スペースバンパイア1−7
バンパイア相手ならならやはりバックだ。僕はこれまでも、数え切れないほどのアンデッドモンスターを、この体位で葬ってきたのだ。相手からこの体位で誘ってくるというのもあるが、比率的にもバックが多かった気がする。つまりアンデッド系に対してこなれた安定体位ということだ。スペースバンパイアは新手の敵なれど、吸精鬼系の敵である以上は、僕のこれまでのテクニックで大きなダメージが与えられるかも知れない。
僕が身を低くすると、スペースバンパイアたちも腰をかがめてきた。その隙をついてひとりの背後に回り、バックの体位に持ち込んだ。スペースバンパイアのほうもこちらの意図を察したらしく、素直に四つん這いになって僕を受け入れる。
別のスペースバンパイアが膝を立てて僕の真後ろにぴったり張りつき、密着して自慢の乳房をこすりつけてくる。もうひとりは僕の前面上半身に抱きついて密着してきた。これで前後包み込まれたままバックで挿入ということになる。もっとも敵が3人いるなかでこちらがバックに持ち込めば、こういうポジションになるのは当然のことだったし、慣れてもいる。
この体勢のまま僕はゆっくりと腰を突き出し、ペニスを宇宙アンデッドのオンナに捻じ込んでいった。
そのとたん、僕たちの周囲に強いエネルギーの帯ができあがった。強烈なドレインが発動したのだった。映画ではキスで同じような状況になっていたが、やはりスペースバンパイアの体液がドレインに大きく関係しているようだ。湿っている部分からの吸収が強い。肌表面もみずみずしいため吸収能力があるものの、やはり口腔やオンナの力に比べれば微々たるものであった。
スペースバンパイアはみずから腰を上下左右にくねらせ、また巧みに腰だけを前後させて、ペニスをあちこちにこねくりまわし、徹底的にしごき上げた。あまりにも素早くスムーズな動きは、彼女が百戦錬磨であることを実証するものだった。いきなり激しい動きに翻弄されたためか、さっきよりもはげしくドレインされているみたいだった。
おそらくは、スペースバンパイアの吸引力は、このオンナからが一番強いのだろう。口の中以上に体液にあふれているから。ただ、普段はここからのドレインは発動しない。その前に男を魅了して、キスだけで精気を根こそぎ奪うことができるからだ。それができない相手だけ、奥の手として強力な吸引力のある本番挿入に持ち込むということだ。
精気吸収攻撃はやはり強烈だ。いわゆる直接的な快感攻撃とは違って、性感神経をダイレクトに刺激するようなただのダメージとは一味違う。もっと、体の奥から全身にかけて、痺れるような心地よさを伴うものとなっている。
ドレインが始まって、この体と心は極端なまでの安心感に包まれてしまっている。通常何か奪われたり吸い取られたりする場合は、痛みを伴ったり喪失感にさいなまれたり極度に疲労したりするものだが、スペースバンパイアにはそれがまるでない。脱力して、何かに包み込まれるような安堵に満たされ、そのまま吸い取られることに、性感とは異なる快感が伴っている。
だから、油断するとつい相手にすべてをゆだね、吸い取られるに任せようという気持ちになってしまうのだ。ギブ&テイクで、彼女の方は生命エネルギーを得て糧とし、永遠の生命を保っているのだし、吸い取られるほうもこの上ない多幸感のうちに自分のすべてを進んで差し出してしまう関係となる。
こうして”エサ”の心を支配し、あまつさえ魅了までして、絶対に逃げられないようにしておいて、じっくり吸い取るわけである。
そこまで成功すると、安心感の先からじわじわと性感がくすぐられるようになってくる。体の奥がくすぐったくなってきて、それが股間に達して全身に広がってゆく。プレジャーボルトのような乱暴な快感ではなく、あくまで慈しむようなやわらかい刺激のまま、強くなっていくのだ。
この段階で、吸収も本番となる。精神の壁がなくなり、エサが喜んで精気を差し出すようになれば、さらなる性感を与えながらどんどん生命エネルギーを奪い取っていくのである。抱き締めてその魔性の肉体を味わわせながら、精力と一緒に精気を体中の細胞から放出させ、これを自分の生命エネルギーと混ぜ合わせてスペースバンパイアの体内に取り込んでいく。そのさい、エネルギーは青い稲妻の帯のようになって、エサとスペースバンパイアの周囲を包み込む…。
