、聴覚を守れば、相手の強烈な魅惑攻撃を和らげることができる。今は付け焼刃でバリアを張って防いでおいて、この大量の精力を利用して勝つ方法を考え直そう。僕は体の周りにありったけの魔力を終結させた。

　「…だめよ。」突然後ろから声がする。振り替える間もなく、首筋にちくりと痛みが走った。「あうぅ…なに…」一瞬でバンパイア・ブライドは僕の後方に回りこんでいた。そして僕の首に噛み付いて…血を吸っている！？

　頚動脈から直接血液が吸い取られていく。あっという間に意識が朦朧としてきた。が、彼女は僕を気絶させることなく、ほどよいペースで、抵抗できないように吸血しているのだった。吸精鬼はもともと吸血鬼の派生物。血を吸うことも可能ではある…もっとも、精に比べればその摂取エネルギーは少なく、吸血鬼そのものとは違って彼女たちの場合、吸血行為はあくまで”おやつ感覚”にすぎないのだが。

　「あなた。さっき魔法の矢を放ってくれたわね。いいことを教えてあげる。高度な術者になるとね。自分自身の体すべてを、あの矢と同じにできるのよ。原理は同じ。思念した矢を視線によって放つ。それなら自分自身を巨大な矢と化し、高速で相手めがけて放つこともできるのではなくて？　…数千本の矢を放てるだけの力があれば、自分を飛ばすこともできるようになる。１６本じゃあ無理ね。」「ぅぅ…」

　「自分を飛ばすのは便利よ。攻撃用にも使えるし、さらに遠くまで逃げたターゲットに一瞬で追いつけるし、あるいはターゲットの背後に狙いを定めれば、一瞬で”背後を取る”ことができる。テレポーテーションとでもいえばいいかしら？　…そろそろいいわね。」

　彼女は、僕が放った矢とまったく同じ原理で、一瞬で僕の背後に回り、血を吸ってきたのだった。たしかにそれなら、空間をゆがめて瞬間移動するよりも、費やされる魔力は少なくて済む。…どっちにしても僕にはとうていできない芸当で、彼女はらくらくできてしまう、。魔力の差はあまりにも歴然であった。

　バンパイア・ブライドは口を離してくれた。ふらっと倒れそうになるが、辛うじて立っていることはできた。一体何㏄吸い取られたんだろう？「精神世界での吸血攻撃は、魔力吸収と脱力の効果よ。吸血アンデッドの夫として、そのくらいは覚えておいてね。」「…ぁ」

　僕の魔力がゼロになってしまっている。まだ半分弱はあったはずなのに、今の吸血攻撃で全部吸い取られてしまったんだ。その魔力はいまや、微量ながら彼女の糧となってしまっている。しかも血を吸われたせいで体の力が抜け、立っているのがやっとの状態だ。考える力も奪われてしまっている。

　バンパイア・ブライドは僕の前に回るとひざまづいた。「さああなた。どうして私が精力を引き上げたのか教えてあげる…」いや…口で教わらなくても察しがついた。精力を１０倍にした程度では、ほとんど彼女との実力の差は縮まらないのだ。それでも精力がたっぷりあれば、それだけ射精にいたるまでの時間が長くなる。そのぶんだけ、長くセックスを楽しめるんだ。つまり、彼女は僕をじっくりいたぶってから射精させるために、あえて精力を強化したのである。

　「ふふふ…あなたは女の手が大好きなのですね。」そう言いながらバンパイア・ブライドは真っ白い絹の手袋をはめた。細い手袋から魔力が充溢している。もはや彼女の手をはねのける力も、ひざまづく新妻をつき飛ばす余力もなく、されるがままになるしかなかった。これまでのやり取りだけで、あるいは血が教えてくれたのか、彼女は僕の欠点を探り出してしまっていた。女体の中で女手が一番好きという習性を。

　手袋からローションが滲み出る。彼女の愛液と同じ淫毒たっぷりの体液だった。強烈な芳香が周囲を包み込む。もはやバリアは解除されているので、彼女の体液をダイレクトに味わってしまうのだ。エルフィンのそれとは一味違う、魔性の誘惑だった。

