キョンシー2−4
 

 このままではどんどん精力を削られて、相手の姿を見ることもなく射精させられてしまう。ただ、そうはいっても、キョンシーのハイスピードは、長年生きてきた、そして大勢の男の精を吸い尽くしてきた百戦錬磨の結果なのであり、僕ごときが太刀打ちできるものではない。敵を弱体化させようとし0ても、キョンシーたちの強大な魔力でかき消されてしまうだろう。残りの魔力を結集させて自分自身を強化したとしてもたかが知れている。強力な、しかも3人もいるキョンシーに対等に渡り合えるほど強くなれるとは思えない。少なくとも、目に見えないほどの敵のスピードに追いつける自信はない。

 スピードがだめなら、防御ならどうだろう。いくら相手が素早く技をくり出そうとも、それをものともしない強靱な守りがあれば、ほとんどダメージを受けなくなるだろう。その間に何か別の方法が見つかるかも知れないし、もしかしたら敵の方がしびれを切らして、スピードに頼らない方法に出る可能性だってある。そうなれば、こちらにも反撃のチャンスがあるかも知れない。

 とにかく、しっかりと守りを固めてダメージを受けないようにし、対応策をじっくり練って様子を見ることにしよう。強敵相手に長期戦はやむを得ない。

 「はあああ…」僕は扱いやすいように魔力を一点に集中させた。もしもの場合を考えて少し魔力を残しておくことにしよう。この戦いは慎重に慎重を期するんだ。そして一気に魔力を放出し、自分自身にまとった。魔力が再び体内に入り込むと、皮膚の下に鋼鉄の鎧ができたような冷たい感覚が全身を貫く。

 これによって、僕の全身の性感神経は極端に鈍くなる。皮膚の感覚も鈍くなり、裸の女が肉体をこすりつけても鎧越しの感触しかなくなる。いくらキョンシーの肢体といえども、また、いくらローションまみれになっていようとも、その感触を受けつけなければ意味がない。もちろん、実際に挿入すれば多少のダメージにはなるが、あの戦慄の蠕動オンナをもってしても《アソコがちょっとくすぐったい》程度には抑えられるだろう。だいぶ魔力を使っちまったが、これで勝てればレベルも上がるだろうし、それを積み重ねていくうちにはこんな手を使わずに互角に渡り合えるようにもなるかも知れない。

 キョンシーたちの姿は相変わらず見えない。が、ひっきりなしに彼女たちの手や舌やおっぱいがペニスに触れ、短時間に高速で刺激しては離れていくのはわかる。また、ときおり僕の目の前に立ちはだかり、駅弁やバックや立位で犯されたりもした。その都度ペニスは奥へと吸い込まれるような、引っ張られるような吸引と、なまめかしく蠢く筒全体と、小刻みな振動を醸し出す無数のヒダにさらされる。無論、キョンシーの絶妙な腰使いによって、凄艶なしごきが超高速でペニスをいじめてくれる。

 この一方的な攻撃によって、通常なら半端ではないダメージに悶絶していただろう。そうして、敵を捕まえられないうちにじわじわと精力を削り取られ、最後には敵の姿がない中で空中に白濁液をぶちまけていたに違いない。

 だが、今の僕は鉄壁の守りに包まれている。しかもその効力は相当に長持ちする。キョンシーどもの柔肌がローションとともに全身にこすりつけられても、鋼鉄の鎧が守ってくれている。乳首などの敏感なところを責められても、鉄板の上からなら、さして問題ではない。ましてや性感神経もほとんど眠ってしまっているのだ。

 ペニスへの攻撃も同様だ。性感神経が密集しているだけあって、感度を完全に0にするというわけにもいかないが(萎えてしまっては攻撃できなくなる)、わずかにくすぐったい程度で抑えられている。もちろん、オンナ内部の感触も鉄板で守られていて、鈍い刺激がカリのところでわずかに疼くだけなのである。あのキョンシーの肉筒でさえこの程度なのだから、もっと弱い敵ならダメージをまったく受けないターンもありえただろう。

