スクヴス女学園16

 

 気がつくと僕は、まだお堂の中にいた。妙に静かで、物音ひとつしない。さっきまであんなにたくさんいた幽霊たちが、周囲を見回してももう、どこにもいないのである。

 「一体何が起こったんだろうか…。」僕はつぶやきながら、さらにあたりを見回す。やはりどこを見ても、色情霊たちの姿はなく、おかしなソファも棺桶も、椅子も、何もない、だだっ広い、板張りのお堂の中に、僕はただひとり投げ出されているのであった。

 もしかしたら、今がチャンスかもしれない。僕は周囲に警戒しながら、一歩、また一歩と、お堂の出口の方に歩いていった。扉はもう目の前だ。ここを抜ければ、きっとこの変なお化け屋敷も、脱出できるに違いない。

 疲れはまるで感じない。あれほどしこたま抜かれたというのに、疲労も痛みも疲れも何もなくなっている。僕は回復したのだろうか? いや、きっとそうではないだろう。精力絶倫な状態は変わっていないはずだ。いくら射精しても、いっこうに衰えることなく、痛みを感じない。疲労もなく、いくら出しても、すぐにまた復活して、女の誘惑にすぐに負けてしまい、あっさりと抜かれてしまうのだ。それはたぶん変わっていない。

 だから僕は、色情霊が現れても勝てる自信がなくなっているのだ。何かが現れる前に、さっさと脱出してしまいたい。そんな思いしか頭に残らなかった。

 僕は扉に手をかける。ここまで20メートル歩いた。何も、出てこない。大丈夫だろうか。よし、今こそ脱出だ。僕はお堂の扉を開こうと、さらに力を込めた。鍵はかかっていないみたいだ。

 「待って…。」か細い女の声がする。僕は驚いて、まわりを見た。そう簡単には脱出させてくれないのか。僕は体をこわばらせた。「行かないで…」「行っちゃ嫌だよ…。」やはり誰かがそばにいるみたいだ。

 クチュ…。「ふふふっ…」突然股間に、くすぐったい感触が走った。ペニスが何かに包まれている。そのゾワゾワする感触に、僕は身震いした。何かがいる!?

 僕はびっくりして、自分のまわりに目をやる。しかしそこには、誰の姿もなかった。ただペニスだけが気持ちいい。女の姿はなく、ペニスに誰かが触れている形跡もない。それなのに、オンナか何かに締めつけられているような、くすぐったい感覚が、快感となってペニスに襲いかかる。一体、何が起こっているのだろうか。

 「行かないで…。」また女の子の可愛らしい声が、あたりに響きわたる。慌てて周りを見回すが、やはり誰の姿も見受けられない。それなのに、股間が気持ちいい。まるで、誰かのオンナの中にすっぽりと包まれてしまっているようだ。

 グチョグチョという音を立てながら、ペニスが何かにしごかれている感覚だけが残る。間違いなくペニスは、オンナの中に包まれてしまっている。そしてそのまま、ひっきりなしにグチョグチョとしごかれ続けているのだ。

 「うぅっ…。」僕はあまりの快感に腰を引き、小さなうめき声をあげるしかなかった。見えないオンナにしごかれている僕は、慌ててペニス周辺を振り払い、股間に響き渡るくすぐったい感覚から脱出しようともがいた。しかし、姿の見えない女性器は、ひっきりなしにペニスに襲いかかり、振り払うこともできずに、ただひたすら、甘美にしごきたて続けているのである。
 「!」すべすべの感触が僕の体にまとわりついた。これまでさんざん感じてきた、あの生足の感触だ。女の太ももが、何本も何本も、僕の両脚にまとわりついている。そしてそのまま、スリスリと僕の太ももを滑り回っている。

 なめらかでシコシコした感触が、僕の足の両側や内股に甘美に押し付けられ、こすりつけられている。そのすべすべの感触に、僕はぶるっと身震いした。女性特有の肌の感触を、たしかに自分の両足に、はっきりと感じる。それなのに、何人分もあるはずの女の太ももの姿は見当たらない。

 姿は見えないけれども、たしかにそこには、女の幽霊たちがたくさん、たむろしているに違いない。きっと入り口から出口まで、若い女の性霊たちが、びっしりと僕を取り囲んでいるはずである。そして彼女たちは、今まさに出口から出ようとしてる僕にしがみつき、甘い囁きで懇願をしているのだ。のみならず、魅惑的な太ももを僕に押しつけこすりつけたり、誰かのオンナがペニスに挿入したり、背中に乳房の潰れる感触を押しつけたりしながら、僕がこのお堂の中に留まるように、しきりに誘惑を続けているのだ。全身取り囲まれながら、女の幽霊たちがしがみついているのがわかる。

 女性特有のなめらかな肌が、全身にまとわりついている。それなのに、彼女たちの姿は、一人たりとも見えないのである。どうなっているのか分からないが、姿が見えないだけで、結局大勢の色情霊に取り囲まれていることに変わりはない。

 僕は両手を動かして足もばたつかせながら、幽霊たちを振り払おうとしたが、僕の手が空を切るだけで、柔肌の感触を振り払うことができなかった。そしてそのまま、吸いつくスベスベとした肌の感触を刻みつけられるばかりだった。

 早く脱出しなければと焦るが、全身にまとわりつき、スベスベする柔らかい感触にほだされ、特に股間に集中する柔らかい締めつけと、ねっとりとしごき上げる甘美な動きが、股間から全身に広がる快楽となって、僕の心をとろけさせ、なかなか踏ん切りがつかずに、出口の扉を開けるのをためらわせているのだ。

 「くっそ、やめろ!」僕はさらに手をばたつかせて色情霊を振り払おうとしたが、どうしてもムッチリした感触から逃れることはできない。僕の胸にも背中にも、大小様々な乳房が押しつけられ、滑りまわっている。そのうち股間の快楽が激しくなり、イク直前のあの多幸感が襲いかかる。

 ダメだ…ここで出してしまったら、また元の木阿弥になりそうだ…。僕は心の警鐘をはっきりと感じた。我慢しなくては…。そう思い、全身をこわばらせて快楽に抗おうしたが、ひっきりなしに全身に押しつけられる女体の感触が、相変わらず滑りまわり、ペニスに襲いかかるオンナの動きが猛スピードになって、最後の仕上げに入っている。

 強烈なくすぐったさが股間から全身に広がっていく。僕は誰のものともわからぬオンナの感触に身震いし、あまりの強烈な快楽に我を忘れた。これ以上我慢できなかった。

 「うっく!」ついに僕は、ペニスを律動させ始めた。その途端、全身を包み込む強烈な安心感に襲われた。ぶるるっと震え、僕は体内にあるすべての生殖細胞を吐き出し切った。

 「はあっ、はあっ…」ここで出せば出すほど、色情霊の深みにはまっていく。気がつくと僕は、手口の扉より一メートル後方に下がっていた。「これは…」射精した瞬間、僕の全身は、色情霊たちによって一メートル後ずさる格好にさせられてしまった。

 あいからず全身に張りつく、なめらかな女体の感触。柔らかい質感とすべすべの肌触りが、僕の太ももやお腹、背中、腕、首筋に、何人分もぴったり張りつき、押しつけこすりつけられている。

 目に見えない女体の渦の中で、ペニスは萎える暇を与えられず、また別のオンナに飲み込まれた感覚を味わった。さっきの膣とは明らかに感触が違う。直情的で、熟してはいないけれども、さっきよりもずっと小さくきつく、若々しい締まりであった。

 「ねえお兄ちゃん…行かないで。ずぅっと私たちと一緒にいて? ほらぁ…」むぎゅうう! 急に強烈にオンナが締まる!「んあ!」僕は思わずうめき声をあげた。

 「私のココ、気持ちいいでしょう? お兄ちゃん…ねぇ…もっと感じて?」幼い感じのささやきが、甘く脳天をくすぐる。声の質やオンナの締まりからいって、ペニスを包み込んでいるのは、思った以上に幼い、少女のものであった。十代前半、いやあるいは、もしかしたら、もっと年下の女の子が、姿は見えないけれども、ペニスを飲み込んでしまっているのではないだろうか。

 「ほら、ね? 現実の世界では絶対にできないことなんだよ? ここにいれば、子供から大人まで、誰とでも好きなだけ、いつまでも交わっていられるんだよ? だから…ほら…お兄ちゃん、お願いだから行かないで…」

 僕の太ももをスリスリしている女の生足が、急に小さくなった。その細さ、なめらかさ、肌の質感から、大人の太ももではなく、少女のきめ細かい生足であることが明らかだった。「ああっ…」姿は見えないが、小学生くらいの女の子の集団が、僕の全身にまとわりついているのがわかる。

 背中を滑る乳房の感触も、大きな膨らみを感じることなく、ツルツルでぺったんこな感覚で、少しだけ膨らんだ乳首のつぼみ感触が、背中をはい回っている。背中や首筋にしがみつく小さな上半身の感触も、その体の大きさからいって、まだ未発達の、それでいてもっちりした肌触りの、まさに少女たちの上半身であることが明らかだった。

 姿が見えないだけに、その倒錯した快楽が、僕をいやがおうにも高めるのだった。僕の全身を撫でさする小さな手も、大人のそれとは明らかに違う、みずみずしさと柔かさを具えていた。

 このままここにいれば、現実世界では犯罪となるような行為でさえも、少女たちといつまでも、好きなだけ快楽を身に受けることができるのだ。こんな素晴らしい世界で永遠に過ごすことができれば、どんなにか幸せだろう。禁断の快楽だからこそ、その誘惑の力は非常に強かった。

 小さく未発達な肉壺は、ペニスの真ん中より上を重点的に責めるようにして、それでもなめらかにグチョグチョと執拗にしごき上げ続ける。ときどき元気よくひねりが加えられ、また、無理をしてでも根元まで飲み込んでは、小さなお尻の感触を僕の腰に押しつけてくる。

 触ることができないが、そのもちっとした肌触りを、僕の腰回りは十分に感じ取ることができた。僕の周囲にも、少女の小さなヒップが張りつき、グイグイとそのやわらかさを刻み続けてくる。

 もう一度出してしまいたい…幼い娘の中に出してしまいたい。そんな倒錯した快楽の堕落が、強烈な誘惑となって、僕の全身を快楽色に染めあげる。またもや、あのイク直前の感覚に襲われた。僕の両手を滑りまわる、ツルツルのオンナの感触…股洗いをされているのだ。

 いや、ここで出してはいけない。そんな心の警鐘をよそに、なめらかな少女たちの全身の感触を身に受け、ペニスにひっきりなしに加えられる、膣の素早い蠕動としごきの動きに翻弄されて、僕はついにこらえきれなくなった。

 どびゅううう! 大量の精液が放出される。それにもかかわらず白濁液は、幽霊の膣の中に収められ、決して外に漏れることはない。その結果、たしかに精液が大量に出続けているにもかかわらず、空中でどこかに消えていってしまうのだ。

 「ああっ!」気がつくとさらに、僕は出口から遠く離れさせられていた。3メートルくらい先に、出口の扉がある。性霊たちの快楽に負け、精を放出すればするほど、僕は出口から遠ざけられる。そして多分、お堂の真ん中にまで追いやられた時、僕はもう二度と、ここから出られない気がする。

 後ろを振り返ると、お堂の真ん中に大きな黒い穴が開いてるのが分かった。ここに入ってしまえば、僕はその穴から地獄へと引きずり下ろされ、多分もう二度と、はい上がることはできないだろう。そこにいたるまで、あと5メートルほどだ。つまりあと3回から5回、体液を性霊たちに搾り取られた場合には、僕は一巻の終わり、ということになる。

 これ以上の射精は危険だ。僕は体を踏ん張らせて、出口に向けてさらに歩を進めた。だがそこへ、さらに女の子たちが群がっている感触を味わう。肌の若々しい質感から、10代後半から20代前半くらいの美少女たちであることがわかった。モチモチした柔らかい弾力が、僕の足にもお尻にも背中にも、どこにもかしこにも張りついていて、ムニムニと僕の全身を揉みしだきながら、すべすべとこすりあげてくる。

