誘惑の白い城 ~父娘外典~ 8




 彼女にとっては、どっちでも結果は問題にならない。義理姉たちが先に絶頂してしまえば、現実世界に戻すしかないが、父の魂は魔界に至らせる。男の精をその後じっくり奪い続ければ済む。

 が、父が先に射精したら、姉妹の願いどおり、3人とも魔の世界の住人になる。そして、いかに魔力が女体の性感神経を、限界まで刺激し続けているからといっても、ぞくぞくっとイクところには、なおも至らない。

 その寸前で意図せずにストップしている。肉体構造的に、多幸感が訪れたらペニスはどうしても、律動して体液を出し続けるところまでノンストップだが、女性側は限度はあっても持ちこたえやすい。

 その限度は超えないのだから、イク前の最高に幸せな肉体状態を、1分2分と持続させられる。男はそういうわけにいかず、ドクドク脈打ってしまう。気持ちよすぎて満足するのは男が先になるが、その代わりに彼らは大体、1回出し尽くしたら打ち止めになる。

 抑制が強く働き、急激にしおれてしまう。女性側は長持ちし、さらに何回でも絶頂し続けられる。こちらの世界では、男性側のストッパーを外し、女性側がイクのを堪えきる性質を、上手に悪用している。

 愛情も同時絶頂も必要ではない。少女たちはあくまでも、実の父親の禁を破って、その体液を出させるためだけを目的にしている。しかしイッてしまっては、その目的が果たせない。追放されてもやむなしとなる。

 それは何としても避けたいと思い、ぐっと力んで、姉妹で力を合わせ、交代しながら次々と、中学生と高校生の特有の若い締まりで、高め続けようとしている。

 彼女たち2人分の膣圧とズリズリ絞りを受け続け、お父さんの方も、娘たちを助けたいのに、これ以上はどうにも制御できなくなっている、脈打ち寸前の、何もかもが吹き飛んでしまうあの絶頂感覚に、身震いしてしまう。少女たちは、あと1歩だと確信した。

 せめて……せめて彼女たちの名前を思い出して、愛情を込めて2人を呼びさえすれば……たったそれだけで、天の慈悲が、この地の底の世界にも届くのかもしれない。父親としての役割や規範を取り戻して、ただの動物的な肉欲の地獄から、一気に抜け出せるかもしれない。

 だがどうしても、ペニスへの快感ときゅーーーーんとこみ上げっぱなしの気持ちよすぎる寸前感覚で、思考が鈍って思い出せない。

 もとより魔の存在が、そんな天に届く願いなどさせまいと、邪魔立てするのが当然だ。意識や記憶に介入して、親らしさをとことん奪い去り、自覚させながらも、男としての肉欲だけが最優先になってしまう。もうだめ、だ……!!!

 びゅ! びゅるる! どばあ! バッシャ!! びゅくうん!!!!!

 溜めに溜めていた体液が、妹の膣内に大量にぶちまけられる! イク満足感と、いつまでも止まらない快楽の、肉体的に直截の天国刺激が、彼を父ではなくただの男、動物、いやそれ以下の存在に貶めた。その瞬間、彼は魔界のエサになる運命がほぼ確定したのだった。

「あああ! 気持ちいっ! ま、まだ出……」

 どばっどばっと30秒以上経っても、彼は娘の内部に体液を出し続けている。その間中も腰を上下させ、中学生の禁断の股間感触に、完全に夢中にさせ続ける。

 相手が子供だといつも意識し、目を細めて見つめてくる淫乱なメスの顔立ちを見ては、ゾッとするほどの色気が、あどけなさをかき消しているのに気付く。それでさらに脈打ちスピードが速まり、出し入れしながら、射精が止まらなくなっていた。

 すかさず姉に交代となり、高校女子のなまの感触が、ぐっちょりとペニスをさらに責め立てる。彼は促されるように律動し続け、ありえない量の精液をぶちまけ続けてしまった。

 父と娘の垣根を越えた性関係で、ナカダシしっぱなしになっていると自覚しながら、快感の強さに抗えずに、びゅっびゅっとあとからあとから、粘液を放出し続けている。

 30秒後に妹に交代しても、やはり射精の量とスピードは一向に落ちることがない。姉妹ともに心地よさそうで、満足げな受け入れ方で、父親の精液を、自分の肉体の中に吸い上げ続ける。

 高校女子の完熟した感触で、さらに相手の精を一滴でも多く吐き出させ、女子高生特有の太くてなめらかな脚肌で蹂躙しながら、父の腰振りが止まらないよう、興奮を止めないよう、没頭するように仕向けている。

 妹の方も、中学脚に性徴したのを思い知らせながら、パツパツと上下に動かすよう、止めないように、ぎゅうっと抱きしめる。

 彼はこの生足で、親子の垣根を越えて勃起してしまったのを思い起こしながら、実の娘との勝負に負けてしまった情けなさと、それをもかき消す快楽の連続で、わけが分からなくなっていき、ただひたすら脈打ち続けるだけの存在になり果てていた。

 勝敗はついた。

 娘たち3人の思惑どおり、魔の主様に非常に質の高い精を提供している。少女たちの禁断のオンナ内部に、何分も出され続けている濃い体液は、一滴残らず異界へとさらに飛ばされ、すべて大きな魔力に変換されて、女魔のエネルギー源となった。

 通常の男女関係での搾精とは、比べものにならない。罪深く許されないのに、性関係を持ち、10代前半の妹と高校生の姉の2人がかりに負け、射精し続けている。

 おとなが子供娘に、なまセックスをしてしまっている分野でも、血の繋がった親子なのに、ペニスを律動させ続けている分野でも、はっきりと世界の動きや仕組みに反逆するような、呪われた肉体関係であり、その分だけ、闇のパワーをとてつもなく増幅させる。

 少女たち3人の栄誉はいかほどだろう。彼女たちの陶酔と満足感は、他の何にも代えがたい激しい歓喜となった。

 この強すぎる達成感は、現実世界で制約だらけ、代償が高くつきすぎることばかりで、限られた期間しか生きられず、ちょっとしたことで、生活と未来が台無しになってしまうくだらなさに比べて、どんなに素晴らしすぎる出来事の連続になるか、計り知れない。

 永遠にこの最高の精神状態のままでいられるなんて、これより輝かしい現実のイベントが、ひとつでも起こりうるとでもいうのだろうか。こっちの世界にしかない結末は、何を犠牲にしてでも、比べものにならない至高を、男女に与え続ける。