 僕は涼しい顔で立ち尽くしていた。キョンシーたちは相変わらず猛スピードで僕の周囲を疾風のごとく駆けめぐり、ヒット&アウェイで攻撃をくり出し続けている。敵は百戦錬磨の怪物だから疲れるということはないだろうけれども、まぁごくろうなこった。よし、そろそろ反撃の方法を考えるか。

 「くっ、コイツ全然こたえてないアル!」「キョンシーの快感攻撃を受けつけないなんて。そんな馬鹿なことが…」「慢心は禁物ね。きっと特殊な防御魔法で全身をガードしてるに違いないね。」「それなら…」

 ぴたっ。キョンシーたちの動きが止まった。これ以上スピードにものをいわせて一方的に攻撃することに意味がないと悟ったのか。それなら今が反撃のチャンスだ。誰か一人を捕まえて正常位で倒し、たて続けにもう一人を座位に持ち込んで、一人ずつ確実にイかせてしまおう。

 キョンシーたちは魔力を結集し始めた。3人分の強大な魔力が寄り集まって、さらに強力な魔力の固まりができあがる。「むっ…」僕は警戒して身構えた。キョンシーたちは何をするつもりなのだろう。とてつもない魔力だ。こちらの魔法防御ではとても太刀打ちできそうにもない。

 こうなったら「アイドル」で対抗するしかない。僕は残り少ない魔力をすべて費やし、右足首の後ろに小さな人形を作り出した。彼女たちからは見えない位置に、高さ1センチ未満の小さな人形を作り出す。魔力を媒介に僕とその人形はつながっており、一度だけ《身代わり》をさせることができる。身代わりといっても、自分が受けた魔法の効果を肩代わりさせるだけだ。しかも一度身代わりになったらその人形は崩れ落ちてしまうので、現在この手が使えるのは一度だけだ。連続魔法攻撃には太刀打ちできない。だが、今はこれをやるしかない。

 「お前ほどの相手には、それ相応の力を使ってやるね。」「覚悟するよろし。」「ハイヤ!」

強大な魔力の固まりが僕にめがけて飛んでくる。やはり魔法のバリアでは無理だったな。アイドルを使う戦法に切り替えておいてよかった。魔力が僕を包み込み、体内に吸収されていった。

 「あ…う…」体がじわりと疼く。性感神経が復活したかのような、鈍いくすぐったさに包まれてしまう。なるほど、魔力の力で全身の性感神経をダイレクトに刺激して射精に至らしめる魔法か。なんて危険な技を使いやがるんだ。

 バリバリッ! 稲妻のように僕の周囲に電流が流れる。これは強い空気抵抗に触れて暴発した魔力だ。魔力は足下に流れ、右足かかとの後ろに置かれたアイドルめがけて放出される。アースのような役割で、快感魔法がアイドルに流れていった。

 パリン。アイドルが小さな音を立てて崩れ去った。ぽわあ…足下から淡い光が広がっていく。《身代わり》になった魔法媒体の最期だ。よし、敵の魔法攻撃は乗り越えたぞ。僕はキョンシーの一人に正常位攻撃を仕掛けようと突進していった。

 …。なかなかたどり着けない。あれ、おかしいなあ…。キョンシーたちとの距離ってこんなに離れてたっけ。

 「こ、これはっ…!?」「かかったね。」「自分の体をよく見てみるよろし。」ばかな…

 体が縮んでしまっている。手足も小さく細くなってしまい、ペニスも矮小化され、おまけに皮までかぶっている。毛もまったく生えていない。背も小さくなっており、これではなかなかキョンシーの元にたどり着けないはずだ。彼女たちがとても大きくなっている。