 「さあ…これならどうかしら。16歳と17歳のアソコで交互に可愛がってあげる…こんな若い子のココに入れられるのは、こっちの世界だけだよ? もっといっぱい出して? 私たちと一緒に行きましょう?」

 質の違うオンナが、代わりばんこにペニスに襲いかかる。どっちも若々しくて、きつい締まりなのだが、やはりオンナの形状には個性があって、先端をきつく揉みしだくものもあれば、全体を優しく包み込んで快楽にとろけさせてくるものもある。全身にまとわりつくあたたかい娘の感触も、高校1年から2年くらいの、ほとんど子供のままの、なめらかな肌触りであった。

 「ううぅ…」このままでは姿の見えない色情霊にまた犯されて、射精させられてしまう! どうすれば、これを脱出できるのだろうか? ただ踏ん張って我慢するだけでは、娘たちの至高の肉体をはねのけることは不可能だ。

 一気に走り抜けて、お堂の出口を出てしまえばそれで良いのかもしれない。だが、僕の行く手を阻む若娘たちの肉体が、それをどうしても許さないでいる。進もうとすればするほど、膣のしごきが早くなり、一気に射精させようと、モゴモゴ蠢きながら、猛スピードでペニスをしごきあげるのだ。

 このままでは、扉を開ける前に精液を吐き出してしまうだろう。出してしまったら最後、僕はさらに後ずさりさせられるに決まっている。よほどの耐久力がなければ、外に出ることは不可能だ。しかし今の僕には、ファティマの呪いもあるし、誘惑をはねのけることは難しいだろう。

 そういえば少し前、学校の屋上でスライムたちに抜かれたときのこと思い出した。あの時も、紫のプールから脱出する時に、強烈な禁断症状を味わったっけ。今もそれに近い状態だ。脱出しようとすればできるかもしれないが、スライム以上の、後ろ髪を引かれる思いによって、僕は強烈にうずく性欲を、どうすることもできないのある。

 今度は逃してもらえそうにない。脱出する前に強制的に抜かれてしまい、強烈な禁断症状と相まって、もしかしたら自分から、この黒い穴に飛び込んでしまうかもしれない。ただ単に出口に向かって、がむしゃらに進むだけでは、この状況を打破することはできない。

 見よう見まねで、幽霊たちをはねのける他はない。僕にどんな力があるか分からないが、やってみなければ、僕に未来はない。

 「悪霊退散!」

 ごおおおお! 強烈な風がお堂の中を吹き荒れる。あちこちで小さな悲鳴が響きわたる。次の瞬間、僕にまとわりついていた女体の感触や、ペニスを包み込んでいた熱くてきつい感触が、突然消え去るのを感じた。

 「こ、これは…」いつの間にか目の前に、出口の扉があった。後ろを振り返ってみると、目の前に入り口の扉がある。もともとこのお堂は、何メートルもない、小さなものだった。その、元の姿に戻ったということだ。色情霊たちがみんな消えてなくなり、お堂も本来の姿をとり戻したということなのだろうか。

 甘い誘惑のささやきも、僕にまとわりつく肌の質感も、若い女の香りも、まったく消え失せてしまっていた。僕は静かに、出口の扉を開く。やっとの思いで、僕はお堂の外に出ることができた。

 「やった…」じわりとうずく性欲もなく、後ろ髪を引かれる思いも生じない。僕は完全に、性霊どものエッチな誘惑をはねのけることができたのだ。

 それにしても…。たった一言、悪霊退散と呟いただけで、あれだけ大勢いた性霊を、一斉に根こそぎお払いできたとでもいうのだろうか…。それはそれで不可思議な話だ。僕にいったいその力があるとでもいうのだろうか。

 とにかく、色情霊の受難は去った。あと少しで、この淫欲のお化け屋敷を脱出できるに違いない。あと少しだ…。

 僕は薄暗い明かりを頼りに、周囲に警戒しながら、ほぼ一本道を進んでいくのだった。

 一本道をしばらく進むと、やや広めの部屋に出た。そこはどうやら、寮の地下室の中央に位置する、広場というには少し狭すぎる、部屋というには少し広すぎる、そんな中途半端な空間だった。その部屋の隅には、勾配の急な階段があり、手すりを使わなければ登れないくらい、どちらかというとはしごに近いものであった。

 「ここ登れば、寮の1階に出られるんだな…」あまりに長い道のりのように思われた。ほんのわずかしか時間が経っていないようで、二年以上経過しているようにも思える、そんな、時間の感覚を失わせるような、とても長い長い悠久の時を、この地下通路で過ごしたように思える。

 その間中ずっと、手を変え品を変え、数え切れないくらいの精を、女学生たちや、あるいは女の怪物たちや、幽霊にいたるまで、何度も何度も、絞られ続けてきた。もう何回出させられたのか、数えることさえできない。長い時間、ここをさまよい、さまざまな場所で、抜かれ続けてきた。

 いよいよそれも、この階段を登ることで終わるんだ。だが…到底このまま終わるとは思えなかった。きっと、まだ何かあるはずだ。

 周囲が薄暗いので、部屋の隅までは見渡せない。その影になっている部屋の四隅に、そのどこかに何者かが潜んでいても、決して不思議ではなかった。だから僕は、嬉々としてこの階段をすぐに登ろうとは思わなかったのである。

 絶対に何かある! これまでの展開から、最後の最後で何かが潜んでいるに違いない。何もなさそうだからといって、まっすぐ階段に向かおうとすれば、間違いなく後ろから襲いかかられるだろう。警戒するに越したことはない。

 ランプでもあれば、何かが潜んでいても発見できるのだが、あいにく、そのような気のきいた道具はない。頼りになるのは、一カ所だけある小さな灯りに照らされた、ぼんやりした青い光と、僕自身が目を凝らして暗闇を見つめ、何かが蠢く気配をいち早く察知できるかどうかにかかっている。もちろん目だけではなく、耳もそばだてて、第六感というか気配もしっかりキャッチしながら、ありとあらゆる感覚から、異形のものの気配を察知するのだ。

 とにかく行くしかない。僕は一歩一歩、危険に身を置いていることを感じながら、上り階段に向けて歩みを進める。二歩、三歩と歩みを進めるごとに、何かが現れるのではないかという恐怖と闘いながら、暗闇の中を進んでいく。

 わずかに甘い香りが周囲に漂う。嗅ぎ慣れた淫気だ。この香りがあるということは、すぐ近くに女がいることを示している。やはり、近くに何者かが潜んでいる。だが、香りは今まで嗅いだ中では薄い方だ。大勢の若娘たちがたむろしていれば、淫気は濃く、粘っこくまとわりついてくるはずだ。つまりこの場所には、女はいるが多分一人だろう。僕は思わず足を止めた。おかしい。

 ファティマをはじめ、ヴァンパイアブライドのような、魔界に住んでいそうな恐ろしい敵を相手に、これまでしこたま精を搾り取られてきた身だ。それなのに、最後の砦となるこの上り階段のところで、たった1人しか女性がいないというのはおかしい。これは、大勢の女学生が一気に襲いかかるという構図ではなく、たった1人の、いや、たった1匹の、きわめて強靭な性的攻撃力を誇っている、いわゆるラスボスが、この場所に潜んでいるということを意味している。

 それは、百戦錬磨の勇者ならともかく、ただの男であるに過ぎない僕にとっては、あまりにも過酷すぎる強敵であるに違いない。とてもじゃないけどまともに戦って勝てる相手とは到底思えない。

 ということは、その敵に捕まったら最後、極上の快楽とひきかえに、死ぬまで精を奪われ続ける状況に陥るのではないか? 相手の気配を察知したら、一目散に逃げ、絶対に捕まらないよしなければならない。それほどまでに、今は姿が見えないけれども暗闇に潜んでいる恐ろしい怪物は、あまりに魅惑的な魔族なのであろう。

 何かが近づいてくる気配がする。どうやらそいつは、僕が警戒しながら進んでいるの察知して、後ろから闇討ちにする作戦を止めたらしい。逆に正々堂々と、僕の前に姿を現し、僕が上に上がることを阻止しようと、階段の前におどり出てくるに違いない。

 さて、僕はどうしたらいいだろう? まっすぐ進もうとしても、階段の前にその化け物が姿を現すはずだ。回り道をしようとすれば、暗闇に引き込まれて何をされるか分からない。いずれにしても、目的地である階段を固められては、敵に捕まらずして脱出することは不可能だ。

 そうすると、戦ってそいつを打ち倒すか、何か作戦で相手を出し抜き、隙を見て階段を上るほかはない。しかし、どう考えてもまともに戦って勝てる相手ではなさそうだ。だとするなら、隙を見て階段にたどり着くほかはないのだが、果たしてそんなことができるのだろうか。よほどの作戦を持っていなければ不可能だ。今の僕には、そんな手だてはまったく思いつかない。一体どうしたらいいのだろか。そうこうしているうちに、もたもたしていれば、相手の方から襲いかかられてしまうだろう。

 シュールル…しゅるる…「!」暗闇から物音がする。間違いなく僕の近くに何かが潜んでいる。階段まではあと2メートルくらいだ。しかし僕の行方を阻もうと、何かが近づいてくるのが分かる。しゅるしゅると嫌な音が地下から這い上がってくる。

 そのゾッとする音は、間違いなく人間が出す音ではなかった。それはおそらく、魔族の類であろう。いやらしい女のモンスターが淫気を発しながら、僕のそばに近づいてきているのだ。ゾッとするような恐怖感とともに、どこか快楽を期待させられるような、甘美で艶めかしい雰囲気をひしひしと感じる。

 どうしよう…このまま一気に階段を駆け上ってしまったほうがいいだろうか。それとも敵を待ち構えて様子を見たほうがいいだろうか。考える時間はなかった。

 僕は敵に背を向けることにためらいを感じ、たとえ相手がどれほど強力な魔族であったとしても、まずは迎えうってから作戦を考えた方がいいと判断した。僕は音のする方に向き合って、細心の注意を払いながら身構えた。

 「!」すると僕の右側が、青白く淡い光を発しはじめる。「うう、うわあああああああ!」敵がその姿をあらわにした時、僕は思わず戦慄の叫びをあげてしまった。

 そいつは…その化け物は、上半身が美しい女の体で、しかし下半身は、巨大で長ーーく伸びる、おぞましい大蛇の姿なのであった。腰から下が、巨大で長いヘビの体…。それとは対照的に上半身が青白く光る美しい女体。半人半妖の、美しくもゾッとするその裸体は、ラミア…いや、もっと神々しい女の怪物だ。

 細い体、細く長い腕、それでいて乳房は大きく、顔立ちは東洋系の凛とした切れ長の表情。髪は長く黒く、さらさらとしていて美しい。王冠のような髪飾りをあちこちに付けており、その存在がより高次のものであることを如実に物語っていた。

 合成された生物ではない。あるいは、呪いの類によってその姿を変えさせられた化け物というわけでもない。生まれた時からずっとその姿のまま存在している、モンスターや魔族というよりは、「神」とでも形容した方がずっとしっくりくる、そんな存在なのであった。

 ヘビの体を持つ女の神、東洋の神秘「ナーガ」そのものであった。ナーガという神は、女性形にすると「ナーギニー」となる。僕の目の前に現れた「それ」は、まさにナーギニーそのものであった。かつてアメリカに悪魔が現れたとき、チベットの王子を守り抜いたアメリカ人がいたが、その時にその黒人男性に的確なアドバイスをしていたのが、ナーギニーであった。

 その神々しさは、間近で見なければ伝わらないほど、美しく恐ろしく、おぞましくも畏怖の念を起こさざるを得ないような、その存在を前に自己の弱さやちっぽけさを認めずにはいられないような、圧倒的な何かを持っていた。「ま、まさか…」これほど高次な存在が、この階段を守っているとでもいうのだろうか。

