淫魔の秘宝 1
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この世界には、いくつもの「ダンジョン」が存在する。
そしてその中でも、一際変わったダンジョンがあった。
地下へと長く伸びるそのダンジョンに住み着いているのは、「淫魔」。
この淫魔にはいかなる攻撃もすり抜けてしまい、通用しない。
淫魔に唯一対抗できる術は、セックス。
淫魔とセックスして、イかせてやる事が唯一の勝利条件なのだ。
だが淫魔はセックスのスペシャリスト。そう簡単に勝てるはずもない。
そのため、発見から300年以上経った今でも誰一人としてクリアした者がいない難攻不落のダンジョンとなっていた。
最下層に眠ると言われる「秘宝」までたどり着ける者は現れるのか。
今日もまた、新たな挑戦者がダンジョンに挑む。
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ダンジョンの入り口である大きな扉の前まで来たはいいが、肝心の扉が開かない。
どうすりゃいいのかと思っていたら、
「あら…お客さんかしら?」
なんと、扉から女の上半身が生えてきたのだ!
それもとびきりの美女で、素っ裸。大きな乳も丸出しだ。
これが…淫魔!
「私はこのダンジョンの“門番”。この中に入りたければ、まずは私に勝つ事よ」
妖艶な笑みを浮かべながら淫魔が俺を見つめてくる。
それだけで俺は早くもドキドキしてしまっていた。
これから俺は、こ、こいつと、セックス、するんだよな…
「その様子だと、すでにこのダンジョンのルールは理解してるみたいね。話が早くて助かるわ」
扉の女の上半身が生えてる部分、その下から新たに女の下半身が生えてきた。
やはり裸。当然アソコもむき出しだ。
「さぁ…あなたにその気があるなら、いつでもいらっしゃい♥」
淫魔の方はすでに臨戦態勢。
いやらしく濡れたアソコを見て思わずペニスが大きくなってしまう。
「や…ヤってやるさ!」
俺も覚悟を決めて服を脱ぎ裸になった。
そして扉から生える淫魔の体と向かい合う。
「ごくっ…」
扉から生えてる女の体という異常な光景なのに、そこに艶かしさを感じてしまう。
さすがは淫魔と言ったところか。
「い…入れるぞ…」
淫魔の下半身の脚を開かせ、アソコにペニスをあてがう。
そして、勢いをつけて一気に奥まで突き入れた!
「あっ!ぐっ、がぁぁぁぁぁ!?」
びゅる!びゅるるるっ!
「あん♥さっそく中に出されちゃった」
「はぁ、はぁ…くそっ…!」
なんてこった…!
入れただけで、さっそく出してしまうとは…!
入れた瞬間、想像をはるかに超える快感の前に、我慢する間もなくあっという間に射精してしまった。
淫魔のアソコは男の精を搾るために特化していて、人間のそれとは比べ物にならない。
そう聞いてはいたが、まさかこれほどとは…!
「ほら、まだ一回イっただけでしょ♥頑張って私を気持ちよくしてちょうだい♥」
アソコにペニスをくわえこんだまま淫魔が誘ってくる。
このダンジョンのルールでは淫魔は一回イったら負けだが、こっちは精を吸われて『気絶したら負け』だ。
つまりこちら側は気絶しない限り何度射精してもいい。
一見こちら側の方が有利そうだが実際はそうじゃない。
こういうルールにしないと勝負にならないくらい、人間と淫魔にはセックス能力の差があるんだ…
「くぅっ…!まだ、これからぁ…!」
でも、だからと言って諦めてたまるか。
とにかく動かなければ淫魔をイかせる事などできない。
なんとか気合を入れなおし、腰を振って淫魔のアソコの中をペニスでぐちゃぐちゃにかき回す。
「ふぅぅぅぅ…!」
「うふふふ♥どう?私の中は。とっても気持ち良いでしょう♥イキそうなの必死で我慢してるのわかるんだから♥」
くそっ…淫魔は余裕たっぷりの態度なのに対して、俺は早くも二発目を出してしまいそうだ。
淫魔の膣肉がペニスをきつく締め付けてきて…その上、中の襞がペニスの気持ち良い所に的確に絡みついてくる。
恐ろしい程に極上の快感…それに俺はただ耐える事しかできない。
…しかし、それにもすぐに限界が来て。
「くぅぅぅぅっ!!」
びゅるるっ!びゅくびゅくっ!
「んん♥いいわ。二回目なのに多くて濃厚…♥」
わずか数分で二発目を射精。
やばい。これは…気持ち良すぎる…
今出したばかりなのにペニスも全く萎えなくて、迂闊に動いたらすぐにでも三発目を出してしまう…
「うふふ♥どうしたの?もっと動いてくれないと気持ちよくないでしょう」
う、動きたいところだが…今ちょっとでも動いたらイキそうなんだよ。
なんとか、落ち着かないと…
「そっちが動かないなら…私から動くわよ」
「なっ、ちょっと待っ…」
「そぉれ♥」
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」
どぴゅうっ!
扉から生えてる淫魔の下半身が動いてきた!