　細い手袋の指先がペニスを包み込んだ。優しい手の動きがゆっくりとペニスをさすると、女の生手以上の悦楽が全身を駆け巡った。これはただの手袋ではない。女性特有のきめの細かい肌触りを越え、生手のやわらかさも具え、食い込むようにもち肌感触がペニス表面を滑っていく。催淫ローションがにゅるにゅると滑りをよくしており、その上たえず放出される魔力がペニス奥の快感神経をジンジン刺激しているのだ。

　左手がコロコロと玉袋をかわいがりながら、右手のスピードが増していく。彼女は筋肉を使わずに魔力だけで手を動かし、人間では出せないスピードでペニスを徹底的にしごいた。精力がグングン目減りしている。元の精力ではとっくに果てていただろう。１０倍になっているがゆえに、快感が持続してしまっている。増強されたがゆえに長時間魔性の快楽にさらされる羽目に陥ってしまったわけだ。

　彼女は妖しく見上げて僕の目を真っ赤な瞳で見つめながら、休まず手コキ攻撃を続けた。その動きは単調な前後運動からスナップを利かせたものになり、さらにはこねくりまわすように手の筒をひねったり、ぐっと強い力で締め上げたりしてくる。変幻自在な女手の攻撃が僕を追いつめていった。それでも精力が高いがゆえに、射精すら許されない。

　カリッ。「うああ！」彼女はいきなり亀頭に噛み付いてきた。血がにじんでいる。しかし、吸血のためではなかった。痛みはなく、お尻の奥や体の芯が冷えるような感覚が襲ってきた。「こうするともっと気持ちよくなれるのよ。」

　血がにじんだのははじめのうちだけで、そのあとは、亀頭に開いた穴から何か白いもやのようなものがふわふわと浮かんでいる。精液ではない。バンパイアブライドは亀頭をぱっくりくわえ込み、やわらかい舌先を傷口に滑らせている。手コキのスピードは落ち、根元だけを優しくさするようにゆっくりしごいていた。快感は半減したが、お尻の奥の冷たい感じはますます強まった。一体何をしているというのだろう。

　ペニスをくわえたのも、快感攻撃のためというにはお粗末すぎた。ゆっくりと亀頭表側を舌が滑るだけである。あのエクトプラズムのような白いもやを、なぞるようになめとっているかのようだった。僕は呆然と成り行きを見守っていた。脱出する気力さえも出なかった。吸血のせいだけでなく、まるで亀頭からにじみ出た魂の一部がなめとられている最中のような気がしていたから。

　ほどなくして彼女が口を離すと、傷口はすでにふさがっていた。すると彼女の動きがふたたび活発になり、フェラ手コキ攻撃が凄絶さを増した。亀頭を唇がしごき上げ、舌はカリのヒダにぴったり張りついている。棒部分は絹の手が執拗にしごき上げ、玉袋もかわいがられている。

　「うああっ！！！」全身を電撃のように駆け巡る快感に僕は我を忘れてしまった。体の奥が強烈にくすぐったく、感じまくってしまっている。精力はどんどん減少し、半分近くにまで下がってしまった。

　お、おかしいぞ…。たしかに彼女の攻撃は妖艶で、体液の効果もあり、テクニックも最高だ。しかし、それ以外は普通のフェラ手コキなのだ。それにしては受けるダメージが大きすぎる。「くすくす…気持ちいいでしょう？」僕は愕然とした。自分のレベルが格段に下がってしまっている。精力値だけが異常に高いが、それ以外はヒューマンタイプにさえ苦戦するほどの力しかなくなっていた。モンスターに対処できる体ではない。

　「くすくす…あなたの”経験”はいただいたわ。どお？　強敵を前にレベルを下げられる感覚は。しかも淫毒によって１０代のやりたいサカリ、経験浅い性欲青少年に成り下がってしまっているのよ。女に耐性のない体で、魔族のフェラ手コキを直接受けたら、とてつもない気持ちよさのはず。」「あが…」

　亀頭からのモヤは、僕の経験値が具現されたものだった。バンパイア・ブライドは経験を吸い取る能力を持っていた。抵抗できずに大量の経験値を吸い上げられたせいで、僕のレベルはがた落ちしてしまったのだ。さすがに初期のレベルにまでは落ちていないものの、普通なら瞬殺される状態だ。それを強制的に引き上げられた精力が無理に長引かせているのである。弱い男を時間をかけてじっくりいたぶるのが、彼女の趣味のようだった。