 「これがキョンシー究極の魔法ある。子供に戻る魔法、男にとっては最悪の…いや、最高の快楽を得る魔法ね。」「なっ…!?」「より強力な相手には、最終手段として、子供化の魔法を使うね。性に不慣れな体に変えてしまうことで、効率的に精を吸う最終手段!」「相手を未熟なコドモにしてしまうことで、女性のことを何も知らない男の子が、数千年分の男たちの精を吸ってきた百戦錬磨のキョンシーにいたぶられるある。」「そうなれば最後、あっという間に最後の一滴まで抜き取られてしまうね。しかも子供化した精は濃くておいしい…キョンシーたちの滋養になる。」「ただ、それなりに魔力も必要になるから、闇雲にこの魔法を発動させても無意味ね。消費した魔法以上の精を吸えるだけの強い相手でないと子供化の魔法はもったいないある。」しまった、オンナのオの字も知らない子供がこんなバケモノに勝てるはずはない。快感にまったく耐性がない状態で、一気にキョンシーたちの餌食になって、一瞬で精根尽き果ててしまうぞ。くっそ。こいつらこれまでそうやって、勇者クラスの男の精を吸いつくしてきたってことか。なんて卑劣な…

 「でも待ってよ。おかしいじゃないか。さっき僕は…」「ふん。アンタがアイドルを使うなんてとっくにお見通しある。」「あれだけの魔力を見せつけられた男は、魔法防御ができないことを悟り、とっさにアイドルを使うね。ワンパターンある。」「だからアイドル対策もばっちりね。魔法発動を《カプセル式》にすればすむこと。」「うっ…」

 うかつだった。敵は気の遠くなる時間を生きてきた化け物。僕のような戦い方のパターンはとっくに飽きるほど経験していたのだった。アイドルに対抗する方法は、やはり僕でもカプセル式を選ぶ。カプセルは、本当に発動させたい魔法をカプセルのように内包させ、外側をコーティングして別の魔法を外側に塗りつける。すると、初めのうちはその《カモフラージュ》の魔法が発動するが、そのあとに本物の、発動させたい魔法が牙をむく仕組みだ。もしアイドルを敵が使っていれば、身代わり人形はそのカモフラージュの魔法を受け取って崩壊し、本来発動させたい魔法はまんまと本体に作用しちまう。つまりアイドルは無効というわけだ。キョンシーほどの相手にアイドルごときで対抗できるはずもなかった。

 「しかもお前の場合、なにやら強力な防御の魔法を使っていたからな。念のためカプセルは多重にしておいたある。」「なっ…!」なんてことだ、カプセルを二重にも三重にもしていたというのか。カプセル化するだけで強大な魔力が必要なのに、それをさらに別のカプセルの中に入れてぶつけるなんて、計り知れない魔力が必要だぞ。量だけではない。細心の注意を払って繊細な技術も要求される。強化キョンシーの魔力はこれほどだったのか。

 「子供化の魔法は絶対ではないね。総精力と経験の記憶は残る。」「以前お前は似たような経験をしただろう?」ああそうだ、たしかマミーと戦ったときも、この姿になったんだ。そのときは子供ながら大人顔負けのテクニックで難をしのいだんだっけ。キョンシーたちの場合、呪いとは違って、精力値までは変えられないんだ。「私たちはあんな三流の魔物とは違う。油断はしないね。」「くっ…」

 「しかもお前の場合は弱体化したとはいえまだ防御の魔法は有効なまま。普通の子供より防御力は高いある。」「本来なら、私のふとももでこすって遊ぶとか、じわじわともてあそんで射精させてやるが、今は本気でいく。覚悟するよろし。」

 どうやら性感神経が鈍る効果は無効化されているみたいだ。一部残存している肌触り効果の方は、鉄板越しではなくなり、布越しに感じる程度にまで押し下げられてしまっている。これでは、ダイレクトにすべすべの感触を味わう心配はないものの、柔らかさや弾力は感じてしまう。これがもう一つのカプセルの効果だ。つまり、僕は子供化の魔法と防御力弱体化の魔法を同時に受けたことになる。性感神経を刺激する魔法はあくまでカモフラージュ、アイドルを消すための囮にすぎなかった。まんまと敵の策略にはまってしまったわけだ。