前後に動くだけの単純な動きなのに、それだけでまた射精させられてしまった。
どうやら淫魔は俺が落ち着くのなんか待ってはくれないようだ…!
「これで三回目…最初の威勢はどうしたのかしら?くすくす…」
ちくしょう…完全に舐められてる…
「えいっ♥」
「うぅぅぅぅぅぅぅ!!」
また下半身が軽く動き、俺は射精させられる。
まずい、完全にペースを握られてる…
いったんペニスを抜いて離れないと…
「こら♥いい所なんだから、離れちゃだぁめ♥」
が、淫魔の下半身が脚で俺の腰に組み付いてきた。
俺の腰は淫魔のアソコにピタリとくっついて逃げられなくなってしまったんだ。
そ、そんな…
「これならどう♥」
「うぅぅぅ…!」
下半身に組み付かれたまま、また射精。
短時間で何度も射精させられたせいか、体が思うように動かない…
意識もちょっと朦朧としてきた…
「もう抵抗できないかしら?じゃあそろそろ終わりにしちゃおうかな?」
「や、やめ…」
「いっぱい出してちょうだいね♥」
そう言うと淫魔は下半身をこれまでになく激しく動かし始めた!
アソコがぐちょぐちょといやらしい音をたてながら俺のペニスを激しく貪る!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
どぴゅるっ!どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ…
だ、ダメだ!
淫魔のアソコの肉にペニスが激しくしごかれて…射精が止まらねぇ!?
ペニスから精液が途切れる事なく出続けて…それが全て淫魔のアソコに飲み込まれていく…
これが…淫魔の力だというのか…
あぁ…意識が…遠のく…
どぴゅっ、どぷどぷっ、びゅくびゅくびゅくっ…
気が付くと俺はダンジョンの扉の前で倒れていた。
どうやら気絶していたらしい…
…当然俺は裸のままで、散々射精させられたペニスはすっかりしぼんでしまっていた。
「くそっ…」
悔しいが、俺の完敗だ。
このダンジョンでは淫魔に敗れても追い返されるだけで別に死にはしない。
事前の調査でその辺もちゃんと理解はしていたが、いざやられるとなかなかに屈辱的だ…
「…仕方ねぇ、今日は一旦引き下がるか」
とはいえ現状ではこれ以上の無茶は禁物だ。
この辺が退き際だと俺は感じた。
無謀な事はせず、退くべき所は退くのが冒険で生き残るコツだ。
どのみちあれだけ搾られたんだ。数日は勃起すら出来ないだろうしな…
今回は退散して回復してから再挑戦する事にしよう。
「次こそは…」
ダンジョンへの入り口であり、門番の潜んでいるあの扉を今一度見つめる。
「次こそはこうはいかない。俺はきっと秘宝までたどり着いてみせる」
そうして決意を新たに固めた。
俺にだって冒険家としての意地がある。
そう簡単に諦めると思うなよ!
この時俺は知る由もなかった。
このダンジョンと、そして淫魔と、それはそれは長い付き合いになる事を。
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“門番”
ダンジョンの入り口である扉は固く閉ざされている。
その扉からにゅうっと生えるように現れるのがこの“門番”である。
上半身と下半身を分けて扉から生やす事ができる。
故に彼女とのセックスは、扉から生える女の下半身にペニスを挿入する事になる。
かと言って、下半身にばかり注意していてはいけない。
上半身がキスしてきたり、手で愛撫してきたりするからだ。
冷静に見れば奇妙な光景だが、この先もっと奇妙な体の淫魔が続々現れる。
彼女である程度慣れておかないとこの先このダンジョンではやっていけない。
淫魔だけあってそのセックス能力は人間より遥かに高い。
しかし彼女との勝負は実質チュートリアル。彼女に勝てないようでは秘宝になど到底たどり着けない。
とはいえ人間が淫魔をイかせるのはかなり困難。攻略には相当な時間、体力、根気が必要になるだろう。
この時点でダンジョンに入れる人間はかなり限定される。
彼女はこうして挑戦者をふるいにかける役目を背負っているのだ。
このダンジョンが発見された当時、多くの人間が乗り込んできた。
が、それは冒険者だけではない。
力ずくで秘宝を奪取しようと目論んだ大国が送り込んできた軍隊もいた。
でも彼らは決して秘宝にはたどり着けなかった。全て彼女が阻んできたからだ。
このダンジョンの淫魔には物理的な攻撃は通用しない。セックスでイかせてやり、彼女に認められなければ入る事すら出来ない。
彼女はこのダンジョンにおける基本的なルールを教える存在でもあるのだ。
一方で『ここに来ればタダで女が抱ける』なんて甘い考えでちょっかい出してくるヤツも後を絶たない。
そう言う連中には『ここはそんなに甘くない』という事を教えるために、彼女が徹底的に精を搾って苦痛と紙一重の快楽を与えている。
そうする事で二度と来ない様に仕向けるのも彼女の役目だ。
こうして見ると色々な役目を背負っていて、実は案外忙しい淫魔なのかもしれない。
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