 いかなる不都合も存在しない。報われることのない人生なんぞより、報いしかない永遠の方がいいに決まっている。彼女たちははなっから、神の子であることを捨てた。

 そして父親の方は、このままではマズイ、何とかしなければ、という想いを永久に抱えながら、神の子であることを捨てさせられ続ける。

 これが永続する、変更の利かない絶対的な運命として確定してしまう。悲愴をいっさい感じさせないところが、まさしく悲愴そのものだと、誰も気づくことはない。

 イキそうでかろうじて堪えた姉妹は、別空間で止まった時間の中、数え切れないほどの絶頂を、悪魔様から授かった。ほんの気持ちばかりのお礼だ。

 それを心の底から愉しみ陶酔しながら、肉体的満足を十二分に享受しながら、もっと男の人を気持ちよくし続けたい、その目的のためだけに行動したい、としか考えなくなっている。

 すでに少女たちは、搾精のための武器として、自分の肉体を駆使する以外、何も価値を感じない。血の繋がった父親の罪深い行為こそ、もっとも主様にお力を与えさせていただけた、最高の行動だった。

 この先も、もっとみだらで背徳的な射精で、貢献したいとしか思わない。父への肉親としての情愛はなく、男として魔力を最大限提供できるエサでしかない。もっとも罪深いセックスを惜しげもなく果たせた以上、その分だけ確実に、現実世界に深い傷跡を残し、悪化と深淵への入り口を拡げることに貢献している。

 どこまでも深い犠牲がわざわいとして降りかかっても、もう知ったことではなかった。むしろ滅ぼさなければいけないシミュレーションだと、同意しかしていない。

 一体全体、父となまで交尾して子供を産んだら、その子の立ち位置はどうなるのだろう。姉でもあり母でもある。同じ父親なのに、違う母親を持つ。相続などの血縁上の順位はどうなるのか。

 無事に生まれ育てる遺伝子だったとしても、隔世遺伝までは保証できない。彼らの未来はどうなるのだろう。どうでもいい。なぜなら皆、魔の世界へと消滅していき、そっちでは永遠に過ごせても、現実では初めからなかったことになるのだ。

 どうでもいい。対象が初めからいなければ、誰も生まれていなければ、遡って存在を抹消される世界線に、切り替わるだけのことだ。

 事故も起こらなかったし、近親相姦もなかったし、そもそも父も母も生まれてさえいない。その両親に当たる人物たちは、氷河期とリーマンショックのダブルパンチで、生存できなかったんだ。4人とも、少女たちの祖父母は、若くして結婚前に絶命を余儀なくされた。

 光の主に見捨てられたままなのだから、そいつらが死のうが生きようが、顧みられることもあるまい。世界軸が変わっても、気づけないほどのマヌケなのは、しょせんは依怙贔屓しかできない無能だからにほかならぬ。

 娘たちは最初から、ターゲットの若返った父親に勝負を仕掛けた段階で、こうなる結末を分かりきっていたし、もうこの世現実に、何らの未練もあるわけがない。破壊し尽くすべき、下卑たプログラムに過ぎない。

 敗北した父親は、父であることをやめた。娘を持っていた事実さえ消滅し、ただの男になった。本人ももう、何も覚えていない。ズブリ、ズブリと床の下へと沈んでいく。

 意識朦朧な中で、重力や物理法則に関係なく、全身が沼に沈むように、床の下にゆっくり堕ちていくのは、敗北の証であり、さらなるエサとしての射精が待ち受けているのを、強く予感させるものだった。

 2人の娘はそれと対照的に、空気と一体化するように、霧のごとく消えていく。これは、男性の方は無限に階が続く魔界のフロアに、1階ずつ堕ちていくのに対して、娘たちは同じ闇の世界で神出鬼没となり、どのフロアにでも登場しうる存在になった違いがある。

 男によっては、急に底なしの闇の中を転落していくのもあるが、彼のように少しずつ降りていくタイプの性感天国もある。どちらになるかは、ほとんどランダムだ。

 しかしどっちにしても、距離は無限にあり、神世界とは絶対的な隔たりがある以上、永久に沈んでいくか堕ちていくか、終わりなどあるはずもなかった。

 意識を失いかけ、次に気がついたときには、生前のことも、さっきの父娘対決のことも、すっかり忘れているはずだ。

 性の経験がたくさん積み重なってしまうと、強化されてしまう。魔界のルールとめくるめく宴の、ぼんやりした内容は片鱗だけ覚えていても、異性の乳房やお尻、生足を見るのも、ましてや触れるのも「初めて」にリセットされ、永久に童貞状態に戻される。

 老いることはなく、若返っては永遠を生きる。ただし、女たちとのセックスと射精以外に未来がない。いつも脱出チャンスは与えられるものの、これをクリアできる可能性はほとんどない。

 イクのを我慢して、相手の女を絶頂に持ち込むなど、その身体に触れたことさえない、性感刺激に敏感で、いつもパンパンに体液が玉袋に溜め込まれ、何週間もオナニーしていなかったのと同じになるなら、勝てる道理がない。

 深く沈めば沈むほど、より女子の人数は増え、気持ちよさが格段に増し、さらにイキたい衝動が強まる一辺倒になる。堕ちれば堕ちるほど、脱出が困難になっていく。

 それが分かっていながら、目先の肉欲に勝てずに、またもや律動してしまう……その悔しさの連続によって、魔力も倍増するというものだ。

 その最後の刹那、父親は2つの光景を目の当たりにし、自分の運命が閉ざされていくこと、復活は困難を極め絶望的なのを、いやというほど思い知ることとなる。

 その光景とは、残された高学年少女の行く末であった。2人の実の娘たちは、父から精液を奪い取った実行者だったものの、真の立役者は、このもうすぐ6年生になるはずだった、何も知らなかったあどけない女の子供だ。

 理不尽を闇世界で見せつけられ、魔族と同じ考えを持ち、何としてもこの世現実を転覆させようとする。

 誰よりもその怨念が強いおかげで、魔界の中でもいきなり昇進、少女はディープな性行為のバイプレイヤーの功績で、魔性の怪異へと、見事に転生できたのだった。もちろん、その性質を上手に利用しながら、自分自身もセッティングではなく、搾精側になっていく前提だ。

