今度産む2
とにかく攻撃するならこのコンドームしかない。そして自分が今手を出せるのはこの固い表面しかないんだ。触手に触れようとするとカタツムリのようにあっという間に引っ込んでしまい、ダメージを与えられない。引っ込んだ触手の代わりに他のがより強力に僕のお尻や玉袋を悦ばせるんだ。
それにコンドーム表面全体を攻撃すればそこから生え出ているすべての触手も一度に攻撃できる。今僕にできそうなのはそれだけなんだ。
僕は何とか立ち上がって肥大したコンドームを両手で掴み、力いっぱいしごきあげた。触手が引っ込んでは手の隙間や外側からどんどん生えて来る。しごくスピードを速めるとカタツムリのような触覚は伸びるタイミングを失い、ついに完全に硬質化した鉄の表面に引っ込んだまま手を離しても出て来なくなった。
コンドーム表面を力一杯しごき立てても固い表面の刺激はペニスに届かず、形の上では僕が自分でペニスを激しくしごいているのだが快感は増大せず、自分でダメージを与えている事はなかった。その代わり内部はとろけたチーズのようにぬめぬめして激しく収縮とバイブを繰り返し、コンドーム自体が僕を責めてるのに変わりはなかった。
力一杯しごき立ててはいるがコンドームはびくともせず、オナホールのようにコンドーム自体がペニスを滑って僕を悦ばせる事はなかった。もしそんな風に動けるのだったらとっくに引き抜いている。それだけの勢いで僕はコンドームを責めているんだ。それでもコンドームはペニスごと上下左右に傾く以外はがっしり僕の下腹部に張り付いたまま動かない。が、その代わりに内部が前後にも激しく蠕動し、ピッタリ張り付いたままでも十分しごきの効果があった。
とにかく触手を封じられただけでも前進だ。コンドームにダメージが行っているかどうかは分からないが、ペニスを突き立ててコンドームを悦ばせる事もできないしフェアリーミミックのように我慢汁で感じさせる訳でもない…つまりイチモツはまったく武器になっていない以上、僕にできる攻撃はコンドーム表面を一心不乱に摩擦し続ける事だけなんだ。
コンドームは内部で熱を持ち、本物さながらのぬくもりを実現している。何段階にも締め付けが可能で、先っぽから根元まで締め付け方も強さも振動具合も違う。生き物のように変幻自在に蠢き、ペニスの感じる所を的確に責めて来る。
バイブも丁度ダメージが最大になるように絶妙に加減されており、強く振動したかと思うとジンジンと奥まで震わせて来る。振幅を調節するとぶるるっと大きく震える事もできれば細かく性感帯を刺激する事もできる。だが何よりキツイのはペニス表面は大してダメージにならないのに性器の奥底にある部分だけがジワジワ疼くような奥深い振動だった。
コンドーム内部全体が激しく蠕動しながらぐにゅぐにゅした物体が流動的にペニスを締め付けながら前後に激しく移動し続けている。これが激しいしごき効果になった。棒全体にみっちり絡み付く軟体物質が隙間なくペニスを覆い、裏スジの敏感な部分の奥にも尿道口にも入り込んでいる。多分この物質はさっき外に出ていた触手状のもので、それが何百も束になって融合しながら内部でペニスをむさぼってるに違いない。
だからかなり自由度が高い動きでコンドーム内部が柔らかく蠕動し、棒全体を満遍なく責め続けられるんだ。名器のようなヒダも毎秒変化しながら増えたり減ったりして、それがしごくような動きと共にペニスを擦り続けている。
僕は何とかしてコンドームをイかせて倒そうと頑張って硬質化した表面をしごき続けたが、コンドームの様子に変化はない。相変わらずほぼ一方的に僕にダメージを与え続けてる。しごいても握り締めてもコンドームに反応はなく僕を責め続けるばかりだ。段々コンドームのこの部分を責めても意味がないような気がして来る。
こっちの手がもう何百回も擦り続けたお陰で明らかに疲労の色が滲み出ている。そもそもこのコンドーム自体に性感帯があるのだろうか。。。この作戦自体に無理がなかったか?コンドーム本体を責めてイかせて倒すなんて…責めるならこの表面以外に場所はないが、だからって責めてコンドームがダメージを受ける保証なんてなかったんだ。