これが、彼女たちの捕食のプロセスである。これが魔力によるのではなく、超能力に近いパワーによって発動するのだから恐ろしい。魔法でのガードが一切通用しないのだ。彼女の体液や水分に触れたとたんに自動的にドレインは始まるし、目を見た瞬間、有無を言わさず魅了されてしまうのである。
百戦錬磨の僕といえども、スペースバンパイアのドレインに抗う術はなかった。ただ吸収されるに任せるしかなかったし、全身を支配する心地よい安心感に逆らうことさえできなかった。辛うじて彼女から目をそらし、心を奪われることだけは避けることができた。
もちろん、じわりと疼く性感への刺激にたいしても、一切防御は通用しなかった。
そうして、ただでさえ一定の速度で精力が削られているのに加えて、オンナの攻撃そのものがダブルパンチになっていた。ドレインによって全身の神経がくまなくかわいがられ、そこにダイレクトな快感がペニスを直撃するのである。
スペースバンパイアの膣も特殊な構造をしていた。アンデッド特有の名器ぶりと自動蠕動があり、ペニスに絡み付く小さなヒダが触手のように棒全体を舐めまわしている。もぎゅもぎゅとペニスを揉みしだき、強烈な快感を送り込んできている。そこへ彼女の滑らかな腰がペニスをこれでもかとしごき上げ、特に敏感なカリや裏スジを丹念に刺激しつづけるのだ。
締めつけも相当に強い。筋肉の硬さがまるで感じられないのに、万力のような圧迫がペニスを苛んでいる。まるで膣を構成する細胞の一つ一つが意志を持っており、一斉にペニスめがけて押し寄せているみたいだった。ちぎれそうなくらいガッチリくわえ込んでいながら、滑らかな動きで出し入れさせられ、それでいてやわらかい感触がやさしく根元まで包み込んでくれている。
魅了はされていないが、度重なるドレインですっかり心が堕してしまい、力も抜けきってしまっている。そこへ敵から積極的に腰を振ってくるのだ。その腰の動きは機械のように正確でスピードもあり、それでいてきわめてスムーズである。
やはり、食事のほとんどはキスで済ませられたとはいえ、気の遠くなるような時間を宇宙をまたにかけて星から星へと移動し、生き長らえてきただけある。当然、数え切れないくらいの性交があったはずだ。性交に持ち込まれる可能性がめったになくても、数万年単位の時間を悠々と過ごす化け物であれば、挿入で吸い尽くした経験量も半端ではなくなる。テクニックから攻撃力から、相当なものだった。当然僕は悶絶しっぱなしで、ますます大量に生命エネルギーを放出してしまうのだった。
ただ、たしかにそれだけの実力にしては、スペースバンパイアは少しダメージを受けすぎている気もする。積極的に腰をくねらせてペニスを悦ばせながら、みずからも悩ましい息を吐きつづけ、オンナからどんどん愛液が分泌されている。総精力が高いから簡単には果ててくれないといっても、少し防御が甘い気がする。
もっとも、彼女たちはセックスを楽しみこそすれ、イクかイかされるかの勝負を続けてきたわけではない。だから防御力を高める必要などなかったのかもしれない。それに、スペースバンパイアが濡れればそれだけ体液が多くなり、ドレインも強まる。もしかしたら、彼女が勝負に負ける前にエサのほうがミイラになってしまっていたのかもしれない。
どっちにしても、僕の精力の減少の仕方はかつてない壮絶さであった。見る見るうちに目減りし、イッちゃだめだと自分に言い聞かせていなければすぐにでも高められてしまいそうな雰囲気だった。
脱力しているとはいえ、魅了されていないのが幸いして、辛うじて自分を保つことができていた。安堵感から逃れられず、精神的にふんばることはできないものの、心のどこかで警戒心を保ち、スペースバンパイアの軍門に下る最悪の事態を回避できている。瞬間的になら力を入れることもできる。
それでも、このままスペースバンパイアのオンナに入れっぱなしではさすがに危険だった。こちらから積極的に責めることが難しい上、極上の膣とおまけにドレイン攻撃がついていて、あっという間に追いつめられてしまったからだ。どこかで仕切りなおさなければ負けてしまいそうだ。