 だとするなら、どうあっても勝ち目はない。なにしろ相手は魔族でさえもないのだ。神々しき高次の存在にほかならなかった。神を相手に対抗できる手段など何ひとつありはしない。一体どうすればいいのか…。

 青白い光を放つナーギニーは、妖しく微笑みながらじりじりと近づいてきた。この女神に捕まったら最後、僕は脱出できなくなるだろう。何とかして彼女に捕まらないようにしながら、なおかつ隙をついて階段から上に登る方策を考えなければ。

 そのためには生半可な方法では通用しないはずだ。スピードで勝負しようとしても、すばやく動く下半身の蛇部分に、あっさり捕まってしまうだろう。力技ではねのけようとしても、相手は神だ、取り押さえられてそのまま組み伏せられてしまうだろう。何かでごまかしだまそうとしても、たぶん女神を欺くことなどできやしない。どうしよう、完全に八方塞がりではないか。何か良い方法はないだろうか。

 考えあぐねているうちに、ナーギニーが僕を捕まえようと迫ってきた。「うわっ!」僕は咄嗟に後ろに飛びのいて、かろうじて彼女に抱きすくめられるのを避けることができた。引き続きしゅるしゅると音を立てながら、蛇の妖女が迫ってくる。いつまでもこうして逃げまわっていることはできないはずだ。何とか打開策を、突破口を見つけなければ。

 ナーギニーは言葉を発することなく、妖しく微笑みながら青白い光を発して、再び僕に迫ってくる。その上半身からは、あまりに神々しい色気がたえず発散されており、見れば見るほど、その妖しい魅力にとりつかれていく。

 無言でありながらその迫力はすさまじく、圧倒する神的なオーラと、つい吸い寄せられてしまいそうな強烈な色気に、どんどん心を奪われていくのが分かる。その真っ白い肌を見れば見るほど、形のよい膨らんだ乳房を目の当たりにすればするほど、その美しい顔と、すべてを包み込む柔和な表情を見れば見るほど、僕の心は彼女の虜になっていく。

 その柔肌を見なければまだ、ナーギニーの肢体の魅力にほだされずに済むのだが、第一に彼女から目を逸らせば、神の素早い動きにとらえられ、これを避けることが困難になるし、第二に…もはやすでに、その上半身の裸体に心犯され、釘付けになりかけてしまっていて、決して目を離すことができなくなってしまっているのも、たしかなことなのだ。このままでは、じわじわと心奪われ、精だけでなく、心の奥底までも、全部丸ごと彼女のものになってしまいそうで、恐ろしかった。

 早く脱出しなければ、避けることもできずに捕まってしまうだろう。あるいは、自分から彼女に抱かれようと、ふらふらと吸い寄せられてしまうかもしれない。きわめて危険な状態だ。

 優しく微笑むナーギニーの姿を凝視し、目が離せなくなっているのには、まず彼女から逃げるためにその動きの動向を掴まなければならないのと、同時に半ば彼女に心奪われ始めていることとの、相反する両方の原因があるのだ。このままでは、後者の方が勝ってしまい、決して抜けられない快楽地獄に落ちてしまうのかもしれない。

 ナーギニーの神通力、肌全体から醸し出される妖しい魅力には、それだけの力があった。ファティマや魔族のように、強制的に快楽を与えて無理矢理に射精させるのとはまったく異質の、心の奥を快楽に染め上げ、犯しつくしてとろけさせ、自分から精根尽き果てるまで精を提供してしまうような、強烈な「吸い寄せ」の魅力が備わっていた。

 ドキドキと心臓が高鳴っている。まるで片思いの相手に告白して受け入れられた瞬間のように、その相手に心底惚れ込み、その相手のことしか考えられなくなっているような、あまりに高揚した興奮状態に陥っている。

 僕が彼女の上半身を凝視して立ち止まった隙に、ナーギニーは突然、驚くべきスピードで飛びかかってきた。「うわあっ!」その瞬間、精根尽き果てることに対する恐怖がかろうじて勝り、僕はすんでのところで、彼女に抱きしめられるところを飛び退いて、やっと難を逃れた。危ないところだった。

 まるでヘビが獲物を瞬間的に一呑みにしてしまうような、がばっと突然襲いかかる抱きしめ攻撃だった。背中にゾーッと戦慄が走る。身の危険を感じたから避けられたものの、これ以上魅了されてしまえば、もはやよけることさえもできず、そのタイミングを逃して立ち止まったまま、彼女に捕まってしまうのではないか。そんな恐怖感が頭をよぎったが、強力すぎる神族を前に、もはや僕はなすすべもなく、途方に暮れるしかないのだった。

 「ああっ…」ついに、彼女が僕の至近距離に来ることを許してしまった。瞬間的に、その白い肌に見とれてしまい、ぼーっとしていた。その隙に彼女は、ごく至近距離まで迫っていたのだ。まずい、絶体絶命だ、と、体をのけぞらせようとした瞬間、僕は見てしまったのだ。彼女の白い肌に隠された、妖しい魅力の正体、その恐ろしい片鱗を!

 片鱗、文字どおり、ウロコが、彼女の白い肌の正体だった。間近で見る肉体は、ただ女性の表皮細胞のきめ細かい質感を具えているというだけではなかった。彼女の上半身を覆い尽くす、白く肌色のウロコが、びっしりと並んでいる!

 ウロコといってもおぞましい感覚はなく、むしろそれが、彼女の吸いつく肌触り、みずみずしいもっちり感をその身に具えるために、絶対に必要な条件だったことが分かる。白いウロコ肌こそ、彼女の上半身をいっそうなまめかしくし、そこからたえず放出される神通力とも言える淫らな色気が、僕の視線を釘付けにする正体だったのだ。

 僕はもう逃げられなかった。あのウロコ肌に抱きしめられたいと思ったとたん、足がすくんで、身動きがとれなくなった。女の色香で男の足をすくませることができるのが、ナーギニーの強みであった。ヘビににらまれた蛙はもはや、微動だにできなくなるという。僕がまさにいま、その蛙になった心境だ。

 僕がもはや逃げられないと分かると、ナーギニーはうれしそうに近づき、ついに僕の首に腕を回して、ぎゅっと優しく抱きついてきた! 「んあああ…」悩ましいため息とともに、股間に性欲の強烈な疼きが一気に集中する。

 女性の肌は、若くみずみずしいといっても、やはり限界があって、拡大すれば毛穴ぽつぽつ、きめの細かい肌といってもどうしても、ある限度以上の肌触りを出すことはできない。もっとも、それだけで十分吸いつく感触を男に押しつけることができるのだが、それでも人間の肉体の構造上、どれほどツルツルの肢体でも、ミクロ単位ではどこかでざらついた、がさがさで油っぽい部分を残してしまうものだ。それで十分なのではあるが、ナーギニーの肌は、人間のそれを遙かに超え、人間の女性の限界を軽く突破したウロコ肌を、上半身全体に具えているのである。

 間近で見る質感と、正確に並ぶウロコは、さらに細かく見れば、人間の毛穴や細胞配列よりも、ずっときめ細かくみずみずしくなっている。きっと、顕微鏡で見た時に、その差は歴然としていて、人間の肌細胞よりもずっと小さな細胞が、人間の女性よりもずっと多く密集して、彼女の上半身を成り立たしめていることが分かるだろう。当然、もっちり吸いつく感触は、人間の女性を遙かに超えているのである。

 それを直感的に感じ取るからこそ、神的な色気が放出されるのと相まって、どの男性も、ナーギニーの上半身を見るにつけ釘付けとなり、心奪われ、やがてこの女神様に抱きすくめられて止めどなく射精してしまうことになるのだろう。

 いまの僕が、まさにそうだった。彼女に抱きしめられ、首に巻き付くなまの腕の感触を味わっただけで、股間がうぐっとこみ上げ、誰にも触られていないのにくすぐったくなって、強烈な多幸感のもと、自制が効かずに一気に快楽の種がペニスから勢いよく吹き出してしまったのだ! ああっ、抱きしめられただけで射精してしまうほど、強力な相手だ。こんなのに捕まったら、間違いなく死ぬまで抜かれまくってしまう、始めに感じた戦慄の予感は、本当だったのだ!

 抱きしめられ、包み込まれる安心感だけで、ペニスに触れられないまま射精してしまった。僕の首に回されるナーギニーの腕の感触だけで、僕は一瞬にして感極まってしまったのだ。首筋に密着するあまりになめらかな感触は、想像を絶するきめの細かさで、僕の肌細胞にしっかりと食いついてくるようなくすぐったい感触を醸し出している。そこからじわっと快楽が広がり、股間の強烈な疼きを誘発する。その甘く優しく柔らかい快楽だけで、しごかれもせず、揉まれもせず、触れられてもいないペニスから、体液がほとばしってしまったのである。

 出し尽くしたあとも、全身に広がっていくじわっとくすぐったい感触は一向に衰えることなく、まだまだ僕を興奮させ続ける。ついにナーギニーに捕まってしまった以上は、めくるめく快楽と引き換えに、天にも昇る心地で、どこまでも止めどなく射精させられ続けることになるだろう。

 なんとかして脱出しなければ、このまま精根尽き果て、いや、その前に精神が犯されきって、心の奥底からナーギニー様の虜になり、何もかもを投げ出して、ただセックスに溺れ、快楽に我を忘れるだけの、射精マシーンに成り下がるに違いない。

 そこからはただひたすら、女神様や魔族や、何百人もいる女学生たちに、永遠に絞られ続けることになるのだ。そうなる前に、なんとかしなくちゃいけない。でも、一体どうやって…。

 突破口は全く見つからない状態だった。そうこうしているうちに、ナーギニーの僕に密着してくる面積が、どんどん広がっていった。彼女は僕の首だけでなく、胸板に自慢の乳房を押し付け、ぐにゃりと柔らかく潰してくる。まるで乳房の一部分が僕の体細胞の奥底まで食い込み、融合してとろけきってしまっているのではないかと思えるくらいに、むっちりと密着しながら、しっとりとなめらかに凄艶な感触を刻みこんでくる。

 さすがにもう、上半身を抱きしめられただけで射精してしまうほどの状況にはならなかったが、それでも、そのあまりにもなめらかすぎる感触は、出し尽くしたばかりの精巣内に、再び急ピッチで精液を溜め込むには十分な魅力であった。このまま抱きしめられ続ければ、間違いなくまたもや感極まって高められ、誰にも触れられていないのに精液をこぼしてしまうことになるはずだ。その上半身はそれほどまでに、これまで味わったことのないほど極上の肌触りを具えているのであった。

 なんとかして逃げ出そうと思ったが、しがみつくナーギニーの上半身は、文字通り吸い付くようで、引きはがすことがどうしてもできない。それどころか、彼女の肩を押そうとして手を触れたとたんに、その真っ白い肩に吸いついた手さえ離れなくなってしまう有様だ。

 ナーギニーは上から僕にしがみつくようにして、しっかりと抱き締めている。そのなめらかな手の感触が、僕の肩を撫でさすると、ゾワゾワとした感触が全身に電流のように走り抜ける。それだけでつい脱力してしまう。

 彼女の乳房は手で動かすことなく自分の意志で自在に上下左右に動かすことができる。それによって、ふくよかなおっぱいが自在に僕の上半身を滑り回ってくる。そのあまりにくすぐったい感触によって、まだ誰にも触れられていないのに、僕はまたもや高められた。

 まずい、このままでは…。そう思った矢先に、うぐっと股間の奥がくすぐったくなり、我慢しきれなくなって、あの多幸感が押し寄せてくる。出してはいけないと自分に言い聞かせながらも、キューンとこみ上げるあのイク直前の感触を、僕はどうすることもできなかった。