　バンパイアブライドは根元を握り締めたまま口を離し、不敵な笑みで見上げてきた。僕は震えながらその真っ赤な瞳に釘付けになる。もはやその魅了の瞳に対抗する手段をまったく持ち合わせていなかった。心が吸い込まれる。「さあ…私を見て。」「…はい…」彼女の甘い声が僕を朦朧とさせる。僕は完全に魅了されてしまった。

　バンパイア・ブライドが口をあけた。「あ…」にょろりと長い舌が魔物の口から伸びる。血のように真っ赤で、３，４０センチはあり、途中から二股に分かれている。舌全体にピンクがかった突起があり、触手のようにうにうに蠢いている。彼女のほんとうの舌の姿は、こんな不気味なものだったのか。しかし戦慄も恐怖もない。魅了されつくした僕にあるのは、その舌への愛着と快楽への期待のみであった。

　「くすくす…吸い尽くしてあげる。黙って見ていてね。」「はい…」ブライドの長い舌が裏筋からカリに密着する。滴る唾液から魔性の芳香が蒸発し、ぬるぬるとペニスを濡らしている。二股の舌先は、チロチロと敏感な部分を舐りながら、同時に根元や尿道を這い回ることができた。すばやい淫舌の動きが、僕のペニス全体をなめ回す。突起が容赦なく尿道にねじ込まれると、女に慣れていない体が芯から悲鳴を上げた。それでも彼女の言いつけどおり、声を出さずに黙って見ているしかできない。

　やがてペニスはそのいやらしい口の中にすっぽり収められてしまう。二股の舌が棒全体に絡みつき、変幻自在にあちこちをなめまくりながら、ぷるんとした唇と内頬が激しくペニスをしごきたてる。首が大きく激しく前後していながら、視線だけは一瞬たりとも僕の目から離れることはなかった。もちろん僕のほうも。

　粘液滴る絹の手袋が僕のお尻に回ってきた。やわらかい手は臀部をさすりながら、ぐいっと前方に抱き寄せる。僕は腰を突き出す格好になった。同時に彼女の口が根元の奥まで深く食い入るように侵食する。フェラチオが一気に深くなったのだ。

　僕の腰周りに腕を巻きつけ、執拗に腰に貼りついて激しく唇でしごきながら、内部では魔性の舌が暴れまわっている。細くしなやかな指先がお尻の穴を弄んだ。僕は快感におかしくなってしまいそうで、本能的に腰を引くしかなかったが、そうすると彼女はしつこく腰に抱きつき、ますます奥へ奥へと頭部を押しつけて責めまくるのだった。

　僕は魔性の新妻に腰を抱きしめられながら、その妖しい瞳を見つめたまま精力が尽きるのを感じた。射精してはいけないという思いではなく、やっと精力が尽きてくれたことへの安堵感でいっぱいだった。本来なら何度でも出してしまっている攻撃が異様に長引かせられ、それでいて一度に受けるダメージが相当大きい状態に仕立て上げられてしまったため、射精までの天国は筆舌に尽くしがたいものだった。

　大量の精液が彼女の口に注がれる。脈打ちが始まっても責める口とギラギラした赤い目は攻撃をやめず、それどころかスピードを上げてしつこくしごきたててきた。射精時間がずっと長くなった。少しでも脈打ちのスピードがゆるくなるとアナルに指先がねじ込まれ、無理矢理に体の奥にあるすべての精子をかき出し搾り出ししごきとってしまうのだった。

　どうしても出なくなるところまでウエディングドレスは乱れ続けた。僕はついに耐え切れなくなってひざを落とし、その場に横に倒れこんでしまった。そこでやっと彼女は口を離してくれたのだった。「やっぱりサカリのついたお年頃の精は濃くておいしい。経験を吸い取っておいて正解だったわ。」「…。」

　「さああなた。立ち上がって。」彼女の言葉とともに目が赤く光る。すると脱力していた体が元に戻り、射精しつくした重みも消え去った。僕は言われるままに立ち上がった。「結婚に承諾したからには、永遠の契りをつらぬいてもらうわよ。もうすぐ回復するし、その後は延々と出し続けることになるから、ずっとずっと私が受け止めてあげる。愛し合いましょう。」「はい…」

　僕は完全にバンパイア・ブライドに魅せられ、言いなりになって精を提供し続けることになるのだった。

＃＃＃ゲームオーバー＃＃＃

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