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女子大性霊の餌食 ~未熟な兄弟への性感淫呪~



 危惧したとおりの出来事が待ち受けていた。

 秘密の隠し事で満たされた大学。その地下深くにある、何十という小部屋の連続。そのほとんどすべてに、ひとりずつの男性が入れられている。年端もいかぬ子供から、多くの若者と、初老男性まで混ざって、脱出困難な狭い部屋に閉じ込められている。

 彼らはさまざまな理由でこの部屋に飛ばされてきて、いきなり裸でワープしてくる。そしてそこへ、1人から3人までの女子大生たちが、くすくすと抱きつきしがみつき、全身を押しつけこすりあげ、乳房もお尻も生足も性器も惜しげなく見せつけてくる。

 男たちは彼女たちの肢体に欲情し、急激に理性を失っていった。

 また彼女たちの方も、積極的にペニスに手を伸ばし、勃ってもいない股間を掴み、撫でさすり、揉みしだいて、性的刺激を遠慮なく与えてくる。

 お姉ちゃんたちの手はどこまでもやわらかでしなやか、スベスベしていて、ペニスは女手の群の中で、さんざんいじり回された挙句、激しく隆起してしまう。何ならその勢いで、一発目の精を奪ってもよいくらいの勢いで蠢いてきた。

 男たちは、その快感に耐え抜くか、逆に彼女たちの肢体を性感攻撃して感じさせるか、さもなくば快楽に魅了されて我を忘れるか、いずれかの選択を迫られた。

 弱い男は性行為に没頭してしまい、女性たちのなすがまま肉欲のまま、ペニス律動までまっしぐらの状況に陥る。ある程度セックス慣れした男性、あるいは、何度か射精し終わって枯渇している男性は、反撃に出ることになる。

 しかしそれでも、彼らに待っているのは、若い肢体の弾ける心地よさであり、溌剌とした女性器の締まりとしごきであった。強い男はそれでも、女学生たちを追い詰め、アクメに追いやることができた。

 お姉ちゃんたちは実体がなく、色情霊にほかならなかったものの、もはやその霊体は、本物の肉体と同様の感触を誇っており、確実に女子の身体そのものを、彼らは抱き続けているのだ。

 彼女たちは初めから、強い欲望の果てに激しい発情の虜になっており、いきなり挿入でも大丈夫なくらいに、股間を湿らせ切っていた。

 その欲求は抑えきれず、男を見つければ、すぐさまセックスに及ぼうと抱きつく上、自分の肉体を見せつけ押しつけ、こすりあげて、ペニスをしごいて彼らの劣情を誘い続ける。

 そのため、男性側が本気で反撃を試みれば、彼女たちは思いのほかあっけなく、性感刺激を感受し、絶頂まで一直線に感激し続ける。

 18~23歳という妙齢の若い女体の持ち主という他は、普通の女子大生であり、霊体とはいえ発情しきったメスにほかならなかった。その気になれば、倒せない相手ではないと、強い男性たちは考える。

 しかし、相手は数にものを言わせる戦法をとった。その部屋の女学生を倒し終わった男性は、直ちに次の部屋に移動させられる。自分から隣の部屋に行くか、ワープさせられるなどして、次の娘を即座に相手にしなければならない。

 何百人との、終わりなき戦闘。強かった男性も、何回も射精させられ、体力を奪われていく。生命エネルギーを生殖細胞に変換させられた後、それをも全部吐き出しきってしまった暁には、男たちの魂は魔界に堕ち込み、永久に抜け出せなくなる。

 魔界での性霊たちはさらに力を増して、魔性の香りを漂わせながら、囚われた魂を永久に餌食とするだろう。魂を奪おうとする「普通の肢体の女子大生」と、魂を奪われた後の「魔物となった女子大生」とでは、肉体能力に雲泥の差がある。

 そんなセックスの連続が待ち受けていて、彼らのうち誰ひとりとして、すべての地下室を制覇できる者はいなかった。その前に、精根尽き果てるまで精を絞られ切ってしまうのだ。生き残れる男などいない。

 そうした状況と目的を、送り込まれた男たちは瞬時に理解するようだ。やり方を理解したところで、目の前の女学生たちのぷるんとした肉体に抱きつかれ、その目的を果たしきれずに、その地下室で吸い尽くされてしまうことになる。

 その先に待っている快楽地獄のことも知識として脳裏に刻みつけられておきながら、若娘たちとの連続セックスが長時間続き、最後まで耐久しきれない。

 そんな宴が、各部屋で繰り広げられている光景を、僕たちは目の当たりにした。

 どうしてこんな施設が存在するのかは分からなかったが、そこで行われているのは間違いなく、性的快楽と引き換えに生命を奪われていく、男たちの終焉の姿であり、どこからともなく呼び出され吸い寄せられてくる、大勢の女子たちの魂の具現化およびその痴態であった。

 ビデオの早回しのように、そんな光景を見せつけられ、力尽きていく少年や男たちの姿を目撃させられながら、しかしそれでも、僕たちは欲情しなかった。

 劣情を催そうにも、つんと引っ張られるような軽い痛みを伴って、ペニスが疲弊の叫びを上げているためであり、自分たちがもし加わったら、本当に抜け出せなくなる、という恐怖感によるものでもあった。

 ただ、経験の皆無な僕たちにとって、各部屋のいやらしい光景は、どうしても心臓を高鳴らせ、男女の交わりとその快楽の応酬に、ドキドキと興奮を深めていった。異性への身体的興味は、いや増すのみである。

 とくに性に未熟な弟にとって、ショッキングすぎる本番やペニスへのさまざまな刺激は、知らなかった快楽ばかりであり、あまりにどぎついやりとりに思えた。

 僕たちの感覚と思考は、淫靡なる魔の色情霊どもによって共有されている。僕が感じること、見ることは弟も同様に見聞きしてしまい、逆も同様であった。

 僕と弟は、それぞれ別の部屋を見せられてはいるけれども、2人とも同じ光景を知ってしまう状態だ。

 それは視覚によって、地下部屋で行われている状況を見せつけることによって、僕たちをも、この貪婪な色欲世界に引きずりこもうと誘ってくる、淫らな誘惑にほかならなかった。

 眠りの世界は、枯渇した僕たちをも、きゅんきゅん性感の宴に引き込もうと、ぽっかり穴を開けて、待ち構えているのだった。

 矢継ぎ早の宴を、それぞれについて詳細に述べられないくらいのスピードで見せつけてきたのは、この連続部屋の全体像を、僕たちに教え込む目的があった。そこで戦わされ敗北していく男たちの姿を、まざまざと思い知らせるためだ。

 ちゃかちゃかとめまぐるしく変わっていく光景の中で、僕たちが知り得たのは、そうした絶望的状況なのだった。年端も行かぬ少年も、経験豊かな中年も、引き締まったきれいなハリのある女体の群には敵わない。

 だが、本当の誘惑は、ここから始まった。

 早回しの光景は、ぴたりと、ある2部屋に絞られた。ひとつは僕が、もうひとつは弟が見せられている部屋だ。そこでは時間が同じように進み、早回しが起こらない。

 その代わりに、じっくりねっとりと、そこで行われている男女の裸のぶつかりを、まじまじと見せようという魂胆があった。それによって、僕たちを性行為へと、強く関心を寄せる目的があるようだった。

 僕たちは違う部屋を見せられているが、その光景は兄弟で共有されているので、僕は弟が見ている様子を、同時に察知させられている。弟もまた、僕が見ている部屋を同時に見つめているのだろう。

 ひとつの光景を見ながら、別の状況も脳に焼き付いてくるという、普段ならあり得ない認識が起こっていた。

 僕が見ているのは、大学3年生のA部屋だった。高校男子が、いきなりこの部屋に送り込まれ、2人がかりで抱きつかれる。

 ゴムのような素材はさらにやわらかく、床も天井も女体のやわらかさを模して作られている。そして、立ち上がれないほど低い天井で、下から2人の年上女性がしがみついてきて、彼はどこにも逃げ場がなくなった。

 目的は瞬時に脳裏に焼き付くが、高校生は若すぎ、経験もまったくなかったために、いきなり味わう異性の肢体感触に、急激に我を忘れてしまった。戦うには、あまりにも未熟な白い肌とペニスだった。

「うああ……」

 男の子は、2人の女性に上からしっかり抱きついて、両脚を滑らせながら、その吸い付く女体に夢中になった。

 彼の片足ずつを、2人の女学生がしっかり両脚で挟み込む。そして、上下にスベスベと、大きく生足を滑らせ、彼の太ももを、これでもかとこすりまくっていた。

 これまで触れたことのない女の脚の感触が、直截彼の両脚にもっちもちにこすれていったので、その心地よすぎる肌の質感に酔ってしまった男子は、足をばたつかせるように、彼女たちの内股を、自分の両脚で心地よく感じ取り続けた。

 彼の下に2人が並んでいるため、そしてその脚を生足で挟み込んでいるので、ペニスはどうしても、年上女性の横尻あたりにはり付いてしまう。

 2人がぴったり並んで、男子高校生の若い両脚を、自慢の太ももでこすっている。彼女たちが動くたびに、その横尻もぐにゃぐにゃに、やわらかくひしゃげ続けた。

 ペニスは皮を被った状態で、肌色を保ちつつも激しく隆起し、2人の横尻の間に、ちょうど挟み込まれた状況になっている。そしてそのお尻や腰回りの肉が、じかにペニスを包み込み、ぐにぐに蠢いて、揉むようにペニスにやわらかな性感を送り込んでいった。

 男子はうめき声を上げながらも、あまりに甘美すぎる女体と素足の感触にすっかり自我を失い、もはや自制も利かなくなっている。

 正常位のごとく、彼は大きく腰を上下させながら、さらに両脚を大きく、女の脚でこすり続けた。彼女たちも生足をしっかり動かし、彼の細めの足を埋めつくさんばかりに、大きく滑っていく。

 ペニスは2人の横尻にきつく挟まれたまま、彼が上下に腰を振る動きによって、ずりゅずりゅとしごかれていく。

 両脚を太ももに包まれた状態で、激しくこすれあいながら、ペニスは大学生の横尻でしごく、その吸い付く肌の感触にほだされ、ペニスはどこまでも高められ続けた。

 青年は女学生たちの乳房を吸い、乳頭を舐め回しながら、大きく張りだした大人のおっぱいの感触に、さらに我を忘れた。女性たちも彼の頭部を抱き寄せ、ぎゅみっと潰れる乳房のやわらかさを、これでもかと刻みつけていた。

 青年は腰を必死で上下に激しく振る。彼が自分から動けば動くほど、ペニスへの快楽は急激に高まっていった。

 女性たちが大きく素足を上下させ、横尻の弾力を変幻自在に変えながらペニスをしっかり包み込んで、やわらかな圧迫を加えると、彼はすぐさま、耐久の限界を超えたようだった。未体験の青年にとって、2人がかりの性感刺激はあまりにも気持ちがよすぎた。

 びゅく! どばっ! ごぼっ……

 2人の横尻の間で、床にめがけて大量の白濁液が放出される。青年は感じ入り、ヘコヘコと腰を動かしながら、最後の一滴を吐き終わるまで、滑る生足の感触を愉しみ、女尻のやわらかい圧力を受けて、ペニスを脈打たせ続けた。

 しかし、吐かれたはずの体液は、ものの数秒でどこかに消え去っていく。きっと、魔性の別世界に運ばれてしまうのだろう。どろりとねばる白濁液は、すぐに乾くようになくなってしまった。

 残るのはお互いの汗と、若い娘の体臭と、べっとり吸いつくきめ細かい肌触りだけである。

「くすっ、まだよ、まだまだ、これからなんだから!」
「ね・・・こんどは、こっちに、きて?」

 高校生は右側の女子大生の上にのしかかる。すると左側の女子が、ペニスを掴んでオンナ表面にあてがってくる。彼女の誘導により、萎える直前のペニスは、ぐっとオンナの中に収まっていく。

 先っぽが入ったかと思ったら、あとは根元まで、一気にするりと入り込んでしまった。

「んあひっ!!」
「きみ~・・・ハジメテなんでしょ。」
「どお? 女のココの感触、オナニーなんかじゃとても味わえないくらい、気~持ちいいでしょ~?」

 ぐにゅっ……ぐちゅっ……

 女子大生は下から腰を前後左右に揺さぶり、ねじ込んだばかりのペニスをしごきながら、やわらかにぎゅうっと締め上げ、さらにあちこちに腰をねじっては、ぐにぐにと揉みしだいてくる。

「ほら。さっきの勢いはどうしちゃったのよ、もっとしっかり動いてよ!」
「手伝ってあげる!」

 左側の娘が、高校生の腰を両手で掴んで、無理にでも上下させ始める。彼の臀部にのしかかるようにして、乳房をのせて、両腕と上体でぐっぐっと押し込み、ペニスを強制的にピストンさせ続けた。

 ペニスが萎えてしまわないよう、若い締まりとしごきに晒し、内部で揉みしだくように腰を蠢かせ、右側女子がぐいぐい腰を突き上げてくる。

 ペニスは萎えるいとまも与えられないまま、横尻とは明らかに違う、陰部のあまりにくすぐったい快楽に、ムリヤリ揉まれ刺激され、出したばかりなのにもう、どんどん高められている。

 思わぬ形で童貞を喪失した青年は、それでも、オンナ内部ですぐさま暴発することなく、ぐっちょぐっちょと締まるしごきに晒され続けた。射精し終わったので、次の絶頂まで、しばらく時間を稼ぐことができた。

 だが、そのことが彼をさらに、性感に苦しめた。

 快楽はあまりに強く、すぐにでも射精しておかしくないほどいい気持ちなのに、玉袋に精が残っていないため、吐き出したくても脈打てない、そんなもどかしい感覚に陥っていた。それなのに、性感だけは強く彼の股間奥まで、どんどん押し寄せ続ける。

 イキそうになりながらも、なかなか律動が始まらない。それでいて、疲れて萎えることを許さないオンナの快楽が、ペニス全体を覆い尽くし、激しい出し入れによって、やわらかくねちっこくしごき立て、揉みたてて、いつでもイケるように仕向けてきていた。

 もう1人の女子も鼻歌交じりに、しかし確実に上半身を揺さぶって、おっぱいを高校生のお尻に押しつけた状態を保って、ぐにっぐにっと強制的に彼の腰を上下させ続ける。

 それを受けて下側からも、オンナの感触と変幻自在な腰使いで、ぱつぱつとペニスを気持ちよく刺激し続けた。

「どーう? もうガマンできないでしょー♥」
「出しちゃえ! 出しちゃえ! おねえさんのナカに気持ちいい汁をいっぱいかけちゃぇ!」

 女子大生の動きはさらに激しさを増す。快感に彼の精神が追いつかなくなったとき、魔性の力が青年の肉体に働きかけた。出し尽くしたはずの精巣に、生殖細胞が急激に蓄えられていく。つまり、急ピッチであり得ないくらいに”回復”しているのだ。

 精を吐き出してしまいたい欲求が極端に高まったとき、それに呼応するように、精液が急に溜め込まれていった。

 どばあっと一気に作られた白濁液は、生殖能力をほとんど有さない未熟なままの体細胞で、しかし精子として形式だけは整っただけの、急ごしらえのものに過ぎなかった。

 敵にとって、そんな能力はどうでもいいのであり、快楽の印を吐き出すかどうかだけがすべてなのである。

 もちろん、代償も大きい。自然の摂理に逆らって急快復した精液が彼に溜め込まれると、その分だけきっかりと、彼の生命ゲージが減少する。深い性感の快楽に没頭すればするほど、彼の魂の死が早まる。

 自分の生体エネルギーを犠牲にしてまでも、彼は真下の女体にすべてをなげうち、その快楽にやみつきになってしまったのだった。

 ごぼっ! どくっ……びゅくくっ!

