スペースバンパイア1−6
よし、ここは映画に準じよう。たしかラストシーンでは立位だったよな。ここは正攻法で挿入に持ち込み、倒すことにしよう。
僕は彼女たちの目を見ないようにしながら、スペースバンパイアの一人に抱きついた。こちらの意志を察した彼女は足を開いてツルツルのオンナを突き出した。僕は腰を突き上げてオンナのなかにペニスを押し込んだ。
そのとたん、僕たちの周囲に強いエネルギーの帯ができあがった。強烈なドレインが発動したのだった。映画ではキスで同じような状況になっていたが、やはりスペースバンパイアの体液がドレインに大きく関係しているようだ。湿っている部分からの吸収が強い。肌表面もみずみずしいため吸収能力があるものの、やはり口腔やオンナの力に比べれば微々たるものであった。
おそらくは、スペースバンパイアの吸引力は、このオンナからが一番強いのだろう。口の中以上に体液にあふれているから。ただ、普段はここからのドレインは発動しない。その前に男を魅了して、キスだけで精気を根こそぎ奪うことができるからだ。それができない相手だけ、奥の手として強力な吸引力のある本番挿入に持ち込むということだ。
精気吸収攻撃はやはり強烈だ。いわゆる直接的な快感攻撃とは違って、性感神経をダイレクトに刺激するようなただのダメージとは一味違う。もっと、体の奥から全身にかけて、痺れるような心地よさを伴うものとなっている。
ドレインが始まって、この体と心は極端なまでの安心感に包まれてしまっている。通常何か奪われたり吸い取られたりする場合は、痛みを伴ったり喪失感に苛まれたり極度に疲労したりするものだが、スペースバンパイアにはそれがまるでない。脱力して、何かに包み込まれるような安堵に満たされ、そのまま吸い取られることに、性感とは異なる快感が伴っている。
だから、油断するとつい相手にすべてをゆだね、吸い取られるに任せようという気持ちになってしまうのだ。ギブ&テイクで、彼女の方は生命エネルギーを得て糧とし、永遠の生命を保っているのだし、吸い取られるほうもこの上ない多幸感のうちに自分のすべてを進んで差し出してしまう関係となる。
こうして”エサ”の心を支配し、あまつさえ魅了までして、絶対に逃げられないようにしておいて、じっくり吸い取るわけである。
そこまで成功すると、安心感の先からじわじわと性感がくすぐられるようになってくる。体の奥がくすぐったくなってきて、それが股間に達して全身に広がってゆく。プレジャーボルトのような乱暴な快感ではなく、あくまで慈しむようなやわらかい刺激のまま、強くなっていくのだ。
この段階で、吸収も本番となる。精神の壁がなくなり、エサが喜んで精気を差し出すようになれば、さらなる性感を与えながらどんどん生命エネルギーを奪い取っていくのである。抱き締めてその魔性の肉体を味わわせながら、精力と一緒に精気を体中の細胞から放出させ、これを自分の生命エネルギーと混ぜ合わせてスペースバンパイアの体内に取り込んでいく。そのさい、エネルギーは青い稲妻の帯のようになって、エサとスペースバンパイアの周囲を包み込む…。
これが、彼女たちの捕食のプロセスである。これが魔力によるのではなく、超能力に近いパワーによって発動するのだから恐ろしい。魔法でのガードが一切通用しないのだ。彼女の体液や水分に触れたとたんに自動的にドレインは始まるし、目を見た瞬間、有無を言わさず魅了されてしまうのである。
百戦錬磨の僕といえども、スペースバンパイアのドレインに抗う術はなかった。ただ吸収されるに任せるしかなかったし、全身を支配する心地よい安心感に逆らうことさえできなかった。辛うじて彼女から目をそらし、心を奪われることだけは避けることができた。
もちろん、じわりと疼く性感への刺激にたいしても、一切防御は通用しなかった。
そうして、ただでさえ一定の速度で精力が削られているのに加えて、オンナの攻撃そのものがダブルパンチになっていた。ドレインによって全身の神経がくまなくかわいがられ、そこにダイレクトな快感がペニスを直撃するのである。
スペースバンパイアの膣も特殊な構造をしていた。アンデッド特有の名器ぶりと自動蠕動があり、ペニスに絡み付く小さなヒダが触手のように棒全体を舐めまわしている。もぎゅもぎゅとペニスを揉みしだき、強烈な快感を送り込んできている。そこへ彼女の滑らかな腰がペニスをこれでもかとしごき上げ、特に敏感なカリや裏スジを丹念に刺激しつづけるのだ。
締めつけも相当に強い。筋肉の硬さがまるで感じられないのに、万力のような圧迫がペニスを苛んでいる。まるで膣を構成する細胞の一つ一つが意志を持っており、一斉にペニスめがけて押し寄せているみたいだった。ちぎれそうなくらいガッチリくわえ込んでいながら、滑らかな動きで出し入れさせられ、それでいてやわらかい感触がやさしく根元まで包み込んでくれている。
