魔族新法 6

 

「アッブラハムに〜は7人の娘っ! 一人はのっぽであとはちび!」
「!!」

 逃げ込んだ路地。走り疲れてゼイゼイ言いながら立ち止まると、背後から女たちの歌声が聞こえてきた。驚いてふり返ると、どこから現れたのか、一人の巨乳美女と、6人の小学生女子が僕に接近してきた。

 これ以上走れず、瞬発力も失っていた僕は、あっさり彼女たちに取り囲まれてしまうのだった。

 背の高いグラマーな大人の女が1人いる以外は、子供6人ばかりだった。何人かは乳房も膨らみかけているが、おおむね胸板はぺったんこだった。僕は昼間のOLたちを思い出さずにいられなかった。

「さあ踊りましょ♪」「しまった……」女の子たちに完全に全方向から包み込まれてしまう!

「右手」なでなで♪
「左手」こちょこちょ♪
「右足」すりすり♪
「左足」すべすべ♪
「頭ッ」ちゅっちゅっ♪
「お尻」ぷにっぷに♪
「まわって」スリュリュリュリュ〜

 僕は全身を少女たちとグラマー美女にかわいがられ、一気に耐えきれなくなった。

「うあああ〜!」

 近くにいた女の子に抱きつく! もう歯止めが利かなかった。僕の胸部までしかない小さな幼い女の子、しかもそれが6人、全裸で、両手で僕の全身を撫でさすりくすぐり、シコシコした生足をしっかり絡めてこすりつけ、小さくてもしっかり女性的に発達したお尻を押しつけられ、滑らかでみずみずしい吸い付く上半身を回転しながらこすりつけられてしまっては、誘惑に屈するなという方が無理がある。

 さらに、そこに大人の女性が混じっていることも、重要な意味を持っていた。少女たちはもっと成長すればこうなるという、未来の姿を見せつけられ、じかに肌で感じさせられたのだ。

 彼女たちは本当の子供なのか、薬でそうなったのかは分からない。しかし、もうそんなことはどうでもよかった。ぺったんこのお胸を見せられ、こすりあげられる。男子と一見、見た目は同じだが、やはりその肌触りは根底から違っていた。しかも、6年生くらいになれば、個人差はあるが、乳房の膨らむ少女も出てくる。それと同比率で、第二次性徴に入り始めた娘も混じっていた。その子も歌に合わせて僕の身体の表面を踊ってきたのである。

 耐えきれるはずはなかった。

 僕は女の子を寝かせ、我を忘れてそのちいさな肢体に抱きついた。昼間のOL少女たちも、きっと同じ肌触りなのだろう。そう思うと、この背徳的な行為がさらに性的な興奮を呼び覚まし、さらに歯止めが利かなくなっている。

 僕はいきり立ったペニスを、未発達の器官にあてがった。するとまわりの少女たちが手伝い、さらに奥へと挿入できるよう、オンナ表面を押し広げたり、僕のお尻を押したりして、しっかりサポートし始める。

 プニップニの太ももが僕の腰に絡みつく。正常位での結合は、彼女の頭部を僕の胸の下、ほとんどお腹のあたりに位置させた。その背の高さの違いが、さらに僕を禁断の興奮へと駆り立てる。

 ペニスは思ったよりも簡単にオンナの中に入ってしまった。大人よりも小さいだけあって、その性器はペニスにとって小さすぎ、したがって無理に太い肉棒がねじ込まれる格好になる。そのキツさ、狭さは、これまでに感じたこともない感触だった。「どお? 女の子供って、きつくて気持ちいいでしょ〜?」少女たちが好奇の目で僕たちの結合を見つめた。

「あああああ〜……」
僕は快楽に我を忘れて、一心不乱に腰を振った。乱暴にしすぎて壊れてしまうのではないかとさえ思える暴走ぶりだ。

 ペニスを突く度に、ぎゅううっと跳ね返してくる肉の弾力が、悶絶の一撃となってペニスに押し寄せてくる。あまりの締まりに、僕はヒトこすりごとに格段に高められていくのを実感した。「うあああ……女の子……きもちいいっ!!」僕は少女を乱暴に抱きしめながら、ぎゅうっと跳ね返してくる女体の弾力にあらためて驚かされる。

 どくどくどくっ!