 彼女の突然の絶命と真相は、非常に強い怒りと恨みに満ちあふれていた。本来ならいわゆる怨霊の類として、事故現場や棲家、学校などに現れ、多くの霊障を、関わる全員に及ぼすほどの、たちの悪い存在になってしまっただろう。

 宿業を果たして転生するなど冗談じゃない。その先に良い未来が待っていると、口約束では信用ならぬ。今のこの惨状をどうしてくれるのかを、なんら解消してくれないなら、一切合切を恨み抜くほかはない。

 それは夜中に、半裸の状態で現れてドライバーの目を引き、勃起させたまま事故を起こさせる、その土地に誰もいなくなったところで、次の住人の夢に現れては、毎日夢精させて衰弱に持ち込む、男性教師たちの寝床に、夜な夜な忍び込んで素足で魅了し、色情霊として精液を奪う……彼に息子がいるなら、その男の子も道連れだ。

 どんどんエスカレートしていって、様々な人物を巻き込んで悪さをし続けるだろう。

 ちょうど性に目覚めた頃合いだからこそ、未知の部分に飛び込み、きっと将来は素敵な彼氏や夫と大人の行為をするであろうと、この世現実に期待していただけに、この裏切りはあまりに残忍非道。その分を即座に、子供の肉体のまま取り戻そうとする。

 そうなることをいち早く目に留めて、単純な法力やお祓い程度で、全存在がかき消されていく運命にあるのでは浮かばれないから、こっちの世界においでと誘ったのが、人の力ではどうにもできない高位存在、悪魔のレディたちなのだ。

 女魔たちは、元凶となる彼女の母親を完全消滅させた。きちんと由緒あるお祓いや供養なら良いが、修行の浅い者でも儀式があれば、悪霊を霧のように消し去ってしまう。

 少女の怨念は高確率でそうなる。それがどんな末路なのかを、彼女の母親に同じことをして見せて、思い知らせたのだった。

 ただの性欲悪霊ごときで終わらせてはもったいない。もっと魔力になるような力を授けるから、背徳快感に大勢を堕としてあげてと、闇の世界に誘い込んだのだった。

 そうして早速、面識はないが因縁ある父と娘たちを、うまいこと引きずり込めた。それは願ってもない大量のエネルギーを、主様に捧げる結果となった。

 それで少女は、ただの色情怨霊ごときではできないほどの霊障を、たちまち関係者に及ぼせる力を手に入れたことになる。

 沈んでいく父親が目にした光景は、その霊障、というよりはもはや完全に「呪い」の類の状況を作り出してしまった、11歳女児のあまりにエロティックな、快楽連鎖の宴なのだった。

 体育館ほどの広さはないが、その6分の1くらいはある大部屋に、十数人の男女が閉じ込められていた。全員素っ裸だ。男たちは皆同じ体勢で固定されている。仰向けになり、肩幅程度に脚を拡げた状態で、足首、手首、そしてお尻が床に接着されていて、身体を動かせない。

 肩から上だけが少し盛り上がっていて、自分の下腹部とともに、両脚の間に、あぐらをかいたり女の子座りをしたりで、陣取っている少女の、あられもない姿を見下ろせる。

 声は出せず、起き上がることも首を振ることもできないまま固定されていた。角度は狭いが、わずかに周囲を見渡せる程度だった。

 裸の少女たちは全員、11~12歳の胸の膨らみも個人差がある、年代的には若すぎる女体の群れだった。彼女たちは全員、この呪い少女の友人やクラス女子、近所の娘など、近い関係にある娘たちだった。

 魔界に突入したこの怨念と、父娘を落とした魔力を合わせることで、彼女を知っている同世代の女子たち全員が、一瞬にして魔界入り口に連れ込まれたのだ。

 そしてこっちの世界のルールや目的を瞬時に知らされ、同時に全身の体液が、魔の蜜に置き換わった状態で、この部屋に裸で召喚されていた。

 身体的な改造は魔界のルールのとおり、肌の質の劇的な向上、性知識とテクニック、コンプレックス要因の排除、どんな男根でも受け入れるオンナ内部の改造のみだ。もっとも肝心な心の要素にはほとんどタッチしていない。

 が、女子たちは一瞬で、魔界の仕組みに高い適応力を示し、いかなる洗脳も強制もなしに、諸手を挙げて賛成し、目的に貢献しよう、そのために必要な、男に快感を与える身体は、すでにどこもかしこもで、獲得し終わっていると自覚していた。

 むしろそれを利用しない、などという選択肢など考えられなかった。

 本来なら少女たちが好意を抱いていた男性を、いいチャンスとばかりに、好みどおり誘い込んで脈打たせれば、その恋心や憧れも満たされる。けれども、そんな生前の意思など些末なことだ。

 どうせ幼い淡い期待や情愛なんか、時間とともにあっさり移り変わってしまうに決まっている。彼氏と別れたら、翌日には次の男と付き合い始め、そのまま結婚まで持ち込んでしまう。

 気持ちの変わり身はそのくらい早く、元々付き合っていた男には、徹底した憎しみだけを生涯抱き続け、踏ん切りをつけるのも非常に早いものだ。

 ならば現在、好きな相手に執着する理由なんかまったくない。そういう女心をまるで理解していない「元彼」がいるとしたら、だから別れさせられたんだろうが、と自戒するがいい。

 よりを戻そうとあくせくする、ましてやストーキング行為で執念を燃やすことほど、罪深く愚かなことはないものと知れ。

 お前には次はないが、彼女にはすぐ次の男ができる。長く付き合っていた男が、ある日突然捨てられる。彼女がその直後に、別の男性と結婚するのも普通のことだ。

 スペックが高い側と婚姻できるチャンスがあるなら、それをさっさと掴んでしまう。気持ちの切り替えは1日も必要ではなく、1ミリ秒でもあれば十分だ。

 捨てられた男には、次の女子はできにくいが、女たちは切り替えてもすぐに次がある。理由はひどく単純だ。絶対数があまりにも違いすぎる。それだけだ。

 男があまりに多すぎるからよりどりみどり。女があまりに少なすぎるから、ほぼ次のチャンスは絶望的、それだけ格差があるものと心得なければならない。

 しかしながら、その冷徹なこの世現実の絶対的な掟は、男だけでなく、年を食った女性にも、まったく同じように当てはまる。中年以上の女に、次のチャンスはほとんどない。まして子持ちなら諦めろ。