魅了はされていないが、度重なるドレインですっかり心が堕してしまい、力も抜けきってしまっている。そこへ敵から積極的に腰を振ってくるのだ。その腰の動きは機械のように正確でスピードもあり、それでいてきわめてスムーズである。
やはり、食事のほとんどはキスで済ませられたとはいえ、気の遠くなるような時間を宇宙をまたにかけて星から星へと移動し、生き長らえてきただけある。当然、数え切れないくらいの性交があったはずだ。性交に持ち込まれる可能性がめったになくても、数万年単位の時間を悠々と過ごす化け物であれば、挿入で吸い尽くした経験量も半端ではなくなる。テクニックから攻撃力から、相当なものだった。当然僕は悶絶しっぱなしで、ますます大量に生命エネルギーを放出してしまうのだった。
ただ、たしかにそれだけの実力にしては、スペースバンパイアは少しダメージを受けすぎている気もする。積極的に腰をくねらせてペニスを悦ばせながら、みずからも悩ましい息を吐きつづけ、オンナからどんどん愛液が分泌されている。総精力が高いから簡単には果ててくれないといっても、少し防御が甘い気がする。
もっとも、彼女たちはセックスを楽しみこそすれ、イクかイかされるかの勝負を続けてきたわけではない。だから防御力を高める必要などなかったのかもしれない。それに、スペースバンパイアが濡れればそれだけ体液が多くなり、ドレインも強まる。もしかしたら、彼女が勝負に負ける前にエサのほうがミイラになってしまっていたのかもしれない。
どっちにしても、僕の精力の減少の仕方はかつてない壮絶さであった。見る見るうちに目減りし、イッちゃだめだと自分に言い聞かせていなければすぐにでも高められてしまいそうな雰囲気だった。
脱力しているとはいえ、魅了されていないのが幸いして、辛うじて自分を保つことができていた。安堵感から逃れられず、精神的にふんばることはできないものの、心のどこかで警戒心を保ち、スペースバンパイアの軍門に下る最悪の事態を回避できている。瞬間的になら力を入れることもできる。
それでも、このままスペースバンパイアのオンナに入れっぱなしではさすがに危険だった。こちらから積極的に責めることが難しい上、極上の膣とおまけにドレイン攻撃がついていて、あっという間に追いつめられてしまったからだ。どこかで仕切りなおさなければ負けてしまいそうだ。
だが、周囲を生命エネルギーに囲まれた状態で、彼女たちから離れようとしても、もはやそれはできない相談だった。スペースバンパイアたちのドレイン攻撃を受けたが最後、まるで磁石のようにぴったり密着してしまい、引き剥がすことが困難となっていた。
きっと生命エネルギーが混ざり合っているせいだろう。あるいは、それも彼女たちの超能力の一つなのか。一瞬、力を込めれば、わずかに体を引き剥がすことはできる。しかしそのすぐあとには、引力のようにふたたび柔肌が食い込んでしまう。これによって腰を振って快感をつむぎだすことはできても、逃げるという選択肢がなくなったのだった。
たしかに力ずくで無理に引き剥がせば、何とか逃れられるのかもしれない。重力のように、一瞬飛び跳ねることはできても、また地に落ちてしまうのと同じだ。ずっと離れつづけるだけの力があれば、スペースバンパイアから逃れることはできただろう。だが、やはり捕食だけあって、本当にうまくできている。力が入らないように精神力をあらかじめ奪っているのだから。
こうして僕は、スペースバンパイアたちに包まれたまま、逃げることもできず、ただただほとんど一方的に、彼女たちのあまりに甘美なオンナの攻撃を味わいつづけるしかなくなってしまっていた。何とかしてドレインの秘密を暴きだし、対処しなければ負けは確実だ。いったいどうしたら…
スペースバンパイアたちは、僕の周囲をゆっくり回りながら、交代立位攻撃をくり出してきた! 上半身はガッチリ僕を抱き締めながら、腰だけを前後させてペニスを悦ばせ、次から次へと責めまくってくる。
蠕動に加えて強烈なしごき攻撃が加わり、なま肉の感触がさらに甘く股間を刺激してくる。誘うような瞳で3人とも僕を見つめてくるが、目を合わせたら即効で負けが確定するだろう。僕は辛うじて理性を保ちながら、目をそらしつづけた。
数回出し入れしたら隣の女と交代するというハイテンポで、しかしペニスはひっきりなしにアンデッドのオンナにかわいがられ、みるみるうちに精力が激減していった。全員下の毛は生えておらず、オンナ表面のムニムニした肌が直接ペニス根元周囲にくっついては離れるのをくり返している。そのパイパンがなんとも気持ちいい。