 駅を降りてからの怒濤の誘惑に耐えてきた僕も、執拗な美女たちの誘惑で半分勃起してしまっていて、性的な興奮に包まれていた。そこに、このアブラハムの娘たちの攻撃。ひとたまりもなく、自分を見失った。そうして、乱暴に正常位で6年生に抱きつくと、あっという間に射精に追い込まれてしまったのである。

「はうあ! きもちいいっ!」少女はがくがくと震え、ぐったりとなってしまった。

 1対1の結合だったため、残り5人の少女と大人の女性は、魔族の快楽に与れなかった。

 我に返った僕は、大変なことをしてしまったという後悔の念がふつふつとわいてきたが、それを忘れさせてしまうような次の誘惑が、すぐさま待ち構えていたのだった。

 僕は女の子たちに仰向けにされ、四肢を固定される。そして、少女2人が、射精したばかりのやわらかなペニスを左右から挟み込み、オンナ表面で包み込んできた。表面のツルツルの肉が、オンナのワレメが、じかにペニスを挟んでしまっている。

 彼女たちはその体勢のまま、ぎゅうぎゅうとペニスを圧迫してきた。くすぐったい感触が股間に押し寄せてくる。

 固定役は、体重をかけて僕を逃がさないようにしていたが、ペニスが反応してくるにつれ、さらに大胆な行動に出始める。

 大人の女性が僕の胸板に覆い被さり、豊かな乳房を這い回らせてくる。両脚を固定していた少女は、僕の脚の指を舐めながら、足の裏をくすぐってきた。じわりという心地よさが、胸や足から股間へと集中して押し寄せてくる。残りの1人は、ちいさな指先で僕の玉袋を撫でさすり、コチョコチョと指先で弄ぶ。そのすべてが、僕を連続勃起に追いやるのだった。

 オンナ表面に挟まれた状態で、むくむくとペニスが隆起していく。やがて、彼女たちの股の間から、亀頭先端だけがぴょこりと顔を出してしまった。

 すると少女たちは、ちいさなやわらかい四本の手で、亀頭先端ばかりを執拗に撫でさすり、射精に追いやろうと可愛らしくクスクス笑った。同時にゆっくり小刻みに腰を上下させ、オンナ表面で棒部分をしごくことを忘れなかった。

 手とワレメで刺激されたペニスは、しかしそれでも、なかなか射精にはいたらなかった。さすがに射精してすぐでは、精子生産が間に合わないのだろうか。彼女たちの矢継ぎ早の攻撃が心地よすぎたため、勃起はすぐに始まってしまったのだが、そこから先にはなかなか行かれない。

 それでも、執拗に2人の腰が上下し、オンナ表面で棒部分を優しくそしてきつい締まりでしごき立て続けていれば、じわじわと快感が身体の奥に沈殿していくことに変わりはない。僕の胸を這い回る大きなおっぱいも心地よく、少女たちの中にあって大人の細い体は新鮮だった。足の指や足の裏、玉袋に加えられる快楽も、僕をしつこく射精させようとくすぐったく蠢いていた。

 僕を挟み込む少女たちの手が、さらにいやらしさを増していく。亀頭先端をツンツンと指でつついたかと思うと、いきなり敏感な裏スジを撫でさすり、交代で亀頭を柔らかな手でぎゅっと握りしめてはコシュコシュと小刻みに擦りあげる。尿道口をかき分けて小指でくすぐった後に、さらに裏スジにいたずらな指先がぐりぐりとこすりつけられた。

 だんだんと高められると、絶頂前のくすぐったさがこみ上げてくる。すると彼女たちの動きが一段と速くなり、しっかりと仕上げをする動きに切り替わった。僕の体の震えを察し、あと少しでペニスが脈打つことを感じ取った女たちは、すでに少女といえども完全に男を快楽漬けにする肉体の武器を有し、それをフル活用させるようにいやらしい手や胸、舌先を駆使した。

「あ〜気持ちいっ……」僕は体をこわばらせた。「んぐっ!」素早い律動が始まる。精液は出ないけれども、たしかに子種は尿道を通っている。その間じゅう、頭の中が真っ白になり、6年生のちいさなオンナ表面にしごかれ亀頭をくすぐられて絶頂させられてしまったのだった。

「あうううっ!」大人の女性も5人の美少女も、突然ぐったりと崩れ落ちた。今度は全員が僕を相手にしたので、魔性の快楽を身に受けることができたのだった。

 僕はよろけながらその場を立ち去った。さすがに連続射精で、疲労感が出てくる。この疲れはしかし気のせいで、これ以上は快感に耽っていたくないという気持ちと、一方でぶり返してくるオスとしての性欲のたぎりを、自分でどうすることもできず、途方に暮れてしまうのだった。

 とにかく、この時間帯は盛り場が危ないんだ。夜になれば、それぞれの男性の家がもっとも危険な地帯となる。昼間は、学校やオフィスに女たちがあふれ、セックスの宴が繰り広げられる。夕方以降は街中や駅、電車に移動し、夜に彼女たちは、男性の家に押しかけていく。