だが、周囲を生命エネルギーに囲まれた状態で、彼女たちから離れようとしても、もはやそれはできない相談だった。スペースバンパイアたちのドレイン攻撃を受けたが最後、まるで磁石のようにぴったり密着してしまい、引き剥がすことが困難となっていた。
きっと生命エネルギーが混ざり合っているせいだろう。あるいは、それも彼女たちの超能力の一つなのか。一瞬、力を込めれば、わずかに体を引き剥がすことはできる。しかしそのすぐあとには、引力のようにふたたび柔肌が食い込んでしまう。これによって腰を振って快感をつむぎだすことはできても、逃げるという選択肢がなくなったのだった。
たしかに力ずくで無理に引き剥がせば、何とか逃れられるのかもしれない。重力のように、一瞬飛び跳ねることはできても、また地に落ちてしまうのと同じだ。ずっと離れつづけるだけの力があれば、スペースバンパイアから逃れることはできただろう。だが、やはり捕食だけあって、本当にうまくできている。力が入らないように精神力をあらかじめ奪っているのだから。
こうして僕は、スペースバンパイアたちに包まれたまま、逃げることもできず、ただただほとんど一方的に、彼女たちのあまりに甘美なオンナの攻撃を味わいつづけるしかなくなってしまっていた。何とかしてドレインの秘密を暴きだし、対処しなければ負けは確実だ。いったいどうしたら…
僕はたまらず反射的に腰を引いて少しでも快感を減らそうとしたのだが、後ろの美女が腰を突き上げて僕のお尻をもとに戻そうとするし、同時にバックの美女もお尻を突き出してより深く根元までオンナのなかにつかまえようとしてくる。逃れようとしても快感は強まる一方だった。
こうなったら逃げることは考えず、敵のドレインが完了する前に、こちらの快感を減らしながら相手にダメージを与えて活路を開くしかない。実力勝負だ。
僕は上半身を抱き締める美女に積極的にほお擦りしながら、肩越しにバックの美女の腰を凝視する。女性らしい豊かな腰周りと膨らんだお尻が変幻自在に動いている。しかし、その動きを見れば、ペニスにどのような刺激が加わるかをある程度読むことができる。
彼女の腰根元が右に動き始めれば、扇状の動きを取る臀部は大きく右に行くことになる。したがってペニスは右に引っ張られる。この動きを良く見れば、瞬時の判断で敵の動きの先を読むことができるのだ。
快感ダメージを減らすためには、当然相手が右に動けばこちらの腰を右に動かし、ペニスがこねくり回されたり揉まれたりするのを軽減させればいいわけだ。そうした動きを小さな女体の動きから感じ取って瞬時に判断するくらいのことは、今の僕でもできるようになっていた。
前方の女性が僕の首に手をまわして耳を舐めてくれていて、バック女性の動きが完全に見えるわけではないが、肩越しに見ながらある程度予測を立てて動くことならできたし、それで敵のオンナの暴虐をある程度かわすことができた。これでバック攻撃によるダメージは軽減できた。
次はこのドレイン攻撃を防ぐ手立てを考えなければ。僕には超能力はないし、今から付け焼刃で何かをしようとしても、敵は何万年以上も超能力で生きてきた化け物、太刀打ちできるはずもない。敵にないもので僕にあるものといえば魔力だけだが、かといって安易にPVに頼ればどうなってしまうか分からない。僕は考えながら巧みに敵の腰と同じ動きをして、快感をかわしつづけた。
僕が敵からのダメージを軽減していることを、スペースバンパイアたちも察知したようだった。敵もやはり百戦錬磨のモンスターだけあって、感づくのも早かった。
後ろの美女が僕の背中から離れた。その隙に僕は腰を引いて、ペニスが根元からくわえ込まれない体勢を取った。バック美女がお尻を前後させればそれに合わせて僕の腰も前後させ、オンナのヒダでペニスがしごかれないように調整する。相手にぴったり合わせて僕も前後左右に腰を動かすから、オンナの締めつける感触とドレイン以上に、バック美女からのダメージはなくなっている。
しかしそんな攻防もつかの間のことだった。後ろに張りついていたスペースバンパイアがひざまづいて、僕のお尻の前に顔を持ってくると、両手で臀部を掻き分け、いきなりアナルに舌を捻じ込んできたのだ。お尻の肉を柔らかい手のひらで揉みしだきながら、執拗に男の感じる部分をなめ回してくる!