 オンナの中で、大量の精が吐き出された。それでも彼女たちは動きを止めないし、高校生も初めての女性器の刺激にほだされ、自己を見失って腰を振ってしまっていた。

 最後の脈打ちが終わるまで、女子大生は男の腰を上下させ、オンナを前後左右上下にひねり続けた。

 ぜんぶ出し切って、ようやく彼は冷静になれた。だが、こみ上げてくる性的衝動だけは、若すぎるがゆえに、どうしても抑えが効かない。

「まだ! もっとぉ!」

 さっきまで彼の腰を上下させていた左側学生が、すぐさま彼の背後に回り、引き抜かれたペニスを舐め回す!

 そのまま口腔内に捕らえ、先端をねぶり回しながら、皮の中の敏感な亀頭にまで、やわらかい舌を暴れさせる。それでいてゆっくりと、首を動かしてペニスをフニニッとした唇でしごき、やわらかな圧迫と吸引を続けてきた。

 萎えてしまったペニスに、フェラチオの性感が怒濤のように押し寄せる。くすぐったい性感刺激だけは収まらず、ただ肉体だけが、それに追いつけずに枯渇してしまっただけのことだった。

 相変わらず下から抱きしめられ、胸に顔をぎゅみいっと埋めさせられて、彼はおっぱいのやわらかな肉を味わい続けた。ペニスはフェラ攻撃でしごかれ続け、玉袋も撫でさすられくすぐられる。

 高校生は名残惜しそうに、夢中だった女子大生の素足を両手で撫でさすった。キスと乳頭ナメがくり返されることで、高校生の若すぎるペニスは、しだいに興奮させられていく。

 先端を舐め回す女の舌からは逃れられず、こちょりとねぶるやわらかい動きに翻弄され、棒全体がぷるぷるした唇の餌食になり続けた。

 天井が低いので逃げることもできず、ゆっくり這うようにしか動けないなかで、高校生は2人に捕まったままだった。萎えたペニスはどうあっても勃起まで持ち込まれる。そのくらい、女学生の口の動きは凄艶にして強かなのだった。

 彼が身体の限界を超えてペニスをいきり立たせてしまうと、さらに彼女たちのペースで性的な宴が続けられた。

 仰向けに寝かされた高校生の腰の上にはり付き、逆騎乗位に近い体勢で、女学生がペニスをオンナに飲み込んでいく。フェラ攻撃で勃起まで持ち込めたお姉ちゃんの勝ち。ペニスは彼女の膣内に遠慮なしに飲み込まれていってしまう。

 騎乗位ができる上部のスペースがないので、上体は倒したまま、女体は上から挿入してくるのだった。そして自分の乳房で高校生のスネをこすり揉み、両手指先で足の裏をくすぐった。

 挿入が果たされると、ぱんぱんと積極的に上下して、女子大生はペニスを、自慢の若い膣でしこたましごき上げ始める。

 床に沈み、天井に挟まれ、上下ともやわらかい弾力に翻弄されながら、高校男子は年上のオンナ2人目を受け入れた。そして彼女が動くがままに、どこまでもしごかれ締め尽くされていく。

 さっきまで正常位で結合していた女性は、男子の背中に吸いつき、半分持ち上げるようにして、すべらかな手で胸板・乳首を撫でさすりながら、ふくらはぎを彼のお腹に回ししがみついた。

「すっごい入ってるよ? いっぱいしごかれてるね? また出してね? そしたら次は、私がかわいがってあげる。」

 耳元で囁きながら、その耳に舌を這わせる女子大生。男子高校生は、もう1人のお姉ちゃんの弾ける臀部の、激しい上下運動を目の前で見ながら、自分をどうすることもできないでいた。また、生命力を犠牲にして、生殖細胞が急激に作り直されていく。

 終わりが、見えない。いや……確実に、終わりは近づいてきている。彼はそれをひしひしと感じながらも、ペニスに味わわされる強烈すぎる快楽を、自分でどうすることもできないままだった。

 いつまでもいくらでも、女学生たちとセックスが続けられる。しかし、長引けばそれだけ、自分の生体エネルギーが確実にゼロに近づいてしまう。それなのに、あまりに気持ちいい股間の刺激に、すぐに我を忘れ、その感触だけに全神経を集中させてしまうのだった。

 その快感に負け、このおねえさんで出したいと強く切望すれば、命を犠牲に精液が作られてしまう。

 なんとかこれを抑え込もうと気を張ったが、くり返しくり返し上下し続ける女の尻のやわらかな運動快感に、やはりこの人に出したいという劣情が、そのつど頭をもたげてしまうのだった。

 数十分、2人がかりの挿入攻撃が続いた。その間、青年は何度も精液を胎内に吐き出した。だがその生殖能力はなく、数秒で異空間に消え去ってしまうだけだった。

 しかしそれでも、ペニスは未熟ながらも、女子大生たちのオンナを確実にじわじわ追い詰めていた。

 交代するごとに、ピストンを続ければその分だけ、彼女たちも大いに感じ、性感の極みに達し続け、年下の男の子を味わって、じっくりしっかりアクメへと自らを追い込んでいく。

 彼女たちは、自分が絶頂することを、何ら問題にはしていなかった。自分がイッたところで、この男子には別の女子がすぐさま抱きつくだけの話だ。

 だから安心して、この性的営みの快感に、いくらでも耽ることができた。股間は緩み、ペニスの硬い出し入れ刺激に、いとも簡単に精力を消費していった。

 そして……

 ついに高校生は、2人の女子大生を倒した。彼女たちは次々とイキ果て、その場から消滅する。だが、除霊されたわけではなく、彼女たちは別の部屋で、他の女たちの仲間の1人として、すぐに復活するだけだった。あとはまた、気持ちいい行為が続けられる。

 快楽しかない状況に、彼女たちも大いに悦び、絶頂に達しては次の快楽を待ちわびた。

 高校生に休息はない。すぐさま次の部屋にワープしてしまい、1年生、自分とほとんど年齢が変わらない年上女性1人に抱きつかれる。せまいB部屋で、彼女は青年を松葉崩しに持ち込んだ。ペニスへの性感刺激は、終わりを迎えることがない。

 この一部始終を、僕はじっと見させられていた。目を閉じることも耳を塞ぐこともできず、お姉ちゃんたちの行為と、何度も精を吐き出し続ける青年のイキ顔を、嫌というほど見せつけられ続けた。その光景は、情報として弟にも伝わってしまっている。

 一方、弟の方は、別の部屋を見せられていた。

 その部屋はBで、30代くらいの大人の男性が閉じ込められている。そこへ、2年生女学生が3人、ずらりと取り囲んだ。

 男性はかなりセックスにこなれた様子で、ペニスも黒く使い込まれているように見えた。おそらく妻子持ちであろう。男性はどうやら、さっきまで別の部屋にいて、他の女子大生たちを倒した後のようだった。

「はあっ……はあっ……」

 男性は、10歳近く年下の女学生たちの裸を前に、緊張を高めている。なんとかペニスを隆起させないよう、ぐっと腰を踏ん張らせていた。

「あはっ……おにーさん、がんばってるね。」
「ほら~! 若いコのおっぱいだよー?」
「私たちをいっぱい揉んでいいのにー。」
「くっ……負けるかっ!」

 彼は若娘3人に取り囲まれても、いっさいペニスを反応させなかった。さっきまでの闘いで、精子は出し切っているようだった。

 そのため、精神的な敗北(彼女たちで出したいと強く願うこと)がなければ、生体エネルギーを犠牲にしてまで、生殖細胞が作られることがないのだった。

 部屋を乗り越えるためには、この3人をイかせ倒さなければならない。男性はそれをよく分かっていたので、女体を愛撫し始める。だが、一方で警戒心強く、彼女たちに一気に抱きつかれないよう、狭い部屋で極力距離を取ろうともしていた。

 女子大生たちは、何とか彼に抱きついてしまおうとウズウズ近づくが、じりじり近づいても、乱暴に突き飛ばされるか、胸や尻、性器に手を伸ばされ反撃されるだけだった。一気呵成に抱きつくことを許さない、強い精神力があった。

 こなれた愛撫攻撃は、それでも機械的なもので、いっさいの愛情がこもらない。ただ女体の性感神経を刺激し、彼女たちに性的快楽を与えることだけに特化した手の動きでしかなかった。

 それでも彼女たちは、簡単に精力を消費し、さらに股を濡らして、もっと気持ちよくなりたいと呼吸を荒くする。男性からの刺激を素直に受け入れ続けていた。

 その乳房を揉み、乳首を指先でこねくり回し、さらに別の娘のオンナを撫で、指を入れて刺激を加える。

 3人にどんどん矢継ぎ早に、気持ちいい場所を付け狙うように、男の筋張った腕が伸びる。3人は男性のすぐ近くで、女体をくねらせながら、その性感攻撃にビクンビクンと感極まっていた。

 その一方で、やわらかいおっぱいの感触を手のひらに感じ、オンナのスジを指先に感じ、腰を悩ましくくねらせ顔を上気させる若い女子たちの裸体を、目の当たりにし続けることになる。

 男性は、じわり、じわりと、彼女たちの肢体と弾力とに、心を奪われ始めた。こんなかわいらしくも美しい少女たち3人が、自分ひとりめがけて、いつでもいい気持ちにさせようとしていながら、自分の愛撫で感じまくっている。

 かわいらしく漏れるいやらしい声は、男性の耳を心地よくくすぐった。

 それが彼女たちの作戦だった。いきなり抱きつこうとしても反撃されると分かったので、なすがままにされることで、少しずつ少しずつ、男性を欲情させるべく、自分の身体を好きなように触らせ、その感触を味わわせようと目論んだのだった。

 隙がありさえすれば、女子たちは容赦なくペニスに手を伸ばした。黒いペニスを掴んで、素早くしごき立てる。やわらかな女手の感触は、瞬間ではあるがしっかりと、男性の股間を直撃した。

 彼はすぐにその手を払いのけ、反撃とばかりにその娘のオンナに深く指をねじ込んでやる。

 すりゅっと生足が彼の太ももをこすれる。が、彼はすかさず身を引き、太もも攻撃から逃れた。しかし、逃れた先には別の女子の太ももが待ち構えていて、その生足がすりすりっと、彼の脚に襲いかかった。

 男性はこれでもかと、その女子の臀部を揉みしだき、立った女子の性感神経を揉みほぐした。

 背後からやわらかな女体が抱きつく。彼は驚き、ぐいっと身体をよじって、背後からの抱き締めを振りほどいた。しかし、その瞬間に味わったぐにぐにした女体の弾力は、しっかり彼の背中やお尻につぶれたのだった。

 油断すれば、誰かがペニスをしごいた。彼は女子たちからの抱きつきや女手に注意しながら、3人を相手に、女体パーツをかわいがって気持ちよくさせ続ける。

 限界まで感じさせてから抱けば、ごく短時間で3人ともを絶頂に追い詰められるはずだ。さっきの戦いでも実証された。彼はそう思って、必死に立ち回った。

 だんだんと、ペニスが女子の手のひらに包まれる時間が長くなる。また、素足が彼の脚を滑り、おっぱいが彼の上体に潰れる頻度がぐんぐん上がっていく。

 女子たちは次から次へと迫ってきていて、ほんの数センチ先に白い肌が待ち構えているくらいに、男性は間合いを詰められてしまっている。彼の反撃は、3人という多すぎる女子に、押し切られ始めていた。

 彼が身体をぐらつかせると、すかさず誰かが抱き留めた。裸の女の感触が、ふにっと彼の肩や脇腹に潰れた。その隙を狙って、別の娘が、彼の股に素足をねじ込んだ。

 男性はそれを振りほどき、体勢を立て直そうとするが、女子たちはさらに押し迫ってくる。数で圧倒せんばかりに、3人がかりで、男性の全身が付け狙われ続けた。

 だんだん根負けしてくる。ペニスをこする女子の手の感触が、くすぐったい刺激となって、股間の奥へと突き抜けていく。乳房を揉みしだきながら、男性は徐々に、ペニスを反応させざるを得なくなっていた。

 そのことは、彼が若い女子たちの肉体に、その魅力に、じわじわと取り憑かれ始めていることを意味している。

「くすくすっ! 私たちの勝ちだね!」
「おにーさん、すっごいおっきくなってるよ?」
「もう観念しようよ? ね?」
「うぅ……」

 彼は壁際に追い詰められた。もともと広くない部屋の中で、結局逃げ回るのは難しい。ペニスは交代で手コキされ、すっかり欲情に反り返ってしまっていた。

 油断も多くなり、バランスを崩した彼を中腰に近い体勢にして、その隙にペニスを内股で挟み込んでくる娘さえいた。もはやこれ以上、愛撫合戦だけで戦うのは難しいと、彼もようやく認めるほかはなくなっていた。