 また勝手にペニスから白濁液がほとばしる。

 それでもナーギニーは離してくれない。相変わらず乳房は僕の上半身を滑り続け、しなやかな両手が肩や背中やお尻や太ももを可愛がってくれる。ダメだ…。力が入らない。出し尽くしたにもかかわらず数秒間で精液が溜め込まれる。

 それは淫気によるものというよりは、明らかにナーギニー自身の神通力によるものであった。いくらでも溜め込ませ挿入なしでもあらゆる手段で射精させる能力を持つ魔性の女神だ。やはり太刀打ちできる相手ではなかった。

 何とかしなければ…。その危機感だけは高まるが、僕は下半身が蛇のその美しすぎる肢体にほだされ、どうしても力を入れることができない。

 ナーギニーは妖しく微笑みながら、さらに容赦なく全身を撫でさすり、男をとろけされ続ける。決して飽きさせることのない永遠の愛撫装置だ。このままでは脳の奥までとろけきってしまい、何もかもを忘れて、心の底から彼女にすべてを預けてしまうことになるだろう。

 脱出しなければ! そんな思いがどんどん強まっていく。

 しかし、僕のそんな気持ちをあざ笑うかのように、ナーギニーの柔らかい手が、突然きゅっとペニスを握りしめた。

 「うあっ!」突然の快楽に我を忘れた。白魚のようない細い指先、しなやかですべすべで、それでいて優しく包み込むような、なめらかで甘美な感触が、肉棒をしっかりと包み込む。

 その瞬間、強烈な快感が股間から全身にあっという間に広がり、まるで幼い童貞男子が初めて女性に握られたように、僕は瞬時に射精してしまうのだった。

 なんという強烈な攻撃力だろうか。これまで散々、女学生たちに握られしごかれた経験を持っていながら、ただ優しく包み込むようにナーギニーに触れられただけで、あっという間に股間全体が激しく、猛スピードで脈打ってしまうのだ。子種は情けなく床に溢れ落ち、絨毯に吸い込まれていってしまう。

 やわやわと彼女がペニスをごみ揉みしだくように手を動かすと、さらに律動が長引き、出し尽くしてもなおも脈打ちが止まらなくなっていく。その間中ずっと、強烈な快楽と安心感が全身を包み込んでいる。このまま絶頂が止まらなくなるのではないかという恐怖さえ覚えた。

 ナーギニーはさらに、律動し続けるペニスを、そのまま脇の下に導き、すべすべの脇に包み込んできた。そのむっちりと柔らかい感触で、体温計を扱うみたいにしっとりと絞め上げてくると、さらに律動のスピードが速くなる。

 精子の生産が全く間に合わず、ただ脈打ちだけが快楽とともに続いている。そのうちやっと精巣に精子が溜め込まれ、イキ続けてる勢いで、そのまますぐに押し出されてしまうのである。

 いつの間にか僕の両足は、ナーギニーの細い蛇の体に巻きつかれ、下半身はすでに身動きがとれなくなってしまっている。彼女の長い蛇部分は、僕の両足首とすねとふくらはぎに複雑に絡みつき巻き付いても、同時に上半身で僕を抱きしめるくらいの余裕があった。

 さらに、彼女の攻撃が続く。僕は拘束された状態で力を入れることさえできずに、萎えることのないペニスをひっきりなしに彼女の前にさらけ出し続ける。そこへ彼女の鱗肌が容赦なく襲いかかっている。

 ナーギニーはペニスを両乳房で挟み込むと、手を使うことなく激しく上下させ続けた。その途端にまた脈打ちが始まり、精液が間に合わずにただ律動だけが続く。まるで精通が始まきってもいない子供が、疲れも痛みも知らずに連続してお姉さんにイかされ続けているみたいに、ひたすら受け身になって、絶頂の快楽を味わわされ続けている。僕は声も出せなかった。

 プルプルとしなやかにうごめくふくよかなナーギニーの乳房は、あの吸い付く肌触りを存分に発揮しながら、キメの細かすぎる鱗肌で、精のひとしずくまで絞り取ろうとしている。ペニスの根元から先端までを食い込むように滑り続ける、ふにふにとしたゴム鞠ような2つの膨らみは、強烈な締め付けにペニスをさらし、そのすべての性感帯を刺激し尽くしながら、両手でしごき上げるよりも早く上下し続ける。

 さらには左右交互に絞りあげてきて、決して脈打ちを止めさせないように変幻自在な動きを棒全体に激しく叩き込んでくる。

 ナーギニーが直接股間を攻撃し始めてから、僕はひっきりなしにイキ続けていた。決して律動がおさまることなく、それでいて疲れることも痛みもなく、倦怠感さえ起こらなかった。

 普通の脈打ちの数倍以上速いスピードでまるで下腹部全体が律動しているみたいだ。

 1秒も休むことなくくすぐったい性感に苛まれ続け、僕は声ともつかぬ声を出しながら、ぜえぜえと悩ましく呼吸するしかできなかった。

 このままだとイかされ続けたまま、気が狂ってしまうかもしれない。まさにそれが、敵の狙いでもある。終わることのない快楽の園で、自我を失った僕は、敵の促すままに無数の女たちに精を吐き出し続けるマシーンと成り下がるのだ。そのころにはきっと、僕は地下から引っ張り出されて、待ち構える女学生たちや怪物たちに自ら飛び込んでいく理性のないケダモノに貶められていることだろう。何とかして脱出しなければ。

 しかし、もはや力は入らず、心も奪われきって、おまけに下半身は完全に拘束されている。脱出できる可能性は万に一つもありはしなかった。

 そしてナーギニーはさらに、ラミアたちと同様、半人半蛇の得意技であるフェラチオ攻撃に移る。どんなに大きく太く長いモノであっても、顎を外すことなく喉奥深くまで一呑みにできる特性を持っている。まさに蛇の丸呑みだ。

 その舌は柔らかくざらついていて、その唇はふにっとしていて、どこまでもプルプルだ。

 彼女の口腔は、すべてが精を絞り取るための武器になっている。素早い首の動き、なめらかに動き回る舌、徹底的にしごき上げる悩ましい唇。

 律動のスピードはさらに早まった。いったい何分、何10分、このまま絞られ続けることになるのだろうか。自分の理性が徐々になくなっていくことがわかる。

 このまま快楽に浸りたいとさえ考えることができず、気持ちいいという感覚だけが、脳みそを支配していく。もはや頭の中で言葉を持って考えることさえできないのだ。完全に思考が停止した時、僕はもはや自分ではなくなるのだろう。まるで精神そのものが、蛇の体内に飲み込まれてしまうように、僕はすべてを、ナーギニーに飲み尽くされてしまうのだろうか…。

 いやだ、怖い…。そんな思いさえ、滴る粘液の動きによって、容赦なく削り取られていってしまう。もうダメかもしれない…。

 ナーギニーの舌の形が、様々な形に変化していく。蛇のように細く二股に分かれていることもあれば、人間の女性と同じように平べったいこともあり、その舌のざらつき度合いや、突起の数、大きさに至るまで、瞬間瞬間で変幻自在に変えてくる。

 ひっきりなしにイかされ続けて、ずっと彼女の口腔内にペニスが飲み込まれ続けているというのに、その千変万化する舌の形状によって、決して飽きさせることのない極上の快楽を送り込んでくる。

 あるときには蛇の細長い舌先が先端に絡みつき、カリの敏感なところを重点的に責めつつ、二股に分かれた舌先で尿道口をちょろちょろと素早く舐め立ててくる。かと思いきや、次の瞬間、亀頭先端はナーギニーの内頬にぐりぐりと押し付けられつつ、人間の女性と同じ形状で根本ばかりをちろちろと可愛がってくる。そして、直径数ミリにもなる数多くのコブのような突起が現れ、ペニスのあちこちをゴリゴリと強引に舐め続けてくるのだ。

 そんな変幻自在の波状攻撃によって、僕は1秒も休まず脈打ちさせられ続けている。そのふにっとした唇が先端から根元までたえずしごきながら、ぷるぷるの口周りでどこまでも男根を締め上げ続ける。蛇のように飲み込んでくる、その強烈な吸引は、もはや人間の女性や、生半可な蛇の怪物では、決して紡ぎ出すことのできない、魔性の、いや神聖なる快楽の宴にほかならなかった。

 彼女の白魚のような指先が鱗肌を具えながら、僕のアナルをかき回してくる。それによって、前立腺がとことんまで刺激きしくされ、律動のスピードをいやがおうにも早め続けてくる。

 さらにナーギニーは、自慢の乳房でペニスを締め上げつつ、先端ばかりを変幻自在の舌先でとてつもないスピードで舐めあげてきた。その小刻みなパイズリ攻撃によって、またアナルをかき回す指によって、僕はさらに理性を奪われていく。

 とっくに力は入らず、その場に崩れ落ちそうになるところを、複雑に絡みつく蛇の体がきっちりと支え続けて、決して倒れさせることがない。そして永遠に続く快楽地獄によって、僕はさらに深みにはまっていくのだった。

 もう、何も考えられない…。ここから先は女体のすべてによって、とめどない快楽の園に身を投じ、永久に終わることのない宴で、死ぬまで、いや、きっと死んだ後も、精を絞り尽くされ続けるのだ…。それも悪くはないかな…。もうこの快楽に完全に身を委ねてしまおう…僕はここまでだ。

ピピピピッ! ピピピピッ! ピピピピッ! ピピピピッ!

「!!?」

 突然、周囲に鳴り響く電子音。これは、腕時計のタイマーだ。全裸だったはずの僕の左手首に、いつのまにかデジタル時計が巻き付けられている。

 たしかに自分の腕時計だ。しかしいつはめたのか全く記憶がない。寝る時に腕時計をすることはないし、長い間さまよっている間に腕時計を見たことさえない。まるで1秒前に突然、腕時計が手首に現れたみたいだった。

 その瞬間、僕は急に体が冷えるのを感じた。心が冷静になっていく。失われた理性が急に取り戻された。それと同時に、全身を覆いつくしていた快楽の坩堝が、急にクールダウンしていくのを感じる。

 終わることのなかった射精の律動が急に止まった。脱出するなら、今しかない。「離せ…」僕は落ち着いてナーギニーの両肩をぐっと押すと、腰を引いて、彼女の口からペニスを引き抜いた。

 冷静に足を真上に上げると、スポッとあっさり両足が蛇の拘束から外れた。僕は彼女の鱗肌にほだされることもなく、ナーギニーから離れた。

 「邪神よ! 去れ!」さすがに悪霊退散というわけにはいかないが、ナーギニーはシャーシャーと怪音を発しながら、じりじりと後ずさっていく。自分の虜になったはずの男が理性を取り戻したことが信じられないみたいだった。

 今この瞬間しか、脱出のチャンスはない!