暫く攻撃してもまったく相手がダメージを受けているフシは見当たらない。どうやらこの作戦は失敗のようだ。仮に敵に性感帯があったとしてもこっちからは手が届かない場所にあるんじゃないか。
もう精力が残り少なくなっている。コンドームの執拗な責めがひっきりなしに僕を感じさせ、精力をがんがん削り取っていたからだ。今から別の作戦に切り替える余裕はなさそうだ。
コンドームのしごきのスピードが速くなった。棒部分の蠕動としごきがどんどんスピードを増し、亀頭部分には沢山の小さなヒダが絡み付いてクリックリッと揉み続けている。オンナで手コキをされているような勢いでペニスがむさぼられ、周波数の高いバイブが前立腺を直接震わせて来た。
「うああ…」僕は腰を引いて快感に顔をゆがめた。とっくに表面をしごく動作は止まってしまっている。すると再び表面から触手が伸び、僕の全身をくすぐりながら性感帯を的確に責めて来た。暫く離れていた玉袋が再び快感の波に晒される。触手が寄り集まって玉袋をすっぽり包み込むと全体をもぎゅもぎゅと揉みしだき、さらにそれとは別の触手が内側に入り込んで玉袋のあちこちを何本もの触手がツンツンと押したり撫でたりしている。
玉袋への攻撃も男が感じるタイミングを心得ていて、特に付け根部分をコチョコチョくすぐる攻撃は僕を絶頂に導くまでの時間を格段に縮めるのだった。その上触手は貪欲に奥の会陰にも伸び、ぐりんぐりんと強く押し続ける。お尻の穴からも容赦ない攻撃が加えられた。
お尻に何本も絡み付く触手は穴を押し広げ、周囲をくすぐりながらどんどん中に入って来る。バイブの振動が前立腺を刺激し、細い触手が直接そこをつついて僕をどうしても射精させようとする。
裏スジをこねくり回す触手の塊がスピードを増すと一気に射精感が高まった。僕は腰を大きく引いたまま快感に抗おうとし、何とか打開策がないか最後の抵抗をしていた。が、腰を引いてもピッタリ張り付くコンドームの攻撃力が変わる訳ではなかった。
そうだ、もしコンドーム内部に性感帯があるなら、ペニスは武器にならないが…最後の賭けができる。「ぷ、ぷれじゃーぼる…とぉ…」
バリリィッ!!突然全身に激しい快感が駆け抜ける。僕がPVを放った瞬間その効果が丸ごと僕の全身に襲い掛かり、その勢いで僕は思考する間もなく精液を一気に外に押し出してしまっていた。射精の脈打ちのスピードがいつもの三倍位のスピードになって、しかも射精時間がいつもと同じ位。つまり三倍の快感が通常の射精時間と同じ位続き、その為射精量もいつもの三倍に達していた。僕は無言で三回イッたのだった。
一体…何が起こったのか…。最後の賭けでプレジャーボルトに出たのだった。性感帯がコンドームの内部にあるとすれば、PVによって手の届かない内部全体を快感の渦に晒す事ができる。わらをも掴む思いで僕は奥の手を出したのだった。
しかしその快感効果はそのまま僕の体に送り込まれ、その勢いで僕は負けてしまった。まるで自分自身に向けてPVを放ったような状態だった。たぶん…このコンドームの触手がアースのような役目を果たしていて、電気が流れたらそれを触手の先に受け流すように作られていたのだろう。触手の先は僕の体、その為自分のプレジャーボルトが自分にそっくりそのまま流れたんだろう。PV対策はちゃんとできてたんだ。
がぽっ。コンドームがいやらしい音を立てながら自動的に外れ地に転がった。巨大化した筒から僕の精液が流れ出している。自分でも信じられない位に何もかも出し尽くしていたんだ。僕は完全に脱力して寝っ転がったまま何も考えられずに呆然としていた。こんなに強烈な快感で果てたのは初めてだった。
きっとこの先、これ以上の快感が僕を待っているんだろう。それが永遠に続くんだ。もう頑張らなくても良いと決まった事に、僕は安心しワクワクし始めた。一度に三回分出し尽くしたのに、ペニスがまた反応し始めた。
僕はこの熱いたぎりを静めて貰うべくふらふらと外に出た。扉はもう開いていた。快感の虜になった僕をこのフロアの女の怪物が優しく包み込んでくれた。その瞬間僕は僕でなくなってしまった。
###ゲームオーバー###