 彼は膝を曲げ、ペニスの位置を低くして、背中の壁に手をついて、全身をギュッとこわばらせた。ここまで来たら、あとは精神力。彼女たちの感触に負けて射精しないよう、踏ん張りきって、彼女たちの自滅を待つしかないと覚悟を決めた。

 長身の女子大生たちは、示し合わせたように立位で挿入してくる。ぐにゅっ、ぐちゅっと数回、女の子が腰を使って、オンナでペニスをしごき立てた。そしてすぐに、隣の女子に交代した。その娘もまた、立位でハメ込んできて、数回ピストンしては離れた。

 3人が交代して、少しずつ挿入しては、すぐに離れた。それが彼女たちの、次の作戦になった。さんざん全身をいじり回され、女子大生たちもイキそうなくらい高められて、すっかり興奮しきっていた。

 そのため、じっくり挿入したまま攻撃を続ければ、こなれたペニスの反撃に遭い、自滅してしまう。1回も射精させることなく、3人まとめて倒されてしまうのは、いくらなんでも癪だったらしい。

 そのため、数回腰を振って立位攻撃、オンナを締めてペニスを感じさせ、すぐに次の女子と交代することにしたようだ。抜け目なく乳房を彼の胸板にこするのも忘れない。

 矢継ぎ早に交代すれば、1人あたりがじっくり感じてしまうのを防ぎ、なおかつ、それぞれの女子の個性あるオンナの感触を、次々とペニスに送り込むことができる。

 男性は、味わいの違う膣圧を次々身に受けながら、3人が素早く交代してくる立位を、ひたすら耐えようとし続けた。

 彼女たちはぐいぐい腰を前後させつつ、いやらしくグラインドさせ、変幻自在に締まる感触を変え、揉みしだくようにペニスをかわいがって、やわらかに出し入れするねちっこい攻撃を続けた。

 1人のオンナに慣れる前に、次の女性が挿入してくる。ペニスはそのつど新鮮な感触を受け、どんどん高められていった。

 若く気持ちいい締まりが、ペニスに集中攻撃してくる。交代途中の数秒間も、別の女手がペニスを素早くしごき、決して棒への快楽を途切れさせることはなかった。

「あ、あう!」
「もうイキそうー?」
「いいよ。誰に出す?」
「これでどうかなー?」

 女子大生たちは笑いながら、次々と交代してペニスを締め上げた。快感の強さが、彼の”ガマンしなければ”という精神力を超えた。その時ついに、禁断の生殖細胞再生産が進む。彼の生体エネルギーが激減した。

 しゅっしゅっと軽いタッチで素早くペニスをしごきながら、別の女子がオンナにペニスを収める。そして成熟した締まりでペニスをいじめ、これでもかと圧迫して、内部を性感刺激に埋めつくしてくる。

 腰使いも妖艶にくねり、ぐっちょぐっちょと激しい出し入れが続いた。それでいて、すぐに交代されるのだから、誰をもイかせ倒すことができないままでいる。

 どばあ! ばしゃあ! ごぼぼっ!!

 オンナの中で精液が爆発する。途中まで女性器に飲み込まれ、根本付近は別の女子の手で素早くしごかれている最中、根元まで入ってしまう直前で、ペニスはついに限界を迎えてしまった。

 指の感触と膣の感触がペニス一本に襲いかかっている最中に、ついうっかりこぼしてしまうように、男性は体液を壺の中へと、大量にぶちまけてしまったのだった。

「きゃはぁ! イッてる! やったね!」
「おにーさん、もっと、しよ?」
「まだ入りきってないよぅ!」

 脈打っているペニスに対して、女子は容赦がない。途中まで挿入していた娘がさらに腰を落とすと、ペニスは彼女のオンナにまるごと飲み込まれ、奥まで入りきってしまう。

 そして、射精しているペニスに対しても、容赦なく腰を振って、さらなる快楽を押しつけてこようと蠢く。

 ようやく出し終わっても、3人は残った。すかさず彼女たちは跪き、ペニス先端だけを、ちろちろと素早い舌でねぶり回してきた!

「うああ! だめっ! それはっ……」

 ぺちょぺちょと亀頭先端の敏感な部分だけを付け狙って、女の舌3つが、しっかりとはり付いてぐねぐねと蠢き続ける。

 その激しい舐め攻撃は、出したばかりのペニスを、さらに快楽責めに堕とし込んだ。男性が腰を引いても、女子たちは顔をさらに押しつけるように迫り、棒部分を優しくしごきながら、3人がかりでの亀頭ナメを、決して止めてはくれないのだった。

 舐めることに集中しているので、女子たちに言葉はなかったけれども、その好色に見上げる瞳からは、次の射精を待ち構えるような、雌猫のするどい狩る意欲がはっきりとしていた。

 分担しながら、亀頭の感じやすい場所や尿道口裏スジを、集中して丹念に舐め回し続ける。

 その矢継ぎ早の集中攻撃に、男性は腰が抜けるほどの快楽を味わった。それが劣情に直結し、さらに生命エネルギーを浪費させていく。男性はすでに腰を引くのをやめ、積極的にペニスを、彼女たちの眼前に差し出してしまう。

 すると、彼女たちのうちの1人が、男性の背後に回り、臀部をかき分けて、アナル周辺をコチョコチョと舐め回し始める。また、亀頭だけを狙っていた舌先が、ペニス全体に伸びるようになり、唇と舌で棒を舐め吸い、ハーモニカのように滑らせていく。

 そして玉袋を口に含み、もぎゅもぎゅと内部をかき回した。ついには、完全なフェラチオとなって、1人の女子が棒をしごき、内部でペニスを舐め尽くし始める。

 内頬がしっとりと亀頭先端に当たり、ぐりぐりと粘液で包みながら、感じやすいところばかりを、しっかりと舐め回してきた。

 ペニスは唇の気持ちいい感触でしごかれ、舌の動きに翻弄される。玉袋もくすぐるように舌が這い、アナルにも女の舌が激しく動き回った。

 女子大生3人に同時に、こんなに股間を気持ちよく刺激されたことはない。こんな舐められ方は生まれて初めての感触であり、こなれた男性をもってしても、耐えきれる刺激ではなかった。

「むぶっ!!!」

 ごびゅううう!!

 口腔内に、さらに大量の白濁液が吐き出される。女子大生はタピオカドリンクでも飲んでいるみたいに、懸命に一滴も逃すまいと吸い尽くし、すべての体液を飲み込んでしまう。

 だが、ねばっこい精液は、彼女の喉を通ったあたりで異界へと消えてしまい、決して胃袋までは到達できないのだった。

 男性への3人がかりの攻撃はさらに続けられる。やはり交代で、騎乗位挿入の宴が始まった。交代しながら、妖しい腰つきでペニスがオンナで責め抜かれる。

 矢継ぎ早のピストン交代ではあったが、さすがに女子大生側も、快楽の限界に達していたようだ。彼女たちは次々と、突き上げられるペニスの動きに感極まり、イキ果ててしまう。

 文字どおり3人が間髪入れず、絶頂を迎えてしまった。それまでの愛撫合戦と立位攻防で、彼女たちはすでに消耗しきっていたのだった。

 男性はよろよろと立ち上がりながら、隣の部屋の小さな扉を開けた。どうせここに留まっても、強制的にワープさせられる。同じことだ。休息の猶予はない。それが分かりきっているので、男性はすぐに、次の部屋に移動するしかなかった。

 そこで待ち構えていた2人の女学生は4年生だった。大人の熟したペニスも、同じくおとなの美女の前には、まるで弱っちい器官も同然だった。

 上下サンドイッチされ、仰向けで挿入され、若娘が激しく全身を前後に揺すって、女性上位を続ける。女体の感触を前後に受けながら、こすられながら、男性は、可愛く弾ける膣のしごきに、どんどん感極まっていく。

 終わりが見えないセックスの連続の中で、確実に彼自身のエネルギーが、死滅へと向かって減少し続けていた。

 生理的に枯渇すれば、生命エネルギーが即座に生殖細胞に変換され、急激に溜め込まれる。その段階では、いずれの男性も感極まっているため、僅かな性的刺激で、快楽に悶え苦しみ、そのまま若娘の女体めがけて、たっぷり精を吐き出し続ける。

 命が尽きてしまうまで、その天国には終わりがなく、何度射精しても、結局次の絶頂まで、しつこく責められ追い詰められてしまうのだった。

 僕と弟は、こうして2人の、タイプが違う男の姿を見せられた。いずれのタイプも、結局怒濤の女体の渦の中に埋没し、破滅に向かって快楽の種を吐き出している。

 抵抗しようと、弱かろうと強かろうと、どのみち同じ末路が待っている。そのことを、僕たち兄弟は嫌というほど思い知った。その末路は、性感の天国ではありながら、決して生きては戻れない世界へといざなわれる、魔性の誘惑にほかならなかった。

「!!!」

 びくん!

 僕たちは同時に目が覚めた。全身が脱力しきっている。だが、幸いペニスには大きな変化がなかった。

 あれほどの痴態を見せられながら、僕たち自身は、生体エネルギーを浪費して回復するということがなかった。枯渇は枯渇のままだった。僕も弟も、そのことが分かって正直ホッとしたのだった。

 しかしそれでも、さんざん大勢の女学生たちの肉体と、破廉恥な営みの数々を、目の前に見せつけられ続けたことに変わりはなかった。股間の奥が引っ張られるようにツンと靡く。

 勃起したいけれども、性的快楽に耽りたいけれども、自分の前立腺がこれを許さない、そんなもどかしい思いに駆られてしまう。精神の奥底から発せられている危険信号と、これに呼応するかのような会陰奥の引っかかる疲労感が、僕たちを正常に保った。

 女なんて見るのもいやだという思いだけ、かき消されている。彼女たちの肢体を目の当たりにし、その性的関心が極端にまで膨れ上がる。

 ただ、射精準備ができるほど溜まっていない、吐き出し切ってしまっているので、股間の反応にまでは至らないで済んでいるのだった。

 触りたいという思いは強く、その肉体をずっと見ていたい、生足も乳房も性器もじっくり眺めたい思いにも触発されている。視覚は叶わないけれども、触覚はすでに実現し続けている。

 相変わらず、僕たちの両脚には、大勢の女子大生たちの太ももが這い回っている。目に見えないだけで、実感だけが両脚に滑る感覚だけを残していた。

 その心地よさに深い溜息をつき、身をよじらせて、彼女たちの肉厚と肌触りに神経を尖らせたけれども、手を蠢かせてむにゅにゅっと潰れるおっぱいの弾力を揉みまくっているけれども、どうしてもそれが性感の疼きに直結してくれない。

 肌触りも肉厚も、感触がこれほどまでに心地よいのに、射精欲も性的衝動も湧き上がらないという不可思議な感情。

 それは恐怖に支配され、幼い兄弟の肉体的限界が抑制として働いている証左だった。あんな夢をじっくり見せられたにもかかわらず、僕も弟も、魔性の誘惑に屈することがなかった。

 鎮静剤を飲んだ後みたいに、全身がけだるく重たい。しきりにあくびが出る。やはり仮眠にすらなっておらず、眠たい倦怠がずっしりと、身体の内側にのしかかっていた。

 ようやく立ち上がってみたものの、どっと疲れが出て、すぐさま倒れ込んでしまいそうだった。じっさい、もしつまずいて倒れ込んだが最後、だれかに引き起こされなければ、自力で立ち上がれそうになかった。

 僕も弟も、お互いに倒れ込むことがないよう細心の注意を払いながら、一歩一歩、脚を進め始める。じっくり休んでいたら、そのまま眠りの世界に半強制的に誘い込まれ、夢の中では、あの地下室での出来事が、ひっきりなしに延々と脳裏に刻み込まれる。

 それはそれで、性感への欲情を高めるトラップのひとつとなった。”回復”してしまわないようにしながら、なおかつ休息を許さないという、絶妙なバランスを保って、精神的な闘いが続けられることになる。

「アアッ!」
「そんな・・・」

 歩き出した僕たちに待っていたのは、絶望と期待の交錯した、危険すぎる甘い罠だった。

 秘密の隠れ家を後にしようと歩き出し、出口にさしかかろうとしたところで、2人の少女が、その狭い出入り口を塞いでいる!

「お兄ちゃん! 後ろッ!」
「!!」

 僕たちの背後には、数個のピンクハートが漂っている。前方に生身の女子、後方に色情霊の魂。僕たちは前後挟まれてしまった。

 この少女たちは、僕たちのよく知っている相手だ。同じ学年のクラスメイト姉妹。姉の方は僕のクラスメイトで、中学の制服を着ながら、下半身は完全に裸で、毛の生えたオンナ表面を露出させている。

 隣にいるのが妹で、こちらも弟のクラスメイト、私服姿だが、短パンのファスナーを開け、白いパンツの中に手を突っ込んで、自身の幼い性器をこねくり回している。

 僕たちの目の前にいた娘たちは、間違いなく近所の同い年姉妹であり、それなりに深い付き合いのある、よく知っている間柄の少女たちだった。

 彼女たちは、うつろな目で、自分の性器をまさぐりながら、しきりに腰をくねらせて内股になり、僕たちの目の前で立ちオナニーに励んでいた!