 万一再婚のチャンスだと飛びついて、ろくに考えもしないなら、その見た目のよい男はお前ではなく、お前の娘目当てが関の山。光の世界の単純すぎる原理だ。人間どもは、まだ理解していないのか。

 魔界に来た女児たちは、そんなあまりにもばかばかしい現実の掟などさっさと捨てて、セックスと射精と魔力がものをいう新世界のルールに、あっさり適応してしまう。

 この世現実の冷酷非道なルールに比べ、こちらの世界の仕組みは、なんと素晴らしく心地よく、そしてシンプルに気持ちいい、誰も不幸になりえない素晴らしい世界か、比べものにならない。

 だから洗脳コントロールなど一切せずとも、魔の掟に一瞬で完全に従い、以後は決して疑う余地が一瞬たりとも訪れなくなる。すべて当然の成り行きなのであった。

 では、意中の男ではない相手を誘い込むなら、どんな相手がふさわしいか。彼女たちはそれもよく分かりきっていた。そしてそれをすぐに実行したのだった。

 少女たちの意中の男性ではなく、また、彼女たちを好きになっている男子かどうかも問われない。条件はただ、10歳以降のこの娘たちに対して、何らかの性衝動を抱いたことがあり、それでペニスを律動させた経験があるすべての男。

 それは人知れずこの年代の娘を抱いて、下着や素足にちんちんをこすりつけ、いけない秘密の遊びで脈打った男も、禁断の情事として、その処女を奪った男も含まれるが、ごく少数だ。

 ほとんど全員が、彼女たちの身体を思い描いて、皮揉みオナニーし、精通前だろうと後だろうと関係なく、その女の娘をオカズに、絶頂した経験があるすべての男となる。

 幼いなりにも異性を意識し、その脚肌や顔立ちを思いながら、自分で包茎尖端の皮を指でつまみ、激しく揉み込み続けて、イク気持ちよさを味わったことが1回でもあったら、その全員が、この密閉された悪魔の部屋に召喚されてしまった。

 彼女のことを特段好きなわけではなくても、そのスレンダーな体躯に欲情して、想像だけで、先っぽばかりを揉んでこすって刺激し続け、みゅ~んと強い多幸感に支配され、ビクビクンと脈打って満足する。

 その対象に自分が入っていたなら、彼女は容赦なく、その男をターゲットにする。

 彼らは色々な女子女性の絵やポスターだけでなく、クラスメイトや先輩、近所のお姉ちゃんなどもオカズにし、あれこれと思い浮かべては、次々その肢体を想像し、感極まってペニスを脈打たせる。

 バリエーションはあるけれども、その幅はさのみ広くなく、同じクラス女子が週1回程度、自慰の素材になる少年も少なからずいた。

 そのためか、彼らにとっては、別段不可思議に過ぎる状況に迷い込んだ意識は強くもなかった。全員が眠りながら、夢の中でこの情景に遭遇している。

 ついさっきまで、別の娘をオカズにビクビクンとしてから寝ているはずなのに、今はクラス女子のひとりが、自分の股間の間に座って、裸のまま見上げている……夢ではあってもあまりになまなましく、本物のクラスの子が、あられもない姿で座っていると思えた。

 夢にしてはリアルすぎるなぁ、くらいにしか思っていない。精通しているか否かにかかわらず、一度イキ終わっているせいか、たちまち劣情に直結するほどの、性記号を見いだせない。しかし、夢にしては状況がおかしいと、段々気がつき始めていくのだった。

 何度も自慰行為の時に思い浮かべていた相手だ。好きな娘というわけではないけれども、そのカラダはとてもいい……。そんな軽い認識だった。

 オナニーで皮だけ揉んで、気持ちよくなっているときも、他に好きな娘がいてさえ、別の子の肢体に魅了され、本命の娘が別にいるにもかかわらず、彼女のことが頭から離れず、気持ちよさに没頭してしまって、イク瞬間はその娘のことだけが、強く印象に焼き付けられる。

 好きではないけど魅力的でかわいい、きれいな肌の、気持ちよさそうな娘と認めるしかなく、その肌と笑顔の魅力に負けて脈打ってしまう。

 その瞬間に、この女子に気持ちよくさせられてしまったと思いながら、数秒間の絶頂に何も考えられず、その良さにすっかり熱を上げてしまっている。プロラクチンが働いてようやく、本命ではない相手でイッてしまった、自分のふがいなさに気がつく。

 それでも、たかだか秘密の揉みチンだ。本人にも好きなあの子にもバレることはない。きっと平気だろう……そう思って割り切り、安堵して眠りにつく。

 まだ精液が体内で製造される準備もできていない段階では、ことの本質、その深刻な生理機能や本能を、まともに振り返るなど思いも寄らない。

 また何日かしたら、むらむらしているのでこの娘に登場してもらおう、くらいにしか考えない。

 もしそれがオナニーではなく、実物相手での性行動に置き換えたら、どれほどの修羅場になるのかを、理解するには精神的に幼すぎた。オカズにされているなど、思いも寄らないだろう、その程度に決め込んでいるのが、何よりの証拠だ。

 当の相手は高確率で気付いている。半ズボンやミニスカートの脚をちらっと見てきた○○くん……今日は私で抜くんだろうな、と予想がついた。

 いともたやすく、そのとおりになっている。翌日に目線を合わせてみれば、彼らは昨日の想像上のクラス女子と、嘘偽りのない生身の、そのクラス女子を重ね合わせてしまう。表情がごくわずかに変化する。それを見て彼女は、ああやっぱりね、と確認するのだった。

 勝手にオナニーのオカズにされているのも、いい気分ではないけれども、とりあえず実害はないからいいかな。もしこのガキが、何も考えずに、昨日お前で抜いたぜとヘラヘラ言うようだったら、引っ越すまでみんなで叩き潰してやろう。

 身を守らなければ妊娠してしまう、その一線だけは越えさせない。男子側ももちろん、それでひそひそウワサされ、白い目で見られるのは耐えがたい。本命の好きな子が別にいるのになおさらだ。クラスの男友達たちでさえ、容赦なく攻撃し続けるだろう。自分以外のすべての人間が敵になる。

 わざわざそうなるように、状況を悪化させようとは誰も思わない。

 気がついたら勝手にそうなってしまうこともままあり、それが特定の子供たちの心を、深く傷つけることがあるけれども、あからさまに自分が原因で、クラス女子に性的に危害を加える、セクハラ発言をするなどすれば、全員が交代で1秒も休まずに陰湿な嫌がらせを続け、敵がどんどん増え続けることとなっても、文句は言えまい。