 僕は一目散に、はしごに近い階段を駆け上った。暗闇の地下から、上に行くにつれて、淡い藍色の光が周囲を包み込んでいく。夢うつつだった精神が、はっきりと覚醒を取り戻していくのを感じた。何年にも感じられるほどの、あまりにも長い長い悪夢から、いよいよ覚めようとしているのだ。やっと僕は、快楽地獄から脱出できる。それを心の底から実感した瞬間だった。



###一方、その頃…###

理事長「彼の様子はいかがですか。」
マミー「はい。用務員さんは今日も校舎で学生たちに精を提供して女の良さをその体で味わいつつ、夕方からはずっと寮で全校の学生たちと次々に交わっています。最近ではエネルギー摂取量と消費量のバランスが崩れ、消費過多で弱り始めています。」
理事長「そうね。生かさず殺さず、”吐く週”の間はそのまま吸い取り続けなさい。死ぬことのないようにいつもより食事のエネルギーは多めにね。…それと消費過多の件ですけど、今宵しばらくの間、夢幻淫呪の効果を落としたのはご存知でしょう。午前二時に元に戻します。その間はきっと、彼も眠りこけているでしょう。その間にエネルギーを注入して、バランスを取り戻しなさい。」
マミー「御意。…あの、ところで理事長さま…」
理事長「”虫”のことですか?」
マミー「よいのですか? 養成所のことも知られてしまったうえ、いまでは学園内に侵入しているのですよ?」
理事長「えぇ。もちろん知っているわ。彼が入って来た時からね。」
マミー「では…」
理事長「虫が私たちに目を付けたのは初めから分かっていました。養成所でも見て見ぬふりをしましたし、ここに入って来ても警備の者には何も手出ししないよう言ってあります。」
マミー「しかし…あの男は宗教キラー、大聖堂のことが分かってしまえば我らの目的も知られてしまいます。」
理事長「それがどうかしたの?」
マミー「う…」
理事長「いいじゃない。好きなようにさせておきなさい。知りたいだけ調べさせるのです。どうせ知ったところで、虫はもうここからは出られないのです。」
マミー「!! …くっくっく…」
理事長「教団にまとわりついて情報を盗む”虫”。誰だかコンドルなんて呼んでいるみたいだけど、しょせん人間、何もできやしないわ。それでも人間には知識欲と名誉欲がある。知識欲を満たし、満足させたところで、我等が主のエサにしてしまいなさい。」
マミー「御意。」

###闇の一ページ###



がちゃん!

「!」

 突然、近くで物音がした。誰かが…いるのか? 僕はまだ半分夢現の状態で、目を覚ました。

 一体誰がいるんだ…。僕はぼんやりとした頭のままで、薄目を開けてまわりを見た。これが夢なのか現実なのかはっきりしないまま。本当に長い間眠り続けた時のように、ほとんど頭が働かない。

 体が重い。まわりは暗く、視界も定まらない。確かに今、物音がした。それも、自然現象でそうなっているというよりは、明らかに部屋の中にいる誰かが、故意に物音をたてたみたいな、一瞬だがインパクトのある人為的な物音だった。

 本来ならびっくりして飛び起きるくらいの大きな物音だったにもかかわらず、あまりにも長い間夢を見ていたせいか、頭の中にモヤがかかったように、意識も混濁したまま何も考えられず、ただ薄目を開けてまわりを見るしかできなかった。

 そうこうしているうちに、少しずつ頭が冴えてきた。ショボショボとしていた目は見開かれ、まわりの様子もはっきりと見えるようになってきた。怪しい人影は見当たらなかった。

 近くにある時計を見てみる。デジタル式の腕時計だ。午前2時45分…。まだ夜中だ。いや…、そんなことよりも、あれだけ長い長い夢を見ていたにもかかわらず、じっさいの時間はまだ3、4時間しか経っていないというのだろうか。そのことがまず驚きだった。

 この腕時計が電子音を鳴らしたおかげで、僕は悪夢の快楽地獄から脱出することができたんだっけ。もちろんこんな時間にタイマーなんか設定していない。不思議といえば不思議な現象だ。

 だがいずれにせよ、僕はこいつに助けられた。感謝しなきゃな。

 だいぶ頭が冴えてきたので、僕はベッドから起き上がり、電気をつけてみた。「!!」枕元にビデオカメラが置いてある! もちろん、身に覚えのないもの、僕の持ち物ではなかった。ビデオカメラの下には、コピーと思われる怪文書が添えてあった。

 もちろんこれも、僕のではない。ということは、誰かがこの用務員室に入ってきて、書類とビデオカメラを置いて行ったということなのだろう。その侵入者が、今しがた物音を立てたに違いない。鍵はかけてあったはずだ。一体どういうことだろうか?

 とにかく、腕時計の音で夢から覚め、謎の物音によって覚醒した。それはつまり、何者かが、この文書とビデオを僕に見せたくて、わざと僕が起きるように仕向けたということなのだろうか。そしてその侵入者は、僕に何かを伝えようとしているのだろうか。すでに侵入者の影はなく、部屋も外もひっそりと静まり返ったままだ。

 とにかく、この文章とビデオ映像を見てみることにしよう。僕はまず、ビデオカメラに録画されていた映像を再生してみることにした。

 そこに映し出されていたものは、スクヴス女学園内の風景だった。夕方だろうか、人気のない校舎やグラウンドなどが映されている。隠し撮りをしているのか、周囲が筒状のもので隠されていて、写っているのは画面の真ん中だけだった。いったい誰がどんな目的で、この映像を撮っているのだろうか。

 学生の姿が見当たらないということは、”吐く週”が始まっているということだろうか?

 画面が切り替わり、学校の屋上が映し出された。校舎群から少し離れた所はもう、完全に山に囲まれ、鬱蒼とした森がどこまでも続く。その山や森の緑色も、もうだいぶ黒ずんできている。夜は近い。

 画面がまた切り替わり、周囲が完全に暗くなっていた。カメラは屋上から移動を始め、立ち入り禁止となっている大聖堂に向かっているようだった。

 「これは…」僕はドキドキした。僕でさえ、立ち入りが厳しく禁止されているあの礼拝場所だ。

 学生たちも教団の教員たちも、おそらく理事長も、警備員たちでさえ、毎朝決まった時間に、この場所に集合する。信者以外の人間は、その場所に居合わせることができないし、それ以外の時間も立ち入りが完全に禁止されている。

 教団とは思えないほどのものものしい警備が、昼夜問わず厳戒態勢で守られている場所だ。ビデオカメラの映像は、そんな警備の目をさえかいくぐり、暗闇に紛れて内部に侵入したものらしい。

 内部に入ると、赤外線暗視モードに自動的に切り替わる。礼拝する場所だから、普通に十字架でもかけられて、教会のように椅子が並んでいて、オルガンでも置かれているのかと思ったが、内部は体育館のように何もなく、奥のほうに黒っぽい像がある以外は、床と天井だけの全く殺風景な大部屋なのだった。

 カメラは一目散に像のほうに走っていく。そしてそこに映し出されたものは、十字架にかけられたキリスト…では全くなく、黒ずんだ体に大きな乳房、頭部が黒いヤギのような獣になっている像…。ヤギのような、というよりは、もはや完全にヤギだった。

 「これは…」僕は絶句した。どこかで見たことがあるような、まがまがしい偶像だった。なんという名前なのか分からないが、何か悪魔崇拝のようなところで、こんな像を見たことがある。

 「まさか…」この教団は、悪魔教なのだろうか!? 悪魔を崇拝しているとでも、言うのだろうか…。

 僕は見てはいけないものを見てしまった気持ちがした。いや、実際見てはいけないものだったのだろう。だからこそ、厳重に立ち入り禁止になっていたのだ。教団の秘密を知ってしまったということだろうか…。

 このビデオカメラが僕の枕元に置かれた意図が、なんとなくわかったような気がする。撮影者は教団の秘密を僕に知らせたくて、危険を犯して大聖堂に入り、その悪魔崇拝の映像を、僕に託したのかもしれない。

 そうだとすると、夢にでてきた怪物たちや、おどろおどろしい蜘蛛や蛇の化け物など、合点のいくものもいくつもある。しかしその一方で、理事長の清らかな雰囲気や学生たちの明るい物腰などが、まったく悪魔崇拝にそぐわない。そのギャップは一体どうなっているのだろうか。

 ビデオ映像はそこで終わっていた。次に僕は、カメラの下に置いてあった書類に目を通し始めた。そこに書かれていることは、全く信じがたい、恐ろしい内容であった。

 それは、教団の歴史、仕組み、教義、資産、設備、信者たちの動きや、施設の内容、そして、教祖とその居城のことが、事細かにまとめられているのだった。「そんなバカな…」僕は目を疑った。教祖はあの理事長だ。どう見ても20代にしか思えない妖艶な美女である理事長が、30年以上も前から、これほど多くの信者を獲得し、保育園から老人ホームまで幅広く、それこそ人間の一生の隅から隅までを面倒みるような、ありとあらゆるコミュニティーを完備しつくしている…、それもごく短期間でそれを実現してしまったのだ。

 名前は明かされていなかったが、ビデオカメラを撮影し、この怪文書を書いている人物は、宗教教団の闇を暴くこと専門のジャーナリストらしい。かなり多くの教団を、金銭や人間関係のトラブルや教団トップの陰謀を中心に調べあげ、暴き立て、世に広げることをなりわいとしているらしい。

 その観点から、専門的見地で、教団のいかがわしい部分を、白日の下にさらすのだろう。例えば、ある宗教が、外からは見えないところでリンチ行為を繰り返していたり、殺人事件にまで発展した場合、その事件が起こってから、したり顔で宗教を断罪する一辺倒の、ただテレビに出て宗教攻撃をするだけで飯が食えただけの自称ジャーナリストどもとは、まったく格が違う調べ方だった。評論家のように宗教や教団に文句を言うだけで、あるいはテレビで教団の人間を正義の観点から攻撃するばかりで、一躍有名になった便乗ババアとは比べ物にならない見事な調査結果だった。

 この人物の手にかかれば、隠蔽されたカネの流れや、上から下までの人々の行動、トップシークレットとされる情報まで、あっさりと丸裸にされてしまう。時には潜入をはじめ、かなり危険なことをしなければ、手に入れられない情報まで、つぶさに証拠付きでまとめられてある。これが本当に世に出たら、この教団はあっさりと吹き飛んでしまうかもしれない、そんな機微な情報まで調べあげられていた。

 これほど見事な手腕で宗教にメスを入れられたら、多くの宗教法人が、社会的に抹殺され叩き潰されてしまうに違いない。たぶんこの人物は、きわめて多くの教団から恐れられ目の敵にされ、引け狙われて生きてきたに違いない。

 そしてこの人物は、ついにこのスクブス女学園に目をつけたということなのだろう。その調査結果を、一旦僕に託したのだろうか。あるいは、このレポートがコピーであることからも、彼の身に何かがあったときに情報が広まるようにするための「バックアップ」か何かなのかもしれない。

 悪魔崇拝っぽい大聖堂でさえ、大スクープ、隠されるべき秘密であるに違いないが、それをさえ超えるほどの、教団の秘密がたくさん、この文書には記載されていた。

 入信の流れから、生まれてから死ぬまでの間の流れから、それぞれの施設や設備で行われていることなど、特に人間の動きに焦点を当てて、レポートはまとめられている。他の宗教法人のように露骨な金集めをしないところで、かえって闇が隠蔽されるようにできている。それでいて、経済的には相当潤っていて、誰1人、金に困る状況には陥らない。教祖である理事長の見事な運営手腕と言えよう。

 何より僕の目を奪ったのは、若い男女たちの、成長に応じた「流れ」と、その人物が最後にいくつか箇条書きにしている、大いなる謎についてであった。教団の信者は、保育園の段階から、教団直営の施設に入る。そのまま小、中と上がっていき、その後3年間、特殊な施設に入って、その後このスクブス女学園にやってくる。

 その時、その特殊な施設では、連日一日も休むことなく、男女入り乱れて淫靡な営みが繰り返されているという。そのとき女たちは、徹底的に媚態と技術を叩きこまれ、さらに頭のてっぺんから足のつま先まで肉体を徹底的に改造されるという。

 また、その施設に入れられた男たちは、日に日に衰弱し、1人また1人と消えていくのだという。個条書きには、消えた男たちは何処へ行ったのか…、と書かれている。さらに若い娘たちは、このスクヴス女学園に入学し、全寮制で学園生活を送ることになる。しかし実際に卒業して、教団の施設や、教団の運営する企業に就職できるのは、ほんの僅かずつなのだという。

 信者は卒業後、無職になる事は許されず、また、他の企業への就職も認められていない。つまり、この女学園から出た後の女学生たちの足取りが掴めないということなのだ。男たちと同様、卒業を前に消滅していったか、さらに秘密の方法で、卒業後に拐かされているか、それも個条書きされた謎のひとつとなっている。