舌の動きは巧みで素早く、アナル周辺のくすぐったいところを満遍なく舌先でくすぐりまくったり、ひっきりなしに舌先をアナルに捻じ込んでは内部をかきまわしてくれる。さらにときおり顔を奥まで捻じ込んで、会陰や玉袋にまで舌を這わせるのだった。
前面から抱き締めてくれていたスペースバンパイアは、後ろがいなくなったので両手を僕の背中に回してなでまわしつつ、僕の唇をムリヤリに奪った。ドレイン唾液に満ちた舌が口のなかに容赦なく入り込んでくる。その乱暴なさまは、僕の精を奪い取る強盗であった。僕の胸で潰れるふたつの豊かなふくらみは、さらに変幻自在に上半身を滑りまわって、ぐいぐい押しつけてくる。
勢い僕の上半身は反らしぎみにさせられ、もはやバックスタイルのスペースバンパイアの腰を動きを見ることができなくなった。何よりスペースバンパイアの美しい顔が僕の視界をふさいでいる。相手の目を見てはいけないのだから、僕は目を閉じるほかはなかったのだ。
何より問題なのは、キスによるドレインとアナル舌先によるドレインだった。バック美女のオンナが激しく僕の生命エネルギーを奪っていたが、それに加えて、キスによって口からも精気が吸い取られ、さらにお尻の穴や周辺、会陰や玉袋を刺激しながらドレイン唾液でべちょべちょにされていて、そこから生命エネルギーが舐め取られていく。つまり、ドレインの速度・量が、さっきまでの3倍に膨れ上がったということだった。
精力が目減りしていく。魔法による回復も追いつかず、絶体絶命のピンチに立たされた。アナル攻撃のスペースバンパイアは両手で僕のお尻を攻撃し、じわりとくすぐったい刺激を与えながら同時に僕の腰を制御してしまっている。さらに前方の美女もバック女性の姿を見られないようにし、敵の攻撃をかわす作戦が完全に封じられてしまったのである。そこへさっきと同じ激しい腰使いが押し寄せてくるのだった。
上半身抱き締められ、キスされたり乳首を吸われたりする。すると彼女の唾液で濡れた敏感な部位からも、精気が抜け出ていくのだ…快感とともに。背中に回されたスベスベの手のひらも心地よく、わきの下を滑るむっちりした腕も精力を削る立派な武器になっていた。
後ろの美女は僕のアナルをなめつくしながら、両手でお尻を揉みつつ僕の腰を揺り動かしてくる。バック美女の腰の動きに合わせるといっても、今度は、ペニスへの快感を最大に高めるような動きだ。
バックスタイルのお尻が右に動けば僕の腰はムリヤリ左にひねられ、膣が一番密着して締まるような位置に持ってこさせられる。オンナが前に行けば僕の腰は後ろに引かれ、膣が後ろに下がるタイミングで激しく突き出させられる。それがものすごいスピードで正確なのだ。やはりアンデッドだけあって力があり、脱力した男の腰など簡単に揺り動かすことができるのだった。
そのうえ彼女の舌は休むことなくすばやく蠢き続けている。上半身に張りつくスペースバンパイアの動きもスピードを増し、手や胸や舌がかわるるがわる、僕の感じるところすべてをかわいがり続けた。
バックのスペースバンパイアは、仕上げとばかりに体全体を前後に高スピードでゆすり始めた。オンナがさっきとは比べ物にならないスピードでペニスをしごきたてる。僕の腰は極限まで突き出させられ、アナルの奥深くまで舌が入り込んでいる。その状態で手のひらが玉袋をコロコロとなでさすった。もはや精力は限界に達していた。上半身の美女もぎゅっと僕を抱きしめたまま耳をべちょべちょとなめまくってくれている。
上半身はすでに唾液で濡れそぼっており、乳房がつぶれただけでキスと同じドレイン効果があった。お尻の奥の快感スポットから直接生命エネルギーが吸われているから、イク寸前のくすぐったい感覚が強烈に疼き続ける。この状態で脱力していて、耐え切れるはずもなかった。