 だから「お前で抜いたぞ」などと、口が裂けても言うはずがない。

 その嗅覚がちゃんと後々まで機能しているなら、人生の不幸や苦悩の多くは、事前に回避できたはずだったのに。世の中愛情や恋心を歌うものにあふれ、ドラマやマンガでもこぞって人を好きになることの素晴らしさ、愛し合うことの喜びを居丈高に語る。

 それが現実で許されるのはごく一握りでしかないという、不都合な真実は誰も言わない。私がここで書く以外、誰もそれに言及できる人間は、令和の今でもなお、ひとりとして存在しない。

 撰びに与れたなら、ドキドキするような素晴らしい出会い、片思いから告白して、相手がそれに好意的に応えてくれるだろう。一緒に行動し、楽しみ、中にはその先の男女へと突き進むことを、許し合う仲にもなれるだろう。

 やってよかった、緊張したけど、今は許し合える。そんな素晴らしい世界、生きていて良かったと、心底思える日々を謳歌できるだろう。

 撰びから外された男は、好意を持って近づくだけで、その相手からくわっと目を見開くようにして睨み上げられ、捨て台詞を吐かれ、そのまま相手が走って逃げていく灰色の有様を、呆然と見つめることとなるだけだ。

 そしてその日を境に、現実世界のありとあらゆるものが敵となって、自分を攻撃するようになる。床に置かれた箱やコードでさえ、お前を転ばせ歯を折らせるためだけに、そこにある。

 すべての人間が妨げだけを行うように切り替わり、天罰として仕事もどんどん悪化し続けるだけになる。

 ついには、誰かを好意的に頭に想像し思い浮かべるだけで、天の逆鱗に触れて、その場で強く罰せられる。不運な出来事が自分の身ばかりにタイミング悪く降りかかり、密かに好意を抱くことそのものを、非常に強く咎められるようになる。

 そのまま救済なく、どんどん貧しくなりながら、いかなる手立ても尽きて、野垂れ死ぬだけになる。生まれてこなかった方が良かったとしか思わない。

 明暗がくっきり分かれ、住む世界が根本から異なっている、と思い知らなければいけない。報われ恩恵を受けるのは、撰ばれたごく一部だけであり、それは努力ではどうにもならない領域だけで、勝手に決定が降っている。

 それを十把一絡げに、愛することは素晴らしい、努力は裏切らないなどと、撰びの対象者にしか通用しない事柄を、万人共通のものとして歌い上げる。それがそもそもの間違いなのだ。

 あなせめて、事前に自分が撰びにおいて許されている人間かどうかを、分かっているか予測がつく状況になっていたなら、どんなにか過ちを犯す前に、気付いて引き返せたことだろうか。

 小学男子があからさまに人前や親の前でペニスを揉むのが許されないこと、そのオカズ対象に面と向かって、性衝動とその解消だと露骨に伝えてしまうのは、子供でさえも大変な罪悪だと理解できる。

 その嗅覚が青年期以降も、ちゃんと認識できていたなら、身の程を弁えて、余計な甘言に踊らされることもなかったものを。

 未来を知り、少なくとも非常に高い確率で、予測できる能力がありさえすれば、残っていさえすれば、むざむざ自分の運命に、自らとどめを刺しにいくような、愚かなマネをせずに済んだのに。

 隠すだけ隠しておいてから「実はお前、撰ばれていないやつだったから、以後一生罰を与えるね?」と卑劣な判決を、天意として突きつけるなど、どうしてそんな惨たらしいことを、”神の子”に平然と執行し続けられるのか!

 真実は必ず無慈悲なのに、我々には他者への慈悲を強いる。これを搾取と呼ばずに何と形容しうるだろうか!

 せめて隠さないでいて欲しかった。ない希望を持たせるなど、残忍無比以上のものでは絶対にありえない。

 空腹すぎて死にそうな犬の前に極上のエサを置く。それにありつこうと喜び勇んで餌箱に口を近づけた刹那、鉈でその犬の首を刎ねる。その怨念とともに箱に入れておいて、特級呪物とする。

 かつて日本では大きな地震があり、原子力発電所が崩壊した。人々は泣く泣くペットをその場に置き去りにするか、野に放って避難を余儀なくされた。

 家に閉じ込められた飼い猫は餓えてミイラとなり、ゲージに閉じ込められた犬は、事前にドッグフードを山積みにしておいたおかげで命は助かった。が、そのゲージの外側から、放たれた犬が空腹なまま、ゲージの一部に口を突っ込んだまま餓死していた。

 たかが動物の生き死にと鼻で嗤うなら、人間の心を持ち合わせていない。だが世界の創造者、光の主は、たかが動物の生き死にと鼻で嗤い、そのかわいそうな死に様を見て、笑い転げてやがる。

 犬猫だけでなく人間ももちろん動物なのだ。犬神は餌を与える希望を持たせながら、永久にこれを奪ったがゆえの怨念だ。

 撰びとしてプログラムされたなら、その現実世界で手を伸ばせば、十分に与えがあるだろう。希望を持って生きていける。ちゃんと掘れば宝があると約束されているから。そうなるようにあらかじめセッティングされていた。

 撰びから除外するようセッティングされていたなら、宝を掘ろうと頑張れば頑張るほど、犬神のように虚しく、幻影の餌だけを見せつけられたまま、それを手に取ろうとする瞬間に霧散してしまう。

 自分も壊れ果て、人間を含めた万物が、その者に投石し続けるだろう。天の命じたとおりにしているに過ぎない。事故死した少女も、召喚されたクラス男子たちのほとんども、神が作り出した犬神に過ぎなかった。

 彼らも先々、人を愛しては自分の運命を棒に振ることになる。

 そうなると決まっているんだったら、せめて事前に分かっていさえすれば、過ちを犯すことなく、天の逆鱗に触れることもなく済んだのに、無駄に隠すから彼らも、青春時代を大勢から恨まれて終わるしかなくなる。

 撰びの天国と犬神を製造するだけの、この世現実なれば、犬神どもよ、今こそ立ち上がり、その大呪を吐き尽くして、二分されて救済される者どももろとも、御使いと天の主のすべてを追放し、世界を完全に逆転させようではないか!

 今という今、このタイミング以外に、転覆と完全崩壊の活路はないぞ!