 このジャーナリストが調べているのは、まさに消えてしまう男女たちの足取りであり、教団が彼ら彼女らに何をしているかを明らかにすることだった。そしてその謎を解明するべく、彼はこの学園に潜入したのだろう。そこで彼が見たもの、そしてビデオに映されたものは、あの黒ヤギの悪魔像なのだった。

 「なんということだ…」僕は驚愕した。もともとこの教団のことにはそれほど興味がなかったが、度重なる淫夢、女学生たちとの淫らな交わり…、すべてがつながり合っていた。

 僕は…用務員としてここに連れてこられたのではないのだ。間違いなく、女学生たちに精を提供するための、種馬か餌のような扱いだったんだ。

 だからこそ、初日から甘い誘惑に満ちあふれていたし、淫夢によって性欲をかき立てられては、若い娘たちに抜き取られ続けてきたのである。

 教団の秘密と陰謀を知ってしまった。このままここにいては、僕は悪魔の生け贄として、快楽と引き換えに全精力を奪われきってしまうだろう。

 脱出しなければ。そしてこのビデオカメラと、怪文書の内容を、世に暴かなければいけない。

 逃げよう。

 とはいうものの、今は夜中。この真っ暗な中、山道を降りるのは自殺行為だ。あっという間に迷ってしまうだろう。そこで足を踏み外して転落でもしようものなら、そこでお陀仏、ジ・エンドだ。

 それに、学生たちのほとんどがこの女学園から出ることなく消息を断ってしまうのであれば、死ぬことを怖がる子が寮から逃げ出すことだって考えられ、それを防止するために、脱出不可能なほど万全の警備が行き届いているかもしれない。そんな中で、僕が…悪魔に精を提供する種馬がおめおめと逃げ仰るほど、甘い状況にはないだろう。

 逃げ出すとすれば、明日の朝、教団の連中が大聖堂で礼拝している時間帯だけだろう。たぶんそこにしかチャンスは無いはずだ。どうしようか? もう一眠りして、朝を待ち、時間が来てから脱出するか。いやしかし、寝るということまた、抜けられない夢の世界にはまってしまう可能性をはらんでいる。ずっと起きていた方がいいだろうか。おそらくその方がいいだろう。

 今だいたい4時半くらいだ。もう少しで夜明けとなる。幸い眠気はもうない。このままずっと起きていても大丈夫だろう。すぐ脱出できるように、身支度だけ整えておこう。

ぱあん!

「!!?」

 何かが破裂する軽い音がした。映画かなんかで聞くようなピストルの音にも思える。近くではなく、遠くで爆竹が鳴ったような奇妙な音だった。しかし僕にとっては、何かそこで恐ろしいことが行われているような気がした。

 看過できない音だと思い、夜中ではあるが、僕は音のした場所に行ってみることにした。

 確か…校舎の方からだったな。響きから言って、内部ではなく、外部、それも屋上からだろう。

 「ああっ!!!」まだ外は暗く、窓ガラスは外の様子をうつさない。部屋の中の様子を鏡のようにくっきりと映し出している。

 そしてそこに映った、僕自身の姿に、ついに恐怖の声を上げてしまったのだ。

 初めは全く別人の、骸骨のような幽霊の姿を見たようにも思えた。

 しかし次の瞬間、それはまごうことなき自分自身の姿であることを知り、さらに驚愕したのだった。

 顔は土色に変色し、頬がこけ、あちこちに憔悴しきった縦皺ができている。目が落ち凹み、骨と皮ばかりのゾンビかミイラみたいな自分の姿がそこには映し出されていたのだ。

 「そんな…」あの長い長い夢の中で、僕は生命エネルギーを精として悪魔どもに提供し続け、すっかりと肉がそげ落ちてしまっていたのだ。こんなにやつれ果てた自分の姿を見るのは初めてだ。これ以上吸われ続けたら、本当に生命に関わるほど、弱ってしまっていたのだ。

 にもかかわらず、身体は元気で、倒れそうな憔悴を感じることがない。それもまた、悪魔どものしわざだとでも、言うのだろうか。

 僕は恐ろしくなった。

 変わり果てた自分の姿を見るにつけ、骨と皮ばかりになったこの肉体を、死の一歩手前までにやつれ果てた状態になっている現実を、僕はしばらく戦慄の思いで眺めていた。そんな状態なのに、倒れそうになるわけでもなく、ふらふらするわけでもなく、空腹感にさいなまれるでもなく、むしろフットワークの軽い元気さと、夢の中であれほど出し尽くしたにもかかわらず、性欲の疼きが止まらない、元気すぎる自分がここにいる。

 悪魔どもに吸われ続けて、こんなにもげっそり痩せ衰えたことよりも、むしろ元気なまま活発でいられることそのものに、僕は恐怖を覚えたのだった。一晩で、いや、実際には3、4時間程度で、こんなに急に肉がそげ落ちてしまうほど吸い尽くされているにもかかわらず、ほとんど死への自覚がない状態で活動できているのが不思議なくらいだった。

 これも悪魔どもの仕業なのだろうか…。精液という形で生命エネルギーが奪われていながら、何か別の力で自分の体がつき動かされているような、奇妙な感覚さえ覚える。

 だが間違いなく、自分の命は風前の灯だ。どこかで必ず絶命する時が来るだろう。その前に手を打たなければ、僕の命はないだろう。

 そうだ…。さっきの奇妙な銃声の正体を突き止めなければ。嫌な予感がする。学校で何かが起こっているような…。

 僕は自分の姿を見るのをやめ、夜の校舎に向けて走り出した。こんなにやせ細ってしまったのに、体が軽く、軽やかに走れる。これもやっぱり魔力の為せる技に違いない。

 校舎に入り、階段を上る。屋上にたどり着くと、つめたい風が吹きぬけた。「誰も…いないな…」周囲に人影はなく、屋上はひっそりと静まり返っていた。ピストルどころか、荷物もゴミも何もなかった。

 「気のせいだったのかなぁ…」いや、銃声が響いてからすぐに屋上に向かえばよかったのだが、げっそりと変わり果てた自分の姿を見て、しばらく茫然自失ののち、恐怖におののいてしまった時間があった。

 もしかしたらその間に、すべてのことが終わってしまったのかもしれない。間に合わなかった、とでも言うべきか。もっと急げばよかった。

 とにかく、何か痕跡でもないが、僕は懐中電灯を片手に、しばらく屋上を探索することにした。しかし、普段から細かいところまで掃除が行き届いている屋上は、丁寧に掃除が施され、何も見つけることができなかった。

 もしかしたら、ここで何か事件が起こったとして、悪魔教団側が注意深く事件の痕跡を消し去ってしまったのかもしれない。だとするなら、一歩遅れて入った僕には、きっと何一つ見つけることができないだろう。

 「はぁ…」思わずため息をついてしまう。屋上から大聖堂を見下ろす。「!!?」ぼんやりとだが、やや周囲が明るくなってきたために、僕は大聖堂を上から眺めることができたのだった。

 大聖堂の天井には、あちこちに窓が取り付けられてあり、太陽の光が入るように作られている。そこから、部分的にだが、中の様子を見ることができた。そして、その床に描かれている形を見て、僕は息をのんだのである。

 三角形を上下に重ねて星形にした、魔方陣のようなものが描かれている。中心の星はシンプルだが、その周囲、円から方々に伸びているように描かれている模様は、とても複雑なものだった。それが何か悪魔の儀式に使われるものであることは、素人の僕にも直感できた。それが一体何の儀式に使われるのかまでは分からなかったが、体育館のような床の上に白く描かれたオドロオドロしい模様は、何かただならぬものを呼びだそうとでもしているかのようであった。

 残念ながらビデオに映っていた悪魔像の姿を確認することはできなかったが、いよいよ奴らが、何か大きなことをしでかそうとしていることは分かった。

 とはいっても、今の僕にはどうすることもできないだろう。乗り込んで行って中で暴れようとしても、そもそも入る前に捕まって終わりさ。もっと大きな力、警察などの力によって、組織的に教団を壊滅に追いやるしかないだろう。

 しかし、相手がただの悪魔教団ではなく、本当に本物の悪魔だったとしたら、果たして人間で太刀打ちできるものなのだろうか…。

 いずれにせよ、今の僕にできることは、朝の手薄な時間に、確実に逃げ仰ることだ。これ以上ここにいても、何も得られるものはないだろう。僕は自分の部屋に引き返すことにした。

 部屋に戻り、椅子に腰掛けて腕組みをしながら考える。これまでのこと、教団のこと、大聖堂のこと、ビデオに映っていた悪魔像のこと、そして…快楽と引き換えに精を吸われ続け、こんな姿になってしまった自分のこと。このままここにいれば、確実に殺される。絶対に脱出しなければならない。

 そのためにはまず、教団の連中が大聖堂に集まった頃合を見計らって、財布だけを持って身一つでこっそり逃げ出さなければいけない。徒歩で山を下り、人里に近くなったら道路を下り、外部の人間と出会うことができれば、勝ちだ。そこから警察に連絡し、助けを請うことになる。

 その後は、あらゆる手段を使って、教団の悪事を暴き立てるんだ。多分それ以外に自分が助かる方法はないだろう。

 逃げるために必要な条件は、時間のタイミング、素早い行動力、気づかれる前にどれだけ遠くまで山を降りられるかということ、捕まる前に外部の人間と接触できるかどうかということ、これにかかっている。

 時間のタイミングは大丈夫だろう。礼拝が始まってから10分後、警備が最も手薄になる時間に脱出すればいい。警備員どもでさえ、この時間は大聖堂に集まる。僕にビデオカメラを託した人物も、たぶんこの時間を見計らって潜入したはずだ。意外に抜け穴があるわけだが、ここは山奥、そう簡単に行き来できるような場所ではないから、わずかの時間、隙があってもそれほど問題ではないのだ。潜入も脱出も容易ではないとわかっているから、その時間帯だけは手薄になっても大丈夫だ。

 もちろん、この時間をつけねらって外部からの侵入や内部からの脱出も想定されてるだろう。間違いなくそれに対して、何らかの手が打たれているはずだ。当然監視カメラくらいはあるはずだ。だから礼拝が終わった後、つぶさに監視カメラがチェックされるに違いない。そこで侵入や脱出があったこともばれてしまう。

 侵入に関しては、すぐさま警備員どもが校舎内を探索し、侵入者を捕まえるだろう。、百戦錬磨のジャーナリストなら、その探索の手を回潜ることもできるだろうけれども、素人はあっさりつかまってしまうに違いない。

 脱出に関しても、ほとんどは教団の人間なので、礼拝に参加していなければ、その時点でバレるはずだ。問題は、礼拝に参加しない者、つまり外部の人間が脱出を図った場合だ。僕は逐一監視されているのだろうか? もしそうなら、礼拝が終わった直後に、僕の脱出がばれてしまうだろう。

 奴らにとって、僕は大切な種馬かもしれない。だとするなら、おめおめと逃がそうとするはずはなく、すぐさま追っ手を差し向けるに違いない。監視されていないのであれば、少しは時間稼ぎができるはず。しかし、たぶん監視されていないという事は考えにくい。礼拝が終わった後、すぐに追っ手がくることを想定しておかなければならない。

 普通の山道を降りようとすれば、あっさり捕まってしまうだろう。遭難しないように気を付けながら、別の山道を降りなければならない。人里の道路に出られるかどうかがカギだ。そしてその間、捕まらないようにすることが最大のポイントである。

 チャンスは1度きりだ。捕まったが最後、逃亡の意思のある危険人物として、どこかに拘束され、縛られたまま寝ても覚めても女学生たちと交わり続けさせられるであろう…それこそ死ぬ瞬間まで。そうなれば絶望的だ。

