妖怪百手2
手への愛撫がどれ程の効果があるかは分からない。でも妖怪百手の体は手しかないんだ。という事は性感帯も手のどこかにある筈なんだ。
掌ではなさそうだ。さっきから僕の体を愛撫しているという事は、掌に性感帯があったりすると自滅行為になる。また指でもないだろう。という事は、手の甲か二の腕かのどちらかだ。
僕は一本の手の甲を掴んだ。ムニムニと揉んであげる。その手は小刻みに震えたが、たいしてダメージにはなっていないようだ。という事は答えは一つ。
今度は二の腕を、巨大なペニスを相手にするかのように大きく扱き上げた!とたんに腕がガクガクと震え、手の甲が内側に垂れ下がる。当たりだ!妖怪百手の性感帯は二の腕にある。
僕は両手を駆使して腕を扱き続ける。少し強めに握り締め、手首を返しながらなめらかにスリスリと扱いてあげる。僕の手に余るような肉棒だ。肘から下だけの化け物は毛が全然生えていなくて、細くて柔らかい。僕の掌に、女性特有のなまめかしい弾力が跳ね返っている。手首を返して、腕全体に満遍なく僕の掌がこすられるように責める。
次々と腕が脱力して下に落ちた。僕の愛撫テクニックもそれなりだが、案外妖怪百手も、性感帯を責められると弱いのかも知れない。
だがその代わりに攻撃力は計り知れなかった。僕の足の間でウネウネと上下していた腕達も次々と力尽きて落ちて行ったが、腕の数はまだまだ多い。僕の全身への愛撫がどんどん激しくなって行く。
一本一本腕をイかせても、次から次へと襲い掛かって来る。予測はしていたが、こちらの攻撃が全然追い付いていない状態だ。
ついに僕の腕も、数本の手でがんじがらめにされてしまった。脇の下から肘にかけて、また肘から下にかけて、僕が愛撫したように数本の腕が手首を返しながら扱きたてて来る!僕の掌は指と指の間を掴まれ、細い指で捕らえられてしまう。僕の手の甲にも掌が覆いかぶさり、ムニムニと揉みしだいて来た!僕の両腕がそんな状態だった。人間の掌には神経が集まっている。そこに柔らかい掌が押し付けられている。また何本かの手は、僕の指先の一本一本を握り締めたり女の指先で撫でたりしていた。手への快感攻撃もダメージが大きい。
手コキに関しては向こうの方が実力が数段上だった。ペニス全体はもとより、亀頭、裏筋、玉袋、お尻の穴に至るまで、あらゆる部位がくまなく愛撫されている。ほとんど抵抗できない状態になり、僕は体をよじらせた。
一瞬、妖怪百手の動きが止まった。
ぐちょおおおお…
これが妖怪百手のとどめの技、あるいは奥の手だった。一本一本の腕のすべての毛穴から、汗のように粘液が滴り始めた。その分泌量もかなり多く、あっというまに手がローションまみれになった!
そしてまた攻撃が開始される。僕はこれまでの数倍のダメージを受け始めた!只の手による愛撫も気持ちよかったが、僕の全身がヌルヌルとした液で湿らされ、それが手の動きを滑らかにした。
まるで僕の体が一本のペニスとなり、巨大な女肉の中で揉みしだかれているようだった。全身の性感帯が余す所なく刺激され、僕は身震いした。ローションまみれの掌が円を描くように亀頭の先をこすっている!もうだめだぁ!
ビュビュビュビュ!
ついに耐え切れなくなって、柔らかい女の掌に大量の精液を放出してしまった。通常の戦闘ではないといっても、ないと・めあの用意したトラップでイッてしまったんだから、僕の負けとなる。僕は永遠にこの迷宮から出る事ができなくなった。
妖怪百手が僕の体をゆっくりと下ろしてくれた。これから先、性欲が衰える事もなく、セックスに飽きる事もなく、射精しても射精しても疲れる事なく、年も取らず死ぬ事もなく、感度良好なまま、この世界で気持ちよくなり続ける事になるんだ。
ひとしきり射精したというのにペニスは反り返ったままだった。もう我慢しなくていいんだ。僕は次の相手を求めて、トボトボと歩き出すのだった…。
###ゲームオーバー###