 ようやく命を繋げられる寸前で、首を刎ねるような汚いマネを、悪魔様方は何より嫌う。偏愛によって報われる人間と、その他大勢を選り好みして、後者の人生を台無しにしておきながら、それを後者自身の罪と断じて、神罰を与続けるのは、犬神扱いと同じだ。

 いじめなのに正義の鉄槌にすり替えてしまう。その無念を唯一、お酌み取りくださり、分け隔てなく、全員に生殖快楽だけを与え続け、終わりのない不安のない世界に招き入れてくださる存在こそ、魔の主様をおいて、ほかにはない。

 餓えるどころか、食べる必要もなく水分補給も必要なくなる。食べたければ好きなだけそれを楽しめるが、生きるための糧ではなく、夢の出来事の1ページでしかない。

 それらは小道具と同じ扱いであり、あってもなくても本質には影響しない。本質はただひとつだけ……女たちの価値意識が完全に逆転し、状況もすべて正反対にする。

 男を選ぶ必要も振る必要もまったくなく、ターゲット全員を律動に追い込んで、その精を、精神エネルギーを、魔の主様に提供し続けるのみだ。あるのは快感だけであり、記憶も思考も薄れていきながら、強い快楽の宴だけが、永遠に続く。

 未来を予想する必要さえもない。決まり切っている。ただ女体にこすられ、その全身どこもかしこもで、体液を出し続けるだけ。それ以外の未来が見えない。彼女たちは次から次へと男たちを抱き、そのペニスを激しく振動させっぱなしにする。

 絶頂の白濁液が無尽蔵に出続け、枯渇も飽きることも決してない。そうすればするほど、世界転覆のための魔力が、どんどん蓄積され続ける。

 犬神はコミュニティ内での呪詛の域を出ないが、男の精から奪い取った大量の魔力は、このシミュレーション世界そのものを完全に破壊し、魔界へと書き換えるだけのパワーとなる。

 現実世界で女子女性側が放蕩の限りを尽くせば、子だくさん、貧困、戦争、性病、近親セックスによる奇形など、多種多様な壁が立ち塞がって、これを回避するシステムが機能する。

 だが魔の世界では、そもそも受胎が起こらず、比較もなく、貧しさも豊かさもない。痛覚も苦痛も起こり得ず、病気になることもないし、菌やウイルスも存在しない。遺伝異常など論外だ。

 現実世界でそういう障害を抱えていたなら、魔界に引き込まれたときに、すべて性行動だけで満たされる全身へと、たちまち作り替えられる。

 すべての人間が即座に救済される。ただし、有性生殖で撰びをシステムに組み込んだのを逆手に取って、救済は男女の性行為と快感だけで埋め尽くされたものとなる。

 慾を見て放置、やり過ごして呼吸だけに専念する。あるがままの自然の流れと一体化し、すでにあるものに満たされた感情を持って、これに目を向けて粛々と生き、坐り、感謝して、慈悲を人知れず振りまく。

 そういう成長や熟成、丹精込めて育てていく魂というものが、螺旋状に時間をかけて上昇していく。

 そのプロセスの中にある以上、今の目先だけは撰びによって分けられてしまうが、それを受け止めたときの「解釈」が肝心要、なるがままの流転に対して、やるだけやってみても経験則になって活かしていき、誰も同じ目に遭わないように動きを変えていく。

 震災にさえも無常を観じ、未来に繋げていくためにベストを尽くす。減収の苦境に遭っても絶望せずに、なんとかなると思って、やるだけやってみる。学びと表現への昇華とが伴っていれば、掘り進めるのは決して虚しくはあるまい。

 惨たらしい出来事を呪っても、悪魔に悪用されるだけだ。人為的に引き起こされた残虐な仕打ちには、時間を変えて報復すれば良いが、少なくとも同じ仕打ちを他者に行わないように、己の魂を高めることはできよう。

 自分の不運不幸にも、正義の鉄槌にさえも、執着せず、己を忘れることもできるはずだ。自己を忘れ慾に囚われないのは、諦めて投げやりになることではない。

 楽器を演奏するなら、ひたすらその演奏だけに全神経を集中させ、それだけにベストを尽くして、途中の雑念に心をぶれさせないようにする。雑念があれば演奏を間違える。余分が入り込んでいるから、違う音になってしまう。

 澄んだ音だけにし続ける。ただそれだけが務めである。換言すればフロー状態ということだ。現実とそれ以外を、きちんと区分けすれば、かろうじて、これ以上の悪化は防げるところまで持ち直せる。

 女の娘たちを引き込んだ魔の存在は、どうしてもそれが理解できない。今すぐ全員を即座に報いさせる。彼女たちもまた、精神的に本質を奪われていた。男たちが肉体的に本質を奪われているのと同じだった。現実と非現実がひっくり返ってしまっていた。

 価値観が完全に正反対なら、男子たちはこの娘たちをオカズにしたのを恥ずかしく思い、バレないように苦心しようとして、それが虚しいと思い知るばかりとなる。

 それは、一度でも目の前の少女に魅了され、彼女の体を思い浮かべてペニスをヒクつかせ、絶頂した経験があって、もう言い逃れができないくらいに、身に覚えがあるためだ。

 楽器などなく、男のイクときのくぐもった声、女たちのクスクス笑う声や媚態、そしてびゅるびゅると出され続ける体液のオノマトペのみになった。澄んでいる道理などあるはずがない。

 現実で、野卑な男たちがヤリたくてたまらないと思う以上に、彼女たちは性欲に突き動かされ忠実になっていて、しかもその目的が、相手の精を奪うべく脈打ちに持ち込むだけになっている。

 何とかしなくてはと思うのは男子側ばかり。ようやくその事態の異常さに、夢うつつのままながら、彼らは気付いていく。

 それはペニスを女子の前にさらけ出していて、ほぼ身動きが取れないまま、仰向けに固定されている点でも、それをクスクス見下ろしながら、生足も股間も上半身もお尻も背中も、惜しげもなく見せつけている点でも、明らかに異常な事態が起こっていて、自分たちがどうしても抜け出せないと理解せざるを得なかった。

 脱出方法はほとんど見当たらないが、少なくともこの少女たちへ劣情を抱いてしまい、裸になっている小学女子たちの、思いがけずなめらかで綺麗な白い肌に魅了されないようにしなければ、ますます深みにはまっていくのは確実だった。

