バンパイア・ブライド1−4


 未知の敵との長期戦はまずい。敵がどんな技を持ているかもわからないし、その魔性の魅力にどんどん弱体化するのもできれば避けたい。いきなりの挿入攻撃は、与えられるダメージが最大で、短期決戦を望むことができる。もちろん、こちらが受けるダメージも半端ではないから、危険な賭けでもあるんだ。

 それでも、雰囲気からしてまるでレベルに開きがある以上は、精力を多少犠牲にしてでも一気に全力でやっつけるしかない。数分でカタをつけなければピンチになるが、これま培ってきたテクニックと防御力があれば、何とかなるかもしれない。敵はさまざまな魔性の技も使うが、おそらく実力も相当なものだろう。姑息な作戦が通用する相手でもなさそうだ。やるしかない。

 僕は一気に勝負に出ようとして、バンパイア・ブライドを押し倒した。まずは肌の密着が一番少ない松葉崩しでいこう。体位系の技の中でも攻撃力が高いし。僕は後ろに反り返りながら腰を突き出して、ブライドの白い絹の奥へペニスをねじ込んでいった。

 彼女も自分からスカートを捲り上げて、幅の広いスカートの中の秘部をあらわにした。彼女のオンナには毛が生えておらず、パイパンだった。大人の色気120%なのにツルツルという倒錯感が魅惑的だったが、ここで魅了されていてはどうしようもない。

 「あっ!」さわさわとブライドの股間から黒い剛毛が生えてきた。こいつは自分の意志で毛を自由自在に生やしたり引っ込めたりできるらしい。それで相手の好きなほうの性器で責めることができるというわけか。だが残念だったな。僕はどっちであっても弱体化はしない。

 「くすくす…」バンパイア・ブライドは妖しく笑ったままだ。「むっ!?」陰毛がどんどん伸びている。僕の動きはつい止まってしまった。ただ伸びているだけではない。うにゅうにゅと触手のように蠢きながら、すぐそばまで来ているペニスに喰らいつこうと迫ってきているのだった。「ひえっ…」「こわがらないで…力を抜くのよ…」かすれるようなブライドの甘い囁きにとらえられてしまった。

 事実、陰毛の触手は毛の感触ではなかった。まさにやわらかい触手、女の肉でできた細い器官であった。陰毛はペニスにまとわりつき、隙間なく埋めると、ゆっくりしごき始めた。さすがに魔族だけあって、こんな動きもできるのか。オンナの目の前でペニスが悦ばせられていた。が、このまま陰毛型の柔肌に抜かれる僕でもない。僕はさらに腰を進め、松葉崩しで一気にペニスを押し込もうとした。

 「くすっ…もっとそばで抱いていいのよ?」突然バンパイア・ブライドは上半身だけ一気に起こし、僕の両肩をがっしり掴んだ。そして力任せに僕を前方に引っ張ってくる。アンデッドモンスターだけあって怪力は健在だった。

 せっかく松葉崩しに持ち込もうとしたが、失敗してしまった。僕の体はあっさりと彼女の上に乗せられる。すでに彼女の陰毛がペニスをがっしり掴んでしまっており、亀頭はオンナのまん前で照準を合わせたままだった。あと少しこちらが腰を落とすか、彼女が腰を持ち上げれば、すんなり入ってしまいそうだった。

 腰を動かしたのはバンパイア・ブライドのほうだった。陰毛がするりと解けたかと思うと、次の瞬間甘美なオンナがペニスを一気に包み込んでいた。どうやら彼女は正常位での結合がお望みだったようだ。

 彼女の名器はエルフィン以上の攻撃力を持っていた。適度な強い締めつけと、自動的にすばやく蠢く筒、短い触手のようなヒダが無数に蠢いており、根元から先端までをたえずコチョコチョくすぐっている。吸精鬼と同じく蠕動しながら膣だけが前後して、腰を動かしていないのに激しくしごき続けている。

 そこへ強力な媚薬の塊が容赦なく侵食する。彼女の吐息も汗も、もちろん愛液も、男を狂わせる催淫毒だ。エルフィンのように淫気が周囲を包み込み、体の中からも犯されている感覚が襲う。妖精ステージで苦戦したが、同じような…いや、もっと強力な攻撃に、いま晒されているのだ。