 うぐぁ……すっごい・・・

 同い年のクラスメイト少女が、あられもない生足を露出させ、あろうことか僕の目の前で、自分の女性器に指をねじ込み、感じやすい場所をいきなり全力で刺激し続けている。

 その隣には、妹でかわいらしい生足露出の短パン娘が、同じようにパンツの中をまさぐって、オンナ表面とクリトリスをぐにぐにかわいがり、自分を慰めている。この娘もまた、弟と毎日のように顔をつきあわせている。

 彼女たちは、何者かに操られているみたいだった。表情は性感に上気しているけれども、自分自身の意志というものが感じられない。この姉妹はきっと、色情霊たちに操られて、意識を失ったまま、ここまで突き動かされてきたに違いない。なんてことだ。

 中学生の太ももが、僕の目の前に突き出されている。そしてその脚の付け根には、毛に覆われたヒダと危険すぎる女性器が完全に露出されている。発達し、滑らかな内股を誇る女子の素足は、すでにおとなの貫禄とほとんど同じ、やわらかいきめ細かさを具えていた。

 女子大生の太ももとさのみ変わらぬ美しさと、滑らかさ太さになっている。そして、挿入までできる、2年生の気持ちよさそうな秘部が、彼女自身の指先によって性感に晒され、しとどに快楽の汁を滴らせている。

 隣の妹も、短パンを脱ぎ捨ててはいないけれども、ファスナーが全開になっていてパンツもよく見える。その下着も、彼女自身の手で膨らみ、蠢いている。

 その稚い手つきが、少女の秘部を露骨に愛撫し、やわらかそうなスベスベ素足をこすらせながら、気持ちよさそうに打ち震えている。

 彼女たち姉妹もまた、あまりに若すぎるがゆえに、性的な営みや本番行為など、ほとんど経験したことがないはずである。知識だけはあるのだし、僕たちとはまた違う次元で、強い性欲を有しているのだった。

 そして、いま彼女たちは、自分で秘密裏に行っている”自分にとって最良のマスターベーション”を、完全に無意識下で、僕たちの前で見せつけ、行為し続けている。

 姉は露骨に指をねじ込んでのオナニー、妹は、服着用のままパンツに手を突っ込んで、表面と突起を指先でこするオナニーを、日々愉しんでいた。

 自分が一番感じるいじり方で追い詰められているので、少女たちはどんどん精力を消費させ、腰がいやらしくグラインドしてしまっている。

 しかし彼女たちは、僕たちがいるのかいないのかを認識できていないのだろうか、自分だけの世界に閉じこもり、女性器いじりに熱中してしまっている。

 僕たちは、クラスメイトで同い年の、まさにストライクゾーンになっている美少女たち姉妹が、あられもないオナニーに興奮している様子と、太さ・長さの異なる素足4本を、じっくり目の当たりにさせられてしまう。

 顔を知っている相手の痴態だからこそ、目が離せなくなってしまう。

 おまけに、僕たちはひどく疲れ切り、動きが鈍くなってしまっている。彼女たちの姿に釘付けになっている一方で、素早くピンクの魂を避けきるだけのスピード感を失ってしまっていた。

 彼女たちを凝視しながら、そこに注意を奪われ、心も彼女たちにまっしぐらになっている。背後から音もなく近づく魂にまでは、気を向けられなくなってしまっていた。

 ぎゅん! ぎゅぎゅん!

「んああ!!」
「んっう!!」

 背中にくすぐったい刺激が走る! しまった……僕たちは3個ずつのピンクの塊を、背後から避けきれず、じかに受け止めてしまう!

 すると、急激に全身が軽くなり、まるで身動きが取れなかった重たさから解放された。しかしながら、同時に僕も弟も、全身に襲いかかるすさまじい変化に、どくんと大きく身震いしてしまう。

 わかった・・・地下室の男たちが、どうやって……生命力を削ってまで回復させられたのか、身をもって思い知らされた。

 本来2ヶ月以上かけて生成される生殖細胞が、ものの数十秒から2,3分程度で、急激に生産されている!

 体内の、性的生理機能部分だけが、急激に”時間を進められている”のと同じだった。股間とその内奥部だけが、あり得ないほどのピッチで稼働し、ムリヤリに精子を生産しまくってしまっている。

 当然、その分体力は消耗し、肉体的機能にも過度に過ぎる負担がかかる。

 しかし、その負担感を、まるで感じさせない恐ろしさが伴っていた。全身はますます元気になり、急激な性欲回復が進むにつれ、高揚感ばかりが増していく。脳がごまかされて、肉体への負担や苦痛が完全にかき消されてしまう。

 そうか……そうやって、無理な回復をし続けるから、男たちは精を吐けば吐くほど、無自覚の内に消耗憔悴し、ついには力尽きて魂を奪われてしまうことになるのだ。

 まずい……! 性欲が完全に戻っている! 出し尽くした枯渇感が消え、精巣内にパンパンに体細胞が溜まっているのが実感できる。

 同時にキュンとくすぐったい疼きが、お尻の穴から全身へと突き抜け、性的快楽への欲動となって、つよく悩ましい心地よさに支配される。

 この感覚は、抜きたくてたまらず、自分の部屋でオナニーし、すぐに爆発してしまうほどの、せつない性欲の衝動にほかならなかった。

 そこへ、年端同じ姉妹が、破廉恥なマスターベーションで生足を見せつけ、くちょくちょと一心不乱に自分のオンナをいじり回している。

 その光景が目の前にあり、僕たちはどうしても、その娘たちを対象に、この性衝動を解消してしまいたいという、言い逃れできない強い劣情に犯されてしまう。

 僕も弟も、この姉妹に触りたい、抱きつきたいと強く願ってしまった。彼女たちは性霊に操られ、夢遊病のようにここに連れてこられただけの被害者なのに、その顔見知りの女の娘たちに対して、その脚で、性器で、イッてしまいたいと短絡的に希う。

”やめてっ!”
”触ったら、騒ぐよ! いいふらすよっ!!”
”小さな村だから、噂はすぐに全体に広まるんだから!”
”触んな!”

「!!!」

 頭の中に、間違いなく彼女たち自身の心の声が、厳しく響いた。叫びに近い金切り声だったが、この女の子たちの、姉の、妹の、そのままの声だった。おそらくこれは、彼女たちのホンネの声なのだろう。

 操られているけれども、僕たちが衝動に耐えきれず、彼女たちに抱きついてしまえば、その記憶が残り、騒ぎ立てられる。そうなったが最後、幼いとはいえ、僕たちに待っている社会的制裁は、その将来をほとんど閉ざしてしまうほど深刻なものになる。

 僕たちでさえ、そのことは分かりきっていた。いわんや、大の大人なら、少し想像力を働かせれば、劣情のまま突き動かされてしまうことがどんな結末になるかくらい、簡単に理解できるはずである。脳に少しでも血液があるのなら!

 少女たちは、女子大生の霊たちに操られている一方で、自分たちが何をさせられているのかを、理解しているのかも知れない。その羞恥と嫌悪は、想像を絶する。

 自分だけの秘密だったマスターベーションを、よりによって顔見知りの、クラス男子兄弟に見られているのに、自分の手を止めることもできないままなのだ。

 その精神的苦痛は、一発でトラウマになるレベルだろう。勝手に身体と手が動き、しかもその性感に逆らえないままになっている。その自分を、自力でどうすることもできない。

 色情霊たちの目論見は明らかだった。もし僕たちが、この姉妹の脚を撫でたり、抱きついてしまったりして、この2人に欲情のまま行動すれば、その瞬間、霊たちは”呪縛”を解くであろう。少女たちはその瞬間、自由になる。

 そうなれば、自分たちがさせられていることも理解し、自分たちの置かれた状態も理解する。姉妹は、顔見知りの男子兄弟に犯されようとしている。

 その瞬間全身がこわばり、恐怖と憎悪に燃え、文字どおり叫び声を上げて、泣きながら周囲に、僕たちの犯行を言いふらすことだろう。更正施設が動き出すまで、村全体が僕たちを許さないことは完全に明白だ。

 だが、僕たちが彼女たちに触れるのをためらい、距離を取っているかぎり、彼女たちは夢遊状態のままであり、抱きつきさえしなければ、おそらく記憶も消され、事なきを得るのだろう。

 あくまで、僕たちは大学生たちの女体で精を奪われなければならない。少女たちは、僕たちを欲情させる道具でしかなかった。

 こんな悪魔的な行為をためらいもなく実行する奴らに激しい憤りを覚えたが、しかしそれでも、もう自分たちも、この性欲の衝動を、どうすることもできなかった。

「ね……私たちで、気持ちよくなりたいん?」
「くすすっ……そうだよねー♥ 同い年の娘がいやらしく誘ってるんだもん、イキたいんだよねー?」

”近づくな!”
”触ったら絶対許さない!”

 彼女たちのセリフと、ホンネの心の声が、完全に正反対だ。言葉は、悪魔たちに言わされ、勝手に口をついて出ているに過ぎない。しかし同時に、心の声が、悲痛な叫びが、僕たちの脳内に伝わってくる。

 攻撃的な心の声は、同時に彼女たちの本心からの懇願でもあった。一刻も早く、この悪夢を忘れたい。これ以上この兄弟に、自分の肌も性器も見せたくないし、触られるのはイヤでたまらない。

 僕たちが嫌いなのではなく、顔見知りだからこそ、こんな形で行為に及ぶことが、彼女たちにはどうしても耐えきれないのだ。

 そのことが痛いほど分かっているからこそ、僕たちは衝撃的に、この姉妹に飛び掛かることを、ギリギリ抑え、身動き取れない状態で、なんとかじっとして抑制できたのだった。

 だが、すでに快感への劣情が収まらないのも確かなので、僕たちは強くテントを張ったまま、じっと彼女たちの太ももと股間を、間近で凝視し続けるしかできない。

 見られるだけでも、彼女たちにとって大きな苦痛であるけれども、それでも最後の一線、手で触れられたり抱きつかれたりしなければ、どうかそれだけはという気持ちで、ぎりぎり見られることにだけは耐えているのだった。

 これ以上、彼女たちを苦痛にまみれさせるわけにはいかなかった。しかし、一体どうしたら、この悪魔どもは、彼女たちを解放し、このトラウマを忘れさせてくれるというのか。

「ズボン、ぬいでよ。」
「自分でチンチンをいい気持ちにしたら、ぜんぶ許したげる♥」
「私たちもオナニーしてるんだから、2人もオナニー、見せてよ?」
「ほらぁ……早くぅ!」

 少女たちはねめる上目遣いで、手を動かしながら僕たちを誘う。だが、抱きつくわけにはどうしても行かなかった。そして、彼女たちでイキたいという止められない激情も、どうすることもできないままだ。

 彼女たちの言葉が、悪魔に言わせたニセモノのセリフであることは百も承知していたが、言うことを聞くしかなかった。このままじりじりと時間だけ過ぎれば、ついには僕たちは本能に負け、少女たちに飛びついてしまったかも知れない。

 僕も弟もズボンを脱ぎ捨て、いきり立ったペニスを少女たちの前にさらけ出した。彼女たちの顔がさらに上気し、興味深そうにまじまじと、同級生のペニス、兄の股間、弟のチンチンを見比べる。

 そして嬉しそうな笑みを浮かべ、ヒクついている男性器官への興味を、さらに格段に高めたのだった。

 本心の声が聞こえなくなった。というより、複雑な心境を、言葉で言い表せなくなっていたのかも知れない。

 性行為そのものは絶対に避けたいし、この地獄の時間を切り抜け、すべて記憶から消し去ってしまいたいけれども、一方で、オナニーの快感は、いつでも絶頂できるくらいの心地よい刺激に発展しており、同時に、異性の、知っている男子のペニスを、間近で見ることができる興奮まで、そこに加わってきているのだ。

 少女たちにとっても、ピンチであるだけでなく、ペニスを間近でじっくり観察できるチャンス要素を含んでいるのだった。

 僕たちは、思い思いの仕方で、姉妹を見つめながらペニスをまさぐり始めた。弟は、皮の一部をぐりいぐりっっと揉み、ちょうど亀頭裏側敏感な筋の部分に、自分の親指が強く当たるように、執拗にねぶるしぐさで先端を刺激した。

 包茎ペニスは、自分の指先で敏感なところをグリグリ押し揉まれ、性感にピクンとのけぞってしまう。

 僕の方は、棒全体を掴みながら、親指と人差し指で、ペニス先端の皮をつまみ、全体を揉むようにしながら、皮部分をさらに執拗に強くねじり揉んだ。

 軽く手を前後させつつ按摩する要領で、快楽刺激を続ける。僕も弟もオナニーの仕方は異なっていたが、先端の気持ちいいところを集中的に刺激する手法は同じだった。

 回復はさらに進み、どんどん精力を消耗する。このまま、自分の手で、精を吐き出してしまってもおかしくない。あと何秒持つだろうかというくらいに、僕たちは切羽詰まっていた。

 目の前には、同い年の少女たちの、ひらかれた内股と、毛の生えたオンナ、パンティ越しに揉まれているタテスジがある。彼女たちの足と股間を凝視しながら、僕たちもまた、自分のペニスを執拗にかわいがり、イキそうになるくらいに快感に没頭していた。

 少女たちは、自分の手で絶頂まで素早く手を動かし続けている。そして、拒絶の心を保ちながらも、性感には逆らえず、知っている兄弟のペニス2本を互いに凝視しながら、さらにマスターベーションに熱が入っていく。

 兄のと弟のと、どっちも包茎の肌色ペニスだったが、やはり兄の方がずいぶん大きくなっている。弟のは小さくてかわいらしく、玉袋の大きさもこんなに違う。かわいい弟のちいさなペニスが、ぎこちない手つきで、親指の刺激だけで脈打ちそうになっている。

 それほど敏感で未成熟なペニスが、女子小中学生たちの肌を凝視しながら、しきりに手を動かしている。兄の方は、さらにオナニー手法が発達していて、もっと気持ちよさそうだ。

 だが彼とて、少女たちの下腹部と生足を見ながら、今にも精液を吐き出しそうにヒクついている。ぴょこんと跳ね上がっている中学男子のペニスが、とてもおいしそうに見える。……姉妹の瞳に、さらに好色さが加わった。

 僕たちもまた、クラスメイトとその妹の、成長度合いが異なりながらも、すでに女らしい肌触りを誇る、すべらかな素足を間近で見て、さらに止まらない女の指が自分自身を激しく慰めている様子を観察させられ、すっかり欲情しきっている。

 弟からすれば、クラスメイトの短パン生足を見ながら、そのお姉ちゃんの、第二次性徴した下半身をも同時に見ることができ、その強すぎる刺激に、完全に我を忘れてしまう。

 僕たち4人はそれぞれ、自分の手でイクまで、解けることのない呪いを受け続けていた。

「!!!」
「んく!!」

 姉妹はほとんど同時に絶頂した。彼女たちの役目は終わり、イク寸前だった股間が、霊たちに許されてアクメに達したのだった。少女たちは手を止め、ぐっちょりしたたる愛液でぬめった手を離した。

「はあっ……はあ!」
「あぁ……よかった……いい気持ちー」

 僕たちは絶頂できない。顔見知りの前でオナニーして、その場でイクなんて恥ずかしいことだったし、この出来事を彼女たちが覚えていたならアウトだ。

 その恐怖感が先立って、どうしても脈打つ前に、手の力、指の動きを止めてしまうのが一因だ。ほんの僅かだが、操られていない分だけ、理性も残っていたのだった。

「へへへー、コノコト、忘れてあげよっか?」
「舐めさせてくれたら、ぜんぶ忘れてあげる。くすすっ……」

 姉妹は僕たちの前にぺたりと腰を下ろし、ペニスから手を振り払った。まだ、彼女たちの言動は操られたままのようだ。

”たすけて……たすけて”

 懇願する声は泣きそうだったが、そんな心の声など、まったく表情に出さない姉妹。ぴんといきり立ったペニスの前に顔を近づけると、声ともないくぐもった叫びが、きゅーっと短く鳴いた。心まで乗っ取られた瞬間に思えた。

「舐めないとー、ずっと覚えてるからね!」
「忘れたいんだろー!?」

 少女たちは、まるで自分自身に言い聞かせるように、あるいは姉妹同士で会話するように、ペニスを舐めることを急かされる。そして、ほとんど操りではない、自由意志に基づいて、彼女たちはペニス先端を、ちゅるりと口に含んだ!