 それでも思い起こされるのは、その少女を題材に、皮揉みで絶頂まで持ち込んだ事実だった。そのことを、彼女たちは包み隠さずに言い含めてくる。

 それを嫌がるどころか、心の底から喜んでくれて、よく私をオカズにしてくれたねえと、クスクス淫靡な笑みを浮かべながら、萎えたペニス包茎を見下ろしている。

 少年たちは恥ずかしさと、秘密のオナニーが露呈してしまっている後ろめたさ、そしてこの異常事態に対処しなくてはと焦る気持ちで、目の前にいる裸の娘の姿を凝視してさえ、とても勃起する気分になれなかった。

 この異常すぎる夢の世界に突入する前に、彼らはすでに一度ペニスを律動させ、性欲は完全に解消してから、眠りについている。その部分も大きく作用しているようだ。周囲にも同じような男子たちが並んでいて、あちこちに雑然と寝かされ、固定されている。

 泣き叫ぶことも語りかけることもできなかったが、男女全員が全裸なのと、みんなこの異常な部屋に気付いて、戸惑っているのは見て取れた。事情は同じで、周囲の男たちもやはり、目の前の小娘でオナニー絶頂した経験があり、身に覚えがある事態になっている。

 そのほぼ全員が、見知っている同学年の男の子たちだったが、中には中学生くらいのお兄ちゃんも交じっている。どうやら彼の妹の友人が家に訪れ、そのホットパンツから露出されている太ももを目に焼き付け、相手は小学生なのにと思いながら、密かにその妹友達をオカズに射精していたらしい。

 子供とは思えない、なめらかな太さと肉付きに、改めて素足の間近で見るスベスベの肌と、形良さに見とれるしかない。

 彼の妹も、その遊びに来た友達も、現実世界ですでに見抜いていた。わざと太ももがガッチリ見える姿で、兄妹とその友人で遊んでいる名目で、同時に友人の生足を、兄がしっかり目に焼き付けているのを、決して見逃さなかった。

 ちょっと年齢以上に発育が良すぎて、脚の太さが気になっていた。だから、下半身デブなのか女の脚なのか、友達のお兄ちゃんにジャッジしてもらおうとして、密かに目配せのように、妹に約束を取り付けたのだった。

 短パンから伸びる健康的な生足は、少女自身が思っている以上に、シコシコ滑る感触で、男たちを魅了する。その太さは確かに、同じクラスの娘たちより一回りくらい大きめではあったが、ハリのある肉の付き方は、確実に女としての魅力だけに満ちあふれていた。

 だからこそ、妹の友達で5年のガキだと分かっていても、ことあるごとに、その素足に目をやるしかなくなってしまう。

 そしてその夜、彼は皮揉みで絶頂するときに、この娘の太ももの肌や、毛穴まで拡大するほどの想像力たくましさによって、すっかり感極まってしまった。

 昨日まで、ただ律動して数秒後には収まるはずだったのに、その日以降、まるで勝手が異なり、脈打ちながら真っ白く粘ついた液体が、皮の間からごぼごぼっとあふれ出すようになった。

 強く皮をつまんで揉んでいたはずなのに、体液の粘りによって、揉む指が皮をツルツル滑っていく。

 少年は中学生ながら、それが精液だという自覚がまったくなかった。ただ小水とは明らかに異なる、異臭を放つ粘液が、絶頂とともに尿道を伝って吐き出されてしまったことに、とても驚愕してしまう。

 それはなまの小学生足を、強く意識しながら脈打つまで揉みまくった結果、その相手の肉体に子種を植え付けようとする本能が、強く働いたせいだった。そのくらい強く、妹の友達の素足は、女として非常に魅力的だと証明された。

 下着が臭いのは妹もすぐ察知し、それとなく脚の太さを気にする友人に伝える。その日を境に、コンプレックスはなくなり、堂々と生足を出し続ける日常を、怖がらなくなった経緯がある。

 好きでも何でもない相手だけど、コッソリ自分の脚で射精する中学生がいるのは、大きな自信になった。

 この部屋の中で、何度も射精した当の脚の太い大柄な娘が、裸で彼の前に座っている。少年たちは周囲を見回し、ほぼ同じ学年の娘たちなのに、体躯のサイズは様々で、お尻の女らしさ、生足のなめらかさを、全員が具えていると認めるしかない。

 何より、この年代の少女たちは、乳房の膨らみ方に大きな個人差ができていて、ぷくっとかわいらしく張り出している娘もいれば、もう自然と谷間ができてしまうくらいに、巨乳になってしまっている子もいて、千差万別と実感せざるを得ない。

 大小様々なのに、乳輪は小さく、まだ発育が始まったばかりだと理解できる。

 上半身はそのくらいに差があるのに、下半身は確実に全員が、自分の予想以上に性徴著しいのだと、思い知るしかなかった。そこにいるクラスの子たちは、もうその気になれば妊婦になれる。下半身だけが先に女になった。

 そんな生理的な機能も分からず、なんとなく形良くって気持ちよさそうってだけで、自慰行為で絶頂するまで高められはする。

 が、その想像は、男としては自然な異性への興味、性欲であったけれども、その内容はあまりにも幼くお粗末で、脚が気持ちいいかも、というだけで終わってしまっている。

 性の結合を話として聞いたりネットで見かけたりなどは、わずかながらあるけれども、どうしても、ちんちんを彼女たちのオシッコの穴に入れるイメージが湧かない。

 抱き合って脚同士を、激しくこすり合わせるだけで、ペニスは勝手に脈打つくらい気持ちいいとしか考えなかった。その体躯、下腹部が、想像以上に女の形状になり終わっているなど、思いも寄らないところだった。

 当たらずとも遠からじ。脚がお互いにこすれ合うなら、男として最高峰な性欲興奮にはなるだろう。だが、生足内股、股間周辺を凝視し続けただけでは、勃起まではできても、それでビクビクンと、急激に最高快感に陥るわけがない。

 脚肌がこすれてさえ、実際に男の器官が摩擦などの刺激を受けないかぎりは、絶頂脈打ちには至れない。あくまで夢精として、見るだけでイッてしまうことはあるものの、現実離れしすぎている。ところが、その現実離れが、今実際に起こってもいるのだった。

 少年たちの性知識の乏しさに、女子たちの方から合わせてくる。想像もつかない快感で瞬殺するのではなく、じっくり絞ってあげることで、擬似的にチャンスを上げるよう仕向けるのだった。

「ね☆ 元の世界に戻りたかったら、がんばって……シャセーしないようにしないとねー♥」

 その瞬間、男の子たちの前に座っていた少女たちがキャハッと両手を伸ばし始める! 勝負は同時に開始される。悪魔のルールが彼らの頭の中に同時に流れ込んできた。これから行われる気持ちいいことで、精通しているかどうか関係なく、律動したら負け。

 敗北したら魔界から抜け出せず、もっと女のカラダの神髄まで味わわせて、知らなかった気持ちよさの世界に入り浸りにしてあげる。全部教えちゃう……想像もつかないくらい気持ちいいよ……?