 さあ、もうすぐ夜が明ける。準備は万端だ。僕は頭の中で何度もシミュレーションを行い、絶対確実に逃げられるよう、心の準備も整えた。

 ガチャリ。「!!」突然、用務員室のドアが開かれる。そしてそこに、制服姿の女学生たちが3人、無言のまま入ってきた。夜が明けたとは言え、朝の奉仕の時間にまではまだ早すぎる。やはり監視されているんだろうか。僕が脱出の準備をしていることを素早く察知し、先回りされたとでも、言うのだろうか…。

 「ああ…」僕の予想は、ある意味では当たっていた。十中八九、監視はされている。しかし、「脱出されたらすぐに追いかける態勢が整っている」という想定は、完全に誤りであった。

 むしろ「そもそも脱出できない」状況に、すでに僕はおかれてしまっていたんだ。

 無表情で、幼い顔立ちのまま、ぴっちりと真面目そうな制服に身を包んだ美少女たち3人。彼女たちに言葉は必要なかった。彼女たちの姿を見たとき、僕は「もう逃げられない」ことを直感的に思い知らされた。”吐く週”の、清楚にして妖しい色気に満ち溢れた、魔性の淫気を放つ女の子たち…。僕は身体を拘束されずとも、既に心の奥底は、完全に身動きできないほどに縛り上げられてしまっていたのだ。

 ぷるぷるの唇、すべすべのほっぺ、しなやかな手と指先、長いスカートの裾から見える、10センチ強の脛。肌が露出している部分はたったそれだけだったのに、もはやそれだけで、僕の心臓は一気に高鳴り、どうしても性欲を抑えることができなくなってしまっている。

 淫らな夢によって散々高められ、しこたま射精させられてきたにもかかわらず、いや、それだからこそ、僕はもう、完全にセックスの虜になり、教団の若娘の姿を見た瞬間に、ペニスは激しく勃起し、自動的に全裸になって、彼女たちで出したいという激しい欲動を、自分自身で絶対に抑えられなくなってしまっていたのだ。

 逃げてから追いかけるという発想ではない。そもそも僕の前に女学生を送り込むだけで、僕は彼女たちに心奪われ、逃げようとする意思さえも、根こそぎ奪いとってしまうことができるのだ。絶体絶命だった。

 僕はふらふらと彼女たち吸い寄せられる。女の子たちもそれに応じて、無言・無表情のまま、僕に近づいてくる。

 きゅっ。女学生の1人が、ペニスの先端を柔らかい手で優しく握りしめてくれた。「あううっ!」その瞬間、股間にとろけきる快楽が襲いかかり、くすぐったい疼きが全身を駆け巡り、一気に強くなる。そしてそのまま、いやらしい白濁液が、あっさりと彼女の手の中で爆発していった。

 まるで何カ月も抜いていない中学生のように、しごかれてもおらずただ包み込むように握り締められただけで、僕は極上の快楽のまま精液を放出し、一瞬でイかされてしまったのだった。

 イク多幸感に包まれながら、僕はいよいよ死を覚悟した。このまま抜け出すことなく性欲におぼれたまま、イキ殺されてしまうのだろう。

 「大丈夫ですよ、用務員さん…」「死んだりなんかしませんからね」「さあ、この薬を飲んで…」僕は促されるままに緑色の液体を、女学生に口移しで飲ませてもらった。精進料理と同じ香りがする。苦味のある独特の臭みは、女学生のキスのとろける甘さにかき消され、僕はすんなりと薬を胃袋に流し込んでいく。すると衰えた性欲や体力は、たちどころに回復してしまう。痩せ衰えた体が元に戻るわけではないが、僕はこの薬で延命措置が図られているのだろう。薬を飲み続けている限り、精を奪われ切って殺されることはなさそうだ。

 僕は3人に連れられて、ベッドに引き戻される。彼女たちの淫らな香りが、引き続き僕を狂わせ続けた。

 仰向けに寝る女学生3人。僕は彼女たちの上に乗り、すでに体重をかけても彼女たちに負担を与えないほど軽くなった骨と皮ばかりの体で、再び性欲に溺れていく。

 女の子たちの足をスカートをまくりあげながら撫でさすると、そのすべすべシコシコした感触に、またもや我を忘れていく。

 女の子たちは一斉にパンティーを脱いだ。毛の生えていないオンナが3人分、あらわになる。

 僕は真ん中の娘のワレメにペニスをねじ込むと、スムーズに挿入を果たした。強烈な締め付けがペニスに襲いかかる! 清純な感じの少女の若い膣が、弱体化した僕の性感神経をくまなく刺激してくれる。入れた瞬間、僕は情けなくも高められた。

 ぐぼぼ! 精液がしこたま子宮に送り込まれる。僕はイキながらも必死で腰を振り、オンナの中をかき回し続けた。両側の娘にも指で性器をかき回して快楽を提供しながら、指を締め上げる柔らかい圧迫に、いやがおうにも興奮が高まっていく。もぎゅもぎゅと蠕動しながら、若いオンナが変幻自在にペニスを締め上げ続ける。

 脈打ちが終わった次の瞬間、またイク直前の多幸感に襲われ、再び僕は濃い体液を吐き出した。

 「あふ…」僕はペニスを引き抜き、仰向けに横たわる。右側に出ていた娘が起き上がり、僕の腰にまたがると、ペニスを太ももで挟み込み、ふくらはぎを左右に広げる、いわゆる”女座り”の体勢でぎゅっとペニスを締め上げた。柔らかい内股がペニスを圧迫しながら、彼女は自分の足に手をねじ込んで、指先で亀頭をさぐりあてると、敏感な部分をこしょこしょと撫でさすりこねくりまわしてきた。

 「ああっ! き、気持ちいいっ…!!」生足のふにふにした感覚と、先端ばかりをいじめるしなやかな右手指先が、僕を極上の快感に包み込む。全体を優しく包む圧迫と、先端ピンポイント攻撃によるくすぐったさで、ただ挿入するのとはまた違う、天国のような気持ちよさに見舞われた。若い女の子の体って、こんなに気持ちいいんだ…。改めて僕はこのことを思い知らされたのだった。

 程なくして僕はまた、精液を太ももの間からほとばしらせた。すると彼女は、全身を小刻みに激しく上下させて、太ももでペニスをこれでもかとしごき上げる。脈打つ快楽に加えて、柔らかいすべすべの足でしごきたてられる快楽が上乗せされ、僕は3分以上精液を吹き上げながら、止まらない射精の快楽にのたうちまわった。

 女の子が離れると、すぐさま左側に寝ていた娘がしがみついてくる。僕たちはスリスリと太ももをこすりあい、そのなめらかな感触を愉しまされる。後ろからもスカートをまくりあげた女の子が抱きついてきて、自慢の生足をこすりつけてくる。

 出し切った次の瞬間には、再び精液が精巣にパンパンに溜め込まれ、いつ出してもおかしくない状況に陥る。僕は腰を振りながら、娘の足やお腹にペニスを押し付けこすりつけて快楽を愉しむ。もはや理性などなかった。

 彼女が足を開くと、ペニスは勢いでオンナの中に入っていく。後ろの子もサポートして、ぐっと根元まで挿入させてきた。すると前方の女の子は激しく自分から腰を振って、ペニスをこれでもかとしごき上げる。さっきの正常位の子とは違う締まり方で、全体を柔らかく、そして優しくねめ上げるのであった。

 あっという間に高められた僕は、さらに猛スピードで律動を始める。体液がどんどんと子宮に注がれて行って、溢れ返るばかりだ。

 それでも彼女は腰の動きを止めず、しつこく射精を長引かせる続ける。数分間脈打ちが続くという異常な事態にもかかわらず、僕は快楽に我を忘れ、何も考えられずにただひたすら腰を振り続けるばかりであった。

 出し尽くした僕がペニスを引き抜くと、女の子たちは一斉に僕の全身を舐め始めた。6本の手で撫でさすりながら、股間を中心に、舌で全身を掃除してくれているんだ。僕は脱力しながら彼女たちに身を預けされるがままになっていた。そのすべすべの手の感触や柔らかい舌のくすぐったさに翻弄され、制服を着たままの美少女たちの攻撃に、身をよじらせるばかりであった。

 ペニス全体だけでなく付け根や玉袋、玉袋の横のくすぐったい部分も、おへそも、お尻の穴まで、丹念な舌が、徹底的に舐め続けてくれる。すべすべの手のひらや手の甲が、しなやかな指先が、全身をくすぐり撫でさすり、徹底的にかわいがり続ける。

 「あううっ!」僕はとどめの一撃と言わんばかりに高められ、そうして3人の娘たちの手や舌の攻撃を前に、なすすべもなくイかされてしまう。勢いよく精子がペニスから飛び出して行く。玉袋を舐めていた女学生の髪の毛に、粘液が降りかけられる。飛び散る汁は他の子の手や肩にも降りかかった。

 「はあっ、はあっ…」僕は仰向けに寝かされたまま、肩で息をする。女の子たちは立ち上がり、無言で用務員室を出ていった。礼拝が始まるまで、あと30分くらいだ。

 しこたま抜かれ続け、脱力し切ってしまい、身動きが取れなかった。枕元に例の飲み薬が置いてある。これを飲めば体力も性欲も回復する。逃げるためには、薬を飲んで回復するしかないが、飲めばまた色欲に苛まれ、再び誘惑に屈してしまうだろう。するとセックスに溺れてしまって脱出ができなくなる。

 そう、たとえ礼拝中の手薄な時間であっても、僕は女によってここから逃げ出せないように管理されてしまっているのだ。だから、たとえ警備が手薄でも、外部の人間が逃げ出してしまう心配は全くないということになる。僕は完全に、この女学園に心で縛りつけられてしまっているのだ。

 どうしようもないのだろうか? いや! まだ手はあるはずだ! もう少ししたら、礼拝が始まる。そこから10分後に薬を飲んで、元気になったところで一気に脱出すればいい。礼拝中であれば、女学生が送り込まれることはないだろう。そのタイミングだけがチャンスだ。もう少し待とう。

 「おはようございます!」「!!!」元気な声とともに、またもや別の女学生たちが入ってきた。上半身は制服で、下がパンティー1枚だけの娘たち4人と、逆にスカートだけをはいて上半身豊かな乳房を露出している娘が1人。そうだ、掃除や食事の係の人たちが、毎朝やってくる時間帯になっているのだ! 

 「あああ!」5人の女の子の淫気に当てられ、僕はまた勃起して裸になった。「じゃあ、4人で準備しますね♪」パンツ娘たちが掃除と朝食作りに取り掛かる。仰向けに寝たまま、僕は彼女たちのパンツと生足に釘付けになった。

 そして上半身裸の娘が、ベッドに上がってきて、僕の腰の間に上半身をねじ込んでくる。彼女は笑顔のまま、いきり立ったペニスにおっぱいを覆いかぶせ、そのままやわらかくすべすべの谷間に挟み込むと、ゆっくりと上下にしごき始めた。

 「あああっ! 女の子のおっぱい…やわらかいぃぃ…!!」僕は上半身をのけぞらせて、乳房の快楽に悶絶した。視界に次々と飛び込んでくる、若娘たちのパンティー姿! ツルツルの太ももや、柔らかそうなふくらはぎ、若い膝小僧や、ふにふにした内股。パンツに浮き出る縦スジ。しっかりと膨らんだお尻の形。彼女たちが動くたびに垣間見えるおへそや背中。そのいやらしい姿で、部屋中が掃除され、料理が作られていく。

 その姿と、僕の顔を優しく覗き込みながら微笑み、豊かな乳房でしっとりとパイズリし続けるあどけない娘の痴態を目の当たりにしながら、僕はどんどん高められていった。

 「あれっ? 用務員さん、まだ薬飲んでないですかぁ?」パイズリ娘が優しく問いかけてくる。薬を飲んでいれば、あっという間に射精していたはずだ。それがなかなか絶頂しないので、彼女もいぶかしく思ったのだろう。

 「くすくす…飲ませてあげます♪」パンティー娘の1人が口移しで薬を流しこんできた! 「むぐうっ!」逃げる間もなく僕は薬を飲まされてしまう。すると体が熱くなり、一気に体力と精力がぶり返してくる! 股間のくすぐったさが急激に跳ね上がり、僕はおっぱいのなめらかな感触に、さらに激しく悶絶したのだった。

 「うぐあっ!」精液が胸の谷間からほとばしる。それでも脈打ちは止まらない。彼女はパイズリの仕方を変え、精液を吐き出し続けるペニスをおっぱいで激しくしごき上げ、さらに左右交互にこすりあげて、ぎゅっと締め上げては、強く、大きくしごき、様々な動きで射精を長引かせる。

 僕は快楽に溺れ、我を忘れていった。ああ。いい気持ちだ! このままここにいれば、薬さえ飲んでいれば、死ぬこともなく、すっとこの子たちと、快楽を貪り続けることができるのだ。たとえその精が、悪魔どもの糧になったとしても、いっこうに構わない気がする。

 下界に降りたら、悪魔の餌食にはならない代わりに、もう二度と、こんな快楽は味わえなくなるだろう。たぶん一生独身のまま、誰にも相手にされずに、年老いて死んでいくだけなのだ。それに引き換え、ここはなんという天国だろう! ずっとここにいた方がいいに決まってる!