入れていないスペースバンパイア2人は、順番を待ちながら執拗に密着補助攻撃だ。上半身をさすり、豊かな乳房をこすりつけ、チャンスさえあれば僕の顔を覗き込んで魅了しようとする。お尻や足は女たちのふとももが滑りまくり、満遍なくみずみずしい肌触りを刻みつけていた。その指先がお尻の穴や玉袋に伸びることもある。
そうこうしているあいだもひっきりなしに、そしてさっきよりもさらに強烈に、ドレイン攻撃をつづけているわけだ。こちらの快感が強まるにつれ、またスペースバンパイアが感じて濡れて行くにつれ、精気を吸収する力が格段に増すのだった。
そのうちに、3人3様、立位ながらバリエーション豊かな攻撃を始めるのだった。
ひとりはペニスをこねくり回すようにお尻が円を描き、はげしくグラインドしてペニスを揉みしだく。引っ張られるような圧迫とやわらかさがモニュモニュとペニス奥底まで刺激しつくし、気を抜けばすぐにでもイッてしまいそうな妖艶な動きだった。
交代して別のスペースバンパイアは、締めつけたまま腰をあえて動かさず、千変万化する様々なバイブ攻撃で体中の性感神経を容赦なく刺激する。玉袋や会陰にまで響く振動が痺れるような心地よさを醸し出して、僕はつい悩ましい声を上げてしまうのだった。
そして3人目は、あえて挿入せずにお尻をこちらに向けてペニスをふとももに挟み込み、むっちりと締めつけながら同時に女性特有の臀部のやわらかさを僕の腰に叩き込んでくる。そして自分の内股に指先を捻じ込んで亀頭をかわいがるのだった。
次々と変化する快感攻撃に僕は悶絶の溜め息ばかりをもらした。体に力が入らない分、体の芯まで快感が突き抜けてしまい、いちいち大ダメージを喰らってしまうのだ。その上ダメージごとにドレインポイントが加算されるため、精力の目減りもはなはだしいものとなった。
もはや絶体絶命の情勢だった。立位は敵のもっとも得意とする体位だったんだ。あまりにもこなれた連携と腰使いに、精力が限界に達した。ギリギリのところで持ち堪えたり、脈打ちだけはしてなるものかという限界まぎわでの駆け引きだとか、火事場のクソ力を発揮しての防御・反撃…こういったものは一切無視され、情け容赦なく最後の精力ポイントが大幅に奪い取られてしまった。
僕はスペースバンパイアのお尻のやわらかさを腰に味わい、同時にその乳房を後ろからほぼ強制的に揉まされ、吸い付くような質感とやわらかさを味わわされながら、体の奥から込み上げる強烈なくすぐったさを感じた。いよいよイクのか。覚悟せざるをえなかった。
ペニスはスペースバンパイアの足の中で脈打ち始めた。ビクビクと反応するたびに、男としての最高の絶頂感が全身を突き抜ける。その律動は女の脚とオンナ表面にも伝わり、ぷるんとした股間を波打たせているかのようだった。それだけスピードも速く、また脈打ちも大きかった。したがって快感も通常イク時よりもずっと良かった。
スペースバンパイアはペニスの律動を長引かせようと、ふとももに挟みこんだままお尻をくねらせてきた。ふくよかな肉が腰全体にこすれ、心地よく全体をさすってくれる。ペニスは大量の愛液によって本物のオンナとたがわなくなった内股のなかで翻弄され、律動を決して止めさせてはくれないのだった。
おっぱいに吸い付いた手は勝手に柔らかいふくらみを揉みつづけ、手のひらから吸収される女体の心地よさを存分に刻みつけられている。そうして、周囲の2人が、背中もお尻も首筋も満遍なく撫でさすり、柔肌を密着させて、徹底的に精気を奪い取っていくのだった。
ペニスはあいかわらずイキつづけている。しかし、一向に精液は出てこなかった。精液の分はすべて生命エネルギーに変換され、すでにスペースバンパイアの糧になっていたのだ。だから、体にたまっている体液がすべて出つくして自動的に脈打ちが止まるということがなく、僕は快感に応じていつまでもイキ続けるのである。
そしてこの身が快感に反応して絶頂しつづければ、それだけ大量の精気が放出され、スペースバンパイアたちに吸い取られていく。程なく自分はすべてのエネルギーを彼女たちに食べられてしまうだろう。そしてその抜け殻は、あの醜い干からびた死体となって転がることになるんだ。覚悟しなければなるまい。
しかし、僕はどうやら死ぬことさえできないみたいだった。タイミングがずれ、ミイラになる前にこの肉体の改造が始まったらしい。僕の生命力はみるみる回復し、体力が戻ってきた。いくら吸われてももはや衰えることのない永遠の肉体を手に入れた。
そして同時に、この身は性欲一色に染め上げられる。はげしくセックスを求め、いつまでも衰えることのない淫欲に、動物のように没入していくことになるんだ。
そしてちょうど良いことに、その性欲を満たしてくれる極上の女たちが、3人も、僕を取り囲んでくれているのだった。
###ゲームオーバー###