 しかし逆を言えば、自宅は四六時中危険ではあるものの、昼間は街中、電車、駅といった地域が安全となり、夕方は、学校やオフィスが比較的安全地帯となる。彼女たちは別の場所に移動してしまっているので、今時分からは、むしろそうした機関に身を潜めた方がいいのだ。

 歩き続けると、校庭が見えた。遊戯具などが設置されておらず、テニスコートなどが置かれていて、駐輪場はない。中学校のようだった。

 まさかと思って内部を観察するも、男女とも、生徒の姿は見当たらない。少女たちがたむろしていたら危険だが、どうやらその心配はなさそうだった。

 僕は人に見つからないように校内に入り、体育館に入った。そこにも生徒の姿は見当たらず、ひとまず安全なようだった。

 しかし、そこにはもう、何人もの男女がいた。彼ら彼女らは、一様に壁にもたれかかって尻餅をついており、ぐったり疲れている様子だった。

 セックスをしている人はいない。女たちも、裸の男をみても誘惑してこない。男たちは、うつろな目で疲れ果てたように座っており、異性の裸体を見ても少しもペニスは反応しなくなっている。若者から大人まで、静かに座って体と心を休めているようだった。

 もう、この時間にもなれば、男も女も、何回も絶頂し続けている。その多くは、まだまだ夜まで元気で、もっともっとと快楽の虜になってしまって、さらに宴に参加するべく、人の多く集まる場所に出向いていく。

 だが、やはり個人差はあり、肉体は魔族によってすぐに回復するが、そう何度もイキ続けてしまえば、僕のように精神的に疲れ切ってしまう男女も現れるのが道理だ。特に女性は、毎回気を失うほどの絶頂をしており、気がついてはまた男をあさりに行くような日中を過ごしてきたはずだ。数回もそんな魔族絶頂を味わっては、中にはこれ以上誘惑したくないという“精神的な疲労”に陥る女性もいるだろう。

 人が集まりにくい場所は、そうした疲れた男女の、憩いの場所になっているのだった。

 僕も近くに腰を下ろし、ぼーっとしながら、このまま一晩中、ここにいようと思った。体と性欲が回復しても、心はまだ回復できない。

 すると、一人の若い娘が僕の隣にやってきて、隣に座ったまま、そっと頭部を僕の肩にしなだれかけた。それ以上は何もしないし、誘惑しているという風でもなかった。ただ彼女は、疲れていたのだ。

 見ると、体育館のあちこちで、見ず知らずの男女が、お互いに寄り添って座っているのだった。男性は勃起せず、女性もそれ以上に何かをしてくることはない。

 彼女の髪を肩に感じると、すっと安心感が全身を包み込むのが分かった。

 僕はリラックスして力を抜き、彼女の方に身を寄り添わせた。何という安心感だろう。

 そうだ。彼女も、体育館の男女も、こうした寄り添うぬくもりや安心感を求めていたのだ。僕も、気づかなかったが、心の奥底ではこうした安心を得たかった。

 本来、男女はそう在るべきなんだ。

 お互いに寄り添い、信頼し合い、助け合っていく。恋人であれ夫婦であれ、そういう安心感や信頼感が、お互いのために必要なんだ。

 ただ快感のためだけに男女が交わるのは、どう考えても不自然だ。その不自然さにうすうす感づいている人もいれば、僕のようにはっきりと認識する男もいる。

 そういう安心感が伴うことのない快楽の宴が続けば、多かれ少なかれ精神的に疲れてしまうものなのだろう。この体育館で、安らぎを求めた男女が、一時休戦して安心する、憩いの場所になっているのだ。

 僕は知らない女の人と寄り添い、精神的な疲労感の回復を待った。

 もしかすると、これが魔族新法を破壊する突破口になるかも知れない。魔族に踊らされ、絶頂し続けていれば、日を追うごとに、こうした疲れが溜まっていくはず。知らず知らずのうちに、男も女も、本来の安らぎを求めるようになっていくだろう。そういう人が増えれば、それが洗脳を解く鍵になるかも知れない。

 本来の男女に戻って、魔族の言うことなど聞かないようになっていけば、少人数ではない抵抗ができるかも知れない。

 本当に必要な、人間が求める男女の姿に、押し戻せるような気がしてきた。日中は駅や電車が、夕方から夜は学校やオフィスが、そうした安心感の場所になるのなら、比較的洗脳が薄い人から立て直していって、正気に戻し、その蓄積された疲労感をなくするには、魔族新法への抵抗をおいて他にないと言い続け、仲間を増やしていけばいい。