 上半身に触れる絹の肌触りも心地よかった。ブライドをウエディングドレスのまま正常位で犯している状況も、倒錯したエロティシズムとなって僕を高める。清楚な新妻を汚しているんだ。体内で精子が急ピッチで作られ、性欲がグングン増している。股間の奥が激しく疼き、オンナの攻撃をさらに甘いものに仕立て上げていた。

 ブライドは僕の首を抱き寄せ、ぴったり密着した。女性特有のやわらかさがドレス越しに染みこんでくる。まるでドレス自体が女体の感触をそなえているようで、服を着ている相手なのにそのスベスベの肌触りに犯されている。…いや、僕にしきりに頬擦りする食い込む柔肌に比べれば、たしかにドレスはまだましだった。皮膚細胞の性感神経をすべて逆なでする彼女の頬の感触で脳天がくらくらする。

 僕はゆっくりと腰を上下させ、ブライドに攻撃を仕掛けた。「うぅ…」ダメージを受けたのは僕のほうだ。オンナの蠢きが強烈なカウンターをくり出し、ペニスを徹底的に快感に晒したのだ。「あふ…」甘い声の新妻は大きく腰を左右させる。すると今受けたダメージが持続し、腰を止めた僕に追い討ちをかける。その間も淫気が体内にどんどん侵入してくる。

 膣内の触手はカリの敏感なところをグリグリかわいがりながら、亀頭の先までくすぐりぬく。同時に全体の締めつけが優しい揉みしだきに変わり、彼女の左右の腰使いによって増幅されている。多分膣内の触手は、彼女の陰毛と同じものなのだろう。「もっと突いて…」耳元の甘い囁きで、僕の心のタガははずされてしまった。魔力でバリアを張って、どうにか魅了攻撃を軽減させてはいるものの、長く交わればそれだけ浸食も激しくなり、そのうちに完全に心を奪われてしまうだろう。だから短期決戦が必要なのだ。

 僕は言われるがままに腰を大きく早く振り続けた。精神を集中させ、カウンターダメージを極力小さくさせる。「くすくす…すてきよ…」バンパイア・ブライドの息が少し荒くなった。これまでの経験から、僕はすでにモンスターでも感じさせるだけの攻撃力を誇っている。やっと相手の性感を緩められたか。このままどんどん掘り崩していって絶頂させてしまわなければ。

 しかし、彼女の息が荒くなるということは、周囲に充満する淫気がますます濃くなるということだった。こいつが地下三階の狭い空間にいた理由は、淫気を外に逃がさないためだった。息を止めていても容赦なく魔力の結晶は体内にしみこんでくる。もちろん、結合しっぱなしのペニスからは、射精を促す猛毒が濃いまま流れ込み、細胞内の水分はすべて彼女の愛液で満たされているはずだ。

 思ったとおり長期戦は不利だった。が、いくら腰を振っても、相手に与えられるダメージはそれほど大きくはなかった。それ以上に、密着、オンナの蠢き、淫気、甘いささやきが、僕に与えるダメージのほうがはるかに大きい。正常位以外は拒絶されるからこのまま戦うほかはないが、このままの体勢で戦っても長期戦は避けられないだろう。敵精力もまだまだ相当にある。精力が持つ自信がなかった。長引けばますます弱体化され、ダメージがどんどん大きくなっていくんだ。

 「ごにょごにょ…」バンパイア・ブライドが耳元で何かを甘く囁いた。今までに聞いたことがない言語だ。人間の言葉というより、どこか悪魔じみている。耳元で魔力がはじけた。

 「あふ…」突然、彼女の頬擦りも、特殊な絹の感触も、オンナの甘さも格段に増した。体の奥が熱くなる。これは…彼女の攻撃力が上がったんじゃない。僕の性感神経が極端に鋭くなったんだ。今のは呪文か何かか。精子がますます急ピッチで生産され、すぐにでも出したくなる衝動が襲い掛かってくる。全身の性感帯がむき出しになり、それを正常位で余すところなく責められている。僕は大きく震えた。精力が残り少ない。こうなったら一気に責め倒すしかない。玉砕覚悟だ。

 僕は大きく腰を振り、魔力でスピードアップした。カウンターダメージを恐れていても、このままじゃイかされちまうんだ。やるしかない…。「もっと…もっとして…いい気持ち…くすくす…」相手にも少なからずダメージが行く。