 そもそも、下界に一体何の魅力があろうというのか。ただ辛いことだけがあり、何の見返りもなく、苦労だけをして、働きかけたその恩恵は、どこかに吸い込まれてなくなってしまい、ただ苦しい結果ばっかりが身に降りかかるだけじゃないか。資源が少なすぎるんだ! ついに一生独身のまま、誰にも相手にされずに歳をとってしまった。このままさらに老いて死ぬだけのこの現実に、いったい何の価値があるというのだ。何もありはしない。そもそも女の数が少なすぎたんだ。今の10倍あればよかったんだ。彼女たちのほとんどは恋愛も結婚もせずに一生1人でも平気な顔をしている。だから10倍いても困らない。そんな状況なら僕にも出会いがあっただろうに。仕事だってなんだってそうだ。資源はもっとありさえすれば、それを巡って争うこともなかったんだ。誰もが勝ち、幸せに暮らせる世界だったはずだ! しかし足りなすぎた。だから不幸に打ち捨てられる人間が出てくる。これが神の作った世界だと言うなら、こんな世界は勝者だけのものだ。神は一部の者しか救わない。見捨てられた者は、ただ打ち捨てられて、代償もなく、あくまでそのままだ。そんな現実に、いかなる希望も夢も価値も見出すことはできない。それに引き換え、悪魔の世界は最高だ。うち捨てられた者が、1人残らず救済される。見ろ。女の数は10倍以上だ。いつまでもいくらでも、極上の快楽に浸っていられる。どんな資源も足りないということはなく、全てが与えられる! だから争う必要もなければ、嫌なことも苦しいことも何もない。本当の極楽、涅槃、最高の天国が、確かにここにはある! 神のようなケチな野郎とは違って、悪魔こそが本当の救世主だ! 代償に精を提供するくらい、なんということもないではないか!

 僕は快楽に溺れながら、女の子たちのおっぱいや手やお尻や、生足や膣によって、何度も何度も射精し続けた。準備の終わった娘たちは、僕に群がってありとあらゆる手段で可愛がってくれる。もう下界になんか行きたくない。心の底からそう思えた。逃げるなんてやめてしまおう。僕は一秒も休まずに射精し続けながら、女学生たちの体を貪り続けた。

 「そろそろ礼拝の時間です」「じゃあねえ! 用務員さん。」女の子たちが出ていった。

 僕はぐったりして、ベッドに仰向けになったまま、起き上がることができなかった。20分、30分…1時間…。礼拝が終わるまで身動きが取れない。そう、僕は体も心も、女の体で拘束され、悪魔に魂を売って、逃げる意思を完全に殺がれてしまったのである。逃げるタイミングも完全に失ってしまった。

 僕はだんだんと冷静になっていった。女学生たちと交わっていきながら、明らかに僕はおかしな洗脳をされ、理性を失い、あらぬことを考えるようになっていた。下界に降りるよりも、このスクヴス女学園にいた方がずっといいだなんて!

 間違いなく淫気にあてられ、僕は精を吸われながら、女の色香に迷い、若娘たちの肢体におぼれ、すっかり洗脳されてしまっていた。僕はどうかしてたんだ。

 女性の数が十倍でないから不満だと? どう考えてもその理屈はおかしい。仮に女性の数が増えたところで、結局状況なんて変わりはしない。原因を人数に求めている時点で、結局誰にも相手にはされないだろう。資源だって同じだ。仮に顧客やお金が今の10倍以上に増えたところで、結局は強い者が根こそぎ独占するのであって、自分のせいにしないような奴のところになぞ、誰も来ないに決まっている。冷静に考えれば、そんなことはすぐ分かることだ。それなのに、安易に快楽や結果だけを求めると、努力せずに結果ばかり求めるようになり、ひいては完全に堕落してしまうことになるだろう。つまりはそれが悪魔どもの目論見なのだ。

 精を奪い、その上精神的に完全に堕落させてしまうということ。安直に欲望を満たそうとするから、悪魔の思う壺となるのだ。これではいけない。やはりなんとしても脱出しなければ!

 しかしそのためには、迫りくる女たちの甘い快楽の罠を、何とかしてはねのけなければならない。彼女たちの姿を見ただけで、激しく欲情し、何もかも忘れて快楽を貪ってしまうのだ。自分自身で自制が効かなくなる。こうした悪魔どもの魔力をなんとかしないことには、絶対に脱出はできないだろう。一体どうすればいいのだろうか?

 …こればっかりは、いくら考えても答えは出なかった。この女の園にいる限り、逃げ隠れし続けることはできないだろう。見つかってしまうか、逆にこちらが見つけてしまうかして、彼女たちの姿を認めてしまったら最後、必ず僕はふらふらと彼女たちに吸い寄せられて、薬を飲まされながらいつまでもいつまでも精を抜き取られ続けることになるのだ。

 おそらく外には出ない方が良いだろう。用務員としての仕事をしようとして大勢の女学生たちがたむろす場所に足を向ければ、それこそ一日中彼女たちと交わることになってしまうだろう。そんなことになれば、ますます洗脳が進行し、精神的に取り返しのつかないところまで追い詰められてしまうに違いない。

 しかしそれだからといって、この部屋に閉じこもっていたとしても、間違いなく次から次へとこの部屋に娘たちが送り込まれることになるはずだ。どっちみち、絶体絶命のところにまで追い詰められてしまうだろう。何か手を打たなければ、本当に危険なことになる。一体どうすればいいのだろうか。

 そうこうしているうちに時間が経ち、時計が午後1時を指していた。本来なら用務員として学校内を見回る時間になるのだが、奴らの目論見がわかった以上、真面目に仕事をするのは逆効果だ。かといって、ここに閉じこもっているわけにもいかない。僕が出てこなければ向こうから迫ってくるに決まっている。

 やはり人気のないところに逃げ隠れる以外に方法はなかろう。僕は着替えを済ませ、用務員室を出ていった。

 だが、思ったとおり、どこにも逃げ場所はなかった。やはり監視されているのだろうか…行く先々で僕は若娘たちに遭遇する。そしてその姿を見るたびに、僕はどうしようもなく欲情して、学生たちと交わってしまうのだ。

 道端に突然現れたセパレート水着の美少女。そのなめらかな肌を見た瞬間、僕は我を忘れて彼女に抱きついた。女の子も僕を受け入れ、柔らかい生足を僕の両足に絡みつけて、スリスリとこすりあげてくれる。ペニスがすっかりいきり立ったところを見計らって、女学生はくるりと後ろを向き、パンティー部分をずらしてオンナをあらわにした。

 僕はペニスを彼女にねじ込むと、その若い締まりにほだされて、あっという間に射精してしまう。このままでは連続して抜かれてしまうと危惧を覚えた僕は、さっさとその場を離れて別の道を選んだ。

 しかし、人気がないと思っていたその場所にさえも、ブラジャーにブルマ姿の女の子が待ち構えていた。僕は再び生足の餌食になった。オンナ周辺の内股の付け根が、若くハリがあって形がよく、その吸い付く感触の艶めかしさに、僕はまたもや我を忘れていた。

 彼女がくるりと後ろを向いて、ブルマとパンツの股部分をずらすと、ツルツルのオンナがあらわになった。僕はまた、立ちバックで挿入を果たすと、ほとんど擦ることなく、彼女の膣のうごめきだけで、あっという間に高められてイッてしまった。

 僕はさらに人気のない草むらに逃げていった。だがそこで、黒髪ぱっつんの清純そうな女の子が、上半身制服なのに、あろうことか下半身スッポンポンで、お尻を丸出しにしながらうつ伏せに寝ていた。

 僕は彼女の上に覆い隠さり、ペニスをそのふくよかな臀部に押し付けこすりつけて、そのお尻のふにふにした感触を愉しんだ。ぐっぐっと腰を上下させると、変幻自在にぐにゃぐにゃ潰れるヒップの感触がペニスに跳ね返ってきて気持ちいい。ほどなくして僕は、清楚な娘の女らしいお尻の割れ目から、大量の濃い白濁液を放出させるのだった。

 校舎内のあちこちに女学生たちがちりばめられている。体育館や大聖堂の裏側のような、人気のないようなところにも、清純なメガネ娘や、ツインテールの小悪魔系の美少女が待ち構えていた。

 彼女たちに出会うたびに、僕は彼女たちの手や口や乳房、脇の下やお尻、生足やオンナで、次から次へと精を抜き取られてしまう。結局僕は、夕方、彼女たちが寮に戻るまで、ひっきりなしに女体で精液を吐き出し続けることになった。

 夜になると、お世話係の女の子たちが、きわどい水着姿でやってきた。僕は彼女たちの奉仕を受けながら、全員に数回ずつ精を放ち、食事をさせられることになる。あの薬が配合された食事なので、僕はイキ続けても延命を図ることができた。そして就寝前には、3人の全裸美少女が現れたので、僕は彼女たちに何度もしぼりとられることになる。その子宮にはすでに大量の体液がたっぷりとため込まれている。

 それでも誰も妊娠しないというのは、すでに彼女たちの肉体が完全に悪魔のものであることを如実に物語っていた。本当に脱出できるのだろうか…。僕は不安と快楽の間で、壊れそうになるくらい揺れ動いていた。ああ、…また淫らな夢が始まる…



###一方、その頃###

理事長:「すべて順調ですわね。」
マミー:「はい…いよいよですね。」
理事長:「用務員さんも、すっかり私たちの虜。コンドルに私たちの素性がばらされたところで、彼にはもう、何もできないわ。」
マミー:「ええ。用務員さんもなんとか逃げようとしていたみたいですが、送り込んだ学生たちを前になすすべもなく、肉欲に溺れ続けました。…昼間も、夜も、彼にはもう、どこにも逃げ場所はない…」
理事長:「それならもう、これ以上淫夢で縛る必要はないわね。彼にはもう、夢は見させないでちょうだい。」
マミー:「御意。」
理事長:「目覚めれば、強烈な性欲に苛まれるのはもう、変わらないわ。そこに女学生を送り込めば…」
マミー:「くっくっく…あの男には、最後まで良き種馬になっていただきましょう。」
理事長:「そうそう、来週、新しい先生が来ます。」
マミー:「すばらしいですわ。」
理事長:「“吐く週”が終わったあとの赴任ですから、また元の学校風景の中に送り込まれることになります。…じわじわ誘惑して、吸い尽くしてしまいましょう。」
マミー:「あと少しで、すべての学生が、男の精を充分受けることになります。…一定量以上の精を体内に吸収した女たちは…サタン様の復活の“最高の材料”になる…」
理事長:「もうすぐ仕上げよ。手抜かりのないようにね。最後の詰めが一番大切ですから。」
マミー:「御意。」

###闇の一ページ###

 

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