 だが、今すぐそれを語りかけても、誰も聞く耳を持たないだろう。僕も疲れていて、あまりそういう演説めいたことをする気になれなかった。みんな、疲れ切っていた。

 まずは少しずつ、仲間を増やしていく作戦が良さそうだ。とにかく、今は休もう。

 外はすっかり暗くなった。回復を終えた男女は、ゆっくりと起き上がり、体育館の外に出て行く。僕に寄り添っていた女性も出て行った。体育館に誘惑しに来る女性もいるにはいたが、僕たちの疲れ切った姿を見ると、そこそこにして出て行ってしまう。しつこく誘惑しても、男を勃起させるのは難しいと判断するのだろう。そんなことをするくらいなら、元気な男のいる民家に快楽を求めた方がずっと簡単なのだ。

 女たちは眠らないようだった。おそらく絶頂時の気絶で、睡眠の代わりをすることができているのだろう。それに対して、男性は眠くなれば寝る。それを起こしてまで誘惑する女性はいなかった。夜中でも起きている男は外にいっぱいいるからだ。

 僕も疲れ、ここで眠ることにした。

 ごろりと横になると、だんだん眠気が強くなる。視界が暗転していった。

 目が覚めては眠り、また目が覚める。短く深い眠りが続いているようだった。僕の両側に、2人の若い女性が添い寝してくれていた。彼女たちは眠らず、僕に全裸でぴったり寄り添って、寝ている姿をぼんやり眺めている。

 彼女たちは積極的に誘惑するのではなく、前後から僕を抱いて、安心させる役割を持っているみたいだった。もちろん、法律的にそんな規定があるわけではなく、疲れた女性たちが添い寝することで、疲労を早く回復させているみたいだった。

 むっちりしたおっぱいや太ももの感触を味わいながら、しかし性欲よりも眠気が勝り、そのまま彼女たちに包まれながら、また深い眠りに入っていく。女たちは次々と体育館にやってくる。それは、真夜中に男性の家で精を絞り、絶頂して気を失い、気がついてから精神的な疲れに気づいて、体育館までやってきた女性たちだった。

 そうして、座っている男性にはしなだれかかって寄り添い、寝ている男性には添い寝して、安心感を得て回復していくのだ。

 たまたま男性が多くなかったのか、僕一人に2人の女性が添い寝しているのだった。

 また僕は眠ってしまった。

 夢を見た。詳細はまるで覚えていないが、全身を固定され、交代でさまざまな年代の女たちに無理矢理立たされ、連続して射精させられているような夢だった。

「うぅ……」
思いきって目を開ける。さっきの女性たちはもういなかった。外はすでに明るくなっている。

 添い寝されたせいで、若い娘の香りに包まれ、そこに魔族の淫気が加わって、僕に淫靡な夢を見せたに違いない。

 それは大変な副産物でもあった。

 回復は強烈だった。肉体はすぐに回復し、精液が溜め込まれるが、精神的には疲れて、性衝動が抑えられていたところへ、添い寝、淫夢が加わって、疲労が回復したとたんに、強烈な性欲に襲われたのである。

 朝立ちの現象なのか、淫夢による勃起なのかは分からないが、目が覚めたとたんの僕は、すでにカチカチにいきり立ってしまっていた。

 起き抜けの靄から脱し、意識がはっきりしてくるにつけ、僕はいきなり、絶体絶命の園の中にいたことを、はっきりと思い知らされた。

「うふふ……」「くすくす……」

 僕を取り囲む少女たちの笑い声。

 僕の周囲にはすでに、6〜7人の美少女たちがたむろし、僕をぐるりと取り囲んでいる。

 少女たちは、上半身にキッチリと中学制服を着込んでいるが、下半身はブルマ、パンティ、短パン、超ミニスカ、短いスパッツ姿で、中にはそれさえも脱ぎ捨ててオンナを丸出しにしている子もいる。尻餅をついて、あぐらをかいたり、体育座りをしていたり、M開脚をしたりして、逃げ場がないくらいにひしめいてぴったり僕の間近に陣取っていた。

 僕の前後にはりついて抱きついている少女たちは、上半身すら何も身につけておらず、完全に全裸であった。

 果たして、起きる直前に見させられた淫夢が、彼女たちの肉体の仕業であったのか、その前の女性たちの添い寝の効果だったのか、とんと見当が付かなくなってしまっていた。

 いずれにせよ、完全に絶体絶命の中で僕は目覚め、朝立ちの中で少女の肉体によって自動的に興奮させられ、なおかつ立ち上がって逃げることがいささかもできないように、しっかりと周囲を固められてしまっているのである。

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