「あふ!」
「ダメ、だめだって……」

 同じ年の娘が、自分のペニスを舐め始めている! その感動と快楽が、急激に股間を襲ってくる。

”自分でスルより、ずっとイイんだ……変態”
”こうしたら、この想い出、忘れられるんだから、今だけのガマンだから……変態”

 姉妹は、イキそうになっているペニスを、クチュリチュルリと舐め回し、皮ごと先端部分を、やわらかな舌先でねぶり回した。彼女たちの心の声どおり、自分の指でいじるよりもはるかに、心地よい刺激が先端部分をこちょりと襲ってくる!

 皮の間に舌をねじ込んだり、裏スジの敏感なところを舐め回したりして、中学生の姉はペニスをぐりぐりとねぶり回し続けた。少女の鼻息が僕の股間上部に激しく降りかかる。

 ああっ……女の子のフェラチオって、やっぱりすごくいい気持ちだっ……でもこれは・・・女子大生のこなれた動きではなく、やはり年相応の未経験な動きでしかない。

 それでも、クラスメイトの舌先はどこまでもやわらかに、ペニス先端をぐにゅぐにゅんとなぶりものにする。

 弟も同じ目に遭った。同じクラスの短パン小学生に、裏スジ敏感部分を皮ごと舐め回されている。ちゅうちゅうと吸い上げるように、皮ごと吸い尽くし、内部で女の娘のベロをぐねぐね蠢かせて、弟のペニスを感じさせ続けた。

 ごく短時間で、少女たちはフェラチオ交代に入る。

”こんなに変態な兄弟なら、交代してもいい気持ちなんだよね!”
”さっきまでおねえちゃんに舐められてたのに、こんどは妹に舐められて悦んじゃうんだ?”

 弟のペニスが、今度は中学生の舌で舐め回された。妹よりも舌の動きがよく、皮の間にねじ込むテクも自然と心得ているので、彼にとっては、さらに強い性感刺激になった。

 唇のやわらかさが、幼い包茎ペニスをまるごと飲み込んでしまう。年上のお姉ちゃんの口の中で、弟ペニスは根元も先端も皮の中も、じっくりねっとり舐め回される。

 僕の方は、年端も行かぬ5年生の舌にかわいがられた。少女はほとんど知識もなく、先っぽを舐めると気持ちいいと知っているだけだったので、皮ごしにぐにぐにと裏スジ敏感部分だけを責める攻撃に出た。

 だが、その幼い口元に刺激される倒錯が、クラスメイトの妹にしてもらっているという興奮が、僕を否応なく高めた。

 兄のを妹が、弟のを姉が、それぞれフェラチオ攻撃し、そして・・・精を吐き出す寸前で、姉妹は口を離した。

 また交代。それぞれのクラスメイトが、同い年のペニスを口腔内に飲み込む。

「んぐああ!!!」

 ぐっちょぐっちょぬっちょぷちゅり!

 さっきまでとは比べものにならない快楽が、僕たちのペニスに一気に襲いかかった。未経験のぎこちないフェラチオとはまったく異なる、皮を剥きながら素早く全体を舐め尽くす熟練した動きに変わった!

 その場所はもう、秘密の隠れ家ではなかった。

 間違いなく地下室の閉鎖的空間であり、僕たちをナメているのは、あの姉妹ではなかった。サラサラの長い髪を前後させ、成熟したフニフニする唇で、ペニスをしごく、大学生のおとなになりきった口そのものだった。

 熟達美女たちの首が前後し、イク寸前だった兄弟のペニスをこれでもかとしごき、吸いきり、先端部分を舐め回す!

 どばっ! びくっ! びゅく……

 ピクンピクンピクンピクン・・・

 弟は精通がまだ。僕は大量の白濁液を、彼女の口の中で暴発させる。

 急激にワープさせられ、あの姉妹の代わりに、本物の女子大生が、こなれた、何度も棒から精液を吸い出し続け慣れきっているテクニックで、一気呵成にペニスを抜きにかかったのだった。

 寸前まで高められた兄弟のペニスはひとたまりもなかった。お姉ちゃんたちの口腔内で、僕たちは同時に絶頂した。兄のペニスからこぼれる体液は、数秒で消える。実質弟と変わらない。ただイク快感だけが、股間から全身に強く駆け抜けていった。

「安心して。あの2人はもう、家に帰って、何も覚えてないから。」
「ふへへっ! 気持ちよかったでしょ。あの子たちにあんなに興奮しちゃって。」
「あうぅ・・・」
「君たちが悪いんだよー。あんなに抵抗しなければ、私たちもクラスの娘を使ったりしないのに。」
「そんな……」
「文句あるんだ? じゃ、あの子たちでチンチン立たせなければいいだけじゃない。」
「そうだよ。えっちなコトしたいって思ったのは、君たちなんだからね。」
「かーわいそー! あんな少女たち巻き込んじゃって、変態呼ばわりされて!」
「あははー! それなー! 本気で変態って思われてたじゃん。」
「ま、それももう忘れてるけどねー」

 僕たちをじかに抜いた女学生の他に、2人の女学生もいた。あの姉妹にトドメを刺される直前に、女子大生たちの口で、仕上げを施されていたのだった。そればかりか、彼女たちを巻き込んだのは、自分たちの我慢強さの不足のせいであるとまで言われてしまう。

 寸前になって、熟練のフェラチオができる、おとなのレディに交代して、急激に刺激されたら、僕たち兄弟は数秒も持たずにイかされるしかなかった。

 僕たちは2つの意味で安心していた。あのクラスメイトたちは、すぐにスカートや短パンをはき直して家に帰り、きょとんと「さっきまでなにしてたんだっけ」と、自分の部屋でじっくり考える。

 だが、どんなに記憶をたどっても、何も思い出せない。姉妹で行動していたことさえ、彼女たちは完全に忘れていた。操られている記憶もまったく残っていなかったし、僕たちとのことなど、記録の片隅にもなくなっている。

 少女たちは、霊から解放され、初めから何もなかったのと同じようにされていた。ただ、時間だけがわけの分からないまま経過していたと思わせた。トラウマにはならない。

 そして・・・・・溜まりに溜まっていた精は、ガマンしきれずに、女学生の口の中ですっかり吐ききってしまい、ぐらりと脱力感が襲いかかる。

 出し切ったあとの、男としての安心感や満足感にも、襲われてしまっている。まずい、百歩譲って前者の安心はよいとしても、後者は、僕たちをさらに欲情させ、堕落へと導いてしまう。

 僕たちは知り尽くしている。目の前の4人の大人を絶頂させなければ、決してこの部屋からは出られないと。そして、よしんば出られたとしても、すぐに別の部屋で、別の女性に抱かれてしまって、射精天獄からは、どうしても抜け出せないことも。

 しかしそもそも、僕たちを再びこの地下室に追いやったのは、女子大生どもの卑劣な手段によるものではなかっただろうか。

 年上過ぎて”対象外”だった異性には、簡単に靡きもしないけれども、同い年の顔見知りが突然やってきて、操られているとはいえあられもない姿で、僕たち兄弟を性的に誘ってきた。

 同世代の生足肢体を目の当たりにし、心を奪わせておいた隙に、ピンクの魂をぶつけて、性欲を強制的に回復させた。

 脈打ちたい衝動と、くすぐったい強烈な性欲の疼きに耐えきれず、そこへかわいい美少女たちクラスメイトがオナニーして、脚を拡げている姿を、間近に見せつけられていた。

 そうして、淫靡な魂どもに誘われるまま、僕たちは思い思いに自分のペニスをかわいがり、とことんまで高めてしまう。

 そこへ、対象となる女の娘たちが、直截ぎこちない舐め攻撃で、僕たちのペニスを交代しながら、じかに舌を蠢かせてきたのである。

 もうだめっ、出る……そう身震いした直後、僕たちは強制的にこの地下室にワープし、少女たちの代わりに女子大生たちが、高度すぎるフェラテクで最後の一押しをしたのだ。

 むっかああぁ・・・

 色情霊どもが採った手段は、さまざまな意味で卑怯千万だと思った。無関係なクラスメイトたちを巻き込んだこと。彼女たちを、僕たちの性欲喚起の道具として悪用したこと。自分のために他人を平気で犠牲にするなど、吐き気を催す邪悪でしかない。

 女学生たちは、さまざまに霊的な能力を持っていて、それを惜しげもなく用いている。けれども、彼女たちはその能力を、自身の強化のためにはまったく利用しない。性霊としての強みを女体に具え、搾精能力を嵩ますことはしなかった。

 その代わりに、彼女たちはその能力を、本来は存在しなかったであろう地下施設の建造に用い、深くまでたくさんの部屋を用意した。そしてまた、同年代のお姉ちゃんたちの魂を性霊化して、この村に大勢、呼び寄せている。

 それで、霊体としての能力はほとんど使い切ってしまい、自らを具現化させる以上のことはできないでいるのだ。特殊な能力を発揮するくらいなら、1人でも多くの若娘霊を引き寄せるために、力が使われる。

 そのために、僕たちの前に現れた色情霊は、あくまで「目に見えないで感触だけ」の状態に留まっていた。さらに呼び寄せられた別の女学生たちは、ピンクの魂となって漂い、男の生殖能力を急ピッチで高める役割を果たす。

 その上で、地下施設に男たちを移転させた暁に、初めて肉体を顕し、その精を絞り取る仕組みになっている。それ以上のことは、基本的にできない。それでいいはずだったんだ。

 女学生たちの若い肢体は、あるがままで、十分に男たちの、老いも若きも関係なく、精液を奪い取り、精通さえしていない少年の股間をも脈打たせるだけの、すべてが快楽を紡ぎ出せる立派な武器になっているからである。

 そして、人数にものを言わせれば、十分男たちを精液祭りに貶めることが簡単にできるのだから、特殊能力は必要ないのだ。

 だが、目の前にいるこの4人は、その禁を犯した。必要以上に、能力を「別のこと」に割いてしまった。それこそが、クラスメイトたちの肉体を操って、頑として欲情しない僕たちに、性欲の強い興味に陥れる罠を仕掛けたことだった。

 少女たちの心の叫びも空しく、記憶が残れば一生背負ってしまいかねないほどの恥ずかしい言動を、無理矢理彼女たちにさせたのだ。

 その罪はあまりに重い。ギリギリになって突然女学生たちに交代し、絶頂の脈打ちだけ奪い取るやり口も、あまりに汚く、だまし討ちに近い仕打ちだった。

 よく”頭に血が上る”と表現されるが、あれはウソだ。逆に僕たちは、頭からすっかり血の気を抜いて、前頭葉への血流がほとんどなくなっているのに近い情念を持った。きんきんと突っ張らせるように、怒りに我を忘れた。

 本当に腹を立てているときには、頭に血は上らない。かえって、血が足りない状態だからこそ、感情のコントロールがまるでできず、歯止めも利かなくなるのである。

 ぎゅんぎゅん血が巡って思考を働かせれば済むようなことも、栄養も酸素も行き届かないのではと思えるような不活発な前頭葉になると、どうでもいいことにさえ暴力的に振る舞ってしまいかねない。

 本気の怒りの正体は、頭に血が上るのではなく、脳への血流がなく思考が働かない状態を指し示している。

 許せなかった。弟も、彼女たちを本気で許せないと思った。クラスメイトたちに憑依し、本気で嫌だと思うことを、強制的に行わせたことが、どうあっても許せなかった。記憶は消されたとはいえ、卑劣な手段を用いて彼女たちの尊厳を傷つけたのは事実である。

 彼女たちは、人に見られたくないオナニーで、絶頂するまでの姿を僕たちに見られている。僕たちはもちろん秘密にするが、それでも、彼女たちがその瞬間において、どんな思いだったのかを想像するだに、ますます血の気が引きまくるのだった。脳みそが、乾く。

「んあっ……なに・・・」
「あふっ…………」
「そ・・んな・・・・」

 4人が急激に、全身をくねらせてガクガク膝を震わせた。立っているのがやっとになり、うち1人は、その場にへたり込んでしまった。

 僕たちは顔を見合わせ、状況を理解すると、うなずき合って断固とした意志を示すように真顔になった。イッてしまった直後だけに、股間だけは冷静になれた。そして、急激な怒りと復讐心とが、僕たちをして、どう動けばよいかを、自然に導かせるのだった。

 どうやらやはり、この大学色情霊の世界においても、こいつらのしでかしたことは”違反”だったらしい。使ってはならない能力、その余力があるなら1人でも多くの若娘を呼び寄せるべきところを、彼女たちは卑劣な手段に用いてしまった。

 いわば霊力の浪費であり、規律違反であり、逸脱にほかならない。取り憑くことで操るという方法は、大学サイドとしても許されない、重大な反則だったようである。

 その分のペナルティは、自然と行われるようだ。それもそのはず、よくよく考えれば、矛盾が生じてしまう行為だ。

 操って男を欲情させたのはよいが、そのクラスメイトたちが受けた快楽は、一体どこへ行くのだろう。姉妹とも絶頂するまでオナニーさせられ、その上で顔見知りの男子たちのペニスを口に含む興奮を味わっている。