ついにペニスが大きく律動を始めた。それも、通常行く時の脈打ちスピードよりも格段に早く、全身とろけそうな強い快感に包まれたままの絶頂だった。僕は声を出すこともできずにスペースバンパイアの極上の膣を震わすしかなかった。それでも精液は出ない。生命エネルギーに変換されて、すでに彼女たちに吸われていたからだった。だから枯渇して脈打ちが止まるなどということはなく、気持ちいいまますべての精気が吸い尽くされるまで、僕はイキ続けることになる。吸い尽くされればミイラのようになるのだろう。
バックのスペースバンパイアがゆっくり大きく腰をグラインドさせている。そして後ろのアナル美女が僕の腰をものすごいスピードで揺り動かし、小刻みにペニスを出し入れさせてくる。その動きがだんだん大きくなって、ペニスは激しく膣にしごかれる格好となった。そこで観覧車のようななまめかしい腰つきがバリエーション豊かな刺激を送り込んでくるのだ。当然その間じゅう僕は脈打ち続け、イキ続けている。
僕は全身が硬くなるのを感じた。生命エネルギーが枯渇し、水分をすべて奪われたのだ。全身にヒビが入る。このまま枯葉のように激しい動きによってぐずぐずに砕かれてしまうのか…皮肉なことにそのあいだでさえもずっと快感ばかりに包まれているなんて!
ばりりり。体の内部から渇いた音がしたかと思うと、視界が定まらなくなった。何も聞こえず何も見えない。ゴトンと自分の頭が床に落ちる感覚がするもすぐに消えた。つまり自分の下半身は無残に砕かれ、上半身も引き裂かれて、頭部が床に転がってつぶれたのだ。ああ、それなのに、枯渇した体細胞にイク時の快感が残り続けているなんて。
ふつうなら、自分の体がこんなふうになっているのに意識が残っていて、みずからの肉体が砕ける感覚を痛みなしに味わうなんて体験はできない。そうなる前に事切れているからね。
しかし、ここは異世界だった。吸い尽くされても意識は残る。物理的なダメージはすべて回復してしまう。ましてや僕はこのゲームに敗北し、永遠に囚われの身となったのだ。ミイラになっている場合ではない。
徐々に砕かれた肉体が再生を始める。みずみずしい細胞となってよみがえり、砕かれた腰が元に戻り、上半身と融合する。頭部もふわりと浮き上がって、首のところにくっつく。ゾボッと生々しい感覚が、体がくっつくたびに全身を襲う。
すっかり元に戻ったときには、みなぎる精力が全身を包んでいた。過剰なくらいに元気だ。そして…激しい快楽への欲求が神経をつらぬき、いても立ってもいられなくなる。射精に対する激しい渇望と飢えが、禁断症状のように僕を突き動かした。
スペースバンパイアたちが僕の体を包み込んだだけで、激しい射精が始まった。もはやドレインされても体液が出るようになっている。生命エネルギーは無限大であり、いくら吸われても精液まで犠牲になることがなくなったのだ。
セックスの虜になった段階で射精が始まれば、もはや脈打ちは決して止まることがない。触れられていなくてもその女体を見るだけで精子がどんどん出て行くし、ましてひっきりなしに僕の精をむさぼる女たちがいる以上は脈打ちスピードも半端ではなかった。
僕が負けたという情報は瞬時にして塔全体に知れ渡る。閉ざされていた階段の扉が開放され、続々と別の階の娘たちが僕の体目当てに押し寄せてくる。僕も色を求めてあちこちをさまよいながら、数多くの女たちと交わり、一瞬たりとも律動が終わることなく、性の宴を愉しみ続けることになるんだ。
もっとも、そのまえにまずは、このフロアのすべてのアンデッドたちが相手になるだろう。一番近くにいる女たちだ。目の前のスペースバンパイアたちが好色そうに僕にまとわりつき、ペニスに集中攻撃をして、粘ついた水がペニスからほとばしり続けるのを楽しんでいた。
僕の理性や思考能力、そんなものはもはや必要ではなかった。僕は徐々に考えるのをやめ、いかなる苦痛もない魔性の天国に没入していくのだった。
###ゲームオーバー###