 「ライライライ…お姉さんの足の感触を君の小さな両足で感じるよろし。」「おっと、今はお遊びはだめね。」「あ、そうだったある。」くっそ、いつもは子供化した相手に大人のふとももの感触を刻みつけて遊んでいるのか…内股になったり棒を股に挟み込んだだけで性感ダメージを受けるような少年にレディの生足はたまらないだろう。やはりキョンシーは残酷なアンデッドだ。

 「はじめから本気でいくね!」「うわああ!」猛スピードでキョンシーたちが飛びかかってきた! 次の瞬間僕は押し倒され、包茎の小さなペニスはキョンシーの熟練オンナの中に吸い込まれてしまった。とたんに蠕動とイボイボ振動攻撃が襲いかかる! 「あひいいっ!」総精力が高いために入れた瞬間射精ということはないが、ダメージは今までにないくらいに大きい。あまりの気持ちよさに何も考えられなくなった。

 「小さいタマあるな。」別のキョンシーが玉袋をすっぽり口の中に飲み込み、口腔全体と舌先でまんべんなく愛撫してくる。彼女の両手は会陰やアナルを容赦なくかわいがっている。

 もう一人のキョンシーは、仰向けに倒された僕の胸元に張りつき、顔面に乳房の感触を刻みつけながら、左の乳首を素早く動く舌先でくすぐり、右の乳首をしなやかな指先でコショコショしてきた。

 そして騎乗位で結合しているキョンシーが激しく腰をグラインドさせながら、同時に小刻みに全身を素早く上下させてくる! 小さなペニスをしごくのに大きな上下運動は必要なかった。ソレよりかはスピードにものをいわせ、小さく素早く上下し続けるほうが気持ちよかった。同時に大きく腰がひねられ、ペニス全体が膣の中でなまめかしく揉みしだかれてしまう。内部の突起は複雑にペニスに絡みつき、感じやすいところを的確にこちょこちょ刺激しながら、膣全体も収縮したり蠕動したりしてペニスを揉み続けている。こんな複合攻撃に長く耐えられるはずもなかった。

 勇者クラスの男でさえ悶絶させられる実力を持つキョンシーが、3人がかりで、しかも子供相手に、全力で快感攻撃をくり出している。股間全体が暖かい肉の中に包まれ、同時に全身がくまなく愛撫されているんだ。股間がとろけそうになると同時に、初めての精通が訪れた。

 「ひゃあああ!」全身が律動する。大人になれば心臓の鼓動とペニスの脈打ちを区別できるが、今の僕にはその区別ができなかった。まるで全身が一本の肉棒になってしまったかのように、激しく脈打ち、強い射精感に犯されてしまう。

 いつもよりもずっと濃く粘ついた精液がキョンシーの中に吸い込まれる。肉体的には精通が始まったばかりで、射精の悦びは生まれて初めてということになる。その新鮮な感覚が、さらにはキョンシーの魔力で子供化された影響によって濃く滋養たっぷりになった射精が、量も時間も脈打ち速度も、通常ではありえないレベルに達している。

 射精は数分続いた。通常の数倍の早さで律動し、快感もずっと強いまま持続している。しかも全身のエネルギーも吸い取っているみたいに、精子がどんどん体内から吸い出されていく。キョンシーによって子供化されると、こんなにも大量に精子をため込むことになるんだ。

 そして…僕はこの射精が永遠に止まらないことを肌で感じていた。途中で肉体改造が進み、僕は射精しながら性欲の虜になってしまったのだ。

 キョンシーたちはずっと腰を動かし続け、手や舌も休めない。彼女たちが飽きるまで、交代で僕の滋養を吸い続けるのだろう。永いあいだ生きてきたモンスターだ、彼女たちが飽きるという感覚を持つのにどれほど気の長い時間を要するか、想像もつかなかった。

 が、いずれにしても僕がこれから先快楽づけになることには変わりがない。止まらない射精に悶絶しながら、僕はこの天国を受け入れ、あお向けで脱力したまま一気に染まっていくのだった。

###ゲームオーバー###

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