 記憶を消して、忘れたから終わりというものではなく、その性感エネルギーは確実に、精神に作用を及ぼす。あの姉妹が味わった快楽は精神エネルギーとなるが、その満足感を少女たち自身が受けることはない。忘れているのだから。

 そうして、浮動してしまった性的快楽の精神エネルギーは、行き場を失い、まっすぐ女子大生たち自身に襲いかかったのだった。

 姉妹は絶頂したが、こちらは4人いる。4人で2人分の絶頂快楽をいっぺんにに味わうことになり、精力消費は半減するため、一気に全滅というわけにはいかなかった。

 それでも、性に未熟な姉妹が、羞恥の激しい仕打ちにも関わらず、怒濤の快楽でアクメまで追いやられたのだから、そのエネルギーも半端なものではなかった。ただでさえ、淫乱化し絶頂しやすくなっている大学女体が、急激に追い詰められていく。

 快楽に弱く、素直に感じやすい肢体に、幼い姉妹の受けた強い性感が、すかさず襲いかかってきたのだった。

 4人に分散されたために瞬殺ではなかったものの、もうほとんど耐えきれないくらいにまで、彼女たちの身体の芯まで、性感刺激がじんじんと激しく渦巻いてしまっていた。

 違反者にはその分、イキやすくなってもらい、自滅の運命が待ち構えている。やはり悪いことはできないものだ。

 弟が動き出す。彼はへたり込んだ女学生の前に寝そべり、その脚を開いて、オンナ表面をチロチロと舐め始めた。女学生は、まだ子供の舌に舐め回される刺激に、思わぬ快楽を受け、急に腰が抜けたように脱力してしまう。

 彼は夢の中でさんざんクンニを見せつけられ、さらにあの姉妹が自分の性器をかわいがっている様子を目の当たりにして、見よう見まねながら、女性器表面の敏感な突起やスジの、どこを舐めればいいか、身体で覚えたようだった。

 まだまだあどけなくぎこちない動きではあったけれども、アクメ寸前の女学生にとって、ショタのクンニ刺激は耐えがたい快感だった。

 僕もすぐさま動き出す。敵どもが弟へのマウントポジションをとって、彼女たちに主導権を奪い返されるかもしれない。これをを阻止するのが、僕の役目だ。

 僕は一度に3人を相手する覚悟を決めた。もとより彼女たちは、素早く弟のところに移動できず、もじもじしたままだ。少しでも気を緩めたら、そのまま天国まで堕ちてしまいそうな勢いだった。

 僕は両手でひとりずつのオンナに指をねじ込み、ヘタながらしっかりと指を動かし、素早く出し入れする。男子中学生のテクニックはたかが知れており、やはり見たままを、姉妹のオナニーの様子から学んだことを、まねてやってみているに過ぎなかった。

 が、夢で見たとおりの熟練男性の指使いを、なるべく忠実に守りながら、少女たちが自分で感じるところを的確にかわいがっていたことを詳細に思い出し、そのとおりに再現してみせる。

 そして、真ん中にいる1年女子大生の股に顔をねじ込んで、やはり弟と同じ要領で、こいつのオンナ表面を舐め、しっとりと舌を這わせては、コチョコチョとくすぐるようにして突起をねぶり回した。

 僕も弟も、じかに女性器をいじり舐め回して、目の前にいやらしい秘部が拡大されて目に飛び込んでくるのに、一向に情欲を掻き立てることがなかった。

 これは復讐であり、こいつらは完全に敵だ。あの姉妹を踏みにじった犯人どもだ。絶対に許すわけにはいかない。

 そして、この地下世界で物を言うのは、イクかイかされるか、性感だけのやりとりだ。最大の復讐は、彼女たちを一気にイかせ倒してしまうことにほかならない。

 僕たちはもう、出したばかりというのも手伝って、目の前の女体を、ただの物体くらいにしか思えなくなっていた。本当に機械的に、型どおりに、女たちの性感神経を、指と舌で攻撃するだけだった。

 いかなる興奮も、異性としての興味関心も、まったく沸き起こってこなかった。

 女子大生たちは反撃できない。相手が小中学生のくせに、これほどまでに感じさせられてしまっている……そんな自分に驚き戸惑っているようだった。

 そもそもそれ以前に、全身の内奥までくすぐったく駆け巡っている、絶頂寸前の快楽の連鎖を、おとなの女子たちはまったくどうにもできないでいる。

 彼女たちは力を抜き、倒れかけながらも、性感にだけは敏感で、ほとんど勝手に、手で自分の乳房を揉みしだき、腰をくねらせ、そこへ僕たちの指や舌が襲いかかってきたので、さらに股間の奥深くまで、快感刺激がほとばしっているのだった。

「~~~ッッッ!!!」

 高校を出て間もない美少女たちは、超えてはならない一線を越えてしまったばかりに、4人ともすぐにイッてしまった。反撃もできず、一度きりフェラチオで兄弟の精を抜き取るだけで、それ以上は持ちこたえられなかった。

 自業自得である。やってはならないことをやってしまったので、強烈な弱体化と精力ダウンにより、不慣れすぎる子供たちの性感刺激にさえ、持ちこたえきれなかったのだ。

 消えていく女の子たち。僕たちは改めて、彼女たちの肢体の美しいことに気がついたが、もう後の祭りだった。僕たちには、このお姉ちゃんたちに対する情念を、ついにひとかけらも持つことなく、単純かつ短時間の愛撫攻撃だけで、まとめて倒してしまった。

 こっちもイッたばかりで、しかも絶対に許せない相手でもあり、さらに少女たち自身も違反により全性感神経を責め抜かれているのと同じ状態に陥り、それらが相まって、何らの気の揺らぎもなく、4人をイかせることに成功したのだった。

 それでもなお、僕たちは復活しないままだ。少しばかり、自信を持ち始めた。

 ぐぐっ!!

「んあ!」

 急激に視点が変わる!

 狭い空間に座って、少女たちを攻撃していた態勢だったはずなのに、次の瞬間には、目の前に天井が迫っている状態で、僕は仰向けに横たわっている。弟はその隣で、うつ伏せに寝かされていた。場所も体勢も、一瞬で変わってしまったのだった。

「かわいい子たちが来たねー……」
「わるい18歳娘たちは退治できたけど、22歳4年生のお姉ちゃんたちだったら、どうかなー?」
「うへへっ……ぼくぅ~? 私より10歳以上年下なんだねー! かーわいいっ!」
「こっちの子も、お兄ちゃんなのかなー? でも私より7ツ下なんだ。まだオトコのカラダになりきれてないんだね。」

 ぐににっ・・・

 僕たちにひとりずつの女子大生が襲いかかってくる! 部屋には僕たちの他に女学生2人だけだった。つまり、1対1での戦闘である。

 勝った余韻も味わうこと能わず、次の瞬間には、別の女性を相手に闘わされる。これが、この地下部屋群に送り込まれた男たちに、待ち受ける運命だ。僕たちも当然、そこからは逃れられない。

 弟の下に滑り込んできたお姉ちゃんは、すっかり全身を自分の上に乗せ、ぎゅみいっと抱きついてきた。少年の小さな体では、腰の高さを合わせると、彼の顔面に大きな乳房がプルプルと潰れこすれてしまう。

 そうして、おとなの太い素足で、彼の細っこい両脚を、しきりに滑り回らせ、男としての情欲を誘ってきた。

「んあ! いやぁ!」

 弟はお姉ちゃんから離れようと身を起こすが、低い天井、すぐに背中がぶつかり、おいそれとは逃れられない。

 そうして、彼女は弟の腕ごと抱きすくめてしまい、再び自慢のおっぱいの上に、ぐにいっと顔を埋めさせてくる。密着の度合いが増し、スリスリと生足どうしが激しくこすれ続けた。吸いつく肌触りが弟の前半身すべてを覆い尽くしていた。

 A部屋は床と天井の幅が極端に低く、這ってしか進めない。しかも上下ともにとてもやわらかい材質であつらえられているので、ぐににっと抱きしめられると上下からの圧迫が、なおさらに女体の心地よさを沈めてくる弾力になっている。

 弟は必死に上下、前後と逃れようとし続けるが、お姉ちゃんはそのつど抱きつき、腕も胸もお腹も太ももも、すべてを少年の肌に刻みつけ続けた。もがけばもがくほど、少年は下のお姉ちゃんの肌と肉質にこすれ、滑り、やわらかに潰れ続ける。

 そして大きく動き続ける生足が、彼の両脚におとなの脚の感触を刻みつけ、そのシコシコモチモチの滑らかさを、これでもかと味わわせ続けた。

 少年のペニスは、お姉ちゃんの下腹部で潰れ、ぐににっと揉まれ、時にはオンナのタテスジにこすれる。彼の脚は大人の両脚に包まれた状態でこすられ、その動きに合わせて、小さなペニスもまた、彼女の下腹部で揉みしだかれ滑り回る羽目に陥っていた。

 上半身にも、彼女の腹部や乳房が襲いかかり、その顔にうずまってくるおっぱいのやわらかさは、年端も行かぬ小学生男子にとって、格別の心地よさだった。

 暴れる子供を下からぎゅっと抱きながら、その全身を、気持ちのよい体つきで、のめり込むように滑らせ、どんどん埋没させていく。お姉ちゃんの肢体は執拗だった。

 僕の方にも、4年生女子が襲いかかってきている。仰向けの僕の真上にのしかかってきた女子大生は、お腹に反らされた萎えペニスを、オンナ表面で挟み込み、小刻みにぐにぐにと揉みさすり、そのワレメの間でしきりにこすり続けた。

 隣の女子よりは控えめなおっぱいだが、それでも悩ましく膨らんだおとなの乳房が、僕の胸板をやわらかに滑り回っていた。

 彼女は僕の脇の下に腕をねじ込み、上から抱きしめてきて、ぐいっぐいっと全身を揺すって、女体の肌触りを上からこすりつけてくる。

 その前後運動は激しさを増していき、それに伴って、ペニスにこすれるツルツルしたオンナ表面の感触も、激しい動きで、やわらかペニスを揉むようにこすれていった。

「勃ったらスグ、挿れるからね?」
「早くいい気持ちになろうよー?」
「んああ……」
「だめっ……だめ・・・」

 弟は腰を浮かせるように、僕は腰を引くようにして、なんとか上から下からの女体こすりつけから逃れようとした。

 だが、狭い天井に阻まれ、弟のペニスはひっきりなしにお姉ちゃんのオンナ表面や横尻、腹部腰回りでこすれまわり、僕のペニスは上からのタテスジでスマタズリされ続け、単調ながら執拗かつやわらかな圧迫に晒され続けるのだった。

 2人とも、おとなのおっぱいと生足、そしてツルツルの女性器表面に翻弄され続けた。

 何とか勃起をガマンしようとしても、どうしても目の前のお姉ちゃんに、異性性を感じさせられてしまう。

 やわらかくて、スベスベしていて、どこまでもきめ細かいみずみずしい肌、とことんまで潰れ沈んでいく肉質、吸いつく肌細胞は、僕たちの体中に密着して、ぎゅうぎゅうと心地よい感触を押しつけ続けている。

「もーらった!」
「こっちも・・・ねっ! 先っぽ、入るよ!」

 僕も弟も、ペニスを半立ちの状態にまで持ち込まれる。すると、勃起し切れていない、まだ射精の疲労が残っているにもかかわらず、すこし硬いだけのペニスは、そのまま女性上位で、4年生のお姉ちゃんに強制的に入れられてしまう!

 先端が入り込み、やわらかさを残したままのペニスは、ぐいいっと落としてくるおとなの腰使いに負け、するんと根元まで飲み込まれていってしまう。

 ぐっぐっと小刻みに上下した学生の腰の動きで、ペニスはどんどん奥まで染み渡っていき、すぐさま最後まで、ギッチリと膣内に吸い込まれてしまったのだった。

 弟も似たような事情で、勃起しかけた亀頭先端に、オンナ表面が襲いかかり、お姉ちゃんがグイッと腰を突き上げると、上に逃れられないペニスは、そのまま先端だけが、オンナのワレメに食いつかれてしまう。

 するとお姉ちゃんがさらに強く腰を持ち上げ、ふくらはぎで少年のお尻を押すようにして、さらに深く深く、オンナの中に入らせようと蠢いた。

「あひっ・・・」

 勃起し切れてもいないペニスは、やわらかに締まる膣圧にいきなり晒されてしまう。

 僕も弟も包茎だったけれども、キツく締まりながら包み込む挿入過程で、どうしても皮が剥け、剥き出しの亀頭が、オンナの心地よいイボイボの中で、じかに露出され、そのままグニニっと全体を包み込まれてしまう。

 性感刺激に慣れていない、ほとんど空気にさらされたこともないような亀頭全部が、とつぜん女性器という天国のツボで、ぎゅううっときっつい性感刺激とともに、強く優しい締め付けに包まれてしまった。

 お姉ちゃんは下から、グイグイと腰を左右にひねり、弟のペニスを揉みしだいて締め付ける。そうして、彼の外脚をスベスベの内股でこすり、彼の顔面をおっぱいで押しつぶさせて、乳頭を舐めるよう強要する。

「ほら、さっき別の女の子を舐めてたんでしょ? その舌使いはどうしたん?」
「むぐぅ・・・」

 少年のペニスはさらに揉まれ、心地よい刺激に晒される。半立ちだったペニスは、さらなる快楽に侵され、もっともっとと大きく隆起し、硬さを発揮していく。

 にもかかわらず、あまりに幼いペニスは、お姉ちゃんの膣奥にはまるで届かないまま、これ以上の膨張ができない。

「だいじょうぶー? きもちいーい?」

 お姉ちゃんはクスクス笑いながら、弟のペニスを下からぐっぐっと突き上げ、小刻みな出し入れを演出してくる。

 その扱きが加わると、手コキやオナニーやフェラとは格段に違う、ホンバンの若娘の感触が、じかにペニスを襲い尽くし、芯の奥まで性感一色に染め上げてしまう。

 僕の方も事情は変わらない。女性上位のまま腰を振られ、半立ちのペニスはさらにしごかれて、どんどん硬さを増していく。

 お姉ちゃんは乳房を胸板に滑らせながら、ぱんっぱんと肌をぶつけてきて、ペニスを強い締め付けに晒しながら、ぐっちょりとしつこくしごき立て続けた。

「……出しちゃいなよ。」
「んああ!!」

 びくびくん! びゅく・・・ぴくん

 僕のペニスから、薄い体液がほとばしる。お姉ちゃんは一向に腰の動きを止めることなく、脈打つペニスをさらに締めてしごいて、若膣の圧迫と性感刺激に専念してくる。イッているのに、お姉ちゃんは攻撃をまったく緩めてくれない。

