妖怪百手4
僕はプレジャーボルトを放つ事にした。これなら手が何百本あって群がろうとも、全体に等しくダメージを与える事ができる。
「これでどうだ!」ドババババ!
快感神経を刺激する電流が妖怪百手の腕全体に轟いた!
妖怪百手の動きが止まり、ガクガクと震え出す。やっぱり効いているみたいだ。
でも一回だけじゃ相手をイかせるだけのダメージにはならないようだ。再び妖怪百手は愛撫攻撃を開始する。クソ、これならどうだ!
僕は二回目を放った。また妖怪百手の動きが止まり、そしてまた愛撫が再開される。
群がる腕を引き離そうと柔らかい二の腕を掴むと、その腕はブルブルと震えて下に落ちた。妖怪百手の残り精力が少ないという事か。
僕は両手を駆使して腕を扱き続ける。妖怪百手の性感帯は二の腕にある。少し強めに握り締め、手首を返しながら滑らかにスリスリと扱いてあげる。僕の手に余るような肉棒だ。肘から下だけの化け物は、毛が全然生えていなくて、細くて柔らかい。僕の掌に、女性特有のなまめかしい弾力が跳ね返っている。手首を返して、腕全体に満遍なく僕の掌がこすられるように責める。
次々と腕が脱力して下に落ちた。僕の愛撫テクニックもそれなりだが、案外妖怪百手も、性感帯を責められると弱いのかも知れない。
次から次へと群がる勢いも段々衰えて来た。僕の体はどんどん下に下がり、ついに妖怪百手は僕の体を持ち上げられない状態になった。僕は二本のこの足でしっかりと大地を踏みしめる。こうなったらこっちのもんだ!
「あたたたたたたたた!終わったぁぁ!」僕はすかさず百烈愛撫に出た。もの凄いスピードで次々と二の腕達を満遍なく愛撫して行く!次々と力尽きて下に落ちて行った。そして最後の一本までやっつけた。これで妖怪百手を制覇した事になる。彼女(と言っていいのかな)をイかせたんだ!
…でも経験値はゼロだった。そんなバカな!只のトラップだからなのか、あれだけ苦戦してレベルに影響しないなんて!
まぁ嘆いていてもしょうがない。次に遭ったら同じ手で倒せばいいだけの事だ。
トラップが仕掛けられている位だ。この奥には何か大事な秘密があるに違いない。金網は既に上がっている。僕は奥へと進んでみた。プチボスが待ち構えているかも知れないから気を付けないと。
奥へ進むと、小部屋にぶつかった。これで行き止まり。小部屋の中心に、小さな宝箱があった。
宝箱は開いていて、そこに「黄金のバイブ」が入っていた。5種類にランダムに変化する振動機能、蠕動機能、自家発電機能付きの高級・高性能の武器だ。もちろんアヌスにも届く仕様になっている。女の感じるツボを心得た一品という訳か。中々強力な武器を手に入れた。ラッキー!
妖怪百手は、この黄金のバイブを守っていたんだ。
さて。
僕はもと来た道を引き返す。当然あの穴だらけのエリアが目の前にある。下にばらばら落ちていた筈の腕たちがない。まさかと思うが…
エリアに足を踏み入れた。真ん中まで来た所で、またブザーが鳴った!
ウイイイイン!ウイイイイン!「シンニュウシャ ハッケン タダチニ コレヲ ホカクスル」
穴という穴から、また妖怪百手が飛び出して来た!一度倒したと思っていたのに、全然元気で僕に襲い掛かって来る!経験値ゼロの理由がわかった。僕は妖怪百手を倒してなんかいなかったんだ!
こうなったら、さっきと同じ方法で…
ドババババ!
プレジャーボルトを放った!後一回放って、百烈愛撫をすればいいんだったな。それ、二回目…
プレジャーボルトの最大の欠点は、体力の消耗が激しい事だ。この技は、当たれば大きな効果があるけど、外れると窮地に立たされる。当たり外れが激しく、しかも失敗率も高い。僕は二回目のプレジャーボルトを放てる程には体力が残っていなかった!
二本の腕が指を組み、ペニスを挟み込み、激しく上下させて来た!早く精子が放出されるようにと、玉袋が妖しくさすられ、尿道の辺りを爪でカリカリと刺激して来る!
僕は対抗の方法を完全に失い、妖怪百手のされるがままになるしかなかった。もういくら我慢しても、射精するしかないんだと悟った時、僕は最高の快感と引き換えにこの塔からの脱出を断念したのだった。
###ゲームオーバー###