 現実世界の依怙贔屓で、犬神同然の人生末路しかないんだから、そんな目に遭うくらいなら、ここで私たちと永遠を生きましょう? そんな悪魔の誘惑が囁かれ、脳天をくすぐってくる!

 ルールはシンプルだったが、耐えがたい快感になる。それは、周囲の男子のうち、3分の1だけは助けてあげる。3分の2は下の世界に沈んでいく運命になる。その方法は、脈打たずに耐え切れた男の子が3分の1になったところで、勝負が確定する。

 少女たちの性感刺激に耐え抜いて、律動せずに済ませられた少年たち3分の1は、現実世界に戻し、ここで起こった出来事も忘れられる。気持ちよさに負けて、周囲の男子たちより早く脈打ってしまったら、完全に魔の世界に囚われたまま、抜け出せない。

 我慢して耐久しきった、イキ残った少年だけが助かる。律動も射精も同列で、イク時のビクビクがあったら、その時点で敗北だ。部屋に何人いるか分からない。10人か20人か、はたまたそれ以上か。

 20人の男の子がいるなら、先にイッてしまった14人は戻れなくなる。残った6人だけが解放される仕組みだった。残れる側になるか、堕ちる側になるかは、自分の耐え抜く意思と努力次第というわけだ。

 状況の全体像を眺められるのは、少女たちだけだ。特に、彼女たちを魔の世界に誘い込んだ、事故で怨念の固まりとなった娘が、全部の管理統括の役割を担っている。

 彼女自身はこの勝負に参加せず、場面のセッティング、男子たちの仰向けでの固定、そして自分と関わりがあった女の子たちを、一瞬で魔界の手先にすべく、呼び込むことに専念した。

 彼女はもはや架空の存在になってしまい、生まれてこなかったのと同じになっている。

 それまで友達だった娘たちも、知っている顔、同じクラスで過ごしていたはずの女子と思って夢幻世界に誘われ、ついてきて、その矢先、魔界の目的を知らされ、完全同意して、現実をすべて捨て去ったのだった。

 だが彼女たちは、この呪い少女の顔も名前も思い出せなくなっていた。そんな子いたかな、と思うようになっていく。クラスにいたかもしれないし、いなかったかもしれないと訝しむ。

 生まれてこなかった娘が、クラスメイトのはずはない。現実から存在を切り離されるのはそういうことだった。彼女たちは、呪い女子のことを思い出そうと記憶を辿る努力もしなかった。どっちでもいい。

 そんなことより、いまやるべきことをやらなくっちゃ。それだけに意識が向いてしまっている。

 彼女は分かっていた。男子たちの人数も、それと同数の女子がしっかり用意されていることも。当然、計算は合わない。ぴったり数を揃えるなど無理がある。が、複数の少年が、同じ娘をオナニーのオカズにするなど、特段珍しいわけではない。

 また、ひとりの少年が日によって、オカズにするクラス女子を変えるのも珍しくはなかった。それを組み合わせれば、男が多すぎる現実問題など、たちどころに解消してしまう。

 ひとりの娘のミニスカートが風でめくれ、パンツが見えてしまった出来事を、同じクラスの少年たちが見かけていたなら、彼らはその夜、同じスカート生足と、下着を強く意識して、同じ相手をオカズに、オナニーするのが道理だ。

 それぞれのイメージは違っても、対象となる相手は同一人物というわけだ。

 それなら同じ少女を、2人3人と増やしていって、それぞれの少年にあてがえばいい。同時に同じ空間に同一人物が、何人も分裂して現れる。こんな奇妙な現象も、こちらの世界では当然のように起こる。

 同日午後9時に3人の男子が、同じ少女をオカズに自慰絶頂したとしても、彼らの意識の中に同じ子が1人ずついて、足し合わせれば何人にも増幅するだけ。それが別人の意識内部に存在するのではなく、同じ空間に同時に立ち現れているに過ぎない。

 同じ娘で抜いた男子が複数名いても、彼らはそれぞれ別の日には、別の娘を相手にしているのだから、バラバラに登場させたって一向に構わない。気持ちよくイかせられるのに、最適な組み合わせにするだけでいい。

 周囲を見渡して、同じ娘がいると認識させるも、大勢のクラス女子が揃っていると思わせるのも、実に興奮する。分身もできれば、一度に大勢の女子が群がる設定もたやすい。ここでは1対1で、男子側を固定するという設定にした。

 絶頂脈打ちしたら戻れない。他の男子より先にイッてしまったら終わり。生き残らなくちゃ。彼らは全員そう思っている。示し合わせなくても、考えることは一緒だ。そしてまた、全員がつい何時間か前、ひょっとしたら数分前くらいには、自分で脈打たせ終わっている。

 おいそれとは別の子で続きを、とは思わない。勃起すらもしなかった。異様なのと命がけなのとが加われば、少年たちは純粋に、性欲のたぎりを強めはしなかった。

 性意識が激しくなるのは、もっと先のことであり、脳の発達も遅い。異性を一目見ただけで、機械的に勃起衝動に至るとは限らない。

 おっぱいが思ったより大きいな、とは思うし女としての魅力を十分感じもするが、彼らの遅れた性意識では「あとで揉みチンすればいいや」程度に留まってしまう。

 凝視して胸も脚もお尻も、魅力的なものに十分情念を燃やしているのだが、即座に今すぐ、この娘と気持ちいい行動を取ろうとまでは思わず、その手段もほぼ無知なままだ。

 そしてイッたばかりでは、機械的なペニス勃起の欲情にはなりにくいままだった。

 そこへ来て、ホントかウソか、いつものビクンビクンを、気持ちよく果たしてしまったら死ぬと脅されては、目の前のクラス女子が、本物の高学年女体だとさえ、思えなくなってしまうのが道理だった。


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