「あは! こっちもイッてるね! でも精子出てないよー? ピクピクンて動いててかわいいー!」

 弟も正常位で結合した状態のまま、下側の女子大生に敵わず、イッてしまっていた。

 だが2人とも、ペニスが萎える前に、さらなる性感刺激にさらされた。お姉ちゃんたちは積極的に腰を振り続け、萎える前に気持ちいい刺激を、さらに送り込み続けたのだ。

 セックスにまったく経験がない兄弟は、いきなり女子大生のなまのオンナに包まれ、その締まる感触の甘美さにほだされて、出したばかりなのにいい気持ちなのが変わらない。

 そして、下腹部や脚に滑るおとなの素足や、顔面・胸板に潰れる女性的な乳袋の圧力が、僕たちをさらに欲情させ続け、この気持ちよさが持続したらいい、と本能的に思えてしまうほど、あまりに凄艶な体つきに、すっかり夢中になってしまっているのだった。

 このお姉ちゃんたちは、クラスメイトを操る卑怯なことをしていない。その分だけ、弱体化はせず、ただ若い女の溌剌とした身体だけを武器に、僕たちをなおも気持ちよくさせようとし続けている。

 萎えきれないペニスは、彼女たちのオンナの中で執拗に責め抜かれ、不慣れな男根が、熟練した女性器に翻弄される構図が延々と続けられた。

「あふっ……私もだんだんいい気持ちになってきちゃったぁ」
「いっぱい出していいからね。でも、私のこともイかせて、ね?」

 上下からお姉ちゃんたちがさらに、同じ体位で責め続ける! 女性上位で全身を密着させたまま、お姉ちゃんはぐにぐにと腰を上下させ、中学ペニスをこれでもかと刺激し続ける。

 そして僕の胸板にしきりに乳房をこすりつけて、それをも自分の快感に結びつけていた。この女子は明らかに、僕の身体を使用して、自分が気持ちよくなっていこうと目論んでいる。彼女もまた、年下男子のペニスと胸板で、絶頂したいと切望していた。

 隣の、弟を責める担当女子も同じだった。子供過ぎる小さなペニスではナカナカ達しにくいようではあるが、クリをこする小さな男根は、十分イイ刺激になったし、弟に舐めさせている乳首の刺激も、彼女を性的に追い詰めていく。

 お姉ちゃんたちは、僕たちを使って、性的に満足しようとしていた。そのための動きのすべてが、同時に僕たちをイかせにかかる性感刺激に直結している。

 僕も弟も、何回か、彼女たちの膣内で精を放ち、あるいはただ律動して、絶頂の快楽に追いやられた。だがしかし、上下のお姉ちゃん自身が満足しないかぎり、その体位での攻撃は一向に緩まなかった。

 疲れて萎えようとしても、どうしても太ももが、乳房が、抱きつく勢いと低い天井での密着が、僕たちを欲情の坩堝から解放してくれなかった。

 やがて、枯渇しても生命エネルギーが犠牲になって、復活するところまで押しやられてしまう。せっかく回復したところで、女性上位で絞られ、正常位の腰使いに翻弄されて、僕も弟も、お姉ちゃんのオンナで何回も密着抱き合いながら、ペニスを脈打たせ続けた。

 どのくらい時間が経過したかまるで分からない。かなりの長時間にわたっていることは承知できたが、もはや時間の感覚そのものを忘れ去ってしまいそうだった。それでもあまりにもねちっこく、しつっこい快感攻撃が、延々と続けられた。イッてもイッても許されなかった。

「あふ!」

 弟が腰を大きく上下させ、子供ペニスでオンナをピストンしまくっていたら、下にいたお姉ちゃんが、軽い溜息をついた。全身を揺すり、満足した顔を上気させる。やっと、彼女は弟の小さな股間によって、アクメの天国を味わうことができた。

「私はマダなんだけどー?」

 僕は真上のお姉ちゃんのお尻を揉みながら、積極的に腰を上下させ、ペニスを激しく出し入れし続けていた。お姉ちゃんは上体をグラインドさせて、おっぱいを僕の胸板にこすりつけ続け、ペニスの快楽に酔いしれた。彼女ももうすぐ、絶頂の瞬間に突入しそうだった。

「ぁくっ!」

 お姉ちゃんは腰の動きを止めた。全身突っ張らせるようにして、やっとの思いで、イク悦びに浸ることができたという表情だった。

 ぐったり。

 僕たちは完全に枯渇した。一体、1人の女子大生をイかせるまで、何回射精したことだろう。これほどまでの犠牲を伴わなければ、おとなの女子を満足させることができないのだ。不慣れで、子供過ぎるペニスでは、それがやっとなのだった。

 もし、こんな戦闘が、本気で何人も何人も、同時に襲いかかり続け、昼夜問わず何十時間もセックスの快感が続けられるならば、僕たち兄弟もやはり、魂ごと引きずり堕とされてしまうほど、精根尽き果ててしまうに違いない。女子大生にはどうしても勝てない。

 妖艶学生の肉体に長時間夢中になり、我を忘れ、何もかもをなげうってセックスし続けていたことを、僕たちは改めて思い知った。それほどまでに彼女たちの身体は気持ちがよく、どこもかしこもが魅惑に溢れ、没入できる全身を具えている。

 若く気持ちよい肌と性器の持ち主。死をも厭わない快感の連鎖で、僕たちは獣のように腰を振り、彼女たちの肉体をむさぼり続け、長い長い時間、性行為の快楽で埋めつくされていたのだった。

 ゾッとする狂気。たくさんたくさん、精を吐き続け、生命エネルギーも大半が精に変換され終わったあとだった。このまま・・・戻れないのではないか。そんな戦慄が僕たちを襲ったとき、冷たい風が吹いた。

 目の前の風景が変わる。僕と、弟。コンクリートの堅い床、壁。

 秘密の隠れ家。あかね色を反射し、夏の夕方特有の、ひんやりとした風が吹いている。

 ギリギリのところで、僕たちは、もとの現実世界に戻ることができた。

 あと1回か2回、多く精を放っていたなら、多分あのまま、次の部屋に案内されてしまい、別の女子大生に抱かれてしまって、永久に吸い尽くされたままになってしまったことだろう。本当に危ないところだった。

 そのことは、僕たちの身体に、もはや”枯渇”の概念が消えてしまっていることが、何より証左していた。

 ペニスの隆起は収まらず、性欲もギンギンに冴えきり、お尻の奥がきゅうんきゅうんとくすぐったく疼く。すぐにでもオナニーして脈打ちたいという衝動に駆られた。

 時計は持っていないけれども、日暮れが迫っていることも、周囲の様子からすぐに分かった。

 あの夕日が沈めば、女子大生の淫欲に満ちた呪いも、終わりを迎える。”試練”はタイムリミットを迎え、乗り切れれば生き残れる。そんな予感がたしかにあった。

 あと・・・あと10分か20分くらいだ。

 何ヶ月も抜いていないのと同じくらいに性欲が切なく疼いているけれども、あと少しだけ我慢して、夜になったら抜けばいいんだ。そうすれば、残り寿命は分からないけれども、いまは生き延びられる。

 永久の性感天獄で女学生たちを何億人も相手にし続けるなどということはなく、まっとうな一生を過ごせるのかも知れない。ほんの少しの時間が、自分の精子と生死を分けるんだ。あとすこし、がんばりきらなければ・・・

 僕たちは立ち上がった。だが、服が床に置かれたままだ。クラスメイトが来たときに自分から脱いだのがズボンだが、いつの間にか、上半身まで素っ裸になってしまっていたようだ。

 服を着て、家に帰ろう。帰るころには、この呪縛も終わっている頃合い、だ。

「・・・!?」

 なにか……ようすが……おかし、い・・。

 頭の中に、もうひとつの風景が浮かび上がっている。といっても別の風景ではなく、同じようなコンクリートの壁、おなじ秘密基地の風景だ。

 でも、少しだけ自分の視野と、視点がずれている。同時に同じ風景を、実際に目で見ながら脳裏にも動画再生されているみたいな、奇妙な感覚だ。

 ち、ちがう……

 僕が目の当たりにしているのは、自分自身の視点の他に、”弟”の視点だッ!

 僕の視点と、”弟”の視点とが、同時進行で、頭の中に入り込んできている。隣にいる”弟”だから、同じ場所に居て、同じ風景を見ているのだが、決定的に違うところがあり、それが・・・僕をゾッとさせるのだった。

「くすすっ……”お兄ちゃん”・・・これが、最終ラウンド、だよ?」
「えへへぇ~……これが、最終ラウンドなんだって!」

 同時進行で、同じ場所の、別の風景が入ってくる。奇妙すぎる感覚だが、僕たち兄弟は、パラレルワールドのごとく、別々の世界に入り込んでいるのである。そして、そこで起こっているのは、文字どおり最終ラウンドであり、セイシをかけた最後の戦闘なのだった。

 隣にいる弟。最終ラウンドと言いながら、にたりと顔を上げて、妖艶に笑いかけてくる。弟は、ペッタンコの上半身、ちいさな身体のまま、髪型がやや違っていて、肩まで伸ばしたサラサラの髪を靡かせている。だが、その顔は確実に、弟本人に間違いないのだった。

 決定的に違っているのは、弟の股間だった。部屋で見せつけられた、ちいさく未熟なペニスが、弟の股間についていない……っ!

 ペニスではなく、毛の生えていない、ツルツルのオンナ表面のスジが、弟の股間にははっきりと露出されていた。”彼女”は、スッと脚を開いて、腰を突き出すようにして、小学5年生のオンナ表面を、まるごと見せつけてきた。

「もう、分かってるよね、お兄ちゃん……。最終ラウンド、イッた男の子が、負け、なんだから♥」
「そ、そんな……そんな……」

 目の前にいるのは、間違いなく弟。別人ではない。しかしながら、そのなで肩はさらに女らしい丸みを帯び、乳房は膨らんでいない代わりに、男子とは違う乳頭の膨らみが、ぽっちりと浮かび上がっていて、僕の乳首よりは確実に大きくなっている。

 そして、その肌触りは、それまでの弟の平べったい男子の感覚ではなく、吸いつくような、女の娘の肌質に変貌しているのが、間近で見るとよく分かった。

 すりりっ……

「うあ……やめっ……だめだって……やめろ……」
「へへっ、そんなコト言って、お兄ちゃん、ボク・・・いや私の脚で、こんなに気持ちいいくせに……」

 ”彼女”の生足の感触は、もはや弟のそれではなく、完全にもっちりシコシコいい気持ちの、女性的な滑る素足の肌触りそのままだった。

 女子大生とさほど変わらない、細くちいさな生足は、女の子供の素肌であって、よい感触はすでに、5年生のこの時節には身につけているのだと、改めてゾワゾワさせられてしまう。

 弟は、”妹”になってしまっていた!

 弟が女体化して、妹となって僕に迫ってくる! 脚同士がこすれあうと、すでに年下の女子の生足が滑る感触に、完全に変貌しているし、僕の脚に吸いついて滑るオンナのスジは、しっかり女性器のそれと同じ感触だった。

 性欲はたぎっている。そして目の前に、「弟だった妹」がいて、裸で抱きついてきている。素足の感触が、どこまでもやわらかで心地よい。僕は思わず、彼女のオンナを手でまさぐってしまう。

「あふっ……いい気持ち、お兄ちゃん、ね、挿れよ? 私に、お兄ちゃんのおちんちん、ちょうだい?」
「うぐ・・・」

 有無を言わせなかった。彼女は僕に突進するようにのしかかり、コンクリの上に寝かせてしまう。そして僕たちは抱き合い、お互いの生足をこすり合わせ続けた。

 5年生の太ももの感触が、すでに女らしい膨らみを具え、スベスベと心地よい肌触りになっていて、もっちり膨らんだ内股の弾力が、僕の両脚を悩ましく滑っていく。

「欲しい……」

 妹が懇願すると、僕は腰を突き出した。ギンギンに反り返ったペニスが、妹の股間に押し当てられる。

「あふっ・・・」

 彼女は寝そべって開脚、側位の体勢で、ペニスを飲み込んでいった。まだまだ未熟な女性器が、それでも中学男子のペニスなら簡単に入っていくだけの許容量を誇っている。ぐににっとやわらかな筒が、ペニスにどんどん覆い被さっていく。

 イキたい欲動が強く残っている中で、妹の締め付ける感触は、あまりに心地よかった。すぐにでも精を吐き出してしまいそうだ。溜まりきっている精液が、うずうずと尿道口から先に出たがって暴れているのを感じる。

 そこへ、妹の腰使いと、締まりしごくちいさなオンナ内部の刺激が、一気にペニスに襲いかかっていた。

 僕も妹も、グニグニとぎこちなく腰を動かして、お互いの性器結合に酔いしれた。ペニスは激しくピストンされ、稚い小学娘のオンナで出し入れされ続ける。

 オナ禁が続いた後にこんなオンナで包まれしごかれたら、ひとたまりもない。いつでも、射精の律動が始まってよい快楽だった。

 しかし、僕は必死な思いで、ペニスが脈打つのをぎりぎり堪え続けた。それは、自分の脳裏に飛び込んでくる、もうひとつの光景が、どうしても頭にこびりついているためだった。

 僕が隣の弟を「5年生女子」と認識するのとまったく同じ時間に、弟の方は、別世界に迷い込んでしまっていた。

 コンクリの秘密基地は変わらない。けれども、弟も隣の人物も裸であり、その人物が凄艶な顔つきで、最終ラウンドを告げている。

 弟が顔を見上げると、そこにいたのは、顔だけは僕そのもの、それ以外はまるで別人という、ひとりの”姉”であった。

 弟の視点では、僕の方が女体化している。僕も弟も別世界にいて、こっちでは弟が女体化しているのに対して、向こうでは、兄の方が女体化しているのだ。

 そして兄も弟も、お互いの見ている光景を同時進行で見ている。だから、自分がどんな状況にいるかだけでなく、兄/弟がどんな状況にあるかも、同時に追いかけることができるのだった。