 ぎゅうううっ! 「あぎゃっ!」突然ブライドのオンナがきつく締まった。ペニスが引きちぎられそうな刺激に晒される。彼女は腰を止め、力いっぱい締め上げているのだ。「ああ…やめ…つぶれちゃうぅ…」魔力のせいか痛みはないが、四方八方から万力でギリギリまで締め上げられているような、苦しい圧迫感に襲われている。尿道から快感が放出しているような錯覚を受ける。体の奥への心地よさは止まったものの、ペニス全体を締めつける強力な攻撃に僕は悶絶のため息を漏らした。

 ふっと膣が緩んだ。た、たすかった…。ややもすると引きちぎられてしまいそうだった。どっと全身に冷や汗が出る。精力も相当消費し、僕はイキそうになってしまっていた。もはやこれまでか…

 「ふふふ…ごちそうさま。」「えっ…?」バンパイア・ブライドの精力が回復している。さっきまで全力で責め、イク覚悟で玉砕の腰振りをしてきたから、けっこうブライドのほうにもダメージがいっているはずだった。それなのに、相手の精力が元のマックスに戻ってしまっていた。いまのは精力吸収だったのか。こちらの精力を奪い、自分の精力にする魔性の呪術。

 くっそ、これではいくらがんばってもその都度回復されちまうじゃないか。しかも相手の回復分だけ確実にこちらの精力が目減りしてしまう。だめだ…手も足も出せない。やはり彼女を相手にするにはまだ早すぎたんだ。僕は負けを覚悟せずにはいられなかった。

 「くすくす…」バンパイア・ブライドがまたもや腰をなまめかしく使ってきた。下からゆっくりと大きく腰がくねり、ペニス全体を大きく揉みしだいている。それでいてオンナ内部では触手が暴れまわり、ぎゅむぎゅみと全体を揉むように蠕動し、同時に小刻みに前後して激しくしごき上げている。表面での優しくも妖しい動きと、内部での激しい翻弄のダブル攻撃で、体の奥がきゅーんと疼いた。射精寸前の信号だった。

 突然玉袋やお尻に強烈な快感が走った。正常位の体勢では見えないが、細かくやわらかい突起状のものが無数に股間全体を刺激しているようだった。この感触はもしかして…彼女の陰毛触手か!?

 女の毛は陰毛のみならず、お尻周辺まで生やすことができた。もちろん人間の女性にも普通に生えている。それが長く伸びて僕の股間を刺激しているのだろう。玉袋はやわらかい触手がびっしりまとわりつき、あちこちをつつきながら全体を優しく揉みしだいている。会陰もすばやい突きがひっきりなしに襲い掛かり、アナルにも陰毛が深くねじ込まれている。毛のツンツンした感触ではなく、やはり女の柔肌と同じ感触だった。触手は僕の体の奥のスポットを責めさいなんでいる。

 「うっく!」尿道に鋭い感触が走る。触手のひとつが尿道奥まで入り込んでいるのが分かった。ペニスの内側で細い器官がやわらかく暴れまわり、とくにカリの部分を内側からこねくり回してきていた。同時に僕はぎゅっと強くブライドに抱きしめられた。「…出していいのよ? このまま…」最後のささやきが致命傷となった。

 僕は無言で射精を始めた。すでに精液が通る道は触手でかき乱され、大きく広げられていたから、一回の脈で放出される量も相当に大量であった。そして体内に溜め込まれた体液の量も半端ではなく、これまで弱体化攻撃で高められていた性感が一気に爆発したのだった。強烈な心地よさが全身を包み、体内を駆け巡る。スベスベの生足が僕の足をさすると、放出時間がさらに伸びる。

 膣内の責めは射精中もひっきりなしに苛烈を極め、僕を天国にいざなった。魔性の快楽に病みつきになり、出し終わるまで完全に脱力して何も考えられなかった。いつもよりも濃く、長く、気持ちいい射精だ。これから先はきっと、これと同じか、これ以上の快感が途切れることなく続くのか…。

 「ああ…」やっと脈打ちが終わり、全部を出し切った僕は重い感覚に包まれた。動くことができない。「くすくす…すぐ元気になれるわ。これからもいっぱいしてあげる…」僕の魔力は拡散し、もはや誘惑のシールドはなくなっている…もはや必要のないものだった。

 僕はバンパイア・ブライドの甘い囁きに我を忘れながら、射精したてのペニスがふたたび快感に晒されるに身を任せていった。

###ゲームオーバー###

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