 弟から見れば、僕の方が姉化している。女子になった僕は、首元で髪を束ねた長髪、中学生らしく膨らみかけた乳房、女らしい上半身腰回りを誇っており、毛の生え始めた女性器も弟の前にさらけ出されている。

「ほらほら~。女の子も、中学生くらいになると、おっぱい大きくなるんだよー?」
「ダメ、だめだってお兄ちゃん! そんなの……」
「くすくす・・・もう、”私”はおねえちゃん、なんだから、ね、胸やーらかいでしょ。」

 ”おねえちゃん”は、弟に自分の乳房を揉ませている。同時に、大人とさほど変わらない生足へと発達した中学脚が、弟の細い脚を挟み込み、すりりっとこすっている。

 女子中学生の太ももは、弟にとって、年が近いだけに、あこがれすぎる存在感を持っている。それがじかに、自分の両脚を滑っているのだ。

 弟もまた、イキたくてたまらない衝動に包まれている。そこへ、女体化した僕、つまり姉が、じかに胸を触らせ、脚をこすりつけてきているのだから、彼も辛抱たまらない気持ちになった。

「もぅ逃げらんないぞー♥」
「んむっ・・・」

 姉と弟はキスを交わし、さらに脚をこすり合わせ、立ったまま抱き合った。姉の小ぶりな乳房が、弟の首回りや肩に吸いついて潰れる。姉の唇は弟を吸い、舌をねじ込みながら、弟にフニニッとした感触を、これでもかと押しつける。

 姉は弟を抱きしめ、さらに壁際に追いやって、逃げられないようにしながら、しつこく太ももを彼の脚に滑らせ続けた。

 じょりりっと違和感ある感触も同時に、彼の細い脚に滑る。毛を処理していない、生えかけた陰毛も、彼の生足に押しつけられこすれているのである。

 そして、ペニスを脈打たせたい衝動に浸っている弟に、僕……女体化した自分、別世界の姉が、股を開いて襲いかかる! 中学膣が、弟のちいさなペニスを飲み込み、そのまま立位で結合してしまった。

「どぉ? いーい気持ちでしょっ・・・おねえちゃんのナカは、いっぱい締まるからねー☆」
「あうぅ!」

 姉となった僕は、ぐっちょぐっちょと腰を前後させ、ふるんふるんとしなるお尻の肉を震わせながら、オンナでペニスを締め、ぎゅううっとしごきまくった。

 弟のペニスが膣圧に潰されながら、やわらかく極上の姉のしごきにゴシゴシされ、敏感なペニスゆえ、オンナの感触にいつ脈打ってもおかしくなかった。

 一方僕の視点では、弟の方が女体化し、側位から正常位、さらに男上背位へと体位を変えながら、小学膣でペニスを出し入れし続けている。

 弟の視点では、立位のまま、弟の顔面に胸を滑らせ、生足をこすり、ギュッと抱きついて、執拗に腰を前後させて、姉主導で結合ピストンが続けられる。

 これが、最終ラウンドの正体だった。僕たちはパラレルな別世界で、異性化した姉/妹と本番勝負する。射精した方が負けだ。

 姉や妹がイクかどうかは関係なく、姉や妹のオンナで先に射精した側が敗北、我慢しきった方が勝利となる。兄弟での、パラレル対決にほかならなかった。

 だから、僕も弟も、オナニーを我慢させられた挙句、本番挿入しているという最高の刺激を身に受けながら、かんたんには絶頂を迎えないよう、渾身踏ん張って、ギリギリ耐えるしかない。

 快感に負けて射精してしまった方が負け。弟より僕が先に、”妹”の膣で精液を出したら、僕の敗北。僕より弟が先に、”姉”の膣で脈打ったら、弟の負けになる。僕か弟か、どちからしか、勝ち残れない勝負になっている。それが分かっているからこそ、射精するわけにはいかなかった。

 何とか、どちらも勝ち残れる方法はないだろうか。そんなことが頭を過っても、すぐにかき消されてしまうくらいに、妹のオンナは気持ちがよすぎた。

 僕が腰を振るごとに、やわらかな小学尻がぷるんぽよんと僕の腰に潰れ、ペニスには稚い圧迫がギュウギュウ締まってくる。自分が射精しないようにするだけで、頭がいっぱいになってしまうのだった。

 弟も同じ状況らしく、なんとかしなければと思いながらも、姉の中学第二次性徴オンナは、あまりにもいやらしく蠕動し、弟のペニスをこれでもかと快楽に責め抜いてくる。

 弟は姉の乳房やお尻を揉みながら、成熟しつつある女体のめり込む感触に、どうしても我を忘れてしまう。

 姉も妹も、自分から相手にしがみついて、しきりに女性器とパーツをこすり、ペニスを性感攻撃に晒し続ける。余裕の笑みとセリフは、この姉妹の精力が無限であることを物語っていた。

 誘う隠語が連発すれば、兄も弟も、どうしても気が緩んでしまう。いつ、女体化した戦友の膣内で爆発してしまうか、数秒の予断も許さなかった。

 そして・・・・・・・・・・・・・

「あうぅ!!」

 びゅくん! びくん! ごぼぉ……

「へへへー! おにいちゃん! いっちゃったのー!!? きぃもち、よかったぁ~??」

 精液が尿道口から飛び出てくる。ペニスは、小学5年の妹の生足に包まれた状態で、シコシコした内股の肌触りでいたぶられ、その肌のこすれる感触でペニスがこすられ、しごかれる……。

 その心地よい感触に、僕は必死に腰を前後させ、妹の内股で体液を吐き出す。妹が大きく開脚すると、その内股のくぼんだ部分に、粘っこい精液がどっさり溜まっていて、さらに先に飛び出した白濁液が、彼女の後方まで飛び散ってしまっている。

 何もかもを、彼女の下腹部感触の気持ちよさに負けて、吐き切り出し尽くした。女の娘の太ももの感触で、ペニスは完全に律動し終わってしまうのだった。

 ……そう思いながら、ペニスを揉みしだいて、あっという間に精液を吐き出した。体液は、包茎の皮の間に収まり、トイレで吐き出される。しっかり周囲を拭き取って、ズボンを穿き、何事もなかったように、眠りについた。

 夏休みも、あっという間に終わった。

 登校の日が来て、いつものように、家を出る。一人、だ。

 弟は……

 初めから、いないことに、なっていた。

 僕は一人っ子だ。

 弟など、生まれていなかったし、夏休みまで一緒に行動したことも、ない。誰も弟のことを覚えていないというより、初めから弟なんていなかったものとされ、家でも学校でも、その前提で物事が進んでいる。生まれる前から存在を抹消されているのだった。

 弟はいなかった。彼のクラスの男子もゼロだ。誰も彼のことを知らないし、言ったところで誰も信じてくれない。

 だから僕もまた、弟はいなかったとみなして、日常を送ることにしたのだった。

 あの時・・・

 勝負に勝ったのは、かろうじて僕の方だった。

 妹のオンナに耐えきれず、もうだめ、イクっ……!! 、と射精直前の多幸感に包まれたときには、弟はすでに、その2,3秒前に、”姉”の膣内でペニスを脈打たせてしまっていたのだった。

 勝負の分かれ目は、ほんの数秒。どっちも性感に敏感で、刺激に弱く、いつイッてもおかしくない状態だったけれども、やはり妹の未発達なオンナよりも、中学膣のさらに成長した攻撃力+弟ペニスの未熟さが、最終的な決定打となった。

 数秒の僅差だけれども、弟の方が先にイッてしまっていた。そして僕の脳裏には、”妹”のオンナと内股の感触だけが、ペニスに残る。

 ぎゅうと締まる感触と、生足に挟まれる感触が1秒に何回も交互に押し寄せるように思われた。ペニスには、オンナと生足の両方の感触が刻み込まれた。そうして、弟が脈打った直後、僕は妹のオンナの感触で、ペニスを律動させ、大量の精液が吐き出された格好だ。

 それが、最後に残された”弟の感触”だった。

 精液の消滅と同時に、僕は呪いから解放された。

 だが、性欲そのものは消え残った。まだ、出し足りないという感覚だった。それでその日の夜の内に、覚えている妹の生足の感触をつぶさに思い出してオナニーした。

 なまなましく思い出される性器と内股の感触は、実感を伴って僕を一気に射精に追い込んだのだった。単なる想像ではなく、じかにペニスにその感触記憶が残っているので、”妹”でイクのは簡単だった。

 その日から、家庭でも村でも、誰も弟のことを口にしないし覚えてもいない、僕が言っても信じてもらえない状況になった。しつこく言えば疑われると思い、それ以上は黙っていた。弟は永久に、消失したのだ。

 弟がどこに行ったのか、僕だけは知っている。彼は10歳の肉体のまま、永久に、あの地下の小部屋を渡り歩き、そこで待ち構えている女子大生たちに、何千億回も精を抜かれ、精通してさえいない絶頂の律動を味わい続けているのだ。

 魂だけの存在になり、枯渇がなくなった弟の小さなペニスは、永遠に快感に律動し続けられる。そうして、他の男たちと同じように、性感の宴のまにまに、妙齢の女学生たちから、胸でも口でも脚でも性器でも、どこからでも快楽の脈打ちを絞り出され続けるのだ。

 僕とは別の時間軸を、終わりなく間断なく彷徨い続けることになる。

 あの部屋群には、精通さえしていない少年でも容赦なく送り込まれていた。こなれた男性でも、何百人もの女学生若娘を相手に、最後まで耐えきれない。次から次へと襲いかかってくる大学娘たちの肉体の群に、いつかはすべてを吸い尽くされてしまう。

 まして、年端も行かぬ少年であれば、ごく短時間でペニスは律動してしまい、それでも3人がかりで、しつこくしつこく愛撫され、股間を揉まれ、勃起まで導かれては、全身どこもかしこもで脈打たせるまで刺激する。

 子供であっても男の子であれば容赦なく、精通の有無にかかわらずセックスの快楽に毒し続ける。ショタペニスなど、あっという間に魂ごと吸い尽くされてしまうに決まっていた。おとなの女子大生には、やはり敵わない。

 子供も大人も、そうやって乗り越えることのできない試練に挑ませられ、生体エネルギーを消耗し尽くして”堕ちた”後は、同じように女学生霊たちが無限にひしめく魔界の部屋群に移され、永久の快楽天国に浸り続けることになる。

 魔界の女子たちは、試練の女子たちよりもはるかに強力だし、人数にも制限がない。快楽は何倍にも膨れ上がることになる。弟はこの世から存在を抹消され、その異世界にいきなり飛ばされてしまったのだ……魂ごと、なにも、かも。

 一体どっちが幸せだったのか、それはすぐに判断のつかないことだ。いなかったことになり、代わりに永久の性感快楽に耽ることができる魂に陥るのか。それとも、まっとうな人生を目指して、現実世界であくせくする方がよいのか。

 ただ、この呪われた大学の存在について、弟を犠牲にしてしまった事実だけは、僕の中に残った。

 この学校は、明治の時期に設立された。呪いから解放される瞬間、僕は真実を見た。本来はかなり小規模で、表向きは女性の社会的地位向上という謳い文句であったが、内実は、現実に合わせた指導、”花嫁修業”が主であった。

 大学とは本当に名ばかりで、規模や種別から考えると、ほぼ私塾に近い存在であった。この学校に入学させる家庭も、女子がよき嫁になることだけを目論んでいた。

 そして、嫁として夫を満足させる手段、秘密の”指導”も、地下室で行われた。性の手ほどきが、秘密裏に地下壕で行われたのである。

 それは女性にとって、屈辱的な抑圧であり、多感な女学生たちは、寮を抜け出そうと必死になり、そのつど連れ戻されて、罰としてまわされた。ついには死者も出始める。結果、悪い噂も出始め、管理当局も捨て置けないとして、実態調査に乗り出した。

 困ったのは運営サイド。バレれば新聞に書き立てられ、翻訳されて御露西亜、英吉利や仏蘭西、白耳義にも桑港にも知れ渡り、国辱となるだろう。なんとしてでも秘密にしなければならぬと、決して頼ってはならない存在を頼みにしてしまった。

 その結果、学校の存在は闇に葬られた。建物は消え去り、木の蓋で覆われただけの小さな地下壕だけが見つかった。

 地下はもぬけの殻。経営者も職員も、そして肝心の学生たちも行方知れずとなった。本来なら、大事件として歴史に残る出来事であるけれども、誰も騒ぐことができなかった。

 その秘密を知ろうとして、強いて調査すると、魔の存在に呪われ、異界にある秘密の地下施設に送られてしまうんだ。その小部屋で女子大生たちと闘わされ、誰も打ち勝てない。

 同年代の若娘霊たちが村に結集し続けているが、呪われさえしなければ、その存在にも気づけない。だが、嗅ぎ回れば、すぐさま魔の呪いに毒され、集められた女子霊たちと、絶望的な快楽戦に持ち込まれることになる。

 こうして、村ではこの場所も、学校のこともタブーになり、メディアに出る前に、情報を握った者たちはすべて行方が分からず、調べようとすればやはり不明者になってしまうので、ついには誰も、この学校のことを覚えていないという事態になった。歴史からも葬られたのであった。

 みんな「初めからいなかった」ことになるか、性交可能な男なら地下世界に連れ込まれる。忘却が急速に進んだ所以である。

 僕も、強いてこの大学のことは忘れようとした。弟を取り戻すべく歴史を調べようとしたり、誰かに尋ね回るようなことをしようものなら、きっと僕も、あのA部屋B部屋にワープさせられ、抜け出せなくなってしまうだろう。

 それだけはなんとしても避けなければならないので、他の村人たちと同じ。完全タブーとして、おくびにも出さなくなった。

 ほんとうに……これでよかったのだろうか。そんな後ろ髪を引かれる思いは残る。確実に、自分は弟の命というか、存在そのものを犠牲にして、弟を踏み台にし、見捨てるようにして、生き延びてしまっている。

 思い出さなければならない、忘れてはならないことなのに、思い出したくないことであった。後ろめたさがないといえばウソになる。だが、やはりどうしても、もう二度と、この一件には関わりたくないと、強く思うしかないのであった。





女子大性霊の餌食 ~未熟な兄弟への性感淫呪~ 完

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